ビジネス実務法務検定2級 ① 企業取引・契約の法務

企業取引の土台となる民法の意思表示・契約の成立と、行為能力の制限を学ぶ分野です。未成年者・成年被後見人・被保佐人など制限行為能力者の取消権、法定代理人の同意、詐術を用いた場合の効果が頻出です。契約の申込みと承諾、代理、意思表示の瑕疵といった契約法務の基礎も問われます。取消し・無効・追認の違いや、誰が取り消せるのかを場面ごとに整理し、以降の各分野で前提となる民法の考え方を確実に押さえておきましょう。全43問を収録しています。

この分野の問題43問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1未成年者Xが法定代理人Yの同意を得て第三者Zからパソコンを買い受ける売買契約を締結した場合、Xが当該売買契約を取り消すことができるかについて、民法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. AZが未成年者であることを知っていた場合に限り、Xは取り消すことができる。
  2. B法定代理人の同意があるため、Xは当該売買契約を取り消すことができない。
  3. C未成年者の行為であるため、Yの同意があってもXはいつでも取り消すことができる。
  4. Dパソコンの引き渡しが完了する前であれば、Xは取り消すことができる。
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正解:B法定代理人の同意があるため、Xは当該売買契約を取り消すことができない。

未成年者が法律行為をするには原則として法定代理人の同意を得なければならず、同意を得てした法律行為は取り消すことができません。

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2未成年者Xが自らを成年者であると信じさせるため電気店Yに詐術を用い、それを信じたYと売買契約を締結した場合の取消権に関する記述として、民法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. AXは取り消すことができるが、Xの法定代理人Zは取り消すことができない。
  2. BYが詐術を見抜けなかったことに過失がない場合に限り、Xは取り消すことができる。
  3. CXは取り消すことができないが、Xの法定代理人Zは取り消すことができる。
  4. DXもXの法定代理人Zも、当該売買契約を取り消すことができない。
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正解:DXもXの法定代理人Zも、当該売買契約を取り消すことができない。

未成年者が行為能力者であることを信じさせるため詐術を用いたときはその行為を取り消すことができず、保護の必要がないため法定代理人も取り消せません。

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3成年後見人Xが、成年被後見人Yを代理して第三者Zとの間で金銭消費貸借契約を締結した場合、Yが当該契約を取り消すことができるかについて、民法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. AXの同意を得ていないことを理由として、Yは当該契約を取り消すことができる。
  2. B成年後見人が代理して行った行為であるため、Yは当該契約を取り消すことができない。
  3. C日常生活に関する行為に該当するため、Yは当然に取り消すことができる。
  4. DYは、成年被後見人自身の保護のため、当該金銭消費貸借契約を取り消すことができる。
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正解:B成年後見人が代理して行った行為であるため、Yは当該契約を取り消すことができない。

成年被後見人の法律行為は取り消せますが、成年後見人が代理して行った行為については、成年被後見人による取消しは認められません。

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4被保佐人Xが、保佐人Yの同意を得ずに自己の所有する土地を第三者Zに売却する売買契約を締結した場合の効力として、民法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. A保佐人の同意のない土地の売却であっても、契約は完全に有効であり取り消すことができない。
  2. B保佐人の同意を得ずにした重要な法律行為であるため、Yは当該売買契約を取り消すことができる。
  3. C土地の売却は重要な法律行為に該当しないため、Xのみが取り消すことができる。
  4. DZが被保佐人であることを知っていた場合に限り、Yは売買契約を無効と主張できる。
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正解:B保佐人の同意を得ずにした重要な法律行為であるため、Yは当該売買契約を取り消すことができる。

不動産その他重要な財産に関する権利の得喪を目的とする行為をするには保佐人の同意が必要であり、同意を得ないでした行為は取り消すことができます。

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5被補助人Xは、家庭裁判所の審判により土地の売却に関する同意権が補助人Yに付与されていたが、Yの同意を得ずに土地を第三者Zに売却する契約を締結した。この場合の取消権について正しいものはどれか。

  1. AYの同意を得ずにした行為であるため、Xは当該売買契約を取り消すことができる。
  2. B補助人は同意権を持つが、取消権は有しないため、契約は取り消せない。
  3. CZが善意無過失である場合は、XもYも契約を取り消すことができない。
  4. D被補助人の行為は常に当然に無効となるため、取り消す必要はない。
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正解:AYの同意を得ずにした行為であるため、Xは当該売買契約を取り消すことができる。

補助人の同意を得なければならない行為であって、その同意を得ないでしたものは取り消すことができます。

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6表意者が相手方と通謀して行った真意と異なる意思表示の効力に関する記述として、民法の規定に照らし最も適切なものはどれか。

  1. A当事者間では無効であり、善意の第三者に対してもその無効を常に主張できる。
  2. B当事者間では有効であるが、善意の第三者に対してはその有効を主張できない。
  3. C当事者間では無効であるが、善意の第三者に対してはその意思表示の無効を主張することができない。
  4. D当事者間でも第三者との間でも、取り消すことができる意思表示となる。
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正解:C当事者間では無効であるが、善意の第三者に対してはその意思表示の無効を主張することができない。

相手方と通じてした虚偽の意思表示は無効ですが、この意思表示の無効は善意の第三者に対抗することができません。

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7他人からの強迫によって行った意思表示の効力について、民法の規定に照らし最も適切なものはどれか。

  1. A強迫による意思表示は、相手方がその事実を知っていた場合に限り無効となる。
  2. B強迫による意思表示は、公序良俗に反するため最初から当然に無効である。
  3. C強迫による意思表示は、取り消すことができる。
  4. D強迫による意思表示は原則として有効であり、いかなる場合も取り消すことができない。
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正解:C強迫による意思表示は、取り消すことができる。

詐欺又は強迫による意思表示は、無効ではなく取り消すことができるとされており、取り消されるまでは有効に扱われます。

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8契約の申込みにおいて、法律行為の基礎とした事情の認識が真実に反する錯誤に基づいていた場合、表意者が取消しを主張するための民法上の要件として最も適切なものはどれか。

  1. A錯誤が重要であれば、その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていなくてもよい。
  2. B相手方がその錯誤の事実を過失によって知らなかったときに限る。
  3. C表意者に重過失がある場合であっても、事情が表示されていれば常に取消しを主張できる。
  4. D錯誤が重要であり、かつその事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限る。
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正解:D錯誤が重要であり、かつその事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限る。

基礎とした事情の錯誤による取消しは、錯誤が重要であること、およびその事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限り、することができます。

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9表意者が真意でないことを自分で知りながら意思表示をした場合(心裡留保)の原則的な効力として、民法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. A原則として、そのためにその効力を妨げられず、有効である。
  2. B表意者の真意ではないため、原則として当該意思表示は無効となる。
  3. C常に取消し可能な意思表示となり、表意者はいつでも契約を解除できる。
  4. D相手方が表意者の真意を知っているか否かにかかわらず、常に有効である。
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正解:A原則として、そのためにその効力を妨げられず、有効である。

意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、原則としてそのためにその効力を妨げられません。

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10詐欺による意思表示の取消しを主張する場合、対抗できない第三者の要件として、民法の規定に照らし最も適切なものはどれか。

  1. A詐欺の事実を知らない(善意である)第三者であれば、過失の有無を問わず対抗できない。
  2. B第三者が過失により詐欺の事実を知らない場合は、その第三者に対抗することができない。
  3. C詐欺の事実につき善意で、かつ過失がない第三者に対抗することができない。
  4. D詐欺の事実を知っている(悪意である)第三者に対しても、一切対抗できない。
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正解:C詐欺の事実につき善意で、かつ過失がない第三者に対抗することができない。

詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができません。過失がある第三者には対抗できます。

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11中古自動車の売買契約が10月1日に締結され、「買主は売買代金を契約締結日の30日後に支払う」と定められた。民法上、この売買代金の支払期日はいつか。

  1. A10月30日
  2. B10月31日
  3. C11月1日
  4. D11月2日
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正解:B10月31日

日によって期間を定めたときは初日は算入しないため、10月2日を1日目としてカウントした30日目である10月31日となります。

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12家電販売店(売主)と消費者(買主)との間で新品のパソコンの売買契約において、引渡場所を定めていなかった。商法上、パソコンの引渡場所はどこになるか。

  1. A売主である家電販売店の現在の営業所
  2. B買主が指定する最寄りの配送業者の営業所
  3. C買主である消費者の現在の住所
  4. D売買契約の締結時にそのパソコンが存在した場所
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正解:C買主である消費者の現在の住所

商行為によって生じた不特定物の引渡し等の債務の履行は、債権者(本問では引渡請求権を持つ消費者)の現在の営業所又は住所ですべきとされています。

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13建物の売買契約において、買主が解約手付として100万円を売主に交付した。民法上、買主が手付を放棄して契約を解除することができる期限はいつまでか。

  1. A目的物である建物の引き渡しが完了するまで
  2. B買主自身が履行に着手するまで
  3. C契約締結日から起算して30日を経過するまで
  4. D売主が履行に着手するまで
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正解:D売主が履行に着手するまで

買主が手付を交付したときは、買主はその手付を放棄して契約の解除をすることができますが、それは「相手方(売主)が履行に着手するまで」に限られます。

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14新車の売買契約において、自動車ディーラーが買主の自宅に新車を配送する約束だったが、引渡期日に買主が予定を忘れて不在だったため引き渡せず、後日再配送した。2度目の配送費用は民法上だれが負担するか。

  1. A債務者である自動車ディーラーが全額負担する
  2. B債権者である買主がその増加額(2度目の費用)を負担する
  3. C買主と自動車ディーラーが折半して負担する
  4. D最初の配送費用も含めて、すべて自動車ディーラーの負担となる
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正解:B債権者である買主がその増加額(2度目の費用)を負担する

弁済の費用は原則として債務者負担ですが、債権者が住所移転その他の行為によって弁済費用を増加させたときは、その増加額は債権者の負担となります。

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15新品の冷蔵庫の売買契約に基づき、売主の家電販売店が買主の自宅に冷蔵庫を配送したが、扉に大きな傷がついていたため買主が受領を拒否した。家電販売店の履行遅滞責任について、民法上正しいものはどれか。

  1. A買主が受領を拒否したため、家電販売店ではなく買主が受領遅滞の責任を負う。
  2. B配送後の不可抗力による損傷とみなされるため、家電販売店は一切の責任を免れる。
  3. C冷蔵庫を自宅に配送した時点で弁済の提供をしたことになるため、履行遅滞の責任を免れる。
  4. D傷のある冷蔵庫の配送は債務の本旨に従った弁済の提供とはいえず、履行遅滞の責任を負う。
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正解:D傷のある冷蔵庫の配送は債務の本旨に従った弁済の提供とはいえず、履行遅滞の責任を負う。

弁済の提供は債務の本旨に従って現実にしなければ責任を免れないため、傷のある冷蔵庫の配送では履行遅滞の責任を免れません。

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16建設業法上、建設工事の請負契約の当事者が、契約の締結に際して工事内容や請負代金の額などの重要事項を記載した書面を相互に交付することに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A民法上の請負契約は諾成契約であるため、書面の作成や交付は一切義務付けられていない。
  2. B発注者が個人の場合に限り、書面の交付義務は免除される。
  3. C工事内容や請負代金の額等を記載し、署名又は記名押印をして相互に交付しなければならない。
  4. D書面の交付は必須であり、電子情報処理組織を使用する方法(電子化)に代えることはできない。
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正解:C工事内容や請負代金の額等を記載し、署名又は記名押印をして相互に交付しなければならない。

建設業法19条1項により、契約の重要事項を書面に記載し、署名又は記名押印をして相互に交付しなければなりません。相手方の承諾があれば電子化も可能です。

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17Aは建築請負業者B社に別荘の新築を依頼した。B社が別荘を完成させる前の段階において、注文者Aが契約を解除することに関する記述として、民法上正しいものはどれか。

  1. AB社に債務不履行がない限り、Aはどのような理由があっても契約を解除できない。
  2. BAは、B社に対して損害を賠償すれば、いつでも当該建築請負契約を解除することができる。
  3. CAは、請負代金の半額を違約金として支払わなければ契約を解除できない。
  4. D仕事が未完成であっても、建物の建築請負契約であるため一切の解除が認められない。
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正解:BAは、B社に対して損害を賠償すれば、いつでも当該建築請負契約を解除することができる。

請負人が仕事を完成しない間は、注文者はいつでも損害を賠償して契約の解除をすることができます(民法641条)。

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18B社が別荘の建築を完了した後Aに引き渡す前に、別荘が注文者Aの帰責事由による火災で全焼した。約定の期日までに完成・引渡しができない場合、B社の報酬請求について民法上正しいものはどれか。

  1. AAの帰責事由による履行不能であるため、Aは反対給付であるB社からの報酬請求を拒むことができない。
  2. BB社は仕事完成義務を果たしていないため、AはB社からの報酬請求を拒むことができる。
  3. C火災による全焼は不可抗力として扱われ、報酬請求権は当然に消滅する。
  4. DB社は建物を再建築した後にのみ、当初の報酬を請求することができる。
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正解:AAの帰責事由による履行不能であるため、Aは反対給付であるB社からの報酬請求を拒むことができない。

債権者(注文者A)の責めに帰すべき事由によって債務を履行できなくなったときは、債権者は反対給付(報酬の支払)の履行を拒めません(民法536条2項)。

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19B社が別荘の建築を完了した後Aに引き渡す前に、別荘が第三者の帰責事由による火災で全焼した。約定の期日までに完成・引渡しができない場合、B社の報酬請求について民法上正しいものはどれか。

  1. A当事者双方の責めに帰することができない事由によるため、AはB社からの報酬請求を拒むことができる。
  2. BAが第三者に対して損害賠償を請求した後に限り、B社は報酬を請求できる。
  3. C第三者の行為による損害であるため、AはB社からの報酬請求を拒むことができない。
  4. DB社の仕事完成義務は消滅しないため、B社は無償で再建築しなければ報酬を請求できない。
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正解:A当事者双方の責めに帰することができない事由によるため、AはB社からの報酬請求を拒むことができる。

当事者双方の責めに帰することができない事由によって履行不能となったときは、債権者Aは反対給付(報酬の支払)の履行を拒むことができます(民法536条1項)。

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20B社が別荘の建築を完了した後Aに引き渡す前に、別荘が注文者Aの帰責事由による火災で全焼したが、約定の期日までに別荘を再建築して完成させることができる場合の法律関係として、正しいものはどれか。

  1. AB社の仕事完成義務及び引渡義務は存続し、Aは当該工事にかかる損害賠償責任を負う。
  2. B建物が全焼した時点で契約は当然に終了し、B社の仕事完成義務は消滅する。
  3. CAは損害賠償責任を負うのみで、B社に再建築を求める権利は失う。
  4. DB社は完成義務を負うが、増加した再建築費用はすべてB社が負担しなければならない。
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正解:AB社の仕事完成義務及び引渡義務は存続し、Aは当該工事にかかる損害賠償責任を負う。

期日までに仕事の完成・引渡しができる場合は義務が存続し、注文者Aの帰責事由によって増加した費用等は注文者の負担となり、損害賠償責任が生じます。

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21建設業者A社がマンション販売業者B社との間でマンション1棟の建設工事を行う請負契約を締結した場合、建設業法上、A社が行ってはならない行為はどれか。

  1. A原則として、本件建設工事の全部を一括して他人に請け負わせること
  2. B工事の一部を他人の下請けに出すこと
  3. C工事着手の時期を書面に記載して相互に交付すること
  4. D請負代金の支払時期を目的物の引渡し時と定めること
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正解:A原則として、本件建設工事の全部を一括して他人に請け負わせること

建設業法22条1項に基づき、建設業者はその請け負った建設工事を、いかなる方法をもってするかを問わず、一括して他人に請け負わせてはなりません。

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22機械部品の製造業者C社が、D社との間で機械部品の製造を行う請負契約を締結した。民法上、別段の特約がない限り、D社がC社に請負代金を支払うべき時期はいつか。

  1. AD社がC社から当該機械部品の引渡しを受けた時
  2. BC社が機械部品の製造を完了したとD社に通知した時
  3. CC社が機械部品の製造に着手した時
  4. D契約を締結した日の翌日から起算して30日以内
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正解:AD社がC社から当該機械部品の引渡しを受けた時

請負契約の報酬は、原則として、仕事の目的物の引渡しと同時に支払わなければなりません(民法633条)。

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23E社がF社との間で、F社の事業の部類に属する取引について媒介を行う代理商契約を締結した。民法上、E社が当該契約に基づく委任事務を処理する際に負う注意義務はどれか。

  1. A特段の注意を払う必要はなく、通常の誠実義務のみを負う
  2. B自己の財産に対するのと同一の注意義務
  3. C善良な管理者の注意義務(善管注意義務)
  4. D特定物の保存に関する一般的な注意義務
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正解:C善良な管理者の注意義務(善管注意義務)

代理商と本人との関係は委任又は準委任の関係にあり、受任者は委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって委任事務を処理する義務を負います。

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24GはHとの間で、Hが保有する銀行口座の解約を受託する委任契約を締結した。両者の間に報酬に関する特約がない場合、GはHに対して報酬を請求できるか。

  1. A民法上の委任契約は原則として有償であるため、特約がなくても報酬を請求できる。
  2. B独立した商人としての行為とみなされるため、当然に相当額の報酬を請求できる。
  3. C事務処理に要した実費の額と同額の報酬を自動的に請求できる。
  4. D受任者は特約がなければ報酬を請求できないため、GはHに報酬を請求できない。
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正解:D受任者は特約がなければ報酬を請求できないため、GはHに報酬を請求できない。

民法上の委任契約は、当事者に特段の定めがない限り無償契約であり、受任者は特約がなければ委任者に対して報酬を請求できません。

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25IはJとの間で、Jを代理して住民票を取得する準委任契約を締結した。Jに何らの債務不履行も成立していない場合において、契約の解除について正しいものはどれか。

  1. A委任の規定が準用されるため、Iはいつでも当該準委任契約を解除することができる。
  2. B住民票の取得という法律行為でない事務であるため、解除には家庭裁判所の許可を要する。
  3. C違約金として相当額の損害賠償を支払わなければ、いかなる場合も解除できない。
  4. DJに債務不履行がないため、Iは住民票を取得する前に当該契約を解除することはできない。
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正解:A委任の規定が準用されるため、Iはいつでも当該準委任契約を解除することができる。

準委任契約には委任の規定が準用され、委任契約は各当事者がいつでもその解除をすることができるとされています(民法651条1項)。

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26民法上、対話者に対してした契約の申込みについて、対話が継続している間に申込者が承諾の通知を受けなかった場合の効力として、最も適切なものはどれか。

  1. A原則として、その申込みは効力を失う。
  2. B商行為に該当する場合に限り、自動的に契約が成立したものとみなされる。
  3. C期限を定めていない限り、対話が終了した後も永久にその効力を失わない。
  4. D申込みは撤回されたものとみなされ、相手方はいつでも承諾を強制できる。
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正解:A原則として、その申込みは効力を失う。

対話者に対してした申込みに対し、対話が継続している間に申込者が承諾の通知を受けなかったときは、原則としてその申込みは効力を失います(民法525条3項)。

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27商人が平常取引をする者からその営業の部類に属する契約の申込みを受けた場合、商法上、諾否の通知を発することを怠ったときの効力はどのようになるか。

  1. A申込みの効力が一時的に停止し、改めて催告が必要となる。
  2. B当該申込みを承諾したものとみなされ、契約が成立する。
  3. C当該申込みを拒絶したものとみなされる。
  4. D過料の制裁を受けるが、契約の成否には影響しない。
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正解:B当該申込みを承諾したものとみなされ、契約が成立する。

商法509条により、商人が平常取引をする者から営業の部類に属する申込みを受け、諾否の通知を怠ったときは、申込みを承諾したものとみなされます。

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28商行為によって生じた特定物の引渡債務について、その行為の性質又は当事者の意思表示によって履行場所が定まらない場合、商法上どこで履行しなければならないか。

  1. A債務者の現在の営業所
  2. B債権者の現在の営業所
  3. C債権者の現在の住所
  4. Dその行為の時にその物が存在した場所
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正解:Dその行為の時にその物が存在した場所

商行為によって生じた債務において、特定物の引渡しはその行為の時にその物が存在した場所においてしなければなりません(商法516条1項)。

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29商人間における売買において、買主が目的物を受領した後に瑕疵(不適合)を発見した場合に売主の責任を追及するための要件として、商法上最も適切なものはどれか。

  1. A検査の有無にかかわらず、受領から6ヶ月以内に通知を発すれば責任を追及できる。
  2. B目的物受領後1年以内に検査し、瑕疵があればいつでも売主に通知すれば足りる。
  3. C目的物受領後、遅滞なく検査し、瑕疵を発見したときは直ちに売主に対して通知を発しなければならない。
  4. D売主が瑕疵の存在を知っていた場合は、買主は検査・通知義務を一切負わない。
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正解:C目的物受領後、遅滞なく検査し、瑕疵を発見したときは直ちに売主に対して通知を発しなければならない。

商人間売買では、買主は目的物受領後遅滞なく検査し、不適合を発見したときは直ちに通知を発しなければ売主の責任を追及できなくなります(商法526条)。

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30商法上の仲立人が、他人間の商行為の成立に向けて尽力する場合に負う注意義務について、民法および商法の規定に照らし正しいものはどれか。

  1. A特段の注意義務は負わず、結果を出す義務のみを負う
  2. B自己の財産に対するのと同一の注意義務
  3. C善良な管理者の注意義務(善管注意義務)
  4. D注文者の指示に盲従する義務のみを負う
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正解:C善良な管理者の注意義務(善管注意義務)

仲立人と委託者との関係は民法上の委任又は準委任の関係に立つため、善良な管理者の注意をもって事務を処理する義務を負います。

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31商法上の仲立人は、当事者間に商行為が成立したとき、どのような義務を負うか。

  1. A結約書を作成する義務はあるが、当事者への交付は請求があった場合に限られる。
  2. B契約成立から30日以内に、税務署長に対して結約書の写しを提出しなければならない。
  3. Cあらかじめ契約が成立する前に、結約書を作成して各当事者に交付しなければならない。
  4. D契約成立後、遅滞なく、一定の事項を記載した書面(結約書)を作成し、署名の後、これを各当事者に交付しなければならない。
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正解:D契約成立後、遅滞なく、一定の事項を記載した書面(結約書)を作成し、署名の後、これを各当事者に交付しなければならない。

当事者間で行為が成立したときは、仲立人は遅滞なく必要事項を記載した書面(結約書)を作り、署名の後、各当事者に交付しなければなりません(商法546条1項)。

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32委託者がその氏名を相手方に示さないよう仲立人に命じた場合、仲立人の商法上の対応として正しいものはどれか。

  1. A相手方から開示を求められた場合は、説明義務があるため必ず開示しなければならない。
  2. B結約書及び帳簿の謄本に、その委託者の氏名や商号を記載してはならない。
  3. C氏名不開示の命令は無効であるため、通常通り結約書に記載して交付する。
  4. D相手方の承諾を得られない限り、仲立人はその取引を仲介することができない。
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正解:B結約書及び帳簿の謄本に、その委託者の氏名や商号を記載してはならない。

当事者が氏名・名称を相手方に示してはならない旨を命じたときは、仲立人は結約書及び帳簿の謄本に氏名・商号を記載してはなりません(商法548条)。

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33商法上の仲立人が負う帳簿に関する義務および当事者の権利として、正しいものはどれか。

  1. A帳簿の謄本を交付する際は、いかなる場合も相手方の氏名をすべて開示しなければならない。
  2. B帳簿は社外秘であり、当事者であってもその内容を閲覧したり謄本を請求したりすることはできない。
  3. C商法所定の事項を記載した帳簿を保存する義務を負い、当事者の請求があればその帳簿の謄本を交付しなければならない。
  4. D帳簿を保存する義務はないが、当事者の請求があれば記憶に基づいて書面を作成しなければならない。
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正解:C商法所定の事項を記載した帳簿を保存する義務を負い、当事者の請求があればその帳簿の謄本を交付しなければならない。

仲立人は帳簿に必要事項を記載する義務を負い、当事者はいつでも自分に関係する行為について帳簿の謄本の交付を請求できます(商法547条)。

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34商法上の仲立人が、自己の媒介により当事者間に商行為を成立させたが、委託者との間で報酬に関する約定(特約)をしていなかった場合、報酬を請求できるか。

  1. A報酬に関する約定がないため、いかなる場合も報酬を請求することはできない。
  2. B商人が営業の範囲内で他人のために行為をしたときに該当するため、商人として相当額の報酬を請求できる。
  3. C媒介にかかった実費の範囲内に限り、実費精算として請求できる。
  4. D相手方が報酬を支払った場合に限り、その半額を委託者に請求できる。
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正解:B商人が営業の範囲内で他人のために行為をしたときに該当するため、商人として相当額の報酬を請求できる。

仲立人は独立した商人であり、商人がその営業の範囲内において他人のために行為をしたときは特約がなくても相当な報酬を請求できます(商法512条)。

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35会社法上の代理商が、会社のために取引の代理又は媒介をした場合の義務として、正しいものはどれか。

  1. A会社からの問い合わせがあるまで、取引内容を報告する必要はない。
  2. B取引の代理又は媒介をしたときは、遅滞なく会社に対してその旨の通知を発しなければならない。
  3. C取引成立後、1ヶ月以内に一括して報告書を郵送すれば足りる。
  4. D取引の相手方の承諾を得た場合に限り、会社に通知する義務が生じる。
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正解:B取引の代理又は媒介をしたときは、遅滞なく会社に対してその旨の通知を発しなければならない。

会社法16条により、代理商は取引の代理又は媒介をしたときは、遅滞なく会社に対してその旨の通知を発しなければなりません。

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36会社法上の代理商が、会社の別段の意思表示がない場合に、取引の代理等によって生じた債権の弁済を受けるまで会社の物を留置するための要件として、正しいものはどれか。

  1. A留置する物は、会社の所有物ではなく第三者の所有物でなければならない。
  2. B債権の額が留置する物の価額を上回っていなければならない。
  3. C会社が破産手続開始の決定を受けていることが必須条件となる。
  4. D取引の代理等によって生じた債権の弁済期が到来していなければならない。
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正解:D取引の代理等によって生じた債権の弁済期が到来していなければならない。

代理商は、取引の代理・媒介で生じた債権の弁済期が到来しているときは、弁済を受けるまで、会社のために占有する物等を留置できます(会社法20条)。

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37代理商が会社の許可を得ずに自己のために会社の事業の部類に属する取引を行い会社に損害を与えた。会社が賠償請求する場合の損害額の推定に関する会社法の規定はどれか。

  1. A会社は具体的な損害額を1円単位まで立証しなければ賠償請求できない。
  2. B代理商の年間報酬額の3倍が、一律に損害額として推定される。
  3. C当該取引により代理商又は第三者が得た利益の額が、会社に生じた損害の額と推定される。
  4. D損害額の推定規定はなく、すべて裁判所の裁量によって決定される。
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正解:C当該取引により代理商又は第三者が得た利益の額が、会社に生じた損害の額と推定される。

代理商の競業禁止違反において、当該行為によって代理商又は第三者が得た利益の額は、会社に生じた損害の額と推定されます(会社法17条2項)。

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38代理商が、その営業の範囲内において会社のために取引の代理をしたが、代理商契約において報酬に関する明確な約定をしていなかった場合、報酬請求について正しいものはどれか。

  1. A契約書に報酬の記載がない以上、一切報酬を請求することはできない。
  2. B会社が利益を得た場合に限り、その利益の10%を報酬として請求できる。
  3. C商法512条の規定が適用され、特約がなくても会社に対して相当な報酬を請求することができる。
  4. D報酬の特約がない場合は、裁判所の調停を経なければ請求できない。
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正解:C商法512条の規定が適用され、特約がなくても会社に対して相当な報酬を請求することができる。

代理商は独立した商人であり、商人がその営業の範囲内において他人のために行為をしたときは、相当な報酬を請求することができます(商法512条)。

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39賃貸借契約において、賃借人が目的物を賃貸人に返還するまでの間、目的物の保存・管理に関して民法上負うべき注意義務はどれか。

  1. A善良な管理者の注意義務(善管注意義務)
  2. B破損を避けるための最低限の注意義務
  3. Cいかなる不可抗力による損害も防ぐ絶対的な管理義務
  4. D自己の財産に対するのと同一の注意義務
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正解:A善良な管理者の注意義務(善管注意義務)

賃貸借契約終了時の目的物返還義務に基づき、特定物の引渡しをするまで、契約等に照らして定まる善良な管理者の注意をもって保存しなければなりません(民法400条)。

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40賃貸借契約の終了後、賃借物が受け取った後に生じた損傷(通常損耗等を除く)がある場合、賃借人が負う義務として民法上正しいものはどれか。

  1. A損傷の程度にかかわらず、常に新築時の状態にまでグレードアップして返還しなければならない。
  2. B賃貸人が修繕費用を全額負担するため、賃借人は何らの義務も負わない。
  3. C契約終了時の状態のままで返還すれば足り、回復の義務は負わない。
  4. D原則として、その損傷を原状に復する義務(原状回復義務)を負う。
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正解:D原則として、その損傷を原状に復する義務(原状回復義務)を負う。

賃借人は、賃借物を受け取った後に生じた損傷がある場合、賃貸借終了時に原則としてその損傷を原状に復する義務を負います(民法621条)。

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41建物の所有を目的とする土地の賃貸借契約において、存続期間満了に伴い賃借人が更新を請求した。賃貸人が更新を拒絶する旨の異議を述べるための要件として、借地借家法上正しいものはどれか。

  1. A土地の明渡し条件として財産上の給付(立退料)を申し出ることのみが唯一の要件となる。
  2. B賃貸人が土地の使用を必要とする事情などを考慮し、正当の事由があると認められる場合でなければならない。
  3. C賃貸人が異議を述べれば、正当事由の有無にかかわらず当然に更新は拒絶される。
  4. D賃借人に債務不履行がある場合に限り、異議を述べることができる。
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正解:B賃貸人が土地の使用を必要とする事情などを考慮し、正当の事由があると認められる場合でなければならない。

借地権の更新請求に対する地主の異議は、双方の土地利用の必要性など様々な事情を考慮し、正当の事由があると認められる場合でなければ述べられません(借地借家法6条)。

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42賃借人が賃貸人の承諾を得て目的物を適法に転貸した場合における、賃貸人と転借人の関係について民法上正しいものはどれか。

  1. A転借人は賃貸人に対して直接義務を負い、賃貸人は転借人に対して直接賃料の支払いを請求することができる。
  2. B転借人は、賃借人に賃料を支払っていれば、賃貸人からの直接請求を常に拒める。
  3. C賃貸人は、賃借人の賃料不払いの有無にかかわらず、転借人に2倍の賃料を請求できる。
  4. D賃貸人は転借人と直接の契約関係がないため、転借人に対して直接賃料を請求することはできない。
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正解:A転借人は賃貸人に対して直接義務を負い、賃貸人は転借人に対して直接賃料の支払いを請求することができる。

賃借人が適法に転貸したとき、転借人は賃貸人に対して転貸借に基づく債務を直接履行する義務を負うため、賃貸人は直接賃料請求が可能です(民法613条1項)。

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43一時使用のために建物の賃貸借をしたことが明らかな契約(一時使用目的の建物賃貸借)における、借地借家法の適用について正しいものはどれか。

  1. A賃貸借契約自体が無効となり、民法の規定のみが適用される。
  2. B一時使用目的であっても、建物賃貸借契約の更新等に関する規定が全面的に適用される。
  3. C契約期間が1年以上の場合は、更新に関する規定が適用される。
  4. D借地借家法上の建物賃貸借契約の更新等に関する規定は適用されない。
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正解:D借地借家法上の建物賃貸借契約の更新等に関する規定は適用されない。

借地借家法40条により、一時使用のために建物の賃貸借をしたことが明らかな場合には、建物賃貸借の更新等に関する規定は適用されません。

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