① 管理監督者の役割と法的枠組み
49問管理監督者(ラインケアの担い手)が知っておくべき役割と、労働安全衛生法・安全配慮義務・労災補償・ハラスメント関連法などの法的枠組みを学ぶ分野です。厚生労働省の「4つのメンタルヘルスケア」、長時間労働者への医師の面接指導、労働施策総合推進法によるパワハラ措置義務などが頻出です。本検定で最も出題数の多い分野(49問)で、労働安全衛生調査などの統計データも問われます。法律名と制度の対応を整理して覚えることが得点の土台になります。
② ケアの考え方・制度・ライン
40問ストレスチェック制度や自殺対策、健康経営、ワーク・エンゲイジメントなど、職場のメンタルヘルスを支える考え方と制度を学ぶ分野です(40問)。ストレスチェックの実施義務(常時50人以上)や実施者の要件、面接指導、集団分析の単位、プレゼンティーズム/アブセンティーズムといった概念が頻出です。あわせて心の健康づくり計画やPDCAサイクル、ラインによるケアの進め方も問われます。制度の数値要件と用語の定義を正確に押さえましょう。
③ ストレス・メンタルヘルス基礎知識
38問ストレスの発生メカニズムと、代表的な精神疾患の基礎知識を学ぶ分野です(38問)。ストレッサーとストレス反応の関係、自律神経系・内分泌系の変化、職業性ストレスモデルに加え、うつ病・適応障害・統合失調症・パニック障害・睡眠障害・発達障害・心身症などの特徴が頻出です。疾患ごとの症状や対応の違いを整理しておくと、相談対応や職場復帰支援の理解にもつながる、他分野の土台となる分野です。
④ 職場環境の評価と改善
35問職場のストレス要因を評価し、環境改善につなげる方法を学ぶ分野です(35問)。職業性ストレス簡易調査票、仕事のストレス判定図(総合健康リスク)、メンタルヘルスアクションチェックリストといった評価ツールの特徴と使い方が頻出です。仕事の量的負担・コントロール・上司や同僚の支援という視点や、PDCAサイクルに沿った改善の進め方も問われます。ツールごとの構成要素と目的を区別して覚えることが重要です。
⑤ 個々の労働者への配慮
38問管理監督者が個々の部下に対して行う配慮と、健康障害を防ぐための対応を学ぶ分野です(38問)。心理的負荷による精神障害の労災認定基準、過重労働防止のための総合対策、長時間労働者への面接指導の対象、高ストレス者への就業上の措置、睡眠指針などが頻出です。部下の変化への気づき方や声かけの留意点も問われます。制度上の数値基準と、日常的な観察・配慮の両面をバランスよく押さえましょう。
⑥ 労働者からの相談対応
38問部下からの相談に管理監督者がどう対応するかを学ぶ、ラインケアの中核分野です(38問)。積極的傾聴やアサーション、ジョハリの窓、メラビアンの法則といったコミュニケーションの基礎理論が頻出です。あわせてストレス反応の3期(警告反応期・抵抗期・疲憊期)や自律神経系の働きなど、相談内容を理解するための基礎知識も問われます。話を聴く姿勢と、専門家へつなぐ判断のポイントを押さえることが得点につながります。
⑦ 社内外資源との連携
40問産業医・衛生管理者・保健師・人事労務スタッフといった社内資源と、事業場外の専門機関との連携を学ぶ分野です(40問)。産業医や衛生管理者の選任義務(常時50人以上)、産業医の職務と権限、各スタッフの役割分担が頻出です。管理監督者が抱え込まず、適切な資源へつなぐ考え方が問われます。誰がどの権限を持ち、何を担うのかという役割の違いを整理しておくと、実務にも直結する知識として定着します。
⑧ 復職者の職場復帰支援
35問メンタルヘルス不調で休業した労働者の職場復帰を支援する流れを学ぶ分野です(35問)。厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」に基づく5つのステップ、支援ルールの策定主体、情報提供依頼書、試し出勤やリハビリ出勤、復帰後のフォローアップなどが頻出です。ステップの順序と各段階で誰が何を行うかを整理し、主治医と産業医の判断の違いを押さえることが得点のコツです。