① 医療経営史
36問古代から現代までの医療と病院の歴史をたどる分野です。ヒポクラテスの4体液説やガレノスによる古代医学の集大成、ハーヴェイの血液循環の発見といった西洋医学史のトピックに加え、忍性が鎌倉極楽寺に建てたとされる日本最古級の病院、検疫(quarantine)の語源となった黒死病時代の40日間の停泊など、医療制度・病院の成り立ちを支える出来事が問われます。人名・用語・年代を結びつけて覚えるのが基本です。出題数は36問です。
② 日本の医療政策と地域医療システム
40問日本の公的医療保険制度と地域医療の仕組みを学ぶ分野です。フリーアクセスや自己負担割合、高額療養費制度、国民健康保険・後期高齢者医療制度の保険者といった保険の基礎に加え、医療計画(5疾病・5事業)、一次〜三次医療圏、地域医療構想、病床機能報告制度、地域包括ケアシステムなど政策面のテーマが頻出です。制度名と担い手・目的をセットで整理することが得点の鍵になります。出題数は40問です。
③ 日本の医療関連法規
40問医療提供体制を支える法律の知識を問う分野です。中心となるのは医療法で、病院・診療所・助産所の定義や病床区分、非営利原則、特定機能病院・地域医療支援病院の承認や役割などが繰り返し出題されます。医療従事者の身分を定める各種法律や、医療広告の規制なども対象です。条文の趣旨と数値要件(人数・面積・承認権者など)を正確に押さえることが重要で、暗記だけでなく制度の目的まで理解しておくと応用問題に対応できます。出題数は40問です。
④ 病院の仕組み/各種団体・学会
40問病院の内部組織と医療専門職を体系的に理解する分野です。外来・病棟・中央診療(診療支援)・管理といった部門構成、中央材料室や医療安全管理部門の役割に加え、診療放射線技師・理学療法士・言語聴覚士・臨床工学技師・薬剤師・医療ソーシャルワーカーなど各職種の業務範囲が頻出です。部門と職種の対応関係、それぞれが担う機能を整理して覚えると混同を防げます。チーム医療の全体像をイメージしながら学習しましょう。出題数は40問です。
⑤ 診療科目の歴史と医療技術の進歩
40問医学の進歩と診断・治療技術の発展史を扱う分野です。ガレノスの4体液説から、ハーヴェイによる血液循環の発見、モルガーニによる病理解剖に基づく病巣の確認、打診・聴診といった診断法の登場、レントゲンによるX線発見など、医療技術のブレイクスルーが時系列で問われます。誰が・いつ・何を発見/確立したのかを整理し、その技術が診療科の成立や画像診断学の発展にどうつながったかを押さえると理解が深まります。出題数は40問です。
⑥ 日本の医療関連サービス
41問医薬品・医療機器や病院を支える関連サービス・委託業務を学ぶ分野です。医薬分業やジェネリック医薬品、治験のGCP基準とCRO・SMOの役割、オーファンドラッグ、医療機器のクラス分類に加え、給食・清掃などのアウトソーシング、医療関連サービスマーク、ブランチラボ、物品管理のSPD、医療廃棄物のマニフェスト制度やバイオハザードマークなど幅広く問われます。用語が多いので、サービスの目的と関連法令・仕組みをまとめて整理しましょう。出題数は41問です。
⑦ 患者と医療サービス
38問患者中心の医療という考え方と、患者・医療者の関係性を扱う分野です。パターナリズムからの転換、ノーマライゼーション、QOL、アドヒアランス、ナラティブ・ベースド・メディシン、EBM、インフォームド・コンセントやセカンドオピニオン、SDM(共同意思決定)、小児へのアセントといった概念が頻出です。患者満足(CS)やマズローの欲求5段階説など、サービスの視点からの出題もあります。似た概念の違いを対比しながら意味を正確に押さえることが得点につながります。出題数は38問です。
⑧ 医療倫理/臨床倫理
36問医療現場で求められる倫理的な判断の枠組みを学ぶ分野です。中心となるのはビーチャムとチルドレスが提唱した医療倫理の4原則(自律尊重・善行・無危害・正義)で、それぞれの意味と適用場面が繰り返し問われます。あわせて臨床倫理の考え方や、実際の意思決定で複数の原則が対立する場面での調整の視点も対象です。4原則の定義を正確に区別し、具体的なケースに当てはめて考える練習をしておくと、応用的な設問にも対応できます。出題数は36問です。