第130問日本酒造りに主に用いられデンプンを糖に分解する力が強い特徴を持つ麹菌の種類として正しいものはどれか。
- A黄麹菌
- B黒麹菌
- C白麹菌
- D紅麹菌
麹菌・酵母の役割、並行複発酵という日本酒独自の発酵方式、精米→洗米→蒸米→製麹→酒母→もろみ→上槽→火入れ→貯蔵という製造工程を体系的に学ぶ分野です。工程の順序や、各工程で起こる糖化・発酵の仕組みが問われやすく、流れを図でイメージしながら覚えるのが効率的です。生酛・山廃などの酒母タイプも押さえておきましょう。
この分野の問題49問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:B.クエン酸を大量に生成し酸味が強くなりすぎるため
黒麹菌や白麹菌は雑菌繁殖を防ぐクエン酸を大量に出しますが日本酒に使うと酸味が強くなりすぎるため通常は使われません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.米のデンプンを糖に変える糖化と糖をアルコールに変える発酵が同時に進む方式
糖化とアルコール発酵が一つのタンク内で同時に進行するのが並行複発酵です。あらかじめ糖化させるのはビールの単行複発酵です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.原料自体に糖分が含まれており酵母を加えるだけで発酵が起きる
ワインは原料のブドウ自体に糖分が含まれているため糖化の工程が不要でありそのまま酵母によってアルコール発酵が起きます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.雑味の原因となる表面のタンパク質や脂質を取り除くため
米の表層にあるタンパク質や脂質は多すぎると雑味になるため精米によってこれらを取り除きクリアな味わいを目指します。
この問題の解説ページを開く →正解:C.蒸した時に外側が硬く内側が柔らかくなるよう適切な水分を吸わせる
後の工程で良質な麹を造るため蒸米が外硬内軟(外が硬く中が柔らかい)になるよう秒単位で吸水量を調整します。
この問題の解説ページを開く →正解:A.炊くと米が水分を含みすぎて柔らかくなりすぎ麹菌が繁殖しにくいため
炊いたご飯は水気が多く柔らかすぎるため麹菌の菌糸が内部に入り込みやすい外硬内軟の蒸米にする必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.市販の醸造用乳酸を添加することで短期間で安全に酒母を造る
速醸系酒母はあらかじめ造られた醸造用乳酸を加えるため約2週間という短期間で安全に酒母を完成させることができます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.自然界の乳酸菌を時間をかけて取り込み乳酸を生成させる
生酛造りは自然界に存在する乳酸菌が乳酸を生み出すのを待つため速醸系酒母の倍である約4週間の期間がかかります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.過酷な労働である山卸というすり潰し作業を廃止したため
明治時代に酵素の力だけで米が溶けることが解明され山卸を行わずに生酛と同じ酒母を造る山卸廃止酛(山廃)が誕生しました。
この問題の解説ページを開く →正解:B.せっかく高めた酒母の酸の濃度が急激に薄まり雑菌が繁殖するのを防ぐため
原料を一度に入れると乳酸の酸性が一気に薄まってしまうため3回に分けて少しずつ投入し酵母を雑菌から守りながら増やします。
この問題の解説ページを開く →正解:C.初添から仲添そして留添にかけて徐々に投入量を増やしていく
酵母の増殖スピードに合わせて初添よりも仲添、仲添よりも留添と段階的に投入量を増やしていくのが一般的です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.乳酸菌由来の複雑な酸味がありコクの深い濃厚な味わいになる
生酛や山廃は自然界の微生物のサバイバルを経て造られるため速醸系に比べて酸味や旨味が強く複雑で奥行きのある味わいになりやすいです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.活性炭などによる脱色や香味調整を行っていない
無濾過とは主に活性炭を使った濾過を行っていないことを指し日本酒本来のやや黄色がかった色合いや豊かな風味が残っているのが特徴です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.約60〜65度で加熱し酵素の働きを止め殺菌する作業
火入れは約60度から65度のお湯などで加熱することで残存する酵素の働きを止め火落ち菌などの乳酸菌を殺菌して酒を長持ちさせる工程です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.貯蔵前に1回だけ火入れを行い生のまま(火入れせず)出荷する
生詰酒は搾った直後の貯蔵前に1回火入れを行い出荷時は火入れをせずに瓶詰めします。秋に出回る「ひやおろし」が代表的です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.タンクごとの味のばらつきを無くし品質を一定にするため
同じ製法でもタンクごとに微妙な味の違いが出るため複数のタンクの酒をブレンドすることでその銘柄が持つ一定の味わいに整えます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.原酒に水を加えてアルコール度数を飲みやすい15度前後に調整すること
搾った直後の原酒はアルコール度数が18〜20度と高いため仕込み水を加えて15度前後に調整し味のバランスを整えるのが割水です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.発酵途中の醪を粗くこし瓶の中で酵母に発酵を続けさせる
瓶内二次発酵は発酵が終わる前の酵母が生きた状態で瓶詰めし瓶の中で発生する炭酸ガスをそのまま閉じ込めるシャンパンと同じ製法です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.ほのかな木の香りが移りホーロータンクにはない複雑で個性的な味わいになるため
木桶は手入れが難しく微生物の管理も困難ですが杉の木の爽やかな香りが移り蔵独自の複雑な風味に仕上がるためあえて挑戦する蔵が増えています。
この問題の解説ページを開く →正解:B.仕込み水の一部または全部の代わりに日本酒を用いて仕込む
貴醸酒は三段仕込みの最後の留添の際に水の代わりに日本酒を使って仕込む手法で非常に濃厚で甘みのある贅沢な味わいになります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.色が透明から黄色や茶色に変化しドライフルーツのような独特の熟成香が生じる
日本酒を長期間熟成させるとアミノ酸などの成分が変化して色が琥珀色などに色づきカラメルやスパイスのような複雑な香りが出て味わいがまろやかになります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.室町時代に奈良県の寺院(正暦寺)で造られていた僧坊酒の製法
菩提酛は奈良県の正暦寺で確立されたとされる乳酸菌を利用した生酛造りの原型とも言える歴史的な製法で現在有志によって復活しています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.生米を水に浸けて乳酸発酵させた酸っぱい水
生米と炊いた米を水に浸け込んで自然の乳酸菌を増殖させた酸性度の高い水(そやし水)を仕込み水として使うのが菩提酛の大きな特徴です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.醪を入れた酒袋を吊るし重力で自然に滴り落ちるしずくだけを集める
袋吊りは圧力を一切かけずに自然の重力だけで滴り落ちるお酒だけを集めるため雑味が出にくく非常にクリアで繊細な味わいに仕上がります。
この問題の解説ページを開く →正解:D.米の甘味を強制的に増やして極端な甘口にする
アルコール添加は香りを引き出したり味をすっきり(淡麗)させたり品質を安定させる目的で行われますが甘味を増やす効果はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.香りが華やかでキレのあるすっきりとした味わいである
純米酒は米の旨味が引き立つ醇酒タイプになりやすいのに対し本醸造酒はアルコール添加の効果でスッキリとしたキレのある爽酒タイプになりやすい傾向があります。
この問題の解説ページを開く →YouTube「無類の資格好き - 検定対策」で公開している日本酒検定3級の一問一答です。移動中や家事の合間の復習にどうぞ。
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