① 企業活動・法務
67問ITパスポートのストラテジ系(経営全般)の入口となる分野です。経営理念・ビジョンやヒト・モノ・カネ・情報の経営資源、組織形態、財務・会計の基礎、そして知的財産権・個人情報保護法・労働関連法規などのコンプライアンスが頻出です。SDGs・BCP・OJTといった定番用語や、著作権と産業財産権の区別も問われます。IT以外の一般常識に近い問題も多く、暗記で確実に得点しやすい分野なので、用語とその意味をセットで押さえて土台を固めましょう。
② 経営戦略・技術戦略
60問経営目標を実現するための戦略立案と、技術で競争優位を築く考え方を学ぶ分野です。SWOT分析・PPM・コアコンピタンス・コトラーの競争戦略などの経営戦略手法や、CRM・SCM・ERPといった業務システム、マーケティングの基礎が頻出です。あわせてイノベーションやMOTなどの技術戦略も問われます。フレームワークは軸や分類の意味を図でイメージしながら覚えると混同を防げます。用語の定義と使いどころをセットで整理するのが得点のコツです。
③ システム戦略
65問情報システムを経営にどう活かすかを考える分野です。全体最適の視点、エンタープライズアーキテクチャ(EA)、業務プロセス改善(BPR・BPM)、DFDやE-R図などの業務分析手法、DXやソリューションビジネス、システム調達(RFI・RFP)が頻出です。近年はDXやクラウド活用など新しいテーマの出題も増えています。「部分最適ではなく全体最適」という基本思想を軸に、各手法が何のためのものかを結びつけて理解すると定着しやすくなります。
④ 開発技術
52問システムをどう作るかという開発の流れと技術を扱う分野です。ソフトウェアライフサイクル(企画・要件定義・開発・運用・保守)、機能要件と非機能要件、ウォーターフォールやアジャイル(スクラム)などの開発手法、テストの種類、システムの品質特性が頻出です。開発工程の順番と各工程で何をするかを正しく並べられることが重要です。要件定義や各開発手法の特徴を対比しながら押さえ、用語を工程の流れの中に位置づけて覚えましょう。
⑤ プロジェクト・サービスマネジメント・監査
54問システムの開発と運用を管理する視点を学ぶ分野です。プロジェクトマネジメント(スコープ・スケジュール・コストの制約、PMBOK、WBS、ステークホルダ)、ITサービスマネジメント(SLA、ITIL、サービスデスク)、システム監査や内部統制が頻出です。マネジメント系の中心分野で、管理の考え方が幅広く問われます。3つの制約の関係やSLAの意味など、それぞれの管理手法が「何を守るためのものか」を意識して整理すると理解が深まります。
⑥ 基礎理論とアルゴリズム
41問コンピュータが情報を扱う仕組みの数学的な土台を学ぶ分野です。2進数・16進数などの基数変換、集合とベン図、論理演算(AND・OR・NOT)、確率・統計、アルゴリズムとフローチャート、データ構造(配列・スタック・キュー)が頻出です。計算問題が含まれるため苦手意識を持つ人も多い分野です。基数変換や論理演算は手を動かして計算に慣れることが得点への近道で、基本パターンを繰り返し解いて確実に処理できるようにしておきましょう。
⑦ コンピュータ・ハードウェア・ソフトウェア
72問コンピュータそのものの構成と動作原理を学ぶ、テクノロジ系の中核分野です。CPU・メモリ・入出力装置などのハードウェア、稼働率やバスタブ曲線などのシステムの信頼性、RAID、OSやファイル管理、ヒューマンインタフェースが頻出です。出題数が多く得点源になりやすい分野でもあります。とくに稼働率の計算(直列・並列)は公式を覚えれば確実に解けるため、計算パターンを押さえておくことが安定した得点につながります。
⑧ データベース・ネットワーク
59問データの管理と通信の仕組みを扱う分野です。関係データベースの表・主キー・外部キー・正規化・E-R図・SQLの基礎、ネットワークではLAN・WAN、TCP/IP、IPアドレス、プロトコル、通信機器などが頻出です。データベースとネットワークという2つの重要領域をまとめて学びます。データベースは表の構造と用語の関係を、ネットワークはデータが届くまでの流れをイメージで捉えると理解しやすく、両者とも実務にも直結する知識として役立ちます。
⑨ 情報セキュリティ
62問近年もっとも重視され、出題が増えている分野です。情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)、リスクマネジメント、マルウェアや不正アクセスなどの脅威と攻撃手法、暗号化・認証・アクセス制御などの対策技術、情報セキュリティポリシーが頻出です。攻撃の名称と手口、対策の名称と目的をセットで覚えることが重要です。用語が多く紛らわしいものもあるため、脅威と対策を対応づけて整理し、確実に得点できるようにしておきましょう。