寿司検定3級 ② 様々な寿司(前半)

握り・巻き・押しなど寿司の種類と、江戸前の伝統的な仕事を学ぶ分野です。細巻(鉄火巻・かっぱ巻・鉄砲巻)、太巻、軍艦巻き、いなり寿司、ちらし寿司と五目寿司の違いなど形態の知識に加え、「漬け」「昆布締め」「煮きり」「ツメ」「酢締め」といった仕込み技法が問われます。バッテラなど関西の押し寿司、青魚を締める塩→酢の手順、ムラサキ・ガリ・あがりといった寿司屋の隠語も頻出です。38問と出題数が多く、技法の目的と手順を結びつけて覚えると得点が安定します。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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39江戸前寿司で「アジ」の最も脂が乗り、市場での評価も高まる一般的な旬の時期はいつか。

  1. A5月〜9月
  2. B1月〜4月
  3. C10月〜12月
  4. D通年安定している
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正解:A5月〜9月

アジは海水温が上がる春から夏にかけて脂の乗りが非常に良くなり、江戸前寿司でも主役級の旬を迎えます。

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40高知県の土佐清水市などで水揚げされ、鮮度抜群の状態で「鯖の姿寿司」などに使われるブランドサバはどれか。

  1. A的矢サバ
  2. B清水サバ
  3. C金華サバ
  4. D松輪サバ
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正解:B清水サバ

清水サバは高知県土佐清水市で獲れる足摺岬周辺のゴマサバのブランドで、現地では新鮮な寿司や刺身で親しまれています。

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41次のうち、主に神奈川県三浦市の松輪地区で水揚げされ、関東の高級寿司店で重宝されるサバのブランド名はどれか。

  1. A八戸前沖さば
  2. B金華サバ
  3. C松輪サバ
  4. D清水サバ
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正解:C松輪サバ

松輪サバは神奈川県三浦市松輪漁港に揚がるマサバのブランドで、黄金色の輝きと良質な脂が特徴です。

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42寿司用のシャリ(酢飯)を作る際、新米に比べて古米が適しているとされる最大の理由はどれか。

  1. A米の粘り気が強くシャリが崩れにくいため
  2. B米粒が大きいため木桶に馴染みやすいため
  3. C精米後の酸化が進んでおり甘みが強いため
  4. D水分量が少なく酢を均一に吸収しやすいため
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正解:D水分量が少なく酢を均一に吸収しやすいため

古米は新米よりも乾燥しているため、炊き上げたあとに合わせ酢をしっかりと中にまで抱き込むことができます。

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43福井県(若狭)から京都へと至る、かつて一晩中サバを運んで寿司や塩蔵品に仕立てた歴史を持つ街道の一般的な呼称はどれか。

  1. A鯖街道
  2. B鯖大路
  3. C鯖山道
  4. D鯖小路
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正解:A鯖街道

若狭湾で獲れたサバに塩を振り、京都まで運んだルートは通称「鯖街道」として現在も広く知られています。

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44外洋を回遊せず、沿岸の浅瀬や内湾の岩礁域に居着くことで脂が非常に多く乗るアジは、一般的に何と呼ばれるか。

  1. A回遊アジ
  2. B瀬付きアジ
  3. C深海アジ
  4. D沖アジ
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正解:B瀬付きアジ

特定の岩礁(瀬)の周りに居着いて豊富な餌を食べて育つアジは「瀬付きアジ」と呼ばれ、黄色みを帯びて脂乗りが良いです。

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45魚類学的には白身魚(赤色筋肉よりも白色筋肉が発達している魚)に分類されるが、身が赤く見える寿司ネタはどれか。

  1. Aアジ
  2. Bブリ
  3. Cサーモン
  4. Dヒラマサ
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正解:Cサーモン

サーモン(サケ類)は身がピンク色ですが、これは餌のエビ等に由来するアスタキサンチンによるもので、分類上は白身魚です。

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46大阪の伝統的な寿司で、もともとは舟の形を模した木型にサバを重ねて作ったことからその名がついたとされる「バッテラ」は、どの種類に分類されるか。

  1. A棒ずし
  2. B姿ずし
  3. Cちらしずし
  4. D箱ずし
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正解:D箱ずし

バッテラは木箱に酢飯とサバを詰めて押し固める、大阪を代表する押し寿司(箱寿司)の一種です。

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47江戸時代中期(1750年)に刊行された料理書『料理山海郷』に、現代のような形ではないがその存在が記述されている寿司の種類はどれか。

  1. A巻き寿司
  2. B軍艦巻き
  3. C手巻き寿司
  4. D握り寿司
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正解:A巻き寿司

巻き寿司の歴史は古く、1750年の『料理山海郷』に「巻ずし」の原型となる調理法が記載されています。

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48琵琶湖のニゴロブナを塩と米飯で数ヶ月以上発酵させて作り、日本の寿司の原型とされる滋賀県の郷土寿司はどれか。

  1. A須古ずし
  2. B鮒ずし
  3. Cさばの早なれ
  4. D大根ずし
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正解:B鮒ずし

滋賀県の「鮒ずし」は現存する日本最古の「なれずし」の形態を今に伝える貴重な食文化です。

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49江戸前の伝統技法「漬け(づけ)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A酢と塩を使って青魚の生臭さを完全に消し去るための技法である
  2. B白身魚の表面に熱湯をかけて皮目を柔らかくし、風味を増す方法である
  3. Cマグロなどの赤身を醤油ベースのタレに浸して水分を抜き、旨味を凝縮させる
  4. D煮詰めた甘いタレを仕上げにハケで塗る作業そのものを指す
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正解:Cマグロなどの赤身を醤油ベースのタレに浸して水分を抜き、旨味を凝縮させる

漬けは、冷蔵技術がなかった時代にマグロの保存性を高め、かつ醤油の塩分で身を引き締めて旨味を引き出すために考案された技法です。

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50江戸前寿司で、握り寿司の仕上げにハケで塗られる、醤油にみりんや出汁などを加えて煮詰めた調味料を何と呼ぶか。

  1. A詰め(ツメ)
  2. Bガリ
  3. Cむらさき
  4. D煮きり
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正解:D煮きり

「煮きり(煮きり醤油)」は、寿司を口に入れた瞬間にシャリとネタの調和を最適にするために職人が事前に塗る特製醤油です。

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51アナゴや煮ハマグリなどの煮物ネタの仕上げに塗られる、甘辛く濃厚に煮詰められたタレの通称はどれか。

  1. A詰め(ツメ)
  2. Bむらさき
  3. C煮きり
  4. D割水
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正解:A詰め(ツメ)

穴子などの骨や出汁を煮詰めて作る濃厚な甘辛いタレは「ツメ(穴子ツメなど)」と呼ばれ、煮きり醤油とは区別されます。

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52コハダやサバなどの青魚を「締める」際、最初に行う工程として正しい順番はどれか。

  1. A「酢」に浸したあと、「塩」を振る
  2. B「塩」を振って余分な水分を抜いたあと、「酢」に浸す
  3. C「醤油」に漬け込んだあと、「酢」で洗い流す
  4. D「湯通し」をしたあと、すぐに「酢」に漬ける
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正解:B「塩」を振って余分な水分を抜いたあと、「酢」に浸す

締めの基本はまず「塩」を振って魚の余分な水分と臭みを引き出し、その後に「酢」に浸して身を引き締め、殺菌効果と風味を与えます。

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53ウニやイクラなど、崩れやすいネタを乗せるために、シャリの側面に海苔を巻いて土手を作る「軍艦巻き」を考案したとされる東京の老舗寿司店はどこか。

  1. A吉野鮨本店
  2. B与兵衛寿司
  3. C銀座 久兵衛
  4. D銀座 寿司幸本店
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正解:C銀座 久兵衛

軍艦巻きは1941年(昭和16年)に「銀座 久兵衛」の初代主人によって、ウニを握り寿司にするために考案されたとされています。

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54細巻(海苔1枚を半分に切って使う巻き寿司)において、具材が「かんぴょう」だけのものを特に何と呼ぶか。

  1. A鉄火巻
  2. Bかっぱ巻
  3. C納豆巻
  4. D鉄砲巻
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正解:D鉄砲巻

かんぴょう巻は、その形が黒い鉄砲の銃身に似ていることから、通称「鉄砲巻」とも呼ばれます。

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55巻き寿司の一種である「太巻」に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

  1. A具材は基本的に1種類のみに限定し、すっきりと仕上げるのが江戸前である
  2. B海苔を丸ごと1枚、またはそれ以上繋ぎ合わせて大きな面積で巻く
  3. C玉子焼き、かんぴょう、おぼろ、椎茸など複数の具材を巻き込むのが一般的である
  4. D関西では節分の日に丸かぶり(恵方巻き)をする文化が古くからある
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正解:A具材は基本的に1種類のみに限定し、すっきりと仕上げるのが江戸前である

太巻は複数の色鮮やかな具材(玉子、かんぴょう、桜おぼろ、穴子など)をバランスよく巻き込むのが大きな特徴です。

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56「ちらし寿司」と「五目寿司(ばら寿司)」の一般的な違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. Aちらし寿司は酢飯を使い、五目寿司は必ず普通の白いご飯を使う
  2. Bちらし寿司は具材を酢飯の上に飾り、五目寿司は具材を酢飯に混ぜ込むことが多い
  3. Cちらし寿司は関西発祥であり、五目寿司は江戸(東京)で生まれた伝統スタイルである
  4. Dちらし寿司には魚介類を一切乗せてはならないという厳格なルールがある
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正解:Bちらし寿司は具材を酢飯の上に飾り、五目寿司は具材を酢飯に混ぜ込むことが多い

一般的に「ちらし寿司」は酢飯の上にネタを散らす(配置する)スタイル、「五目寿司」は刻んだ具材を飯に混ぜ込むスタイルを指します。

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57家庭でも親しまれる「手巻き寿司」が、日本の外食市場(寿司店)でメニューとして考案され、流行するきっかけを作ったとされる発祥の地(店)がある地域はどこか。

  1. A大阪・心斎橋
  2. B東京・築地
  3. C東京・自由が丘
  4. D愛知・名古屋
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正解:C東京・自由が丘

手巻き寿司を飲食店として最初にメニュー化し、世に広めたのは東京・自由が丘の老舗寿司店(「築地玉寿司」の自由が丘店)とされています。

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58寿司店で使われる隠語(寿司独特の呼び方)で、「海苔(のり)」を意味する言葉はどれか。

  1. Aムラサキ
  2. Bガリ
  3. Cナミダ
  4. Dクサ
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正解:Dクサ

海苔は海草から作られるため、職人の間では「クサ(草)」という隠語で呼ばれることがあります。

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59寿司の隠語で「お茶」を意味する「あがり」の語源として、最も有力な説はどれか。

  1. A遊郭などで、客が「上がった(来店した)」際に出すお茶を指したことから
  2. Bお茶を飲むと満腹になり、箸が「上がる」から
  3. Cお茶の葉が急須の中で上の方に「上がる」性質があるから
  4. D寿司を握り終えた職人が最後に「上がる(休憩する)」時に飲むから
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正解:A遊郭などで、客が「上がった(来店した)」際に出すお茶を指したことから

「あがり」はもともと花柳界(遊郭など)の隠語で、客が来たときに出す「お茶」を指す言葉が寿司店に定着したものです。

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60寿司店における「ガリ(生姜の甘酢漬け)」の役割として、科学的・衛生的な観点も含めて間違っているものはどれか。

  1. A生魚の生臭さを強い香りで打ち消す効果がある
  2. Bシャリの粘り気を高めて口の中で崩れにくくする効果がある
  3. C生姜に含まれる成分に強い殺菌効果が期待できる
  4. D異なるネタを食べる間に口の中をさっぱりとリセットする
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正解:Bシャリの粘り気を高めて口の中で崩れにくくする効果がある

ガリには口直しや殺菌効果はありますが、シャリ(酢飯)の粘り気を高めるような効果や目的はありません。

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61関西の「押し寿司」と関東の「握り寿司」の歴史的背景に関する比較として、正しいものはどれか。

  1. A押し寿司は江戸時代にファストフードとして誕生し、握り寿司は室町時代からある保存食である
  2. B握り寿司は酢を一切使わずに塩だけで味付けし、押し寿司は大量の砂糖と酢を使う
  3. C押し寿司は木型で圧力をかけて保存性を高めた伝統があり、握り寿司は江戸後期に屋台で発展した短時間で作れる寿司である
  4. Dどちらも明治時代以降に西洋の調理技術を取り入れて同時に完成した
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正解:C押し寿司は木型で圧力をかけて保存性を高めた伝統があり、握り寿司は江戸後期に屋台で発展した短時間で作れる寿司である

押し寿司は保存性や形を整えるために発展した上方(関西)の文化で、握り寿司は江戸後期に華々しく登場した即席のファストフードです。

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62マグロの「ネギトロ」の語源に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. A野菜の「白ネギ」を大量に混ぜ込んで作ることから命名された
  2. B「練れば練るほどトロのようになる」ことから「練りトロ」が変化した
  3. C根岸地方(現在の神奈川県)の漁師が考案したトロだから
  4. Dマグロの骨の隙間にある身を「ねぎ取る(削ぎ落とす)」という言葉に由来する
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正解:Dマグロの骨の隙間にある身を「ねぎ取る(削ぎ落とす)」という言葉に由来する

骨の周りの身を削ぎ落とす「ねぎ取る」に由来するという説が有力です(語源には諸説あります)。

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63江戸前寿司で「ひかりもの(光物)」に分類される魚として、不適切なものはどれか。

  1. Aタイ
  2. Bサヨリ
  3. Cアジ
  4. Dコハダ
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正解:Aタイ

タイは「白身魚」に分類されます。ひかりものとは、コハダ、アジ、サヨリ、サバなど、皮目が銀色に光っている青魚を中心としたネタの総称です。

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64巻き寿司を上手に巻くための道具である「巻きす(巻き簾)」の表裏に関する説明で、正しいものはどれか。

  1. A竹の「平らな面」を内側(海苔に接する側)にし、「丸い面」を外側にして巻く
  2. B竹の「丸い面」を内側(海苔に接する側)にし、「平らな面」を外側にして巻く
  3. Cどちらの面を内側にしても巻き上がりの仕上がりに全く違いは出ない
  4. D糸で結ばれている結び目が常に自分の手前に来るように縦向きに使う
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正解:B竹の「丸い面」を内側(海苔に接する側)にし、「平らな面」を外側にして巻く

巻きすは、竹の丸い面を内側(海苔側)にすることで海苔が傷つきにくく、力が均一に伝わりやすくなり、外側の平らな面で形を綺麗に整えます。

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65軍艦巻きを食べる際、上のネタ(ウニやイクラなど)を落とさずに醤油を綺麗につけるためのマナー・テクニックとして、最も不適切なものはどれか。

  1. Aガリ(生姜)をハケの代わりにして、醤油をネタに塗る
  2. Bきゅうりが添えられている場合、きゅうりに少量の醤油をつけてネタに移す
  3. C軍艦巻きをご飯の底から箸でしっかりと持ち上げ、そのままネタの面を醤油皿に直接浸す
  4. D手で持ち、海苔の側面の下部にほんの少しだけ醤油をつける
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正解:C軍艦巻きをご飯の底から箸でしっかりと持ち上げ、そのままネタの面を醤油皿に直接浸す

軍艦巻きのネタの面を直接醤油皿に浸すと、ウニやイクラが醤油皿にバラバラと落ちて崩れてしまうため、マナー・技法として不適切です。

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66甘辛く煮た油揚げの中に酢飯を詰めた、稲荷信仰にちなむ寿司を何というか。

  1. Aちらし寿司
  2. B軍艦巻き
  3. C手巻き寿司
  4. Dいなり寿司
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正解:Dいなり寿司

油揚げを稲荷神の使いである狐の好物に見立てたことから「いなり寿司」と呼ばれます。

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67細巻の定番である「かっぱ巻(きゅうり巻き)」の「かっぱ」という名称の由来はどれか。

  1. A河童(妖怪)の好物がきゅうりであるという伝承から
  2. Bきゅうりの切り口が、河童の頭の皿の模様に酷似しているから
  3. C明治時代に「かっぱ」という名の職人が初めて考案したから
  4. D巻き寿司全体の形が、川を泳ぐ河童の姿に見えるから
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正解:A河童(妖怪)の好物がきゅうりであるという伝承から

伝統的に河童(カッパ)の大好物はきゅうりとされていることから、きゅうりだけを巻いた細巻を「かっぱ巻」と呼びます。

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68細巻の「鉄火巻(マグロの赤身巻き)」の「鉄火」という言葉が意味する、本来の場所や状況はどれか。

  1. A激しい鉄工所の火花が散る場所
  2. B博打(ばくち)を行う「鉄火場」で、勝負の合間に手軽に食べられたこと
  3. Cマグロの赤身を鉄の網で軽く炙ってから巻いたこと
  4. D鉄のように硬い海苔を巻いて、火のように赤いマグロを包んだこと
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正解:B博打(ばくち)を行う「鉄火場」で、勝負の合間に手軽に食べられたこと

鉄火巻の由来は、ギャンブルを行う「鉄火場」で、手が汚れずに素早く食べられる軽食として好まれたことからという説が有力です。

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69ちらし寿司によく添えられる「おぼろ(桜おぼろなど)」の一般的な原材料はどれか。

  1. A鶏の胸肉を細かくすり潰して乾燥させたもの
  2. B豆腐の水気を限界まで絞り、砂糖で甘く味付けしたもの
  3. Cエビやタイなどの魚介類の身をすり潰し、調味料を加えて煎ったもの
  4. D卵黄だけを集めて弱火で完全に炒りあげたもの
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正解:Cエビやタイなどの魚介類の身をすり潰し、調味料を加えて煎ったもの

おぼろは、芝エビや白身魚の身を茹でてすり潰し、砂糖やみりん、着色料(赤)などを加えて鍋でパラパラになるまで煎ったデンブの一種です。

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70太巻を作る際、海苔の「表(ツルツルした面)」と「裏(ザラザラした面)」の配置として正しいものはどれか。

  1. Aツルツルした面を内側(シャリを乗せる側)にする
  2. Bどちらの面を内側にしても、巻きやすさや見た目の仕上がりに一切影響はない
  3. C太巻の場合は表裏を交互に2枚重ねて使うのが鉄則である
  4. Dザラザラした面を内側(シャリを乗せる側)にする
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正解:Dザラザラした面を内側(シャリを乗せる側)にする

海苔のザラザラした面(裏面)にシャリを乗せて巻くことで、巻き上がった際、外側に綺麗なツルツルした面(表面)が出るようになります。

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71巻き寿司の歴史において、関東(江戸)では「細巻」が主流として発展したのに対し、関西(上方)で古くから主流として発展した巻き寿司の形態はどれか。

  1. A太巻
  2. B手巻き寿司
  3. C軍艦巻き
  4. D漬け巻き
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正解:A太巻

江戸では手軽につまめる細巻が好まれたのに対し、上方(関西)では具沢山でボリュームがあり、見た目も華やかな太巻が古くから発展しました。

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72「江戸前の仕事」において、タイやヒラメなどの白身魚の旨味をさらに引き出すために、昆布で挟んで数時間から一晩寝かせる技法を何というか。

  1. A酢締め
  2. B昆布締め
  3. C湯引き
  4. D塩摺り
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正解:B昆布締め

昆布締め(こぶじめ)は、昆布の持つグルタミン酸(旨味成分)を魚の身に移し、同時に適度な水分を抜いて身を引き締める伝統技法です。

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73握り寿司の数え方として、現代の一般的な寿司店や飲食シーンで、1個の寿司を指す単位はどれか。

  1. A1丁
  2. B1玉
  3. C1かん(貫)
  4. D1膳
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正解:C1かん(貫)

握り寿司は一般的に「1貫(かん)」「2貫」という単位で数えられます(※1貫が1個か2個かには歴史的な諸説があります)。

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74次のうち、「江戸前寿司(握り寿司)」が誕生した当時の江戸時代、ネタとして使われていなかった(あるいは下魚として忌避されていた)部位・魚種はどれか。

  1. Aコハダの酢締め
  2. Bアナゴの甘煮
  3. Cタイの昆布締め
  4. Dマグロの脂身(大トロ)
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正解:Dマグロの脂身(大トロ)

江戸時代、マグロの脂身(トロ)は傷みやすく、醤油を弾いてしまうため価値がないとされ、主に赤身が好まれて使われていました。

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75寿司店で出される「醤油」を意味する隠語はどれか。

  1. Aムラサキ
  2. Bキハダ
  3. Cシャリ
  4. Dナミダ
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正解:Aムラサキ

醤油の独特な濃い茶褐色が、高貴な色である「紫」に見えることから、寿司店では醤油を「ムラサキ」と呼びます。

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76ちらし寿司や太巻の彩りとして欠かせない、薄く焼いた卵を細く糸状に刻んだものを何というか。

  1. Aおぼろ卵
  2. B錦糸卵
  3. C厚焼き卵
  4. D伊達巻
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正解:B錦糸卵

薄く均一に焼いた卵を細く美しく刻んだものは「錦糸(きんし)卵」と呼ばれ、寿司の装飾や彩りに多用されます。

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