① 法令1:危険物の定義・指定数量・危険物取扱者
35問危険物の定義や第1類〜第6類への分類、第4類の品名ごとの指定数量、水溶性は非水溶性の2倍という関係を学ぶ分野です。あわせて甲種・乙種・丙種の違い、免状の交付・書き換え・再交付の手続き、保安講習の受講義務、危険物保安監督者や危険物施設保安員の選任要件も頻出です。数値の暗記が多い一方で得点源になりやすい分野なので、指定数量の一覧と免状・人的資格の役割を表で整理し、繰り返し確認して定着させましょう。
② 法令2:製造所等の区分と各種施設
36問危険物を扱う施設が製造所・貯蔵所・取扱所の全12種類に区分されることを学ぶ分野です。屋内貯蔵所や屋外タンク貯蔵所、地下タンク貯蔵所、移動タンク貯蔵所、給油取扱所、販売取扱所などの構造・設備基準や、設置時の許可・完成検査前検査・完成検査の流れが頻出です。施設ごとに容量制限や間隔、防油堤の容量、通気管の高さなど細かな数値が問われます。施設の種類と代表的な基準を対応させて覚えるのが攻略のコツです。
③ 法令3:製造所等の規則・手続き・点検
34問製造所等を運用するうえでの手続きや保安のきまりを学ぶ分野です。設置・変更の許可、品名や数量変更の届出、仮貯蔵・仮使用の承認、予防規程の認可、定期点検や保安検査、許可の取り消し・使用停止命令の対象となる違反が頻出です。あわせて学校・病院・住宅・重要文化財などに対する保安距離や、消火活動のための保有空地の数値も問われます。誰に・いつまでに・何をするかという手続きの主体と期限を整理して覚えましょう。
④ 法令4:貯蔵・取扱い・運搬移送・設備
34問危険物の日常的な貯蔵・取扱いの基準と、運搬・移送、消火設備や標識・掲示板を学ぶ分野です。類の異なる危険物の同時貯蔵の可否、運搬容器への収納(液体は内容積98%以下)、指定数量以上での「危」標識、移送時の運転要員の確保などが頻出です。第1種〜第5種の消火設備の分類や、火気厳禁・禁水などの掲示板、警報設備・避難設備の要否も問われます。「運搬」と「移送」の違いを軸に、基準と設備をセットで押さえましょう。
⑤ 基礎物理
42問危険物の性質を理解する土台となる物理を学ぶ分野です。融解・気化・凝縮などの状態変化、沸点と外圧の関係、密度と比重、蒸気比重(第4類はすべて1より大きく低所に滞留)が頻出です。比熱と熱容量、熱膨張、ボイル・シャルルの法則、熱の伝わり方(伝導・対流・放射)、オームの法則、そして引火の原因となる静電気の発生と防止も重要テーマです。計算問題も出るため、公式を暗記するだけでなく実際に手を動かして解き方に慣れておきましょう。
⑥ 基礎化学
42問危険物の反応を理解するための化学を学ぶ分野です。原子と分子、原子量・分子量、単体・化合物・混合物、同素体と同位体といった基本から、化合・分解・置換などの化学変化、質量保存の法則やアボガドロの法則などの諸法則が頻出です。さらに酸化と還元、酸化剤・還元剤、イオン化傾向、酸・塩基・中和とpH、有機化合物と官能基まで幅広く問われます。用語の定義を正確に押さえ、燃焼(酸化反応)の理解につながる酸化還元を重点的に固めましょう。
⑦ 燃焼と消火
35問燃焼のしくみと消火の理論を学ぶ分野です。燃焼が熱と光を伴う急激な酸化反応であること、燃焼の三要素(可燃物・点火源・酸素供給源)、引火点と発火点の関係、燃焼範囲(爆発範囲)が頻出です。表面燃焼・分解燃焼・蒸発燃焼といった燃焼形態や、除去・窒息・冷却の消火の三要素、A・B・C火災の区分、水・強化液・泡・二酸化炭素・粉末など各消火剤の効果と適応火災も重要です。第4類はB火災(油火災)である点を軸に、消火剤の使い分けを整理しましょう。
⑧ 第4類危険物の性質・各論
42問乙4の中心となる、第4類危険物そのものの性質を学ぶ分野です。第4類がすべて引火性液体で、蒸気は空気より重く低所に滞留し、静電気が蓄積しやすいといった共通性質をまず押さえます。そのうえで特殊引火物・第1〜第4石油類・アルコール類・動植物油類の分類基準と指定数量、ガソリン・灯油・軽油・二硫化炭素・メタノール・重油・乾性油など代表物質の引火点や特有の危険性が頻出です。品名ごとに引火点・水溶性・具体物質を対応させて覚えるのが得点の鍵となります。