終末期ケア専門士 ⑥ 意思決定支援・家族・スピリチュアル・グリーフ

本人と家族の心を支える意思決定支援・スピリチュアルケア・グリーフケアを扱う分野です。悪い知らせを伝えるSHAREの姿勢、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)と事前指示(アドバンス・ディレクティブ)の違い、代理意思決定、尊厳死の考え方が頻出です。あわせて家族システムの特性、配偶者や遺族のニーズ、スピリチュアルペインへの向き合い方も問われます。当事者を主体とする支援の原則を軸に、概念の違いと支援の姿勢を整理して押さえましょう。

この分野の問題36問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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168SHAREとは、がんにおいて医師が患者に悪い知らせを伝える際の効果的なコミュニケーションを実践するための態度や行動を示したものである。「S」が意味するものはどれか。

  1. A支持的な場の設定
  2. B悪い知らせの伝え方
  3. C付加的な情報
  4. D安心感と情緒的サポート
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正解:A支持的な場の設定

SHAREのSはSupportive environment(支持的な場の設定)を意味します。

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169バッドニュースを伝えられた後の心理的反応において、第1相初期反応の持続期間として適切なものはどれか。

  1. A2〜3日
  2. B1〜2週間
  3. C2週間以後
  4. D1か月以上
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正解:A2〜3日

第1相初期反応は2〜3日で、ショックや頭が真っ白になるなどの反応が見られます。

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170アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の定義として正しいものはどれか。

  1. A将来の自己決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養についての気がかりや価値観を共有しケアを計画するプロセス
  2. B将来判断能力を失ったときに自ら行われる医療行為に対する意向を前もって示すこと
  3. C患者に代わって医療者と様々な選択を決定していく代理人を指名すること
  4. D過剰な延命措置を行わずに人としての尊厳を保った状態で死を迎えること
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正解:A将来の自己決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養についての気がかりや価値観を共有しケアを計画するプロセス

ACPは将来の自己決定能力の低下に備えて価値観などを共有し、ケアを計画する包括的なプロセスです。

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171消極的安楽死ともいわれ、過剰な延命措置を行わずに人としての尊厳を保った状態で死を迎えることを何というか。

  1. A積極的安楽死
  2. B尊厳死
  3. Cリビングウィル
  4. D事前指示
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正解:B尊厳死

消極的安楽死とは延命治療を行わずに自然のままに生命を終結させることで、尊厳死があたります。

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172バッドニュースを伝えられているときのケアとして適切なものはどれか。

  1. A患者・家族の気がかりを面談前に確認し情報共有する
  2. B医師の顔が見えない場所に座り患者の反応だけを観察する
  3. C同席させていただくので何かあればおっしゃってくださいねなど声をかける
  4. D情報の整理や追加の質問がないか面談後に振り返る
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正解:C同席させていただくので何かあればおっしゃってくださいねなど声をかける

悪い知らせを伝えられている際は、緊張した場をやわらげる存在となるよう声をかけることが重要です。

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173アドバンス・ケア・プランニングとアドバンス・ディレクティブ(事前指示)の違いについて適切な説明はどれか。

  1. Aどちらも意思決定の結果を示す書類の作成を目的としている
  2. Bアドバンス・ケア・プランニングは結果ではなく意思決定のためのプロセスである
  3. Cアドバンス・ディレクティブは医療者と家族だけで行う話し合いである
  4. Dどちらも日本において法的な拘束力が明記されている
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正解:Bアドバンス・ケア・プランニングは結果ではなく意思決定のためのプロセスである

アドバンス・ケア・プランニングは意思決定の「結果」ではなく、意思決定のための「プロセス」であるという点が異なります。

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174代理意思決定人の本来の役割として最も適切なものはどれか。

  1. A代理意思決定人自身の意向を医療者に伝えること
  2. B患者の意向を誰よりも理解し、患者がこの場合ならどうしてほしいと考えるかを代弁すること
  3. C医学的に最も正しい治療法を選択すること
  4. D患者の経済的負担が最も少ない選択を行うこと
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正解:B患者の意向を誰よりも理解し、患者がこの場合ならどうしてほしいと考えるかを代弁すること

本来の役割は、患者の意向を理解し、患者がどうしてほしいと考えるかを代弁できる人です。

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175悪い知らせを伝えられた後の心理的反応について、正しくないものはどれか。

  1. A事実を受け入れられず動揺することは通常の反応である
  2. B2週間以後は少しずつ気持ちの整理が行えるようになる
  3. C食欲不振や不眠が見られる時期は第2相の不安・抑うつの時期である
  4. D第3相の適応の時期になれば日常生活に影響が及ぶ心理状況は完全になくなる
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正解:D第3相の適応の時期になれば日常生活に影響が及ぶ心理状況は完全になくなる

適応の時期になっても日常生活に影響が及ぶ心理状況が続く場合は、専門家に相談を行うことも必要となります。

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176終末期における意思決定支援で大切とされることについて、不適切なものはどれか。

  1. A医学的に正しいことが常に患者や家族にとって正しいことになるとは限らない
  2. B患者・家族の価値観を知るために、これまでの人生や意思決定について知る必要がある
  3. Cアドバンス・ケア・プランニングは医師や看護師のみが行うべき専門的な介入である
  4. D様々な選択肢の中で迷い続けることも、将来の家族の後悔を緩和するプロセスになり得る
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正解:Cアドバンス・ケア・プランニングは医師や看護師のみが行うべき専門的な介入である

ACPは医師や看護師だけでなく、患者や家族が最も信頼している人が適任者となることがあり、介護従事者が担う場合もあります。

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177家族をひとつのまとまりとして捉え、個々の家族員の単なる寄せ集めではなく全体の機能を持つとする家族システムの特性はどれか。

  1. A全体性
  2. B非累積性
  3. C組織性
  4. D循環的因果関係
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正解:A全体性

個々の家族員の変化が家族全体の変化として表れる特性を「全体性」といいます。

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178家族システムにおいて、一家族員の行動が家族内に次々と反応を呼び起こし、原因と結果が相互に影響し合う特性を何というか。

  1. A全体性
  2. B非累積性
  3. C循環的因果関係
  4. D組織性
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正解:C循環的因果関係

家族員は相互に影響し合っており、一人の変化が他の家族員に影響し新たな原因となることを「循環的因果関係」といいます。

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179Hampeが示した「病院における終末期患者および死亡患者の配偶者のニーズ」に含まれないものはどれか。

  1. A死にゆく人と共にいたいというニーズ
  2. B死にゆく人の役に立ちたいというニーズ
  3. C感情を表出したいというニーズ
  4. D患者の代わりに意思決定をしたいというニーズ
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正解:D患者の代わりに意思決定をしたいというニーズ

Hampeの配偶者のニーズには「共にいたい」「役に立ちたい」「感情を表出したい」などが挙げられています。

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180看護における家族の位置づけとして適切なものはどれか。

  1. A家族は常に患者のケアを提供する資源としてのみ捉えられる
  2. B家族のニーズは時間経過で変化しないため初期のアセスメントがすべてである
  3. C家族の意思決定は常に患者本人の意思と完全に一致する
  4. D家族もまた病状や介護の疲弊によりケアを必要とする支援の対象である
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正解:D家族もまた病状や介護の疲弊によりケアを必要とする支援の対象である

家族は患者の資源であると同時に、介護などで疲弊しており家族全体が「支援の対象」となります。

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181家族のアセスメントにおいて、家族の結びつきを確認する支援の目的として適切なものはどれか。

  1. A家族間で誰が一番介護の負担を負うかを明確にすること
  2. B家族が持つ家族としての力に気づき協力して対処できるようにすること
  3. C看護者の価値観に合った家族関係を構築させること
  4. D患者の病状を詳細に理解するための医学的知識を教育すること
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正解:B家族が持つ家族としての力に気づき協力して対処できるようにすること

家族としての結びつきを確認することで、家族自身が「家族としての力」を持っていることを自覚し協力して対処できるよう支援します。

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182家族との援助関係の形成において、看護者が保つべき「中立性」の説明として最も適切なものはどれか。

  1. A家族内の問題には一切介入せず放置すること
  2. B家族の意見に同調し、最も発言力のある人に味方すること
  3. C異なる役割や意見を持つ家族員に対してどちらにも偏らない立場を保つこと
  4. D医療的な正解を家族に強く押し付けること
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正解:C異なる役割や意見を持つ家族員に対してどちらにも偏らない立場を保つこと

家族は異なる役割や立場を担っており、看護者はどちらにも偏らず中立な立場を保ち話し合いを調整することが求められます。

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183家族システムの特性について、夫婦や親子などにいくつかのサブシステムを形成し、その内部に階層性と役割期待があるとするものはどれか。

  1. A全体性
  2. B非累積性
  3. C組織性
  4. D循環的因果関係
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正解:C組織性

家族には階層性と期待された役割があり、サブシステムを形成する特性を「組織性」といいます。

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184家族のアセスメントにおいて「不確かさの中で揺れる」家族の心理状態を理解する記述として最も適切なものはどれか。

  1. A家族は常に患者の死を受け入れ、穏やかな気持ちで看病している
  2. B状態が落ち着けば延命を望み、苦痛があれば解放を願うという心の揺れを経験する
  3. C病状の経過は容易に予測できるため、家族が動揺することは稀である
  4. D家族の心理は第3相になれば揺れ動くことは一切なくなる
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正解:B状態が落ち着けば延命を望み、苦痛があれば解放を願うという心の揺れを経験する

家族は患者の状態によって「もっと生きてほしい」と「これ以上苦しめたくない」という心の揺れを経験します。

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185家族ケアにおける看護者の態度として、適切でないものはどれか。

  1. A家族がどのような選択をしてもその選択を保証する姿勢をとる
  2. B看護者自身の家族観が家族に押し付けられていないか自己洞察する
  3. C患者と家族が今までの人生を振り返り結びつきを確認できる場を提供する
  4. D家族が看護者の判断と異なる意向を示した場合は対応困難な家族として指導する
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正解:D家族が看護者の判断と異なる意向を示した場合は対応困難な家族として指導する

看護者の判断と異なる意向を示した場合に対応困難な家族と捉えることは、価値観の押し付けになり不適切です。

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186シシリー・ソンダースが提唱した「全人的苦痛(トータルペイン)」を構成する4つの痛みとして正しい組み合わせはどれか。

  1. A身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな痛み
  2. B身体的、心理的、経済的、宗教的な痛み
  3. C肉体的、感情的、社会文化的、倫理的な痛み
  4. D身体的、精神的、関係的、時間的な痛み
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正解:A身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな痛み

トータルペインは「身体的ペイン」「精神的ペイン」「社会的ペイン」「スピリチュアルペイン」の4つから構成されます。

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187スピリチュアルペインについて、村田理論において構造化された3つの次元の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A過去存在、現在存在、未来存在
  2. B身体存在、精神存在、社会存在
  3. C時間存在、関係存在、自律存在
  4. D自己存在、他者存在、超越存在
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正解:C時間存在、関係存在、自律存在

村田理論ではスピリチュアルペインを「時間存在」「関係存在」「自律存在」という3つの次元から構造化しています。

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188スピリチュアルケアのいとなみにおける「傾聴」の姿勢として適切なものはどれか。

  1. Aケア者が仕事や役割を超えたひとりの人として全身全霊を傾けて聴くこと
  2. B医療のために必要な情報を効率よく聞き出すこと
  3. C相手の話に対して自分の価値観で評価し解決策を提示すること
  4. D返事がない場合は次々と質問を重ねて沈黙を避けること
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正解:Aケア者が仕事や役割を超えたひとりの人として全身全霊を傾けて聴くこと

傾聴は情報収集や評価ではなく、ケア者がひとりの人として全身全霊を傾けて心のうちを見ようとすることです。

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189スピリチュアルケアにおける「寄り添い」のあり方として最も適切なものはどれか。

  1. A冷たい川岸から安全な場所で助けを呼ぶこと
  2. B冷たい川の中に入ってその人のそばに立つこと
  3. Cすぐに解決策を提示し、川から無理やり引き上げること
  4. D自分の価値観や常識に基づいて評価や判断を下すこと
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正解:B冷たい川の中に入ってその人のそばに立つこと

スピリチュアルケアでの寄り添いとは、冷たい川の中で震える人のそばへ行き、その冷たさをともに感じ震えることです。

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190ソーシャルワーカーの倫理綱領にも示されている、すべての人々を生物的、心理的、社会的、文化的、スピリチュアルな側面からなる存在として認識する原理を何というか。

  1. A全人的存在
  2. Bストレングスモデル
  3. C自己決定の原則
  4. Dエンパワメント
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正解:A全人的存在

ソーシャルワーカーの倫理綱領では、人々を多様な側面からなる「全人的存在」として認識することが原理とされています。

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191村田理論における「自律存在のペイン」の説明として適切なものはどれか。

  1. A将来を喪失することで、現在の生を無意味に感じてしまう痛み
  2. Bこれまで築いてきた人間関係が崩れ、支えを失い孤独に苛まれる痛み
  3. C病気の進行とともに暮らしの自律性が失われ、自己を無用で無価値な存在と感じる痛み
  4. D経済的な支障や家庭内の役割喪失によって生じる社会的な痛み
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正解:C病気の進行とともに暮らしの自律性が失われ、自己を無用で無価値な存在と感じる痛み

自律性のペインは、病気の進行に伴い自律性が失われ、自己を無用な存在と感じる痛みです。

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192ケアする人のケア(セルフケア)に関する記述として適切なものはどれか。

  1. A相手に共感し深く関わることで著しく消耗する共感疲労は避けるべきではない
  2. B相手に全てを注ぐことが最高のケアであるため、自分自身の心身のコンディションは無視する
  3. C全人的なケアを実践するうえで、他のケア従事者とのピアサポートは不要である
  4. Dケアへの思いが強い人は効率や問題解決とは対極にあるため孤独感を感じやすく、セルフケアが重要である
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正解:Dケアへの思いが強い人は効率や問題解決とは対極にあるため孤独感を感じやすく、セルフケアが重要である

ケアへの思いが強い人ほど孤独になりやすく、仲間やピアサポートが必要であり、セルフケアが重要です。

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193スピリチュアルペインに関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A生きていることそのものが苦しく、自己の存在意義に対する実存的な問いに直面する痛みである
  2. B病気や死だけでなく、貧困や孤立、虐待といった生きづらさを抱えた人々にも生じる
  3. Cスピリチュアルペインは死を目前にした患者のみが感じるものであり、その家族は経験しない
  4. D窪寺はスピリチュアルペインの内容として、苦痛の意味を問う苦しみや死後への不安などを挙げている
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正解:Cスピリチュアルペインは死を目前にした患者のみが感じるものであり、その家族は経験しない

スピリチュアルペインは死の前に限らず、病者のそばにいる家族や周囲の人、生きづらさを抱える人にも生じます。

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194WHOの「健康の定義」におけるスピリチュアルの扱いについて正しい記述はどれか。

  1. A文化・宗教的背景などを理由に採択には至っていない
  2. B現在は公式な定義に含まれている
  3. C宗教的信仰と同義であると定義づけている
  4. D身体的、精神的、社会的という要素を外しスピリチュアルのみに変更された
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正解:A文化・宗教的背景などを理由に採択には至っていない

1999年にWHOでスピリチュアルを含める提案がなされましたが、文化的・宗教的背景などを理由に採択には至っていません。

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195グリーフ(悲嘆)の原因となる「大切なものの喪失」に含まれないものはどれか。

  1. A家族や友人との死別
  2. B退職や異動による役職の喪失
  3. Cペットとの別れ
  4. D宝くじに外れること
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正解:D宝くじに外れること

グリーフは大切な人、役割、健康、環境などの喪失から生じますが、宝くじの外れは通常これに含まれません。

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196悲嘆反応において、食欲不振や睡眠障害、頭痛やめまいなどが生じる反応はどれに分類されるか。

  1. A感情的反応
  2. B認知的反応
  3. C行動的反応
  4. D生理的・身体的反応
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正解:D生理的・身体的反応

食欲不振や睡眠障害、病気にかかりやすくなるなどの心身症のような症状は「生理的・身体的反応」です。

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197大切な人を失ったことによる悲嘆反応として、故人の命日や記念日、季節のイベントなどに合わせて感情が大きく揺さぶられる反応を何というか。

  1. A記念日反応
  2. B予期悲嘆
  3. C複雑性悲嘆
  4. D曖昧な喪失
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正解:A記念日反応

時間の経過によって表れ、命日や記念日などに感情が不安定になる反応を「記念日反応」といいます。

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198「さよならのない別れ(行方不明など)」と「別れのないさよなら(認知症など)」の2つに大別される喪失の形態はどれか。

  1. A複雑性悲嘆
  2. B公認されない悲嘆
  3. C曖昧な喪失
  4. D予期悲嘆
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正解:C曖昧な喪失

「曖昧な喪失」は、身体的・心理的な不在と存在の認識のズレにより、「さよならのない別れ」と「別れのないさよなら」に大別されます。

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199グリーフケアにおける隣人としての心構えで「追い越さない」とはどういう意味か。

  1. A患者の死期が早まるような話題を避けること
  2. B遺族会において他の参加者より先に発言しないこと
  3. C専門家によるカウンセリングよりも先に素人が介入しないこと
  4. D遺族が悲しみから立ち直るスピードを無理に早めようとせず、勝手に気持ちを超えていかないこと
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正解:D遺族が悲しみから立ち直るスピードを無理に早めようとせず、勝手に気持ちを超えていかないこと

「追い越さない」とは、解決しようと焦ったり励ましたりして、その人の悲しみや気持ちを勝手に超えていかないことです。

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200同性パートナーや事実婚、流産・死産、ペットの死など、社会的な規範や無理解によって悲しむ権利が認められにくい状態を指す用語はどれか。

  1. A複雑性悲嘆
  2. B予期悲嘆
  3. C曖昧な喪失
  4. D公認されない悲嘆
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正解:D公認されない悲嘆

社会規範等によって悲嘆が公認されず、配慮を欠いた関わりにさらされることを「公認されない悲嘆」と呼びます。

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201グリーフサポートとしての遺族会のうち、専門家(医師や臨床心理士など)が運営に関わりファシリテーターを務めるグループを何というか。

  1. Aサポートグループ
  2. Bセルフヘルプグループ
  3. C自助グループ
  4. Dピアサポートグループ
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正解:Aサポートグループ

専門職や専門家がグループの運営に関わったりファシリテーターを務めたりするものを「サポートグループ」といいます。

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202グリーフと悲嘆反応に関する記述として、正しくないものはどれか。

  1. A悲嘆反応は誰にでも起こりうる正常な反応であり、特別な病気ではない
  2. B悲嘆のプロセスはすべての人がショック期、喪失期、回復期の順序を正確にたどる
  3. C看護や介護の長さによっては、死別直後に安堵感や解放感を味わうこともある
  4. D悲嘆反応のなかには、無感覚になったり集中力が低下したりする認知的反応も含まれる
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正解:B悲嘆のプロセスはすべての人がショック期、喪失期、回復期の順序を正確にたどる

悲嘆のプロセスには時間的にも順序的にも個人差があり、すべての人が一律の順序を正確にたどるわけではありません。

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203予期悲嘆に関する記述について、不適切なものはどれか。

  1. A死や別れを予期して、病者と家族の双方が経験する悲嘆である
  2. B家族への予期悲嘆のケアが不十分だと死別後の悲嘆が複雑化する原因になり得る
  3. Cグリーフケアの主目的は死別後の悲嘆を予防することであり、いまここの辛さより予防を優先すべきである
  4. D予期悲嘆と死別後の悲嘆は分けて考えるべきである
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正解:Cグリーフケアの主目的は死別後の悲嘆を予防することであり、いまここの辛さより予防を優先すべきである

重要なのは「いまここの辛さ」に思いを寄せることであり、死別後の悲嘆の予防が目的ではないとされています。

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