二級ボイラー技士 ⑤ 燃料燃焼1(燃料・液体気体固体・重油バーナ)

ボイラーで使う燃料の性質と液体燃料の燃焼を学ぶ分野です。固体燃料の工業分析・元素分析、着火温度(発火点)や引火点、発熱量(高発熱量・低発熱量)といった燃料の基礎、重油の性状と重油バーナ(圧力噴霧式・回転式など)の種類と特徴が頻出です。「燃料及び燃焼に関する知識」科目の前半にあたり、燃料の分析値や発熱量の用語を正確に区別できるかが問われます。用語の定義を最初に固めると、燃焼の仕組みの理解が進みます。

この分野の問題45問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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200JISによる固体燃料の工業分析において、直接測定する成分の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A水分・灰分・固定炭素
  2. B炭素・水素・窒素
  3. C水分・灰分・揮発分
  4. D水分・硫黄分・揮発分
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正解:C水分・灰分・揮発分

工業分析では気乾試料の水分、灰分、揮発分を測定し、残りを固定炭素として質量%で表します。

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201燃料の工業分析と元素分析に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A工業分析では硫黄分や窒素を測定する
  2. B気体燃料の組成を調べるために工業分析が用いられる
  3. C液体燃料の元素分析では差し引いた値を酸素として扱う
  4. D固体燃料には成分分析が用いられる
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正解:C液体燃料の元素分析では差し引いた値を酸素として扱う

元素分析では炭素、水素、窒素、硫黄を測定し、100から差し引いた値を酸素として扱います。

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202燃料の着火温度(発火点)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A他から点火しないで自然に燃え始めるときの最高の温度
  2. B自然に燃え始めるときの最低の温度で点火源は不要である
  3. C点火源を与えて加熱したときに燃え始める最低の温度
  4. D燃料が加熱されて酸化反応により発生する熱量のみで決まる
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正解:B自然に燃え始めるときの最低の温度で点火源は不要である

着火温度は、他から点火しないで自然に燃え始めるときの最低の温度であり、点火源は不要です。

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203液体燃料の引火点に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A液体そのものが酸素と結び付いて瞬間的に光を放って燃え始める最低の温度
  2. B可燃性蒸気の濃度が濃すぎる場合にのみ点火源によって燃え始める最高の温度
  3. C液面上に発生した可燃性蒸気に点火源を近付けたとき瞬間的に燃え始める最低の温度
  4. D点火源を与えなくても液面上から自然に燃え始める最低の温度
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正解:C液面上に発生した可燃性蒸気に点火源を近付けたとき瞬間的に燃え始める最低の温度

引火点とは、液面上に発生した可燃性蒸気に点火源を近付けたときに、瞬間的に光を放って燃え始めるときの最低の温度です。

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204ボイラー効率の算定において、一般的に用いられる燃料の発熱量はどれか。

  1. A高発熱量(総発熱量)
  2. B低発熱量(真発熱量)
  3. C真発熱量(高発熱量)
  4. D潜熱を含んだ発熱量
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正解:B低発熱量(真発熱量)

ボイラーでは水蒸気が気体のまま排出されるため、ボイラー効率の算定には潜熱を含まない低発熱量(真発熱量)を用います。

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205同一の燃料における高発熱量と低発熱量の差を決定する主な要因はどれか。

  1. A燃料に含まれる炭素と水素の割合
  2. B燃料に含まれる水分と灰分の割合
  3. C燃料に含まれる水分と水素の割合
  4. D燃料に含まれる揮発分と固定炭素の割合
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正解:C燃料に含まれる水分と水素の割合

高発熱量と低発熱量の差は水蒸気の潜熱を含むか否かであり、燃料に含まれる水分と水素の割合によって定まります。

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206JISの分類によるA重油、B重油、C重油の性質に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. AA重油は最も粘度が高く発熱量が大きい高品質な燃料である
  2. BC重油は最も粘度が高く発熱量が低い低品質な燃料である
  3. CB重油は最も粘度が低く硫黄分が少ない高品質な燃料である
  4. DC重油は最も粘度が低く発熱量が大きい低品質な燃料である
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正解:BC重油は最も粘度が高く発熱量が低い低品質な燃料である

C重油は最も粘度が高く、発熱量が低い上、硫黄分が多いことから低品質の燃料とされています。

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207重油の粘度と温度の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A重油の粘度は温度が上昇すると高くなる
  2. B重油の粘度は温度が変化しても一定である
  3. CC重油は粘度が低いため加熱を必要としない
  4. D重油の粘度は温度が上昇すると低くなる
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正解:D重油の粘度は温度が上昇すると低くなる

流体の粘度は一般に温度が高くなると低下するため、重油の粘度も温度が上昇すると低くなります。

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208重油の密度と温度の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A温度が上昇すると体積が収縮するため密度が増加する
  2. B温度が上昇すると体積が膨張するため密度が減少する
  3. C温度が上昇すると体積が膨張するため密度が増加する
  4. D温度が上昇すると体積が収縮するため密度が減少する
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正解:B温度が上昇すると体積が膨張するため密度が減少する

温度が上昇すると重油の体積は膨張して大きくなるため、単位体積当たりの質量である密度は減少します。

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209重油の引火点に関する記述のうち、JISの分類に基づいた正しいものはどれか。

  1. AA重油とB重油の引火点は70度以上である
  2. B一般に密度の小さい重油ほど引火点が低い
  3. CC重油の引火点は60度以上である
  4. D一般に密度の大きい重油ほど引火点が低い
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正解:B一般に密度の小さい重油ほど引火点が低い

JISではA・B重油が60度以上、C重油が70度以上とされており、一般に密度の小さい重油ほど引火点が低いです。

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210重油の比熱に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A重油の比熱は温度および密度によって変わる
  2. B重油の比熱は温度のみによって変化する
  3. C重油の比熱は密度のみによって変化する
  4. D重油の比熱は温度や密度に関わらず常に一定である
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正解:A重油の比熱は温度および密度によって変わる

一般に流体の比熱はその温度および密度によって変化し、重油の比熱も同様に温度と密度によって変わります。

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211重油の凝固点と流動点に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A油を冷却したとき流動状態を保つことができる最低温度を凝固点という
  2. B油が低温になり流動性をまったく失って凝固する最高温度を流動点という
  3. C一般に流動点は凝固点よりも2.5度低い
  4. D高品質の重油ほど凝固点と流動点は低い
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正解:D高品質の重油ほど凝固点と流動点は低い

油が流動性を失う最高温度が凝固点、流動状態を保てる最低温度が流動点であり、高品質なほどこれらは低いです。

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212重油に含まれる水分が多い場合に発生する障害として、正しいものはどれか。

  1. Aバーナ管内で重油が気化して供給が止まるベーパロック
  2. B伝熱面に薄い膜状に付着して伝熱を阻害する高温腐食
  3. C煙突からばいじんが排出されて起こる大気汚染
  4. D火炎が切れ切れとなって不安定な燃焼になるいきづき燃焼
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正解:D火炎が切れ切れとなって不安定な燃焼になるいきづき燃焼

重油に水分が多いとバーナから重油と水分が交互に噴出し、火炎が切れ切れとなるいきづき燃焼の原因になります。

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213重油中の水分がボイラーの熱効率に与える影響として、正しいものはどれか。

  1. A水分の蒸発に熱を奪われ、ボイラー効率が低下する
  2. B霧化が細かくなり、常にボイラー効率が向上する
  3. C排ガス中の水蒸気量が減少し、排ガス損失が小さくなる
  4. D燃焼用空気量が不要になり、排ガス量が減少する
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正解:A水分の蒸発に熱を奪われ、ボイラー効率が低下する

重油中の水分は蒸発に熱を使うため、熱損失となってボイラー効率を低下させます。

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214重油中のスラッジが燃焼設備に及ぼす障害の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A弁やろ過器の閉そく・ポンプや流量計の摩耗
  2. B伝熱面の高温腐食・エコノマイザの低温腐食
  3. Cバーナ内でのベーパロック・煙突からのばいじん増加
  4. D給水温度の低下・燃焼ガスの硫酸露点上昇
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正解:A弁やろ過器の閉そく・ポンプや流量計の摩耗

スラッジは徐々にバーナの先端まで流れる途中で弁やろ過器を閉そくさせ、ポンプや流量計などを摩耗させます。

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215重油に含まれる灰分がボイラーに及ぼす障害に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A低温部分に接触して硫酸液となり伝熱面を激しく腐食する
  2. Bバーナチップを閉そくさせていきづき燃焼を起こす
  3. C煙突からばいじんとなって排出され大気汚染を招く
  4. D伝熱面に薄い膜状に付着して伝熱を阻害する
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正解:D伝熱面に薄い膜状に付着して伝熱を阻害する

灰分は燃料が完全燃焼した後に残留する不燃性物質で、ボイラーの伝熱面に薄い膜状に付着して伝熱を阻害します。

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216バナジウムを多く含む重油を使用した場合に発生する「高温腐食」の現象として、正しいものはどれか。

  1. A灰分が高温燃焼中に溶けた状態で伝熱管に付着し管を激しく腐食する
  2. B硫黄分が水分と反応して硫酸となりエコノマイザを腐食する
  3. C残留炭素分が炭化物となって伝熱面に固着し局部過熱を起こす
  4. D水分が管内で急速に気化することにより伝熱管を物理的に摩耗する
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正解:A灰分が高温燃焼中に溶けた状態で伝熱管に付着し管を激しく腐食する

バナジウムを多く含む重油では、灰分が高温燃焼中にボイラーの伝熱管に溶けた状態で付着し激しく腐食させます。

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217重油に含まれる硫黄分が原因で発生する低温腐食のメカニズムとして、正しいものはどれか。

  1. A燃焼中に発生したバナジウムが伝熱管に溶着して腐食する
  2. B三酸化硫黄が水蒸気と結び付いて硫酸ガスとなり低温部分で凝結して腐食する
  3. C燃焼ガス中の二酸化硫黄がそのまま低温の伝熱面に固着して腐食する
  4. D残留炭素が低温部分で水分を吸収して硫酸に変化し腐食する
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正解:B三酸化硫黄が水蒸気と結び付いて硫酸ガスとなり低温部分で凝結して腐食する

硫黄分から生じた三酸化硫黄が水蒸気と結び付いて硫酸の蒸気となり、低温部分に接触して液体の硫酸となって腐食を起こします。

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218重油に含まれる残留炭素分が原因となって起こる障害はどれか。

  1. Aバーナチップの摩耗
  2. B煙突からのばいじん増加
  3. C伝熱面の低温腐食
  4. Dいきづき燃焼の発生
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正解:B煙突からのばいじん増加

残留炭素とは高温で加熱したときに燃え切らずに残った炭化物であり、量が多いほどばいじんの量が増加します。

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219気体燃料(都市ガスなど)を構成する主成分である「炭化水素」に該当するガスの組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. Aメタン・窒素・一酸化炭素・アルゴン
  2. Bエタン・プロパン・硫黄・二酸化炭素
  3. Cメタン・エタン・プロパン・ブタン
  4. Dブタン・ブテン・酸素・水素
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正解:Cメタン・エタン・プロパン・ブタン

都市ガスの主成分である天然ガスなどは炭化水素であり、メタン、エタン、プロパン、ブタンなどがこれに該当します。

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220液化天然ガス(LNG)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. Aプロパンやブタンに圧力を加えて常温で液化したものである
  2. B乾性ガスを主成分として産地で加圧・液化したものである
  3. C空気よりも重く都市ガスの主流となっているものである
  4. D天然ガスを産地で精製してからマイナス162度へと冷却し液化したものである
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正解:D天然ガスを産地で精製してからマイナス162度へと冷却し液化したものである

液化天然ガス(LNG)は、天然ガス(湿性ガス)を産地で精製してからマイナス162度に冷却して液化したものです。

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221液化石油ガス(LPG)の特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A都市ガスに比べて発熱量が大きく空気よりも重い
  2. B都市ガスに比べて発熱量が小さく空気よりも軽い
  3. C天然ガスをマイナス162度に冷却して液化したものである
  4. D液体燃料ボイラーのパイロットバーナの燃料には使用できない
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正解:A都市ガスに比べて発熱量が大きく空気よりも重い

液化石油ガス(LPG)はプロパンやブタンを液化したもので、都市ガスに比べて発熱量が大きく、空気よりも重いです。

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222製鉄所の溶鉱炉から排出される高炉ガスや、コークス製造時に排出されるコークス炉ガスなどの総称はどれか。

  1. A副生ガス
  2. B湿性ガス
  3. C乾性ガス
  4. Dオフガス
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正解:A副生ガス

製鉄所の高炉ガス、コークス炉ガス、石油工場のオフガスなど、副次的に生まれるガスを副生ガスと呼びます。

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223気体燃料が固体燃料や液体燃料と比較して二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない理由として、正しいものはどれか。

  1. A成分中の炭素に対する水素の比率が高いため
  2. B成分中の水素に対する炭素の比率が非常に高いため
  3. C燃焼温度が低く二酸化炭素が分解されるため
  4. D灰分や硫黄分が完全に二酸化炭素を吸収するため
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正解:A成分中の炭素に対する水素の比率が高いため

気体燃料は成分中の炭素に対する水素の比率が高いため、同じ熱量を発生させた場合の二酸化炭素排出量が少なくなります。

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224液体燃料と比較した気体燃料の特徴に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A灰分が非常に少ないため伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない
  2. B窒素酸化物(NOx)の排出量が多く大気汚染を招きやすい
  3. C特に都市ガスは燃焼時に硫黄酸化物(SOx)を大量に排出する
  4. D漏えいしても空気と混合しにくいため爆発の危険性は低い
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正解:A灰分が非常に少ないため伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない

気体燃料は灰分が非常に少ないため、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどありません。

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225石炭化度(炭化度)の進行に伴う石炭の種類とその変化の順序として、正しいものはどれか。

  1. A無煙炭 から 瀝青炭 へ、さらに 褐炭 へと変化する
  2. B瀝青炭 から 褐炭 へ、さらに 無煙炭 へと変化する
  3. C褐炭 から 瀝青炭 へ、さらに 無煙炭 へと変化する
  4. D無煙炭 から 褐炭 へ、さらに 瀝青炭 へと変化する
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正解:C褐炭 から 瀝青炭 へ、さらに 無煙炭 へと変化する

植物は地中で長い年数にわたり地熱や圧力を受ける(石炭化作用)につれて、褐炭→瀝青炭→無煙炭へと変化します。

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226石炭化度が進んだ石炭(無煙炭など)の性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A単位質量当たりの発熱量が小さくなる
  2. B揮発分の割合が多くなる
  3. C固定炭素の割合が多くなる
  4. D水分の割合が多くなる
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正解:C固定炭素の割合が多くなる

石炭化度が進んだものほど、成分中の可燃分である炭素の割合が増え、固定炭素の割合が多くなります。

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227石炭の「燃料比」の定義とその性質に関する記述として、正解はどれか。

  1. A固定炭素に対する揮発分の割合であり、石炭化度が進むほど小さくなる
  2. B灰分に対する可燃分の割合であり、石炭化度が進むほど大きくなる
  3. C揮発分に対する水分の割合であり、石炭化度が進むほど小さくなる
  4. D揮発分に対する固定炭素の割合であり、石炭化度が進むほど大きくなる
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正解:D揮発分に対する固定炭素の割合であり、石炭化度が進むほど大きくなる

燃料比は「固定炭素/揮発分」で表され、石炭化度が進むほど揮発分が減り固定炭素が増えるため、値は大きくなります。

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228石炭に含まれる「揮発分」の燃焼特性に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A石炭化度が進んだものほど割合が多くなり発熱量を高める
  2. B放出が緩やかなため酸素の供給が過剰となり完全燃焼しやすい
  3. C不燃性物質であるため割合が多くなると通風を阻害する
  4. D放出が急速なため酸素の供給が間に合わず不完全燃焼を起こしやすい
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正解:D放出が急速なため酸素の供給が間に合わず不完全燃焼を起こしやすい

揮発分は可燃成分ですが、放出が急速なため酸素の供給が間に合わず不完全燃焼を起こしやすい特性があります。

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229重油燃焼の特徴に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A着火性がよく燃料を遮断すればすぐに消火できるため急着火・急停止が容易である
  2. B油滴が非常に大きいため、多くの過剰空気を必要とする
  3. C負荷変動に対して短時間に燃焼量を変更することが困難である
  4. Dすすやダストの発生が石炭より多く、大量のクリンカが発生する
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正解:A着火性がよく燃料を遮断すればすぐに消火できるため急着火・急停止が容易である

重油は液体燃料で着火性がよく、燃料の遮断による即時消火も可能なため、急着火および急停止の操作が容易です。

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230重油燃焼において、油の漏れ込みや点火操作の不備によって発生するおそれがある主な危険はどれか。

  1. A伝熱面の低温腐食
  2. Bバーナ管内でのベーパロック
  3. C炉内ガス爆発
  4. Dバーナチップの摩耗閉そく
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正解:C炉内ガス爆発

重油バーナの先端から炉内へ油が漏れ込むことがあり、点火操作等に注意しないと炉内ガス爆発を起こすおそれがあります。

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231液体燃料の燃焼設備において、貯蔵タンクからサービスタンクへ燃料油を移送する「油取出し管」の取付位置として、正しいものはどれか。

  1. A貯蔵タンクの最上部に取り付ける
  2. B貯蔵タンクの側壁の中央部に取り付ける
  3. C貯蔵タンクの底部から20〜30cm上方に取り付ける
  4. D貯蔵タンクの底部に直接取り付ける
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正解:C貯蔵タンクの底部から20〜30cm上方に取り付ける

底部にたまったスラッジなどを取り込まないようにするため、油取出し管はタンクの底部から20〜30cm上方に取り付けます。

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232燃料油タンクの容量(貯油量)の基準に関する記述の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A貯蔵タンク:最大燃焼量の2時間分以上 / サービスタンク:1週間〜1か月分
  2. B貯蔵タンク:最大燃焼量の24時間分以上 / サービスタンク:2時間分以上
  3. C貯蔵タンク:1週間〜1か月の使用量分 / サービスタンク:最大燃焼量の24時間分以上
  4. D貯蔵タンク:1週間〜1か月の使用量分 / サービスタンク:最大燃焼量の2時間分以上
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正解:D貯蔵タンク:1週間〜1か月の使用量分 / サービスタンク:最大燃焼量の2時間分以上

貯蔵タンクの貯油量は一般に1週間〜1か月の使用量分、サービスタンクの貯油量は最大燃焼量の2時間分以上です。

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233ボイラーの液体燃料燃焼設備に設置される「油ストレーナ」および「油加熱器」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A油ストレーナは油加熱器の加熱方式を蒸気式か電気式に切り替える装置である
  2. B油ストレーナは油中の固形物を除去し、油加熱器は噴霧に最適な粘度を得る装置である
  3. C油加熱器は油中の土砂や鉄錆びを除去し、油ストレーナは重油を冷却する装置である
  4. D油加熱器の加熱方式にはガス式と蒸気式の2種類が一般的に用いられる
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正解:B油ストレーナは油中の固形物を除去し、油加熱器は噴霧に最適な粘度を得る装置である

油ストレーナは土砂や鉄錆びなどの固形物を除去するろ過器、油加熱器は重油を加熱して最適な粘度を得る装置です。

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234重油バーナにおける「ターンダウン比(バーナ負荷調整範囲)」の意味として、正しいものはどれか。

  1. Aボイラーの最大燃焼時と最小燃焼時における燃料の流量の比
  2. Bボイラーの最高使用圧力と最低使用圧力における蒸気量の比
  3. C重油を霧化するために必要な蒸気量と圧縮空気量の比
  4. D重油の加熱温度の上限値と下限値における粘度の比
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正解:Aボイラーの最大燃焼時と最小燃焼時における燃料の流量の比

ターンダウン比とは、ボイラーの最大燃焼時と最小燃焼時における燃料の流量の比のことで、負荷調整範囲を示します。

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235霧化媒体を使用するバーナ(蒸気噴霧式バーナなど)が、媒体を使用しないバーナと比較して優れている点はどれか。

  1. Aバーナ負荷調整範囲(ターンダウン比)が広い点
  2. B燃料費が非常に安価になる点
  3. C構造が単純でノズルチップの交換が不要な点
  4. D油圧の低下によってすぐに火炎が消失する点
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正解:Aバーナ負荷調整範囲(ターンダウン比)が広い点

霧化媒体を使用するバーナは霧化が良好に行われるため、バーナ負荷調整範囲(ターンダウン比)が広くなります。

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236単純な圧力噴霧式バーナの噴射油量を調節する方法として、適切なものはどれか。

  1. A重油の加熱温度を上下させて粘度を変える
  2. B高圧蒸気の噴出量を加減して霧化を調整する
  3. C使用するバーナの数を加減するか、ノズルチップを交換する
  4. D各バーナの噴射油量を極端に減らして油圧を下げる
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正解:C使用するバーナの数を加減するか、ノズルチップを交換する

単純な圧力噴霧式では油量を減らすと油圧が下がり霧化が悪化するため、バーナ数の加減やノズルチップ交換で対応します。

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237戻り油式圧力噴霧バーナが、単純な圧力噴霧式バーナに比べてターンダウン比を広くできる理由として、正しいものはどれか。

  1. A高圧蒸気を混合して油粒を極限まで微粒化できるため
  2. Bプランジャを抜き差ししてノズル孔径を自在に変えられるため
  3. Cカップの回転による遠心力を利用して油膜を形成するため
  4. D入油の一部を戻す量を調節することで油圧の急激な低下を抑制できるため
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正解:D入油の一部を戻す量を調節することで油圧の急激な低下を抑制できるため

戻り油式はバーナに入った油の一部を戻し、その量を調節することで油圧の急激な低下を抑制できるため調整範囲が広いです。

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238回転式バーナにおける重油の微粒化(霧化)方式として、正しいものはどれか。

  1. A比較的高圧の蒸気が膨張するエネルギーを利用する方式
  2. B中空の回転軸に取り付けられたカップの回転で生じる遠心力を利用する方式
  3. C空気用ノズルからの空気を高速回転させて油を吹き飛ばす方式
  4. Dピストン状のプランジャを高速で抜き差しして圧力をかける方式
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正解:B中空の回転軸に取り付けられたカップの回転で生じる遠心力を利用する方式

回転式バーナは、中空の回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、回転による遠心力で重油を微粒化します。

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239ガンタイプバーナの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. Aファンと空気噴霧式バーナを組み合わせたものである
  2. Bファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭い
  3. C燃焼量の調節範囲が非常に広く、大型ボイラーに多く使用されている
  4. D霧化媒体として比較的高圧の蒸気を使用する大容量用のバーナである
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正解:Bファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭い

ガンタイプバーナはファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、調節範囲が狭くオンオフ制御の小容量ボイラーに多用されます。

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240工業分析に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A固体燃料を気乾試料として水分、灰分、揮発分を測定する
  2. B工業分析では固体燃料中の硫黄分や窒素を質量%として測定する
  3. C水分、灰分、揮発分の測定値を100から差し引いた残りを固定炭素とする
  4. D各成分の割合はすべて質量%で表される
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正解:B工業分析では固体燃料中の硫黄分や窒素を質量%として測定する

硫黄分や窒素を測定するのは「元素分析」の場合であり、工業分析ではこれらを測定しません。

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241燃料の発熱量の表し方と単位に関する記述のうち、明確な誤りはどれか。

  1. Aすべての燃料の発熱量は、単位質量当たりを基準として MJ/kg で表される
  2. B液体燃料の発熱量の単位は、通常 MJ/kg で表される
  3. C固体燃料の発熱量の単位は、通常 MJ/kg で表される
  4. D気体燃料の発熱量の単位は、通常 MJ/m3 で表される
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正解:Aすべての燃料の発熱量は、単位質量当たりを基準として MJ/kg で表される

気体燃料は通常、単位量として体積を用いるので、発熱量の単位は質量当たりではなく MJ/m3 になります。

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242重油の加熱温度による弊害に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A加熱温度が高すぎるとバーナ管内で気化してベーパロックを起こすことがある
  2. B加熱温度が高すぎると噴霧状態が不安定になりいきづき燃焼となることがある
  3. C加熱温度が低すぎるとバーナ内で重油が気化してベーパロックの原因となる
  4. D加熱温度が低すぎると粘度が高いため霧化不良となりすすを発生する原因となる
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正解:C加熱温度が低すぎるとバーナ内で重油が気化してベーパロックの原因となる

ベーパロックは加熱温度が「高すぎる」場合に管内で燃料油が気化して起こる現象であり、低すぎるときには起こりません。

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243重油燃焼による低温腐食の抑制措置に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A燃料として硫黄分の少ない重油を選択する
  2. B給水温度を上昇させてエコノマイザの伝熱面の温度を硫酸露点より高く保つ
  3. C重油に添加剤を加えることによって、燃焼ガスの硫酸露点を下げる
  4. D燃焼ガス中の酸素濃度を上げて、二酸化硫黄から三酸化硫黄への反応を促進する
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正解:D燃焼ガス中の酸素濃度を上げて、二酸化硫黄から三酸化硫黄への反応を促進する

燃焼ガス中の酸素濃度は「下げる」ことで三酸化硫黄への反応を抑制し、低温腐食を防止する必要があります。

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244燃料油タンクの附属品に関する記述のうち、明確な誤りはどれか。

  1. A貯蔵タンクには、液面を管理するための油面計を取り付ける
  2. B貯蔵タンクには、重油の温度と粘度を管理するための温度計を取り付ける
  3. Cサービスタンクには、油面計、温度計、自動油面調節装置などを取り付ける
  4. D屋外貯蔵タンクには、サービスタンクへ自動補充するための自動油面調節装置を取り付ける
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正解:D屋外貯蔵タンクには、サービスタンクへ自動補充するための自動油面調節装置を取り付ける

自動油面調節装置はサービスタンクに取り付ける装置であり、貯蔵タンク(屋外貯蔵タンク含む)には取り付けません。

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