AML/CFTスタンダードコース ⑨ 疑わしい取引(参考事例)

金融庁などが公表する「疑わしい取引の参考事例」を題材に、実際にどのような取引を疑うべきかを学ぶ分野です。敷居値を下回る分割取引(ストラクチャリング)、夜間金庫の不自然な利用、現金の使用形態、多額の保険金支払における不審な要望、口座開設支店の不自然な選択など、業態別の具体的なケースが数多く問われます。34問が出題され、事例に共通する「不自然さ」のパターンを読み取り、これまで学んだリスクの考え方を当てはめる応用力が試されます。

この分野の問題34問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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297預金取扱い金融機関における現金取引で、敷居値を下回る取引に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A短期間に分割され形式的に敷居値を下回る場合は、潜脱行為の可能性があり疑わしい取引に該当し得る。
  2. B敷居値を下回る単発取引は原則として参考事例の検討対象外とする
  3. C1日の合計額が敷居値未満であれば通常監視で足りる
  4. D分割取引は取引時確認のみで足り疑わしい取引には当たらない
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正解:A短期間に分割され形式的に敷居値を下回る場合は、潜脱行為の可能性があり疑わしい取引に該当し得る。

1回の取引を複数に分割して形式的に敷居値を下回る場合、規制を免れるストラクチャリングと考えられ注意が必要です。

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298夜間金庫の利用について、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A夜間金庫を利用するすべての顧客の取引。
  2. B顧客の属性に照らし、夜間金庫への多額の現金の預入や急激な利用額の増加に係る取引。
  3. C夜間金庫の利用手数料を現金で支払う取引。
  4. D夜間金庫への硬貨のみによる少額の預入が継続する取引。
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正解:B顧客の属性に照らし、夜間金庫への多額の現金の預入や急激な利用額の増加に係る取引。

顧客の属性や事業内容等に照らし、夜間金庫への多額の現金の預入または急激な利用額の増加は疑わしい取引に該当し得ます。

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299保険会社の現金の使用形態に着目した事例として、最も適切なものはどれか。

  1. A多量の少額通貨(外貨を含む)により保険料が支払われる取引。
  2. Bすべての保険料の支払いを口座振替で行う取引。
  3. Cクレジットカードを利用して保険料を一括払いする取引。
  4. D保険金支払いに際し、指定の金融機関口座への振込を求める取引。
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正解:A多量の少額通貨(外貨を含む)により保険料が支払われる取引。

多量の少額通貨により保険料が支払われる取引は、疑わしい取引の参考事例に挙げられています。

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300多額の保険金支払における顧客の要望として、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A多額の保険金支払において、本人名義の国内金融機関口座への電信送金を求める。
  2. B多額の保険金支払において、受取日を翌月に指定する。
  3. C多額の保険金支払において、支払明細書の郵送を希望する。
  4. D多額の保険金支払であるにもかかわらず、現金または小切手による支払を求める。
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正解:D多額の保険金支払であるにもかかわらず、現金または小切手による支払を求める。

多額の支払いであるにもかかわらず、安全な振込等ではなく現金や小切手による支払を求める顧客は注意が必要です。

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301取引の過程で結果的に口座開設を断念した顧客への対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A口座が開設されなかったため、いかなる場合も疑わしい取引には該当しない。
  2. B口座開設を断念した顧客の情報は直ちに破棄し、記録を残さない。
  3. C契約締結に至らなかった未遂の場合でも、疑わしい取引の届出対象となる可能性があるため対応を検討する。
  4. D未遂の場合は警察への通報のみが義務付けられており、疑わしい取引の届出は不要である。
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正解:C契約締結に至らなかった未遂の場合でも、疑わしい取引の届出対象となる可能性があるため対応を検討する。

組織的犯罪処罰法において未遂も罰せられるため、契約締結を断った場合も疑わしい取引の届出対象となる可能性があります。

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302顧客が新規口座開設を申し込む支店の選択について、注意を払うべき事例はどれか。

  1. A自宅の最寄り駅前にある支店で申込みを行う。
  2. B勤務先のビル内にある支店で申込みを行う。
  3. C自宅や勤務先から遠く離れた遠隔地の支店に自発的に訪問し申込みを行う。
  4. D通勤経路の途中にある乗換駅の支店で申込みを行う。
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正解:C自宅や勤務先から遠く離れた遠隔地の支店に自発的に訪問し申込みを行う。

顧客の居住地や勤務地等に照らし、当該支店で取引をすることについて合理的な理由がない場合は疑わしい取引に該当し得ます。

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303非対面取引におけるIPアドレス等に関する事象で、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A国内居住者が、国内のIPアドレスから日本語のブラウザ言語でアクセスしている。
  2. B海外駐在員が、駐在国のIPアドレスからアクセスしている。
  3. C国内居住の顧客であるにもかかわらず、ログイン時のIPが国外であり合理性が認められない。
  4. D同一顧客が、スマートフォンとパソコンの両方からアクセスしている。
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正解:C国内居住の顧客であるにもかかわらず、ログイン時のIPが国外であり合理性が認められない。

国内居住者であるにもかかわらず、ログイン時IPが国外であったりブラウザ言語が外国語であることに合理性がない場合は注意が必要です。

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304証券取引口座の開設において、法人の事業実体の確認に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A正式に登記されている法人であっても、事業実体がない疑いがある場合は取引制限等を検討する。
  2. B登記住所に看板がなくレンタルオフィスであっても、法人登記されていれば問題ない。
  3. C法人の代表者と連絡がとれなくても、転送不要郵便物が届いていれば実体があるとみなす。
  4. D法人名義の口座開設では、事業実体の確認は法律で免除されている。
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正解:A正式に登記されている法人であっても、事業実体がない疑いがある場合は取引制限等を検討する。

法人登記されているとの理由だけで疑念を払拭することはできず、実体確認が完了するまでは取引制限等の対応を検討すべきです。

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305営業職員との対面取引を中心に行っていた高齢顧客の口座で、突然インターネット取引が頻繁に行われるようになった場合の対応として適切なものはどれか。

  1. A高齢者のIT化は推進されているため、特段の確認は行わない。
  2. B本人が電話に出なくても、長男が承認していれば問題ない。
  3. Cインターネット取引はすべてシステムで自動監視されているため、営業職員は関与しない。
  4. D長男によるなりすまし取引の疑いも考えられるため、本人による取引か確認するなど注意を払う。
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正解:D長男によるなりすまし取引の疑いも考えられるため、本人による取引か確認するなど注意を払う。

対面中心の高齢顧客の口座で突然ネット取引が増え、本人が確認に応じない場合は第三者のなりすまし取引が疑われます。

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306口座開設後、多額かつ頻繁な入出金が短期間で行われ、その後解約された口座に係る取引の評価として最も適切なものはどれか。

  1. A口座が既に存在しないため、疑わしい取引に該当する可能性は低い。
  2. B短期間で多額の入出金が行われ解約された口座の取引は、疑わしい取引に該当する可能性がある。
  3. C口座解約に伴い、過去の取引履歴の監視対象からは完全に除外される。
  4. D解約前に本人確認が済んでいれば、入出金の頻度にかかわらず適法な取引とみなす。
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正解:B短期間で多額の入出金が行われ解約された口座の取引は、疑わしい取引に該当する可能性がある。

短期間で多額・頻繁な入出金が行われた後に解約または休止した口座の取引は、疑わしい取引の参考事例に挙げられています。

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307テスト送金と見られる少額の振込に関する記述のうち、疑わしい取引に該当する可能性のあるものはどれか。

  1. Aテスト送金が完了した後、半年間まったく取引が行われない場合。
  2. Bテスト送金が完了した後、すぐに高額取引が連続して行われる場合。
  3. Cテスト送金がエラーとなり、その後別の正しい口座情報でテスト送金をやり直す場合。
  4. Dテスト送金が完了した後、同額の少額振込が月に1回定期的に行われる場合。
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正解:Bテスト送金が完了した後、すぐに高額取引が連続して行われる場合。

少額の振込等が正常に完了した直後に、高額取引が連続して行われる場合は疑わしい取引として注意を払う必要があります。

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308外国との取引において、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. AFATF声明等を踏まえ、マネロン等対策に重大な欠陥がある国・地域に拠点を置く者と顧客が行う取引。
  2. BOECD諸国への一般的な留学資金の送金取引。
  3. C国内の輸入業者が、近隣のアジア諸国から少額の雑貨を定期的に輸入する取引。
  4. D海外の著名な慈善団体への少額の寄付送金。
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正解:AFATF声明等を踏まえ、マネロン等対策に重大な欠陥がある国・地域に拠点を置く者と顧客が行う取引。

FATF声明等を踏まえ、マネロン等対策に重大な欠陥がある(非協力的な)国・地域に拠点を置く者との取引は、疑わしい取引の参考事例に該当します。

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309貿易関連取引において、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A輸出先の国の技術水準に適合した一般的な製品の輸出。
  2. B貿易書類と取引電文上の氏名や住所が完全に一致している取引。
  3. C貿易書類や取引電文上の氏名、法人名、住所、最終目的地等の情報が矛盾した取引。
  4. D大企業が自社の主力製品を海外の現地法人に輸出する取引。
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正解:C貿易書類や取引電文上の氏名、法人名、住所、最終目的地等の情報が矛盾した取引。

貿易関連書類上の情報に矛盾がある取引や、商品名等の記載内容が具体的でない取引は疑わしい取引の参考事例です。

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310投資商品の販売において、顧客の投資性向との関係で注意すべき事例はどれか。

  1. A顧客の資産や投資経験に合致したリスクの低い商品を購入する取引。
  2. B元本割れリスクを極度に嫌い、常に国債のみを購入する取引。
  3. C商品の目論見書を熟読し、時間をかけて投資判断を行う取引。
  4. D期待リターンに関心を示さず、属性にかんがみて投資性向に合致しない商品を繰り返し購入する取引。
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正解:D期待リターンに関心を示さず、属性にかんがみて投資性向に合致しない商品を繰り返し購入する取引。

投資効果やリターンに関心を示さず、自身の属性に不釣り合いな商品を繰り返し購入する態様は不自然であり疑わしい取引です。

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311顧客から疑わしい取引の届出を行わないよう依頼された場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A顧客からの要望を尊重し、社内記録に留めて当局への届出は控える。
  2. B届出を行わないように依頼・強要・買収等を図る顧客との取引自体が、疑わしい取引に該当する可能性がある。
  3. C単なる依頼であれば、疑わしい取引に該当する可能性はないと判断する。
  4. D追加の手数料を支払うことを条件に、届出を保留する。
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正解:B届出を行わないように依頼・強要・買収等を図る顧客との取引自体が、疑わしい取引に該当する可能性がある。

届出を行わないように依頼や買収を図る顧客に係る取引は、その他の疑わしい取引の参考事例に挙げられています。

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312外国人技能実習生等の預金口座開設に関する対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A在留期間が短い場合は口座開設を原則謝絶する
  2. B本人確認を省略し、紹介元の監理団体の身元保証のみで口座を開設する。
  3. C帰国時に口座が不法譲渡される懸念があるため、一律に口座開設を謝絶することは避けるべきである。
  4. D帰国予定日を過ぎた口座は本人通知なしに利用制限する
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正解:C帰国時に口座が不法譲渡される懸念があるため、一律に口座開設を謝絶することは避けるべきである。

不法譲渡の懸念があるからといって一律に謝絶するのではなく、母国語の資料を活用し譲渡の違法性を説明する等の対応が求められます。

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313保険契約の早期解約に関する記述のうち、疑わしい取引に該当する可能性のあるものはどれか。

  1. A契約締結時に保険料が支払われた後すぐ中途解約を申し出、契約者と異なる名義口座への返金を求める場合。
  2. B契約者が急病で収入が途絶えたため、加入後1年でやむを得ず解約する場合。
  3. C契約締結から10年が経過し、満期に近い段階で解約を申し出る場合。
  4. D少額の保険契約において、引越しを機に他の保険会社に乗り換えるため解約する場合。
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正解:A契約締結時に保険料が支払われた後すぐ中途解約を申し出、契約者と異なる名義口座への返金を求める場合。

すぐに中途解約を申し出ること自体が経済合理性から見て異常であり、特に別名義への送金を求める場合は疑わしさが高いです。

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314預金取扱い金融機関における現金と送金の利用形態について、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A少額の生活費を毎月ATMで現金で引き出す取引。
  2. B給与振込口座から、家賃や公共料金を自動引落しで支払う取引。
  3. C親族あてに生活費を毎月定額で銀行振込する取引。
  4. D送金や自己宛小切手によるのが相当であるにもかかわらず、あえて多額の現金で入出金を行う取引。
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正解:D送金や自己宛小切手によるのが相当であるにもかかわらず、あえて多額の現金で入出金を行う取引。

顧客の属性等に見合わない高額な取引で、送金等が相当であるのにあえて現金を利用する取引は疑わしい取引に該当し得ます。

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315正当な理由のない多数の口座保有について、最も適切なものはどれか。

  1. A屋号付名義を利用していれば、正当な理由の有無に関わらず無制限に口座保有が認められる。
  2. B屋号付名義等を利用して異なる名義で多数の口座を保有していることが判明した顧客の入出金は、注意を払う必要がある。
  3. C同一支店内に限り、1人最大10口座までなら理由なく保有しても疑わしい取引にはならない。
  4. D多数の口座を保有していても、すべての口座でマイナンバーが登録されていれば監視対象から外れる。
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正解:B屋号付名義等を利用して異なる名義で多数の口座を保有していることが判明した顧客の入出金は、注意を払う必要がある。

真の口座保有者を隠匿している可能性に着目した事例として、正当な理由なく多数の口座を保有している顧客の入出金が挙げられます。

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316非対面取引における同一IPアドレスからのアクセスについて、注意すべき事象はどれか。

  1. A名義・住所共に異なる複数の顧客による取引が、同一のIPアドレスから行われている。
  2. B同一の顧客が、同一のIPアドレスから毎日決まった時間にログインしている。
  3. C同一の顧客が、自宅のIPアドレスと勤務先のIPアドレスの両方からアクセスしている。
  4. D家族カードを持つ配偶者が、主会員と同一の家庭内IPアドレスからアクセスしている。
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正解:A名義・住所共に異なる複数の顧客による取引が、同一のIPアドレスから行われている。

名義も住所も異なる複数人が同一IPからアクセスしている状況は、第三者による不正操作やなりすましが疑われます。

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317口座から現金で払戻しをした直後の行動として、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A払戻した現金で、同じ支店内で投資信託を購入する。
  2. B払戻した現金で、自社の従業員の給与を現金手渡しで支払う。
  3. C払戻した現金を、別の自分名義の口座(他行)に預け入れる。
  4. D払戻しをした直後に、払い戻した口座の名義とは異なる名義を送金依頼人として送金を行う。
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正解:D払戻しをした直後に、払い戻した口座の名義とは異なる名義を送金依頼人として送金を行う。

口座から現金を払い戻し、直後に別名義を送金依頼人として送金する取引は、真の送金人を隠匿する行為として疑われます。

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318他国(日本国内の非居住者を含む)への送金に関する対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A日本国内の非居住者への送金であれば、送金目的に関わらずすべて無条件に承認する。
  2. B送金総額が敷居値を下回っていれば、送金原資が不明瞭でも確認を省略できる。
  3. C経済合理性のない他国への多額の送金であっても、手数料を多く支払えば疑わしい取引にはならない。
  4. D送金先や送金目的について合理的な理由があると認められない情報を提供する顧客との取引は、注意を払う必要がある。
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正解:D送金先や送金目的について合理的な理由があると認められない情報を提供する顧客との取引は、注意を払う必要がある。

他国への送金において、送金先・目的・原資等について合理的な理由がない情報を提供する顧客との取引は疑わしい取引に該当し得ます。

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319投資商品の販売において、第三者が関与する事例として疑わしい取引に該当するものはどれか。

  1. A親権者が未成年の子どものために、ジュニアNISA口座で一般的な積立投資を行う。
  2. B配偶者が代理人として、正規の委任状に基づき窓口で投資信託を購入する。
  3. C明らかに投資に関心がなく、第三者からの送金によって機械的に投資商品を買おうとしている顧客の取引。
  4. Dファイナンシャルプランナーのアドバイスを受け、自らの判断と資金で投資商品を購入する。
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正解:C明らかに投資に関心がなく、第三者からの送金によって機械的に投資商品を買おうとしている顧客の取引。

第三者からの送金により決済が行われ、本人が機械的に買付を行う場合は、真の取引者を隠匿している疑いがあります。

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320有価証券の発行(増資)規模について、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A増資前の売上高や資産規模等に対して大幅な(極端な)増資の規模となる有価証券の発行。
  2. B過去5年間の平均利益と同等の規模で行われる一般的な増資。
  3. C従業員持株会向けに発行済株式数の1%未満を新たに発行する取引。
  4. D上場企業が設備投資のために、綿密な事業計画に基づき適切な規模の社債を発行する取引。
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正解:A増資前の売上高や資産規模等に対して大幅な(極端な)増資の規模となる有価証券の発行。

有価証券の発行により調達する資金の使途が不自然であったり、売上高等に比して極端な増資規模となる発行は疑わしい取引です。

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321複数人での同時の窓口来店について、適切な対応はどれか。

  1. A代表者1名の本人確認に加え、他の来店者の関係性を口頭確認する
  2. B一見のグループが同時に来店し別々の窓口で多額の取引を依頼した場合、疑わしい取引に該当するか検討する。
  3. C同じ法人名を申告していれば法人取引として処理する
  4. D各窓口で取引時確認が完了すれば届出判断は後日のモニタリングに委ねる
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正解:B一見のグループが同時に来店し別々の窓口で多額の取引を依頼した場合、疑わしい取引に該当するか検討する。

一見の顧客グループが同時に来店し別々の窓口で多額の取引を依頼する行為は、組織的なマネロン等を疑うべき参考事例です。

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322疑わしい取引の届出に関する顧客とのやり取りについて、最も適切なものはどれか。

  1. A顧客から疑わしい取引の届出を行ったか尋ねられた場合、誠実に事実を伝える義務がある。
  2. B届出による不利益を避けるため、顧客に対して事前に届出の同意を得なければならない。
  3. C顧客に注意を促す意味で、疑わしい取引の届出を行った旨をあえて伝えるべきである。
  4. D特定事業者は、疑わしい取引の届出を行おうとすること等を顧客等に漏らしてはならない。
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正解:D特定事業者は、疑わしい取引の届出を行おうとすること等を顧客等に漏らしてはならない。

犯罪収益移転防止法により、疑わしい取引の届出を行うことや行ったことを顧客等に漏らすこと(ティッピング・オフ)は厳禁されています。

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323非対面取引におけるオンラインカジノ関係の不正利用について、注意すべき事象はどれか。

  1. Aオンラインカジノの公式スポンサー企業による正規の送金取引。
  2. B顧客が自らのスマートフォンから、海外旅行のホテル代を決済する取引。
  3. C同一のアクセス環境から複数顧客の口座にログインがあり、オンラインカジノ関係者がなりすましてアクセスしている疑いがある取引。
  4. D国内の公営競技(競馬等)の公式インターネット投票サイトへの入金取引。
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正解:C同一のアクセス環境から複数顧客の口座にログインがあり、オンラインカジノ関係者がなりすましてアクセスしている疑いがある取引。

同一IP等から複数顧客の口座にログインがあり、カジノ関係者によるなりすましが疑われる場合は疑わしい取引に該当します。

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324保険商品の販売等において、保険料の支払方法に関して疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A突然、保険料の支払方法を少額の月払いから年払いまたは一時払いへ変更した契約者に係る取引。
  2. B毎月の保険料を口座振替で継続して支払っている契約者に係る取引。
  3. Cボーナス月に合わせて、年払いの保険料をクレジットカードで決済する取引。
  4. D支払方法を年払いから少額の月払いへ突然変更した契約者に係る取引。
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正解:A突然、保険料の支払方法を少額の月払いから年払いまたは一時払いへ変更した契約者に係る取引。

不自然に多額の資金を一度に投入する行為がマネロンの観点で疑わしいため、少額の月払いから突然の年払い等への変更は注意が必要です。

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325多額の保険金支払において、顧客が求める支払方法として疑わしい取引の参考事例に挙げられているものはどれか。

  1. A受取人口座への電信送金による支払。
  2. B現金または小切手による支払。
  3. C契約者本人名義の国内他行口座への振込。
  4. D事前登録された指定口座への自動振込。
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正解:B現金または小切手による支払。

安全かつ一般的な電信送金等ではなく、あえて足のつきにくい現金や小切手による支払を求める顧客は疑わしい取引に該当し得ます。

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326投資商品の販売において、債券の買付けに関する顧客の要望で疑わしい取引に該当し得るものはどれか。

  1. A多額の債券を買付けた後、直ちに保護預り制度の利用を求める。
  2. B小額の債券を定期的に買付け、すべて電子証券として管理を委託する。
  3. C現金等による多額の債券の買付けにおいて、合理的な理由なく保護預り制度を利用せず本券受渡しを求める。
  4. D債券の利金を指定口座へ自動的に振り込むよう手続を求める。
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正解:C現金等による多額の債券の買付けにおいて、合理的な理由なく保護預り制度を利用せず本券受渡しを求める。

多額の債券買付けにおいて、合理的な理由なく保護預りを利用せずに本券(現物)の受渡しを求める行為は持ち運び等を企図しており疑わしいです。

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327金融機関等の役職員による取引について、疑わしい取引の参考事例に照らし最も適切なものはどれか。

  1. A役職員本人が行う取引は取引時確認の対象外となる
  2. B自行職員によって行われる取引であっても、利益を受ける者が不明な場合は疑わしい取引に該当し得る。
  3. C役職員取引は一定額以上のみ疑わしい取引として検討する
  4. D社内規程で把握していれば通常のモニタリング対象から除外できる
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正解:B自行職員によって行われる取引であっても、利益を受ける者が不明な場合は疑わしい取引に該当し得る。

自行職員やその関係者によって行われる取引であっても、利益を受ける者が不明な取引等は疑わしい取引の参考事例に挙げられています。

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328非対面取引における顧客情報の変更に関して、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. Aインターネット取引を開始するにあたり、初期パスワードを初めて変更した。
  2. B氏名、法人名、連絡先、メールアドレス等を頻繁または複合的に変更する。
  3. C引越しに伴い、住所と電話番号を一度だけ変更手続きした。
  4. D定期的なセキュリティ更新の案内を受け、パスワードを変更した。
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正解:B氏名、法人名、連絡先、メールアドレス等を頻繁または複合的に変更する。

パスワードの変更自体は疑わしい取引に直結しませんが、氏名・連絡先・住所等を頻繁または複合的に変更する者はなりすまし等が疑われます。

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329有価証券の発行関連業務において、犯罪組織の関与が疑われる事例として最も適切なものはどれか。

  1. A主要株主や役員等のいずれかに、犯罪組織に関与している疑いのある者等が関与すると疑われる有価証券の発行は注意を払う必要がある。
  2. B主要株主等に犯罪組織に関与している疑いのある者がいる場合でも、外国人の場合は除外される。
  3. C常任代理人やアレンジャーに犯罪組織に関与している疑いのある者が含まれる場合は、国内の組織に限り監視対象となる。
  4. D大口債権者が犯罪組織に関与していても、議決権を持たなければ疑わしい取引の対象にはならない。
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正解:A主要株主や役員等のいずれかに、犯罪組織に関与している疑いのある者等が関与すると疑われる有価証券の発行は注意を払う必要がある。

関与者に外国人を除外する規定はなく、暴力団員や国内外の犯罪組織に関与する疑いのある者が関与する有価証券の発行は疑わしい取引です。

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330非対面取引において使用されるメールアドレスに関して、疑わしい取引の参考事例に該当するものはどれか。

  1. A本人の氏名や生年月日を組み合わせた、容易に本人が連想できるメールアドレスが使用されている場合。
  2. B所属する企業のドメイン(@会社名.co.jp)を使用したメールアドレスが登録されている場合。
  3. Cプロバイダから提供された標準的なメールアドレスを使用している場合。
  4. D口座所有者と関連がないと思われる、別人や別法人が連想されるメールアドレスが使用されている場合。
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正解:D口座所有者と関連がないと思われる、別人や別法人が連想されるメールアドレスが使用されている場合。

容易に本人が連想できるアドレスは通常ですが、別人や別法人が連想されるアドレスは第三者による不正利用やなりすましが疑われます。

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