第147問金融庁ガイドラインにおける「顧客管理」の各段階の区分として、適切なものはどれか。
- A口座開設時、住所変更時、解約時の各段階
- B疑わしい取引の届出時、警察からの照会時、取引停止時の各段階
- Cシステム導入時、シナリオ変更時、監査時の各段階
- D取引開始時、継続時、終了時の各段階
特定・評価したリスクに応じて実際にリスクを下げる「リスク低減措置」を扱う分野です。顧客管理(CDD)を軸に、リスクが高い顧客への厳格な顧客管理(EDD)と低い顧客への簡素な措置(SDD)の使い分け、顧客の受入方針、継続的な顧客管理、取引モニタリングやフィルタリングが頻出です。上級管理職の承認や信頼に足る証跡の扱いも問われます。34問が配分され、リスクの高低に応じてメリハリをつける発想を具体的な措置と結びつけて理解することが求められます。
この分野の問題34問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:B.法令に「顧客管理措置」という用語はないが、取引時確認などの義務を的確に行うための措置として行われる。
犯罪収益移転防止法等において「顧客管理措置」という用語はないが、取引時確認等の義務を的確に行うために講じる措置として行われる。
この問題の解説ページを開く →正解:C.犯罪収益移転防止法等では明確に要請されていないが、各種監督指針の中で策定が要請されている。
法令において必ずしも策定が明確に要請されていないが、各種監督指針の中で管理態勢の整備として要請されている。
この問題の解説ページを開く →正解:B.顧客の申告の真正性等に留意し必要な証跡を求める趣旨であり、一律に書面での証跡を求めるものではない。
「信頼に足る証跡」は、あらゆる確認事項に対して一律に書面での証跡を求めるものではない。
この問題の解説ページを開く →正解:A.犯罪収益移転防止法等で定める「統括管理者」と必ずしも同一人物である必要はない。
金融庁ガイドラインが求める「上級管理職」は、法令で定める「統括管理者」と必ずしも同一人物である必要はない。
この問題の解説ページを開く →正解:C.金融機関が受入方針等に基づき自らリスクが高いと判断した顧客
金融機関が自らリスクが高いと判断した顧客を意味し、犯罪収益移転防止法等での「高リスク取引を行う顧客」そのものではない。
この問題の解説ページを開く →正解:D.顧客の利便性を高めるためであれば、日本の法規制等に抵触する内容であっても自主的に簡易な顧客管理を行える。
リスクに応じた簡素な顧客管理であっても、法規制等に抵触する内容を自主的に行うことはできない。
この問題の解説ページを開く →正解:D.取引前やリスト更新時に、反社会的勢力や制裁対象者等のリストと照合し、取引を未然に防止する手法。
取引フィルタリングは、取引前等に制裁対象者等のリストと照合し、反社会的勢力等による取引を未然に防止する手法である。
この問題の解説ページを開く →正解:B.過去の取引パターン等と比較して異常取引の検知、調査等を通じ疑わしい取引の届出を行いつつリスク評価に反映させる手法。
取引モニタリングは、異常取引の検知等を通じ疑わしい取引の届出を行いつつ顧客リスク評価に反映させる手法である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.対面での人による気づきは異常検知の端緒として重要であり、IT導入後も窓口職員は引き続き重要な役割を担う。
ITシステムが導入されても、対面での不自然な挙動等への気づきは重要であり、人によるモニタリングは引き続き重要である。
この問題の解説ページを開く →正解:B.有効性の検証等のため、届け出た取引に限らず、結果として届出不要とされた取引も併せて記録を保存することが望ましい。
適切な検討態勢の有効性検証のため、結果として届出不要とされた取引も含め、判断根拠とともに記録を保存することが望ましい。
この問題の解説ページを開く →正解:B.必ずしも書面等の写しの保存までは求められておらず、電磁的記録による保存方法も含まれる。
記録の保存については必ずしも書面等の写しである必要はなく、電磁的記録による保存も認められている。
この問題の解説ページを開く →正解:C.基準が一定であり硬直的な運用になる懸念があるため、シナリオや敷居値の柔軟な変更等を継続的に実施することが求められる。
ITシステムは硬直的な運用になる懸念があるため、日々進化する手口に対しシナリオの追加や敷居値の柔軟な変更等の継続的な実施が求められる。
この問題の解説ページを開く →正解:B.内部・外部監査等の独立した検証プロセスを通じ、ITシステムの有効性を検証することが求められている。
ガイドラインでは、内部・外部監査等の独立した検証プロセスを通じ、ITシステムの有効性を検証することが求められている。
この問題の解説ページを開く →正解:C.各営業店の全顧客の預金残高の日次推移データ
当局への提出が想定される情報として、届出件数、研修・監査の状況、経営陣への報告状況などが挙げられる。預金残高の日次推移は該当しない。
この問題の解説ページを開く →正解:A.取引モニタリングについてはシナリオが適切か、取引フィルタリングについてはリストが最新かつ適切か。
データを活用する前提として、モニタリングはシナリオが適切か、フィルタリングはリストが最新かつ適切かの検証が求められる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.コンプライアンス部門等が中心の検証や監査部門が行う検証等が考えられ、組織構造等に応じ個別具体的に判断される。
定期的な検証の主体は必ずしもコンプライアンス部門に限られず、各金融機関の規模や組織構造等に応じて個別具体的に判断される。
この問題の解説ページを開く →正解:D.新技術は、有効性も含めて必要に応じ、マネロン対策の高度化や効率化の観点から活用の余地を検討することが求められている。
新技術については、自らの規模や特性等を踏まえ、高度化・効率化の観点から活用の余地を有効性も含めて検討することが求められている。
この問題の解説ページを開く →正解:B.暗号資産とは切り離して分散台帳を実現する技術として注目され、送金・決済やコンプライアンス領域等での活用が期待されている。
ブロックチェーンは分散台帳技術として注目されており、送金・決済、コンプライアンス領域等で活用が期待され実証実験が行われている。
この問題の解説ページを開く →正解:A.委託元の金融機関も、当該海外送金を自らのリスクベース・アプローチの下で位置付け、リスクの特定・評価・低減措置を実行する。
海外送金を委託する場合でも、委託元金融機関は自らのリスクベース・アプローチの枠組みでリスクの特定・評価・低減措置を着実に実行する。
この問題の解説ページを開く →正解:A.既存顧客であれば過去に取引時確認が済んでいるため、短期間に頻繁な送金依頼があっても追加の確認は不要である。
既存顧客であっても、短期間に頻繁な送金が行われるなど不自然な点があれば、追加で実態確認・調査をすることが求められる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.不自然な短期解約で海外送金を求められた場合、短期解約の理由や海外送金が必要な理由、送金先口座の管理状況などを確認する。
短期間での多件数・高額契約の解約で海外送金を求められた場合、短期解約や海外送金の理由、口座管理状況の確認等が求められる。
この問題の解説ページを開く →正解:B.金融機関等が自らが行う取引がマネロン等に利用されるリスクについて調査・分析し、その結果を記載した書面等である。
特定事業者作成書面等は、自らが行う取引がマネロン等に利用されるリスクを調査・分析し結果を記載したものであり、実際に行わない取引は対象外。
この問題の解説ページを開く →正解:D.「新たな技術を活用して行う取引」も調査対象であり、新たな情報通信技術を用いたマネロンに悪用されるおそれのある取引等を調査する。
特定事業者作成書面等では、「新たな技術を活用して行う取引」も調査対象となる。記載方法は一律ではなく、作成時期の特段の定めもない。電磁的記録も可。
この問題の解説ページを開く →正解:A.全ての預貯金口座について、1日あたりの出金上限額を一律で5万円に制限すること。
金融庁・警察庁の要請に、口座の出金上限額を一律5万円に制限するといった内容は含まれていない。
この問題の解説ページを開く →正解:C.システム対応等で直ちに講じることが困難な場合は計画的に対応することが重要であり、対策の方法・深度は不正発生状況等に応じて判断する。
直ちに対策が困難な場合は計画的に対応し、対策の方法・深度は各金融機関の業務内容や不正発生状況に応じて判断することとされている。
この問題の解説ページを開く →正解:C.マネロン・テロ資金供与リスクが高いと判断した顧客に対する厳格な顧客管理(EDD)の対応事項の一つとして求められている。
リスクが高いと判断した顧客への厳格な顧客管理(EDD)の一環として、取引実施等に上級管理職の承認を得ることが求められている。
この問題の解説ページを開く →正解:D.継続的な顧客管理を踏まえて見直した顧客リスク評価を、取引モニタリングやフィルタリングに適切に反映させることが求められる。
ガイドラインでは、継続的な顧客管理を踏まえて見直した顧客リスク評価を、モニタリング・フィルタリングに適切に反映することを求めている。
この問題の解説ページを開く →正解:D.取引の謝絶を行うこと等を含め、リスクの遮断を図ることを検討する。その際、合理的な理由なく謝絶等を行わないことに留意する。
必要情報が得られないなど適切な顧客管理ができない場合、取引の謝絶等を含めたリスクの遮断を検討する。合理的な理由なき謝絶は避ける。
この問題の解説ページを開く →正解:C.リスク低減措置の実効性は自社の態勢のみで完結するため、コルレス契約先の相手方のリスク管理態勢を考慮する必要はない。
コルレス契約を締結している場合、リスク低減措置の実効性は相手方の管理態勢によらざるを得ない面があるため、監視が求められる。
この問題の解説ページを開く →正解:A.書類作成やデータ入力等の定型的作業を自動化する技術であり、判断を完全自動化するものではない。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は定型的作業を自動化する技術であり、疑わしい取引の判断を完全自動化するものではない。
この問題の解説ページを開く →正解:D.対策の効果を一層高めるため、顧客側の理解・協力を促す目的で金融庁と警察庁が作成した顧客向けチラシ。
対策実施にあたり顧客側の理解・協力も必要となることから、2025年2月に金融庁と警察庁は顧客向けチラシを作成し活用を促している。
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