終末期ケア専門士 ⑦ 看取り期のケア・社会資源

臨死期から死後のケア、そしてそれを支える社会資源までを扱う分野です。下顎呼吸などの臨死期の徴候、疾患ごとの機能低下の経過、死亡診断書と医師法上のルール、死斑・死後硬直・エンゼルケアといった死後の変化への対応が頻出です。社会資源では介護保険制度(被保険者・要介護認定の窓口)、生活保護の扶助項目、民生委員などの制度知識も問われます。看取りの実際と制度の枠組みを、時間の流れに沿って整理すると理解しやすい分野です。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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204臨死期によく見られ、呼吸とともに下顎が動く呼吸を何と呼ぶか。

  1. A下顎呼吸
  2. B腹式呼吸
  3. C陥没呼吸
  4. Dクスマウル呼吸
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正解:A下顎呼吸

死亡直前に見られる呼吸であり、この呼吸に移行すると死亡まで時間単位の兆候とされます。

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205疾患による経過の違いにおいて、比較的長い期間機能が保たれ、最後の約2か月で急速に機能が低下する経過をたどるのはどれか。

  1. A心疾患末期
  2. Bがん終末期
  3. C呼吸器疾患末期
  4. D認知症・老衰
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正解:Bがん終末期

がんは最後の1〜2か月から急激にADLが低下し、急速な機能低下の経過をたどります。

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206日本の法律(医師法)において、患者の死亡を診察し、死亡診断書を交付できるのはどの職種か。

  1. A看護師
  2. B救急救命士
  3. C医師
  4. D介護福祉士
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正解:C医師

日本において患者の死亡を診察し、死亡診断書を交付できるのは医師のみと定められています。

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207エンゼルケアの知識として、死斑が完全に退色しなくなる(指圧しても消退しない)のは死後おおよそどのくらい経過した時期か。

  1. A30分程度
  2. B2〜5時間程度
  3. C5〜10時間程度
  4. D15時間程度
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正解:D15時間程度

死斑は死後15時間程度経過すると、指圧しても退色しない状態に固定されます。

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208死後のご遺体の変化で、腐敗の進行を最小限に抑えるために医療従事者が行える最も有効的な手段はどれか。

  1. A冷却
  2. B加湿
  3. C縫合
  4. Dマッサージ
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正解:A冷却

遺体の冷却は細菌の増殖を抑え、腐敗を抑制する最も有効な手段です。

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209死後硬直が始まる部位として、一般的に最も早く硬直が現れるのはどこか。

  1. A手指関節
  2. B顎関節
  3. C膝関節
  4. D股関節
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正解:B顎関節

死後硬直は死後2〜3時間程度で顎関節などの小さな関節から始まり、全身へと進みます。

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210介護保険制度において、第1号被保険者となるのは何歳以上の方か。

  1. A40歳以上
  2. B60歳以上
  3. C65歳以上
  4. D75歳以上
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正解:C65歳以上

介護保険の第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者です。

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211介護保険サービスの利用を開始するため、要介護(要支援)認定の申請を行う原則的な窓口はどこか。

  1. A地域の警察署
  2. B年金事務所
  3. C都道府県庁
  4. D市町村の窓口
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正解:D市町村の窓口

介護保険の申請は、本人が住んでいる市町村の窓口で行います。

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212公的扶助である生活保護制度において、8つの扶助項目に該当しないものはどれか。

  1. A通信扶助
  2. B生活扶助
  3. C住宅扶助
  4. D医療扶助
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正解:A通信扶助

生活保護の8つの扶助は、生活・教育・住宅・医療・介護・出産・生業・葬祭です。

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213エンゼルケアにおいて、死後の皮膚や粘膜の組織の硬化・変色を防ぐために最も重要な処置と言われるものはどれか。

  1. A摘便
  2. B保湿
  3. C鼻腔吸引
  4. D胃洗浄
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正解:B保湿

死後は乾燥が急速に進むため、保湿はエンゼルケアの中で最も重要な処置とも言われています。

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214医師による死亡確認の時間的なルールについて正しいものはどれか。

  1. A死亡後ただちに5分以内に確認しなければならない
  2. B死亡後必ず12時間以内に確認しなければならない
  3. C死亡から死亡確認まで時間がかかってもよい
  4. D夜間死亡の場合は必ず深夜に呼び出して確認する
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正解:C死亡から死亡確認まで時間がかかってもよい

実際に死亡してから死亡確認までに時間がかかっても問題なく、夜に亡くなった患者の確認を翌朝に行っても構いません。

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215地域住民の相談に応じ、必要な援助を行う「民生委員」の任期は何年か。

  1. A1年
  2. B10年
  3. C5年
  4. D3年
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正解:D3年

民生委員はボランティアとして活動し、その任期は3年で再任も可能です。

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216在宅医療において、予定外に利用者の状態悪化などの報告を受けて、医師が自宅などに赴いて行う診療を何というか。

  1. A往診
  2. B訪問診療
  3. Cオンライン診療
  4. D健康診断
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正解:A往診

予定外に自宅へ赴いて行う診療を「往診」、あらかじめ計画的に定期訪問するものを「訪問診療」と呼びます。

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217介護保険制度において、要支援の認定を受けた方の介護予防ケアプランを作成し、支援を行う機関はどこか。

  1. A保健所
  2. B地域包括支援センター
  3. C訪問看護ステーション
  4. D特別養護老人ホーム
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正解:B地域包括支援センター

要支援の場合は地域包括支援センターが管轄し、介護予防ケアプランを作成します。

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218死亡後、代謝停止により体温が次第に周囲の温度に近くなっていく現象を何と呼ぶか。

  1. A死後硬直
  2. B死斑
  3. C死後冷却
  4. D角膜混濁
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正解:C死後冷却

死後冷却(体温降下)は、直腸温の低下などで死後経過時間の推定に用いられます。

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219日本の社会保障制度の4つの柱に含まれないものはどれか。

  1. A社会保険
  2. B社会福祉
  3. C公的扶助
  4. D民間保険
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正解:D民間保険

日本の社会保障制度は「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「公衆衛生」の4つの柱からなります。

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220終末期の末期がん患者などが医療保険を利用して訪問看護を受ける場合の特徴として正しいものはどれか。

  1. A週4日以上の訪問など通常より手厚い訪問看護が可能となる
  2. B介護保険の要介護認定を受けていると利用できない
  3. C年齢に関わらず自己負担は全額無料となる
  4. D医師の指示書がなくても看護師の判断で開始できる
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正解:A週4日以上の訪問など通常より手厚い訪問看護が可能となる

末期がんなど特定疾患の対象者は医療保険での訪問看護となり、週4日以上の訪問など通常より手厚いケアが受けられます。

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221居宅療養管理指導において、医師の指示に基づき利用者の自宅を訪問し、薬学的な管理指導を主に行う職種は誰か。

  1. A理学療法士
  2. B薬剤師
  3. C管理栄養士
  4. D歯科衛生士
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正解:B薬剤師

薬剤師は処方薬の管理指導や副作用のチェックなど、薬学的管理を行うために居宅を訪問します。

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222死後のご遺体の冷却時にドライアイスを使用する場合、推奨されない対応はどれか。

  1. A下腹部から胸部にかけてドライアイスをあてる
  2. B室内温度をできる限り低く設定する
  3. C手を胸の上で組ませたままドライアイスをのせる
  4. D手を体幹に沿っておろし、タオル等で冷気から守る
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正解:C手を胸の上で組ませたままドライアイスをのせる

手を組ませたままドライアイスをのせると凍結し、着替えに支障が出たり遺族が冷たい手に触れたりするため推奨されません。

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223がん終末期の患者が下顎呼吸に移行した際、医療者が家族に伝える内容として最も適切なものはどれか。

  1. A呼吸状態が改善する兆候であるため安心するよう伝える
  2. B意識が鮮明になり、最後の会話ができる時間だと伝える
  3. C痛みが最も強くなる時期であるため鎮痛剤を増量すると伝える
  4. D状態がさらに変化し、お別れの時間が近づいていると伝える
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正解:D状態がさらに変化し、お別れの時間が近づいていると伝える

下顎呼吸は死亡まで時間単位である兆候のため、お別れの時間が近づいていることを家族に説明します。

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224看取り期におけるバイタルサイン測定の意義として、医療従事者が持つべき最も適切な視点はどれか。

  1. A数値の変化そのものよりも、患者にとって苦痛かどうかを考える
  2. B数値の変化を最も重要視し、1日に何度も頻回に測定する
  3. C家族に深刻さを伝えるため、測定値の悪化のみを強調して報告する
  4. D医師に死亡時刻を正確に予測させるためだけにデータを記録する
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正解:A数値の変化そのものよりも、患者にとって苦痛かどうかを考える

看取り期ではバイタルサインの変化は自然な過程であり、数値よりも患者が苦痛を感じていないかを重視します。

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225死亡診断書(死体検案書)の作成および提出に関する説明として正しいものはどれか。

  1. AA4用紙2枚に印刷して提出することが義務付けられている
  2. B死亡届と一体になったA3用紙に記入し、印刷されたものでもよい
  3. C発行できるのは主治医のみであり、他の医師は作成できない
  4. D死体の外表に異状が認められても警察に届け出る必要はない
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正解:B死亡届と一体になったA3用紙に記入し、印刷されたものでもよい

死亡届と死亡診断書はA3用紙1枚になっており、手書きまたはPC等で印刷されたものを提出できます。

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226初期の死体現象である「死斑」について、ご遺体が仰向け(背臥位)で安置されていた場合、最も発現しにくい(見られにくい)部位はどこか。

  1. A耳や首の背面
  2. B背中や腰の背面
  3. C顔や胸などの身体前面
  4. D臀部の背面
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正解:C顔や胸などの身体前面

死斑は重力により身体の底部に沈下するため、仰向けの場合は背面に生じ、前面には発現しにくくなります。

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22740歳以上65歳未満の末期がん患者が、介護保険のサービスを利用するための条件として正しいものはどれか。

  1. Aがんは特定疾病に含まれないため、65歳になるまで利用できない
  2. B障害者手帳を取得しなければ介護保険の申請ができない
  3. C医療保険の訪問看護を利用している場合は申請できない
  4. Dがん(末期)は特定疾病に該当するため、要介護認定を受ければ利用できる
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正解:Dがん(末期)は特定疾病に該当するため、要介護認定を受ければ利用できる

末期がんは介護保険の特定疾病に該当するため、40〜64歳でも要介護認定を受ければ介護保険が利用できます。

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228家族の介護負担を軽減するための「レスパイト入院」と「ショートステイ」の違いについて正しいものはどれか。

  1. Aレスパイト入院は医療保険を使用し、ショートステイは介護保険を使用する
  2. Bどちらも介護保険を利用し、連続利用日数の上限も同じである
  3. Cショートステイは医療ニーズが常時必要な患者のみを対象としている
  4. Dレスパイト入院は連続利用日数が最大60日までと定められている
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正解:Aレスパイト入院は医療保険を使用し、ショートステイは介護保険を使用する

レスパイト入院は医療保険(連続最大14日)、ショートステイは介護保険(最大30日)を利用するという違いがあります。

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229障害者福祉サービスを利用している人が65歳に到達し、介護保険の要介護認定を受けた場合の制度利用の原則はどれか。

  1. A障害者福祉サービスのみが継続され、介護保険は利用できない
  2. B障害福祉サービスから介護保険へ切り替わる「介護保険優先の原則」がある
  3. C生活保護制度が強制的に適用され、両方のサービスが停止する
  4. D本人の希望にかかわらず、全て医療保険のサービスに移行する
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正解:B障害福祉サービスから介護保険へ切り替わる「介護保険優先の原則」がある

障害福祉サービス利用者が65歳になり介護認定を受けた場合、原則として介護保険のサービスが優先して適用されます。

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230施設での終末期において「看取り介護加算」が算定できる事業所の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A介護老人保健施設・デイサービス・訪問入浴介護
  2. Bショートステイ・小規模多機能型居宅介護・通所リハビリテーション
  3. C特別養護老人ホーム・グループホーム・特定施設入居者生活介護
  4. D居宅介護支援事業所・訪問看護ステーション・夜間対応型訪問介護
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正解:C特別養護老人ホーム・グループホーム・特定施設入居者生活介護

看取り介護加算が算定できるのは、特別養護老人ホーム、グループホーム、特定施設入居者生活介護の3事業所です。

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231エンゼルケアの基本手技に関する説明のうち、正しいものはどれか。

  1. A胃内容物がある場合は仰向けのまま腹部を強く圧迫して吐かせる
  2. B点滴抜針の跡はテープを貼るだけでよく、消毒や圧迫は不要である
  3. C口が硬く閉じている場合は、表情を作るために無理に開けて詰め物をする
  4. D顔剃りで肌に傷がつくと乾燥が進むため、必ず保湿等の保護を行う
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正解:D顔剃りで肌に傷がつくと乾燥が進むため、必ず保湿等の保護を行う

肌に傷がつくと乾燥が進行し革皮様化してしまうため、顔剃りの際はジェル等で保護し、必ず保湿を行います。

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232医師による死亡確認における診察や対応として、適切でないものはどれか。

  1. A死亡の判定には心電図モニターで波形の平坦化を必ず確認しなければならない
  2. B聴診器やペンライトを使用し、生きている患者に行うように尊厳をもって診察する
  3. C死亡時刻はスマホやPHSではなく、腕時計で確認することが望ましい
  4. D悲嘆が強い家族がいる場合、感情が落ち着くまで診察を待つよう配慮する
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正解:A死亡の判定には心電図モニターで波形の平坦化を必ず確認しなければならない

死亡の三徴候で判定するのは慣習であり、心電図モニターで平坦化を確認する法令上の必要はありません。

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233死後のご遺体に生じる初期の死体現象(死後2〜3日程度)に該当しないものはどれか。

  1. A死後硬直
  2. B自家融解
  3. C角膜混濁
  4. D死斑
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正解:B自家融解

自家融解や腐敗は、比較的時間が経過してから現れる「後期の死体現象」に分類されます。

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234介護保険制度の第2号被保険者に関する説明として、「正しくないもの」はどれか。

  1. A40歳以上65歳未満の者が該当する
  2. B医療保険の加入者であることが条件である
  3. C40歳から64歳までのすべての国民が対象となり、医療保険未加入でも該当する
  4. D特定疾病が原因で要介護状態になった場合にサービスが利用できる
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正解:C40歳から64歳までのすべての国民が対象となり、医療保険未加入でも該当する

第2号被保険者は「40歳以上65歳未満の医療保険加入者」であり、すべての国民が自動的に該当するわけではありません。

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235医師の死亡確認における「死亡時刻」の取り扱いについて、正しくないものはどれか。

  1. A患者が実際に死亡したと推定される時刻を死亡時刻としてよい
  2. B医師が立ち会えなかった場合、家族や職員から状況を聴取して決めてよい
  3. C実際の死亡時刻は、医師が死亡確認を行った時刻よりも必ず前である
  4. D死亡時刻は、医師が死亡確認の診察を終えて時計を見た時刻と一致させなければならない
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正解:D死亡時刻は、医師が死亡確認の診察を終えて時計を見た時刻と一致させなければならない

死亡時刻と死亡確認時刻は異なり、死亡確認時に時計を見て「何時何分」とする慣習は本来正しくありません。

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236臨死期にみられる身体の変化に関する記述として、正しくないものはどれか。

  1. Aチェーン・ストークス呼吸が出現した場合は苦痛が強いため直ちに救急搬送を行う
  2. B死前喘鳴は喉元でゴロゴロと音を立てるが、本人はさほど苦痛を感じていないことが多い
  3. C四肢末端から循環不全によって冷たくなり、チアノーゼがみられるようになる
  4. D意識レベルが低下し昏睡状態に至っても、聴覚や触覚は最後まで残るとされる
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正解:Aチェーン・ストークス呼吸が出現した場合は苦痛が強いため直ちに救急搬送を行う

チェーン・ストークス呼吸は死亡直前の自然な過程であり、本人は苦痛を感じていないことが多いため救急搬送の理由にはなりません。

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237死後硬直に関する説明として、正しくないものはどれか。

  1. A死亡直前まで激しい運動をしていた場合は、早く強く硬直する
  2. B外気温が低い冬の方が、夏よりも死後硬直の緩解が早く起こる
  3. C死後硬直は顎関節などの小さな関節から始まり、大関節へ進行する
  4. D筋肉が発達している人は、硬直が強く発現する傾向がある
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正解:B外気温が低い冬の方が、夏よりも死後硬直の緩解が早く起こる

死後硬直の緩解(体が緩むこと)は、夏は死後2〜3日、冬は死後4〜5日であり、夏の方が早く起こります。

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238地域の社会資源の一つである「民生委員」に関する記述として、正しくないものはどれか。

  1. A厚生労働大臣から委嘱され、地域住民の相談や援助を行う
  2. B住民と行政機関等をつなぐパイプの役割を果たす
  3. C地方公務員法に基づく常勤の地方公務員であり、給与が支給される
  4. D担当区域内の住民の実態や福祉ニーズを日常的に把握する
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正解:C地方公務員法に基づく常勤の地方公務員であり、給与が支給される

民生委員は非常勤の地方公務員であり、給与の支給はなくボランティアとして活動しています。

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239日本の医療保険制度において、一定の障害がある場合を除き、原則として75歳以上のすべての者が加入する制度はどれか。

  1. A国民健康保険
  2. B健康保険(被用者保険)
  3. C船員保険
  4. D後期高齢者医療制度
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正解:D後期高齢者医療制度

75歳以上の者は、それまで加入していた医療保険から脱退し、「後期高齢者医療制度」に加入します。

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240終末期における介護保険と医療保険の訪問看護の違いについて、正しくないものはどれか。

  1. A末期がん患者の場合は、必ず介護保険の訪問看護が優先して適用される
  2. B介護保険の訪問看護はケアプランの支給限度額内で利用時間が設定される
  3. C医療保険の訪問看護は、末期がん等であれば週4日以上の訪問が可能になる
  4. D要支援・要介護に該当しない40歳未満の者は、医療保険の訪問看護を利用する
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正解:A末期がん患者の場合は、必ず介護保険の訪問看護が優先して適用される

末期がん(特定疾患)の患者は、要支援・要介護認定を受けていても「医療保険」の訪問看護が適用(優先)されます。

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241病院や施設での看取り期における家族へのケアとして、適切でない対応(正しくないもの)はどれか。

  1. A家族が患者の好きな音楽をかけたり、足をマッサージしたりするケアを促す
  2. B家族が責任を感じるよう、変化を見逃さないための見張りを強く依頼する
  3. C面会者が最後にみる姿となるため、身なりを整え清潔を保持する
  4. D看取りのパンフレットを補助ツールとして用い、今後の変化を説明する
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正解:B家族が責任を感じるよう、変化を見逃さないための見張りを強く依頼する

家族に「変化に気づかなければ」という責任を感じさせ、「見張り」になってしまわないようサポートすることが大切です。

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