日本酒検定2級・準1級・1級 ① 原料

日本酒の主原料である米・水・麹・酵母について、より深く学ぶ分野です。酒造好適米の品種特性(山田錦・五百万石・美山錦・雄町など)と栽培地、心白の役割、軟水・硬水と酒質の関係、麹菌(黄麹・白麹・黒麹)の違い、協会酵母の番号と特徴などが頻出。原料の理解が酒質を決定する根本要因として、2級・準1級・1級ではより詳細な知識が問われます。

この分野の問題60問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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1水田による稲作が日本に伝来したのはおよそいつ頃と考えられているか?

  1. A約1000年前
  2. B約2000年前
  3. C約3000年前
  4. D約4000年前
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正解:C約3000年前

日本最古の水田の遺構は約2500〜2900年前のものと考えられ、水田による稲作が伝来したのは約3000年前の縄文時代晩期とされています。

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2世界で生産される米の約80%を占める稲の系統はどれか?

  1. Aジャポニカ種
  2. Bインディカ種
  3. Cジャバニカ種
  4. Dアフリカ種
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正解:Bインディカ種

インディカ種は細長い形状と粘り気の少なさが特徴で、世界の米の約80%を占めています。

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3日本酒造りにおいて主流となっている、収穫時期が遅い稲の分類はどれか?

  1. A極早生
  2. B早生
  3. C中生
  4. D晩生
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正解:D晩生

日本酒用の米は大粒であることが求められるため、じっくりと生育する晩生が主流です。

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4もち米のデンプン構造の特徴として正しいものはどれか?

  1. Aアミロースとアミロペクチンが同量含まれる
  2. Bアミロースのみで構成される
  3. Cアミロペクチンのみで構成される
  4. Dタンパク質が大部分を占める
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正解:Cアミロペクチンのみで構成される

もち米はアミロースを含まず、アミロペクチンというデンプンのみで構成されるため非常に粘り気が強いのが特徴です。

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5稲の根腐れを防ぐため、夏場に水田の水を抜く作業を何と呼ぶか?

  1. A田起こし
  2. B代掻き
  3. C中干し
  4. D出穂
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正解:C中干し

溝切りの後、水田の水を抜くことで稲の根を丈夫にし、根腐れを防ぐ作業を「中干し」と呼びます。

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6玄米の成分のうち、約70〜75%と最も高い割合を占めるものはどれか?

  1. Aタンパク質
  2. B脂質
  3. C炭水化物
  4. D灰分
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正解:C炭水化物

米の主な成分は炭水化物であり、玄米中に約70〜75%含まれ、そのほとんどがデンプンです。

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7米の中心部が白濁して見える「心白」の構造的な特徴はどれか?

  1. Aタンパク質が密集して硬くなっている
  2. Bデンプン構造が疎で光が乱反射している
  3. C脂質が中心に偏って蓄積している
  4. D水分が極端に少なく乾燥している
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正解:Bデンプン構造が疎で光が乱反射している

心白はデンプン構造が隙間の多い構造(疎)になっており、光が当たると乱反射するため白濁して見えます。

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8心白の形状の中で、削りすぎると砕けやすくなる傾向があるとされるものはどれか?

  1. A線状心白
  2. B点状心白
  3. C眼状心白
  4. D腹白状心白
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正解:C眼状心白

心白の形状には線状・点状・眼状などがあり、特に眼状心白は粒の中心部に球状の空隙があるため高精白時に砕けやすいとされる場合があります。

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9酒造好適米の大粒さを図る基準の一つとして、穀粒を1000粒集めた重さを何というか?

  1. A千粒重
  2. B一升重
  3. C容積重
  4. D石高
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正解:A千粒重

穀粒を千粒の重さで計る場合があり、これを「千粒重」と呼び大粒さを測る指標となります。

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10酒造好適米の条件として「適切でない」ものはどれか?

  1. A大粒であること
  2. B吸水率が良いこと
  3. Cタンパク質や脂質が多いこと
  4. D適切な形状の心白があること
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正解:Cタンパク質や脂質が多いこと

日本酒造りにおいてタンパク質や脂質は雑味の原因となるため、「タンパク質、脂質が少ないこと」が条件となります。

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11酒造好適米の栽培において、昼夜の寒暖差が大きい場所が適している理由として最も適切なものはどれか?

  1. A害虫の発生を防ぐため
  2. B稲の背丈を低く抑えるため
  3. C日中に蓄えた栄養素の夜間の消費を抑えるため
  4. D水分の蒸発を防ぎ土壌を保つため
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正解:C日中に蓄えた栄養素の夜間の消費を抑えるため

夜まで温暖だと日中に蓄えた栄養素をエネルギーとして消費してしまうため、寒暖差が必要となります。

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122015年の酒造好適米品種別生産量において、1位と2位を合わせた割合は全体の約何割か?

  1. A約3割
  2. B約4割
  3. C約6割
  4. D約8割
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正解:C約6割

1位の「山田錦」と2位の「五百万石」を合わせると、全体の約60%以上を占めています。

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13酒造好適米の品種別生産量で第1位(2015年)を誇り、「酒米の王様」とも呼ばれる品種はどれか?

  1. A五百万石
  2. B美山錦
  3. C雄町
  4. D山田錦
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正解:D山田錦

生産量1位は「山田錦」であり、良質な麹が造りやすく酒米の王様として重宝されています。

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14新潟県で開発され、生産量第2位(2015年)を誇る早生品種はどれか?

  1. A山田錦
  2. B五百万石
  3. C美山錦
  4. D秋田酒こまち
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正解:B五百万石

五百万石は新潟県で開発された早生品種であり、酒造好適米の生産量第2位を誇ります。

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15山田錦は1923年にどの県で交配・誕生した品種か?

  1. A兵庫県
  2. B新潟県
  3. C長野県
  4. D岡山県
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正解:A兵庫県

山田錦は1923年に兵庫県で「山田穂」と「短稈渡船」を交配して誕生しました。

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16現存する酒造好適米の約3分の2がその系統を受け継ぐとされ、岡山県を中心に栽培されている品種はどれか?

  1. A愛山
  2. B出羽燦々
  3. C雄町
  4. D八反錦1号
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正解:C雄町

雄町は岡山県で古くから栽培されており、山田錦などの先祖にあたる数多くの酒造好適米のルーツです。

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17長野県で放射線処理により突然変異として誕生した、耐冷性が高く寒冷地で多く栽培される品種はどれか?

  1. Aひとごこち
  2. B吟風
  3. C越淡麗
  4. D美山錦
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正解:D美山錦

美山錦は「たかね錦」の突然変異によって誕生し、寒冷地に適応しやすいため長野県などで広く栽培されています。

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18山田錦にも劣らない酒造好適米を目指して開発された、秋田県の品種はどれか?

  1. A蔵の華
  2. B秋田酒こまち
  3. C吟ぎんが
  4. D出羽の里
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正解:B秋田酒こまち

秋田酒こまちは秋田県が独自に開発した品種で、大粒で心白の発現率がやや高いのが特徴です。

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19山形県独自の純米吟醸酒の基準「DEWA33」の認定証を得る要件の一つに指定されている酒造好適米はどれか?

  1. A出羽の里
  2. B雪女神
  3. C出羽燦々
  4. D夢の香
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正解:C出羽燦々

山形県が開発した「出羽燦々」を100%使用することは、「DEWA33」の要件の一つとされています。

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20新潟県が鑑評会出品酒用の酒米を目指し、「山田錦」と「五百万石」を交配して開発した品種はどれか?

  1. A越淡麗
  2. B一本〆
  3. C越神楽
  4. D菊水
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正解:A越淡麗

越淡麗は五百万石が高精白に向かない弱点を克服するため、山田錦と交配させて開発されました。

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21兵庫県で「愛船117」と「山雄67」を交配して開発された、溶けやすく独特の香味に仕上がる品種はどれか?

  1. A兵庫夢錦
  2. B愛山
  3. C兵系23号
  4. Dフクノハナ
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正解:B愛山

愛山は山田錦と雄町の血を引く品種で、溶けやすい性質を持ち独特の香味に仕上がるのが特徴です。

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22北海道において「初雫」に次いで2番目に開発された、心白の発現率が高い酒造好適米はどれか?

  1. A彗星
  2. Bきたしずく
  3. C吟風
  4. D秋田酒こまち
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正解:C吟風

吟風は1998年に北海道で2番目に開発された酒造好適米で、心白の発現率が高い特徴を持ちます。

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23兵庫県に存在する、良質な山田錦を生産する特定の栽培地域を区分した中で最高峰とされる地区名称はどれか?

  1. Aプレミアム地区
  2. B特A地区
  3. C特S地区
  4. DA地区
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正解:B特A地区

兵庫県下の山田錦栽培地はランク分けされており、その中で最も格付けが高いのが「特A地区」です。

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24明治初期、灘の酒造家が良質な酒米を確保するため、特定の村と直接契約を結んだ制度を何というか?

  1. A蔵元契約制度
  2. B村米制度
  3. C酒米専売制度
  4. D庄屋契約
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正解:B村米制度

灘の大手蔵元が播磨の村と直接契約を結び、良質な米を安定して確保した仕組みを「村米制度」といいます。

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25古代から日本において、米に豊作を祈る儀式や農村民謡から発展し、のちに歌舞伎へと移り変わっていったとされる芸能はどれか?

  1. A田楽
  2. B能楽
  3. C雅楽
  4. D狂言
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正解:A田楽

田楽は農村の田植え儀礼や民俗芸能として生まれ、その後、能や狂言などの芸能に影響を与え、日本の舞台芸能の発展に関係したとされています。

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26日本酒造りにおいて、心白があることが有利に働く理由として最も適切なものはどれか?

  1. Aタンパク質が少なくなるため
  2. Bデンプンが早く糖化するため
  3. C麹菌の菌糸が中心まで繁殖しやすくなるため
  4. D水分を多く保持できるため
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正解:C麹菌の菌糸が中心まで繁殖しやすくなるため

心白部分は軟らかいため、麹菌の菌糸が中心部まで届きやすく、糖化が進みやすいという利点があります。

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27農産物検査法において、主に日本酒の原料として規定される玄米の正式な規格名称はどれか?

  1. A醸造用玄米
  2. B酒造好適米
  3. C特定名称米
  4. D飯用一般米
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正解:A醸造用玄米

農産物検査法で規定されている正式名称は「醸造用玄米」であり、その通称が「酒造好適米」です。

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28酒造好適米の都道府県別生産量上位2県(兵庫県、新潟県)で、全国の生産量の約何割を占めているか?

  1. A約2割
  2. B約3割
  3. C約4割
  4. D約6割
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正解:C約4割

生産量1位の兵庫県(26.0%)と2位の新潟県(14.7%)を合わせると、全体のほぼ40%を占めます。

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29もち米は通常日本酒の原料には適さないが、主に甘味を加える目的で三段仕込みの後に加えられる製法はどれか?

  1. A柱焼酎仕込み
  2. Bもち米四段仕込み
  3. C貴醸酒仕込み
  4. D菩提酛仕込み
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正解:Bもち米四段仕込み

主に甘味を加えることを目的とし、三段仕込みの後にもち米を加える「もち米四段仕込み」という製法が存在します。

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30酒米の王様「山田錦」の交配親となった2つの品種の組み合わせはどれか?

  1. A山田穂 × 短稈渡船
  2. B菊水 × 新200号
  3. Cたかね錦 × 山田穂
  4. D八反草 × 雄町
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正解:A山田穂 × 短稈渡船

山田錦は兵庫県で「山田穂」と「短稈渡船」を交配して開発された品種です。

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31水の硬度を示す指標として、水中に含まれる主に2つのミネラルの合計含有量を表すが、その2つはどれか。

  1. A鉄とマンガン
  2. Bナトリウムとカリウム
  3. Cマグネシウムとカルシウム
  4. Dリンと亜鉛
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正解:Cマグネシウムとカルシウム

硬度は水中に含まれるミネラル含有量の目安となる指標で、マグネシウムとカルシウムの合計含有量を表します。

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32ドイツ硬度(dH)の1度は、アメリカ硬度(mg/ℓまたはppm)に換算するとおよそいくつになるか。

  1. A1.8mg/ℓ
  2. B17.8mg/ℓ
  3. C50.0mg/ℓ
  4. D100.0mg/ℓ
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正解:B17.8mg/ℓ

ドイツ硬度1dHは、アメリカ硬度に換算すると17.8mg/ℓ(または17.8ppm)となります。

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33WHO(世界保健機関)の水質ガイドラインにおいて、「軟水」の分類基準となるアメリカ硬度はどれか。

  1. A0〜60mg/ℓ未満
  2. B60〜120mg/ℓ未満
  3. C120〜180mg/ℓ未満
  4. D180mg/ℓ以上
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正解:A0〜60mg/ℓ未満

WHO等の区分では、硬度(CaCO3換算)0〜60mg/Lが軟水、61〜120mg/Lが中程度(moderately hard)、121〜180mg/Lが硬水、180mg/L超が非常な硬水の目安とされます。

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34日本の水が世界的に見て「軟水傾向」にある要因として、適切でないものはどれか。

  1. A国土が狭く川が短いため
  2. B地下での滞留期間が短いため
  3. C降雨量が多く地層のミネラルを含有しにくいため
  4. D石灰岩層が広く分布しているため
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正解:D石灰岩層が広く分布しているため

日本の水が軟水傾向なのは、国土が狭く川が短いこと、地下の滞留期間が短いこと、降雨量が多いこと、火山灰土壌が主体であることなどが要因です。

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35日本酒造りに必要な水を「酒造用水」と呼ぶが、これは使用する総米重量のおよそ何倍程度必要とされるか。

  1. A5〜10倍
  2. B10〜20倍
  3. C30〜50倍
  4. D80〜100倍
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正解:C30〜50倍

酒造用水は、仕込みや洗浄など多岐にわたり使用されるため、使用する総米重量の30〜50倍程度必要とされます。

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36酒造用水のうち、米の洗浄や吸水、仕込みなどに使用される水を総称して何と呼ぶか。

  1. A瓶詰用水
  2. B醸造用水
  3. C雑用水
  4. D副用水
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正解:B醸造用水

酒造用水は大きく分けられ、主に製造中に使用されるものを「醸造用水」、上槽後に加えられるものを「瓶詰用水」と呼びます。

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37酒造用水に含まれる成分の中で、酵母や麹菌の栄養源となり増殖を助ける有効な成分はどれか。

  1. A鉄、マンガン
  2. Bアンモニア、亜硝酸
  3. Cカリウム、リン、マグネシウム
  4. Dカドミウム、鉛
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正解:Cカリウム、リン、マグネシウム

カリウム、リン、マグネシウムは酵母や麹菌の栄養源となり、増殖を助ける役割を果たします。

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38日本酒の外観を赤褐色化させ、不快な香味を生じさせる要因となるため、酒造用水において厳しく制限されている不必要な成分は「マンガン」と何か。

  1. A
  2. Bカリウム
  3. Cマグネシウム
  4. Dカルシウム
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正解:A

鉄は外観を赤褐色化させ不快な香味を生じさせる要因となり、マンガンは紫外線による着色を促進するため、共に不必要な成分の代表です。

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39酒造用水の基準において、鉄の許容量はどれ以下に設定されているか。

  1. A0.02ppm以下
  2. B0.2ppm以下
  3. C2.0ppm以下
  4. D5.0ppm以下
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正解:A0.02ppm以下

鉄分の許容量は水道水(0.3ppm以下)よりもはるかに厳しい「0.02ppm以下(検出されないのが望ましい)」に設定されています。

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40仕込み水に「硬水」を使用した場合に造られる日本酒の傾向として正しいものはどれか。

  1. A発酵が緩やかになり、甘味が残ったテイストになりやすい
  2. Bアルコール発酵が活発になり、辛口テイストになりやすい
  3. Cテクスチャーが柔らかく、なめらかになる
  4. Dアルコール度数が低く仕上がる
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正解:Bアルコール発酵が活発になり、辛口テイストになりやすい

硬水を使用すると、酵母の栄養源となるミネラルが多くアルコール発酵が活発になるため、甘味の少ない辛口テイストになりやすい傾向があります。

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41兵庫県西宮市の名水「灘の宮水」が日本酒造りに適している理由として、地層に含まれる貝殻類の濾過効果により何が取り除かれるためとされているか。

  1. Aリン
  2. Bカリウム
  3. C鉄分
  4. Dマグネシウム
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正解:C鉄分

宮水は地層に含まれる貝殻類の濾過効果により、日本酒にとって不適な「鉄分」が極めて少ないことが特徴です。

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42軟水傾向にあり発酵が緩やかに進むことから、その水で造られた日本酒が「女酒」と称された京都の名水はどれか。

  1. A伏見の御香水
  2. B灘の宮水
  3. C黒部川扇状地湧水群
  4. D百水
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正解:A伏見の御香水

京都伏見の御香水をはじめとする伏見の水は軟水傾向にあり、発酵が緩やかで柔らかな酒質になるため「伏見の女酒」と称されました。

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43日本酒造りに使用される「麹菌」は、微生物の分類上どれに該当するか。

  1. A酵母
  2. B細菌
  3. C乳酸菌
  4. Dカビの一種
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正解:Dカビの一種

麹菌はカビの一種であり、麹カビ(アスペルギルス属)とも呼ばれます。

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44日本酒の製造において主に用いられ、糖化力が強い特徴を持つ麹菌はどれか。

  1. A黄麹菌
  2. B黒麹菌
  3. C白麹菌
  4. D紅麹菌
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正解:A黄麹菌

日本酒に主に使用されるのは黄麹菌(アスペルギルス・オリゼ)であり、糖化力が強いのが特徴です。

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45主に泡盛に使用され、発酵中の腐敗を防ぐためにクエン酸を大量に生成する特徴を持つ麹菌はどれか。

  1. A黄麹菌
  2. B紅麹菌
  3. C黒麹菌
  4. Dクモノスカビ
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正解:C黒麹菌

黒麹菌は糖化力が強いとともに、クエン酸を大量に生成するため、気温や湿度の高い地域での雑菌繁殖を防ぐ効果があります。

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46麹菌が生成する酵素のうち、デンプンを糖類(ブドウ糖)に分解する酵素はどれか。

  1. Aαアミラーゼ
  2. Bグルコアミラーゼ
  3. C酸性プロテアーゼ
  4. D酸性カルボキシペプチダーゼ
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正解:Bグルコアミラーゼ

デキストリン(糊状となったデンプン)を、酵母がアルコール発酵できるブドウ糖(グルコース)に分解する酵素がグルコアミラーゼです。

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47麹菌が生成する酵素のうち、タンパク質をペプチドと呼ばれるアミノ酸が結合した物質に分解する酵素はどれか。

  1. Aαアミラーゼ
  2. Bグルコアミラーゼ
  3. C酸性プロテアーゼ
  4. D酸性カルボキシペプチダーゼ
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正解:C酸性プロテアーゼ

タンパク質をペプチドに分解する酵素は酸性プロテアーゼです。

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48日本酒造りに欠かせない「酵母」の主な役割は、糖分をアルコールと何に変えることか。

  1. A乳酸
  2. Bアミノ酸
  3. C炭酸ガス
  4. Dクエン酸
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正解:C炭酸ガス

酵母は、麹菌が作った糖分をアルコールと炭酸ガスに変える働き(アルコール発酵)をします。

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49日本酒(清酒)用酵母などが属する、出芽によって増殖する出芽酵母の学名はどれか。

  1. Aアスペルギルス・オリゼ
  2. Bアスペルギルス・アワモリ
  3. Cサッカロマイセス・セレビシエ
  4. D火落ち菌
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正解:Cサッカロマイセス・セレビシエ

パン用、ワイン用、日本酒用などの酵母は、学名でサッカロマイセス・セレビシエと呼ばれる出芽酵母の一種です。

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501930年に秋田県の「新政」から分離され、現存する最古の協会酵母として知られるのはどれか。

  1. A協会6号
  2. B協会7号
  3. C協会9号
  4. D協会14号
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正解:A協会6号

協会6号は1930年に新政酒造(秋田県)より分離され、現存する最古の協会酵母です。

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51長野県の「真澄」から分離され、発酵力が強く華やかな香りを持ち、現在でも全国的に最も多く使用されているとされる協会酵母はどれか。

  1. A協会6号
  2. B協会7号
  3. C協会10号
  4. D協会1501号
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正解:B協会7号

協会7号は1946年に宮坂醸造(長野県)より分離され「真澄酵母」とも呼ばれ、現在も多く使用されています。

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52熊本県酒造研究所の「香露」から分離され、吟醸造り用の酵母の代表格とされる協会酵母はどれか。

  1. A協会7号
  2. B協会8号
  3. C協会9号
  4. D協会11号
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正解:C協会9号

協会9号は1953年に熊本県酒造研究所より分離され、「熊本酵母」とも呼ばれる吟醸用酵母の代表です。

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53協会酵母の中で「601号」や「901号」のように、末尾に「01」がつく酵母の特徴はどれか。

  1. Aアルコール耐性が極めて高い
  2. B発酵中に泡が生じない
  3. Cリンゴ酸を多量に生成する
  4. Dカプロン酸エチルを多量に生成する
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正解:B発酵中に泡が生じない

末尾に「01」がつく酵母は、発酵中に泡が生じない突然変異株を意味し「泡なし酵母」と呼ばれます。

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54秋田県流延花酵母とも呼ばれ、カプロン酸エチルの生成が高い「AK-1」として登録されている協会酵母はどれか。

  1. A協会1401号
  2. B協会1501号
  3. C協会1601号
  4. D協会1801号
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正解:B協会1501号

協会1501号は秋田県と秋田県酒造協同組合により分離され、「秋田流延花酵母(AK-1)」とも呼ばれます。

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55各都道府県の試験研究機関で開発された酵母のうち、高知県で開発され、カプロン酸エチルやリンゴ酸を多く生成する酵母はどれか。

  1. Aジョバンニの調べ
  2. Bうつくしま夢酵母
  3. CCEL-19
  4. D静岡酵母
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正解:CCEL-19

CEL-19は1993年に高知県で開発され、カプロン酸エチルとリンゴ酸を多く生成する酵母です。

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56セルレニン耐性酵母の特徴として、どのような香気成分を多く生成する能力が高いか。

  1. A酢酸イソアミル(バナナ様)
  2. Bカプロン酸エチル(リンゴ様)
  3. Cジアセチル(バター様)
  4. Dソトロン(カラメル様)
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正解:Bカプロン酸エチル(リンゴ様)

セルレニン耐性酵母とは、リンゴ様の吟醸香である「カプロン酸エチル」を合成する能力が異常に高い酵母のことです。

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57花の蜜などに集まる酵母を自然界から分離した「花酵母」などを実用化した、東京農業大学の研究等に関わる酵母は何と呼ばれるか。

  1. A協会酵母
  2. B野生酵母
  3. C変異酵母
  4. D細胞融合酵母
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正解:B野生酵母

各都道府県等で開発された酵母以外にも、自然界に存在する酵母から適したものを選択したものを「野生酵母」と呼びます。

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58日本酒製造において、乳酸菌の主な役割として正しいものはどれか。

  1. Aデンプンを糖に分解する
  2. B糖をアルコールに変える
  3. C乳酸を生成し、不要な微生物の繁殖を防止する
  4. Dクエン酸を生成し、酸味を付与する
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正解:C乳酸を生成し、不要な微生物の繁殖を防止する

乳酸菌は糖類を乳酸に変え、食品・飲料を酸性化することで腐敗や不要な微生物の繁殖を防止する役目を担います。

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59日本酒に混入し、異臭や混濁を生じさせるアルコール耐性の高い乳酸菌を何と呼ぶか。

  1. A硝酸還元菌
  2. B納豆菌
  3. C火落ち菌
  4. D枯草菌
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正解:C火落ち菌

アルコール耐性が高く、日本酒に混入して異臭や白濁を生じさせる乳酸菌は「火落ち菌」と呼ばれ、60℃前後の火入れで除去できます。

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60生酛系酒母の育成初期に増殖し、生成した成分によって不要な微生物の繁殖を防ぐ役割を担う菌はどれか。

  1. A硝酸還元菌
  2. B酢酸菌
  3. C火落ち菌
  4. D黄麹菌
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正解:A硝酸還元菌

硝酸還元菌は、水中の硝酸を還元して亜硝酸を生成し、育成初期の酒母内での不要な微生物の繁殖を防ぐ役割を担います。

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