メンタルヘルスマネジメント検定I種 ③ メンタルヘルスケアの活動領域・人事労務部門の役割とストレスの基礎知識

一次予防から三次予防までの活動領域の区分、人事労務部門が担う役割、そしてストレスが生じる仕組みに関する基礎理論を扱います。要因・個人差・緩衝要因といった枠組みで捉えるモデルは、施策を設計する際の共通言語になります。予防の段階ごとに打つべき施策が異なるため、自社の課題がどの段階にあるのかを見立てる力が問われる分野で、論述の骨組みを作るうえでも中心になる知識です。

この分野の問題75問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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182一次予防の主な目的として適切なものはどれか。

  1. Aメンタルヘルス不調を未然に防止すること
  2. Bメンタルヘルス不調の再発を防止すること
  3. C休業している労働者の職場復帰を支援すること
  4. Dメンタルヘルス不調を早期に発見すること
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正解:Aメンタルヘルス不調を未然に防止すること

一次予防は病気にならないための取り組みであり、メンタルヘルス不調の未然防止を目的とする。

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183二次予防の役割として適切なものはどれか。

  1. A労働者の職務満足度を高める組織開発
  2. Bストレスチェック制度による未然防止
  3. Cメンタルヘルス不調の早期発見と適切な措置
  4. D休業者の円滑な職場復帰の支援
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正解:Cメンタルヘルス不調の早期発見と適切な措置

二次予防はメンタルヘルス不調の早期発見と、治療や就業上の措置などの適切な措置を行うことである。

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184三次予防の主な目的として正しいものはどれか。

  1. Aストレス要因の除去による職場環境の改善
  2. B管理監督者への教育を通じた初期症状の気づき
  3. Cワークモチベーションの維持による生産性向上
  4. D休業している人の円滑な職場復帰と再燃・再発の防止
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正解:D休業している人の円滑な職場復帰と再燃・再発の防止

三次予防は、すでに休業している人の職場復帰過程を円滑にし、再発が起きないように支援を行うことである。

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185セルフケアの内容として適切なものはどれか。

  1. Aストレスへの気づきと自発的な相談
  2. B部下のいつもと違う様子への気づき
  3. C職場環境や勤務形態の直接的な変更
  4. D外部の医療機関とのネットワーク形成
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正解:Aストレスへの気づきと自発的な相談

セルフケアには、労働者自身のストレスへの気づき、ストレスへの対処、自発的な相談が含まれる。

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186ラインによるケアの中心的な担い手は誰か。

  1. A日常的に労働者と接する現場の管理監督者
  2. B事業場内の産業医や保健師などの専門職
  3. C労働者自身とその家族
  4. D外部のEAP(従業員支援プログラム)機関
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正解:A日常的に労働者と接する現場の管理監督者

ラインによるケアは、日常的に労働者と接する現場の管理監督者が行うケアである。

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187企業にとって二次予防が重要である理由として不適切なものはどれか。

  1. A業務遂行能力の低下や休業による職場の戦力ダウンを防ぐため
  2. B集中力や注意力低下などによる事故・トラブルを未然に防ぐため
  3. C安全配慮義務などの企業の責任・義務を果たし民事訴訟などのリスクを避けるため
  4. D事業場の生産性や活力を向上させるための人的資源を新たに採用するため
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正解:D事業場の生産性や活力を向上させるための人的資源を新たに採用するため

二次予防の目的は早期発見・措置であり、新規採用のためではない。戦力ダウン防止、企業責任、事故防止が重要である。

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188二次予防における早期発見が困難な理由として正しいものはどれか。

  1. A労働者が常に自身の心の健康状態を正確に把握し、自ら申告するため
  2. B初期症状が頭重感や倦怠感などの身体症状や漠然とした症状として現れることが多いため
  3. C産業保健スタッフが定期健康診断においてすべての不調を完全に見抜けるため
  4. Dすべてのメンタルヘルス不調が即座に重篤な精神症状として現れるため
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正解:B初期症状が頭重感や倦怠感などの身体症状や漠然とした症状として現れることが多いため

初期症状は頭重感や動悸などの身体症状や、漠然とした倦怠感として現れることが少なくなく、早期発見が難しい。

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189管理監督者が部下の心身の不調に気づくためのポイントとして最も適切なものはどれか。

  1. A毎月の残業時間が法定内に収まっているかのみを確認する
  2. B本人が自発的に相談に来るまで一切の介入を控える
  3. C本人の通常の行動様式からのズレに注目する
  4. D他部署の同年代の社員の成績と比較する
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正解:C本人の通常の行動様式からのズレに注目する

部下の不調に気づくには、「職場の平均的な姿からのズレ」と「本人の通常の行動様式からのズレ」に注目することが大切である。

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190部下に「いつもと違う様子」が見られた場合の管理監督者の初期対応として適切なものはどれか。

  1. A直ちに人事部門に報告し、本人の同意を得ずに部署異動の手続きを進める
  2. B業務の能率低下を厳しく指摘し、自力で解決するよう期限を設けて指導する
  3. C最近様子が違うので心配していると伝え、話を聴いた上で専門家への相談を勧める
  4. D精神的な弱さが原因であると断定し、休息をとるよう一方的に命令する
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正解:C最近様子が違うので心配していると伝え、話を聴いた上で専門家への相談を勧める

「いつもと違う様子」がみられた場合は、本人から話を聴き、産業保健スタッフなどの専門家に相談するよう勧めることが重要である。

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191職場環境等の改善において、管理監督者が行うべき対応として適切なものはどれか。

  1. A問題の把握は産業保健スタッフに一任し、自らは職場観察を行わない
  2. B権限を超える改善が必要な場合でも、上司に報告せず独断で実行する
  3. C労働者の個人的な意見は排除し、経営陣の意向のみを反映させる
  4. D自らの権限の範囲内で、職場環境や勤務形態などを見直す
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正解:D自らの権限の範囲内で、職場環境や勤務形態などを見直す

管理監督者は把握した問題点について自らの権限の範囲内で改善を行い、権限を超える場合は上司や権限のある者に報告・提案する。

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192メンタルヘルスケアを推進する企業組織の取り組みとして最も重要なものはどれか。

  1. Aメンタルヘルス不調者の即時休職命令
  2. Bストレスチェックの受検結果の社内完全公開
  3. C事業者による明確な意思の表明
  4. D全労働者に対する精神科医の強制的な面接
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正解:C事業者による明確な意思の表明

メンタルヘルスケアや過重労働対策を行う上で最も重要なのは、事業者による明確な意思の表明である。

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193管理監督者による部下への相談対応時の態度として最も不適切なものはどれか。

  1. A労働者のプライバシーに配慮し、守秘義務を遵守する
  2. B必要に応じて産業保健スタッフへの相談を促す
  3. C時間をとって部下の話をゆっくり聴く
  4. D部下の気持ちを聴く前に、自身の経験に基づくアドバイスを優先する
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正解:D部下の気持ちを聴く前に、自身の経験に基づくアドバイスを優先する

相談対応ではアドバイスをするよりも、まず部下の気持ちを十分に聴くことが大切である。

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194職場復帰支援における管理監督者の役割として不適切なものはどれか。

  1. A復帰の可否について医学的専門知識に基づき単独で最終判断を下す
  2. B復帰後の労働者の言動や業務遂行能力の変化を日々把握する
  3. C復帰する労働者の病前の仕事内容などを産業保健スタッフに提供する
  4. D職場復帰後の配慮事項について産業保健スタッフから助言を受ける
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正解:A復帰の可否について医学的専門知識に基づき単独で最終判断を下す

復帰の可否などの判断は専門家と連携して行うべきであり、管理監督者が単独で医学的な最終判断を下すものではない。

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195教育研修において、一般労働者と管理監督者に共通して行うべき教育内容として正しいものはどれか。

  1. A就業規則の改定手順と労働基準監督署への報告義務
  2. Bストレスチェック制度の実施者としての実務訓練
  3. C部下の事例性の把握と人事考課への反映方法
  4. D事業場のメンタルヘルスケアの方針とプライバシーへの配慮
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正解:D事業場のメンタルヘルスケアの方針とプライバシーへの配慮

共通の内容として、ストレスやメンタルヘルスケアに関する基礎知識、事業場の方針、プライバシーへの配慮などがある。

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196労働安全衛生規則により、衛生委員会等の付議事項とされたものはどれか。

  1. A新入社員の配属先の決定に関すること
  2. B全労働者の給与水準の決定に関すること
  3. C事業場外の医療機関の経営方針に関すること
  4. Dメンタルヘルス対策の樹立に関すること
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正解:Dメンタルヘルス対策の樹立に関すること

労働安全衛生規則第22条により、メンタルヘルス対策の樹立に関することが衛生委員会などの付議事項となった。

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197心の健康問題の評価における特性として正しいものはどれか。

  1. A主観的な情報に基づく評価や判断にならざるを得ない面がある
  2. B個々の面談を行わなくても、職場の調査だけで個人のストレス原因を特定できる
  3. C客観的な測定方法が完全に確立されており、誤差は生じない
  4. D物理的・化学的環境と同様の統一された管理濃度が存在する
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正解:A主観的な情報に基づく評価や判断にならざるを得ない面がある

心の健康問題は客観的な測定方法が十分に確立しておらず、主観的な情報に基づく評価や判断にならざるを得ない面がある。

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198労働者の年齢や性別によるストレス反応の違いについて正しいものはどれか。

  1. A男性労働者は昇進の機会に関する不公平からストレスを受けることはない
  2. B高齢労働者は身体機能が向上するため、仕事の負担を感じなくなる
  3. C若年労働者の場合、経験不足や仕事内容のミスマッチが心理的負担になる
  4. D女性労働者はホルモンの変動による影響を一切受けない
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正解:C若年労働者の場合、経験不足や仕事内容のミスマッチが心理的負担になる

若年の労働者の場合、経験が未熟であったり実際の仕事内容が動機と異なったりすることが大きな心理的負担になる。

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199心の健康問題に対する職場の偏見や誤解の例として適切なものはどれか。

  1. Aうつ病にかかっている労働者を、本人のやる気のなさだとみなしてしまうこと
  2. B健康情報の取扱いに際しては、本人の同意が必要であると認識すること
  3. Cメンタルヘルス不調は適切な治療で回復可能であると周知すること
  4. D心の健康問題には個人差があるため、一律の評価が難しいと理解すること
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正解:Aうつ病にかかっている労働者を、本人のやる気のなさだとみなしてしまうこと

うつ病を本人のやる気のなさや作業能力の低さとみなしたり、心が弱いためになると考えたりすることが誤解や偏見の例である。

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200医師の守秘義務違反に対する罰則を定めている法律はどれか。

  1. A労働契約法
  2. B民法
  3. C刑法
  4. D労働基準法
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正解:C刑法

刑法第134条第1項で、医師等の守秘義務とその罰則が規定されている。

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201保健師・看護師の秘密保持義務を規定している法律はどれか。

  1. A保健師助産師看護師法
  2. B労働安全衛生法
  3. C個人情報保護法
  4. D男女雇用機会均等法
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正解:A保健師助産師看護師法

保健師・看護師については、保健師助産師看護師法で秘密保持義務およびその罰則が規定されている。

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202健康診断の事務担当者に対して秘密の保持を定めている法律はどれか。

  1. A労働安全衛生法
  2. B民法
  3. C刑法
  4. D労働基準法
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正解:A労働安全衛生法

健康診断の事務担当者については、労働安全衛生法第105条で秘密の保持が定められている。

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203守秘義務の規定の適用がない者でも、他人のプライバシーを侵害した場合に損害賠償責任を負う根拠となる法律はどれか。

  1. A労働安全衛生法第105条
  2. B民法第709条
  3. C労働基準法第3条
  4. D刑法第134条
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正解:B民法第709条

勝手に他人のプライバシー情報を第三者に教えた場合、民法第709条により損害賠償責任を追及される可能性がある。

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204個人情報取扱事業者が個人情報を取り扱う際の義務として適切なものはどれか。

  1. A利用の目的をできる限り特定しなければならない
  2. Bすべての個人情報を無条件に第三者へ提供しなければならない
  3. C利用目的の特定は不要であり、幅広く収集することが推奨される
  4. D本人の同意なく就業上の配慮以外の目的で利用してよい
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正解:A利用の目的をできる限り特定しなければならない

個人情報保護法第17条第1項により、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用の目的をできる限り特定しなければならない。

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205「労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針」が適用された時期はいつか。

  1. A1999年4月
  2. B2019年4月
  3. C2015年9月
  4. D2006年4月
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正解:B2019年4月

当該指針は、2019(平成31)年4月1日に適用された。

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206健康情報等に関する取扱規程について正しいものはどれか。

  1. A健康情報等を取り扱う者やその権限、取り扱う情報の範囲をあらかじめ定めておく
  2. B取扱規程は経営者が独断で決定し、労働者への周知は不要である
  3. C守秘義務が課されていない取扱者については、規程で取り決めることを禁止している
  4. D取扱規程の協議は衛生委員会ではなく、取締役会のみで行う
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正解:A健康情報等を取り扱う者やその権限、取り扱う情報の範囲をあらかじめ定めておく

取扱規程では、健康情報等を取り扱う者およびその権限ならびに取り扱う健康情報等の範囲をあらかじめ定めておく必要がある。

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207健康情報を医療職が一元管理することが望ましい理由として不適切なものはどれか。

  1. A国際的なガイドラインでも医療職による管理が記載されているから
  2. B医療職は健康情報を正しく理解できるため偏見や誤解が生じにくいから
  3. C医療職は人事考課の権限を持ち、直接的な配置転換を命令できるため
  4. D刑法や保健師助産師看護師法で厳格に守秘義務が定められているから
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正解:C医療職は人事考課の権限を持ち、直接的な配置転換を命令できるため

医療職による管理が望ましい理由は、健康情報の正しい理解と厳格な守秘義務があるためであり、人事権をもつためではない。

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208産業保健専門職から非医療職へ健康情報を提供する際の適切な加工例はどれか。

  1. A本人が希望しない場合でも、過去のすべての通院歴を一覧にして提供する
  2. B病名や治療内容ではなく、具体的な配慮事項に絞った形で情報を提供する
  3. Cカルテの記載内容を一切加工せず、そのまま全文を共有する
  4. D配慮事項は省略し、精神疾患の診断名のみを職場の全員に周知する
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正解:B病名や治療内容ではなく、具体的な配慮事項に絞った形で情報を提供する

非医療職への提供時は、誤解や偏見を避けるため病名ではなく具体的な配慮事項に絞った形で情報を加工することが望ましい。

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209健康情報の提供において、本人の同意が得られない場合でも必要最小限の情報を関係者に提供・相談すべき状況はどれか。

  1. A労働者が軽度な睡眠不足を訴え、業務上の安全リスクが全くない場合
  2. B管理監督者が単なる好奇心から部下の詳細な通院歴を知りたがった場合
  3. C人事部門が将来の昇進対象者を選別するための参考資料として求めた場合
  4. D顧客や同僚など第三者の安全と健康の確保が優先されるような重要性・緊急性が高い場合
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正解:D顧客や同僚など第三者の安全と健康の確保が優先されるような重要性・緊急性が高い場合

安全上問題が生じる場合など、「重要性・緊急性」と「プライバシーの保護」のバランスを考慮し、例外的に情報提供が行われることがある。

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210職場以外のストレス要因として大きな心理的負荷となる出来事に該当しないものはどれか。

  1. A多額の借金などの金銭トラブル
  2. B引っ越しなどの住環境の変化
  3. C家族の病気や死亡
  4. D適度な運動やリラクセーションの実施
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正解:D適度な運動やリラクセーションの実施

金銭トラブル、家族の病気、住環境の変化は心理的負荷となるが、適度な運動はストレス対処(セルフケア)である。

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211女性労働者が直面しやすい職場以外のストレス要因の特徴として適切なものはどれか。

  1. A男性労働者に比べて、昇進や賃金の面で優遇されやすいためプレッシャーとなること
  2. B家事や育児で中心的な役割を負い、仕事と家庭の多重の役割を抱えやすいこと
  3. C帰宅後に十分な休養をとる時間が男性よりも法的に保障されていること
  4. Dキャリアに関する葛藤を一切抱えることなく職業生活を送れること
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正解:B家事や育児で中心的な役割を負い、仕事と家庭の多重の役割を抱えやすいこと

女性労働者の場合、家事や育児などで中心的な役割を負い、仕事と家庭の多重の役割を抱えていることによる負荷が多くみられる。

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212人事労務管理スタッフと産業保健スタッフの連携が特に重要となる理由はどれか。

  1. A外部のEAP機関との契約を産業保健スタッフのみが単独で決定するため
  2. B産業保健スタッフが労働者の給与額を直接決定する権限を持つため
  3. C心の健康が職場配置や職場の組織などの人事労務管理と密接に関係するため
  4. D人事労務管理スタッフが労働者の精神疾患の診断書を作成するため
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正解:C心の健康が職場配置や職場の組織などの人事労務管理と密接に関係するため

心の健康は、職場配置、人事異動、職場の組織などの人事労務管理と密接に関係する要因によって大きな影響を受けるため連携が重要である。

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213過重労働対策において人事労務管理スタッフの関与が不可欠な理由はどれか。

  1. A産業医が直接的に業務量を調整し残業を禁止する権限を持つため
  2. B人員補充や派遣社員の増加など、管理監督者の権限を超える措置が必要となるため
  3. C労働時間の上限を各労働者が自由に決定できる制度を導入するため
  4. D管理監督者が自らの判断で直ちに部署を廃止できるため
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正解:B人員補充や派遣社員の増加など、管理監督者の権限を超える措置が必要となるため

マンパワー不足による恒常的な過重労働の改善には、新入社員の配置など人事労務管理スタッフの関与が必要になる。

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214事業場でのメンタルヘルス教育において、人事労務管理スタッフが分担するのに適した内容はどれか。

  1. A精神疾患の診断基準と治療方針の決定方法
  2. B安全配慮義務や労災認定の問題、休職や職場復帰にかかる人事制度
  3. Cストレスコーピングの具体的な実践指導や自律訓練法の実施
  4. D抗うつ薬や抗不安薬の薬理作用と副作用の解説
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正解:B安全配慮義務や労災認定の問題、休職や職場復帰にかかる人事制度

安全配慮義務や労災認定、人事制度については、人事労務管理スタッフが分担したほうが説得力があり望ましい。

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215産業医が常勤である場合の特徴として正しいものはどれか。

  1. A事業場外の医療機関の経営に専念するため、事業場内での活動は行わない
  2. B守秘義務が免除され、労働者の健康情報を無条件に公開できる
  3. C常に経営者の意見を最優先し、労働者の要望は退けなければならない
  4. D労使間で利害対立が生じた場合は、企業組織の一員としてではなく専門家の立場で対応する
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正解:D労使間で利害対立が生じた場合は、企業組織の一員としてではなく専門家の立場で対応する

常勤の産業医は会社組織の一員としての位置づけをもつが、利害対立時には専門家としての立場からの対応になる。

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216産業医を選任する上で、人事労務管理スタッフが行うべき対応として適切なものはどれか。

  1. A訪問回数や職務内容を定めて契約し、職場の情報を提供して事業場の理解を深めてもらう
  2. B産業医の負担を減らすため、事業場の就業規則や残業時間などの情報は一切提供しない
  3. Cメンタルヘルス対策への関与を避けるため、ストレスチェックの実施者からは意図的に外す
  4. D精神医学の専門医でなければ産業医としては不適格であるとして直ちに解任する
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正解:A訪問回数や職務内容を定めて契約し、職場の情報を提供して事業場の理解を深めてもらう

産業医には訪問回数や職務内容を定めて契約し、必要な職場の情報を提供して事業場への理解を深めてもらうことが大切である。

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21750人未満の事業場において、産業保健の支援を得るために積極的な活用が望まれる機関はどれか。

  1. A中央労働災害防止協会
  2. B地域産業保健センター
  3. C障害者職業センター
  4. D労働基準監督署
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正解:B地域産業保健センター

50人未満の小規模事業場では、産業保健総合支援センター地域窓口(通称:地域産業保健センター)の積極的な活用が望まれる。

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218保健師等の役割に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A事業場の衛生管理体制における統括的責任者として、すべての経営判断を下す
  2. B診療行為に特化しており、労働者への相談対応や職場環境改善には一切関与しない
  3. C医師と同等の権限を持ち、独断で労働者の就業禁止を命令できる
  4. D労働者にとって最も身近な医療職であり、事業場外資源とのネットワーク形成などでも重要な存在になる
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正解:D労働者にとって最も身近な医療職であり、事業場外資源とのネットワーク形成などでも重要な存在になる

保健師等は身近な存在の医療職であり、情報収集や外部資源とのネットワーク形成、連絡調整などにおいて重要な役割を果たす。

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219産業医が精神科などの診療行為も自ら行う場合に生じる問題点はどれか。

  1. A人事労務部門が直接診療内容を把握できるようになり、迅速な配置転換が可能になること
  2. B産業医としての訪問回数が増加し、経営上の負担が軽減されること
  3. C労働者が外部の医療機関を受診する手間が省け、情報の秘匿性が完全に担保されること
  4. D就業上の配慮を助言する立場と病気を治療する立場の2つが成立し、対応が複雑になること
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正解:D就業上の配慮を助言する立場と病気を治療する立場の2つが成立し、対応が複雑になること

就業上の配慮に関する助言・指導をする立場と、治療をする立場の2つが成立するため、労働者への説明や扱う情報の範囲が異なってくる。

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220公認心理師について正しい記述はどれか。

  1. A一定の研修を受ければストレスチェック制度の実施者になることができる
  2. B日本には現在、カウンセラーの国家資格は存在しない
  3. C医師免許をもつ者だけが取得できる国家資格である
  4. D処方箋を発行し、直接薬物療法を行う権限をもつ
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正解:A一定の研修を受ければストレスチェック制度の実施者になることができる

公認心理師は2015年に成立した国家資格であり、一定の研修を受ければストレスチェック制度の実施者になることができる。

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221企業内カウンセラーに期待される積極的な役割として適切なものはどれか。

  1. A事業場の経営状況や人事制度に関する情報を意図的に遮断し、医学的判断のみに専念すること
  2. B自殺や事故の危険性がある場合でも、守秘義務を絶対視しカウンセラー単独で抱え込むこと
  3. C相談室から出て、他のスタッフと協力して教育などの予防的活動を行うこと
  4. D相談者の味方であることを極端に強調し、事業場には一切の情報を提供しない秘密主義を貫くこと
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正解:C相談室から出て、他のスタッフと協力して教育などの予防的活動を行うこと

カウンセラーには相談室で待つだけでなく、予防的活動を行ったり職場環境の改善を図るなどの積極的な役割も期待される。

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222外部EAP(従業員支援プログラム)機関の特徴として適切なものはどれか。

  1. AすべてのEAP機関は精神科病院が直接運営しているため、選定の基準を設ける必要はない
  2. B社内の産業医に比べて職場の状況把握が容易であり、直接的な就業規則の改定を行う
  3. Cもともとは1990年代の日本で萌芽した仕組みである
  4. D標準的なサービスやニーズに合ったサービスが提供でき、個人情報管理が徹底しているかを目安に選定する
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正解:D標準的なサービスやニーズに合ったサービスが提供でき、個人情報管理が徹底しているかを目安に選定する

EAP機関は標準的サービスや個人情報管理の徹底などを目安に選定する。米国で1940年代に萌芽した仕組みである。

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223メンタルヘルス不調により休業した労働者の職場復帰支援プログラムを何と呼ぶか。

  1. Aラインケアプログラム
  2. Bストレスコーピングプログラム
  3. Cセルフケアプログラム
  4. Dリワークプログラム
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正解:Dリワークプログラム

精神疾患で休業している人を対象とした職場復帰支援プログラムはリワークプログラム(Return to Work)と呼ばれる。

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224リワークプログラムの主な実施機関として正しいものはどれか。

  1. A保健所と地域包括支援センター
  2. B労働基準監督署とハローワーク
  3. C精神科などの医療機関と障害者職業センター
  4. D年金事務所と健康保険組合
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正解:C精神科などの医療機関と障害者職業センター

リワークプログラムの実施機関は、主に精神科などの医療機関と障害者職業センターの2つがある。

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225主治医と連携する際、事前に必ず行わなければならないことはどれか。

  1. A家族全員の署名入りの同意書を取得すること
  2. B患者本人に説明し、同意を得ること
  3. C労働基準監督署へ連携内容を報告すること
  4. D会社の経営トップから直接許可を得ること
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正解:B患者本人に説明し、同意を得ること

主治医と連携する際には、事前に患者本人に説明し同意を得ておく必要がある。

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226主治医に意見を求める際、事業場側が配慮すべき点として不適切なものはどれか。

  1. A病気休業や職場復帰に関する会社の規則について情報を提供する
  2. Bプライバシーへの配慮を無視して、業務遂行上のあらゆる詳細な情報を強制的に聞き出す
  3. C事業場内産業保健スタッフや管理監督者の役割について十分な説明を行う
  4. D主治医の立場からみて安心して連携できるよう十分に配慮する
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正解:Bプライバシーへの配慮を無視して、業務遂行上のあらゆる詳細な情報を強制的に聞き出す

主治医に意見を求める際は、プライバシーに十分に配慮したかたちで情報を求める必要がある。

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227個人にとって負担となる出来事や要請のことを何と呼ぶか。

  1. Aストレスコーピング
  2. Bストレス反応
  3. Cストイン
  4. Dストレッサー
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正解:Dストレッサー

ストレス研究の領域では、個人にとって負担となる出来事や要請をストレッサーと呼ぶ。

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228ストレッサーによって引き起こされる「不安」や「疲れた」といった心理的・身体的反応を何と呼ぶか。

  1. Aコーピング
  2. B認知の修正
  3. Cストレス反応
  4. D認知的評価
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正解:Cストレス反応

ストレッサーによって引き起こされる心理的・身体的・行動的反応を総称してストレス反応と呼ぶ。

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229ストレスによる健康障害のメカニズムにおいて、負担の大きさや困難性を評価しストレスとして認知する部位はどこか。

  1. A視床下部
  2. B大脳皮質
  3. C副腎皮質
  4. D小脳
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正解:B大脳皮質

出来事に直面すると、過去の経験などに照らし合わせて大脳皮質で評価され、ストレスとして認知される。

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230大脳辺縁系について正しい記述はどれか。

  1. A自律神経系の中枢として機能し、ホルモンの分泌を直接制御する
  2. B記憶の中枢である海馬が含まれ、感情の興奮を引き起こす
  3. C血圧や心拍数の増加を直接的に引き起こす臓器である
  4. D抗うつ薬の成分を直接産生する器官である
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正解:B記憶の中枢である海馬が含まれ、感情の興奮を引き起こす

記憶の中枢である海馬も大脳辺縁系に含まれ、不安や怒りなどの感情を引き起こす。

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231うつ病や不安障害などのメンタルヘルス不調に密接に関係している、脳内の神経伝達物質はどれか。

  1. Aインスリン、グルカゴン
  2. Bコルチゾール、アドレナリン
  3. Cセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン
  4. Dリンパ球、ナチュラルキラー(NK)細胞
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正解:Cセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン

セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の産生や伝達が阻害されるとメンタルヘルス不調が引き起こされる。

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232内分泌系や自律神経系の中枢であり、大脳辺縁系から伝えられた興奮を受けて反応を引き起こす部位はどこか。

  1. A大脳皮質
  2. B脳下垂体
  3. C海馬
  4. D視床下部
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正解:D視床下部

大脳辺縁系で生じた感情の興奮は視床下部に伝えられ、自律神経系や内分泌系の反応を引き起こす。

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233ストレス反応時に分泌され、免疫反応の抑制や胃酸分泌促進作用をもつ副腎皮質ホルモンはどれか。

  1. Aβ-エンドルフィン
  2. Bセロトニン
  3. Cコルチゾール
  4. Dアドレナリン
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正解:Cコルチゾール

コルチゾールは副腎皮質ホルモンであり、免疫反応の抑制や胃酸分泌促進などの作用がある。

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234自律神経系において、緊急事態などの強いストレッサーに直面したときに優位になるのはどれか。

  1. A副交感神経系
  2. B交感神経系
  3. C中枢神経系
  4. D末梢神経系
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正解:B交感神経系

生命の危機などの強いストレッサーに直面すると交感神経系が優位になり、アドレナリンなどが放出される。

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235ストレスが長く続くと感冒にかかりやすくなるメカニズムとして正しいものはどれか。

  1. A交感神経系が完全に停止し、体温が急激に低下するため
  2. B副交感神経系が常に優位になり、心拍数が低下し続けるため
  3. Cコルチゾールなどがリンパ球やNK細胞の働きを抑えるため
  4. D大脳皮質の働きが活発になりすぎ、ウイルスの侵入を招くため
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正解:Cコルチゾールなどがリンパ球やNK細胞の働きを抑えるため

ストレス反応時に分泌されたコルチゾールなどが免疫反応を担うリンパ球やNK細胞の働きを抑えるため、感染抵抗性が低下する。

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236Karasekが提唱した「仕事の要求度-コントロールモデル」において、健康障害が増えるとされる状態はどれか。

  1. A仕事の要求度が低く、仕事のコントロールが高い状態
  2. B職場の支援が十分に得られている状態
  3. C仕事の要求度が高く、仕事のコントロールが低い状態
  4. D努力が高く、報酬が低い状態
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正解:C仕事の要求度が高く、仕事のコントロールが低い状態

Karasekのモデルでは、仕事の量的負担が高く、裁量性が低いと高ストレイン状態になり健康障害が増えるとされる。

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237Siegristが提唱した「努力-報酬不均衡モデル」の説明として適切なものはどれか。

  1. A仕事の要求度とコントロールのバランスのみでストレスが決定される
  2. B高い努力に対して見返り(給与や評価)がつり合わないと健康障害の発生が増える
  3. C個人の性格(タイプA)のみが健康障害の要因である
  4. D職場の支援があれば、いかなる過重労働でも健康障害は発生しない
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正解:B高い努力に対して見返り(給与や評価)がつり合わないと健康障害の発生が増える

Siegristは、高努力と低報酬状態になるとストレスを強く感じ、健康障害の発生が増えることを実証した。

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238NIOSHの職業性ストレスモデルにおいて、ストレス反応を緩和する「緩衝要因」に位置づけられているものはどれか。

  1. A上司、同僚、家族などからの社会的支援
  2. B年齢、性別、性格などの個人的要因
  3. C仕事の量的負荷と変動性
  4. D役割上の葛藤や不明確さ
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正解:A上司、同僚、家族などからの社会的支援

NIOSHモデルでは、社会的支援(周囲からのサポート)はストレスを緩和する緩衝要因とされている。

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239タイプA性格(行動特性)の特徴として適切なものはどれか。

  1. A競争的・野心的で時間に対する切迫感が強く、冠動脈疾患になりやすい
  2. Bストレスに対して極めて高い耐性を持ち、病気になりにくい
  3. C他者との協調を最優先し、自己主張を避ける傾向がある
  4. D常にリラックスしており、怒りや敵意を抱くことが全くない
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正解:A競争的・野心的で時間に対する切迫感が強く、冠動脈疾患になりやすい

タイプA性格の人は競争的・攻撃的で時間への切迫感が強く、高血圧や心筋梗塞になりやすいことが知られている。

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240自律神経系の副交感神経系に関する記述として正しいものはどれか。

  1. Aアドレナリンを大量に分泌させる働きをもつ
  2. B睡眠や休息時などエネルギー補給の際に優位になり、消化器の機能も調整する
  3. C主に筋肉を緊張させ、闘争-逃走反応を引き起こす
  4. D緊急事態に直面したときにのみ活性化し、血圧を急激に上昇させる
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正解:B睡眠や休息時などエネルギー補給の際に優位になり、消化器の機能も調整する

副交感神経系は交感神経系とは逆に、睡眠時や食後などエネルギー補給の際に優位になり、消化器の機能も調整している。

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241β-エンドルフィンに関する記述として適切なものはどれか。

  1. A大脳辺縁系から直接分泌され、海馬の働きを停止させる
  2. B交感神経系を極限まで興奮させ、血圧を急上昇させる
  3. C快感と関係し、内分泌系や自律神経系の過剰反応を抑制する働きがある
  4. D胃酸の分泌を極端に促進し、胃潰瘍の直接的な原因となる
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正解:C快感と関係し、内分泌系や自律神経系の過剰反応を抑制する働きがある

β-エンドルフィンは快感とも関係し、内分泌系や自律神経系の過剰反応を抑制する働きがあると考えられている。

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242近年企業に導入されている成果主義賃金や人事考課制度がもたらすストレス要因として正しいものはどれか。

  1. Aすべての労働者の賃金が一律になることによるモチベーション低下
  2. B終身雇用制の強化による若年労働者のキャリアパスの固定化
  3. C組織のフラット化に伴う管理監督者の業務負担の完全な消滅
  4. D個人の労働負荷の増加や、評価に関する食い違い・不満
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正解:D個人の労働負荷の増加や、評価に関する食い違い・不満

成果主義の導入は、個人の労働負荷の増加や、自己評価と管理監督者による評価の食い違いを生み、ストレス要因となる可能性がある。

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243テレワークの導入に伴い懸念されている課題として不適切なものはどれか。

  1. A通勤時間の減少に伴う深刻な睡眠不足の蔓延
  2. Bコミュニケーション機能の低下や在宅での孤立感
  3. C生活習慣の乱れによる生活習慣病の増加
  4. D業務管理や勤怠管理の難しさ
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正解:A通勤時間の減少に伴う深刻な睡眠不足の蔓延

テレワークではコミュニケーション不足や孤立感、生活習慣病の増加が懸念される。通勤時間の減少自体が睡眠不足を招くわけではない。

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244若手労働者に増えている「現代型うつ病(新型うつ病)」の対策として適切なものはどれか。

  1. A参加型の意思決定を取り入れ、主体性を尊重してモチベーションを高める
  2. B集団の秩序を優先し、軍隊式の厳しい訓練を長期間強制する
  3. C個人的な支援を一切排除し、完全な成果主義に基づく罰則を設ける
  4. Dコミュニケーションスキルの不足を放置し、単独作業のみに従事させる
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正解:A参加型の意思決定を取り入れ、主体性を尊重してモチベーションを高める

個人主義傾向の強い若年労働者には、主体性を尊重し、グループの方針決定に参加型の意思決定をとることが有効である。

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245ストレスレベルの評価において、正確な測定を行うための条件として適切なものはどれか。

  1. A評価対象者に強いストレスを与えるような長時間の測定を行う
  2. B部署間の比較は避け、個人の絶対値のみで判断する
  3. C一定期間を空けて繰り返し測定し、個人の平均的なレベルを把握する
  4. Dストレッサーとストレス反応を区別せず、単一の指標で評価する
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正解:C一定期間を空けて繰り返し測定し、個人の平均的なレベルを把握する

繰り返し測定して個人の平均的レベルを把握し、部署間の比較をして組織内の違いを理解することが重要である。

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246厚生労働省の「新職業性ストレス簡易調査票」の特徴として正しいものはどれか。

  1. A作業レベルや部署レベルの資源、職場の一体感などを多角的に測定できる
  2. B血液検査によるホルモン濃度の測定結果を数値化するものである
  3. C仕事の量的負担のみを測定し、個人の感情面は評価の対象外としている
  4. D家族からの報告のみを基にして労働者の疲労度を診断する
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正解:A作業レベルや部署レベルの資源、職場の一体感などを多角的に測定できる

新職業性ストレス簡易調査票は、仕事の負担だけでなく、多様な「仕事の資源」や職場の一体感などを多角的に測定できる。

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247ストレスの客観的評価の前に手始めに行うものとして有効な方法はどれか。

  1. A経営陣による業績評価会議
  2. B外部専門機関による無通告の職場査察
  3. C行動観察と個人面接
  4. D質問紙調査による点数化を最初に実施すること
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正解:C行動観察と個人面接

ストレスを評価するに当たっては、手始めに行動観察と個人面接を行い、さらに質問紙による把握を行う順序が通常である。

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248コーピング(ストレス対処)の説明として適切なものはどれか。

  1. Aストレスによる健康障害が発症した後にのみ行う医療行為
  2. Bストレス反応をなくしたり減らしたりすることを目的とした一連の行動
  3. Cストレッサーの発生を人為的に増加させ、精神力を鍛える訓練
  4. D無意味な刺激を意図的に「脅威」として認知し直すこと
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正解:Bストレス反応をなくしたり減らしたりすることを目的とした一連の行動

ストレスコーピングは、ストレス反応をなくしたり減らしたりすることを目的とした一連の行動のことである。

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249認知の修正を目的としたコーピングの例として適切なものはどれか。

  1. A人員増加によって過重労働を根本的に回避する
  2. B休日に趣味に没頭し、一時的に気分を紛らわす
  3. C100%完璧主義的思考を修正し、物事に過度な期待を抱かないようにする
  4. Dウォーキングなどの有酸素運動によってコルチゾールを消費する
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正解:C100%完璧主義的思考を修正し、物事に過度な期待を抱かないようにする

認知の修正は、無意味な刺激をストレッサーに変化させないため、完璧主義を修正するなどの行動が含まれる。

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250「ストレッサーの除去」に該当するコーピングはどれか。

  1. Aサイクリングなどの有酸素運動の実施
  2. B人員の増加による過重労働の回避や、適性に応じた業務配置
  3. C深呼吸や漸進的筋弛緩法による身体的リラックス
  4. D苦手意識を取り除くための自己啓発本の通読
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正解:B人員の増加による過重労働の回避や、適性に応じた業務配置

ストレッサーの除去は脅威となる刺激を取り除くことであり、人員増や適性配置などの組織的対応も含まれる。

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251エクササイズがストレス軽減に効果をもたらすメカニズムとして正しいものはどれか。

  1. Aセロトニンの分泌を抑制し、覚醒水準を下げるため
  2. B海馬の記憶を消去し、ストレスの要因を忘れさせるため
  3. C大脳皮質の機能を一時的に低下させるため
  4. D分泌されたコルチゾールを適度に消費するため
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正解:D分泌されたコルチゾールを適度に消費するため

エクササイズ(有酸素運動)は、身体的興奮を生じさせる体内物質であるコルチゾールを消費するため有効である。

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252問題焦点型コーピングに分類されるものはどれか。

  1. A認知の修正とストレッサーの除去
  2. Bリラックスとエクササイズ
  3. C問題からの逃避と他者への責任転嫁
  4. D感情の爆発とアルコールによる気晴らし
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正解:A認知の修正とストレッサーの除去

問題状況を直接解決する問題焦点型コーピングには、認知の修正とストレッサーの除去が該当する。

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253情動焦点型コーピングが適している状況はどれか。

  1. A過重労働の解消のために人員を即座に増員できる場合
  2. B避けることができないストレス状況にあり、一時的に気分や感情を抑えたい場合
  3. Cストレッサーの原因が明確であり、直接交渉によって直ちに除去できる場合
  4. D職場の物理的な環境を根本的に作り直す権限と時間がある場合
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正解:B避けることができないストレス状況にあり、一時的に気分や感情を抑えたい場合

仕事を放棄できないなど、避けることができないストレス状況では、一時的な情動焦点型コーピングが採用される。

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254ソーシャルサポートにおいて、職場ストレスに関して最も重要なサポート源とされているのは誰か。

  1. A配偶者や家族
  2. B医師や看護師
  3. C友人や知人
  4. D上司や同僚
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正解:D上司や同僚

職場ストレスに関しては、配偶者などよりも上司や同僚のほうが身近であり重要なサポート源と考えられている。

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255「傾聴する、励ます、共感的な対応をとる」という内容は、4種のソーシャルサポートのうちどれに該当するか。

  1. A情緒的サポート
  2. B評価的サポート
  3. C情報的サポート
  4. D道具的サポート
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正解:A情緒的サポート

傾聴や励ましは、相手の情緒を安定させる「情緒的サポート」に該当する。

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256道具的サポートの具体的な内容として適切なものはどれか。

  1. A「なんとかなるさ」と励まし、共感的に見守る
  2. B共同で処理する、金銭的サポートをする、効率化の処置をする
  3. C努力を評価する、ほめる、適切な人事考査を行う
  4. D相手が知りたい知識を与え、処理すべき事柄を整理する
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正解:B共同で処理する、金銭的サポートをする、効率化の処置をする

道具的サポートは問題解決を直接的に進めるものであり、共同処理や金銭的サポート、効率化の処置が含まれる。

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