メンタルヘルスマネジメント検定I種 ④ メンタルヘルスの基礎知識と心の健康問題の正しい態度

代表的な精神疾患の特徴と経過、心の不調が現れる際のサイン、そして周囲がとるべき態度を扱う分野です。疾患名と症状を結びつける知識に加えて、偏見や誤解に基づく対応がどのような不利益を生むかという視点が問われます。管理監督者や同僚が早期に気づくためのポイント、専門家につなぐ判断の目安も頻出です。医学的な詳細に深入りしすぎず、職場として何ができるかの線引きを意識して学ぶのが効率的です。

この分野の問題69問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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257ストレス反応を3つの側面に分けた場合、行動的側面の反応に該当するものはどれか。

  1. A動悸やめまい、胃痛などの不調
  2. B遅刻や欠勤、仕事上のミスの増加
  3. C不眠や食欲低下、疲労感
  4. D不安や緊張、イライラなどの気分の変化
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正解:B遅刻や欠勤、仕事上のミスの増加

遅刻や欠勤、ミス、飲酒量の急増などは行動的側面のストレス反応に分類される。

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258時間外労働が1ヵ月100時間を超える状況は、医学的データ上どの程度の睡眠時間に該当するか。

  1. A4時間以下
  2. B6時間以下
  3. C3時間以下
  4. D5時間以下
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正解:D5時間以下

時間外労働100時間は平均睡眠時間5時間以下のライフスタイルに該当し、疾患リスクが高い。

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259睡眠不足が心身に与える影響に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A睡眠不足による日中の眠気は、ヒューマンエラーに基づく事故に関連することが明らかになっている。
  2. B睡眠時間が不足している人や不眠がある人は、生活習慣病になる危険が高い。
  3. C4時間睡眠を1週間続けると、ホルモン分泌異常や血糖値上昇が生じることが報告されている。
  4. D4~6時間睡眠を2週間継続すると、高次精神機能は「3日間」眠っていない人と同レベルにまで低下する。
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正解:D4~6時間睡眠を2週間継続すると、高次精神機能は「3日間」眠っていない人と同レベルにまで低下する。

4~6時間睡眠を2週間継続すると、高次精神機能は「2日間」眠っていない人と同レベルにまで低下する。

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260質のよい睡眠を確保するための生活習慣として、最も適切なものはどれか。

  1. A就寝前はぬるめの温度で適度な時間ゆったりと入浴する。
  2. B入眠を促進するため、就寝直前に激しい運動を行う。
  3. C中途覚醒を減らすため、就寝前に少量のアルコールを摂取する。
  4. D日中の眠気を解消するため、休日は平日の睡眠不足を補って長く眠る。
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正解:A就寝前はぬるめの温度で適度な時間ゆったりと入浴する。

就寝直前の激しい運動や飲酒は睡眠の質を悪化させる。「寝だめ」はできず、入浴はぬるめの温度が推奨される。

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261就寝前のカフェイン摂取について、適切な記述はどれか。

  1. Aカフェインには睡眠を深くする作用があるため、積極的に摂取する。
  2. B就寝前3~4時間の摂取は、覚醒作用や利尿作用により睡眠を妨げるため控える。
  3. C就寝前1~2時間の摂取であれば、利尿作用は働かないため問題ない。
  4. D就寝直前の摂取は、一時的に寝つきを促進するため推奨される。
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正解:B就寝前3~4時間の摂取は、覚醒作用や利尿作用により睡眠を妨げるため控える。

就寝前3~4時間のカフェイン摂取は、覚醒作用と利尿作用により入眠を妨げるため控える。

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262睡眠時無呼吸症候群の危険因子として、注意が必要なものはどれか。

  1. Aやせすぎや喫煙
  2. B運動不足やカフェイン摂取
  3. C肥満や飲酒
  4. D高血圧や甘いものの摂取
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正解:C肥満や飲酒

肥満、飲酒は睡眠時無呼吸症候群の危険因子であるため注意が必要である。

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263うつ病の可能性が疑われる不眠の症状として、最も適切なものはどれか。

  1. A就寝前にカフェインを摂取したため、夜中に何度も目が覚めてしまう。
  2. B寝つきは良いが、日中の適度な運動により昼間に強い眠気を感じる。
  3. C眠っても疲労回復感が得られず、気分が重たく好きだったことが楽しめない状態が続く。
  4. D休日に平日より2~3時間遅く起床するため、日曜日の夜に寝つきが悪くなる。
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正解:C眠っても疲労回復感が得られず、気分が重たく好きだったことが楽しめない状態が続く。

眠っても疲労回復感が得られず、気分が重たく物事への関心がなくなる状態が続く場合はうつ病の可能性がある。

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264日本人成人の標準的な睡眠時間として、適切なものはどれか。

  1. A6時間以上8時間未満
  2. B5時間以上7時間未満
  3. C7時間以上9時間未満
  4. D8時間以上10時間未満
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正解:A6時間以上8時間未満

日本人成人の睡眠時間は、6時間以上8時間未満の人が約6割を占め、これが標準的と考えられる。

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265加齢による睡眠時間の変化について、誤っているものはどれか。

  1. A年齢が上がるにつれて必要な睡眠時間は長くなり、65歳では約8時間となる。
  2. B65歳では20歳代に比べ約1時間少なくなり、約6時間となる。
  3. C25歳での睡眠時間は約7時間、45歳では約6.5時間となる。
  4. D夜間の睡眠時間は年齢に応じて徐々に減っていく傾向がある。
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正解:A年齢が上がるにつれて必要な睡眠時間は長くなり、65歳では約8時間となる。

高齢になると必要な睡眠時間は短くなり、65歳では約6時間となる。

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266午後の眠気による仕事能率の低下を改善するための昼寝として、適切な方法はどれか。

  1. A午後の遅い時刻に1時間程度の昼寝をする。
  2. B午前中に15分、午後に45分の昼寝を分けてとる。
  3. C午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をする。
  4. D昼食直後に90分間の昼寝をする。
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正解:C午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をする。

午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率低下の改善に効果的である。

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267週末の朝寝坊が引き起こす体内時計への影響について、正しい記述はどれか。

  1. A休日に長く眠ることで、平日の睡眠不足が完全にリセットされる。
  2. B起床時刻を2時間遅らせた生活を3日続けると、体内時計が1時間進む。
  3. C朝寝坊をしても、太陽の光を浴びなければ体内時計のズレは生じない。
  4. D起床時刻を3時間遅らせた生活を2日続けると、体内時計が45分程度遅れる。
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正解:D起床時刻を3時間遅らせた生活を2日続けると、体内時計が45分程度遅れる。

起床時刻を3時間遅らせた生活を2日続けると、高校生では体内時計が45分程度遅れることが分かっている。

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268睡眠薬とアルコールの併用について、正しい記述はどれか。

  1. A寝つきがさらに良くなり、中途覚醒も防げるため併用が推奨される。
  2. B記憶障害を起こしたり、意識がもうろうとして変な行動をとる可能性が高く大変危険である。
  3. Cアルコールの利尿作用が睡眠薬の効果を打ち消すため、併用しても問題ない。
  4. D一時的にふらつきが生じるが、翌朝には影響が残らないため安全である。
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正解:B記憶障害を起こしたり、意識がもうろうとして変な行動をとる可能性が高く大変危険である。

アルコールと睡眠薬を併用すると、記憶障害や意識混濁などの状態が起こる可能性が高く大変危険である。

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269メンタルヘルス不調による病気休職などのリスクが最も高くなる年代はどれか。

  1. A20代前半
  2. B30代後半
  3. C50代後半
  4. D40代後半
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正解:B30代後半

30代後半は業務の負担が高く双方向への複雑な人間関係への対応を要請され、リスクが最も高くなる。

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27020代前半の社員における特異的なストレス要因として、最も適切なものはどれか。

  1. A部下と上司という双方向への複雑な人間関係に対応すること。
  2. B老いゆく親に対する保護者としての責任を果たすこと。
  3. C趣きの異なる上司や同僚という新しい人間関係にうまく対処すること。
  4. D管理職への昇進かリストラかという厳しい選抜場面に直面すること。
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正解:C趣きの異なる上司や同僚という新しい人間関係にうまく対処すること。

20代前半は新しい人間関係への対処が必要で、適応障害が生じがちである。

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271中年期(40代以降)のストレス要因について、誤っているものはどれか。

  1. A子供が思春期を迎え、「よき相談相手」へとスタンスの変更が要請される。
  2. B体力に任せてがむしゃらに働くことが容易になり、心身への負担が相対的に軽減される。
  3. Cプレイングマネージャーとして働くケースが多く、相対的に心身への負担が高まる。
  4. D人生の選択自体を振り返る機会が増え、プライベート面でのストレスが立ち上がってくる。
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正解:B体力に任せてがむしゃらに働くことが容易になり、心身への負担が相対的に軽減される。

40代は体力低下の兆しが見え始め、がむしゃらに働くことは難しくなる。

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272高年齢者雇用安定法の改正(2021年)により、事業主に設けられた高年齢者就業確保措置の努力義務の年齢はどれか。

  1. A70歳まで
  2. B年齢制限なし
  3. C65歳まで
  4. D75歳まで
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正解:A70歳まで

70歳までの就業機会を確保するための措置を講ずる努力義務が設けられた。

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273高年齢者就業確保措置として事業主が講ずる努力義務の選択肢に「含まれない」ものはどれか。

  1. A高年齢者が希望するときは、70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
  2. B70歳までの定年引上げ
  3. C高年齢者が希望するときは、70歳まで正規雇用に転換する制度の導入
  4. D定年廃止
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正解:C高年齢者が希望するときは、70歳まで正規雇用に転換する制度の導入

正規雇用への転換は措置の選択肢に含まれていない。継続雇用や業務委託などが含まれる。

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274労働者のメンタルヘルス不調の定義について、正しい記述はどれか。

  1. A精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩みなど、幅広く心身の健康問題を含む総称である。
  2. B精神および行動の障害に分類される医学的な精神障害のみを指す。
  3. C仕事上のトラブルや出勤困難などは含まれず、あくまで私生活の問題に限定される。
  4. D多量飲酒などの行動上の問題は含まれず、抑うつ気分などの心理的問題のみを指す。
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正解:A精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩みなど、幅広く心身の健康問題を含む総称である。

メンタルヘルス不調は、精神疾患のみならず、強い悩みや行動上の問題を含む幅広い総称である。

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275うつ病の有病率と生涯罹患率について、正しい組み合わせはどれか。

  1. A有病率0.5%、一生のうち一度以上かかる人は3%前後
  2. B有病率10%、一生のうち一度以上かかる人は20%前後
  3. C有病率5~7%、一生のうち一度以上かかる人は10%前後
  4. D有病率1~3%、一生のうち一度以上かかる人は7%前後
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正解:D有病率1~3%、一生のうち一度以上かかる人は7%前後

うつ病は人口の1~3%にみられ、一生のうち一度以上かかる人は7%前後とされる。

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276うつ病の初期症状について、誤っている記述はどれか。

  1. A朝の気分が重く憂うつで、出勤の身支度が大儀となるなどの不調が現れる。
  2. B全身倦怠感、頭重感、食欲不振などの身体症状から自覚されることが多い。
  3. C以前は好きだったことがつまらなくなり、涙もろくなるなどの生活の不調が現れる。
  4. D本人が最初から「自分はうつ病だ」と明確に自覚し、精神科を早期受診する傾向が強い。
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正解:D本人が最初から「自分はうつ病だ」と明確に自覚し、精神科を早期受診する傾向が強い。

当初は身体症状から自覚されるため、身体の病気だろうと本人が考えてしまう傾向が強い。

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277入社3年目の社員が「2週間前から仕事の根気が続かず、決定事項が判断できない。何をやっても楽しくない」と訴えている。疑われる疾患はどれか。

  1. Aうつ病
  2. B双極性障害
  3. Cパニック障害
  4. D統合失調症
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正解:Aうつ病

「興味の減退」と「快体験の喪失」が2週間以上継続し、判断力低下がみられる場合はうつ病が疑われる。

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278うつ病の対応原則として、治療の2本柱となるものはどれか。

  1. A認知行動療法と断酒
  2. B休養と服薬
  3. C業務の継続と環境調整
  4. D運動とカウンセリング
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正解:B休養と服薬

対応の原則は、休養と服薬による心理的疲労回復が治療の2本柱となる。

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279近年の若年層にみられるうつ病の傾向として、誤っているものはどれか。

  1. A環境や周囲に問題を責任転嫁し、他罰的・衝動的な性格傾向が認められる。
  2. B責任感が強く几帳面で、何かあると自分を責めてしまう傾向が主流である。
  3. C無力感や怒り・不満などにより反応的にうつ病になることがしばしばみられる。
  4. D組織への帰属意識が希薄で、自己中心的で他者配慮に乏しい傾向がある。
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正解:B責任感が強く几帳面で、何かあると自分を責めてしまう傾向が主流である。

責任感が強く几帳面で自分を責めるのは「従来の」うつ病の性格傾向である。

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280昨今の若年層にみられるうつ病の治療において、休養と服薬に加えてより重要となる対応はどれか。

  1. A睡眠覚醒リズムの確立などの生活指導や、帰属意識を改善する精神療法的対応
  2. Bとにかく長期間の休養を与え、疲労が自然に回復するのを待つこと
  3. C直属上司が毎日電話で業務の進捗を確認し、仕事への意欲を刺激すること
  4. D自己啓発セミナーへの参加を義務づけ、性格を根本から改善させること
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正解:A睡眠覚醒リズムの確立などの生活指導や、帰属意識を改善する精神療法的対応

現代型は「士気阻喪」が背景にあるため、生活指導や帰属意識改善の精神療法的対応が必要である。

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281双極性障害における躁状態の特徴として、誤っているものはどれか。

  1. A睡眠時間が減少しているにもかかわらず活動性は高まる。
  2. B睡眠時間が増加し、日中も活発に活動するためパフォーマンスが飛躍的に向上する。
  3. C抑制や配慮に欠ける言動の結果、尊大で横柄な態度となることがある。
  4. D大きな声でよくしゃべり、内容も非現実的で誇大な傾向がみられる。
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正解:B睡眠時間が増加し、日中も活発に活動するためパフォーマンスが飛躍的に向上する。

睡眠時間は減少する。活動的になる一方でパフォーマンスは著しく低下し周囲に迷惑をかける。

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282双極Ⅱ型障害に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A気分のアップダウンは全くなく、常にテンションが高い状態が続く。
  2. B入院が必要なほどの激しい躁状態と、軽度の抑うつ状態を繰り返す。
  3. C顕著なトラブルを引き起こさない程度の軽躁と、抑うつ状態を反復する。
  4. D抗うつ薬の治療が非常に奏効しやすく、短期間で完治する。
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正解:C顕著なトラブルを引き起こさない程度の軽躁と、抑うつ状態を反復する。

双極Ⅱ型障害は、顕著なトラブルを引き起こさない程度の「軽躁」と抑うつ状態を繰り返す。

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283統合失調症の症状に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A実際にはあり得ない考えに断固たる確信をもつ「妄想」を特徴とする。
  2. B生涯有病率は0.55%とされ、10代後半から30代前半の若年者に発症しやすい。
  3. C幻覚や妄想などの陰性症状が長く続くため、仕事に就くことは一切不可能である。
  4. D意欲・自発性欠如や引きこもり傾向などの陰性症状が後遺障害として残りやすい。
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正解:C幻覚や妄想などの陰性症状が長く続くため、仕事に就くことは一切不可能である。

幻覚や妄想は「陽性症状」であり、適切な治療と支援があれば安定して働く人も増えている。

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284アルコール依存症に関する症状のうち、精神依存に該当するものはどれか。

  1. Aアルコールが切れると手が震える状態
  2. B毎日飲まずにはいられなくなる状態
  3. Cたまに付き合いで飲む機会飲酒の状態
  4. D飲酒後に冷汗が出たり眠れなくなる状態
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正解:B毎日飲まずにはいられなくなる状態

毎日飲まずにはいられなくなるのは精神依存である。手の震えや冷汗は身体依存である。

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285パニック障害の症状や経過について、正しい記述はどれか。

  1. A不安発作時に身体的検査を行うと、循環器系などに明らかな異常所見が認められる。
  2. B治療法は確立しておらず、服薬は効果がないためカウンセリングのみを行う。
  3. C人混みの多い場所へ外出することが次第に好まれるようになる。
  4. D「また発作がきたらどうしよう」という予期不安をともなうようになる。
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正解:D「また発作がきたらどうしよう」という予期不安をともなうようになる。

パニック障害では予期不安が生じ、外出や電車に乗ることが困難になる(広場恐怖)。検査で異常は出ない。

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286適応障害の診断基準に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A症状はうつ病や不安障害などの他の精神疾患の診断基準を満たすほど顕著ではない。
  2. B個人の素質や脆弱性は発症に影響するが、ストレス要因なしには発症し得なかったと考えられる。
  3. Cはっきりと確認できるストレス要因の発生から1~3ヵ月以内に発症する。
  4. D症状の持続は、ストレス要因が終結した後も通常数年以上にわたって継続する。
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正解:D症状の持続は、ストレス要因が終結した後も通常数年以上にわたって継続する。

ストレス要因またはその結果が一度終結すると、症状の持続は通常6ヵ月を超えない。

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287職域における適応障害への対応として、最も適切なアプローチはどれか。

  1. A環境調整を行うと同時に、本人のストレス対処能力を高めるべく介入する。
  2. B本人の脆弱性のみを問題とし、環境要因の調整は行わない。
  3. C職場の環境調整のみを徹底し、本人の対処能力には一切介入しない。
  4. D退職を勧奨し、より適応しやすい他社への転職を早急に促す。
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正解:A環境調整を行うと同時に、本人のストレス対処能力を高めるべく介入する。

ストレス要因の軽減(環境調整)だけでなく、同時に個人のストレス対処能力を高める観点が重要となる。

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288パーソナリティ障害に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A生まれもった気質と生育環境が絡み合い、青年期から成人期早期に始まり長期にわたり持続する。
  2. B周囲の人々と良好な関係を築きやすいが、自分自身だけが心の中で深く苦しむ障害である。
  3. Cうつ病やアルコール依存症などの精神疾患により、二次的に引き起こされた状態を指す。
  4. D環境との関係性の中で変化することはなく、いかなる状況下でも常に同じ問題行動を示す。
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正解:A生まれもった気質と生育環境が絡み合い、青年期から成人期早期に始まり長期にわたり持続する。

性格や行動の著しい偏りであり、二次的に生じたものではない。環境との関係性で変化する側面もある。

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289部下が「自分は特別である」という尊大な感覚を持ち、周囲からの賞賛のみを求め批判を強く拒絶している。該当する可能性が高い障害はどれか。

  1. A境界性パーソナリティ障害
  2. B猜疑性パーソナリティ障害
  3. C回避性パーソナリティ障害
  4. D自己愛性パーソナリティ障害
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正解:D自己愛性パーソナリティ障害

「自分は特別である」という尊大な感覚と共感性の欠如は、自己愛性パーソナリティ障害の特徴である。

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290境界性パーソナリティ障害の労働者が職場で問題となった場合の対応として、適切なものはどれか。

  1. A本人の苦痛を無視し、短絡的な批判や叱責を行って態度を早急に改めさせる。
  2. B感情的・抽象的な問題の把握は避け、具体的・個別的に行動レベルで客観的な事実を確認する。
  3. C産業保健スタッフのみに全ての対応を任せ、人事労務管理スタッフは関与しない。
  4. Dパーソナリティ障害を短期間で完治させるための集中的な医療プログラムを職場で実施する。
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正解:B感情的・抽象的な問題の把握は避け、具体的・個別的に行動レベルで客観的な事実を確認する。

事態の混乱を避けるため、行動レベルで具体的に確認し客観的に問題を共有する必要がある。

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291発達障害者支援法において、発達障害に含まれないものはどれか。

  1. A統合失調症
  2. B注意欠如・多動症
  3. C自閉スペクトラム症
  4. D学習障害
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正解:A統合失調症

発達障害には自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、ADHDなどが含まれる。統合失調症は精神疾患である。

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292注意欠如・多動症(ADHD)の特性として、職域で事例化しやすいものはどれか。

  1. A衝動コントロール不良やケアレスミスの多さ
  2. B周囲の人の気持ちが分からず空気が読めないこと
  3. C聴覚や触覚が極端に過敏であること
  4. D予定された業務が変更されるとパニックになること
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正解:A衝動コントロール不良やケアレスミスの多さ

衝動コントロール不良や不注意によるケアレスミスはADHDの特性である。

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293自閉スペクトラム症(ASD)の人が得意とする傾向がある仕事の例はどれか。

  1. A顧客の個別対応や計画変更が随時要請される仕事
  2. B上司からの漠然としたあいまいな指示で進める仕事
  3. C緻密で集中力を要するプログラミングなどの仕事
  4. D行動力より忍耐力が要請されず、自主的に動き回る営業職
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正解:C緻密で集中力を要するプログラミングなどの仕事

ASDは規則性や深い専門性が求められる研究者やプログラミングに向いている傾向がある。

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294成人になってから発達障害と診断された軽症ケースの職域での対応として、最も重要な視点はどれか。

  1. A発達障害の特性を完全に消し去るための厳格な業務訓練を行うこと
  2. B一律に単純作業のみを割り当て、責任のある業務から外すこと
  3. C精神医学的な診断名を確定させることを最優先し、業務上の困難の把握は後回しにすること
  4. D当事者が「何ができて何ができないのか」という職域での具体的アセスメント
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正解:D当事者が「何ができて何ができないのか」という職域での具体的アセスメント

精神医学的診断名より、本人の得意分野や長所を評価し、職域でどう活かせるかのアセスメントが重要。

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295心身症の定義に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A発症や症状変化と心理社会的要因(ストレス要因)との間に明らかな関連が認められる。
  2. B身体疾患ではなく、純粋な精神面・行動面の障害である心の病である。
  3. C器質的障害を呈する場合と、機能的障害を呈する場合に分けられる。
  4. D身体の内部環境を一定に保つ機能(自律神経系や内分泌系など)が関与している。
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正解:B身体疾患ではなく、純粋な精神面・行動面の障害である心の病である。

心身症は心の病ではなく、ストレスが関与する「身体疾患」である。

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296過敏性腸症候群(IBS)の治療や対応に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. Aポリープやがんなどの病変が原因であるため、速やかに外科手術を行う。
  2. B通勤に支障がある場合は出勤時間を早めたり、空いている時間帯に変更したりする。
  3. C腸の収縮運動が正常であることを説明し、不安をあおり行動を制限させる。
  4. D症状を抑えるため、通勤時は必ず急行電車に乗るよう指導しハードルを高く設定する。
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正解:B通勤に支障がある場合は出勤時間を早めたり、空いている時間帯に変更したりする。

自覚症状の軽減のため、ハードルは低めに設定し、通勤時間の変更など行動面の調整を行う。

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297緊張型頭痛の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A脈うつような激しい痛みがあり、寝込んでしまうことが多い。
  2. B吐き気やめまいを頻繁にともない、日常生活が著しく制限される。
  3. C頭をタスキで締めつけられているような連続性の痛みが特徴である。
  4. DMRIやCTなどの精密検査で明らかな異常所見が認められる。
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正解:C頭をタスキで締めつけられているような連続性の痛みが特徴である。

連続性の痛みが特徴で、精密検査では異常なし。寝込むほどではなく吐き気もない。

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298緊張型頭痛に対する認知行動療法的アプローチとして、適切なものはどれか。

  1. A「頭痛がひどいので何もできない」という認知を徹底的に肯定し、絶対安静を指示する。
  2. B痛みの原因が重大な脳疾患であることを強調し、毎日の精密検査を義務づける。
  3. C頭痛を「苦痛」と「痛み行動」に分け、「痛み行動」に焦点を当てて認知の修正を図る。
  4. D頭痛が起こるたびに鎮痛剤を大量に服用するよう指導し、薬物への依存を高める。
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正解:C頭痛を「苦痛」と「痛み行動」に分け、「痛み行動」に焦点を当てて認知の修正を図る。

「痛くてもできることはある」といった方向へ認知の修正を図るのが適切である。

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299摂食障害の神経性食欲不振症について、誤っている記述はどれか。

  1. Aやせていても「太っている」と思い込み、食事をとらなかったり吐いたりする。
  2. Bやせたいという強い願望や、太ることに対する極端な恐怖感が特徴である。
  3. C治療への積極的な参加や協力が得にくいことが少なくない。
  4. D極端にやせているため活動性が著しく低く、仕事は長期欠勤することが多い。
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正解:D極端にやせているため活動性が著しく低く、仕事は長期欠勤することが多い。

極端にやせていても活動性はむしろ高く、仕事は休まず熱心に残業を続けることがある。

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300神経性大食症(過食症)の特徴として、適切な記述はどれか。

  1. A過食行為は周囲に誇示するように人前で行われ、自己嫌悪に陥ることはない。
  2. B常に極端なやせ状態を維持しており、活動性が異常に高い状態が続く。
  3. C大量の食べ物を一気に食べるが、吐いたり下剤を乱用したりすることはない。
  4. D体重は正常範囲内に維持されていることが多いが、過食・自己嘔吐後に気分がひどく落ち込む。
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正解:D体重は正常範囲内に維持されていることが多いが、過食・自己嘔吐後に気分がひどく落ち込む。

体重は正常範囲内に維持されやすいが、自己嘔吐後に自己嫌悪に陥り気分が落ち込むのが特徴。

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301労働者に心身症が疑われる場合、企業側に求められる対応として正しいものはどれか。

  1. A業務関連性を否定するため、職場内での労働環境の調整は一切行わない。
  2. B産業医ではなく、直属の上司が自らの経験に基づき精神療法を行う。
  3. C部下の病気を診断する必要はないが、医療機関への受診につなげる手はずを整える。
  4. D本人が受診を拒否した場合は、それ以上の介入を行わず放置する。
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正解:C部下の病気を診断する必要はないが、医療機関への受診につなげる手はずを整える。

医療につなげるところまでは使用者の安全配慮義務上の責務と考えられている。

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302メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であるという誤解について、事実に反する記述はどれか。

  1. Aうつ病の有病率は1~3%であり、誰もが状況によっては罹患する可能性がある。
  2. Bうつ病などのメンタルヘルス不調は、あらかじめ将来発症しそうな人を採用時に正確に選別可能である。
  3. Cうつ病と親和性が高いとされる性格は、組織人としては高いパフォーマンスの源となり得る。
  4. D過労自殺と認定された人の多くが、直前まで「仕事ができる人」と評価されていた。
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正解:Bうつ病などのメンタルヘルス不調は、あらかじめ将来発症しそうな人を採用時に正確に選別可能である。

採用や昇進の際に将来発症する人をスクリーニング(選別)することは医学的に困難である。

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303近年の企業内における「心の病」の年齢層の傾向について、適切な記述はどれか。

  1. A年齢層による偏りは全くなく、すべての世代で完全に同じ割合で推移している。
  2. B10~20代の心の病は急速に減少し、現在はほぼゼロに近い状態である。
  3. C心の病は50代以上が全体の80%を占め、若年層にはほとんどみられない。
  4. D従来多かった30代に加え、近年は10~20代が増加し初めて30%を超えた。
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正解:D従来多かった30代に加え、近年は10~20代が増加し初めて30%を超えた。

従来は30代が多かったが、近年は10~20代が増加し初めて30%を超えている。

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3042019年の日本人(15歳~49歳)におけるDALYs(健康損失)の上位原因として、第2位となったものはどれか。

  1. A自傷・自殺および暴力
  2. B虚血性心疾患
  3. C精神疾患
  4. D悪性新生物(がん)
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正解:C精神疾患

15歳~49歳の年齢層において、精神疾患が第2位、自傷・自殺および暴力が第4位を占めている。

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305メンタルヘルス対策を「職場というシステムの問題」として捉える立場において、主要なターゲットとなる疾病はどれか。

  1. Aアルコール依存症と双極性障害
  2. B統合失調症とパニック障害
  3. Cパーソナリティ障害と摂食障害
  4. Dうつ病と適応障害
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正解:Dうつ病と適応障害

頻度を考慮すると、うつ病と適応障害がメンタルヘルス対策の主要なターゲットとなる。

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306近年の新入社員の意識傾向について、誤っている記述はどれか。

  1. A会社から私生活に干渉されることを拒み、プライベートな時間を大切にしたい傾向が強い。
  2. B残業が少なく、平日でも趣味などに時間が使える職場を選ぶ割合が過去最高となっている。
  3. C情熱型・カリスマ型のリーダーシップをとる上司を「理想の上司」として強く求めている。
  4. D「自分のキャリアプランに反する仕事を我慢して続けるのは無意味だ」と考える割合が過去最高である。
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正解:C情熱型・カリスマ型のリーダーシップをとる上司を「理想の上司」として強く求めている。

理想の上司像としては、広い心で受け入れてくれる「寛容型」の上司を求めている。

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307コーポレートガバナンス・コードの基本原則に関連し、企業の持続的成長の観点から適切な記述はどれか。

  1. Aメンタルヘルス対策は利益に直結しないため、経営方針から完全に除外する。
  2. B株主のみをステークホルダーと定義し、従業員の労働条件は最大限切り詰める。
  3. C従業員の健康管理は自己責任であるとし、社内の相談窓口はすべて廃止する。
  4. D従業員を重要なステークホルダーと認識し、生き生きと働ける職場環境づくりを進める。
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正解:D従業員を重要なステークホルダーと認識し、生き生きと働ける職場環境づくりを進める。

基本原則では従業員をステークホルダーと認識し、適切な協働に努めるべきとされている。

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308メンタルヘルス不調が継続することによる企業側のリスクとして、最も該当しないものはどれか。

  1. A従業員同士のコミュニケーションが活性化し、職場の士気が飛躍的に向上する。
  2. B損害賠償額などの経済的損失や、労働力の損失が発生する。
  3. C過労自殺などが発生した場合、周囲の労働者が動揺し職場の士気低下につながる。
  4. D事故やミスの発生、またはその隠蔽という非常に大きなリスクを背負うことになる。
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正解:A従業員同士のコミュニケーションが活性化し、職場の士気が飛躍的に向上する。

メンタルヘルス不調の継続は職場の士気低下につながるため、向上するという記述は誤りである。

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309ストレス反応における「心・技・体」の乱れのうち、「心理的側面」に該当するものはどれか。

  1. A手の震え、めまい
  2. B飲酒量や喫煙量の急増
  3. C落胆、憂うつな気分
  4. D遅刻や欠勤の増加
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正解:C落胆、憂うつな気分

不安、緊張、怒り、憂うつな気分などは心理的側面の反応である。

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310労働者の睡眠について、厚生労働省の指針が推奨している習慣はどれか。

  1. A睡眠の質を高めるため就寝前にタバコを吸う。
  2. B入眠を促進するため就寝前に寝酒をする。
  3. Cしっかり朝食をとることで朝の目覚めを促す。
  4. D休日は就寝時刻を遅らせて生活リズムを意図的に崩す。
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正解:Cしっかり朝食をとることで朝の目覚めを促す。

定期的な運動やしっかり朝食をとることは推奨される。寝酒や喫煙は不適切。

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311若年世代の睡眠リズムの乱れを引き起こす要因として、適切なものはどれか。

  1. A寝床に入ってからの長時間の携帯電話やゲームによる光刺激
  2. B毎朝定刻に起床し、太陽光を採り入れること
  3. C休日の日中に適度なスポーツを行うこと
  4. D就寝直前の短時間の読書によるリラックス効果
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正解:A寝床に入ってからの長時間の携帯電話やゲームによる光刺激

寝床での長時間の携帯電話などは光刺激により覚醒が助長され、夜更かしの原因となる。

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312退職後の熟年世代の睡眠において、陥りやすい悪循環とその対策の組み合わせとして適切なものはどれか。

  1. A寝床で長く過ごしすぎることで中途覚醒が増えるため、遅寝・早起きにして時間を適正化する。
  2. B不眠の不安から意図的に早く寝床に就き、寝つけるまで暗い部屋でじっと耐える。
  3. C日中の運動不足で眠れないため、就寝前に激しい運動をしてから寝床に入る。
  4. D年齢とともに必要な睡眠時間が増えるため、昼間も長く眠る習慣をつける。
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正解:A寝床で長く過ごしすぎることで中途覚醒が増えるため、遅寝・早起きにして時間を適正化する。

高齢者は必要な睡眠時間が減るため、寝床で過ごす時間が長すぎると睡眠が浅くなる。遅寝早起きが対策となる。

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313睡眠時無呼吸症候群など、いつもと違う睡眠が疑われる場合の対応として正しいものはどれか。

  1. A気合いで乗り切るため、カフェインを大量に摂取して日中を過ごす。
  2. Bいびきは誰にでもある正常な現象なので、特に何も対策せず放置する。
  3. C自らの工夫だけでは改善しないと感じたときは早めに専門家に相談する。
  4. D市販の睡眠薬を自己判断で長期間継続して服用する。
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正解:C自らの工夫だけでは改善しないと感じたときは早めに専門家に相談する。

睡眠に問題が生じて自力で改善しない場合は、早めに医師などの専門家に相談することが重要。

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314職業人としてのライフサイクルにおいて、入社後数年を経て転職する社員が出てくる時期の課題はどれか。

  1. A学校を卒業し、社会人としての規範を初めて身につける。
  2. B新卒ではない分即戦力を求められ、新たな人間関係構築に高い適応能力が要請される。
  3. C定年を控え、夫婦関係の再構築や喪失体験に対処する。
  4. D中間管理職として部下と上司の双方向への複雑な人間関係に対応する。
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正解:B新卒ではない分即戦力を求められ、新たな人間関係構築に高い適応能力が要請される。

20代後半~30代前半で転職する場合、即戦力と高い適応能力が求められる。

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315若い世代の非自発的な非正規雇用者に対するメンタルヘルス支援の課題として、適切なものはどれか。

  1. A正規雇用者よりも厳しいノルマを課し、自発性を強制的に引き出すこと。
  2. B終身雇用制度への完全な回帰を前提とした画一的なキャリア指導。
  3. C本人の自己責任であるとして、企業側からは一切の支援を行わないこと。
  4. D労働条件の改善と、ポジティブなキャリア観をもてるような支援の提供。
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正解:D労働条件の改善と、ポジティブなキャリア観をもてるような支援の提供。

非自発的非正規雇用者は不安が強いため、条件改善とポジティブなキャリア支援が課題とされる。

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316うつ病の療養からの復職支援において、予後を大きく左右する極めて大切な要素はどれか。

  1. A直属上司からの支援や、安心して相談できる支援体制づくり。
  2. B再発防止のため、復職と同時に服薬を一切中止させること。
  3. C復職初日から休職前と全く同じ業務量と責任を負わせること。
  4. D周囲の社員に本人の詳細な病状をすべてメールで公開すること。
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正解:A直属上司からの支援や、安心して相談できる支援体制づくり。

直属上司からの支援、就業制限、段階的復帰、相談できる体制づくりが必須である。

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317統合失調症の治療に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A薬物療法は一切効果がなく、職場でのカウンセリングのみで完治する。
  2. B陽性症状には薬物療法が有効であるが、陰性症状には十分に奏功しない場合が少なくない。
  3. C陰性症状に対しては薬物療法が劇的に効くが、陽性症状には全く効かない。
  4. D発症から数日で完全に回復し、後遺症が残ることは絶対にない。
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正解:B陽性症状には薬物療法が有効であるが、陰性症状には十分に奏功しない場合が少なくない。

幻覚などの陽性症状には薬物が有効だが、意欲低下などの陰性症状には奏功しないことが少なくない。

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318適応障害の要因の考え方として、正しい説明はどれか。

  1. Aストレス要因に対する個人の脆弱性や対処能力の問題が推定される。
  2. B仕事や日常生活に支障は生じないが、本人の頭の中だけで不都合を感じている状態である。
  3. C個人の素質は全く関係なく、異常なほどの巨大なストレス要因のみで発症する。
  4. D原因となるストレス要因が存在しなくても、本人の性格だけで自然に発症する。
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正解:Aストレス要因に対する個人の脆弱性や対処能力の問題が推定される。

ストレス要因の存在と、個人の脆弱性・対処能力の問題が推定され、両者の因果関係が認められる。

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319広義の「適応障害」の概念を説明したものとして、最も適切なものはどれか。

  1. ADSM-5などで厳密に定義された、特定の症状のみを示す極めて狭い疾患群。
  2. B与えられた状況に対して単に受身的に適合し、何の不都合も生じていない状態。
  3. C生まれつきの脳機能の障害であり、環境の変化には一切影響されない状態。
  4. D個人の価値体系に基づいた主体的な働きかけが機能しなくなり、心身や社会的に不都合をきたした状態。
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正解:D個人の価値体系に基づいた主体的な働きかけが機能しなくなり、心身や社会的に不都合をきたした状態。

広義の適応障害は、主体的な働きかけがうまく機能しなくなった結果、不都合をきたした状態を指す。

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320職場におけるパーソナリティ障害の労働者への対応として、誤っているものはどれか。

  1. A業務内容や上司との相性を勘案し、より適切な人事的処遇を検討する。
  2. B事態の混乱を避けるため、抽象的な性格批判を中心に話し合いを進める。
  3. C産業医などを介して本人をカウンセリングにつなげるなど、息の長い対応を行う。
  4. D勤務者の性格の偏りが逆に能力発揮の一助となり得る可能性につき検討する。
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正解:B事態の混乱を避けるため、抽象的な性格批判を中心に話し合いを進める。

感情的・抽象的な問題の把握は避け、具体的・個別的に行動レベルで確認する必要がある。

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321大人の発達障害における職場環境の調整として、適切な考え方はどれか。

  1. A周囲の社員には一切説明せず、本人だけの努力でコミュニケーション障害を克服させる。
  2. B本人の得意分野や長所を評価し、職域でその特性を活かせるよう仕事との相性を検討する。
  3. C診断名がついた時点で、一律にすべての業務から外し休職させる。
  4. Dストレス負荷をあえて強くかけることで、本人の適応能力を強制的に引き上げる。
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正解:B本人の得意分野や長所を評価し、職域でその特性を活かせるよう仕事との相性を検討する。

本人と仕事との相性・適応について、個々のケースにおいて具体的に検討することが基本である。

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322心身症の患者に対し「これは心の病ではなく身体の病気である」と説明する理由として、最も関連の深いものはどれか。

  1. A心身症は精神科の薬物療法でしか治療できない特殊な精神障害であるため。
  2. B身体の病気だと嘘をつくことで、患者を安心させるためのプラセボ効果を狙うため。
  3. C心身症には心理社会的なストレス要因が一切関与していないことを強調するため。
  4. D心身症が器質的または機能的障害を伴う身体疾患の病態であるため。
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正解:D心身症が器質的または機能的障害を伴う身体疾患の病態であるため。

心身症はいわゆる心の病とは異なり、器質的・機能的障害を呈する身体疾患である。

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323摂食障害の患者が抱える根本的な問題へアプローチする際、重視すべきことは何か。

  1. A見かけ上の問題行動の背景にある対人関係やアイデンティティの問題を探索する。
  2. B自己嘔吐などの行為を単なる悪習慣とみなし、厳しく叱責して止めさせる。
  3. C仕事に熱心な場合は健康であると判断し、それ以上の介入は行わない。
  4. D日々の体重変動のみを厳格に記録させ、目標体重に達するまで監視を続ける。
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正解:A見かけ上の問題行動の背景にある対人関係やアイデンティティの問題を探索する。

見かけ上の問題行動の背景にある「本当に困っている問題」を探索し解決することが必要となる。

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324「作業関連疾患」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A複数ある病因のうちのひとつが就業上の要因であるものであり、労災認定される可能性がある。
  2. B企業がメンタルヘルス対策を完璧に行えば、作業関連疾患の発生率をゼロにすることができる。
  3. C完全に個人の私生活のみが原因で発症した疾患であり、企業に責任が問われることは絶対にない。
  4. D職場環境は一切関係なく、本人の遺伝的要因のみで発症する精神疾患の総称である。
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正解:A複数ある病因のうちのひとつが就業上の要因であるものであり、労災認定される可能性がある。

作業関連疾患は就業要因が関与しており、業務上疾病として労災認定や安全配慮義務が問われる可能性がある。

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325メンタルヘルス不調を疑うサインとして、使用者が早めに察知すべき「行動」に該当しないものはどれか。

  1. A遅刻や欠勤が増え、勤務状況が悪化してきた。
  2. B業務のパフォーマンスが目に見えて低下してきた。
  3. C性格が丸くなり、同僚とのコミュニケーションが飛躍的に円滑になった。
  4. D職場で怒りっぽくなり、対人関係のトラブルが増加した。
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正解:C性格が丸くなり、同僚とのコミュニケーションが飛躍的に円滑になった。

メンタルヘルス不調のサインはパフォーマンス低下や対人関係の悪化であり、円滑になるのは該当しない。

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