第181問マネロン・テロ資金供与対策の目的や位置づけに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
- AFATF審査対応といった一過性の対応を主目的とする。
- Bガイドラインが定める方針・手続・計画を策定すること自体が最大の目的である。
- C将来にわたりマネロン等に利用されないよう継続的な取組みとして位置付ける。
- D担当役員のみが対策の実効性を理解していれば十分である。
AML/CFT対策を組織として機能させるための管理態勢を学ぶ分野です。経営陣の関与・理解、方針・手続・計画の策定、責任者や犯収法上の統括管理者の選任、3つの防衛線(3線ディフェンス)による内部管理、監査や研修による実効性の検証が頻出です。グループベースでの態勢整備や、態勢の実効性を測る情報の使い方も問われます。40問と出題数が多く、誰が何に責任を持ちどう検証するかという役割と仕組みを体系立てて押さえることが得点の鍵です。
この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:B.役員のなかから任命しなければならない。
ガイドラインにおいて、マネロン・テロ資金供与対策に係る責任・権限を有する者は役員のなかから任命することが求められています。
この問題の解説ページを開く →正解:D.自らの規模や特性を踏まえ、所管する専担部室を設置することが義務付けられている。
所管する専担部室を設置することは、金融庁ガイドラインの「対応が求められる事項」として義務付けられてはいません。
この問題の解説ページを開く →正解:A.責任者を役員から任命し、当該役員が内外に対策を説明できる態勢を構築することが求められる。
役員から責任者を任命し、必要な情報を提供して内外に説明できる態勢を構築することが経営陣に求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.事業者の規模や組織構成により適任者は異なり、必ずしも各営業店で1名とはされていない。
統括管理者の選任は努力義務であり、規模や組織により適任者は異なるため、各営業店で1名と決まっているわけではありません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.疑わしい取引の届出件数を職員の報酬に直接連動させること。
届出件数を職員の報酬に直接連動させることは、過度な届出等の弊害を招くためガイドラインの「対応が求められる事項」ではありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.全社的な方針・手続・計画の有効性について検証し、必要な提言を行う。
内部監査部門は、独立の立場から管理態勢の有効性を検証し提言を行います。第1・第2の防衛線との情報交換も重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.法令等で定められた具体的な人数の専門職員を各管理部門に配置することが義務付けられている。
第2の防衛線に専門職員を配置することは求められますが、法令等で具体的な人数が定められているわけではありません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.グループ各社のリスク等に応じて、個別具体的に判断する必要がある。
グループの範囲は、機械的な持分割合等ではなく、各社のリスク等に応じて個別具体的に判断する必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:D.第三者提供の制限の例外に該当するため、本人の同意を得なくても共有可能である。
人の生命・財産保護のために必要等の例外(法27条1項2号)に該当すると解され、本人の同意を得なくても提供可能です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.法令遵守のために必要な情報共有は適用除外規定に該当し、事前の書面同意なしで共有可能である。
ガイドラインが求める情報共有態勢の整備は法令遵守のために必要なものであり、適用除外に該当し同意なしで共有可能です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.海外拠点が属する国の法規制が日本より厳格な場合は、日本の法規制の水準に引き下げて対応する。
現地の法規制が日本より厳格である場合は、その厳格な現地の法規制等を遵守すべきです。
この問題の解説ページを開く →正解:D.日本の金融機関等との取引状況等について、当局を含むステークホルダーに説明責任を果たす。
外国金融グループの在日拠点は、管理態勢や取引状況等について日本の当局等へ説明責任を果たすことが求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.研修を受けた第1の防衛線の職員の理解度や現場での徹底状況は、営業部門自身のみで検証すべきである。
研修を実施する管理部門(第2の防衛線)は、実施するだけでなく理解度の確認やフォローアップ等の検証も行う必要があります。
この問題の解説ページを開く →正解:A.職員が役割に応じて必要な知識を獲得し、実際の業務の中で活用する場面を理解させることである。
単なる法令知識の付与だけでなく、業務のなかで知識を活用する場面を理解させ実践に活かすことが目的です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.顧客等が国内PEPsに該当する場合、その旨と国内PEPsと認めた理由
犯罪収益移転防止法において外国PEPsに関する記録は義務付けられていますが、国内PEPsに関する規定はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.特定事業者は、特定業務に該当するかどうかにかかわらず、全ての取引の記録を作成・保存しなければならない。
取引記録等の作成・保存義務は、犯罪収益移転防止法等の「特定業務」に該当する取引のみが対象です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.金融機関等が、自社が直面するマネロン等リスクの特定・評価・低減を適切に実施していることを確認すること。
有効性検証は、金融機関等が自社のリスク管理態勢(リスクの特定・評価・低減)が有効に機能しているかを確認する取組みです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.金融庁ガイドラインの対応事項をある時点で整備していれば、その後も有効性が担保されていると言える。
一度ルールを整備しても、リスクの変化に応じた見直しや低減ができていなければ有効とは言えないため、検証が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.リスク評価に関わらず、システム導入費用が最も安い方法を選択しているか。
低減策の検証では、リスク評価に応じた内容となっているか等を確認します。費用のみでの選択は検証の観点として不適切です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.不要なシナリオになったと判明した場合は削除し、浮いたリソースを他分野に投じる。
環境変化で不要になったシナリオは削除し、その対応に投じていたリソースを他の有効な分野へ振り向けることが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.有効性検証を通じた態勢の高度化と、金融機関間・官民の連携
コラム記載の通り、同文書の最新版では「有効性検証を通じた態勢の高度化」と「金融機関間・官民の連携」が主なメッセージです。
この問題の解説ページを開く →正解:D.業界全体で底上げを図る「協調領域」として、他の金融機関との情報共有・連携強化を図るべきである。
金融犯罪対策は「協調領域」であり、単独ではノウハウに限界があるため、金融機関間での情報共有・連携強化が重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.金融機関等が自ら検証計画を作成し、自社で検証を実施して改善対応を行う。
金融機関等が自ら実施すべき有効性検証を検討し、計画作成・検証実施・改善対応を行うことが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.新たに生じるリスク等を加味しながら、必要に応じて受講者や内容等を見直す。
新たなリスク等を加味しつつ、遵守状況の検証やフォローアップ等を通じて、必要に応じ受講者や内容等を見直すことが求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.リスク管理態勢が第1線にとって実施可能かつ容易かなどを検証するための有用な情報となる。
内部通報や質疑等の情報は、自らのリスク管理態勢が有効か(第1線にとって実施が容易か等)を検証する有用な情報となります。
この問題の解説ページを開く →正解:D.各職員が提出した健康診断の要精密検査項目の詳細
届出状況や質問内容などを営業部門に還元してリスク認識を深めることが求められますが、個人の健康診断情報は無関係です。
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