寿司検定3級 ④ 寿司をつくる

シャリ作りを中心に、寿司づくりの実技知識を学ぶ分野です。米酢だけの白いシャリと酒粕由来の赤酢を使った赤シャリの違い、合わせ酢の配合、白米より少なめの水加減、古米が向く理由、飯台(すし桶)での「シャリ切り」、乾燥を防ぐおひつでの保温といった工程が問われます。洗米後にザルへ上げる「水切り」、包丁を水で湿らせる目的など、道具の扱いや下ごしらえも出題対象です。38問と出題数が多く、各工程の「目的」を理解しながら手順の順序を押さえることが得点につながります。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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115寿司のシャリ作りに用いる「合わせ酢」を仕込む際、調味料を混ぜ合わせる工程の記述として最も適切なものはどれか。

  1. A酢の風味や揮発成分を損なわないよう、鍋を火にかけたら沸騰させない程度の火加減で砂糖と塩を溶かす。
  2. B酢の酸味が飛ばないよう火にはかけず、完全に常温のままで時間をかけて砂糖と塩を溶かしきる。
  3. C調味料を完全に均一に融合させるため、強火で一気に沸騰させてから素早く冷却する。
  4. D砂糖のコクを最大限に引き出すため、とろみがつくまで弱火でじっくりと煮詰めてから酢と合わせる。
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正解:A酢の風味や揮発成分を損なわないよう、鍋を火にかけたら沸騰させない程度の火加減で砂糖と塩を溶かす。

合わせ酢を仕込む際は、酢の風味成分や酸味が揮発するのを防ぐため、沸騰させずに温めて砂糖や塩を溶かすのが鉄則です。

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116寿司用のご飯(シャリ)を炊く際の水加減について、一般的な白米の炊飯と比較した説明として正しいものはどれか。

  1. A冷めてからも粘りを出して握りやすくするため、通常より多めの水で柔らかくに炊き上げる。
  2. B合わせ酢が加わる分、水分を控えて通常より硬めに炊き上げる。
  3. C酢が浸透しやすいよう、通常の1.5倍ほどの水加減でふっくらと水分を含ませて炊き上げる。
  4. D炊飯時の水加減は完全に通常通りとし、合わせ酢を混ぜる時間を長くすることで調整する。
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正解:B合わせ酢が加わる分、水分を控えて通常より硬めに炊き上げる。

シャリは後から合わせ酢という水分が加わることや、米の粒感を立たせる目的から、通常より水加減を控えて硬めに炊き上げます。

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117炊き上がったご飯に合わせ酢を混ぜ合わせる道具「飯台(はんだい・すし桶)」の木材として、吸水性や耐酸性に優れ、古くから最高級とされるものはどれか。

  1. A杉(すぎ)
  2. B檜(ひのき)
  3. C木曽椹(きそさわら)
  4. D木曽桧(きそひのき)
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正解:C木曽椹(きそさわら)

飯台には余分な水分を効率よく吸収し、酢の酸にも強く香りが適度な「サワラ(特に木曽椹)」の材が最適とされています。

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118寿司飯を作る際、炊き立てのご飯を飯台に移して合わせ酢を混ぜる「シャリ切り」の作業タイミングとして最も適切なものはどれか。

  1. A炊飯器の保温機能で1時間ほど寝かせ、米の水分を均一化させてから酢を合わせる。
  2. Bご飯を一度室温まで完全に冷ましてから、合わせ酢を少しずつ加えていく。
  3. Cご飯の表面が少し乾燥するまで飯台の上で放置し、水分が抜けてから酢を合わせる。
  4. Dご飯が熱いうちに素早く合わせ酢を回しかけ、手早く混ぜ合わせる。
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正解:Dご飯が熱いうちに素早く合わせ酢を回しかけ、手早く混ぜ合わせる。

ご飯の温度が高い熱いうちに合わせ酢を混ぜることで、米の粒子の中に酢がしっかりと吸収され、冷めた際に見事な艶が出ます。

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119シャリ切りの工程において、しゃもじ(宮島)を動かす際の手順や注意点として最も不適切なものはどれか。

  1. Aしゃもじの腹を飯台の底に強く押し当て、米をしっかり練り潰して粘り気を出す。
  2. B合わせ酢が全体に均一に行き渡るよう、ダマ(塊)をほぐしながら素早く広げる。
  3. C米の粒を押し潰さないよう、しゃもじを寝かせずに立てて切るように混ぜる。
  4. Dうちわ等で風を送り、余分な水分を飛ばしながら急激に冷ましすぎないよう全体を均一に切る。
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正解:Aしゃもじの腹を飯台の底に強く押し当て、米をしっかり練り潰して粘り気を出す。

米の粒を潰して練ってしまうと、粘り気が出すぎて口の中でほどけない重いシャリになってしまうため、絶対に押し潰してはいけません。

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120シャリ切りを終えた後のシャリの管理について、乾燥を防ぎ、適温を維持するために用いる伝統的な保温道具の名称はどれか。

  1. A飯櫃(おひつ)
  2. B江戸櫃(えどびつ)
  3. C藁櫃(わらびつ)
  4. Dシャリ櫃(しゃりびつ)
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正解:B江戸櫃(えどびつ)

シャリの乾燥を防ぎ、人肌程度の適温(35℃前後)をキープするために、木製の「江戸櫃(地櫃)」に移して布巾をかけて保管します。

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121寿司のシャリに適した米の品種特性として、最も求められる要素はどれか。

  1. Aコシヒカリのように、炊き上がりの粘り気ともちもち感が非常に強いこと。
  2. Bアミロース含有量が高く、冷めるとパサパサになって崩れやすいこと。
  3. C適度な硬さと粒立ちが良く、水分(合わせ酢)を吸ってもベタつきにくいこと。
  4. D大粒で外皮が硬く、水分をほとんど吸収しない独特の酒米のような性質。
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正解:C適度な硬さと粒立ちが良く、水分(合わせ酢)を吸ってもベタつきにくいこと。

寿司飯には、合わせ酢をしっかり吸収してもベタつかず、一粒一粒がしっかりと立って口の中でハラリと解ける性質の米(ササニシキ等)が好まれます。

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122洗米した後の米をザルに上げ、表面の余分な水気を落とすとともに、米の内部まで水分を均一に行き渡らせる工程の名称はどれか。

  1. A水浸(すいしん)
  2. B浸漬(しんせき)
  3. C脱水(だっすい)
  4. D水切り(みずきり)
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正解:D水切り(みずきり)

洗米後にザルに上げて余分な水を切り、そのまま一定時間置くことで水分を均一になじませる工程を「水切り(ザル上げ)」と呼びます。

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123シャリに米酢(こめず)のみを使用した、江戸前寿司の伝統的な白い仕上がりのシャリを何と呼ぶか。

  1. A白シャリ
  2. B銀シャリ
  3. C酢シャリ
  4. D本シャリ
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正解:A白シャリ

米酢を使ったすっきりとした味わいのシャリは「白シャリ」と呼ばれ、酒粕を原料とする赤酢を使った「赤シャリ」と区別されます。

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124江戸前寿司で古くから使われ、近年再び注目を集めている、酒粕を長期間熟成させた「粕酢(あかす)」を用いたシャリの呼称はどれか。

  1. A黒シャリ
  2. B赤シャリ
  3. C琥珀シャリ
  4. D熟成シャリ
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正解:B赤シャリ

酒粕を数年熟成させて作る「赤酢」を混ぜたシャリは、特有のコクと風味があり、見た目が赤みを帯びるため「赤シャリ」と呼ばれます。

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125飯台を新しくおろす際、または使用する直前の準備として、米の張り付きを防ぎ、木のアクを抜くための正しい取り扱い手順はどれか。

  1. A全体をカラカラになるまで天日干しし、完全に乾燥させてから使用する。
  2. Bあらかじめ冷蔵庫で15分ほど冷やし、木肌の温度を極限まで下げておく。
  3. C使用直前に飯台全体を水に浸して水分を吸わせ、表面の余分な水気を拭き取ってから使う。
  4. D内側に薄く植物油を塗り込み、米の水分が木に吸収されるのを完全に遮断する。
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正解:C使用直前に飯台全体を水に浸して水分を吸わせ、表面の余分な水気を拭き取ってから使う。

飯台は乾燥したまま使うとご飯の水分を吸いすぎて米が張り付くため、事前に水に浸して湿らせ、余分な水気を拭き取ってから使用します。

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126寿司ネタを柵から切る前に、包丁の刃を軽く水で湿らせる主な理由はどれか。

  1. A水の重みで切る力を強くするため
  2. B包丁を冷やしてネタの温度を下げるため
  3. C刃の切れ味を一時的に鈍らせるため
  4. Dネタが刃に貼りつくのを防ぎ、断面を滑らかに切るため
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正解:Dネタが刃に貼りつくのを防ぎ、断面を滑らかに切るため

刃を湿らせると身が貼りつきにくく、断面が滑らかになり旨みの流出も抑えられます。

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127本ワサビをすりおろす際、ワサビ特有の爽快な辛味成分(イソチオシアネート)を最大限に引き出すための正しいおろし方はどれか。

  1. A鮫皮(さめがわ)おろしを使い、円を描くように優しくキメ細かくおろす。
  2. B目の粗い金属製のおろし金で、力を込めて前後に直線的に素早く往復させる。
  3. C目の粗い鬼おろしを使い、水分を絞り出しながらザクザクとおろす。
  4. Dフードプロセッサーなどを用いて、高速回転で一気に粉砕する。
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正解:A鮫皮(さめがわ)おろしを使い、円を描くように優しくキメ細かくおろす。

ワサビの辛味は細胞が細かく破壊されて空気に触れることで生成されるため、最もキメ細かくおろせる「鮫皮おろし」で丸く練るようにおろすのが最良です。

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128ワサビをすりおろす専門の道具で、本ワサビの細胞を優しく壊して最高の香りと辛味を引き出すとされる伝統的な道具はどれか。

  1. Aおろし金
  2. B鮫皮おろし
  3. Cセラミックおろし
  4. D竹製鬼おろし
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正解:B鮫皮おろし

本ワサビ専用の最高級の道具として、表面にザラザラとしたエイやサメの皮膚を張った「鮫皮おろし」が使われます。

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129魚を三枚におろしたり、硬い骨を断ち切ったり、頭を落としたりする最初の下処理(水洗い・さばき)に用いられる、刃が厚く重量のある和包丁はどれか。

  1. A柳刃包丁
  2. B薄刃包丁
  3. C出刃包丁
  4. D切付包丁
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正解:C出刃包丁

魚の骨を切る、叩く、さばくといった荒仕事には、刃元が厚く頑丈につくられている「出刃(でば)包丁」が適しています。

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130寿司のネタ(タネ)を柵(さく)から切り分ける際、刃渡りが長く、一引(ひとひ)きで断面を美しく滑らかに切り落とすために用いられる刺身包丁の名称はどれか。

  1. A出刃包丁
  2. B薄刃包丁
  3. C菜切り包丁
  4. D柳刃包丁
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正解:D柳刃包丁

刺身や寿司ネタを引くための、細長く刃渡りがある片刃の包丁を「柳刃(やなぎば)包丁」と呼びます。

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131主に野菜の皮むきや「かつらむき」、飾り切りのほか、寿司に添えるツマや大葉の千切りなどに用いられる、刃線が直線的な片刃の和包丁はどれか。

  1. A薄刃包丁
  2. B牛刀
  3. C身卸し包丁
  4. D蛸引包丁
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正解:A薄刃包丁

野菜専用の和包丁で、刃が薄く直線的になっており、緻密な千切りやかつらむきに適しているのは「薄刃(うすば)包丁」です。

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132魚の表面のうろこを取り除くために用いる、専用の調理道具はどれか。

  1. A骨抜き
  2. Bうろこ取り(鱗引き)
  3. C巻きす
  4. Dしゃもじ
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正解:Bうろこ取り(鱗引き)

魚体の表面のうろこをかき取る専用の道具を「うろこ取り(鱗引き)」と呼びます。

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133アワビ、赤貝、ホタテなどの「貝類」を殻から外し、身を傷つけずに取り出すために用いられる、平たくて先が少し曲がった専用の道具の名称はどれか。

  1. A鱗取り(うろことり)
  2. B骨抜き(ほねぬき)
  3. C貝剥き(かいむき)
  4. D目打ち(めうち)
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正解:C貝剥き(かいむき)

貝の殻をこじ開け、貝柱を綺麗に外すための専用のヘラ状の道具を「貝剥き(貝ベラ)」と呼びます。

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134職人が寿司を握る際、シャリの内部に意図的に小さな「空気の隙間(空気穴)」を作る理由として、最も適切なものはどれか。

  1. Aシャリの重量を軽くし、原価率を下げるため。
  2. Bシャリの表面温度を急激に下げて、ネタの鮮度低下を防ぐため。
  3. C酢の酸味や香りを空気穴から急速に蒸発させ、味をまろやかにするため。
  4. D食べた瞬間に口の中でハラリとほどけるような食感にするため。
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正解:D食べた瞬間に口の中でハラリとほどけるような食感にするため。

寿司は口に入れた瞬間にシャリがほどけるのが理想とされており、握る際に中に適度な空気を含ませることでこの食感が生まれます。

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135寿司を握る際、江戸櫃からシャリを右手に取る動きの注意点として、最も不適切なものはどれか。

  1. Aシャリがバラバラに崩れないよう、手のひらでギュッと一度固めてから取り出す。
  2. B米粒を押し潰してしまわないよう、指先を優しく使う。
  3. C手の表面に適度な「手酢(てず)」をつけ、米の付着を防ぐ。
  4. D指先ですくい集めるような感覚で、一貫分の適量を一度で正確に取る。
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正解:Aシャリがバラバラに崩れないよう、手のひらでギュッと一度固めてから取り出す。

シャリを取る段階でギュッと強く固めてしまうと、口当たりが硬くなってしまうため、潰さずにすくい取るように扱います。

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136寿司ネタを柵から切り出す際、包丁を前後に細かく往復させて「ノコギリのように」切るのではなく、根元から刃先へ向かって「一方向に引いて切る」最大の理由はどれか。

  1. A往復させて切る方が、包丁の刃が摩耗しやすくなるから。
  2. B魚の細胞や繊維を押し潰さず、断面を滑らかにして旨味(水分)の流出を防ぐため。
  3. C一方向に引く方が、切り落とすスピードが圧倒的に速くなるから。
  4. D斜めに刃を入れることで、ネタの表面積を可能な限り大きく見せるため。
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正解:B魚の細胞や繊維を押し潰さず、断面を滑らかにして旨味(水分)の流出を防ぐため。

包丁を引いて一気に切ることで、魚の身の細胞を潰さずに美しい断面に仕上げ、水分や旨味成分が外へ逃げるのを防ぎます。

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137平造り(ひらづくり)では噛み切りにくい、平目や鯛などの身が締まった白身魚のネタを切る際、包丁を斜めに寝かせて薄くそぐように切り出す技法はどれか。

  1. A小口切り
  2. B平切り
  3. Cそぎ切り
  4. D乱切り
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正解:Cそぎ切り

身が硬く締まった白身魚などを、口当たりよく食べやすくするために薄く斜めに包丁を入れて切り出す技法を「そぎ切り(そぎ身)」と言います。

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138主にイカやサヨリなどのネタの表面に、包丁の刃先で細かく格子状や縦に何本も入れる切れ目のことを、寿司の専門用語で何というか。

  1. A隠し包丁
  2. B飾り包丁(格子目)
  3. C隠しスジ
  4. D鹿の子(かのこ)入れ
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正解:D鹿の子(かのこ)入れ

特にイカなどの硬い繊維を断ち切って咀嚼しやすくし、醤油のノリを良くするために細かく入れる切れ目を「鹿の子(かのこ)」などと呼びます。

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139寿司を握る際、手のひらや指先に適量つける、水に少量の酢を混ぜた水分のことを何というか。

  1. A手酢(てず)
  2. B合わせ水
  3. C化粧水
  4. D打ち水
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正解:A手酢(てず)

手に米粒が付着するのを防ぎ、同時に衛生的な効果やシャリへの水分補給を兼ねて手に浸ける酢水を「手酢(てず)」と言います。

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140シャリを江戸櫃(おひつ)に移して保管する際、シャリが最も美味しく、ネタとの調和が取れるとされる理想的な温度帯(人肌)はどれか。

  1. A15℃〜20℃(冷蔵庫から出したての冷たさ)
  2. B35℃〜38℃(人肌程度の温かさ)
  3. C50℃〜55℃(炊飯器の保温直後の熱さ)
  4. D5℃〜10℃(氷水で急冷した温度)
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正解:B35℃〜38℃(人肌程度の温かさ)

寿司のシャリは、冷たすぎると米が硬くなり旨味が感じにくく、熱すぎるとネタに火が通ってしまうため、人肌程度(35℃前後)が最適です。

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141寿司を握る一連の動作において、シャリの形を整えるために親指や人差し指を器用に動かす手の型や技法の総称として、一般的なものはどれか。

  1. A手捌き(てさばき)
  2. B一手(いって)
  3. C握り型(にぎりがた)
  4. D手仕事(てしごと)
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正解:C握り型(にぎりがた)

江戸前寿司の握り技法には「本手返し」「小手返し」「たて返し」などがあり、これらは総じて握り型や握りの手順と呼ばれます。

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142寿司の仕込みにおいて、アジやイワシなどの青魚(光り物)に塩を振って余分な水分を抜き、その後に酢に浸けて身を締める一連の伝統的な技法を何というか。

  1. A酢洗い(すあらい)
  2. B湯洗い(ゆあらい)
  3. C塩蔵(えんぞう)
  4. D酢締め(すじめ)
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正解:D酢締め(すじめ)

光り物の特有の生臭さを消し、保存性を高めるとともに旨味を凝縮させる江戸前の伝統技法を「酢締め(しめ)」と呼びます。

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143小ハダ(コハダ)の仕込みにおいて、塩を振る時間や酢に浸ける時間を、職人がその日の魚の脂の乗り方や季節(気温)によって細かく調整することを何と呼ぶか。

  1. A塩梅(あんばい)
  2. B塩加減・酢加減
  3. C加減(かげん)
  4. D締め加減(しめかげん)
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正解:A塩梅(あんばい)

魚の状態や気候に合わせて塩や酢の効かせ方をコントロールすることを、職人の勘や技術を込めて「塩梅(あんばい)」と言います。

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144マグロの赤身などを、醤油をベースにした特製のタレに一定時間漬け込むことで、水分を脱水しつつねっとりとした食感と旨味を加える江戸前の技法はどれか。

  1. A湯引き(ゆびき)
  2. B漬け(づけ)
  3. C昆布締め(こんぶじめ)
  4. D煮切り(にきり)
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正解:B漬け(づけ)

醤油の塩分によってマグロの身を脱水し、旨味を凝縮させる伝統的な技法を「漬け(づけ)」と呼びます。

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145白身魚(ヒラメやタイなど)の身を昆布で挟み、昆布の旨味成分(グルタミン酸)を魚に移すとともに、適度に水分を吸わせて身を締める技法はどれか。

  1. A昆布漬け
  2. B重ね締め
  3. C昆布締め(こんぶじめ)
  4. D旨味締め
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正解:C昆布締め(こんぶじめ)

水分を抜きつつ昆布の旨味をじっくりと魚の身に移す、江戸前・関西問わず重宝される技法を「昆布締め」と言います。

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146穴子(アナゴ)などのネタを、醤油、砂糖、みりん、酒などを合わせた出汁でじっくりと柔らかく炊き上げる調味技法を何というか。

  1. A煮炊き(にたき)
  2. B甘煮(あまに)
  3. C蒸し(むし)
  4. D煮る(にもの・煮ネタ)
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正解:D煮る(にもの・煮ネタ)

江戸前寿司の代表的な仕事で、アナゴやハマグリなどをふっくらと甘辛く炊き上げるネタを「煮もの(煮ネタ)」と呼びます。

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147江戸前寿司の「煮切り」を、生醤油のままではなく一度火を入れて作る主な理由はどれか。

  1. A醤油の角(塩味の刺激)やアルコール分を和らげ、ネタに合うまろやかな味にするため
  2. B完全に殺菌して常温で長期保存できるようにするため
  3. C色を真っ黒に濃くして見栄えを良くするため
  4. Dとろみを強く出して詰め(ツメ)と同じ濃度にするため
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正解:A醤油の角(塩味の刺激)やアルコール分を和らげ、ネタに合うまろやかな味にするため

煮切りは醤油にみりん・出汁等を加えて一煮立ちさせ、塩味の角やアルコール分を飛ばしてネタになじむまろやかな味に仕上げます。

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148穴子の「ツメ(詰め)」に、穴子を煮た煮汁を使う主な理由はどれか。

  1. Aタレをより安価に大量生産できるため
  2. B穴子由来の濃厚な旨みをタレに凝縮できるため
  3. Cタレの色を白く仕上げられるため
  4. D酸味を強めてさっぱりさせるため
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正解:B穴子由来の濃厚な旨みをタレに凝縮できるため

穴子の煮汁には旨みが溶け出しており、それを煮詰めることで穴子に最も合う濃厚な甘辛いツメができます。

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149「小手返し(こてがえし)」と呼ばれる握りの技術において、シャリとネタを合わせた後に、左の手のひらの上で寿司をどのように動かすか。

  1. A寿司を前後(縦方向)に180度回転させる。
  2. B寿司を一度宙に放り投げて上下を入れ替える。
  3. C寿司を横方向(左右)にコロンと反転(ひっくり返す)させる。
  4. D指先でシャリの底面だけを強く時計回りに回転させる。
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正解:C寿司を横方向(左右)にコロンと反転(ひっくり返す)させる。

小手返しは、ネタを下にして持った状態から、左手の中で横に転がすようにしてひっくり返し、形を整える代表的な握り方です。

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150シャリを切る(合わせ酢を混ぜる)際、うちわ等で仰いで風を送る目的として、最も不適切なものはどれか。

  1. A米の表面の余分な水分を急激に蒸発させ、美しい艶(つや)を出すため。
  2. B人肌程度の温度まで、手早く効率的に冷ますため。
  3. C適度に水分を飛ばすことで、米粒の表面をコーティングし、ベタつきを防ぐため。
  4. Dシャリの温度を急速に氷点下まで下げて、お米の粘り気を完全に消し去るため。
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正解:Dシャリの温度を急速に氷点下まで下げて、お米の粘り気を完全に消し去るため。

風を送るのは水分を飛ばして艶を出し、人肌まで冷ますためであり、氷点下まで冷やして凍らせるような目的ではありません。

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151寿司を握る際、右手でシャリの形を「船の底」のように、中央が少し凹んで両端がやや上がった形状に整える伝統的なシャリの形を何というか。

  1. A船底(ふなぞこ)
  2. B俵型(たわらがた)
  3. C箱型(はこがた)
  4. D扇型(おうぎがた)
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正解:A船底(ふなぞこ)

口の中でほどけやすく、かつ置いたときに安定するよう、シャリの底面をわずかに湾曲させる形状を「船底(ふなぞこ)」と表現することがあります。

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152寿司ネタを柵から切り出す際、包丁の刃を斜めではなく「垂直(90度)」に当てて、一定の厚みを持たせて真っ直ぐに切り落とす、主にマグロの赤身などに用いられる切り方はどれか。

  1. Aそぎ切り
  2. B平切り(ひらづくり)
  3. C角切り
  4. D格子切り
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正解:B平切り(ひらづくり)

身が柔らかく適度な厚みを持たせることで旨味を感じやすいマグロなどは、包丁を垂直に近い角度で入れて引く「平切り(ひらづくり)」が基本となります。

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