① 時計遺伝子と体内時計
30問健康管理能力検定3級の土台となる、体内時計と時計遺伝子のしくみを学ぶ分野です。約24時間周期の日周リズム、体内時計の司令塔である視交叉上核(親時計)と全身の子時計、CLOCKやPER・CRYといった時計遺伝子が頻出します。あわせて、体のリズムと生活リズムの一致が健康につながること、時間栄養学・時間治療といった時間健康科学の考え方も問われます。以降のすべての分野の前提になるため、親時計と子時計の関係、リズムが乱れたときの心身への影響を丁寧に押さえておきましょう。
② ホメオスタシスの仕組み
40問体の状態を一定に保つホメオスタシス(生体恒常性)を学ぶ分野です。自律神経系・内分泌系・免疫系からなる「ホメオスタシスの三角形」が中心テーマで、交感神経と副交感神経の働きの違い、ホルモンの分泌と体内時計の関係、白血球など免疫細胞のしくみが頻出します。ウイルスと細菌の違いや抗菌薬・薬剤耐性菌、発熱の意味といった感染症の基礎も問われます。3つの系がそれぞれどんな役割で体を守っているかを整理し、活動モードと休息モードの切り替わりをイメージしながら覚えるのが効率的です。
③ 朝の過ごし方(前半)
70問一日の始まりである朝の過ごし方を、体内時計の観点から学ぶ分野です。24時間より少し長い体内時計をリセットする「朝の光」の役割、視神経から視交叉上核へ伝わる時刻合わせのしくみ、目覚まし時計のホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌リズムが頻出します。あわせて、睡眠中に失われた水分を補う朝の水分補給の大切さ、水分出納や体内の水分割合など、体の水分に関する基礎知識も問われます。朝のリセットが一日の体調を左右する起点になることを理解して学習しましょう。
④ 朝の過ごし方(後半)+昼の過ごし方
35問朝の運動やシャワー、そして昼の過ごし方を扱う分野です。ウォーキングなどのリズム運動が体内時計の調整役であるセロトニンを増やすしくみ、朝の激しい運動のリスク、交感神経を高める熱めのシャワーやアロマの活用が頻出します。昼の過ごし方では、朝食から5時間後という理想的な昼食のタイミングや、昼食での食物繊維が夕食後の血糖上昇を抑えるといった時間栄養学の視点も問われます。朝の活動モードへの切り替えと、昼の食事の取り方をセットで押さえておきましょう。
⑤ 夜の過ごし方
135問本検定で最も出題数が多く、夜の過ごし方と睡眠を幅広く学ぶ最重要分野です。夕方から夜にかけて副交感神経が優位になるリラックスへの切り替え、就寝2〜3時間前までに食事を済ませることや分食による肥満・夜型化の防止が問われます。就寝前の照明やアロマ、レム睡眠・ノンレム睡眠の違い、睡眠不足がグレリンなど食欲ホルモンに与える影響も頻出です。範囲が広い分、良質な睡眠のための夜の習慣を、自律神経とホルモンの働きに結びつけて整理すると得点につながります。
⑥ 乳幼児期・学童期・青年期
73問人生の前半にあたる乳幼児期から青年期までの、体内時計と生活リズムの発達を学ぶ分野です。胎児期や生後3ヶ月頃に現れる日周リズム、新生児で睡眠と覚醒のリズムが未確立な理由、視交叉上核と脳の連絡路の発達が頻出します。学童期・青年期では、睡眠中に記憶を蓄える海馬の働き、成長期の生活リズムの乱れが心身に与える影響も問われます。年代ごとに体内時計がどう育ち、どんな生活習慣が大切になるかを、発達の順を追って整理して覚えるのがポイントです。
⑦ 成人期・高齢期
50問人生の後半にあたる成人期・高齢期の健康管理を学ぶ分野です。睡眠不足で脳の働きが低下する度合いを血中アルコール濃度にたとえた話、短時間睡眠を続けたときの影響、飲酒がアルコールとして体内から消えるまでの目安時間が頻出します。喫煙・受動喫煙(三次喫煙)や、ニコチンの覚醒作用が睡眠を妨げることなど、生活習慣が健康に与える影響も問われます。働き盛りから高齢期まで、睡眠・飲酒・喫煙といった身近な生活習慣を、体内時計と結びつけて理解しておきましょう。