化粧品成分検定1級 ④ 成分役割応用

個別の成分が処方の中で果たす役割を応用的に判断する力を学ぶ分野です。複数の成分が組み合わさったときの相乗効果・相殺効果、配合バランスの最適化、肌悩み別の成分組み合わせ、特定の機能を達成するための処方設計などを整理。1級ならではの統合的・応用的な思考が求められる分野です。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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126洗い流すタイプのヘアトリートメントにおいて、毛髪にしっとりとした潤いを残したい。すすぎ後も髪に吸着しやすいよう設計されたヒアルロン酸として適切なものはどれか。

  1. Aアセチルヒアルロン酸Na
  2. Bヒアルロン酸Na
  3. C加水分解ヒアルロン酸
  4. Dヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム
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正解:Dヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム

ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムは、「+」の電気を持つヒアルロン酸であり、洗い流しても肌や髪に残りやすい性質を持っています。

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127ベビー用全身シャンプーの処方を検討している。目に入ってもしみにくく、皮膚刺激を抑えた設計にしたい。洗浄成分として最も適切な“分類”はどれか。

  1. A「〇〇酸Na」で終わるアニオン界面活性剤
  2. B「〇〇クロリド」で終わるカチオン界面活性剤
  3. C「〇〇ベタイン」で終わる両性界面活性剤
  4. D「〇〇ポリグリセリル」で終わる非イオン界面活性剤
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正解:C「〇〇ベタイン」で終わる両性界面活性剤

両性界面活性剤(例:コカミドプロピルベタイン等)は、他の洗浄剤と併用して刺激緩和や泡質調整に使われやすく、低刺激設計で選ばれやすい。

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128スキンケア乳液で香料や油溶性成分を透明に近い見た目で安定配合したい。処方に「PEG-60水添ヒマシ油」が入っている場合、最も想定される役割はどれか。

  1. A水相の増粘による沈殿防止(レオロジー調整)
  2. B油溶性成分の可溶化と、界面張力低下による分散安定化
  3. C紫外線吸収剤としてUVAを吸収
  4. D角質剥離によるピーリング作用
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正解:B油溶性成分の可溶化と、界面張力低下による分散安定化

PEG-60水添ヒマシ油はノニオン系で、香料や油溶性成分の可溶化やミセル形成による透明化に使われることが多い。乳化剤として働く場合もあるが、処方意図としては「可溶化・透明安定化」をまず疑うのが実務的。

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129乾燥などで目立ちやすい小ジワに対し、ビタミンA誘導体(レチノール類)配合を検討している。処方意図として最も適切なのはどれか。

  1. A筋肉を麻痺させることで物理的にシワを伸ばす
  2. B表皮の分化・ターンオーバーに関与し、表皮機能や保湿因子の状態に影響することで小ジワの見え方を改善方向に導く
  3. C真皮コラーゲン線維を切断して再構築する
  4. D紫外線を100%遮断する被膜を形成する
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正解:B表皮の分化・ターンオーバーに関与し、表皮機能や保湿因子の状態に影響することで小ジワの見え方を改善方向に導く

乾燥小ジワは表皮側の状態に影響されやすい。ビタミンA誘導体は表皮の分化やターンオーバーに関与し、結果として小ジワの見え方を改善方向に導く目的で用いられる。

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130「グリチルリチン酸2K」が化粧品や医薬部外品で広く使用される理由として、その効果の特性を正しく表しているものはどれか。

  1. A強力な殺菌力でアクネ菌を完全に死滅させるため。
  2. B外部からの刺激(乾燥や紫外線など)による炎症や肌あれ、かゆみを予防・抑制する優れた消炎効果を持つため。
  3. C皮脂腺を萎縮させ、皮脂の分泌を物理的に止めるため。
  4. D瞬時に角質層を剥離し、新しい皮膚を再生させるため。
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正解:B外部からの刺激(乾燥や紫外線など)による炎症や肌あれ、かゆみを予防・抑制する優れた消炎効果を持つため。

グリチルリチン酸2Kは強力な消炎作用があり、乾燥、紫外線などの外部刺激による炎症や肌あれ、かゆみを予防・抑制する成分として用いられます。

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131レシチンはリポソーム技術にも使われる優れた天然成分であるが、化粧品に配合する上で化学構造上のどのような弱点があり、それをどう克服しているか。

  1. Aタンパク質であり熱で凝固するため、酵素でペプチドに分解している。
  2. B酸化しやすく劣化しやすいため、水素添加(水添)して安定性を高めている。
  3. C毒性が強いため、アルカリ処理によって完全に中和している。
  4. D水に全く溶けないため、強力なカチオン界面活性剤で可溶化している。
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正解:B酸化しやすく劣化しやすいため、水素添加(水添)して安定性を高めている。

天然成分のレシチンはそのままでは劣化しやすいため、水素を添加(水添)して熱や酸化に対する安定性を高めた「水添レシチン」として化粧品に使用されます。

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132「アラントイン」を配合した化粧水で、室温保管中に結晶が析出しやすい。処方設計として最も適切な方向性はどれか。

  1. A油相に移して溶解させる
  2. B配合量を増やし粘度で固定する
  3. C溶解性に配慮し、温度・溶媒設計(多価アルコール併用など)や製造工程を最適化する
  4. D強酸性にして溶解度を上げる
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正解:C溶解性に配慮し、温度・溶媒設計(多価アルコール併用など)や製造工程を最適化する

アラントインは配合系によって溶け残りや析出が起こりやすく、溶媒(多価アルコール等)、温度、溶解手順、最終の冷却条件など工程設計が重要。

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133リキッドファンデーションで顔料が沈降しやすく、振ってもダマが残る。処方改善として最も狙いが近い操作はどれか。

  1. A乳化(O/WをW/Oに変更)
  2. B湿潤(粉体表面を濡らしてなじませる)
  3. C分散(粒子を細かく均一に行き渡らせる)
  4. D可溶化(香料などを透明化する)
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正解:C分散(粒子を細かく均一に行き渡らせる)

沈降・ダマは粉体が液中で均一化できていない状態。分散は粒子を均一に行き渡らせ、凝集を抑える狙い。湿潤は前段として効くこともあるが、最終目的としては分散が中心。

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134紫外線散乱剤である「酸化チタン」は、強力な酸化力を持つため化粧品配合時にある工夫が施される。その処方上の工夫(処理)とは何か。

  1. A紫外線吸収剤と結合させ、化学反応を無効化する処理。
  2. B水酸化Alやステアリン酸、シリカなどで表面をコーティングする処理。
  3. Cナノサイズ以上に粒子を巨大化させ、肌への接触面積を減らす処理。
  4. D酵素を用いてタンパク質を分解し、アレルギーリスクを下げる処理。
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正解:B水酸化Alやステアリン酸、シリカなどで表面をコーティングする処理。

酸化チタンは太陽や蛍光灯の光を受けると表面で強力な酸化力を発揮するため、化粧品に配合する際は水酸化Alやシリカなどで表面をコーティング処理し、周囲の成分への影響を防ぎます。

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135「アセチルヘキサペプチド-8」を配合した美容液で“表情ジワの見え方”をマイルドにしたい。処方意図として最も適切な説明はどれか。

  1. A表皮を強力に剥離してシワを消す
  2. B神経伝達に関わる経路に作用することを狙い、表情による収縮の影響を受けにくい見え方を目指す
  3. C真皮コラーゲンを切断して再構築する
  4. DUVAを反射してシワを防ぐ
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正解:B神経伝達に関わる経路に作用することを狙い、表情による収縮の影響を受けにくい見え方を目指す

医薬品のような即時作用の断定は避け、化粧品としては「表情ジワの見え方をサポートする」程度の設計意図に留める。

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136肌のバリア機能を担う細胞間脂質の主成分「セラミド」。この成分が細胞間脂質として働くための化学的な分子構造の特徴はどれか。

  1. A「アミノ酸」と「ビタミン」が結合している。
  2. B大きく「脂肪酸」と「スフィンゴイド塩基」という2つの部品で構成されている。
  3. C「グリセリン」に3つの「高級脂肪酸」が結合している。
  4. D「炭素」と「水素」のみで構成された直鎖構造である。
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正解:B大きく「脂肪酸」と「スフィンゴイド塩基」という2つの部品で構成されている。

セラミドは、長鎖脂肪酸とスフィンゴイド塩基がアミド結合した構造を持つ。疎水性鎖を2本持つため層状に並びやすく、細胞間脂質としてバリア形成に寄与する。

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137乳液の処方において「ステアリルアルコール」や「セタノール」が配合されている。これらの高級アルコールが乳液中で果たす主な役割はどれか。

  1. Aメイクアップ料を溶かし出す強力なクレンジング効果
  2. B揮発による清涼感の付与と肌の引き締め
  3. Cクリームのかたさ調整や、乳化を助ける乳化助剤
  4. D肌表面に強固な皮膜を作り水分蒸発を完全に防ぐ閉塞作用
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正解:Cクリームのかたさ調整や、乳化を助ける乳化助剤

炭化水素に水酸基が結合した高級アルコールは、クリームのかたさ調整や、乳化を助ける乳化助剤として使用されます。

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138デオドラント製品でカチオン(陽イオン)界面活性剤を配合し、微生物制御(静菌・殺菌補助)を狙う場合がある。作用機序として最も適切なのはどれか。

  1. A細菌の増殖に必要な酸素を奪い、窒息死させる。
  2. B「-(マイナス)」に帯電する細菌の表面に吸着し、体表面を変質させて破壊する。
  3. C細菌のDNAに直接入り込み、細胞分裂を停止させる。
  4. D細菌の周りの水分を瞬時に奪い、乾燥させる。
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正解:B「-(マイナス)」に帯電する細菌の表面に吸着し、体表面を変質させて破壊する。

多くの微生物表面は負に帯電しやすく、カチオン性成分が吸着することで膜や表面タンパクに影響し、増殖抑制や失活に寄与する。

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139ミルクローションで「水添レシチン」が配合されている。一般的に想定される狙いとして最も適切なのはどれか。

  1. A強力な洗浄による皮脂除去
  2. Bラメラ形成や乳化安定化を狙った乳化補助・感触設計
  3. CUVB吸収による日焼け止め効果
  4. D角質剥離によるピーリング
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正解:Bラメラ形成や乳化安定化を狙った乳化補助・感触設計

水添レシチンは安定性を高めたリン脂質系で、乳化の安定化やラメラ様構造の形成、しっとり感の設計で使われやすい。

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140白濁したスキンケア乳液で、油滴を安定化して分離を防ぎたい。処方に「PEG-60水添ヒマシ油」が入っている場合、分類と主目的として最も適切なのはどれか。

  1. Aアニオン界面活性剤であり、強力な洗浄効果を持つ。
  2. Bカチオン界面活性剤であり、乳液に殺菌力を付与する。
  3. C非イオン(ノニオン)界面活性剤であり、O/W乳化物の油滴安定化に寄与する
  4. D両性(アンホ)界面活性剤であり、肌のpHを弱酸性に調整する。
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正解:C非イオン(ノニオン)界面活性剤であり、O/W乳化物の油滴安定化に寄与する

PEG-60水添ヒマシ油はノニオン系。透明化目的では可溶化に寄るが、本問は「乳液の分離防止」なので、O/W乳化系での乳化補助・安定化という読み取りに統一する。

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141デオドラント製品において「硫酸(Al/K)」が配合されている。この成分がにおいの発生を抑える複数のメカニズムとして正しいものはどれか。

  1. Aメントールのような強力な香りでにおいを覆い隠す(マスキング)。
  2. B毛穴の奥の皮脂腺を破壊し、においの元となる皮脂分泌を完全に停止させる。
  3. C静菌作用でにおいの原因となる菌の繁殖を抑えつつ、収れん作用によって汗を抑える。
  4. Dにおいの原因物質をナノレベルの穴に物理的に吸着して閉じ込める。
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正解:C静菌作用でにおいの原因となる菌の繁殖を抑えつつ、収れん作用によって汗を抑える。

硫酸(Al/K)(ミョウバン)は、においのもととなる雑菌の繁殖を抑える静菌作用と、タンパク質を収縮させることによる制汗(収れん)作用を併せ持つことでにおいを抑えます。

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142化粧品に配合される「水」について、ミネラル(金属)が含まれた常水を使用した場合の処方上の懸念点として最も適切なものはどれか。

  1. A化粧品の品質に悪影響を及ぼすことがある。
  2. B溶解熱が発生し、予期せず温感化粧品になってしまう。
  3. C水と油が自然に乳化し、界面活性剤が不要になる。
  4. D防腐剤の効力が異常に高まり、肌への刺激が強くなる。
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正解:A化粧品の品質に悪影響を及ぼすことがある。

常水中にミネラル(金属)が含まれていると、化粧品の品質に悪影響を及ぼすことがあるため、イオン交換樹脂等で除去した精製水が使用されることが多いです。

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143「合成の界面活性剤は危険である」という誤解を持つ消費者に向け、自然界にも界面活性剤の働きをする成分が存在することを説明したい。マヨネーズの乳化などに働く天然の界面活性剤はどれか。

  1. Aカゼイン
  2. Bサポニン
  3. Cレシチン
  4. Dセラミド
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正解:Cレシチン

卵黄に含まれる「卵黄レシチン」が界面活性剤の働きをすることで、本来混ざらない酢と油が混ざってマヨネーズになります。

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144水系化粧水で「メチルパラベン」と「フェノキシエタノール」を併用する設計がある。最も実務的な理由はどれか。

  1. Aどちらかが毒性を中和するため
  2. B作用スペクトルや処方条件(溶解性・相互補完)を踏まえ、防腐設計のリスク分散を狙うため
  3. C結合して紫外線吸収剤になるため
  4. D併用しないと成分表示できないため
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正解:B作用スペクトルや処方条件(溶解性・相互補完)を踏まえ、防腐設計のリスク分散を狙うため

防腐は単一成分で完結せず、相互補完・溶解性・pH・容器・製造衛生などの総合設計。併用はその一手段。

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145エイジングケアにおいて「糖化」への対策が注目されている。糖化が肌に及ぼす影響について、化学的な変化と肌状態の関係として正しいものはどれか。

  1. A糖が皮脂と結合して過酸化脂質となり、強力なニキビを発生させる。
  2. B糖が真皮のコラーゲンやエラスチン等のタンパク質と結合(変質)し、肌の弾力低下や褐色の糖化生成物による黄ぐすみを引き起こす。
  3. C糖が角質層の水分を奪い、瞬時に乾燥ジワを形成する。
  4. D糖が紫外線吸収剤と反応して有毒ガスを発生させ、肌のバリア機能を破壊する。
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正解:B糖が真皮のコラーゲンやエラスチン等のタンパク質と結合(変質)し、肌の弾力低下や褐色の糖化生成物による黄ぐすみを引き起こす。

糖化とは、体内の糖がタンパク質(真皮のコラーゲン等)と結合する化学反応であり、これによってタンパク質が変質し、肌の弾力低下や褐色の糖化生成物による黄ばみを生じさせます。

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146漢方薬等にも用いられる「オウレン根エキス」。この成分がニキビケア化粧品に配合される理由となる、抗菌作用を持つ含有成分はどれか。

  1. Aカテキン
  2. Bベルベリンなどのアルカロイド
  3. Cピリドキシン
  4. Dアズレン
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正解:Bベルベリンなどのアルカロイド

オウレンの根茎から抽出されるオウレン根エキスには、「ベルベリン」などのアルカロイド成分が含まれており、その抗菌作用からニキビケア用に配合されます。

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147製品の酸化劣化を防ぐために配合されるBHT。最も適切な説明はどれか。

  1. A製品中の酸素を吸着して除去する
  2. B紫外線を反射して光酸化を完全に遮断する
  3. Cラジカルを捕捉して連鎖酸化反応を抑え、酸化の進行を遅らせる
  4. D酸化した油を還元して元に戻す
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正解:Cラジカルを捕捉して連鎖酸化反応を抑え、酸化の進行を遅らせる

BHTはラジカル連鎖反応を止める方向で働き、油脂の酸化進行を遅らせる。

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148洗い流すタイプの洗顔料で「すすいだ後の保湿感」を狙い、洗浄後も肌表面に残りやすいヒアルロン酸誘導体を選びたい。最も適切なのはどれか。

  1. Aアセチルヒアルロン酸Na
  2. B加水分解ヒアルロン酸
  3. Cヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム
  4. Dヒアルロン酸クロスポリマーNa
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正解:Cヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム

カチオン化により負に帯電しやすい皮膚・毛髪表面へ吸着しやすく、洗い流し後の残留感を狙いやすい。

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149スキンケアクリームにおいて、肌に最初に触れたときにみずみずしさを感じさせ、サラッとして水で簡単に洗い流せるテクスチャーを作りたい。界面活性剤を用いて構築すべき乳化状態はどれか。

  1. AW/O型(水中油滴ではなく油中水滴)
  2. BO/W型(水中油滴)
  3. C完全分離型(二層式)
  4. Dラメラ構造型
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正解:BO/W型(水中油滴)

O/W型は水が連続相で、油が水中に分散した乳化状態。外側が水のため塗布直後にみずみずしく感じやすく、洗い流しも比較的容易。

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150ヘアコンディショナーに「ステアルトリモニウムクロリド」が配合される処方上の主な理由はどれか。

  1. A毛髪の主成分であるケラチンを溶解し、浸透性を高めるため。
  2. B毛髪表面のマイナス帯電に対してプラスイオンが吸着し、静電気を防ぎ柔軟性を与えるため。
  3. C毛髪内部の水分を吸着し、ドライヤーの熱から髪を保護する皮膜を作るため。
  4. D頭皮の余分な皮脂を強力に洗浄し、毛穴の詰まりを防ぐため。
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正解:B毛髪表面のマイナス帯電に対してプラスイオンが吸着し、静電気を防ぎ柔軟性を与えるため。

ステアルトリモニウムクロリドはカチオン界面活性剤であり、マイナスに帯電している毛髪表面に陽イオン(プラス)が吸着し、静電気を防ぎ柔軟性を与えるために配合されます。

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151化粧品のベースとなる水性成分(グリセリンやBG等)が水分を保持する主な化学的メカニズムはどれか。

  1. A成分内の「OH」が、水と水素結合を形成してゆるく結びつき、水分の蒸発を防ぐ。
  2. B成分内のカルボキシ基(-COOH)が、水分子を強固にイオン結合で固定する。
  3. C成分の疎水基が水分子を弾き飛ばすことで、肌表面に薄い空気の層を作る。
  4. D成分が水分子の酸素と水素の結合を物理的に切断する。
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正解:A成分内の「OH」が、水と水素結合を形成してゆるく結びつき、水分の蒸発を防ぐ。

グリセリンやBGなどは構造上、水に似た「OH」を持っているため、水に配合すると水がくっついたり離れたりしながらゆるく結合(水素結合)し、水分を蒸発しにくくします。

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152洗顔フォームの全成分に「ミリスチン酸、ステアリン酸、水酸化K」の記載がある。この組み合わせが処方中で果たす役割と、その合成反応名はどれか。

  1. Aアミノ酸と脂肪酸を結合させて洗浄剤を作る「縮合反応」。
  2. B高級脂肪酸を強アルカリ性の成分で中和し、石ケンと水を合成する「中和法」。
  3. C油脂を強アルカリ性の成分で加水分解し、石ケンとグリセリンを作る「ケン化法」。
  4. D水溶性高分子をアルカリで中和し、強力なゲルを形成する「増粘反応」。
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正解:B高級脂肪酸を強アルカリ性の成分で中和し、石ケンと水を合成する「中和法」。

ミリスチン酸やステアリン酸などの「高級脂肪酸」を、「水酸化K」などの強アルカリ性の成分で中和し、石ケンと水ができる反応を「中和法」と呼びます。油脂を用いるのはケン化法です。

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153洗顔フォームの全成分に「ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリセリン、水酸化K」があり、さらに「油脂(例:オリーブ果実油)」が配合されている。主に想定される反応として適切なのはどれか。

  1. A中和法
  2. Bケン化法
  3. Cエステル化反応
  4. D水添反応
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正解:Bケン化法

油脂(トリグリセリド)がアルカリで加水分解され、石けんとグリセリンが生じる反応がケン化。脂肪酸+アルカリのみなら中和が中心。

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154ヘアコンディショナーにおいて、毛髪の帯電(静電気)を防ぎ、ツルッとした手ざわりを与える目的で配合される界面活性剤の種類はどれか。

  1. Aアニオン(陰イオン)界面活性剤
  2. B非イオン(ノニオン)界面活性剤
  3. Cカチオン(陽イオン)界面活性剤
  4. D両性(アンホ)界面活性剤
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正解:Cカチオン(陽イオン)界面活性剤

カチオン界面活性剤は帯電防止効果があり、「-」に帯電した毛髪の表面に「+」の電気を持った界面活性剤が被われることで、ツルッとした手ざわりに変化させます。

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155化粧水に「安息香酸Na」が配合されている。処方設計上、併せて確認すべき重要条件として最も適切なのはどれか。

  1. A製品の色が白濁しているか
  2. B製品pHが静菌性に影響する条件か
  3. C油分量が30%以上か
  4. D紫外線散乱剤が入っているか
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正解:B製品pHが静菌性に影響する条件か

安息香酸系は処方pHの影響を受けやすい。pHと併用設計をセットで評価する。

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156紫外線散乱剤である「酸化チタン」は、強力な紫外線防御効果を持つ一方で、水酸化Alやシリカなどで「表面コーティング処理」をして配合される。その処方上の理由はどれか。

  1. A太陽光を受けると表面で強力な酸化力を発揮し、周囲の成分や皮脂などを分解してしまうのを防ぐため。
  2. B肌への密着性を極限まで高め、絶対に落ちないようにするため。
  3. Cナノ粒子が真皮を突き抜けて血管に入るのを物理的に防ぐため。
  4. D化学反応によってUVA波を完全に無害な水に変換するため。
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正解:A太陽光を受けると表面で強力な酸化力を発揮し、周囲の成分や皮脂などを分解してしまうのを防ぐため。

酸化チタンは光を受けると表面反応により周囲成分へ影響を与える可能性があるため、アルミナやシリカ等で表面処理して安定性や分散性を高め、処方全体への影響を抑える。

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157温泉水をベースにした洗顔料の処方を設計する際、「EDTA-2Na」が配合されている。この成分が処方中で果たす役割として最も適切なものはどれか。

  1. A温泉水のミネラル成分と反応して発熱し、温感効果を生み出す。
  2. B温泉水特有の硫黄臭を強力な香料でマスキングする。
  3. C温泉水のpHを強酸性に傾け、強力なピーリング効果を発揮する。
  4. D温泉水に含まれるカルシウムイオン等のミネラル分と結合し、洗浄力を低下させる不溶性成分(石けんカス)の発生を防ぐ。
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正解:D温泉水に含まれるカルシウムイオン等のミネラル分と結合し、洗浄力を低下させる不溶性成分(石けんカス)の発生を防ぐ。

温泉水にはカルシウムイオン等が多量に存在し、石ケンカスを作って洗浄力を極端に低下させるため、金属イオンと結合して無力化するキレート剤(金属イオン封鎖剤)であるEDTA等が配合されます。

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158ヘアコンディショナーの成分表示に「ステアルトリモニウムクロリド」と「セタノール」が記載されている。この処方において、静電気を防ぎ髪をなめらかにする主剤と、乳化の安定性を高める助剤の組み合わせの意図はどれか。

  1. Aマイナスに帯電した髪にカチオン界面活性剤であるステアルトリモニウムクロリドが吸着して柔軟性を与え、高級アルコールであるセタノールが乳化安定性を高めている。
  2. Bセタノールが髪のマイナス帯電を中和し、ステアルトリモニウムクロリドが水と油を強力に乳化する。
  3. Cどちらも強力なアニオン界面活性剤であり、頭皮の皮脂を根こそぎ洗浄する意図がある。
  4. Dステアルトリモニウムクロリドが髪のケラチンを溶解して浸透させ、セタノールがその穴を物理的に塞いでいる。
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正解:Aマイナスに帯電した髪にカチオン界面活性剤であるステアルトリモニウムクロリドが吸着して柔軟性を与え、高級アルコールであるセタノールが乳化安定性を高めている。

コンディショナーでは「+」の電気を持つカチオン界面活性剤(ステアルトリモニウムクロリド等)が毛髪に吸着して柔軟性を与え、高級アルコール(セタノール等)がクリームの硬さ調整や乳化安定性を高める助剤として働きます。

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159油性成分の酸化には「自動酸化(ラジカル連鎖)」だけでなく、光や金属による促進も関与する。BHT配合時に、さらに相性が良い補助設計として最も適切なのはどれか。

  1. Aキレート剤(例:EDTA)を併用して金属触媒を抑える
  2. B強酸性にして酸化を止める
  3. Cカチオン界面活性剤を増やして酸化を止める
  4. D粉体を増やして酸素を吸着させる
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正解:Aキレート剤(例:EDTA)を併用して金属触媒を抑える

金属イオンは酸化を促進し得るため、酸化防止剤に加えて金属封鎖(キレート)を併用する設計は実務的。

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160水溶性高分子である「カルボマー」を用いて、美容液に強いとろみ(増粘効果)を与えたい。カルボマーを単独で水に溶かしただけではとろみが出ないため、組み合わせて配合すべき成分はどれか。

  1. Aクエン酸や乳酸などの酸性剤
  2. Bエタノールやイソプロパノールなどのアルコール
  3. C水酸化KやTEA(トリエタノールアミン)などのアルカリ剤
  4. Dエチドロン酸などのキレート剤
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正解:C水酸化KやTEA(トリエタノールアミン)などのアルカリ剤

カルボマーは単独ではとろみが出ず、水酸化Na、水酸化K、TEAなどのアルカリ性の成分と反応(中和)させることで増粘する性質があります。

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161洗い流さないヘアトリートメントにおいて、「シクロペンタシロキサン」が多用される処方上の理由はどれか。

  1. A毛髪の内部まで浸透し、切断されたケラチン結合を強力に再結合させるため。
  2. B肌や髪に塗布した後は徐々に揮発するため、ベタつかずサラッとした感触を残すことができるため。
  3. C水分を抱え込んで数十倍に膨張し、髪に強烈なボリューム感を与えるため。
  4. D紫外線を100%反射し、髪の退色を完全に防ぐことができるため。
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正解:B肌や髪に塗布した後は徐々に揮発するため、ベタつかずサラッとした感触を残すことができるため。

代表的な環状シリコーンであるシクロペンタシロキサンは、肌や髪に塗布した後は徐々に揮発し、ベタつかずサラッとした感触を与えるため洗い流さないヘアトリートメント等に使用されます。

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162カルボマー増粘系で、TEAではなくNaOH/KOHを用いる設計がある。中和剤選択で起こり得る違いとして最も適切なのはどれか。

  1. Aどの中和剤でも粘度・感触は完全に同一
  2. B中和剤によりpHや電解質バランスが変わり、粘度や使用感が変化し得る
  3. C中和剤を入れると必ず二層分離する
  4. D中和剤は防腐力を付与する成分である
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正解:B中和剤によりpHや電解質バランスが変わり、粘度や使用感が変化し得る

カルボマーは中和で増粘するが、中和剤の種類や量、電解質条件で粘度が変わるため設計上の検討点になる。

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163日焼け止めに配合される紫外線散乱剤「酸化チタン」は、強力な紫外線防御効果を持つ一方で、水酸化Alやシリカなどで「表面コーティング処理」をして配合される。その処方上の理由はどれか。

  1. A肌への密着性を極限まで高め、絶対に落ちないようにするため。
  2. B太陽光を受けると表面で強力な酸化力を発揮し、周囲の成分や肌の皮脂などを分解してしまうのを防ぐため。
  3. Cナノ粒子が真皮を突き抜けて血管に入るのを物理的に防ぐため。
  4. D化学反応によってUVA波を完全に無害な水に変換するため。
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正解:B太陽光を受けると表面で強力な酸化力を発揮し、周囲の成分や肌の皮脂などを分解してしまうのを防ぐため。

酸化チタンは光照射下で表面反応により周囲成分へ影響を与える可能性があるため、アルミナやシリカ、脂肪酸などで表面処理して光触媒性を抑え、分散性や処方安定性も改善する目的で用いられる。

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