金融AMLオフィサー ② 取引時確認・疑わしい取引・RBA基礎

金融庁マネロン・ガイドラインとリスクベース・アプローチ(RBA)の基礎を学ぶ中核分野です。第1線(営業部門)・第2線(管理部門)・第3線(内部監査)の三つの防衛線と経営陣の役割、特定事業者・特定取引・高リスク取引の定義、自然人と法人で異なる取引時確認事項、疑わしい取引の届出義務とティッピング・オフの禁止が頻出です。リスクの特定・評価・低減という一連の流れと、リスク評価書の文書化・見直しの考え方をセットで押さえましょう。

この分野の問題42問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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42ガイドラインの特徴として正しいものはどれか。

  1. Aマネロン対策は経営陣ではなく、現場の管理部門が主体となって取り組むべきとしている。
  2. B犯罪収益移転防止法上のすべての特定事業者を対象としており、除外される業種はない。
  3. Cリスクベース・アプローチによる管理態勢の構築をミニマム・スタンダードと位置付けている。
  4. D措置が不十分な場合でも、行政対応は行わず、金融機関の自主的な改善に委ねている。
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正解:Cリスクベース・アプローチによる管理態勢の構築をミニマム・スタンダードと位置付けている。

ガイドラインはリスクベース・アプローチの構築を当然に実施すべきミニマム・スタンダードと位置付けています。

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43ガイドラインの対象事業者に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A金融庁所管の金融機関のほか、公認会計士や監査法人も対象に含まれる。
  2. B犯罪収益移転防止法上の特定事業者のうち、公認会計士および監査法人を除く金融庁所管の金融機関等を対象とする。
  3. C金融庁所管の金融機関等のほか、クレジットカード事業者や宝石・貴金属等取扱事業者も広く対象とする。
  4. D犯罪収益移転防止法上の特定事業者のうち、金融機関等と宅地建物取引業者のみを対象とする。
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正解:B犯罪収益移転防止法上の特定事業者のうち、公認会計士および監査法人を除く金融庁所管の金融機関等を対象とする。

ガイドラインは特定事業者のうち金融庁所管の金融機関等を対象とし、公認会計士および監査法人は除かれています。

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44「第1の防衛線(第1線)」の役割として適切なものはどれか。

  1. A第1線の自律的なリスク管理に対して、独立した立場から牽制を行い、支援も担う。
  2. B顧客と直接対面しマネロンリスクに最初に直面するため、リスクを理解し低減措置を的確に実施する。
  3. C第1線と第2線が適切に機能しているか、独立した立場から定期的に検証する。
  4. Dリスクの評価過程に直接関与し、全社的なマネロン対策の方針やリスク評価結果を最終承認する。
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正解:B顧客と直接対面しマネロンリスクに最初に直面するため、リスクを理解し低減措置を的確に実施する。

第1線(営業部門等)はリスクに最初に直面するため、リスクを正しく理解し低減措置を実施することが求められます。

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45「第2の防衛線(第2線)」に該当する部門として適切なものはどれか。

  1. Aコンプライアンス部門やリスク管理部門などの管理部門
  2. B全社的な対策の有効性を独立して検証する内部監査部門
  3. C顧客と直接対面する営業店や営業部門
  4. D経営管理のためのガバナンス確立を主導する経営陣
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正解:Aコンプライアンス部門やリスク管理部門などの管理部門

第2線はコンプライアンス部門やリスク管理部門等の管理部門を指し、第1線の牽制と支援を行います。

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46「第3の防衛線(第3線)」に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A日々の業務運営においてマネロンリスクの低減措置を実施する営業部門を指す。
  2. B第1線と第2線が適切に機能しているか、独立した立場から定期的に検証する内部監査部門を指す。
  3. Cリスク評価の結果を最終的に承認する経営陣を指す。
  4. D第1線の自律的なリスク管理に対して独立した立場から牽制を行うリスク管理部門を指す。
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正解:B第1線と第2線が適切に機能しているか、独立した立場から定期的に検証する内部監査部門を指す。

第3線は内部監査部門であり、第1線と第2線の機能や対策の有効性を独立した立場から検証します。

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47経営陣の役割や管理態勢について、適切でないものはどれか。

  1. A自らの規模や特性を踏まえ、必要に応じて所管する専担部室を設置することが期待されている。
  2. Bリスク評価の過程は所管部門に完全に委ね、経営陣は最終的な結果の承認のみを行えばよい。
  3. Cマネロンリスクが経営上重大なリスクになり得ると理解し、経営陣が主導性を発揮することが不可欠である。
  4. Dトップダウンによって組織横断的に対応の高度化を推進していくことが重要である。
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正解:Bリスク評価の過程は所管部門に完全に委ね、経営陣は最終的な結果の承認のみを行えばよい。

リスク評価は全社的に実施する必要があり、経営陣は結果の承認だけでなく評価の過程にも関与することが求められます。

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48犯罪収益移転防止法上の「特定事業者」に該当しないものはどれか。

  1. A郵便物受取サービス業者(私設私書箱)
  2. B司法書士
  3. C宅地建物取引業者
  4. D中小企業診断士
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正解:D中小企業診断士

弁護士や司法書士等の士業者は特定事業者とされていますが、中小企業診断士等は特定事業者とされていません。

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49特定取引に該当しないものはどれか。

  1. A特定事業者の特定業務のうち、一定の対象取引に該当する取引
  2. B国や地方公共団体に対する税金納付や公共料金の支払などの取引
  3. C対象取引にはあたらないが、疑わしい取引に該当する取引
  4. D対象取引にはあたらないが、同種の取引の態様と著しく異なる態様で行われる取引
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正解:B国や地方公共団体に対する税金納付や公共料金の支払などの取引

税金納付や公共料金の支払等は「簡素な顧客管理が許容される取引」とされ、特定取引(対象取引)から除外されます。

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50自然人である顧客との通常の取引における確認事項として、適切な組み合わせはどれか。

  1. A本人特定事項、取引を行う目的、職業
  2. B本人特定事項、取引を行う目的、実質的支配者
  3. C本人特定事項、取引を行う目的、資産及び収入の状況
  4. D本人特定事項、取引を行う目的、事業の内容
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正解:A本人特定事項、取引を行う目的、職業

自然人の通常の取引時確認事項は、本人特定事項(氏名、住居、生年月日)、取引を行う目的、職業の3つです。

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51法人である顧客との通常の取引における確認事項に含まれないものはどれか。

  1. A事業の内容
  2. B実質的支配者とその者の本人特定事項
  3. C資産及び収入の状況
  4. D本人特定事項(名称、本店所在地等)
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正解:C資産及び収入の状況

「資産及び収入の状況」は高リスク取引において確認が求められる事項であり、通常の法人取引の確認事項ではありません。

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52高リスク取引において、通常の取引の確認事項に加えて確認が求められる事項はどれか。

  1. A現に取引の任にあたっている自然人の職業
  2. B実質的支配者の本人特定事項
  3. C取引を行う目的
  4. D資産及び収入の状況
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正解:D資産及び収入の状況

200万円を超える財産の移転を伴う高リスク取引では、「資産及び収入の状況」の確認が追加で求められます。

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53「高リスク取引」の類型に該当しないものはどれか。

  1. A一般的な同種の取引と比較して高額な取引
  2. B制度整備が十分でない国または地域との間の特定取引
  3. C過去の取引時確認の際に事項を偽っていた疑いがある顧客等との取引
  4. Dなりすましている疑いがある顧客等との取引
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正解:A一般的な同種の取引と比較して高額な取引

比較して高額な取引は「同種の取引の態様と著しく異なる態様で行われる取引」の例であり、それ自体が高リスク取引の4類型ではありません。

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54「同種の取引の態様と著しく異なる態様で行われる取引」に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A資産や収入に見合っている高額な取引は、どのような場合でもこの取引には該当しない。
  2. B定期的に返済されている融資が予定外に一括返済される取引は、この取引には含まれない。
  3. Cこの取引に該当する場合でも、対象取引の類型にあたらなければ取引時確認は一切不要である。
  4. D疑わしい取引に該当するとは直ちに言えないまでも、態様等から類型的に疑わしい取引に該当する可能性がある取引である。
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正解:D疑わしい取引に該当するとは直ちに言えないまでも、態様等から類型的に疑わしい取引に該当する可能性がある取引である。

著しく異なる態様の取引は、直ちに疑わしい取引と言えなくても、類型的に疑わしい可能性があるため特別の注意を要します。

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55高リスク取引における「本人特定事項」の確認方法について適切なものはどれか。

  1. A法人の実質的支配者の確認は、代表者からの申告のみで完了させることが法的に認められている。
  2. B通常の取引に際して行う確認の方法のみで足り、追加の書類提示は不要である。
  3. Cなりすましの疑いがある場合でも、過去に確認した書類と同一の書類を再確認すればよい。
  4. D通常の取引に際して行う確認の方法に加えて、追加の本人確認書類または補完書類の提示等を受ける方法が必要となる。
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正解:D通常の取引に際して行う確認の方法に加えて、追加の本人確認書類または補完書類の提示等を受ける方法が必要となる。

高リスク取引ではマネロンの危険性が高いため、通常の確認方法に追加の書類提示等を受ける厳格な方法が求められます。

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56高リスク取引において、なりすましの疑いがある場合の本人特定事項の確認方法として正しいものはどれか。

  1. A追加の書類は不要であり、代表者からの申告のみで確認する。
  2. B継続的契約に際して確認した書類以外の書類を少なくとも1点、確認することが必要である。
  3. C継続的契約に際して確認した書類と全く同じ書類を再度提示させる。
  4. D資産及び収入の状況を示す書類のみを確認すれば足りる。
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正解:B継続的契約に際して確認した書類以外の書類を少なくとも1点、確認することが必要である。

なりすましや偽りの疑いがある継続的取引では、過去に確認した書類「以外」の書類を少なくとも1点確認する必要があります。

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57疑わしい取引の届出に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A取引の謝絶等により取引が成立しなかった場合は、疑わしい取引の届出を行う必要はない。
  2. B特定業務において収受した財産が犯罪による収益である疑いがある場合は、届出を行わなければならない。
  3. C特定取引に該当する取引のみが、疑わしい取引の届出の対象となる。
  4. D疑わしい取引の届出を行ったことを、当該顧客に通知し注意喚起しなければならない。
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正解:B特定業務において収受した財産が犯罪による収益である疑いがある場合は、届出を行わなければならない。

特定事業者は特定業務において収受した財産が犯罪収益である疑い等がある場合、疑わしい取引の届出を行う義務があります。

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58疑わしい取引の届出における「特定業務」に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A個人顧客との取引のみが特定業務であり、法人取引は対象外である。
  2. B現金の入出金を伴う業務のみが特定業務であり、口座振替等は対象外である。
  3. C金融機関等の場合、原則としてすべての金融業務が特定業務にあたり、特定取引以外の取引も届出の対象となる。
  4. D外為取引のみが特定業務に指定されており、国内送金は対象外である。
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正解:C金融機関等の場合、原則としてすべての金融業務が特定業務にあたり、特定取引以外の取引も届出の対象となる。

金融機関の場合、原則すべての金融業務が「特定業務」にあたり、特定取引に限らず疑わしい取引の届出対象となります。

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59疑わしい取引における「ティッピング・オフ(漏洩)の禁止」に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A届出を行おうとすること、または行ったことを、当該顧客等やその関係者に漏らしてはならない。
  2. B届出を行ったことを警察には知らせてはならない。
  3. C届出を行ったことを金融庁以外のいかなる機関にも漏らしてはならない。
  4. D届出を行ったことは、当該顧客に対してのみ書面で通知しなければならない。
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正解:A届出を行おうとすること、または行ったことを、当該顧客等やその関係者に漏らしてはならない。

犯罪収益移転防止法により、疑わしい取引の届出を行うことや行ったことを顧客等に漏らすこと(ティッピング・オフ)は禁止されています。

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60金融庁の「疑わしい取引の参考事例」の取り扱いについて、最も適切なものはどれか。

  1. A個別の取引が該当するか否かは、参考事例を踏まえつつ、顧客の属性や状況から総合的に勘案して判断する。
  2. B参考事例は金融機関のシステム部門のみが利用するものであり、営業部門の判断基準にはならない。
  3. C参考事例に記載されていない取引形態であれば、届出を行うことは禁止されている。
  4. D参考事例に形式的に合致する取引は、いかなる理由があっても必ず届出を行わなければならない。
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正解:A個別の取引が該当するか否かは、参考事例を踏まえつつ、顧客の属性や状況から総合的に勘案して判断する。

参考事例は注意を払うべき類型であり、形式的合致だけで判断せず、顧客の属性等を含めて総合的に判断する必要があります。

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61リスクベース・アプローチの考え方として適切なものはどれか。

  1. Aリスクが高い取引には厳格な措置を、低い取引には簡素な措置を実施し、リソースを効率的に配分するアプローチである。
  2. Bすべての取引に対して一律に最も厳格な対策を講じるアプローチである。
  3. Cリソースが無限であるという前提のもと、あらゆるリスクを完全にゼロにするアプローチである。
  4. D国の評価にのみ依存し、金融機関自身のリスク評価は省略して対策を行うアプローチである。
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正解:Aリスクが高い取引には厳格な措置を、低い取引には簡素な措置を実施し、リソースを効率的に配分するアプローチである。

有限なリソースを効率的に配分し、リスクの高低に応じて対策の強弱をつけるのがリスクベース・アプローチです。

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62リスクベース・アプローチにおける「リスクの特定・評価」に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A自らの事業環境を考慮する必要はなく、他行の評価結果をそのまま流用することが求められる。
  2. Bリスク評価の結果は口頭で共有すれば足り、文書化することは禁止されている。
  3. C金融機関は、自らのマネー・ローンダリング等のリスクを特定し、評価するための適切な手段をとらなければならない。
  4. Dリスク評価は金融庁が一括して行うため、各金融機関が独自に評価を行う必要はない。
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正解:C金融機関は、自らのマネー・ローンダリング等のリスクを特定し、評価するための適切な手段をとらなければならない。

リスクベース・アプローチの実践には、金融機関自らがリスクを特定し評価することが不可欠とされています。

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63リスク評価書の作成(特定事業者作成書面等)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. Aリスク評価書は一度作成すればよく、その後の見直しや更新は必要ない。
  2. B新たな技術を活用した取引については、リスク評価の対象から除外することが認められている。
  3. Cリスク評価書は経営陣には開示せず、担当部門内でのみ厳重に保管しなければならない。
  4. Dリスク評価の情報を当局等へ提供するため、評価結果を文書化し、必要に応じて見直し・変更を加える必要がある。
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正解:Dリスク評価の情報を当局等へ提供するため、評価結果を文書化し、必要に応じて見直し・変更を加える必要がある。

評価の根拠を証明し当局に提供できるよう、評価結果を特定事業者作成書面等(リスク評価書)として文書化し、更新し続ける義務があります。

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64低リスク顧客に対する簡素な顧客管理(SDD)に関する記述として適切なものはどれか。

  1. ASDDを適用すれば、日本の法規制や取引に適用される法規制を遵守しなくてもよい。
  2. BSDDはFATF勧告で禁止されており、わが国の金融機関は適用してはならない。
  3. CSDDの一環として、取引時確認を完全に省略することが法的に義務付けられている。
  4. Dモニタリングの閾値を上げたり更新頻度を異にするなどの円滑な取引への配慮が求められるが、法規制等の遵守は当然必要である。
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正解:Dモニタリングの閾値を上げたり更新頻度を異にするなどの円滑な取引への配慮が求められるが、法規制等の遵守は当然必要である。

低リスク顧客にはSDD等の配慮が求められますが、モニタリング閾値等において法規制を遵守することはもとより当然とされています。

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65マネロン・ガイドラインの2019年4月改正の概要に含まれるものはどれか。

  1. A各金融機関の規模や特性に応じたリスク評価の深度の差異をつけることの許容が明確化された。
  2. B貿易金融・輸出入取引にかかる項目が新設された。
  3. C疑わしい取引の届出状況等の分析等を考慮することが追記された。
  4. D国によるリスク評価の結果等の勘案が削除された。
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正解:A各金融機関の規模や特性に応じたリスク評価の深度の差異をつけることの許容が明確化された。

2019年4月の改正では、金融機関の規模等の特徴に応じたリスク評価の深度の差異をつけることの許容等が明確化されました。

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66マネロン・ガイドラインの2021年2月改正で拡充された事項として正しいものはどれか。

  1. A取引時確認の対象から法人がすべて除外された。
  2. B貿易金融に係るリスク管理の項目が拡充された。
  3. Cリスクベース・アプローチが任意の取組みに格下げされた。
  4. D疑わしい取引の届出義務が廃止された。
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正解:B貿易金融に係るリスク管理の項目が拡充された。

2021年2月の改正では貿易金融に係る項目等が拡充されており、リスク管理の緩和や義務の廃止は行われていません。

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67「疑わしい取引の届出」に関する次の事象のうち、届出義務が生じるケースはどれか。

  1. A取引時確認が完了している通常の給与振込を受け取った場合
  2. B顧客が税金納付のために通常の口座引き落としを利用した場合
  3. C顧客が公共料金の支払いのために少額の振込を行った場合
  4. D窓口で疑わしい取引と判断し、結果として取引を謝絶した場合
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正解:D窓口で疑わしい取引と判断し、結果として取引を謝絶した場合

疑わしい取引の届出は、取引の謝絶等により取引が成立しなかった場合でも届出を行う必要があります。

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68ガイドラインにおける「リスク低減措置」の考え方として適切なものはどれか。

  1. Aリスクが高い取引については、一律に取引を謝絶することのみがリスク低減措置である。
  2. Bリスク低減措置は、第3線である内部監査部門が直接実行する。
  3. Cリスクをリスク許容度の範囲内に実効的に低減するため、当該リスクに見合った対策を講ずる。
  4. Dリスク低減措置を実施すれば、リスクは完全に消滅する。
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正解:Cリスクをリスク許容度の範囲内に実効的に低減するため、当該リスクに見合った対策を講ずる。

ガイドラインでは、特定・評価したリスクをリスク許容度まで実効的に低減するため、リスクに見合った対策を講ずるとされています。

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69犯罪収益移転防止法上の「取引時確認の時期」についての記述として正しいものはどれか。

  1. Aいかなる場合も、必ず取引の開始前にすべての確認を完了させなければならない。
  2. B「取引を行うに際して」とされており、取引の性質に応じて開始後の合理的期間内に行うことも認められる。
  3. C取引の完了後、1年以内に確認を行えば法的に問題ない。
  4. D口座開設時のみ確認を行えばよく、それ以降の取引時確認は一切不要である。
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正解:B「取引を行うに際して」とされており、取引の性質に応じて開始後の合理的期間内に行うことも認められる。

取引時確認の時期は「取引を行うに際して」であり、取引の性質に応じて開始後の合理的期間内に行うことも認められます。

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70次のうち、「顧客管理を行う上で特別の注意を要する取引」に該当するものはどれか。

  1. A国立大学への入学金の支払い
  2. B電気・ガス・水道などの公共料金の支払い
  3. C定期的に返済されているものの、予定外に一括して融資の返済が行われる取引
  4. D地方公共団体に対する税金の納付
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正解:C定期的に返済されているものの、予定外に一括して融資の返済が行われる取引

予定外の一括返済は「同種の取引の態様と著しく異なる態様で行われる取引」の例であり、特別の注意を要する取引に該当します。

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71第1線の業務に関連するマネロンリスクの理解促進のための措置として、ガイドラインが求めているものはどれか。

  1. A営業部門を廃止し、すべて管理部門が顧客対応を行うようにする。
  2. B第1線の職員が自ら独立した立場で内部監査を実施する。
  3. C第1線の全職員にシステム開発のプログラミング研修を受講させる。
  4. D方針・手続等を整備・周知し、研修等の機会を設けて徹底を図る。
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正解:D方針・手続等を整備・周知し、研修等の機会を設けて徹底を図る。

第1線の理解促進のため、方針等の整備・周知や研修の機会を設けて徹底を図るなどの措置を講ずることが求められます。

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72取引時確認が必要な取引における「対象取引」から除外される「簡素な顧客管理を行うことが許容される取引」の理由は何か。

  1. A類型的にマネー・ローンダリング等に用いられるおそれが低いと考えられているため
  2. B顧客にとって手続きが煩雑になるため
  3. C金融機関の手数料収入が少ない取引であるため
  4. D海外への送金等、追跡が不可能な取引であるため
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正解:A類型的にマネー・ローンダリング等に用いられるおそれが低いと考えられているため

税金納付などの除外される取引は、類型的にマネロン等に用いられるおそれが低いと考えられているため、確認義務が課せられません。

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73犯罪による収益移転防止法における「犯罪による収益」が指すものの定義として適切なものはどれか。

  1. A組織的犯罪処罰法に規定する「犯罪収益等」または麻薬特例法に規定する「薬物犯罪収益等」
  2. B脱税によって得られた資金のみ
  3. C金融商品取引法違反による課徴金
  4. D刑法犯による被害額の総称
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正解:A組織的犯罪処罰法に規定する「犯罪収益等」または麻薬特例法に規定する「薬物犯罪収益等」

「犯罪による収益」とは、組織的犯罪処罰法の「犯罪収益等」または麻薬特例法の「薬物犯罪収益等」を指します。

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74第2線(管理部門)の要件として、ガイドラインが求めているものはどれか。

  1. A第1線の業務に係る知見と、同業務に潜在するマネロンリスクに対する理解を併せ持つこと。
  2. B顧客と直接対面して日々の取引時確認業務を専任で行うこと。
  3. C営業部門の売上目標の達成を最優先に行動すること。
  4. D内部監査部門の指示に従い、最終的な全社リスク評価の承認のみを行うこと。
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正解:A第1線の業務に係る知見と、同業務に潜在するマネロンリスクに対する理解を併せ持つこと。

管理部門は牽制と支援を果たすため、第1線の業務知見と潜在するマネロンリスクへの理解を併せ持つことが求められます。

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75実効的なマネロンリスク管理態勢を確立・機能させるための金融機関の対応として、適切でないものはどれか。

  1. A方針・手続・計画等を整備し、全社的に共有を図る。
  2. B必要に応じ、特定・評価・低減のための方針等や管理態勢につき改善を図る。
  3. C方針・手続・計画等は一度策定すれば十分であり、その後の有効性検証や見直しは不要である。
  4. D各プロセスにおける措置等に改善の余地がないか改めて検討する。
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正解:C方針・手続・計画等は一度策定すれば十分であり、その後の有効性検証や見直しは不要である。

金融機関は方針等の実効性を検証し、不断に見直しを行っていくことが求められます。一度の策定で終わらせてはいけません。

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76疑わしい取引の参考事例(預金取扱い金融機関)の性質として正しいものはどれか。

  1. Aこの事例集に掲載されていない取引は、絶対に疑わしい取引に該当しない。
  2. Bすべての特定事業者が共通で使用する単一の事例集である。
  3. C疑わしい取引に該当する可能性のある取引として、特に注意を払うべき取引の類型を例示したものである。
  4. D個別具体的な取引が疑わしいかどうかの最終決定を下すための絶対的な基準である。
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正解:C疑わしい取引に該当する可能性のある取引として、特に注意を払うべき取引の類型を例示したものである。

参考事例は注意を払うべき取引の類型を「例示」したものであり、個別判断は総合的に勘案して行う必要があります。

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77マネロン・ガイドラインの策定年および監督指針等の一部改正と同日施行された年月はいつか。

  1. A2017年11月
  2. B2012年4月
  3. C2018年2月
  4. D2019年10月
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正解:C2018年2月

ガイドラインは2017年12月に案が公表され、2018年2月6日に策定・施行されました。

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78金融庁が2025年3月に公表した整理資料のテーマは何か。

  1. Aマネロン等対策の有効性検証に関する対話のための論点・プラクティスの整理
  2. B内部監査部門の完全外部委託に関するガイドライン
  3. Cクレジットカード事業者のための疑わしい取引の参考事例
  4. D新たな暗号資産取引におけるリスクベース・アプローチの義務化
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正解:Aマネロン等対策の有効性検証に関する対話のための論点・プラクティスの整理

金融庁は有効性検証の取組を促進するため、2025年3月31日に「マネロン等対策の有効性検証に関する対話のための論点・プラクティスの整理」を公表しました。

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79高リスク取引における実質的支配者の確認において、資本多数決法人以外の法人で確認が求められる書類はどれか。

  1. A株主名簿または有価証券報告書
  2. B代表者の運転免許証のみ
  3. C営業許可書のコピーのみ
  4. D登記事項証明書など当該法人を代表する権限を有している者を証するもの
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正解:D登記事項証明書など当該法人を代表する権限を有している者を証するもの

資本多数決法人以外の法人(高リスク取引)では、登記事項証明書等で代表権限を証するものの確認が必要です。

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80犯罪収益移転防止法上の特定取引等における「代表者等」の意味として正しいものはどれか。

  1. A顧客に代わって取引を行う弁護士などの第三者機関のみを指す。
  2. B法人取引などで、顧客のために現に特定取引等の任にあたっている自然人のこと。
  3. C法人の代表取締役のみを指し、その他の従業員は含まれない。
  4. D法人の株式を最も多く保有している実質的支配者のこと。
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正解:B法人取引などで、顧客のために現に特定取引等の任にあたっている自然人のこと。

代表者等とは、顧客等(法人など)のために現に特定取引等の任にあたっている自然人(担当者等)のことを指します。

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81法人顧客との通常の取引における「実質的支配者の確認」に関する記述として適切なものはどれか。

  1. Aいかなる場合も実質的支配者の確認は不要である。
  2. B法人顧客との通常の取引時確認事項として、実質的支配者とその者の本人特定事項の確認が必要である。
  3. C実質的支配者が外国人の場合のみ確認が必要である。
  4. D取引金額が200万円を超える場合のみ実質的支配者の確認が必要である。
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正解:B法人顧客との通常の取引時確認事項として、実質的支配者とその者の本人特定事項の確認が必要である。

法人の通常の取引時確認事項には、名称等に加え「実質的支配者とその者の本人特定事項」が含まれます。

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82リスクの評価結果の取り扱いについて、金融機関に求められないことはどれか。

  1. A評価結果を特定事業者作成書面等(リスク評価書)として文書化すること。
  2. Bリスク評価の情報を権限ある当局等へ提供するためのメカニズムを持つこと。
  3. C評価の根拠を証明し、評価を更新し続けること。
  4. D評価結果を自社のウェブサイトで一般に全公開し、顧客の同意を得ること。
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正解:D評価結果を自社のウェブサイトで一般に全公開し、顧客の同意を得ること。

文書化や当局への提供メカニズムは求められますが、評価結果を一般に全公開することは求められていません。

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83金融庁が公表するマネロン・ガイドラインの法的な位置付けとして最も適切なものはどれか。

  1. A法律そのものであり、違反した場合は直ちに刑事罰が科される。
  2. B単なる参考資料であり、金融機関が遵守する義務は全くない。
  3. C監督指針と一体として監督指針の内容を構成するものとして遵守する必要がある。
  4. D地方公共団体の条例に優先するが、国の法律には劣後する任意の自主規制である。
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正解:C監督指針と一体として監督指針の内容を構成するものとして遵守する必要がある。

ガイドラインは監督指針等の一部改正と同日施行され、監督指針と一体として遵守する必要があるとされています。

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