二級ボイラー技士 ③ 取扱い1(点火・運転障害・附属品操作)

ボイラーの日常的な取扱い操作を学ぶ分野です。たき始めの手順、プレパージ(炉内換気)、油だきボイラーの点火操作と点火制限時間、運転中の障害(キャリオーバ・逆火・すすの付着等)への対応、附属品の操作が頻出です。「取扱いに関する知識」科目の中心で、実際の運転をイメージした手順の理解が問われます。点火・運転の一連の流れを順を追って覚え、なぜその操作が必要かを結びつけて理解すると、応用の利く知識になります。

この分野の問題39問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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121ボイラーをたき始めるときにおける主蒸気弁と空気抜き弁の点火直後の状態の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A主蒸気弁は「閉」・空気抜き弁は「開」
  2. B主蒸気弁は「開」・空気抜き弁は「開」
  3. C主蒸気弁は「開」・空気抜き弁は「閉」
  4. D主蒸気弁は「閉」・空気抜き弁は「閉」
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正解:A主蒸気弁は「閉」・空気抜き弁は「開」

主蒸気弁は圧力を上げるためたき始めは「閉」とし、空気抜き弁はボイラー水から発生する空気を排出するためたき始めは「開」にします。

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122ボイラーの点火前に行うプレパージ(炉内および煙道の換気)について正しい説明はどれか。

  1. A煙道のダンパを全閉にしてファンを運転する
  2. B煙道のダンパを全閉にしてファンを停止する
  3. C煙道のダンパを全開にしてファンを停止する
  4. D煙道のダンパを全開にしてファンを運転する
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正解:D煙道のダンパを全開にしてファンを運転する

炉内爆発の原因となる未燃ガスを排出するため、煙道のダンパを全開にしてファンを運転し換気を行います。

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123油だきボイラーを手動操作で点火する場合における点火用火種(点火棒)を差し入れる位置として正しいものはどれか。

  1. Aバーナの先端のやや前方上部
  2. Bバーナの先端のやや後方上部
  3. Cバーナの先端のやや後方下部
  4. Dバーナの先端のやや前方下部
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正解:Dバーナの先端のやや前方下部

点火用火種(点火棒)はバーナの先端のやや前方下部に差し入れるのが正しい手順です。

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124油だきボイラーを手動操作で点火するとき燃料弁を開くタイミングとして正しいものはどれか。

  1. Aファンを起動する直前に開く
  2. B点火用火種を差し入れる前に開く
  3. C点火用火種を差し入れてから開く
  4. Dバーナモータが完全に停止してから開く
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正解:C点火用火種を差し入れてから開く

点火の瞬間の爆発的な燃焼を防ぐため、燃料弁は必ず点火用火種を差し入れてから開きます。

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125油だきボイラーを手動点火する際における点火制限時間(燃料弁を開いてから着火させるまでの時間)として正しいものはどれか。

  1. A10〜15秒間
  2. B20〜30秒間
  3. C60〜90秒間
  4. D2〜5秒間
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正解:D2〜5秒間

燃料の種類および燃焼室熱負荷の大小に応じて、燃料弁を開いてから2〜5秒間の点火制限時間内に着火させる必要があります。

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126ガスだきボイラーを手動操作で点火する際のガス漏れの点検について正しいものはどれか。

  1. A燃焼室熱負荷を最大にしてガス漏れの有無を自動計測する
  2. Bガス漏れ検出器の使用や石けん水などの検出液を塗布して点検する
  3. C主蒸気弁を全開にしてガス配管内の圧力を大気圧にして点検する
  4. D点火用火種を近づけて微小な火炎の発生の有無で点検する
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正解:Bガス漏れ検出器の使用や石けん水などの検出液を塗布して点検する

ガス圧力が加わっている継手、コック、弁について、ガス漏れ検出器の使用または石けん水などの検出液の塗布によって点検します。

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127ボイラーのたき始めに発生する現象とその対応に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A水位が下降するので給水を行う
  2. B水位が上昇するので吹出しを行う
  3. C水位が下降するので吹出しを行う
  4. D水位が上昇するので給水を行う
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正解:B水位が上昇するので吹出しを行う

たき始めはボイラー水の温度上昇に伴い気泡が発生して水位が上昇するため、吹出しを行って常用水位を維持します。

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128油だきボイラーの燃焼量を増減する操作手順において不完全燃焼を起こさないための原則はどれか。

  1. A燃焼量を増やすときは燃料を先に増やし、減らすときは空気を先に減らす
  2. B燃焼量を増やすときは空気を開放し、減らすときは主蒸気弁を急開する
  3. C燃焼量を増やすときは燃料供給量を最大にし、減らすときはダンパを全閉にする
  4. D燃焼量を増やすときは空気を先に増やし、減らすときは燃料を先に減らす
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正解:D燃焼量を増やすときは空気を先に増やし、減らすときは燃料を先に減らす

常に燃料よりも空気量が多い状態にするため、燃焼量を増やすときは空気量を先に増やし、減らすときは燃料供給量を先に減らします。

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129油だきボイラーの運転中において適切な空気量で燃焼しているときの火炎の色と炉内の状況はどれか。

  1. A炎がオレンジ色で、炉内の見通しがきく
  2. B炎が短く輝白色で、炉内が非常に明るい
  3. C炎が暗赤色で、不完全燃焼のため炉内の見通しがきかない
  4. D炎が青白色で、炉内に多量のすすが発生している
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正解:A炎がオレンジ色で、炉内の見通しがきく

空気量が適量なときは炎がオレンジ色になり、炉内の見通しがきく状態になります。

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130ボイラー外部伝熱面に付着したすすを除去するスートブローの実施に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A燃焼量が極めて低い状態のときに行う
  2. B主蒸気弁を全開から急に絞った直後に行う
  3. C燃焼が安定した状態のときに行う
  4. D給水ポンプを停止して水位を安全低水面以下に下げて行う
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正解:C燃焼が安定した状態のときに行う

燃焼量が低い状態で行うと火炎の消失や燃焼ガスの乱れを招くため、スートブローは燃焼が安定した状態のときに行います。

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131ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する主な原因として該当しないものはどれか。

  1. A吹出し装置の閉止が不完全であること
  2. B給水温度が過剰に低下すること
  3. C胴内または蒸気ドラム内に設けた給水内管の穴の閉そく
  4. D使用先における蒸気の大量消費
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正解:B給水温度が過剰に低下すること

水位の異常低下を招くのは給水温度の低下ではなく「給水温度の過昇」であり、ポンプ内で水が蒸発して給水不能になるためです。

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132ボイラー運転中に低水位に気付いたときの措置として、誤っている操作はどれか。

  1. A燃料の供給を止めて燃焼を停止する
  2. Bダンパを全開にして換気を行い炉を冷却する
  3. C主蒸気弁を全開にして蒸気の供給を急激に増やす
  4. D主蒸気弁を閉じて送気を中止する
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正解:C主蒸気弁を全開にして蒸気の供給を急激に増やす

低水位に気付いたときは、それ以上の水位低下を防ぐために主蒸気弁を閉じて送気を中止しなければなりません。

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133点火時などにたき口から炉外に火炎が突然吹き出してくる現象(逆火)の発生原因として正しいものはどれか。

  1. A点火時に燃料より先に空気を供給すること
  2. B点火用バーナの燃料の圧力が過剰に高いこと
  3. C煙道のダンパの開度が不十分で炉内の通風力が不足していること
  4. Dバーナが複数ある場合に必ず下方のバーナから点火すること
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正解:C煙道のダンパの開度が不十分で炉内の通風力が不足していること

煙道のダンパ開度不足などによる炉内の通風力不足は、着火の遅れを招き炉内にたまった燃料が一度に着火して逆火を起こす原因になります。

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134ボイラー水が水滴や泡の状態で蒸気とともに運び出される現象(キャリオーバ)によって生じる害として正しいものはどれか。

  1. A自動制御装置の検出端の開口部や連絡配管が不純物で閉そくする
  2. B過熱器に入ることで蒸気温度(過熱度)が著しく上昇する
  3. C水面計のボイラー水が完全に静止して動かなくなる
  4. D給水ポンプの内部で水の一部が蒸発し給水不能になる
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正解:A自動制御装置の検出端の開口部や連絡配管が不純物で閉そくする

キャリオーバによって運ばれた不純物が自動制御装置の検出端の開口部や連絡配管に付着すると、閉そくして自動制御機能が障害されます。

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135キャリオーバが発生した場合の直接の発生原因とそれに対する適切な処置の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A蒸気負荷が過大であるとき:燃焼量を上げる
  2. Bボイラー水位が高水位であるとき:ボイラー水の一部を吹出しする
  3. C主蒸気弁を急開したとき:主蒸気弁をさらに急激に全開にする
  4. Dボイラー水が過度に濃縮されたとき:給水ポンプを直ちに停止する
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正解:Bボイラー水位が高水位であるとき:ボイラー水の一部を吹出しする

ボイラー水位が高水位のときは水面と蒸気取出し口の距離が近くキャリオーバを招くため、ボイラー水の一部を吹出しして水位を下げます。

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136油だきボイラーにおいてバーナチップや炉壁などに炭化物(カーボン)が生成・付着する原因として正しいものはどれか。

  1. Aバーナの油噴射角度が不適正であること
  2. Bバーナの油噴霧粒径が非常に小さいこと
  3. C燃料油の圧力や温度が常に適正に保たれていること
  4. D燃料油の残留炭素分が著しく少ないこと
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正解:Aバーナの油噴射角度が不適正であること

バーナの油噴射角度が不適正であることや、バーナチップの汚損・摩耗、燃料油の圧力・温度の不適正などは炭化物の生成原因となります。

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137ボイラーの運転を終了するときの一般的な操作順序として正しいものはどれか。

  1. A燃料供給停止 → 換気(ポストパージ) → 給水・給水ポンプ停止 → 蒸気弁閉止・ドレン弁開放 → ダンパ閉止
  2. B換気(ポストパージ) → 燃料供給停止 → 蒸気弁閉止・ドレン弁開放 → ダンパ閉止 → 給水・給水ポンプ停止
  3. C燃料供給停止 → 蒸気弁閉止・ドレン弁開放 → ダンパ閉止 → 換気(ポストパージ) → 給水・給水ポンプ停止
  4. D蒸気弁閉止・ドレン弁開放 → 燃料供給停止 → 換気(ポストパージ) → ダンパ閉止 → 給水・給水ポンプ停止
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正解:A燃料供給停止 → 換気(ポストパージ) → 給水・給水ポンプ停止 → 蒸気弁閉止・ドレン弁開放 → ダンパ閉止

一般的な運転終了は、まず燃料を停止して消火し、換気、次回起動時のための給水、蒸気弁閉止とドレン弁開放、最後に放熱を防ぐダンパ閉止の順で行います。

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138ボイラーに設置する水面測定装置の構造および配管の勾配に関する記述として正しいものはどれか。

  1. A水側連絡管は水柱管に向かって下がり勾配にする
  2. B複数の水面測定装置はすべてボイラー本体に直接取り付ける
  3. C水側連絡管は水柱管に向かって上がり勾配にする
  4. D水側連絡管はスラッジがたまらないよう常に完全な水平にする
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正解:C水側連絡管は水柱管に向かって上がり勾配にする

水側連絡管の中の水は左右に移動するだけでスラッジがたまりやすいため、水柱管に向かって上がり勾配にする必要があります。

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139水面計のコック(蒸気コック、水コック、ドレンコック)が「開」状態のときのハンドルの位置として正しいものはどれか。

  1. Aハンドルが管軸に対して直角方向のとき
  2. Bハンドルが管軸に対して同一方向のとき
  3. Cハンドルが管軸に対して45度傾いているとき
  4. Dハンドルが完全に取り外されているとき
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正解:Aハンドルが管軸に対して直角方向のとき

水面計のコックは運転中の振動でハンドルが徐々に下がって閉じるのを防ぐため、一般のコックとは異なり管軸に対して直角方向のときが「開」です。

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140ばね安全弁が設定圧力になっても作動しない場合に直ちに行うべき適切な措置はどれか。

  1. Aボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げてから、調整ボルトを締める
  2. Bボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げてから、調整ボルトを緩める
  3. Cボイラーの圧力を設定圧力の50%以下まで下げてから、ばねを強く締め付ける
  4. Dボイラーの圧力を最高使用圧力まで上昇させてから、テストレバーを取り外す
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正解:Bボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げてから、調整ボルトを緩める

作動しない場合はばねを締めすぎているため、調整中の作動を防ぐよう圧力を設定圧力の80%程度に下げてから調整ボルトを緩めます。

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141安全弁が2個以上ある蒸気ボイラーで、一方を最高使用圧力以下で作動するよう調整した場合、他方の安全弁に認められる調整として正しいものはどれか。

  1. A最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整できる
  2. B最高使用圧力の10%増以下で作動するように調整できる
  3. C常用圧力以下で作動するように調整しなければならない
  4. D胴の内容積に応じて任意の圧力に調整できる
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正解:A最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整できる

安全弁が2個以上ある場合、1個を最高使用圧力以下で作動するよう調整すれば、他の安全弁は最高使用圧力の3%増以下で作動するよう調整できます。

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1422個の吹出し弁が直列に設けられている間欠吹出し装置において、吹出しを開始するときと終了するときの操作順序の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A開始時は急開弁を先に開き、終了時は漸開弁を先に閉じる
  2. B開始時は急開弁を先に開き、終了時は急開弁を先に閉じる
  3. C開始時は漸開弁を先に開き、終了時は漸開弁を先に閉じる
  4. D開始時は漸開弁を先に開き、終了時は急開弁を先に閉じる
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正解:A開始時は急開弁を先に開き、終了時は漸開弁を先に閉じる

急激な吹出しを避けるため、開始時はボイラーに近い急開弁を先に開き遠い漸開弁を徐々に開き、終了時は漸開弁を先に閉じてから急開弁を閉じます。

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143給湯用または閉回路で使用する温水ボイラーの間欠吹出しの実施について正しいものはどれか。

  1. A通常はボイラー水がほとんど濃縮せずスラッジの生成が少ないため、吹出しは一切行ってはならない
  2. B毎日定時運転中に最大負荷の50%以上のときに間欠吹出しを連続して行う
  3. C酸化鉄やスラッジなどの沈殿を考慮してボイラー水を一部入れ替えるとき、ボイラー休止中に適宜行う
  4. D燃焼量を急激に増加させてボイラー水温度が最高に達した運転中に行う
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正解:C酸化鉄やスラッジなどの沈殿を考慮してボイラー水を一部入れ替えるとき、ボイラー休止中に適宜行う

閉回路の温水ボイラーでは通常吹出しの必要はありませんが、沈殿を考慮し一部入れ替えるときはボイラー休止中に適宜間欠吹出しを行います。

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144ディフューザポンプを起動するときおよび運転を停止するときのバルブ(吸込み弁・吐出し弁)の操作手順として正しいものはどれか。

  1. A起動時は吐出し弁を全開にして行い、停止時は吸込み弁を全閉にしてから電動機を止める
  2. B起動時は吸込み弁を全閉・吐出し弁を全開で行い、停止時は吸込み弁を全閉にしてから電動機を止める
  3. C起動時は吸込み弁も吐出し弁も全閉で行い、停止時は両方のバルブを同時に急開する
  4. D起動時は吸込み弁を全開・吐出し弁を全閉で行い、停止時は吐出し弁を全閉にしてから電動機を止める
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正解:D起動時は吸込み弁を全開・吐出し弁を全閉で行い、停止時は吐出し弁を全閉にしてから電動機を止める

最小の動力で起動するため、起動時は吸込み弁全開・吐出し弁全閉で行い、停止時は吐出し弁を全閉にしてから電動機を止めます。

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145複数のバーナが上下に2基配置されているボイラーを手動操作で点火する場合、適切な点火手順とその理由の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A上方のバーナから点火する。未燃ガスが炉内の下部に滞留しやすいためである。
  2. B上方のバーナから点火する。上方の炎によって下方のバーナの着火を促進するためである。
  3. C下方のバーナから点火する。未燃ガスが炉内の上部に滞留しやすいためである。
  4. D下方のバーナから点火する。点火したバーナの火炎で他のバーナへ安全に同時点火するためである。
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正解:C下方のバーナから点火する。未燃ガスが炉内の上部に滞留しやすいためである。

バーナが上下に2基配置されている場合は必ず下方のバーナから点火します。これは未燃ガスが上部に滞留しやすく爆発を防ぐためです。

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146空気量が過剰な状態で油だきボイラーを運転し続けた場合、どのような現象が発生するか。

  1. A炎が短く輝白色になり、炉内が明るくなって熱損失や突然消火の原因となる
  2. B炎が暗赤色になり、炉内に多量のすすが発生して見通しがきかなくなる
  3. C未燃ガスが炉内に大量に滞留し、点火した瞬間に炉内爆発を引き起こす
  4. Dボイラー水中に溶けていた空気が急激に発生し、空気抜き弁から水が噴き出す
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正解:A炎が短く輝白色になり、炉内が明るくなって熱損失や突然消火の原因となる

空気量が過剰な場合は炎が短く輝白色になり炉内は明るくなりますが、燃焼用の空気量が多すぎるため突然消火などの原因になります。

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147スートブロー(すす吹き)を行う際、管の侵食や腐食などの損傷(障害)を防ぐための適切な取扱いはどれか。

  1. Aスートブロー中はドレン弁を完全に閉止し、水分を含んだ湿った蒸気で一箇所に集中して吹き付ける
  2. B燃焼量が極めて低い状態、または消火直後のポストパージ中に一箇所に長く吹き付ける
  3. Cスートブロワから十分にドレン(水滴)を抜いた乾燥した蒸気を用い、一箇所に長く吹き付けない
  4. D最大負荷の50%以下の状態で、スートブローの効果を確認せずに連続して30分以上吹き付ける
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正解:Cスートブロワから十分にドレン(水滴)を抜いた乾燥した蒸気を用い、一箇所に長く吹き付けない

ドレンが含まれていると伝熱面に穴が開いたり腐食したりするため、十分にドレンを抜いた乾燥蒸気を使用し、侵食を防ぐため一箇所に長く吹き付けません。

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148炉筒煙管ボイラーの運転中に水位の異常低下に気付いた。水面計を確認したところ、水面がすでに煙管のある位置より低下していると推定される場合の対応として正しいものはどれか。

  1. Aボイラー本体を急冷して圧力を下げるため、直ちに最大能力で給水を行う
  2. B鋳鉄製ボイラーと同じ扱いとし、いかなる場合も主蒸気弁を全開にして送気を続ける
  3. C水位検出器の機能を試験するため、直ちに吹出し弁を開いてボイラー水を全量排出する
  4. D水管や煙管が急冷されて漏れや破裂を引き起こす危険があるため、給水を行ってはならない
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正解:D水管や煙管が急冷されて漏れや破裂を引き起こす危険があるため、給水を行ってはならない

水面が煙管の位置より低下していると推定される場合に給水を行うと、過熱された管が急冷されて破裂する危険性があるため給水は禁止です。

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149ボイラー水が過度に濃縮され、溶解性蒸発残留物や油脂分が多く含まれる状態で運転を続けた結果、発生する現象とその直接的な害の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. Aプレパージの不足による炉内爆発の発生
  2. Bホーミング(泡立ち)などのキャリオーバによる見かけ上の水位上昇と低水位事故の誘発
  3. Cバーナチップの摩耗による油噴射角度の不適正と炭化物の大量生成
  4. D水側連絡管に向かって下がり勾配になることによるスラッジの完全閉そく
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正解:Bホーミング(泡立ち)などのキャリオーバによる見かけ上の水位上昇と低水位事故の誘発

濃縮により油脂分等が多いとホーミング等のキャリオーバが起き、泡で水位制御装置が誤認識して水位を下げるため低水位事故を招く危険があります。

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150ボイラーの緊急停止(非常停止)をしなければならなくなったときの操作手順として正しいものはどれか。

  1. A主蒸気弁の閉止 → 燃料の供給停止 → 炉内・煙道の換気 → 水位の維持
  2. B燃料の供給停止 → 炉内・煙道の換気 → 主蒸気弁の閉止 → 水位の維持(ただし危険時を除く)
  3. C給水ポンプの停止 → 主蒸気弁の全開 → 燃料の供給停止 → ダンパの完全閉止
  4. D炉内・煙道の換気 → 主蒸気弁の閉止 → 燃料の供給停止 → 給水の実施
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正解:B燃料の供給停止 → 炉内・煙道の換気 → 主蒸気弁の閉止 → 水位の維持(ただし危険時を除く)

緊急停止時は、まず燃料を停止し消火、次に換気、再起動時の圧力維持のため主蒸気弁を閉止、最後に状況を確認して必要な水位を維持します。

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151水面計の機能試験を行う際、蒸気側・水側連絡管の「詰まりがないこと(噴出状態)」を個別にブローして確認する正しい操作手順はどれか。

  1. Aドレンコックを閉じ蒸気コックと水コックを開く → 蒸気コックを閉じ水側を確認 → 水コックを閉じ蒸気側を確認
  2. B蒸気コックと水コックを閉じドレンコックを開く → 水コックを開いてブロー後閉じる → 蒸気コックを開いてブロー後閉じる
  3. Cドレンコックを半分開き水コックだけを全開にする → 次にドレンコックを全閉にし蒸気コックをハンドルと同一方向にする
  4. D蒸気コックと水コックを開いたままドレンコックを閉じる → 2組の水面計の水位に差異がないことを確認してコックを取り外す
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正解:B蒸気コックと水コックを閉じドレンコックを開く → 水コックを開いてブロー後閉じる → 蒸気コックを開いてブロー後閉じる

まず気水を排出し、次に水コックだけを開いて水側ブロー後に閉じ、さらに蒸気コックだけを開いて蒸気側ブロー後に閉じるのが正しい手順です。

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152最高使用圧力がそれぞれ 0.9 MPa、1.0 MPa、1.1 MPa の3つのボイラーが共通の蒸気配管で連絡している。このシステムにおける各ボイラーの安全弁の設定圧力の調整基準として正しいものはどれか。

  1. A各ボイラーの最高使用圧力に応じて、それぞれ 0.9 MPa、1.0 MPa、1.1 MPa に調整する
  2. B最高使用圧力の最も高いボイラーを基準にして、すべての安全弁の設定圧力を 1.1 MPa に調整する
  3. C最高使用圧力の最も低いボイラーを基準にして、すべての安全弁の設定圧力を 0.9 MPa に調整する
  4. D3つのボイラーの平均値である 1.0 MPa にすべての安全弁の設定圧力を均一に調整する
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正解:C最高使用圧力の最も低いボイラーを基準にして、すべての安全弁の設定圧力を 0.9 MPa に調整する

最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合、圧力が低いほうへ蒸気が流れ込み上昇するのを防ぐため最も低いボイラーを基準にします。

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153水面計の機能試験(ブロー操作による詰まりの除去と正常表示の確認)を実施すべき時期または状況として、正しいものはどれか。

  1. Aボイラーの運転中にウォータハンマ(激しい管内衝撃現象)が発生した直後
  2. B毎日1回以上、また2組の水面計の水位に差異を認めたときや担当者が交替したとき
  3. C点火前に残圧がない場合、たき始めて最高使用圧力に達し主蒸気弁を全開にしたとき
  4. Dスートブローを連続して行い、炉内の炎がオレンジ色から輝白色に変化したとき
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正解:B毎日1回以上、また2組の水面計の水位に差異を認めたときや担当者が交替したとき

機能試験は毎日1回以上行うほか、2組の水面計の水位に差異があるとき、キャリオーバ発生時、補修時、交替時などに実施します。

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154グランドパッキンシール式とメカニカルシール式の2つの軸密閉方式を持つディフューザポンプの取扱いおよび管理に関する記述として正しいものはどれか。

  1. Aグランドパッキンシール式は、パッキンを強く締め付けて水漏れが完全にない状態であることを確認する
  2. Bメカニカルシール式は、回転環と固定環の間にスラッジを毎日1回吹出し管から投入して密着させる
  3. Cメカニカルシール式は、グランドパッキンシール式とは異なり、少量の水が常時滴下している状態を維持する
  4. Dグランドパッキンシール式は、運転中に締め増しができるよう締め代を残し、少量の水が滴下する程度にする
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正解:Dグランドパッキンシール式は、運転中に締め増しができるよう締め代を残し、少量の水が滴下する程度にする

グランドパッキンシール式は少量の水が滴下する程度に調整し、締め代を残します。水漏れがないことを確認するのはメカニカルシール式です。

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155ボイラー水に「溶解性蒸発残留物」が多く含まれている場合、水面計の点検やボイラーの管理において異常に気付くための説明として、最も適切なものはどれか。

  1. A水面計の弁・コックが「開」になっていれば、ボイラー水が減っても水面計は元の常用水位を示したままになるため異常に気付けない。
  2. B溶解性蒸発残留物は普段から固形物として沈殿しているため、毎日1回吹出しを行ってもかまどろ(軟質のスラッジ)として排出できない。
  3. C溶解性蒸発残留物が多い状態では排ガス中のH2O(水)の濃度が著しく上昇するため、その計測値から空気量の過不足を正確に判断できる。
  4. D溶解性蒸発残留物が多いと石けん水のような泡が多量に発生し、キャリオーバ(ホーミング)によってボイラー水全体が著しく揺れ動くため水面計の水位が確認しにくくなる。
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正解:D溶解性蒸発残留物が多いと石けん水のような泡が多量に発生し、キャリオーバ(ホーミング)によってボイラー水全体が著しく揺れ動くため水面計の水位が確認しにくくなる。

溶解性蒸発残留物や有機物が多いと石けん水のような泡が多量に発生するホーミングを招き、水面が著しく揺れ動くため水位の確認が困難になります。

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156ボイラーをたき始めるときの各種弁・コックの状態に関する記述のうち、「閉」状態にすべきものとして正しいものはどれか。

  1. A水面計とボイラーの間の連絡管の弁・コック
  2. B吹出し弁・吹出しコック
  3. C圧力計のコック
  4. D空気抜き弁
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正解:B吹出し弁・吹出しコック

たき始めるときの弁・コックの状態として、水面計連絡管、空気抜き弁、圧力計コックは「開」であり、主蒸気弁と吹出し弁・コックは「閉」です。

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157ボイラー水位の確認と調整に関する次の記述のうち、明確に誤っているものはどれか。

  1. A水面計を用いて、ボイラー水位が常用水位にあることを確認する。
  2. B水位が常用水位より低い場合は給水を行い、高い場合は吹出しを行うことで水位を調整する。
  3. C験水コックがある場合は、水部にあるコックから水が噴き出すことを確認する。
  4. D水位を上下して水位検出器の機能を試験し、給水ポンプが設定された水位の上限で起動し、下限で停止することを確認する。
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正解:D水位を上下して水位検出器の機能を試験し、給水ポンプが設定された水位の上限で起動し、下限で停止することを確認する。

給水ポンプは、設定された水位の「上限で停止し、下限で起動する」ことを確認するのが正しいため、上限で起動・下限で停止という記述は誤りです。

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158油だきボイラーを手動操作で点火する手順におけるダンパの操作と炉内通風圧(風量)の調節について、誤っている説明はどれか。

  1. Aプレパージを最大風量で行うため、点火の瞬間はダンパをさらに開放し、炉内通風圧を最大に維持したまま燃料弁を開く。
  2. B炉内爆発を防止するため、ダンパをプレパージの位置(全開)に設定し、ファンを運転して換気する。
  3. Cプレパージが終了したら、ダンパを点火位置に設定し、炉内通風圧を調節して風量を減らす。
  4. Dプレパージは最大風量で行うので、そのままの風量で点火すると吹き消えてしまうため、点火前に風量を調節する。
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正解:Aプレパージを最大風量で行うため、点火の瞬間はダンパをさらに開放し、炉内通風圧を最大に維持したまま燃料弁を開く。

プレパージの最大風量のまま点火すると吹き消えてしまうため、ダンパを点火位置に設定して風量を減らす(炉内通風圧を調節する)必要があります。

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159油だきボイラーの燃焼の維持・調節において、空気量の過不足を判断するための計測対象に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A空気量の過不足は、排ガス中のCO2(二酸化炭素)、CO(一酸化炭素)またはO2(酸素)の計測値から判断する。
  2. B空気量の過不足は、排ガス中のH2O(水)、NO2(二酸化窒素)またはSO2(二酸化硫黄)の濃度から判断する。
  3. C空気量の過不足は、燃料油中に含まれる水分やガスの量を連続計測することによって直接判断する。
  4. D空気量の過不足は、ディフューザポンプの負荷電流の値の増減を電流計で計測することによって判断する。
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正解:A空気量の過不足は、排ガス中のCO2(二酸化炭素)、CO(一酸化炭素)またはO2(酸素)の計測値から判断する。

空気量の過不足は排ガス中のCO2、CO、O2の計測値から判断します。H2O、NO2、SO2の濃度からは判断できないと明記されています。

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