寿司検定3級 ③ 様々な寿司(後半)

全国各地の郷土寿司と、発酵寿司の知識を深める分野です。日本最古のなれずしの形を伝える琵琶湖の鮒寿司、米麹を使う北国の「いずし」、笹で包む富山のます寿司、タンニンで保存性を高める奈良の柿の葉寿司、カツオを使う三重のてこね寿司、岡山のばら寿司など、地域ごとの特色と由来が問われます。ポルトガル語「bateira(小舟)」が語源のバッテラなど、名称の背景も出題対象です。38問と分量が多く、各地の寿司を「材料・包み・発酵の有無」で整理すると覚えやすくなります。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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77なれずしにおいて魚と米を長期間重ねて乳酸発酵させる際、米の役割として最も適切なものはどれか。

  1. A発酵に必要な乳酸菌の餌(糖分)を供給するため
  2. B魚の臭みを直接吸着して消去するため
  3. C酢酸成分を魚に浸透させやすくするため
  4. D魚の水分を抜いて硬く締めるため
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正解:A発酵に必要な乳酸菌の餌(糖分)を供給するため

なれずしの米は乳酸菌がデンプンを分解して発酵を進めるための炭源(餌)として機能します。

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78江戸時代以降に普及した「早ずし」と古代からの「なれずし」の決定的な違いは次のうちどれか。

  1. A米を一切使用せず魚肉のみを塩蔵する点
  2. B発酵を待たずに調味酢を用いて即座に酸味をつける点
  3. C冷蔵技術を用いて低温で熟成させる点
  4. D海外から輸入された新種の魚を使用する点
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正解:B発酵を待たずに調味酢を用いて即座に酸味をつける点

早ずしは乳酸発酵による酸味を待つのではなく酢を用いることで即座に食べられるようにした寿司です。

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79「いずし(飯寿司)」を漬け込む際、乳酸発酵を促進させるとともに独特の甘みと風味を加えるために用いられる代表的な材料はどれか。

  1. Aリンゴの果汁
  2. Bサトウキビの搾り汁
  3. C米麹(こうじ)
  4. D白ワイン
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正解:C米麹(こうじ)

いずしは北海道や東北地方の伝統的ななれずしの一種で魚や野菜とともに米麹を用いて発酵させます。

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80なれずしの最高峰とされる琵琶湖名産の「鮒寿司(ふなずし)」に伝統的に用いられる固有のニゴロブナのメスに見られる特徴はどれか。

  1. A深海に生息するための巨大な目
  2. B体長が1メートルを超える巨体
  3. C全身に均等に入ったきめ細かな脂身
  4. Dお腹にびっしりと詰まった卵(子持ち)
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正解:Dお腹にびっしりと詰まった卵(子持ち)

鮒寿司には子持ちのニゴロブナのメスが珍重されその卵の食感と発酵による旨味が特徴となっています。

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81押し寿司の一種である大阪名物「バッテラ」の語源となったポルトガル語の「bateira」とはどういう意味か。

  1. A小舟
  2. B木箱
  3. C帯留め
  4. D木の葉
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正解:A小舟

バッテラはポルトガル語で小舟を意味する「bateira」に由来し当初はコノシロの半身を用いた形が小舟に似ていたため名付けられました。

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82富山県の郷土寿司である「ます寿司」を包むために使用され、殺菌効果や特有の香りを付与する植物の葉はどれか。

  1. A柿の葉
  2. B笹の葉
  3. C桜の葉
  4. D蓮の葉
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正解:B笹の葉

ます寿司は円形の曲物に塩漬け・酢締めにしたサクラマスと酢飯を並べ笹の葉で包んで重石をかけます。

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83奈良県や和歌山県の山間部で発展した「柿の葉寿司」に柿の葉が使われる理由として、防腐・殺菌効果をもたらす何の成分が関係しているか。

  1. Aカテキン
  2. Bカプサイシン
  3. Cタンニン
  4. Dクエン酸
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正解:Cタンニン

柿の葉に含まれるポリフェノールの一種であるタンニンには強い抗菌・抗酸化作用があり保存性を高めます。

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84三重県志摩地方の伝統的な「てこね寿司」において、漁師が船上で手早く作るために一般的に用いられる赤身の魚はどれか。

  1. Aアジやイワシ
  2. Bタイやヒラメ
  3. Cコノシロやサバ
  4. Dカツオやマグロ
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正解:Dカツオやマグロ

てこね寿司はカツオやマグロなどの赤身肉を醤油ベースのタレに漬け込み酢飯に手で混ぜ合わせる郷土寿司です。

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85岡山県の伝統的な「ばら寿司(備前ばら寿司)」が誕生した背景とされる、江戸時代初期に備前岡山藩主・池田光政が出した法令はどれか。

  1. A一汁一菜の倹約令
  2. B魚介類禁漁令
  3. C米飯禁止令
  4. D贅沢品推奨令
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正解:A一汁一菜の倹約令

「食卓には一汁一菜」という倹約令に対しご飯の上にたくさんの具材を乗せても「一菜」としたことがばら寿司のルーツとされます。

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86春に富山湾で盛んに水揚げされ、その美しい発光現象から「富山湾の神秘」と称される、軍艦巻きや生姜醤油の握りで人気の高いご当地ネタはどれか。

  1. Aシロエビ
  2. Bホタルイカ
  3. Cサクラエビ
  4. Dホタテガイ
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正解:Bホタルイカ

ホタルイカは富山県を代表する名物であり、新鮮なものは寿司ネタとしても非常に人気があります。

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87なれずしと早ずしの分類において、滋賀県の「鮒寿司」と大阪の「バッテラ」の関係を正しく説明しているものはどれか。

  1. Aどちらも乳酸発酵のプロセスを経て作られる伝統的ななれずしである
  2. B鮒寿司は酢を用いた早ずしであり、バッテラは乳酸発酵を伴うなれずしである
  3. C鮒寿司は乳酸発酵を伴うなれずしであり、バッテラは酢を用いた早ずしである
  4. Dどちらも発酵を行わずに合わせ酢だけで仕上げる現代的な早ずしである
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正解:C鮒寿司は乳酸発酵を伴うなれずしであり、バッテラは酢を用いた早ずしである

鮒寿司は伝統的な乳酸発酵のなれずしで、バッテラは酢締めにした魚と酢飯を押し固める早ずし(押し寿司)です。

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88いなり寿司の油揚げの形状と中に詰める酢飯の仕様について、東日本と西日本の一般的な傾向を比較した記述として正しいものはどれか。

  1. A東日本は長方形の油揚げに五目飯が多く、西日本は三角形の油揚げに白い酢飯が多い
  2. B東日本は正方形の油揚げに白い酢飯が多く、西日本は丸型の油揚げに五目飯が多い
  3. C東日本は三角形の油揚げに五目飯が多く、西日本は長方形の油揚げに白い酢飯が多い
  4. D東日本は長方形の油揚げに白い酢飯が多く、西日本は三角形の油揚げに五目飯が多い
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正解:D東日本は長方形の油揚げに白い酢飯が多く、西日本は三角形の油揚げに五目飯が多い

東日本は米俵を模した長方形でプレーンな酢飯が多く、西日本は狐の耳を模した三角形で五目飯を詰める傾向があります。

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89富山県の「ます寿司」と奈良県の「柿の葉寿司」に共通する、調理法および保存上の特徴はどれか。

  1. Aどちらも型や葉で包んだ後に重石などで圧力をかける「押し寿司」の系譜である
  2. Bどちらも魚を数ヶ月間米とともに樽に漬け込んで乳酸発酵させる「なれずし」である
  3. Cどちらも生の魚介類をそのまま酢飯に乗せて即座に食べる「握り寿司」である
  4. Dどちらも地元の特産である牛肉をメインの具材とした「肉寿司」の仲間である
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正解:Aどちらも型や葉で包んだ後に重石などで圧力をかける「押し寿司」の系譜である

ます寿司も柿の葉寿司も、具材と酢飯を合わせてから一定の圧力をかけて馴染ませる押し寿司の一種です。

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90三重県の「てこね寿司」と岡山県の「ばら寿司」の調理工程における最大の違いはどれか。

  1. Aてこね寿司は発酵させて酸味を出すが、ばら寿司は醸造酢だけで酸味をつける
  2. Bてこね寿司は魚をタレに漬け込むが、ばら寿司は茹でたり煮たりした多種の具を散らす
  3. Cてこね寿司は円形の曲物で押し固めるが、ばら寿司は手で1貫ずつ握る調製を行う
  4. Dてこね寿司は酢飯の中に具を完全に隠すが、ばら寿司は表面に具を敷き詰める
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正解:Bてこね寿司は魚をタレに漬け込むが、ばら寿司は茹でたり煮たりした多種の具を散らす

てこね寿司はヅケにした赤身魚を混ぜ込むのに対し、ばら寿司は味付けした多くの具材を酢飯の上に美しく散らします。

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91鳥取県や島根県などで作られる、地元の魚を丸ごと使い、中に酢飯や「おから」を詰めて姿を整える郷土寿司の分類名として適切なものはどれか。

  1. A巻きずし
  2. Bなれずし
  3. C姿ずし
  4. Dちらしずし
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正解:C姿ずし

魚の形をそのまま残して寿司に仕上げるものは「姿ずし」に分類され、西日本各地の沿岸部や河川流域に多く見られます。

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92ホタルイカをご当地寿司ネタとして提供する際、生の状態で安全に提供するために現代の食品衛生上行われる重要な処理はどれか。

  1. A細胞を活性化させて旨味を増幅させるための高圧搾処理
  2. B魚毒性を中和するための強酸性酢液への長時間浸漬
  3. C表面の雑菌を排除するための熱湯での完全なボイル処理
  4. D寄生虫(旋尾線虫)を死滅させるための一定期間の冷凍処理
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正解:D寄生虫(旋尾線虫)を死滅させるための一定期間の冷凍処理

生のホタルイカには寄生虫のリスクがあるため、生食用の寿司ネタにする際は厚生労働省の基準に沿った冷凍処理が必要です。

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93「いずし(飯寿司)」を製造する際、仕込みから完成に至るまでの環境管理で最も重要とされる条件はどれか。

  1. A冬期の低温環境を維持し、雑菌の繁殖を抑えながら緩やかに乳酸発酵させる
  2. B夏期の高温多湿を利用し、短期間で一気に酢酸発酵を完了させる
  3. C完全に日光が当たる場所に置き、紫外線の力で内部の殺菌を徹底する
  4. D密閉を避けて常に外気を循環させ、好気性酵母を大量に繁殖させる
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正解:A冬期の低温環境を維持し、雑菌の繁殖を抑えながら緩やかに乳酸発酵させる

いずしは北国の冬の寒さを利用し、低温下で有害な腐敗菌の増殖を抑えながら乳酸発酵を進める伝統的な寒冷地の知恵です。

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94押し寿司の技法において、酢飯とネタを木箱に詰めて強く押すことにより、握り寿司と比較して得られる最大のメリットはどれか。

  1. A米粒の間に空気が多く含まれるため、口の中でパラパラと解けやすい点
  2. B組織が適度に締まり水分がコントロールされるため、携帯や保存に適する点
  3. C発酵が数時間で急激に進むため、独特の強烈な発酵臭を楽しめる点
  4. D熱が内部にこもりやすいため、魚の脂身が完全に溶けて酢飯に染みる点
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正解:B組織が適度に締まり水分がコントロールされるため、携帯や保存に適する点

押し寿司は全体を均一に圧着することで崩れにくくなり、保存性と携帯性が高まるため、お弁当や土産物として発達しました。

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95柿の葉寿司において、ネタとして伝統的に「サバ」や「サケ」が多く用いられてきた地理的・歴史的理由として最も適切なものはどれか。

  1. A柿の葉が持つ成分が、サバやサケの特定の毒素を分解する性質があったから
  2. B近海で一年中大量に獲れるため、生きたまま山奥まで運ぶことが容易だったから
  3. C山間部への輸送に耐えうるよう、塩蔵や酢締めの技術が確立されていた魚だったから
  4. D当時の朝廷への献上品として、法律でこの2種の魚以外を使用することが禁じられていたから
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正解:C山間部への輸送に耐えうるよう、塩蔵や酢締めの技術が確立されていた魚だったから

海から離れた奈良などの山間部へ魚を運ぶため、塩締めされたサバなどが使われ、それが柿の葉の保存性と融合して定着しました。

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96関西の「箱寿司」と富山の「ます寿司」を比較したとき、その形状や容器に関する記述として正しいものはどれか。

  1. Aどちらも完全な球体状の容器に酢飯を詰め込んで球形に成形する伝統がある
  2. B箱寿司は円形の竹筒に入れて作られるが、ます寿司は正方形の漆器を用いて作られる
  3. C箱寿司は三角形の金型を用いて成形するが、ます寿司は長方形の杉箱を用いる
  4. D箱寿司は四角い木型で作られ切り分けられるが、ます寿司は円形の曲物で作られる
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正解:D箱寿司は四角い木型で作られ切り分けられるが、ます寿司は円形の曲物で作られる

大阪の箱寿司(二寸六分の懐石感覚の寿司)は角型の木箱を使い、富山のます寿司は丸い木製の曲物(わっぱ)を使います。

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97郷土寿司とその発祥・定着した都道府県の組み合わせとして「誤っている」ものはどれか。

  1. Aてこね寿司 — 滋賀県
  2. Bます寿司 — 富山県
  3. C柿の葉寿司 — 奈良県
  4. Dばら寿司 — 岡山県
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正解:Aてこね寿司 — 滋賀県

てこね寿司は三重県(志摩地方など)の郷土寿司です。滋賀県の代表的な郷土寿司は鮒寿司などです。

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98なれずしの一種である「いずし(飯寿司)」に関する記述として、明らかに「誤っている」ものはどれか。

  1. A米のほかに大根や人参などの野菜、さらには米麹を一緒に漬け込む特徴がある
  2. B発酵を終えた後は、魚と米を完全に分離して米の部分だけを廃棄して食べる
  3. C北海道や東北地方など、主に東日本や北日本の寒冷地を中心に伝承されている
  4. D乳酸発酵による特有の酸味と、麹由来の甘みが融合した味わいを持つ
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正解:B発酵を終えた後は、魚と米を完全に分離して米の部分だけを廃棄して食べる

いずしは鮒寿司などの古いなれずしとは異なり、一緒に漬け込んだ米(飯)や野菜も魚とともにすべて一緒に食します。

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99押し寿司を製造する工程において、バッテラに用いられる「白板昆布(しらいたこんぶ)」の役割として「適切でないもの」はどれか。

  1. A昆布の旨味(グルタミン酸)をサバに移し、味に深みを与える効果
  2. B寿司の表面が乾燥するのを防ぎ、しっとりとした質感を保つ効果
  3. C強烈な辛みを付与して、魚の生臭さを完全に打ち消す薬味としての効果
  4. Dサバの表面を美しく覆い、見た目の透明感と高級感を演出する効果
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正解:C強烈な辛みを付与して、魚の生臭さを完全に打ち消す薬味としての効果

白板昆布は酢で煮て削った薄い昆布で、旨味、乾燥防止、美観のために用いますが、ワサビのような辛みはありません。

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100いなり寿司に関する説明として、歴史的・文化的な事実からみて「誤っている」ものはどれか。

  1. A現代では甘辛く煮た油揚げのなかに、酢飯だけでなくソバやうどんを詰めるバリエーションもある
  2. B名前の由来は、商売繁盛の神様である稲荷神社の使いである狐の好物が油揚げとされる点にある
  3. C江戸時代のお化け屋敷や屋台のファストフードとして、庶民の間で爆発的に流行した
  4. D高級料亭のコースの締めとして江戸時代初期に京都で考案され、庶民には禁止されていた
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正解:D高級料亭のコースの締めとして江戸時代初期に京都で考案され、庶民には禁止されていた

いなり寿司は江戸時代に天保の改革期の江戸や名古屋などで庶民向けの安価な屋台食として爆発的に普及した歴史を持ちます。

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101富山湾のご当地ネタとして知られる「シロエビ(白えび)」に関する記述として「誤っている」ものはどれか。

  1. Aホタルイカと同様に完全な深海魚であり、水深1000メートル以上の海底でのみ一本釣りされる
  2. Bその透き通った美しい姿から「富山湾の宝石」という別名で広く親しまれている
  3. C殻を剥くのに非常に手間がかかるが、生の握りは独特の濃厚な甘みととろみがある
  4. D富山湾の海底谷(藍瓶・あいがめ)などの地形が好漁場を形成している
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正解:Aホタルイカと同様に完全な深海魚であり、水深1000メートル以上の海底でのみ一本釣りされる

シロエビは富山湾の深海(富山ディープ)に生息しますが、一本釣りではなく小型底引き網でまとめて漁獲されます。

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102和歌山県の山間部や十津川村などで見られる、塩漬けにした高菜の葉で大きな酢飯の握りを包み込んだ、インパクトのある郷土寿司はどれか。

  1. A柿の葉寿司
  2. Bめはり寿司
  3. C早ずし
  4. Dじゃこ寿司
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正解:Bめはり寿司

目を張るほど大きな口を開けて食べることから名付けられた「めはり寿司」は、高菜の塩漬けで巻いた伝統的な寿司です。

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103「鮒寿司」の製造において、春に獲れたニゴロブナを塩漬けにした後、夏の土用の頃に米飯に漬け替える工程があります。この米飯に漬ける目的はどれか。

  1. Aアルコール発酵を誘発させ、日本酒のような風味にするため
  2. B米のデンプンで魚の骨を完全に溶かして消滅させるため
  3. C乳酸発酵の環境を整え、酸味と旨味を生成させるため
  4. D魚の塩分をすべて米に吸収させて、完全な無塩状態にするため
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正解:C乳酸発酵の環境を整え、酸味と旨味を生成させるため

ご飯(飯)に漬けることで乳酸菌が繁殖し、保存性を高めるとともに独特の酸味とアミノ酸の旨味を形成します。

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104岡山県の「ばら寿司」の豪華さを隠すために、器の底に具材を敷き詰め、その上に酢飯を乗せてカモフラージュし、食べる直前にひっくり返したという逸話に由来する別名はどれか。

  1. A忍び寿司
  2. Bかくれんぼ寿司
  3. Cひっくり返し寿司
  4. D返し寿司
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正解:D返し寿司

役人の目を盗んで贅沢を楽しむため、底に具を忍ばせ食べる直前に反転させた「返し寿司」の風習が由来とされます。

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105寿司の歴史において、魚に塩と米を加えて発酵させ、米をドロドロに溶かして酸味を出し、基本的には「魚肉のみ」を食べる段階の伝統的な寿司を何と呼ぶか。

  1. A本なれずし
  2. B生なれずし
  3. C半なれずし
  4. D早ずし
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正解:A本なれずし

鮒寿司に代表される、米がほぼ形を失うまで発酵させ主に魚を食べる古い形態を「本なれ(古なれ)」と呼びます。

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106福井県小浜市や若狭地方の名産で、小鯛の半身を塩と酢で締め、小さな杉の樽に笹の葉とともに詰め込んで手際よく仕上げる押し寿司の定番ネタはどれか。

  1. Aサクラマスの塩引き
  2. B小鯛の笹漬け
  3. Cコノシロの粟漬け
  4. Dサバのへしこ
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正解:B小鯛の笹漬け

若狭名産の「小鯛の笹漬け」はそのまま、または寿司ネタとして押し寿司などに用いられ、非常に人気の高いご当地の味です。

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107岩手県や青森県などの三陸沿岸や北陸地方で夏から秋にかけて水揚げされ、寿司ネタとして独特のコリコリした歯ごたえと甘みが楽しめる、エゾボラなどを指す市場名(通称)はどれか。

  1. Aアワビ
  2. Bホタテ貝
  3. Cツブ貝
  4. Dミル貝
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正解:Cツブ貝

寿司屋で「ツブ(ツブ貝)」として出される高級な貝の多くはエゾボラなどのエゾバイ科の巻貝です。

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108島根県津和野町などに伝わる「角ずし(かくずし)」とは、一般的にどのような特徴を持つ郷土寿司か。

  1. A魚の頭部の骨(角)を数日間煮込んでペースト状にし、酢飯に混ぜたなれずし
  2. B正三角形の海苔で酢飯の角を尖らせて巻く、非常に特殊な手巻き寿司
  3. Cサイコロ状に四角くカットした生のマグロだけを大量に並べる握り寿司
  4. D大きめの四角い木枠に酢飯と華やかな具材を詰め、切り分けて分ける押し寿司
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正解:D大きめの四角い木枠に酢飯と華やかな具材を詰め、切り分けて分ける押し寿司

角ずしは中国地方や九州など各地に見られる、四角い型で押して大きく作り、四角く切り分けるお祝い用の押し寿司です。

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109なれずしの発酵期間が短くなり、米の原型がまだ残っていて、魚とともに米も一緒に食べられるようになった中世(室町時代頃)の過渡期の寿司を何と呼ぶか。

  1. A生なれずし
  2. B本なれずし
  3. C新なれずし
  4. D即席ずし
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正解:A生なれずし

発酵を比較的短期間で切り上げ、酸味のついた米も一緒に美味しく食べるようになった形態を「生なれ(なまなれ)」と呼びます。

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110山口県岩国市周辺で作られる「岩国寿司」は、その圧倒的なスケールと豪華さから別名何と呼ばれているか。

  1. A将軍寿司
  2. B殿様寿司
  3. C漁師寿司
  4. D庶民寿司
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正解:B殿様寿司

岩国藩主へ献上された歴史や、一度に数十人分を豪華な具材とともに何層にも重ねて作ることから「殿様寿司」と呼ばれます。

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111高知県の山間部などで発展した、椎茸、タケノコ、リュウキュウ(ハス芋)といった山の恵みを酢締めや煮付けにしてネタにする郷土寿司の総称はどれか。

  1. A精進寿司
  2. B山岳寿司
  3. C田舎寿司
  4. D野菜寿司
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正解:C田舎寿司

高知県の「田舎寿司」は、海の魚の代わりに地元の山の幸をふんだんに使った色彩豊かな伝統的寿司です。

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112次の伝統的な郷土寿司のうち、具材として「酢締めまたは塩蔵されたサバ(鯖)」を伝統的にメインとして使用「しない」ものはどれか。

  1. A鳥取の因幡の傘踊り寿司
  2. B大阪のバッテラ
  3. C奈良の柿の葉寿司
  4. D富山のます寿司
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正解:D富山のます寿司

富山の「ます寿司」はその名の通りサクラマス(鮭鱒類)を使用するため、サバを使用する他の押し寿司とは異なります。

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113鹿児島県の伝統的な「酒寿司(さけずし)」の調理工程における最も際立った特徴はどれか。

  1. A合わせ酢の代わりに、地元の特産である「薩摩地酒(灰持酒)」を大量に使用する
  2. B酢飯の中に、生のサツマイモを細かく刻んで大量に炊き込む
  3. Cお米の代わりにすべてサツマイモのでんぷんを練った団子を使用する
  4. Dカツオの頭部を生のまま酢飯の真ん中に突き刺して1週間熟成させる
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正解:A合わせ酢の代わりに、地元の特産である「薩摩地酒(灰持酒)」を大量に使用する

酒寿司は、酢を一切使わず、アルコール度数があり甘みのある地酒(灰持酒)を使ってご飯と具材を何層も重ねて仕込む豪快な郷土寿司です。

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114京都の夏の風習や祇園祭の時期に欠かせないものとして重宝され、骨切りした魚を特製のタレでふっくらと焼き上げて押し寿司や姿寿司にする高級な魚種はどれか。

  1. Aアユ(鮎)
  2. Bハモ(鱧)
  3. Cウナギ(鰻)
  4. Dサケ(鮭)
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正解:Bハモ(鱧)

京都では「祇園祭はハモ祭り」とも呼ばれ、この時期にハモを使った寿司(ハモの姿ずしや箱寿司)を食べる伝統が根付いています。

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