第276問ビーチャムとチルドレスが提唱した「医療倫理の4原則」に含まれないものはどれか。
- A正義原則
- B善行原則
- C無危害原則
- D誠実原則
医療現場で求められる倫理的な判断の枠組みを学ぶ分野です。中心となるのはビーチャムとチルドレスが提唱した医療倫理の4原則(自律尊重・善行・無危害・正義)で、それぞれの意味と適用場面が繰り返し問われます。あわせて臨床倫理の考え方や、実際の意思決定で複数の原則が対立する場面での調整の視点も対象です。4原則の定義を正確に区別し、具体的なケースに当てはめて考える練習をしておくと、応用的な設問にも対応できます。出題数は36問です。
この分野の問題36問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:C.患者の自己決定権を保障する点で自律尊重原則を具体化したものである
インフォームド・コンセントは、患者が十分な説明を理解した上で自ら決定できるようにするもので、自律尊重原則を具体化した実践です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.年齢や理解度に応じて本人にも説明し、納得(賛意)を得るよう努める
インフォームド・アセントでは、同意能力が不十分な小児にも理解度に応じて説明し、本人の納得(賛意)を得る努力が求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.「リスボン宣言」はヒトを対象とする医学研究の倫理的原則を定めたものである
「リスボン宣言」は患者の権利に関する宣言です。ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則を定めたものは「ヘルシンキ宣言」です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
ACP(人生会議)は、終末期等における自らの意向を前もって話し合い、変化に応じて繰り返し見直す重要な意思決定支援のプロセスです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)
DNARは「蘇生措置を行わない指示」を意味し、終末期において患者の尊厳を保つために医療チーム間で共有される方針です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.本人が提供の意思を示していても家族が拒否した場合は提供できる
本人が提供の意思を示していても、家族が拒否した場合は臓器提供を行うことはできません(家族の承諾が必要)。
この問題の解説ページを開く →正解:D.法令に基づき裁判所から正式な情報開示の命令や要請を受けた場合
守秘義務の例外として、法令に基づく義務(感染症の届出や裁判所の命令)や、他者の生命に重大な危険が迫っている場合などが挙げられます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.転倒等を防ぐ「無危害原則」と患者の自由を奪う「自律尊重原則」の葛藤
身体拘束は、患者の安全を守る(無危害・善行)目的で行われますが、患者の身体的自由(自律尊重)を奪うため、深刻な倫理的葛藤を生みます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.ニュルンベルク綱領 ── 世界医師会が採択した医師の職業倫理に関する誓い
世界医師会が採択した医師の職業倫理に関する誓いは「ジュネーブ宣言」です。ニュルンベルク綱領は人体実験の反省に基づく研究倫理の規範です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.かつては患者本人に告知しないことが一般的であったが、現在は「自律尊重原則」に基づく自己決定権の保障として告知が定着している
かつてのパターナリズムから脱却し、患者の「知る権利」と「自律尊重原則(自己決定権)」が重視されるようになり、がん告知が一般的になりました。
この問題の解説ページを開く →正解:C.SDM(Shared Decision Making:共同意思決定)
SDMは、医療者の一方的な決定(パターナリズム)ではなく、患者と医療者が情報と価値観を共有し共に意思決定を行うプロセスです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.日本では、積極的安楽死は法律で明確に権利として認められ法制化されている
日本では積極的安楽死を合法とする法律は存在せず、過去の判例でも極めて厳格な条件が示されており、法制化はされていません。
この問題の解説ページを開く →