第168問SHAREとは、がんにおいて医師が患者に悪い知らせを伝える際の効果的なコミュニケーションを実践するための態度や行動を示したものである。「S」が意味するものはどれか。
- A支持的な場の設定
- B悪い知らせの伝え方
- C付加的な情報
- D安心感と情緒的サポート
本人と家族の心を支える意思決定支援・スピリチュアルケア・グリーフケアを扱う分野です。悪い知らせを伝えるSHAREの姿勢、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)と事前指示(アドバンス・ディレクティブ)の違い、代理意思決定、尊厳死の考え方が頻出です。あわせて家族システムの特性、配偶者や遺族のニーズ、スピリチュアルペインへの向き合い方も問われます。当事者を主体とする支援の原則を軸に、概念の違いと支援の姿勢を整理して押さえましょう。
この分野の問題36問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:A.将来の自己決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養についての気がかりや価値観を共有しケアを計画するプロセス
ACPは将来の自己決定能力の低下に備えて価値観などを共有し、ケアを計画する包括的なプロセスです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.同席させていただくので何かあればおっしゃってくださいねなど声をかける
悪い知らせを伝えられている際は、緊張した場をやわらげる存在となるよう声をかけることが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:B.アドバンス・ケア・プランニングは結果ではなく意思決定のためのプロセスである
アドバンス・ケア・プランニングは意思決定の「結果」ではなく、意思決定のための「プロセス」であるという点が異なります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.患者の意向を誰よりも理解し、患者がこの場合ならどうしてほしいと考えるかを代弁すること
本来の役割は、患者の意向を理解し、患者がどうしてほしいと考えるかを代弁できる人です。
この問題の解説ページを開く →正解:D.第3相の適応の時期になれば日常生活に影響が及ぶ心理状況は完全になくなる
適応の時期になっても日常生活に影響が及ぶ心理状況が続く場合は、専門家に相談を行うことも必要となります。
この問題の解説ページを開く →正解:C.アドバンス・ケア・プランニングは医師や看護師のみが行うべき専門的な介入である
ACPは医師や看護師だけでなく、患者や家族が最も信頼している人が適任者となることがあり、介護従事者が担う場合もあります。
この問題の解説ページを開く →正解:B.家族が持つ家族としての力に気づき協力して対処できるようにすること
家族としての結びつきを確認することで、家族自身が「家族としての力」を持っていることを自覚し協力して対処できるよう支援します。
この問題の解説ページを開く →正解:C.異なる役割や意見を持つ家族員に対してどちらにも偏らない立場を保つこと
家族は異なる役割や立場を担っており、看護者はどちらにも偏らず中立な立場を保ち話し合いを調整することが求められます。
この問題の解説ページを開く →正解:B.状態が落ち着けば延命を望み、苦痛があれば解放を願うという心の揺れを経験する
家族は患者の状態によって「もっと生きてほしい」と「これ以上苦しめたくない」という心の揺れを経験します。
この問題の解説ページを開く →正解:D.家族が看護者の判断と異なる意向を示した場合は対応困難な家族として指導する
看護者の判断と異なる意向を示した場合に対応困難な家族と捉えることは、価値観の押し付けになり不適切です。
この問題の解説ページを開く →正解:A.ケア者が仕事や役割を超えたひとりの人として全身全霊を傾けて聴くこと
傾聴は情報収集や評価ではなく、ケア者がひとりの人として全身全霊を傾けて心のうちを見ようとすることです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.病気の進行とともに暮らしの自律性が失われ、自己を無用で無価値な存在と感じる痛み
自律性のペインは、病気の進行に伴い自律性が失われ、自己を無用な存在と感じる痛みです。
この問題の解説ページを開く →正解:D.ケアへの思いが強い人は効率や問題解決とは対極にあるため孤独感を感じやすく、セルフケアが重要である
ケアへの思いが強い人ほど孤独になりやすく、仲間やピアサポートが必要であり、セルフケアが重要です。
この問題の解説ページを開く →正解:C.スピリチュアルペインは死を目前にした患者のみが感じるものであり、その家族は経験しない
スピリチュアルペインは死の前に限らず、病者のそばにいる家族や周囲の人、生きづらさを抱える人にも生じます。
この問題の解説ページを開く →正解:A.文化・宗教的背景などを理由に採択には至っていない
1999年にWHOでスピリチュアルを含める提案がなされましたが、文化的・宗教的背景などを理由に採択には至っていません。
この問題の解説ページを開く →正解:D.遺族が悲しみから立ち直るスピードを無理に早めようとせず、勝手に気持ちを超えていかないこと
「追い越さない」とは、解決しようと焦ったり励ましたりして、その人の悲しみや気持ちを勝手に超えていかないことです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.悲嘆のプロセスはすべての人がショック期、喪失期、回復期の順序を正確にたどる
悲嘆のプロセスには時間的にも順序的にも個人差があり、すべての人が一律の順序を正確にたどるわけではありません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.グリーフケアの主目的は死別後の悲嘆を予防することであり、いまここの辛さより予防を優先すべきである
重要なのは「いまここの辛さ」に思いを寄せることであり、死別後の悲嘆の予防が目的ではないとされています。
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