医療経営士3級 ⑦ 患者と医療サービス

患者中心の医療という考え方と、患者・医療者の関係性を扱う分野です。パターナリズムからの転換、ノーマライゼーション、QOL、アドヒアランス、ナラティブ・ベースド・メディシン、EBM、インフォームド・コンセントやセカンドオピニオン、SDM(共同意思決定)、小児へのアセントといった概念が頻出です。患者満足(CS)やマズローの欲求5段階説など、サービスの視点からの出題もあります。似た概念の違いを対比しながら意味を正確に押さえることが得点につながります。出題数は38問です。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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238医療者が父親のように患者に代わって最善を判断し、一方的に方針を決定する態度のことを何と呼ぶか。

  1. Aコンプライアンス
  2. Bインフォームド・コンセント
  3. Cパターナリズム
  4. Dノーマライゼーション
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正解:Cパターナリズム

医療者が患者の最善を一方的に判断し決定する父権主義的な態度のことを「パターナリズム」と呼びます。

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239障害や病気があっても、特別視されることなく健常者と同じように当たり前に地域で生活できる社会を目指す理念はどれか。

  1. Aアドヒアランス
  2. Bノーマライゼーション
  3. Cリスクマネジメント
  4. Dヘルスプロモーション
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正解:Bノーマライゼーション

「ノーマライゼーション」は、障害の有無に関わらず、誰もが地域で普通に生活できる社会を目指す重要な理念です。

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240医療における「QOL(Quality of Life)」の考え方として、最も適切なものはどれか。

  1. A身体的な健康だけでなく、精神的・社会的な満足感も含めて患者の人生の質を重視する考え方
  2. B医療機関の収益性を高めるため、ベッドの回転率を上げることを目指す考え方
  3. C患者の延命のみを最優先とし、痛みの緩和よりも治療を優先する考え方
  4. D病院内の環境を整備し、医療従事者の労働条件を改善することを重視する考え方
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正解:A身体的な健康だけでなく、精神的・社会的な満足感も含めて患者の人生の質を重視する考え方

QOL(生活の質)は、単なる生命の長さだけでなく、人生の内容や生活の質(精神的・社会的充足)を重視する考え方です。

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241医師の指示に従う「コンプライアンス」に対し、患者が自ら治療方針を理解し、積極的に治療の決定と実行に参加する概念を何と呼ぶか。

  1. Aアドヒアランス
  2. Bセカンドオピニオン
  3. Cクリニカルパス
  4. Dパターナリズム
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正解:Aアドヒアランス

患者が治療方針の決定に積極的に参加し、納得した上で治療を実行することを「アドヒアランス」と呼びます。

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242患者が語る病の体験や人生の物語を傾聴し、それに基づいて全人的な理解を目指す医療のアプローチを何と呼ぶか。

  1. AEBM(Evidence Based Medicine)
  2. BDPC(Diagnosis Procedure Combination)
  3. CSDM(Shared Decision Making)
  4. DNBM(Narrative Based Medicine)
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正解:DNBM(Narrative Based Medicine)

NBM(物語に基づく医療)は、患者の語る物語(ナラティブ)を尊重し、背景にある心理的・社会的側面も理解するアプローチです。

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243科学的根拠に基づく医療である「EBM(Evidence Based Medicine)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A最新の最良の科学的根拠を、医療者の経験や患者の価値観と統合して最適な医療を実践する
  2. B個々の患者の価値観を無視し、統計データのみで機械的に治療法を決定する
  3. C患者の物語や主観的な訴えのみを重視し、科学的なデータを参考にしてはならない
  4. D医療機関の経営データを分析し、最も利益率の高い治療法を選択する
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正解:A最新の最良の科学的根拠を、医療者の経験や患者の価値観と統合して最適な医療を実践する

EBMは「科学的根拠」だけでなく、医師の臨床経験や「患者の価値観」を統合して医療を行うものです。

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244「インフォームド・コンセント」の意味として、最も適切なものはどれか。

  1. A患者が自己負担額を事前に確認して支払いに同意すること
  2. B医師が治療内容を十分に説明し、患者が納得した上で同意すること
  3. C医師が患者の個人情報を第三者に提供する際に許可を得ること
  4. D医療機関が地域住民に対して公開講座を開催し情報提供すること
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正解:B医師が治療内容を十分に説明し、患者が納得した上で同意すること

インフォームド・コンセントは「説明と同意」と訳され、患者が十分な説明を理解した上で自発的に医療行為に同意することを指します。

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245医療法において、インフォームド・コンセントはどのように規定されているか。

  1. A実施しなければ直ちに医師免許が剥奪される絶対的義務である
  2. B患者への適切な説明と理解を得るように努めなければならない努力義務である
  3. C大規模な病院にのみ課せられている義務であり、診療所は対象外である
  4. D説明は医師以外の職員が行うことが法律で禁じられている
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正解:B患者への適切な説明と理解を得るように努めなければならない努力義務である

医療法において、医療提供者は適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない(努力義務)と規定されています。

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246認知症などで患者本人に法的な同意能力がない場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A医師が独断で最も効率的な治療法を直ちに決定し、実施する
  2. B裁判所に治療の許可を申し立て、判決が出るまで医療行為を保留する
  3. C治療を一切行わず、患者の意識や能力が回復するまで待機する
  4. D患者の意向を推定しつつ、家族などの適切な代諾者と話し合って方針を決定する
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正解:D患者の意向を推定しつつ、家族などの適切な代諾者と話し合って方針を決定する

患者本人に同意能力がない場合は、家族などの代諾者(キーパーソン)に対し十分に説明を行い、同意を得ることが基本となります。

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247「セカンドオピニオン」の目的や意味として、正しいものはどれか。

  1. A主治医の診断や治療方針について、別の医療機関の専門医に「第2の意見」を求めること
  2. B転院を前提として、別の医療機関に紹介状を書いてもらうこと
  3. C医師が患者の家族に対して、病状の説明を再度行うこと
  4. D看護師などの多職種から、医師とは異なる意見を聞き出すこと
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正解:A主治医の診断や治療方針について、別の医療機関の専門医に「第2の意見」を求めること

セカンドオピニオンは、転院を目的とせず、現在の診断や治療方針について他の専門医の意見を求めることです。

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248医療者と患者が協働して治療方針を決定する「SDM(共同意思決定)」の説明として、適切なものはどれか。

  1. A医療チーム内で複数の医師が協議して治療方針を決定すること
  2. B患者がインターネット等で調べた情報のみを基に自ら治療法を決定すること
  3. C医師と患者が医学的情報と価値観を共有し、共に話し合って治療方針を決定すること
  4. D患者の家族だけで話し合い、本人に知らせずに治療方針を決定すること
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正解:C医師と患者が医学的情報と価値観を共有し、共に話し合って治療方針を決定すること

SDM(Shared Decision Making)は、医療者の専門知識と患者の価値観を共有し、両者が協働して意思決定を行うアプローチです。

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249法的な同意能力のない小児患者に対し、年齢や理解力に応じた説明を行い、本人の納得や賛意を得るプロセスを何と呼ぶか。

  1. Aインフォームド・コンセント
  2. Bインフォームド・アセント
  3. Cアクティブ・リスニング
  4. Dアドバンス・ケア・プランニング
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正解:Bインフォームド・アセント

小児等に対して理解度に合わせて説明し、本人の納得・賛意(アセント)を得ることを「インフォームド・アセント」と呼びます。

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250医療における「CS(患者満足:Customer Satisfaction)」を高める考え方として、最も適切なものはどれか。

  1. A患者の事前期待を満たし、あるいは上回る医療サービスを提供すること
  2. B患者の自己負担額を減らし、経済的な負担をゼロにすること
  3. C病院の利益を最大化し、従業員に還元すること
  4. D患者の全てのわがままを受け入れ、要求を無条件で実行すること
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正解:A患者の事前期待を満たし、あるいは上回る医療サービスを提供すること

CSは、患者が持っている「事前期待」に対して、提供されたサービスがそれを上回ったときに得られる満足感のことです。

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251「マズローの欲求5段階説」において、最も低次の基礎的な欲求(第1階層)に位置づけられるものはどれか。

  1. A自己実現の欲求
  2. B生理的欲求
  3. C承認の欲求
  4. D社会的欲求
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正解:B生理的欲求

マズローの欲求5段階説では、人間の欲求を「生理的・安全・社会的・承認・自己実現」の5階層に分け、生理的欲求を最も基礎とします。

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252接遇における「ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)」の活用として適切なものはどれか。

  1. A視線の合わせ方、声のトーン、うなずきなどを意識して患者に安心感を与える
  2. B文書やパンフレットを作成し、患者が持ち帰って読めるようにする
  3. C専門的な医学用語を用いて、誤解のないように正確に説明する
  4. D電子メールを活用して、迅速に検査結果を患者へ通知する
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正解:A視線の合わせ方、声のトーン、うなずきなどを意識して患者に安心感を与える

ノンバーバルコミュニケーションは言葉以外の表情、視線、声のトーンなどを指し、患者に安心感や信頼感を与えるために重要です。

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253相手に依頼や断りを入れる際、印象を柔らかくするために言葉の頭に添える「クッション言葉」として正しいものはどれか。

  1. A「絶対に治りますが」
  2. B「恐れ入りますが」
  3. C「当然のことながら」
  4. D「どうせ無理だと思いますが」
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正解:B「恐れ入りますが」

「恐れ入りますが」「差し支えなければ」などは、言いづらいことを伝える際に相手への配慮を示すクッション言葉です。

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254コミュニケーション技法の一つである「ペーシング」の説明として適切なものはどれか。

  1. A患者の言葉を遮ってでも、正しい医学的知識を素早く提供する
  2. B相手と全く同じ姿勢をとることで、無意識の親近感を抱かせる
  3. C相手の言葉の一部をそのまま繰り返し、話を聞いていることを示す
  4. D相手の話し方のスピード、声のトーン、呼吸のテンポなどを合わせる
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正解:D相手の話し方のスピード、声のトーン、呼吸のテンポなどを合わせる

ペーシングは、相手の話し方の速度やトーン、テンポなどを合わせることで、安心感や信頼関係(ラポール)を築く技法です。

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255「ホスピタリティ」と「接客サービス」の違いに関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. Aサービスは対価を前提とした定型的な行為だが、ホスピタリティは相手を思いやる自発的なもてなしである
  2. Bサービスは医療機関で行われるが、ホスピタリティはホテル業界のみで使われる
  3. Cホスピタリティは有料で提供されるが、サービスは無料で提供される
  4. Dホスピタリティは患者の要求を全て飲むことだが、サービスは法令に従うことである
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正解:Aサービスは対価を前提とした定型的な行為だが、ホスピタリティは相手を思いやる自発的なもてなしである

サービスが主に対価を伴う定型的な役務であるのに対し、ホスピタリティはマニュアルを超えた自発的な「もてなしの心」を指します。

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256病院における「患者の呼称」の考え方として、最も適切な対応はどれか。

  1. A呼称は重要ではないため、カルテに記載された患者番号で呼び出すべきである
  2. B患者を対等な立場として扱うため、いかなる場合でも必ず「さん」付けで呼ぶべきである
  3. C親しみを込めるため、高齢の患者には「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶのが正しい
  4. D一律に「様」をつければよいわけではなく、患者との関係性や状況に応じた配慮が必要である
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正解:D一律に「様」をつければよいわけではなく、患者との関係性や状況に応じた配慮が必要である

患者の呼称は一律に「様」をつければ完了ではなく、親密さや状況、組織のルールに則りつつ適切に使い分ける配慮が求められます。

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257ドナベディアンが提唱した「医療の質の評価」の3要素の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A計画(プラン)、実行(ドゥ)、評価(チェック)
  2. B構造(ストラクチャー)、過程(プロセス)、結果(アウトカム)
  3. C人員(スタッフ)、設備(ファシリティ)、資金(ファンド)
  4. D知識(ナレッジ)、技術(スキル)、態度(アティチュード)
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正解:B構造(ストラクチャー)、過程(プロセス)、結果(アウトカム)

ドナベディアンは医療の質を、構造(Structure)、過程(Process)、結果(Outcome)の3つの側面に分類して評価しました。

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258特定の疾患や手術に対して、患者がたどる検査・処置・指導などの標準的な経過を時間軸に沿ってまとめた計画表を何と呼ぶか。

  1. A電子カルテ
  2. Bインシデントレポート
  3. CDPCデータ
  4. Dクリニカルパス
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正解:Dクリニカルパス

クリニカルパス(クリティカルパス)は、医療の標準化やチーム医療の推進、患者への説明ツールとして活用されるスケジュール表です。

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259医療の質評価において、「アウトカム(結果)評価」の指標に該当するものはどれか。

  1. A病院内に設置されているMRIやCTなどの高度医療機器の保有台数
  2. B患者一人当たりに対して、看護師が何人配置されているかという配置基準
  3. C医師や看護師がマニュアル通りに手洗いを実施しているかの遵守率
  4. D治療後の患者の生存率、合併症の発生率、退院後の生活の質の向上度
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正解:D治療後の患者の生存率、合併症の発生率、退院後の生活の質の向上度

アウトカム評価は提供された医療の「結果」に着目するものであり、生存率、合併症発生率、患者満足度などが該当します。

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260医療の質評価において、「ストラクチャー(構造)評価」の指標に該当しないものはどれか。

  1. A糖尿病患者に対する栄養指導の実施率
  2. B病院の建物の耐震性や病室の広さ
  3. C医師や看護師などの有資格者の配置数
  4. D医療安全管理マニュアルの整備状況
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正解:A糖尿病患者に対する栄養指導の実施率

栄養指導の実施率は、医療が「どのように提供されたか」を示すプロセス(過程)評価の指標です。

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261医療の質向上における「PDCAサイクル」の「Check(評価)」に該当するステップはどれか。

  1. A新しい手洗いマニュアルを作成し、全職員に配布する
  2. B策定した手洗いマニュアルに従って、実際に手洗いを実行する
  3. C手洗いの実施率や院内感染の発生率を測定し、目標が達成されたか検証する
  4. D検証結果をもとに、手洗いの方法やマニュアルを改善・見直す
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正解:C手洗いの実施率や院内感染の発生率を測定し、目標が達成されたか検証する

Check(評価)は、実行(Do)した結果を測定し、計画(Plan)通りに進んでいるか、目標が達成されたかを確認・検証するプロセスです。

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262日本医療機能評価機構(JCQHC)による「病院機能評価」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. Aすべての医療機関に対し、法律で受審が義務付けられている
  2. B評価は書面審査のみで行われ、病院への訪問審査は実施されない
  3. C第三者の立場で医療機関の機能を評価し、医療の質の向上を支援する任意の制度である
  4. D認定を受けた病院は、診療報酬の基本点数が自動的に2倍になる
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正解:C第三者の立場で医療機関の機能を評価し、医療の質の向上を支援する任意の制度である

病院機能評価は、第三者機関が学術的・中立的な立場で医療の質を評価するものであり、受審はあくまで任意です。

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263実施した「患者満足度調査(アンケート)」の効果的な活用方法として、最も適切なものはどれか。

  1. A悪い評価をした患者を特定し、次回からの診療を拒否する
  2. B点数の高かった項目のみを抽出し、宣伝用のパンフレットに掲載して調査を終了する
  3. C調査結果を職員にフィードバックし、業務改善やサービス向上の課題を共有する
  4. D自由記述欄のクレームは少数意見として無視し、数値化されたデータのみを分析する
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正解:C調査結果を職員にフィードバックし、業務改善やサービス向上の課題を共有する

患者満足度調査は、結果を組織全体で共有し、具体的な業務改善や接遇向上に結びつける(PDCAを回す)ことが最も重要です。

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264世界医師会が採択した、良質な医療を受ける権利や自己決定権など「患者の権利」について宣言したものはどれか。

  1. Aリスボン宣言
  2. Bヘルシンキ宣言
  3. Cジュネーブ宣言
  4. Dアルマ・アタ宣言
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正解:Aリスボン宣言

リスボン宣言は、「患者の権利に関する宣言」として、自己決定権や情報提供を受ける権利などを明記しています。

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265患者の「自己決定権」に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. A患者は自らの治療方針を自由に決定できるが、その結果について医療者が全責任を負う
  2. B患者が希望すれば、法律で禁止されている医療行為であっても医師は実施しなければならない
  3. C患者は十分な情報提供を受けた上で、自らの価値観に基づいて治療を受けるか拒否するかを選択できる
  4. D患者は常に医師の勧める治療法を選択する義務がある
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正解:C患者は十分な情報提供を受けた上で、自らの価値観に基づいて治療を受けるか拒否するかを選択できる

自己決定権とは、患者が十分な情報と理解に基づいて、自らの意思で医療行為に同意、あるいは拒否する権利のことです。

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266医療現場における患者の「プライバシー保護」の対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A外来の待合室で、大声で患者の病名や検査結果を呼び上げる
  2. B患者の同意を得ずに、電話での問い合わせに対して病室番号や入院の有無を回答する
  3. C有名人が入院した際、マスコミに対して積極的に病状の経過を発表する
  4. D診察室のドアやカーテンを閉め、会話が外部に漏れないように配慮して診察を行う
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正解:D診察室のドアやカーテンを閉め、会話が外部に漏れないように配慮して診察を行う

プライバシーの保護として、診察や処置の際には会話が漏れないよう配慮し、他人の目に触れない環境を整えることが基本です。

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267人間を対象とする医学研究における研究対象者(被験者)の保護や倫理的原則を定めた宣言はどれか。

  1. Aリスボン宣言
  2. Bヘルシンキ宣言
  3. Cジュネーブ宣言
  4. Dシドニー宣言
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正解:Bヘルシンキ宣言

ヘルシンキ宣言は、医学研究における倫理的原則を定めたものです(患者の権利はリスボン宣言)。

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268患者からカルテ等の「診療情報の開示」を求められた際の対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A医療機関の所有物であるため、いかなる理由があっても開示を拒否する
  2. B個人情報保護法の趣旨に則り、原則として患者本人からの開示請求には応じる
  3. C開示には高額な手数料を設定し、事実上請求できないようにする
  4. D患者本人ではなく、勤務先の企業からの請求であっても無条件で開示する
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正解:B個人情報保護法の趣旨に則り、原則として患者本人からの開示請求には応じる

診療記録は、個人情報保護法等の規定に基づき、原則として患者本人からの開示請求に応じる必要があります。

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269「アドバンス・ケア・プランニング(ACP:人生会議)」の意味として、最も適切なものはどれか。

  1. A退院後に必要となる介護保険サービスの利用計画を作成すること
  2. B医療事故が発生した際に行われる、組織的な初期対応の計画
  3. C病院の経営陣が次年度の財務計画や設備投資の計画を立てること
  4. D患者が将来の意思決定能力低下に備え、希望する医療やケアについて家族や医療者と前もって話し合うプロセス
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正解:D患者が将来の意思決定能力低下に備え、希望する医療やケアについて家族や医療者と前もって話し合うプロセス

ACP(人生会議)は、将来の医療やケアについて、患者本人の意向を家族や医療・介護関係者とあらかじめ話し合い、共有するプロセスです。

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270患者からのクレームが発生した際の初期対応の原則として、最も適切なものはどれか。

  1. A病院に過失がないことを直ちに証拠で示し論破する
  2. B責任の所在が判明するまで沈黙を保つ
  3. Cまず相手の心情を受け止め、不快な思いをさせたことに対し部分的に謝罪する
  4. D担当者不在を理由に対応を数日先送りする
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正解:Cまず相手の心情を受け止め、不快な思いをさせたことに対し部分的に謝罪する

初期対応では事実の是非を争う前に、相手の不満や不快な思いを受け止める「部分謝罪(心情への共感)」が重要です。

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271クレーム対応における「アクティブ・リスニング(傾聴)」の態度として、適切なものはどれか。

  1. A相手の言葉の矛盾点を素早く見つけ出し、指摘しながら聞く
  2. Bメモを取ることに集中し、相手の顔や目線を一切見ないようにする
  3. C相手の話を遮らず、うなずきや相槌を交えながら最後まで耳を傾ける
  4. D相手が話している最中に、こちらの言い訳や反論を被せて話す
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正解:C相手の話を遮らず、うなずきや相槌を交えながら最後まで耳を傾ける

アクティブ・リスニングでは、相手の言葉を遮らずに共感的な態度で聴き、相手の感情を受け止めることが重要です。

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272労働災害の経験則であり、「1件の重大な事故の背後には、29件の軽微な事故と、300件のヒヤリ・ハットが隠れている」とする法則はどれか。

  1. Aパレートの法則
  2. Bマズローの法則
  3. Cパーキンソンの法則
  4. Dハインリッヒの法則
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正解:Dハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)は、医療安全においても、重大事故を防ぐためにヒヤリ・ハットの段階で対策を打つ重要性を示します。

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273「クレーム」と「ハードクレーマー」に関する考え方として、誤っているものはどれか。

  1. A全てのクレームは悪意に基づく業務妨害であるため、警察に通報することを第一選択とする
  2. B一般的なクレームに対しては、患者の不満を解消し信頼関係を回復することが目的となる
  3. C暴言や暴力、不当な金銭要求を行うハードクレーマーに対しては、毅然とした組織的対応が必要である
  4. Dクレームは医療サービスの欠点や改善点を気づかせてくれる貴重な情報源でもある
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正解:A全てのクレームは悪意に基づく業務妨害であるため、警察に通報することを第一選択とする

クレームの多くはサービス改善のヒントとなる正当な苦情であり、全てを悪質な業務妨害とみなすのは誤りです。

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274クレーム対応における「事実確認」の進め方として、最も適切なものはどれか。

  1. A申し出た患者の言い分だけを信じ、直ちに関係職員を処分する
  2. B感情的にならず、患者・関係職員・記録など双方から客観的に情報を収集する
  3. C関係職員の言い分だけを信じ、患者の勘違いと結論づける
  4. D確認に時間がかかるため患者へは一切報告せず放置する
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正解:B感情的にならず、患者・関係職員・記録など双方から客観的に情報を収集する

事実確認は公平性と客観性を保ち、一方に偏らず双方から冷静に情報を集めることが重要です。

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275医療事故の疑いに対する患者への「謝罪」の考え方として、誤っているものはどれか。

  1. A事故発生直後であっても、患者に苦痛を与えたこと自体に対して道義的な謝罪を行うことは重要である
  2. B謝罪には、法的責任を認める謝罪と、道義的・心情的な謝罪の2つの側面がある
  3. C謝罪の言葉を述べると、病院の全ての法的賠償責任を自動的に認めたことになり裁判で不利になるため、絶対に謝罪してはならない
  4. D誠意ある初期の謝罪と説明が、紛争への発展を防ぐ有効な手段となることが多い
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正解:C謝罪の言葉を述べると、病院の全ての法的賠償責任を自動的に認めたことになり裁判で不利になるため、絶対に謝罪してはならない

道義的な謝罪(不快な思いをさせたことへの謝罪等)を行ったからといって、直ちに法的責任を認めたことにはならないというのが一般的な見解です。

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