第77問なれずしにおいて魚と米を長期間重ねて乳酸発酵させる際、米の役割として最も適切なものはどれか。
- A発酵に必要な乳酸菌の餌(糖分)を供給するため
- B魚の臭みを直接吸着して消去するため
- C酢酸成分を魚に浸透させやすくするため
- D魚の水分を抜いて硬く締めるため
全国各地の郷土寿司と、発酵寿司の知識を深める分野です。日本最古のなれずしの形を伝える琵琶湖の鮒寿司、米麹を使う北国の「いずし」、笹で包む富山のます寿司、タンニンで保存性を高める奈良の柿の葉寿司、カツオを使う三重のてこね寿司、岡山のばら寿司など、地域ごとの特色と由来が問われます。ポルトガル語「bateira(小舟)」が語源のバッテラなど、名称の背景も出題対象です。38問と分量が多く、各地の寿司を「材料・包み・発酵の有無」で整理すると覚えやすくなります。
この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:C.鮒寿司は乳酸発酵を伴うなれずしであり、バッテラは酢を用いた早ずしである
鮒寿司は伝統的な乳酸発酵のなれずしで、バッテラは酢締めにした魚と酢飯を押し固める早ずし(押し寿司)です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.東日本は長方形の油揚げに白い酢飯が多く、西日本は三角形の油揚げに五目飯が多い
東日本は米俵を模した長方形でプレーンな酢飯が多く、西日本は狐の耳を模した三角形で五目飯を詰める傾向があります。
この問題の解説ページを開く →正解:A.どちらも型や葉で包んだ後に重石などで圧力をかける「押し寿司」の系譜である
ます寿司も柿の葉寿司も、具材と酢飯を合わせてから一定の圧力をかけて馴染ませる押し寿司の一種です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.てこね寿司は魚をタレに漬け込むが、ばら寿司は茹でたり煮たりした多種の具を散らす
てこね寿司はヅケにした赤身魚を混ぜ込むのに対し、ばら寿司は味付けした多くの具材を酢飯の上に美しく散らします。
この問題の解説ページを開く →正解:D.寄生虫(旋尾線虫)を死滅させるための一定期間の冷凍処理
生のホタルイカには寄生虫のリスクがあるため、生食用の寿司ネタにする際は厚生労働省の基準に沿った冷凍処理が必要です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.冬期の低温環境を維持し、雑菌の繁殖を抑えながら緩やかに乳酸発酵させる
いずしは北国の冬の寒さを利用し、低温下で有害な腐敗菌の増殖を抑えながら乳酸発酵を進める伝統的な寒冷地の知恵です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.組織が適度に締まり水分がコントロールされるため、携帯や保存に適する点
押し寿司は全体を均一に圧着することで崩れにくくなり、保存性と携帯性が高まるため、お弁当や土産物として発達しました。
この問題の解説ページを開く →正解:C.山間部への輸送に耐えうるよう、塩蔵や酢締めの技術が確立されていた魚だったから
海から離れた奈良などの山間部へ魚を運ぶため、塩締めされたサバなどが使われ、それが柿の葉の保存性と融合して定着しました。
この問題の解説ページを開く →正解:D.箱寿司は四角い木型で作られ切り分けられるが、ます寿司は円形の曲物で作られる
大阪の箱寿司(二寸六分の懐石感覚の寿司)は角型の木箱を使い、富山のます寿司は丸い木製の曲物(わっぱ)を使います。
この問題の解説ページを開く →正解:B.発酵を終えた後は、魚と米を完全に分離して米の部分だけを廃棄して食べる
いずしは鮒寿司などの古いなれずしとは異なり、一緒に漬け込んだ米(飯)や野菜も魚とともにすべて一緒に食します。
この問題の解説ページを開く →正解:C.強烈な辛みを付与して、魚の生臭さを完全に打ち消す薬味としての効果
白板昆布は酢で煮て削った薄い昆布で、旨味、乾燥防止、美観のために用いますが、ワサビのような辛みはありません。
この問題の解説ページを開く →正解:D.高級料亭のコースの締めとして江戸時代初期に京都で考案され、庶民には禁止されていた
いなり寿司は江戸時代に天保の改革期の江戸や名古屋などで庶民向けの安価な屋台食として爆発的に普及した歴史を持ちます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.ホタルイカと同様に完全な深海魚であり、水深1000メートル以上の海底でのみ一本釣りされる
シロエビは富山湾の深海(富山ディープ)に生息しますが、一本釣りではなく小型底引き網でまとめて漁獲されます。
この問題の解説ページを開く →正解:D.大きめの四角い木枠に酢飯と華やかな具材を詰め、切り分けて分ける押し寿司
角ずしは中国地方や九州など各地に見られる、四角い型で押して大きく作り、四角く切り分けるお祝い用の押し寿司です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.合わせ酢の代わりに、地元の特産である「薩摩地酒(灰持酒)」を大量に使用する
酒寿司は、酢を一切使わず、アルコール度数があり甘みのある地酒(灰持酒)を使ってご飯と具材を何層も重ねて仕込む豪快な郷土寿司です。
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