① 基礎理論
62問コンピュータ科学の土台となる離散数学・情報理論を学ぶ分野です。集合と論理、2進数など基数変換、論理演算とブール代数、確率統計、オートマトンや形式言語、さらに近年は機械学習やAIの基礎用語まで幅広く問われます。午前試験では計算問題も出るため、公式を暗記するだけでなく、なぜその結果になるのかを手を動かして理解することが重要です。他分野の理解を支える基盤なので、序盤で丁寧に固めておくと後半の学習効率が大きく上がります。出題数62問と多く、得点源にしたい分野です。
② アルゴリズムとプログラミング
56問データ構造とアルゴリズム、プログラミング言語の基礎を扱う分野です。配列・リスト・スタック・キュー・木構造といったデータ構造の特徴、探索・整列アルゴリズムの計算量、再帰やポインタの考え方が頻出です。計算量のオーダー評価や、アルゴリズムの動作をトレースする問題が多いのが特徴です。単に名称を覚えるのではなく、各データ構造がどんな処理に向くか、なぜその計算量になるかを図で理解しましょう。実装経験があると強い分野で、午後試験にもつながる重要テーマです。出題数56問。
③ ハードウェアとコンピュータ構成要素
58問コンピュータを構成する物理的な仕組みを学ぶ分野です。論理回路とブール代数、CPUの命令実行やパイプライン、記憶階層(キャッシュ・主記憶・補助記憶)、入出力方式、半導体メモリの種類が頻出です。論理素子の真理値表や、アドレス指定方式、記憶容量・アクセス時間の計算問題もよく出ます。抽象的に見えますが、データがどう処理・保存されるかを物理レベルで理解すると、システム構成やソフトウェア分野の理解が深まります。回路図やタイミングを図で整理して覚えるのが効果的です。出題数58問。
④ システム構成要素
60問複数のコンピュータや装置を組み合わせたシステム全体の設計を学ぶ分野です。集中処理と分散処理、クライアントサーバやWebシステムの形態、クラスタ・仮想化、システムの性能評価(スループット・レスポンスタイム)、信頼性を表すRASISや稼働率の計算が頻出です。特に直列・並列システムの稼働率計算や、待ち行列理論は午前試験の定番です。単体の性能だけでなく、可用性・信頼性・拡張性といった非機能面から全体を捉える視点が問われます。計算問題を確実に取れるよう練習しましょう。出題数60問。
⑤ ソフトウェア
59問OSとミドルウェアなど、システムを動かす基盤ソフトウェアを学ぶ分野です。OSの中核であるカーネル、タスク(プロセス)管理と状態遷移、仮想記憶とページング、ファイルシステム、割込み処理が頻出です。タスクの状態遷移図やページ置換アルゴリズム、ジョブスケジューリングは午前試験の定番テーマです。OSがハードウェアとアプリケーションの橋渡しをどう行うかを理解すると、他分野との関連も見えてきます。抽象度が高いですが、具体的な処理の流れをイメージしながら学ぶと定着しやすい分野です。出題数59問。
⑥ データベース
63問データを効率よく管理するデータベース技術を学ぶ分野です。関係モデルとE-R図、正規化、SQLによる問合せ・更新、トランザクションのACID特性、同時実行制御(ロック)、障害回復が頻出です。特に正規化の手順やSQLの結合・副問合せ、排他制御の考え方は午前・午後の両方で重要です。データの整合性をどう保ちながら複数処理を安全にこなすかが核心テーマになります。理論と実際のSQL記述の両面から学ぶと理解が深まります。出題数63問と本検定で最多クラスの分野で、最優先で対策したい得点源です。
⑦ ネットワーク
57問コンピュータ同士を接続する通信技術を学ぶ分野です。OSI基本参照モデルとTCP/IP、IPアドレスとサブネット、ルーティング、MACアドレス、主要プロトコル(HTTP・DNS・DHCPなど)、無線LANが頻出です。特にサブネットマスクの計算やポート番号、各層の役割は午前試験の定番で、確実に得点したいテーマです。物理層からアプリケーション層まで、データがどう変換され届くのかを階層ごとに整理して理解しましょう。範囲は広いですが、階層モデルを軸に体系立てて学ぶと混乱しにくくなります。出題数57問。
⑧ セキュリティ
57問情報を守る技術と管理を学ぶ、応用情報で特に重視される分野です。共通鍵・公開鍵暗号方式、ディジタル署名、認証、ハッシュ関数、各種攻撃手法とその対策、ファイアウォールやIDS、情報セキュリティマネジメント(ISMS)が頻出です。暗号方式の使い分けや、攻撃と防御の対応関係は午前・午後の両方で必ず問われる重要テーマです。技術だけでなく、リスク管理やポリシー策定といった運用面も出題されます。近年出題比重が高まっている分野なので、最新の脅威動向も含めて手厚く対策しましょう。出題数57問。
⑨ システム開発技術
61問システムを設計・構築するプロセスと手法を学ぶ分野です。ウォータフォールやアジャイル、プロトタイピングといった開発モデル、要件定義から設計・実装・テストまでの各工程、オブジェクト指向とUML、テスト技法(ホワイトボックス・ブラックボックス)、レビューが頻出です。開発工程の順序や各工程の成果物、テストケースの設計方法は午前試験の定番です。近年重視されるアジャイル開発の考え方も押さえておきましょう。実務での開発の流れをイメージしながら、工程ごとの目的を理解すると得点が安定します。出題数61問。
⑩ マネジメント
56問プロジェクトとサービスの運営管理を学ぶ分野です。プロジェクトマネジメント(PMBOKやJIS Q 21500)、WBS、スケジュール管理のアローダイアグラムとクリティカルパス、コスト・品質・リスク管理、ITサービスマネジメント(ITIL)、システム監査が頻出です。特にアローダイアグラムの日程計算やEVM、SLAは午前試験の定番計算問題です。技術ではなく管理・運用の視点が中心で、用語と手法の目的を結びつけて覚えることが大切です。応用情報らしく、上流の管理者視点が問われる分野なので体系的に整理しましょう。出題数56問。
⑪ ストラテジ1
57問経営とITを結びつけるシステム戦略・企画を学ぶ分野です。情報システム戦略、業務モデリング、エンタープライズアーキテクチャ(EA)、ソリューションビジネス、システム化計画、要件定義、調達(RFI・RFP)が頻出です。現状業務とあるべき姿のギャップ分析や、EAの4つの体系、SaaSなどのサービス活用が定番テーマになります。技術者が経営や業務の視点からITをどう企画・導入するかを問う分野で、応用情報で新たに広がるストラテジ領域の入口です。用語が多いので、経営とITをつなぐ流れの中で位置づけて理解しましょう。出題数57問。
⑫ ストラテジ2
57問経営戦略・企業活動と、意思決定を支える数理手法を学ぶ分野です。経営戦略手法(SWOT・PPMなど)、マーケティング、会計・財務(損益分岐点や財務諸表)、法務・標準化に加え、ゲーム理論やナッシュ均衡、線形計画法、期待値による意思決定、在庫管理といったオペレーションズリサーチが頻出です。特に線形計画法や意思決定原理、損益分岐点の計算問題は午前試験の得点源です。経営知識と数理・統計を横断する幅広い分野なので、計算系と暗記系を分けて対策すると効率的です。応用情報の総仕上げにあたる分野です。出題数57問。