化粧品成分検定1級 ① 処方読解

化粧品の全成分表示を読み解く実践スキルを学ぶ分野です。配合順序のルール(1%以上は配合量順、1%以下は順不同)、配合量の推測方法、ベース成分・機能性成分・安定化成分の見分け方、処方の意図の読み取り方を整理。1級では実際の市販品の全成分から処方コンセプトを推測する力が問われる、最も実践的で配点も多い中核分野です。

この分野の問題53問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1全成分表示の末尾に「BG」が1%以下と思われる位置に記載されている場合、このBGの主な配合意図として最も推測されるものはどれか。

  1. A保湿効果を高めるための主剤
  2. B防腐剤フリーを実現するための強い静菌作用
  3. C植物エキス等を抽出する際の溶媒の持ち越し
  4. D温感作用を付与するための発熱剤
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正解:C植物エキス等を抽出する際の溶媒の持ち越し

全成分表示でBGが1%以下の位置にある場合は、保湿や防腐目的ではなく、植物エキスの抽出溶媒として使われたものがエキスとともに製品へ持ち越されたものと読み解くのが妥当です。

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2洗顔クリームの全成分表示の上位に「水、ミリスチン酸、ステアリン酸、水酸化K…」と記載がある。この処方における「水酸化K」の主たる配合意図はどれか。

  1. Aアニオン界面活性剤の起泡力を抑えるための消泡剤
  2. Bミリスチン酸やステアリン酸と反応させて石ケンを合成するためのアルカリ成分
  3. C硬水中の金属イオンを封鎖するためのキレート剤
  4. D製品のpHを弱酸性に保つためのpH調整剤
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正解:Bミリスチン酸やステアリン酸と反応させて石ケンを合成するためのアルカリ成分

高級脂肪酸であるステアリン酸などは、単独ではなく水酸化Naや水酸化Kなどのアルカリ成分と混ぜて中和させることで、石ケンを合成する際に使われます。

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3「ミネラルオイル」と「ワセリン」はいずれも炭化水素系の油性成分である。処方設計で両者を使い分ける際、使用感と閉塞性(皮膜形成)を左右する最も重要な違いとして適切なのはどれか。

  1. A由来(植物由来か石油由来か)の違い
  2. B粘度・半固形性(レオロジー特性)の違い
  3. C紫外線吸収能(UVを吸収するかしないか)の違い
  4. D水への溶解性(親水性)の違い
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正解:B粘度・半固形性(レオロジー特性)の違い

両者は炭化水素系で水に溶けにくい点は共通だが、処方上の使い分けは主に粘度や半固形性に基づく。一般にミネラルオイルは液状で伸びがよく、ワセリンは半固形で皮膜形成が強く、閉塞性や感触(重さ、密着感、ツヤ)が変わるため、狙う使用感や保護膜の強さで選択される。

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4あるクレンジングジェルの全成分表示の筆頭に「グリセリン」が記載されており、使用時に温かさを感じる。この処方におけるグリセリンの主たる役割として最も適切なものはどれか。

  1. A水と混ざる際に発生する溶解熱を利用した温感付与
  2. B高い静菌作用による防腐剤の完全無添加化
  3. Cメイクアップ料に含まれるシリコーン油の強力な溶解
  4. Dジェルを固化させるための増粘剤
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正解:A水と混ざる際に発生する溶解熱を利用した温感付与

グリセリンは水と混ざる時に発熱する性質(溶解熱)があり、全成分表示の一番目にくるほど多量に配合された製品は、この性質を利用した温感化粧品であることが多いです。

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5汗で崩れにくいウォータープルーフタイプのリキッドファンデーションの処方設計において、ベースとなる乳化型として最も適しているものはどれか。

  1. AO/W型(水中油型)
  2. BW/O型(油中水型)
  3. C可溶化型
  4. Dリポソーム型
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正解:BW/O型(油中水型)

ウォータープルーフファンデーションなどは、外側に油があるため水(汗)で流れにくいW/O型(油中水型)で処方されるのが特徴です。

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6洗顔フォームの処方で「ミリスチン酸、水、グリセリン、水酸化K…」と記載されている。この処方で主たる洗浄成分(石ケン)を形成している組み合わせはどれか。

  1. Aミリスチン酸とグリセリン
  2. B水と水酸化K
  3. Cミリスチン酸と水酸化K
  4. Dグリセリンと水
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正解:Cミリスチン酸と水酸化K

高級脂肪酸であるミリスチン酸(カルボキシ基を持つ)と、アルカリ成分である水酸化Kを混ぜることで中和反応が起き、石ケンが合成されます。

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7洗い流すタイプのヘアマスクの全成分表示に「ジメチコン」が記載されている。処方読解として、ジメチコン配合から推測できる狙いとして最も適切なのはどれか。

  1. A揮発して軽い感触を作る主剤(シクロペンタシロキサン等)として設計されている
  2. B水溶性で、すすぎで完全に除去されるため残留感を抑える目的である
  3. C毛髪表面に疎水性の皮膜を形成し、指通り・ツヤ・滑りを付与する目的である
  4. D両性界面活性剤として働き、ダメージ部位だけを選択的に補修する目的である
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正解:C毛髪表面に疎水性の皮膜を形成し、指通り・ツヤ・滑りを付与する目的である

ジメチコンは水に溶けない疎水性のシリコーンで、毛髪表面に皮膜を作ることで摩擦低減(指通り)やツヤ、まとまりを狙うことが多い。揮発性の軽さが主目的ならシクロペンタシロキサン等が選ばれやすく、水溶性でもない。

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8クレンジングオイルの成分表示に「トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル」とある。名称から読み取れるこの成分の界面活性剤としてのイオン分類はどれか。

  1. Aアニオン(陰イオン)界面活性剤
  2. Bカチオン(陽イオン)界面活性剤
  3. C両性(アンホ)界面活性剤
  4. D非イオン(ノニオン)界面活性剤
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正解:D非イオン(ノニオン)界面活性剤

「PEG-(数)」を含む成分や「〇〇グリセリル」で終わる成分は、水に溶けてもイオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤に分類されます。

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9冬場に気温が下がると白く濁ったり固まりやすくなる美容オイルがある。この現象から主成分として可能性が高いものはどれか。

  1. Aミネラルオイル
  2. Bシクロペンタシロキサン
  3. Cホホバ種子油
  4. Dトリエチルヘキサノイン
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正解:Cホホバ種子油

ホホバ種子油は一般的なトリグリセリド系油脂と異なり、ワックスエステル主体で、温度低下により濁りや固化が起こりやすいことがある。冬季に固まりやすいという使用者の訴えから、ホホバ主体の可能性を推測できる。

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10「ミネラルオイル、ワセリン、水、BG…」と続く高保湿クリームがある。この処方において、肌からの水分蒸発を強力に抑制している成分の化学構造的な特徴はどれか。

  1. A親水基である水酸基(-OH)を多数持つ
  2. B炭素(C)と水素(H)のみで構成され、酸素(O)を含まない
  3. Cカルボキシ基(-COOH)を持ちアルカリで中和されている
  4. Dカルボキシ基と水酸基が結合したエステル結合を持つ
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正解:B炭素(C)と水素(H)のみで構成され、酸素(O)を含まない

ミネラルオイルやワセリンなどの炭化水素は、炭素と水素だけでできており、構造上水に溶けやすい性質の部分(親水基)が全くないため、肌からの水分蒸発を抑制する効果に非常に優れています。

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11全成分表示にある「ジステアリン酸スクロース」という名称から推測できる、この成分の構造上の特徴はどれか。

  1. Aステアリン酸が環状に連なっている
  2. Bスクロース1つに対して、ステアリン酸が2個結合している
  3. C合成アルコールと天然脂肪酸がエステル結合している
  4. Dアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤が結合している
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正解:Bスクロース1つに対して、ステアリン酸が2個結合している

「ジ(di-)」は“2つ”を表す接頭辞で、「ジステアリン酸スクロース」はスクロースにステアリン酸が2つ結合したエステルを意味する。名称から置換数を推測するのが処方読解の基本となる。

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12皮脂と、オリーブ果実油など多くの植物油脂に共通して多く含まれる主成分の化学構造はどれか。

  1. Aトリグリセリド
  2. Bワックスエステル
  3. C遊離脂肪酸
  4. Dスクワレン
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正解:Aトリグリセリド

皮脂にはトリグリセリド、ワックスエステル、スクワレンなどが含まれるが、植物油脂の主成分は一般にトリグリセリドであるため、共通する主構造としてトリグリセリドが最も適切。

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13リップクリームの処方において「キャンデリラロウ、ホホバ種子油、ミツロウ」がベースとなっている。これらの「ロウ(ワックス)」類に共通する化学構造上の特徴として正しいものはどれか。

  1. A炭素と水素のみで構成され、親水基を持たない
  2. B高級脂肪酸のカルボキシ基と、高級アルコールの水酸基が結合している
  3. C構造内に複数の水酸基を持ち、水と水素結合を形成する
  4. Dアミノ酸が多数結合したポリペプチド鎖からなる
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正解:B高級脂肪酸のカルボキシ基と、高級アルコールの水酸基が結合している

天然の油性成分であるロウ(ワックス)は、高級脂肪酸のカルボキシ基と高級アルコールの水酸基が結合した構造を主成分としています。

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14リポソーム技術を用いた美容液の成分表示に「水添レシチン」が含まれている。天然のレシチンではなく、あえて「水添(水素添加)」されたレシチンが処方に採用される主な理由はどれか。

  1. A水素を添加することで完全な透明性を確保するため。
  2. B酸化しやすく劣化しやすい天然レシチンの熱や酸に対する安定性を高めるため。
  3. Cリポソームのサイズをナノレベルからマイクロレベルへ拡大するため。
  4. Dカチオン界面活性剤としての強力な殺菌力を付与するため。
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正解:B酸化しやすく劣化しやすい天然レシチンの熱や酸に対する安定性を高めるため。

天然成分のレシチンはそのままでは劣化しやすいため、水素添加(水添)して熱や酸化に対する安定性を高めた「水添レシチン」が化粧品やリポソーム化に用いられます。

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15ある化粧水の処方を検討した結果、主たる保湿剤をグリセリンからDPGに置き換えた。この処方変更によって得られる使用感や機能の変化として最も適切なものはどれか。

  1. A温感作用が強くなり、冬場の使用に適した処方になる。
  2. B保湿力は多少劣るものの、ベタつきが減り、静菌作用が高まる。
  3. C成分が分離しやすくなるため、強力な乳化剤の追加が必要になる。
  4. D浸透性が劇的に高まり、医薬部外品としての申請が必須となる。
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正解:B保湿力は多少劣るものの、ベタつきが減り、静菌作用が高まる。

BGやDPGはグリセリンに比べて保湿・保水力は多少劣るものの、もともとベタつきが少なく、静菌作用が高いため、比較的少量の配合でも防腐力の向上が見込めます。

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16洗顔料の処方において「ココイルグルタミン酸Na」が主洗浄剤として採用されている。この処方から期待できる製品の特徴として最も適切なものはどれか。

  1. A水道水中のミネラルと結合して石けんカスを作りやすく、キュッとした洗い上がりになる。
  2. B洗浄力はやや弱めだが、弱酸性でも機能し、洗顔後もつっぱり感のないしっとりした感触になる。
  3. C強いアルカリ性を示し、古い角質を溶かすピーリング効果が高い。
  4. D陽イオン界面活性剤であり、強力な殺菌効果を持つためニキビ肌専用である。
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正解:B洗浄力はやや弱めだが、弱酸性でも機能し、洗顔後もつっぱり感のないしっとりした感触になる。

ココイルグルタミン酸Naはアミノ酸系アニオン界面活性剤で、弱酸性でも機能し、洗浄力は弱めですが洗浄後もつっぱりにくく、しっとりした感触が特徴です。

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17コンディショナーの成分表示に「水、セタノール、ステアルトリモニウムクロリド…」と続いている。このベース処方の特徴として正しいものはどれか。

  1. Aマイナス帯電の成分のみで構成されている。
  2. Bプラス帯電のカチオン界面活性剤を主軸に、乳化安定のための高級アルコールを組み合わせている。
  3. Cノニオン界面活性剤を中心に、両性界面活性剤でpHを調整している。
  4. Dアニオン界面活性剤の強力な洗浄力を、高級脂肪酸で緩和している。
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正解:Bプラス帯電のカチオン界面活性剤を主軸に、乳化安定のための高級アルコールを組み合わせている。

コンディショナーの処方では、プラス帯電の「ステアルトリモニウムクロリド」(カチオン界面活性剤)が柔軟剤として働き、セタノール(高級アルコール)が乳化安定や粘度調整として組み合わされます。

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18ピーリング化粧品の成分として「乳酸」が配合されている。同じく乳酸をベースとする「乳酸Na」を用いた場合との、肌への作用の違いとして正しい記述はどれか。

  1. A乳酸はピーリング効果を発揮するが、乳酸Naは中性に近いためピーリング効果はなく保湿成分として働く。
  2. B乳酸は強力なアルカリ性で角質を溶かすが、乳酸Naは弱酸性で肌を保護する。
  3. C乳酸は真皮層まで浸透してコラーゲンを破壊するが、乳酸Naは表皮に留まる。
  4. D両者の化学的性質は全く同じであり、処方上の違いは原価のみである。
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正解:A乳酸はピーリング効果を発揮するが、乳酸Naは中性に近いためピーリング効果はなく保湿成分として働く。

乳酸はケミカルピーリング剤として使われますが、乳酸をアルカリ性の中和剤で中和してつくられた乳酸Naは中性に近い性質を持ち、ピーリング効果を持たないNMF(天然保湿因子)としての保湿剤になります。

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19あるクレンジングジェルの全成分表示の先頭に「グリセリン」が記載されている。この処方の特徴として最も推測される製品の機能はどれか。

  1. Aメイクの油分を強力に分解するピーリング効果
  2. B肌にのせた際に温かさを感じる温感効果
  3. C洗い流した後に氷のような冷感を与えるクーリング効果
  4. D肌の水分を完全に遮断するウォータープルーフ効果
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正解:B肌にのせた際に温かさを感じる温感効果

グリセリンには水と混ざる際に発熱する「溶解熱」の性質があり、全成分表示の一番目にくるほど多量に配合された製品は、この性質を利用した温感化粧品であることが多いと読み解けます。

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20配合成分に「乳酸Na」を用いた化粧水がある。乳酸Naが保湿成分として用いられる背景として、ヒト角質層のどの機能・成分と関連が深いか。

  1. A真皮層のコラーゲン生成を直接的に促進するホルモンの一種である。
  2. B角質層に存在するNMF(天然保湿因子)に含まれ、水分保持に寄与する成分である
  3. C皮脂腺から分泌されるスクワレンの酸化を防ぐ抗酸化酵素である。
  4. Dターンオーバーを停止させ、蒸散を完全に防ぐ
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正解:B角質層に存在するNMF(天然保湿因子)に含まれ、水分保持に寄与する成分である

乳酸塩(乳酸Naなど)は角質層のNMFに関連する成分として知られ、角質層での水分保持に寄与するため、化粧水の保湿設計で採用される。

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21育毛剤の全成分表示に「ショウガ根エキス」が含まれている。この成分が育毛剤において期待されている主たる作用メカニズムはどれか。

  1. A男性ホルモンの分泌を完全に停止させる。
  2. B頭皮の毛穴を物理的に拡張し、毛根を露出させる。
  3. C局所を刺激することで二次的に血管を拡張し、皮膚の温度を上げる(血行促進)。
  4. D髪の主成分であるケラチンを直接合成する。
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正解:C局所を刺激することで二次的に血管を拡張し、皮膚の温度を上げる(血行促進)。

ショウガ根エキスは「局所刺激型」の血行促進成分であり、刺激することで二次的に血管を拡張し、皮膚の温度を上げて細胞に栄養を供給する役割を期待して配合されます。

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22医薬部外品のクリームに「有効成分:トラネキサム酸」と記載されている。この処方において期待されている働きはどれか。

  1. Aターンオーバーを促進し、角質層のメラニンを剥がれ落とす。
  2. Bメラノサイト内のチロシナーゼを直接分解する。
  3. C肌あれを抑制する働きとともに、メラニンの生成を抑制する。
  4. Dすでにできてしまったシミの黒色メラニンを還元漂白する。
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正解:C肌あれを抑制する働きとともに、メラニンの生成を抑制する。

トラネキサム酸は、肌あれを抑制する働きとともに、メラニン生成抑制効果を持つ美白有効成分です。

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23ある植物エキス原料の表示が「成分:水、エタノール、カミツレ花エキス」となっている。このエキスを化粧水に配合した際、微量に含まれるエタノールの処方上の役割として想定されるものはどれか。

  1. A強力な温感効果の付与
  2. Bメイク汚れの完全な溶解
  3. C植物からエキス成分を取り出す際の抽出溶媒
  4. Dコラーゲンのらせん構造の安定化
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正解:C植物からエキス成分を取り出す際の抽出溶媒

エタノールは、BGなどと同様に、植物からエキス成分を取り出す際の抽出溶媒としても用いられます。

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24シャンプーの洗浄成分が「カリ石ケン素地」と記載されている。合成アニオン界面活性剤(ラウレス硫酸Naなど)と比較して持つ特徴的な性質はどれか。

  1. A水道水中のミネラル分と結合して不溶性成分(石けんカス)を作りやすい。
  2. B弱酸性の状態でも洗浄力が全く落ちない。
  3. C皮膚に吸着しやすく、強力なリンス効果を発揮する。
  4. D起泡力が非常に弱く、泡立たないタイプのクレンジングに適している。
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正解:A水道水中のミネラル分と結合して不溶性成分(石けんカス)を作りやすい。

石ケン素地(カリ石ケン素地含む)は、ラウレス硫酸Naなどの合成界面活性剤とは異なり、水に含まれるミネラル分と結合して不溶性成分(石けんカス)を作る特徴があります。

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25ある保湿クリームの全成分表示が「水、グリセリン、ミネラルオイル、セタノール、ステアリン酸…」となっている。このうち、構造上「水になじむ部分(親水基)」を全く持たない成分はどれか。

  1. Aグリセリン
  2. Bミネラルオイル
  3. Cセタノール
  4. Dステアリン酸
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正解:Bミネラルオイル

ミネラルオイルは炭化水素であり、酸素(O)を全く含まないため、構造上水に溶けやすい性質の部分(親水基)が全くなく、水になじみません。

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26クレンジングオイルの成分に「ミリスチン酸イソプロピル」が使われている。この成分の特徴として処方上期待されている働きはどれか。

  1. Aメイク製品の油性成分と混ざりやすく、ソフトでさっぱりした感触を与える。
  2. B皮膚呼吸を妨げる強固な密閉膜を作り、水分の蒸散を完全に防ぐ。
  3. C水と触れることで発熱し、毛穴を開かせる温感効果をもたらす。
  4. D紫外線吸収剤として働き、クレンジング中の光劣化を防ぐ。
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正解:Aメイク製品の油性成分と混ざりやすく、ソフトでさっぱりした感触を与える。

ミリスチン酸イソプロピルはエステル油であり、皮膚に対する浸透性がよく、サラッとしたさっぱりした感触を与えるためクレンジングオイル等に使われます。

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27全成分表示に「オレイン酸ポリグリセリル-10」という名称がある。この成分の化学的な構造と性質に関する解釈として正しいものはどれか。

  1. A「10」はグリセリンが結合した数などを表し、この数字が大きいほど水になじみやすい。
  2. Bオレイン酸が10個結合しており、数字が大きいほど油になじみやすい。
  3. C炭素数10の高級脂肪酸であり、アルカリと反応して石ケンになる。
  4. Dアミノ酸が10個連なったペプチドであり、高い保湿力を持つ。
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正解:A「10」はグリセリンが結合した数などを表し、この数字が大きいほど水になじみやすい。

「オレイン酸ポリグリセリル-10」の10は結合したグリセリンの数などを示し、非イオン界面活性剤においてこの数字が大きいほど水になじみやすくなります。

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28洗顔料の全成分表示に「ミリスチン酸、水酸化K」の記載があるものと、「石ケン素地」と記載があるものがある。前者の処方設計における化学的アプローチとして正しいものはどれか。

  1. A油脂を強アルカリで加水分解する「ケン化法」を利用している。
  2. B高級脂肪酸を強アルカリで中和する「中和法」を利用して石ケンと水を生成している。
  3. Cアミノ酸とヤシ油脂肪酸を縮合させて低刺激な洗浄剤を合成している。
  4. D陰イオン界面活性剤と陽イオン界面活性剤を複合化させている。
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正解:B高級脂肪酸を強アルカリで中和する「中和法」を利用して石ケンと水を生成している。

ミリスチン酸などの高級脂肪酸と水酸化K(アルカリ)を反応させるのは「中和法」であり、石ケンと水ができます。油脂とアルカリを反応させるのはケン化法です。

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29「石油由来の合成アルコール」と「植物由来の発酵アルコール」のエタノールについて、化粧品処方上における化学的性質の違いとして正しいものはどれか。

  1. A合成アルコールは清涼感を与えない。
  2. B発酵アルコールのみが防腐作用を持つ。
  3. C由来が異なっても、揮発性や溶媒としての働き(エタノールとしての性質)は同じである。
  4. D合成アルコールは多価アルコールに分類される。
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正解:C由来が異なっても、揮発性や溶媒としての働き(エタノールとしての性質)は同じである。

石油由来のエチレンと水から合成される「合成アルコール」も、植物由来の糖蜜を発酵して得られる「発酵アルコール」も、どちらも化学構造は同じエタノールであるため、揮発性などの基本的な性質に違いはありません。

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30スキンケアオイルの全成分表示が「スクワラン」のみである。天然に存在する「スクワレン」のままではなく、あえて「スクワラン」の形で処方される化学的な理由はどれか。

  1. Aスクワレンは揮発性が高すぎるため、水分子を付加して保湿力を高めるため。
  2. Bスクワレンは酸化しやすいため、水素を結合(水素添加)させて安定性を高めるため。
  3. Cスクワレンは固形であるため、酵素で分解して液状にするため。
  4. Dスクワレンは水溶性であるため、油に溶けやすくするため。
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正解:Bスクワレンは酸化しやすいため、水素を結合(水素添加)させて安定性を高めるため。

スクワレンは天然に存在しますが酸化しやすいため、水素を結合させて安定性を高めたものが「スクワラン」であり、これが化粧品に配合されます。

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31洗顔料の処方において「ミリスチン酸」と「水酸化K」が配合されている。この組み合わせから読み取れる、洗浄成分の生成反応名はどれか。

  1. Aアミノ酸縮合反応
  2. B中和法
  3. Cケン化法
  4. Dエステル化反応
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正解:B中和法

高級脂肪酸(ミリスチン酸など)と強アルカリ性成分(水酸化Kなど)を反応させて石ケンと水を作る反応を「中和法」と呼びます。油脂とアルカリを反応させるのはケン化法です。

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32育毛剤の処方で「センブリエキス」と「ショウガ根エキス」が併用されている。これらの成分の組み合わせによる血行促進へのアプローチとして最も適切なものはどれか。

  1. Aセンブリエキスが男性ホルモンを抑制し、ショウガ根エキスが毛母細胞を直接分裂させる。
  2. Bセンブリエキスが血管を直接拡張して血行を促進し、ショウガ根エキスが局所を刺激して二次的に血管を拡張する。
  3. Cどちらも局所刺激によって強い温感を与え、物理的に毛穴をこじ開ける。
  4. Dセンブリエキスが血液中の酸素濃度を高め、ショウガ根エキスが古い角質を溶かす。
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正解:Bセンブリエキスが血管を直接拡張して血行を促進し、ショウガ根エキスが局所を刺激して二次的に血管を拡張する。

センブリエキスは皮膚に吸収された後、血管を直接拡張する「血管拡張型」であり、ショウガ根エキスは刺激することで二次的に血管を拡張する「局所刺激型」です。作用機序の異なる成分を組み合わせることで多角的なアプローチを狙っています。

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33乳液の分離を防ぐ目的で、水相に「カルボマー」や「キサンタンガム」などの増粘剤が配合される。これらが分離を防ぐ(乳化安定)物理的なメカニズムはどれか。

  1. A水と油を化学的に結合させ、新しい単一の物質を合成する。
  2. B水に粘度を与えることで、水中に分散している軽い油滴が上に浮き上がってくる動きを物理的に抑え込む。
  3. C油滴の表面を強力なプラスイオンで覆い、電気的な反発力で分離を防ぐ。
  4. D水分を完全に吸収して固形化させ、流動性をなくす。
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正解:B水に粘度を与えることで、水中に分散している軽い油滴が上に浮き上がってくる動きを物理的に抑え込む。

乳液では何もしないと水中に分散している軽い油滴が上に浮き上がって分離してしまいます。水に増粘剤を加えてとろみを与えることで、油滴が浮いてこないように抑えることができます。

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34温泉水をベースにした洗顔料の処方を設計する際、「EDTA-2Na」などの成分をあわせて配合することが多い。この成分が処方中で果たす役割として最も適切なものはどれか。

  1. A温泉水特有の硫黄臭を強力な香料でマスキングする。
  2. B温泉水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合し、洗浄力を低下させる不溶性成分(石ケンカス)の発生を防ぐ。
  3. C温泉水のミネラル成分と反応して発熱し、温感効果を生み出す。
  4. D温泉水のpHを強酸性に傾け、強力なピーリング効果を発揮する。
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正解:B温泉水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合し、洗浄力を低下させる不溶性成分(石ケンカス)の発生を防ぐ。

温泉水にはカルシウムイオン等が多量に存在し、石ケンを泡立たせず洗浄力を極端に低下させる(石ケンカスを作る)ため、金属イオンと結合して無力化するキレート剤(金属イオン封鎖剤)であるEDTA等が配合されます。

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35リキッドファンデーションにおいて「W/O型(油中水型)」の乳化技術が採用されている製品がある。この乳化型の特徴から読み取れる、製品のメリットはどれか。

  1. A水で簡単に洗い流すことができる。
  2. B最初に肌に触れるのが水であるため、みずみずしい感触になる。
  3. C外側に油があるため、汗や水で流れにくい(ウォータープルーフ効果)。
  4. D油分を一切含まない完全なオイルフリー処方が可能になる。
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正解:C外側に油があるため、汗や水で流れにくい(ウォータープルーフ効果)。

W/O型(Water in Oil型)は、構造の外側に油があるため、汗で流れにくく、ウォータープルーフタイプのリキッドファンデーションや日焼け止めなどに使われるというメリットがあります。

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36美容液の全成分表示で「水、BG、…カルボマー、水酸化K、…」と記載がある。この処方における「カルボマー」と「水酸化K」の組み合わせの意図はどれか。

  1. Aカルボマーの強力な酸性を水酸化Kで完全に中和し、ピーリング効果を生み出す。
  2. B水溶性高分子であるカルボマーをアルカリ成分である水酸化Kと反応させることで、急激に増粘(ゲル化)させる。
  3. Cカルボマーと水酸化Kが反応して石ケンを形成し、クレンジング効果を付与する。
  4. D水と油が分離するのを防ぐため、水酸化Kでカルボマーを油溶性に変質させる。
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正解:B水溶性高分子であるカルボマーをアルカリ成分である水酸化Kと反応させることで、急激に増粘(ゲル化)させる。

カルボマーは合成ポリマーの代表であり、単体では酸性の水溶液ですが、水酸化Kや水酸化Naなどのアルカリ性成分と反応させることで増粘(とろみが出る・ゲル化する)する性質があります。

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37制汗・消臭パウダーの成分に「ゼオライト」が配合されている。この成分がにおい対策として働くメカニズムはどれか。

  1. Aにおいの原因菌をアルカリ性の力で溶かす。
  2. B皮膚表面の汗腺から出る老廃物や脂肪酸を吸着し、においの原因物質を取り除く。
  3. C強い香りを放ち、においをマスキングする。
  4. D汗腺に入り込み、物理的にフタをして汗を止める。
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正解:B皮膚表面の汗腺から出る老廃物や脂肪酸を吸着し、においの原因物質を取り除く。

ゼオライトは、皮膚の表面の汗腺や皮脂腺から出る老廃物や脂肪酸を吸着し、においや加齢臭の原因物質を取り除く働きがあります。

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38リップグロスやクレンジングオイルなどの油性成分が主体の製品で、液だれを防ぐためにとろみ(粘度)をつけたい。処方設計上、選択すべき増粘剤として正しいものはどれか。

  1. Aカルボマー
  2. Bキサンタンガム
  3. Cペクチン
  4. Dパルミチン酸デキストリン
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正解:Dパルミチン酸デキストリン

カルボマーやキサンタンガム等は水(水相)を増粘させますが、パルミチン酸デキストリンは液状の「油性成分」にとろみを与える目的で使用される増粘剤です。

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39制汗・デオドラント製品において「硫酸(Al/K)」が配合されている製品と、「ゼオライト」が配合されている製品がある。ゼオライトがにおいを防ぐメカニズムはどれか。

  1. Aタンパク質を収縮させ、汗腺を物理的に閉塞する。
  2. B内部にある無数の孔(微細な穴)ににおいの原因物質を引き込み、物理的に吸着する。
  3. C皮膚のpHを強酸性に保ち、におい菌を完全に溶かす。
  4. D強い香料成分を放出し、においをマスキングする。
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正解:B内部にある無数の孔(微細な穴)ににおいの原因物質を引き込み、物理的に吸着する。

炭やゼオライトは、内部の無数の孔ににおいのもととなる分子を引き込み、分子間力によってスポンジのように物理的に吸着することでにおいを消臭します。硫酸(Al/K)は収れんによる制汗作用です。

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402つのシャンプーがあり、一方は「ラウレス硫酸Na」、もう一方は「ココイルグルタミン酸Na」を主洗浄成分としている。後者の製品(ココイルグルタミン酸Na)の特徴として最も推測されるものはどれか。

  1. Aミネラル分と結合して石けんカスを作りやすく、キュッとした洗い上がりになる。
  2. Bアミノ酸系であり、弱酸性でも機能し、洗浄後もつっぱりにくいマイルドな処方である。
  3. C強力な脱脂力を持ち、ハードなスタイリング剤を1回で完全に落とし切る。
  4. D陽イオン(カチオン)性であり、強力な殺菌力で頭皮のフケ菌を死滅させる。
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正解:Bアミノ酸系であり、弱酸性でも機能し、洗浄後もつっぱりにくいマイルドな処方である。

ココイルグルタミン酸Naはアミノ酸から合成されるアニオン界面活性剤で、低刺激性で洗浄後はつっぱりにくく、弱酸性でも界面活性剤の機能を維持できる特徴があります。

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41「安息香酸Na」を防腐剤として単独配合した化粧水が、微生物による腐敗を起こしてしまった。この処方において不足していた、あるいは適切でなかった条件として最も推測されるものはどれか。

  1. Aアルコール(エタノール)を全く配合していなかった。
  2. B製剤のpHが中性〜アルカリ性付近になっており、安息香酸Naが効果を発揮できる酸性条件を満たしていなかった。
  3. C水と油が完全に分離した二層式ローションであった。
  4. D紫外線吸収剤を併用していなかったため、光で安息香酸Naが分解された。
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正解:B製剤のpHが中性〜アルカリ性付近になっており、安息香酸Naが効果を発揮できる酸性条件を満たしていなかった。

安息香酸Naは酸性条件で防腐効果を発揮する性質があり、中性に近くなると防腐効果を失うため、製剤を酸性に保つなどの処方設計が必要です。

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42ヘアコンディショナーの成分表示に「水、セタノール、ステアルトリモニウムクロリド…」と続いている。この処方において、静電気を防ぎ髪をなめらかにする主剤と、乳化の安定性を高める助剤の組み合わせの意図はどれか。

  1. Aセタノールが髪のマイナス帯電を中和し、ステアルトリモニウムクロリドが水と油を強力に乳化する。
  2. Bマイナスに帯電した髪にカチオン界面活性剤であるステアルトリモニウムクロリドが吸着して柔軟性を与え、高級アルコールであるセタノールが乳化安定性を高めている。
  3. Cステアルトリモニウムクロリドが髪のケラチンを溶解して浸透させ、セタノールがその穴を塞いでいる。
  4. Dどちらも強力なアニオン界面活性剤であり、頭皮の皮脂を根こそぎ洗浄する意図がある。
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正解:Bマイナスに帯電した髪にカチオン界面活性剤であるステアルトリモニウムクロリドが吸着して柔軟性を与え、高級アルコールであるセタノールが乳化安定性を高めている。

コンディショナーでは「+」の電気を持つカチオン界面活性剤(ステアルトリモニウムクロリド)が毛髪に吸着して柔軟性を与え、高級アルコール(セタノール)がクリームの硬さ調整や乳化安定性を高める助剤として働きます。

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43温感クレンジングジェルの全成分表示を見ると、一番目に「グリセリン」が記載されている。この処方において、グリセリンが温感をもたらす物理化学的な理由はどれか。

  1. A皮膚の毛細血管に直接浸透し、血流を急激に促進させるため。
  2. B水と混ざるときに発生する「溶解熱」の性質を利用しているため。
  3. Cグリセリン自体が赤外線を吸収し、熱エネルギーに変換するため。
  4. Dカプサイシンと同様の局所刺激作用を持っているため。
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正解:B水と混ざるときに発生する「溶解熱」の性質を利用しているため。

温感化粧品は、グリセリンが水と混ざるときに発生する「溶解熱」の性質を利用したものが多く、全成分表示の一番目にくるほど多量に配合することで温感を実感できるように処方されています。

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44「防腐剤フリー」を訴求する化粧水の全成分表示に、BGやDPG、1,2-ヘキサンジオールが複数記載されている。防腐剤を使用せずに品質を保つ処方上の意図はどれか。

  1. Aこれらの多価アルコールが強力な殺菌ガスを発生させ、容器内を無菌状態に保つため。
  2. Bこれらの成分が持つ保湿力とともに、微生物が育ちにくい環境をつくる「静菌作用」を利用し、組み合わせて防腐力を高めているため。
  3. Cこれらの成分が微生物を物理的に包み込み、窒息死させるため。
  4. D水分を完全に蒸発させ、微生物が生存できない粉末状態に保つため。
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正解:Bこれらの成分が持つ保湿力とともに、微生物が育ちにくい環境をつくる「静菌作用」を利用し、組み合わせて防腐力を高めているため。

防腐剤フリーの化粧品では、微生物を死滅させるのではなく、微生物が育ちにくい環境をつくるBGや1,2-ヘキサンジオールなどの「静菌作用」を持つ成分を複数組み合わせることで品質を維持しています。

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45日焼け止めの全成分表示の上位が「シクロペンタシロキサン、水、ジメチコン…」となっている。この製品の乳化型として最も推測されるものと、そのメリットの組み合わせはどれか。

  1. AO/W型(水中油型)であり、みずみずしくさっぱりとした使用感が得られる。
  2. BW/O型(油中水型)であり、耐水性や撥水性に優れ、汗や水で流れにくい。
  3. C可溶化型であり、油分を微細に分散させることで完全な透明性を保つ。
  4. D粉体分散型であり、界面活性剤を一切使用せずに紫外線を物理的に遮断する。
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正解:BW/O型(油中水型)であり、耐水性や撥水性に優れ、汗や水で流れにくい。

上位に油性成分であるシクロペンタシロキサンが水よりも多く配合されており、W/O型(油中水型)の乳化物であることが読み解けます。W/O型は構造の外側に油があるため、汗で流れにくくウォータープルーフタイプの日焼け止めなどに使われます。

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46クレンジングジェルの全成分表示が「水、DPG、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、BG…」となっている。この処方から読み取れるメイク落としの仕組みはどれか。

  1. A油性成分がメイク汚れを浮かせる「溶剤型」である。
  2. B強力なアルカリ成分が皮脂を溶かす「ケン化型」である。
  3. C界面活性剤が油汚れを包み込んで落とす「界面活性剤型」である。
  4. D物理的なスクラブ粒子が汚れを削り落とす「分散型」である。
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正解:C界面活性剤が油汚れを包み込んで落とす「界面活性剤型」である。

記載された全成分表示の上位にミネラルオイルなどの油性成分が含まれておらず、界面活性剤(非イオン界面活性剤)と水性成分(DPG等)で構成されていることから、界面活性剤が油汚れを包み込むことで汚れを落とす「界面活性剤型」のクレンジング料であると考えられます。

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47育毛剤の全成分表示で「センブリエキス」と「ショウガ根エキス」が併用されている。これらの成分の組み合わせによる血行促進へのアプローチとして正しいものはどれか。

  1. Aセンブリエキスが男性ホルモンを抑制し、ショウガ根エキスが毛母細胞を直接分裂させる。
  2. Bどちらも局所刺激によって強い温感を与え、物理的に毛穴をこじ開ける。
  3. Cセンブリエキスが血液中の酸素濃度を高め、ショウガ根エキスが古い角質を溶かす。
  4. Dセンブリエキスが血管を直接拡張して血行を促進し、ショウガ根エキスが局所を刺激して二次的に血管を拡張する。
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正解:Dセンブリエキスが血管を直接拡張して血行を促進し、ショウガ根エキスが局所を刺激して二次的に血管を拡張する。

センブリエキスは皮膚に吸収された後、血管を直接拡張する「血管拡張型」であり、ショウガ根エキスは刺激することで二次的に血管を拡張する「局所刺激型」です。作用機序の異なる成分を組み合わせる意図が読み取れます。

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48ジェルクリームの全成分表示に「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー」と「水酸化K」が記載されている。この組み合わせから読み取れる、この製品の乳化の仕組みはどれか。

  1. Aカルボマーを高濃度のアルカリで溶かし切り、油を完全な水溶性に変換している。
  2. Bアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤を中和させ、強力な電気的膜を作っている。
  3. C油脂をケン化して石ケンを作り、その石ケンを乳化剤として利用している。
  4. D増粘剤に界面活性剤的な機能を付け加えた「高分子乳化剤」をアルカリで中和し、とろみを加えて乳化を安定させている。
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正解:D増粘剤に界面活性剤的な機能を付け加えた「高分子乳化剤」をアルカリで中和し、とろみを加えて乳化を安定させている。

「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー」は増粘剤に界面活性剤的な機能を付け加えた高分子乳化剤であり、水酸化Kなどのアルカリで中和反応させることで増粘し、界面活性剤の力を借りずに油を抱え込んでジェルクリームを作ります。

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49ニキビ予防を目的とした化粧水の全成分表示に「ピリドキシンHCl」が配合されている。この成分に期待されるニキビへの具体的なアプローチはどれか。

  1. Aアクネ菌を直接殺菌する。
  2. B毛穴に詰まった角栓を強力な酸で溶かす。
  3. C過剰な皮脂の分泌を抑え、ニキビや肌荒れを予防する。
  4. Dニキビ跡の赤みを物理的な白色粉体で隠す。
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正解:C過剰な皮脂の分泌を抑え、ニキビや肌荒れを予防する。

ピリドキシンHClは水に溶けやすいビタミンB6の誘導体であり、皮脂の分泌を抑え、ニキビや肌あれの防止目的で配合されます。

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50「キサンタンガム」を増粘剤として使用した美容液がある。合成ポリマーである「カルボマー」と比較した場合の、キサンタンガムの処方特性として正しいものはどれか。

  1. A塩(ミネラル等)が配合されると極端に粘度が低下して水に戻る。
  2. Bアルカリ性成分で中和しなければ一切とろみが出ない。
  3. C水や熱湯に溶かすだけで中性の粘液となり、低濃度でも高粘度の溶液をつくることができる。
  4. D油性成分にのみ溶解し、油に強力なとろみを与える。
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正解:C水や熱湯に溶かすだけで中性の粘液となり、低濃度でも高粘度の溶液をつくることができる。

キサンタンガムは水や熱湯に簡単に溶けて中性の粘液になり、アルカリによる中和を必要とせず、低濃度でも高粘度の溶液になるという特徴があります。

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51「防腐剤無添加」をうたう化粧品の全成分表示に、BGやDPG、1,2-ヘキサンジオールなどが高配合されている。これらの多価アルコールが防腐剤の代わりに製品の品質を保つメカニズムはどれか。

  1. A強力な酸性ガスを発生させ、容器内を無菌状態にする。
  2. B構造内の「OH」が水と結びついて水が自由に動けなくなり、微生物が育成しにくい環境を作る「静菌作用」を利用している。
  3. C微生物の細胞壁を直接溶かし、瞬時に殺菌する。
  4. D油分と完全に分離させることで、水相への微生物の侵入を物理的に防ぐ。
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正解:B構造内の「OH」が水と結びついて水が自由に動けなくなり、微生物が育成しにくい環境を作る「静菌作用」を利用している。

BGやDPGなどの多価アルコールを多量に入れると、構造内のOHが水とゆるく結びつくことで水が自由に動けなくなり、菌の育成が妨げられる静菌作用が得られるため、防腐剤フリーの処方に組み合わせて使用されます。

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52クレンジングオイルの成分表示の先頭に「ミネラルオイル」などの油性成分が記載されている。この製品のメイク落としの仕組み(タイプ)として正しいものはどれか。

  1. Aヤシ油脂肪酸をケン化して作った石ケンで汚れを落とす「ケン化型」である。
  2. B水分を一切含まないため、物理的な摩擦のみで汚れを落とす「研磨型」である。
  3. C界面活性剤の親水基が汚れに吸着して落とす「界面活性剤型」である。
  4. D油は油とよく混ざる性質を利用し、油性成分がメイク汚れを浮かせる「溶剤型」である。
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正解:D油は油とよく混ざる性質を利用し、油性成分がメイク汚れを浮かせる「溶剤型」である。

全成分表示の上位にミネラルオイルなどの油性成分が多く配合されているクレンジング料は、油汚れ(メイク)とよく混ざる性質を利用して汚れを浮かし落とす「溶剤型」のタイプと読み解けます。

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53植物エキス原料の成分表示が「水、BG、ローズマリー葉エキス」となっている。これを配合した化粧水が防腐剤無添加であった場合、品質が保たれる処方上の理由はどれか。

  1. A水とBGが完全に分離しているため、微生物の侵入経路がないため。
  2. Bローズマリー葉エキスが強力な酸性ガスを発生させ、無菌状態にするため。
  3. C植物からエキスを抽出する際の溶媒として使われたBGに静菌効果があり、菌が増殖しにくい環境がつくられるため。
  4. Dローズマリー葉エキスの色素成分が紫外線を100%遮断するため。
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正解:C植物からエキスを抽出する際の溶媒として使われたBGに静菌効果があり、菌が増殖しにくい環境がつくられるため。

植物エキスの全成分表示に「水、BG、植物名」とある場合、抽出溶媒として使われたBGの静菌効果によって、防腐剤を入れなくても菌が増殖しにくい環境がつくられるからです。

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