① 福祉用具の役割と種類
50問福祉用具の定義と分類を学ぶ土台となる分野です。福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律による定義、ISO9999などによる分類、介護保険で貸与・販売の対象となる用具の種目が頻出です。福祉用具が利用者の自立支援と介護負担の軽減という二つの役割を担う点を理解し、法律上の定義と実際の用具例を結びつけて整理すると、以降の各論分野の理解がスムーズになります。制度全体の入口として丁寧に押さえたい分野です。
② 専門相談員の役割・職業倫理
48問福祉用具専門相談員という職種そのものの位置づけと職業倫理を学ぶ分野です。相談員に求められる知識・技術、利用者本位の姿勢、守秘義務や公正・中立といった職業倫理、関連する資格制度の沿革が問われます。福祉用具貸与・販売事業所への配置が義務づけられている専門職として、選定相談から計画作成、モニタリングまでを担う役割を理解することが重要です。倫理的な判断が問われる場面を想定しながら、専門職としての責務を整理しましょう。
③ 介護保険法
55問福祉用具サービスの制度的基盤である介護保険法を学ぶ分野です。制度の目的や基本理念、保険者・被保険者の区分、要介護認定の流れ、給付の仕組みが頻出テーマです。福祉用具貸与と特定福祉用具販売がどの給付に位置づけられるかを理解することが実務に直結します。条文の理念と具体的な給付内容を対応させて覚えると得点しやすく、次の関連法規分野への橋渡しにもなります。制度の骨格を正確に押さえたい重要分野です。
④ 関連法規と地域包括ケア
50問介護保険法以外の関連法規と地域包括ケアシステムを学ぶ分野です。老人福祉法や高齢者虐待防止法、障害者総合支援法などの位置づけ、地域包括支援センターの機能、多職種連携の考え方が問われます。福祉用具のサービスが地域全体のケア体制の中でどう機能するかを理解することが大切です。制度が重層的に関わる場面を意識しながら、各法律の目的と対象を整理すると、実務での連携イメージがつかみやすくなります。
⑤ 介護の視点・からだとこころの理解
50問利用者を理解するための基礎となる、人権や介護の理念、からだとこころのしくみを学ぶ分野です。ノーマライゼーションや自立支援の考え方、加齢に伴う身体・精神機能の変化、疾患の基礎知識が頻出です。福祉用具の選定は利用者の心身の状態把握が前提となるため、この分野の理解が適切な提案の土台になります。理念と身体・心理の知識をあわせて押さえ、なぜその配慮が必要かを利用者目線で考えられるようにしましょう。
⑥ リハビリ・日常生活・介護技術
54問リハビリテーションの考え方と日常生活動作、基本的な介護技術を学ぶ分野です。ICFなどの生活機能の捉え方、ADLとIADL、体位変換や移動介助といった介護技術の基本が問われます。福祉用具を活用した自立支援を考えるうえで、残存機能を活かすリハビリの視点は欠かせません。用語の定義と実際の介助動作を結びつけ、福祉用具がどの場面で役立つかをイメージしながら学ぶと、後半の用具各論の理解が深まります。
⑦ 住環境・住宅改修と起居・床ずれ防止用具
50問住環境の整備と住宅改修、起居に関わる用具を学ぶ分野です。手すりの設置や段差解消など介護保険の住宅改修の対象工事、木造住宅の構造、特殊寝台や床ずれ防止用具の特徴が頻出です。住まいを安全にすることは在宅生活を支える基本であり、住宅改修と福祉用具を組み合わせた提案が求められます。工事項目と対象範囲、用具の機能を整理し、転倒予防や褥瘡予防の観点から住環境全体を捉える視点を養いましょう。
⑧ 移動関連用具
53問移動を支える用具の知識を学ぶ分野です。車いすの各部の名称と調整、寸法の合わせ方、歩行器・歩行車・杖の種類と適応、スロープなどが頻出テーマです。移動の自立は生活の質に直結するため、利用者の身体状況に合った用具選定が重要になります。車いすの座位保持やブレーキの種類など具体的な仕様と、利用者の状態への適合を結びつけて理解しましょう。用具ごとの特徴を整理し、選定の根拠を説明できるようにすることが得点のコツです。
⑨ 移乗・排泄関連用具
50問移乗と排泄を支援する用具を学ぶ分野です。移乗用リフトやスライディングボード、介助用ベルト、腰掛便座やポータブルトイレ、自動排泄処理装置などが頻出です。移乗は介助者・利用者双方の負担と事故リスクが大きく、排泄は尊厳に関わる場面のため、用具の適切な活用が特に重要です。各用具の機能と対象となる身体状況を整理し、安全と自立、プライバシー配慮の観点から選定の考え方を押さえておきましょう。
⑩ 入浴・被服更衣・自助具
48問入浴・更衣を支える用具と各種自助具を学ぶ分野です。入浴用いすやバスボード、浴槽内すのこなどの入浴補助用具、更衣を助ける用具、食事や整容に使う自助具が問われます。入浴は事故が起きやすく、更衣や食事は毎日繰り返される動作のため、自立支援の効果が大きい場面です。用具ごとの目的と使う場面を整理し、残存機能を活かして「できることは自分で」を実現する視点で選定を考えられるようにしましょう。
⑪ コミュニケーション・社会参加・安全利用
45問コミュニケーションや社会参加を支える用具と、福祉用具の安全な利用を学ぶ分野です。視覚・聴覚・言語の障害と補助用具、意思伝達装置、社会参加を促す機器、事故防止や適切な使用方法が問われます。用具は導入して終わりではなく、安全に使い続けられて初めて価値が生まれます。障害の特性と対応する用具を対応させ、点検やメンテナンス、誤使用の防止といった安全利用の視点をあわせて押さえておきましょう。
⑫ サービスの仕組みと支援プロセス
50問福祉用具サービスの提供の流れと支援プロセスを学ぶ分野です。福祉用具貸与計画の作成、選定相談から適合・調整、モニタリングまでの一連の流れ、貸与と特定福祉用具販売の対象種目の区別が頻出です。相談員の実務そのものを問う総まとめ的な分野といえます。各プロセスで相談員が何を行うのかを順序立てて理解し、計画作成やモニタリングの目的を押さえることで、これまで学んだ知識を実務の流れの中で統合できます。