第167問不活性ガス消火設備の主な消火原理として正しいものはどれか。
- A燃焼物を急激に冷却して発火点以下に下げる冷却消火
- B空気中の酸素濃度を希釈して燃焼を継続させなくする窒息消火
- C燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る抑制消火
- D可燃物を取り除いて延焼を防ぐ除去消火
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正解:B.空気中の酸素濃度を希釈して燃焼を継続させなくする窒息消火
不活性ガス消火設備は空気中の酸素濃度を14〜15パーセント程度以下に下げることによる窒息作用で消火を行います。
この問題の解説ページを開く →不活性ガス消火設備とハロゲン化物消火設備の構造・動作原理を学ぶ分野です。3類の中核となる消火設備の特性を深く理解する必要があります。
この分野の問題87問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:B.空気中の酸素濃度を希釈して燃焼を継続させなくする窒息消火
不活性ガス消火設備は空気中の酸素濃度を14〜15パーセント程度以下に下げることによる窒息作用で消火を行います。
この問題の解説ページを開く →正解:B.二酸化炭素を消火剤として用いる場合、外部に漏れる以上の量を追加して放出するなら省略できる
漏れ量を追加して自動閉鎖装置を省略できるのは二酸化炭素のみであり、窒素やIG系のガスでは認められていません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.防護区画内にいる在室者が安全な場所へ避難する時間を確保するため
消火剤が放射されると防護区画内が危険な状態になるため、在室者が退避するための時間(20秒以上)として遅延時間が設けられています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.出入口などの見やすい場所に消火剤が放出された旨を表示する標識を設ける
防護区画に隣接する部分には、防護区画内で消火剤が放出された旨を出入口などの見やすい場所に表示する標識を設ける必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.点検の開始時に閉止弁を「閉」にし、点検終了後は放射前に「開」にする
点検開始時に誤放射を防ぐため閉止弁を閉にし、点検終了後は実際の火災時に放射できるよう忘れずに開にしておく必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.防護対象物のすべての部分から0.6m離れた部分によって囲まれた空間
局所放出方式の防護空間は、防護対象物のすべての部分から0.6m離れた部分によって囲まれた空間と定義されています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.放出された消火剤および燃焼ガスを完全に安全な場所に排出するための措置
放出された消火剤や火災による燃焼ガスは人体に有害であるため、完全に安全な場所に排出するための措置(排気設備など)が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.消防機関等による消火確認の後
排気ファンは消火が完全に確認された後、制御盤の復旧スイッチなどを押して起動させ、ガスを屋外へ排出します。消火前に起動すると消火効果が失われます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.火災の熱で壁が崩壊し、消火剤が外部へ散逸するのを防ぐため
防護区画の壁が燃えて穴が開くと消火剤が漏れて窒息効果が失われるため、熱に強い不燃材料で区画する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:A.放出された消火剤の圧力を利用して各種ダンパなどを機械的に閉鎖する
ピストンレリーザは、起動用ガスや消火剤の圧力を受けて作動し、換気口のダンパや窓のシャッターなどを閉鎖する駆動装置です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.人が常時いる防護区画であれば手動起動装置のみでよい
通信機器室など人が常時いない場所は自動起動装置が必要ですが、人が常時いてすぐに発見できる場所であれば手動起動装置によることができます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.ノズルを持つ人と容器弁を開放する人の2名で操作することが想定されている
ホースを伸ばして火元に近づく人と、貯蔵容器の場所でバルブを開ける人が分かれるため、基本的に2名以上での操作が想定されています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.ガスを吸い込むと死傷のおそれがあります
二酸化炭素などは窒息の危険があるため、標識には「ガスを吸い込むと死傷のおそれがあります」といった明確な警告文が記載されます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.防護区画内の人に退避を促し、安全な場所への避難を確保するため
音響警報は、消火剤が放出される前の遅延時間中に、防護区画内の人が速やかに退避できるように危険を知らせるためのものです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.短時間で一気に放出し、急速に消火濃度に達すること
火災の拡大を防ぐため、規定の時間内(一般に1分や数分以内などの短時間)に全量を放出して、急速に防護区画内の酸素濃度を下げる必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.制御盤に信号が送られ、火災表示や起動表示が点灯する
手動起動装置の扉を開ける、またはボタンを押すと、まず制御盤に信号が送られ、周囲に火災を知らせる表示や警報が始まります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.保守点検時の誤操作等による消火剤の誤放出を防ぐため
閉止弁は、点検中やメンテナンス中に誤って起動装置が作動した際でも、消火剤が防護区画に放射されないように物理的に配管を遮断するためのものです。
この問題の解説ページを開く →正解:A.容器内の圧力上昇を考慮し、安全に貯蔵できる量を管理するため
充填比は、温度上昇などで容器内圧が危険に高まらないよう、容器に充填できる消火剤量を管理するための基準です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.火災の際に容易に接近でき、かつ安全な防護区画外の場所
選択弁は火災時に手動で操作する場合もあるため、火災の影響を受けにくい防護区画の外部で、容易に接近できる安全な場所に設置します。
この問題の解説ページを開く →正解:B.消火剤が燃焼物を飛散させないような位置と角度に設置する
局所放出方式では高圧のガスが局所的に放射されるため、その風圧で可燃性液体などの燃焼物が周囲に飛び散らないよう、位置や角度を調整する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.区画内で消火剤が放出されたことを外部の人に知らせ、進入を禁止する
放出表示灯は、消火剤が放射され区画内が危険な状態(酸欠など)であることをドアの外にいる人に知らせ、誤って入室するのを防ぐためのものです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.放出時の急激な圧力上昇で構造物が破損しないよう、適切な避圧口を設ける
不活性ガスが一気に放出されると区画内の圧力が急上昇して壁や扉を破壊する恐れがあるため、一定の圧力を逃がす避圧口(排出ダンパなど)が設けられます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.空気とほぼ同じ比重であるため、防護区画内に比較的均一に拡散しやすい
窒素ガスは空気の主成分であり比重もほぼ同じため、区画内に比較的均一に拡散しやすい特徴があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.容器内の圧力が異常に上昇した際にガスを逃がして破裂を防ぐ
周囲の温度上昇などで容器内の圧力が耐圧限度を超えそうになった場合、安全弁(封板など)が破れて圧力を逃がし、容器の爆発を防ぎます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.選択弁や容器弁を開放するための機械的な駆動力を提供する
起動用ガス容器は少量の高圧ガス(主に二酸化炭素)を封入しており、その圧力によって配管の先にある選択弁や主貯蔵容器のバルブを開く働きをします。
この問題の解説ページを開く →正解:B.防護区画から漏れ出た消火剤が滞留し、隣の部屋にいる人が窒息する危険があるため
開口部や隙間から消火剤(特に空気より重い二酸化炭素)が隣接する通路や部屋に漏れ出し、そこにいる人が酸欠になる事故を防ぐために対策が求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.採光用のガラス窓(はめ殺しで開閉不可能なもの)
はめ殺し窓(FIX窓)は開閉できず気密性が保たれているため、ガスが漏れる「開口部」としては扱われず、閉鎖装置の対象外です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.法令により、放出後は直ちに業者を手配し、速やかに消火剤を再充填して復旧させなければならない
消火設備が機能しない状態は防火上極めて危険であるため、放出後(または漏洩による規定量以上の減少時)は速やかに再充填などの復旧措置を講じる必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.消火剤を自ら生成して配管に送り込む
制御盤は電気信号の送受信や制御を行う頭脳の役割を果たしますが、消火剤を生成する機能はありません。消火剤は貯蔵容器に保管されています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.起動用ガスの圧力を受けてシール(封板)を破り、ガスを放出する機能
容器弁は、起動装置からの機械的な力やガス圧力を受けることでバルブを開放(または封板を破壊)し、内部の高圧ガスを配管へ一気に放出する構造になっています。
この問題の解説ページを開く →正解:C.速やかに防護区画の外へ退避し、扉を閉める
音響警報は消火剤放出の予告です。致死的なガスが充満するため、直ちに区画外へ退避し、ガスが漏れないように扉を閉めることが最優先です。窓を開けると消火効果が失われます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.一部の容器を外した際に、他の容器から放出されたガスが接続口から逆流して漏れるのを防ぐため
メンテナンス等で一部の容器を取り外している時に設備が作動した場合、集合管に放出された高圧ガスが空いた接続口から吹き出すのを防ぐため逆止弁が設けられます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.導電性がなく、対象物を化学的に腐食させないため
不活性ガスは電気を通さず(非導電性)、化学的に安定しているため金属やプラスチックを腐食させず、電子機器の消火に最適です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.水圧によるピストン式
容器弁の開放方式には、起動用ガスの圧力を利用するガス圧力式、電気信号で直接作動させる電気式、ワイヤー等で引っ張る機械式がありますが、水圧を用いる方式はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.ピット内に滞留した可燃性蒸気や引火性液体に直接消火剤を放射するため
ピット等の窪みには可燃性液体の蒸気が溜まりやすく火災の危険が高いため、専用のピット用噴射ヘッドを設けて局所的に防護します。
この問題の解説ページを開く →正解:C.「ガスは無害ですので、落ち着いてその場に留まってください。」
特に二酸化炭素は致死性があり極めて危険であるため、「無害である」「その場に留まる」といった放送は絶対にやってはいけません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.自動閉鎖装置を設けない開口部がある場合(二酸化炭素の場合)
開口部を自動閉鎖しない場合、その開口部からガスが漏れ出てしまうため、漏れる分を補うために開口部面積に応じた消火剤の量を加算する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.局所的な放射では消火に必要な濃度を維持できず消火効果が得られないため
代替系消火剤はハロンに比べて消火濃度を保つための条件が厳しく、密閉された全域放出方式でなければ確実な消火ができないためです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.地球環境保護の観点からオゾン層の破壊や地球温暖化を防止するため
ハロンは優れた消火性能を持ちますが、オゾン層破壊係数が高いためモントリオール議定書等により生産が規制されクリティカルユースに限定されています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.スプリンクラー等の水系消火設備を設置すると機器の致命的な破損を招く通信機器室
水濡れによる被害が甚大となる通信機器室や美術館など、水系消火設備が適さない場所でハロン1301の必要性が認められます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.消火濃度における人体への毒性や窒息の危険性が二酸化炭素より低いため
ハロン1301は消火に必要な濃度において二酸化炭素に比べて人体への危険性が低く、より安全に初期消火や避難が可能です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.消火効果を減ずるおそれのある開口部には自動閉鎖装置を設けること
放射したガスの流出により消火効果が減ずるおそれがある開口部(特に床に近い位置など)には自動閉鎖装置を設ける必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:A.代替系はガス追加による開口部の開放が一切認められず自動的に全閉鎖する必要がある
HFC-23やHFC-227eaなどの設備では漏洩による濃度低下を防ぐため、消火剤放射前にすべての開口部を自動的に閉鎖することが必須とされています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.ハロンガスが空気より重く低い位置の開口部から流出しやすいため
ハロン2402および1211の蒸気は空気より重いため下部に滞留しやすく、低い位置にある開口部から逃げてしまうのを防ぐ必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.一つの感知器の故障や誤作動による高価なハロンガスの無駄な放出を防ぐため
交差回路方式は二つ以上の感知器が同時に火災を感知したときのみ起動信号を出す仕組みで、誤報による不測のガス放出事故を防止するための安全対策です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.火災感知器が作動し制御盤が火災信号を受信した時点から
火災を検知した時点(または手動起動時)から即座に警報が鳴動し、防護区画内にいる人に消火剤が放出される前の退避を促します。
この問題の解説ページを開く →正解:B.関係者が容易に操作でき火災による被害を受けにくい防護区画の出入口付近の外部に設置する
手動起動装置は緊急時に安全かつ迅速に操作できるよう、防護区画のすぐ外側のアクセスしやすい見やすい場所に設置することが規定されています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.囲いがあることで消火剤が拡散しにくく高濃度を保ちやすいため必要量を減らせる
防護対象物の周囲に壁などの囲いがある場合、ガスが外部へ散逸するのを防ぐ効果があるため、囲いのない場合に比べて必要消火剤量を少なく算出できます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.ハロンに比べて消火に必要な濃度が高く局所的に放射しても十分な濃度を維持できないため
代替ハロゲン化物はハロン1301に比べて消火効率がやや劣るため、区画全体を密閉して一定の消火濃度を部屋全体で維持する全域放出方式でのみ確実な消火が担保されます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.オゾン層破壊係数がゼロでありかつ地球温暖化係数も極めて低く環境負荷が小さい点
FK-5-1-12はハロンの代替として開発された次世代消火剤であり、オゾン層を破壊せず、地球温暖化への影響も非常に小さい(温暖化係数が1程度)のが最大の特徴です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.ガスが放出されても安全なのでそのまま初期消火を続けるよう指導する
ハロン1301は二酸化炭素より安全とはいえ高濃度では人体に影響があるため、作動時は速やかに退避することが基本であり「そのまま留まる」指導は不適切です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.実際の火災を想定した起動から消火剤(試験ガス)放出までの連動機能の確認
総合点検は設備全体が設計通りに連動して機能するかを確認するものであり、感知器の作動から遅延、閉鎖、ガス放出に至る一連の動作試験が含まれます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.悪意のあるいたずらや誤ってぶつかった際の誤操作を防止するため
手動起動ボタンは押すと即座に設備が起動プロセスに入るため、誤操作を防ぐための保護カバーや押し破り板などが設けられています。
この問題の解説ページを開く →正解:D.火災の熱で容器の圧力を高めるため防護対象物に極力密着させて設置する
貯蔵容器は火災の熱や煙の影響を受けにくい安全な場所に設置する必要があり、火災の熱で意図的に温めるような配置は安全弁の作動や爆発の危険があり極めて不適切です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.消火剤が防護区画内に迅速かつ均一に拡散するように配置する
全域放出方式では決められた時間内(通常1分以内)に部屋全体のガス濃度を規定値に到達させる必要があるため、均一に拡散するヘッドの配置が求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.常温でも比較的低い圧力で液化しやすいため移動式消火設備等に用いられる
ハロン1211は沸点が比較的高く液化しやすい性質を持つため、ホースで導いて放射する移動式消火設備などに適しています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.ガソリンなどの可燃性液体が燃えているB火災(油火災)
ハロンは炎の連鎖反応を断ち切る抑制作用に優れており、特に炎を上げて燃える油火災(B火災)に対して極めて高い即効性の消火効果を発揮します。(金属火災や自己燃焼性物質には無効です)。
この問題の解説ページを開く →正解:A.配管全体を赤色で塗装するまたは赤色の帯表示をする
消防用設備の配管であることを明確にし誤操作や誤切断を防ぐため、配管は赤色で塗装するか赤色の帯状のマーキングを施すことが一般的です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.オゾン層を破壊しない代替消火剤であるが全域放出方式に限定される
HFC-227eaはオゾン層保護のために開発された代替消火剤ですが、消火効率などの特性上、法令により全域放出方式でのみ使用が認められています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.指定可燃物は深部火災となることがあるため、対象物の性質に応じた設計が必要である
指定可燃物は対象物の性質によって消火しにくい場合があるため、火災性状や防護区画の条件に応じた設計が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.火災の際に煙が著しく充満するおそれのある場所
移動式は人が火元に接近して操作するため、火炎や煙が著しく充満して人が近づけなくなるような場所には設置してはならないと規定されています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.消火剤の濃度を規定の時間(ソークタイム)維持し再発火を防ぐため
ハロゲン化物や不活性ガスによる消火は、消火剤の濃度を一定時間保つことで完全に鎮火させるため、ガスが漏れない密閉性が極めて重要です。
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