ペット栄養管理士 ④ 疾病の栄養学①:代謝・消化器・皮膚・歯科

疾病時の栄養管理の第一弾として、代謝性疾患・消化器疾患・皮膚疾患・歯科疾患を扱う分野です。下痢・嘔吐時の食事管理、食物アレルギーと皮膚トラブル、歯周病予防のための食事などが頻出です。療法食の考え方が問われます。各疾患に対してどんな栄養的配慮が必要かを病態とセットで理解することが重要で、症状と推奨される食事内容を結びつけて覚えると応用が利きます。

この分野の問題68問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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259肥満の動物においてインスリン抵抗性が高くなる状態を適切に説明したものとして正しいものはどれか

  1. A血液中の糖分を尿中に排出するインスリンの効果が出にくくなる状態
  2. B血液中の糖分を取り込むインスリンの効果が出にくくなる状態
  3. C血液中の糖分を取り込むインスリンの分泌量が極端に減少する状態
  4. D血液中の糖分を急激に上昇させるインスリンの働きが強まる状態
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正解:B血液中の糖分を取り込むインスリンの効果が出にくくなる状態

インスリン抵抗性とは血液中の糖分を細胞内に取り込むインスリンの効果が出にくくなる状態です。インスリンの分泌や働き自体が正常であっても効果が出にくくなる点が特徴です。

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260脂肪組織の役割として近年注目されている内分泌器官としての機能に該当するものはどれか

  1. A血圧上昇を導くアンジオテンシノーゲンなどのホルモン様物質を分泌する
  2. B体全体に電気を通すための生体インピーダンスを自発的に発生させる
  3. C糖分を直接分解するためのインスリンを大量に合成して血液中に放出する
  4. D未成熟な骨格を守るためにカルシウムやリンなどのミネラルを蓄積する
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正解:A血圧上昇を導くアンジオテンシノーゲンなどのホルモン様物質を分泌する

脂肪組織は単なるエネルギーの貯蔵や物理的衝撃の吸収だけでなくアンジオテンシノーゲンやレジスチンなどの内分泌物質を分泌する器官として注目されています。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンです。

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261イヌやネコの肥満の判断において体重の数値だけで認めることが難しい理由として正しいものはどれか

  1. A肥満になると安静時の必要エネルギー量が変化するから
  2. B水分摂取量の増減によって1日の体重が大きく変動するから
  3. C種類や個体によって標準的な体重の差が非常に大きいから
  4. Dすべての犬種において体格指数を考慮した一般式が確立しているから
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正解:C種類や個体によって標準的な体重の差が非常に大きいから

イヌやネコは種類や個体による体重の差が非常に大きく体重の数値だけで肥満を判断することは困難です。そのため視覚と触覚で判断するボディコンディションスコア(BCS)などが用いられます。

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262イヌやネコの肥満の判断方法として広く用いられているボディコンディションスコアの説明として正しいものはどれか

  1. A動物を視覚と触覚によって判断して段階的に評価する方法
  2. B生体に微弱な電流を流して抵抗値から体脂肪率を算出する方法
  3. C皮脂厚や近赤外線法を用いて腹腔内の内臓脂肪量を測定する方法
  4. D理想体重に対する現在の体重の割合を計算式のみで算出する方法
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正解:A動物を視覚と触覚によって判断して段階的に評価する方法

ボディコンディションスコア(BCS)は動物を視覚と触覚で評価する方法で5段階法や9段階法があります。電流を流して測定するのは生体インピーダンス法です。

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263ボディコンディションスコア(BCS)において適正な体重(BCS3)とされるイヌやネコの理想的な体脂肪率の範囲はどれか

  1. A5%以上15%未満
  2. B25%以上35%未満
  3. C35%以上45%未満
  4. D15%以上25%未満
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正解:D15%以上25%未満

適正な体重を持つ個体は理想体重の95%から106%の範囲にあり体脂肪率は15%から24%の間(15%以上25%未満)とされています。これを超える数値は体重過剰や肥満の指標となります。

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264生体インピーダンス法を用いて体脂肪率を算出する仕組みの基礎となる身体の性質として正しいものはどれか

  1. A脂肪は電気を通しやすいが筋肉は電気を通しにくい性質
  2. B筋肉は電気を通しやすいが脂肪は電気を通しにくい性質
  3. C水分を多く含む脂肪組織が電流の伝導速度を著しく高める性質
  4. D骨格組織が微弱な電流をすべて吸収して抵抗値をゼロにする性質
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正解:B筋肉は電気を通しやすいが脂肪は電気を通しにくい性質

生体インピーダンス法は筋肉が電気を通し脂肪が電気を通しにくいという抵抗値の違いを利用して体脂肪率を算出します。算出には体重や性別などのデータも必要です。

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265病気が原因となって起こる二次性肥満の代表的な疾患として正しい組み合わせはどれか

  1. Aインスリノーマと1型糖尿病
  2. B偽性副甲状腺機能低下症と原発性肥満症
  3. Cクッシング症候群と甲状腺機能低下症
  4. Dエストロゲン過剰症と去勢手術後肥満症
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正解:Cクッシング症候群と甲状腺機能低下症

二次性肥満は特定の病気が原因で起こる肥満でありクッシング症候群や甲状腺機能低下症がその代表例です。これらの疾患は中年以降のイヌで発症率が高くなることが報告されています。

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266副腎からのコルチゾール分泌過剰によって起こるクッシング症候群において脂肪が蓄積する理由として正しいものはどれか

  1. Aコルチゾールが体内の細胞を直接破壊して脂肪に変換させてしまうため
  2. B甲状腺ホルモンの分泌が低下して基礎代謝が低下するため
  3. C食欲を抑制するエストロゲンの分泌量が異常に増大するため
  4. Dコルチゾールによるインスリン分泌刺激と高インスリン血症が関係しているため
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正解:Dコルチゾールによるインスリン分泌刺激と高インスリン血症が関係しているため

クッシング症候群ではコルチゾールが直接脂肪を蓄積するというよりもコルチゾールによるインスリン分泌刺激や高インスリン血症が関与していると考えられています。

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267イヌの甲状腺機能低下症でみられる体重増加や肥満様の外観に関する病態として正しい記述はどれか

  1. A甲状腺ホルモン不足によりムチン物質などが沈着した粘液水腫である
  2. Bインスリンの過剰分泌によって全身の脂肪細胞数が激増した状態である
  3. C摂取エネルギーがすべて中性脂肪に変換されて皮下に蓄積したものである
  4. D骨格の発育不全に伴って相対的に脂肪の割合が高く見える状態である
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正解:A甲状腺ホルモン不足によりムチン物質などが沈着した粘液水腫である

甲状腺機能低下症による肥満は代謝低下による真の脂肪蓄積ではなく甲状腺ホルモン不足によりムチン物質やムコ多糖類などが沈着した粘液水腫です。

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268腫瘍化したランゲルハンス島が過剰なインスリンを分泌するインスリノーマにおいて肥満を呈する理由として正しいものはどれか

  1. Aインスリンが消化管からの脂肪の吸収率を著しく高めるため
  2. B過剰なインスリン分泌による低血糖と中性脂肪の蓄積が起こるため
  3. C基礎代謝量が低下してエネルギー消費が低下するため
  4. D体内の水分バランスが崩れて全身に大量の粘液水腫が沈着するため
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正解:B過剰なインスリン分泌による低血糖と中性脂肪の蓄積が起こるため

インスリノーマでは過剰なインスリン分泌により低血糖が引き起こされるとともに過剰な摂取エネルギーが中性脂肪に変換されて肝臓や脂肪組織に蓄積します。

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269糖尿病の病態においてインスリン非依存性糖尿病とされる2型糖尿病の特徴として正しいものはどれか

  1. Aインスリンの分泌がほとんどなく体型は著しく痩せている
  2. Bネコでの発症は極めてまれでありイヌで多く見られる疾患である
  3. Cインスリンの相対的な不足であり肥満を呈する確率が高い
  4. D食欲を強力に抑制するエストロゲンが過剰分泌される状態である
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正解:Cインスリンの相対的な不足であり肥満を呈する確率が高い

2型糖尿病はインスリンの相対的な不足であり肥満を呈する確率が高いのが特徴です。ネコではヒトと類似した2型糖尿病を発症しますがイヌではまれです。

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270イヌとネコの糖尿病における発症傾向の違いとして正しいものはどれか

  1. Aイヌでは1型糖尿病が多くネコでは2型糖尿病が多い
  2. Bイヌでは2型糖尿病が多くネコでは1型糖尿病が多い
  3. Cイヌもネコも肥満に伴う2型糖尿病のみを発症する
  4. Dイヌもネコも遺伝的要因による1型糖尿病のみを発症する
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正解:Aイヌでは1型糖尿病が多くネコでは2型糖尿病が多い

イヌではインスリン依存性である1型糖尿病の発症が多く肥満を呈する確率が高い2型糖尿病の発症はまれです。一方ネコは肥満により2型糖尿病を発症しやすい傾向があります。

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271成長期から性成熟までの間に多く見られ脂肪細胞のサイズが大きくなると同時に数も増える肥満の分類として正しいものはどれか

  1. A細胞肥大性肥満
  2. B二次性内分泌肥満
  3. C細胞増殖性肥満
  4. D原発性成熟期肥満
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正解:C細胞増殖性肥満

成長期から性成熟の間に見られる肥満は脂肪細胞のサイズが大きくなると同時に細胞の数も増える細胞増殖性肥満に分類されます。成熟期以降はサイズのみが大きくなる細胞肥大性肥満が多く見られます。

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272成熟期以降に多く見られ脂肪細胞の数自体は増えずにサイズのみが大きくなる肥満の分類として正しいものはどれか

  1. A細胞肥大性肥満
  2. B細胞増殖性肥満
  3. C内分泌性二次肥満
  4. D特発性細胞減少肥満
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正解:A細胞肥大性肥満

成熟期以降に多く見られる肥満は脂肪細胞の数は変化せずサイズのみが大きくなる細胞肥大性肥満に分類されます。幼少期の過剰給与は細胞数を増やす原因になります。

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273ペットフードにおいてイヌやネコの嗜好性を高める要素であり過剰摂取が肥満に直結しやすい三大栄養素の成分はどれか

  1. A粗繊維
  2. B脂肪
  3. C可溶無窒素物
  4. D粗灰分
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正解:B脂肪

脂肪はペットフードの嗜好性を高める重要な要素ですが脂肪が多いとエネルギー密度が高くなり体積が減少するため必要以上のエネルギーを過剰摂取しやすくなります。

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274食行動の観点からイヌが必要以上に一気飲みするように食べてしまい肥満になりやすい理由として正しいものはどれか

  1. A野生時代に群れの中でひとつの獲物をいち早く食べようとした名残り
  2. B1日の適切な食事回数が非常に多く設定されているため
  3. C胃の構造が肉類を数秒で完全に液状化できる特殊な仕組みだから
  4. D満腹中枢を刺激するエストロゲンが常に大量分泌されているため
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正解:A野生時代に群れの中でひとつの獲物をいち早く食べようとした名残り

イヌは野生時代に群れで捕食を行いひとつの獲物を共有していたため一気に飲み込む習性があり必要以上に食べすぎて肥満を招きやすい傾向があります。

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275ネコの野生時代における捕食行動に由来する1日の自然な食事回数の傾向として正しいものはどれか

  1. A1日に1回から2回程度まとめて採食する
  2. B1日に5回から6回程度決まった時間に採食する
  3. C1日に9回から16回程度少量を何度も採食する
  4. D1日に20回から30回程度絶え間なく採食する
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正解:C1日に9回から16回程度少量を何度も採食する

野生のネコは狭い範囲で自分より小さな動物を何度も捕食していたため1日の食事回数が9回から16回にも及ぶとされています。

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276食事の給与回数や食べるスピードが肥満に及ぼす影響について正しい記述はどれか

  1. A1回の食事を素早く食べる早食いはインスリンを多く分泌させて肥満の原因となる
  2. B1日の総摂取量が同じであれば給与回数を少なくするほど体脂肪は減少する
  3. C食事の回数を増やすと血糖値が急激に上昇するためエネルギーが蓄積しやすい
  4. D食べるスピードが遅い個体ほど一度に分泌されるインスリン量が過剰になる
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正解:A1回の食事を素早く食べる早食いはインスリンを多く分泌させて肥満の原因となる

一度に多くの食事を素早く食べると血糖値が急激に上昇してインスリンが多く分泌されるため肥満の原因になります。給与回数を増やすとインスリン分泌を低く抑えられます。

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277イヌにおいて遺伝的要因などから太りやすい傾向があると認識されている犬種の組み合わせとして正しいものはどれか

  1. Aアイリッシュ・セッターとゴールデン・レトリバー
  2. Bチワワとセントバーナード
  3. Cヨークシャーテリアとポメラニアン
  4. Dビーグルとラブラドール・レトリバー
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正解:Dビーグルとラブラドール・レトリバー

ケアン・テリア、ダックスフンド、ビーグル、ラブラドール・レトリバーなどは遺伝的要因などから太りやすい犬種として認識されています。

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278イヌの栄養維持要求量を決定する試験において多く用いられるものの、太りやすい傾向があるため他犬種への適用に注意が必要な代表的犬種はどれか

  1. Aゴールデン・レトリバー
  2. Bビーグル
  3. Cシバイヌ
  4. Dチワワ
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正解:Bビーグル

イヌの栄養維持要求量を決定する際にはビーグルが多く用いられています。ただしビーグルは太りやすい犬種であるため他の犬種への適用には注意が必要です。

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279日常の身体活動のほかに精神状態や姿勢の維持など無意識な身体活動によって消費されるエネルギー代謝の名称はどれか

  1. A基礎安静代謝量
  2. B睡眠時活動発熱
  3. C自発的運動発熱
  4. D非運動活動発熱
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正解:D非運動活動発熱

日常生活の動きの中で消費されるエネルギーのうち姿勢の維持や無意識な身体活動、精神状態に依存するエネルギー消費量を非運動活動発熱(NEAT)と呼びます。

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280交感神経の働きが低下している肥満の大多数の状態を指す「MONALISA(モナリザ)」の由来となった英語の考え方として正しいものはどれか

  1. AMost obesity known are low in sympathetic activity
  2. BMost obesity natural causes are long in sympathetic activity
  3. CMany obesity nutritional styles are low in stomach activity
  4. DMany obesity nervous signs are lost in systemic activity
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正解:AMost obesity known are low in sympathetic activity

モナリザ仮説は「Most obesity known are low in sympathetic activity(肥満の大多数は交感神経の働きが低下している)」の頭文字をつなげたものです。

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281イヌにおいて加齢に伴い安静時の必要エネルギー量が減少する身体的な変化の理由として正しいものはどれか

  1. A水分や除脂肪組織重量が減少し体脂肪量が相対的に増加するため
  2. B脂肪細胞の数が減少して1細胞あたりのエネルギー消費が途絶えるため
  3. C血糖値が常に低い状態に保たれてインスリン感受性が極端に高まるため
  4. D骨格の骨密度が急激に高まり筋肉の運動を完全に抑制するため
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正解:A水分や除脂肪組織重量が減少し体脂肪量が相対的に増加するため

加齢に伴い細胞内液や細胞外液が減少し除脂肪組織重量(筋肉など)が減るため安静時の必要エネルギー量は減少します。

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282イヌの避妊手術や去勢手術を受けた個体において肥満の発生リスクが高まる理由に関係するホルモンとその働きとして正しいものはどれか

  1. A基礎代謝を急激に高めるコルチゾールの分泌量が変化するため
  2. B食欲を抑制する働きを持つエストロゲンの消失などによる代謝の減少
  3. C血糖値を下げるインスリンの受容体が全身の細胞から一斉に消失するため
  4. D中性脂肪を直接分解する成長ホルモンの分泌が著しく亢進するため
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正解:B食欲を抑制する働きを持つエストロゲンの消失などによる代謝の減少

避妊手術や去勢手術後はエストロゲン(食欲抑制作用を持つ)やアンドロゲンの消失により代謝が減少し不妊化していない個体に比べて肥満発症率が約2倍に増加します。

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283肥満の増加に伴って血液検査で確認される脂質異常症の症状および血液データの特徴として正しいものはどれか

  1. Aコレステロールや中性脂肪の血中レベルが基準以上を示しHDLコレステロールが低下する
  2. Bコレステロールや中性脂肪の血中レベルが基準以下を示しHDLコレステロールが上昇する
  3. C血液中の中性脂肪のみが消失してHDLコレステロールが異常に高値を示す病態
  4. D血清総コレステロールの標準値がイヌとネコで完全に同一の数値を示す病態
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正解:Aコレステロールや中性脂肪の血中レベルが基準以上を示しHDLコレステロールが低下する

脂質異常症(高脂血症)はコレステロールや中性脂肪の血中レベルが基準以上を示す病態であり肥満度の増加に伴ってHDLコレステロールの低下が確認されます。

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284肥満による高血圧の発生メカニズムにおいて脂肪組織の分布が及ぼす影響として正しいものはどれか

  1. A皮下に脂肪が蓄積している個体は内臓に脂肪が蓄積している個体より血圧が高くなる
  2. B内臓に脂肪が蓄積している個体は皮下に脂肪が蓄積している個体より血圧が高くなる
  3. C内臓脂肪も皮下脂肪も血圧の上昇には一切関与せず心拍数のみを激増させる
  4. D脂肪組織の分布に関わらず肥満になると必ず心拍数が何十倍にも増加する
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正解:B内臓に脂肪が蓄積している個体は皮下に脂肪が蓄積している個体より血圧が高くなる

ヒトと同様に内臓に脂肪が蓄積している場合は皮下に脂肪が蓄積している場合よりも血圧が高くなることが知られています。イヌやネコでは初期症状が眼や心臓に現れます。

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285肥満が心臓に及ぼす物理的な負荷の増大について心拍出量と心拍数の変化の組み合わせとして正しいものはどれか

  1. A1回の拍出量が増加して心拍出量は増加するが心拍数はあまり変わらない
  2. B1回の拍出量が減少して心拍数が増加することで心拍出量を一定に保つ
  3. C心拍数が激増するが1回の拍出量と心拍出量は著しく減少する
  4. D心拍数と1回の拍出量が同時に低下し虚血性心疾患を誘発する
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正解:A1回の拍出量が増加して心拍出量は増加するが心拍数はあまり変わらない

肥満により総血液量が増加すると心拍数はあまり変わらないものの1回の拍出量が増加して心拍出量が増大しこれが心臓への大きな負担(心負荷)となります。

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286肥満のネコが急に食事をしなくなった(食欲不振に陥った)際にもっとも発症のリスクが高く注意が必要な肝臓の疾患はどれか

  1. Aヘリコバクター性肝炎
  2. B特発性肝硬変
  3. C脂肪肝
  4. D原発性肝細胞がん
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正解:C脂肪肝

肥満したネコ(特に糖尿病を持つネコ)が急性食欲不振を起こすと肝臓に過剰な脂肪が蓄積する脂肪肝(肝リピドーシス)を呈しやすく死に至る場合もあります。

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287大型犬の成長期における過剰な栄養摂取と肥満が運動器系に及ぼす影響として正しい記述はどれか

  1. A未成熟な骨格に過大な負荷がかかり骨格の変形や関節炎を起こしやすい
  2. B骨格の成長が完全に停止して四肢の筋肉がすべて脂肪組織に置き換わる
  3. C過剰なエネルギーによって未成熟な骨格の骨皮質が異常に厚く強固になる
  4. D関節内の軟骨組織が増殖して運動能力が著しく向上する
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正解:A未成熟な骨格に過大な負荷がかかり骨格の変形や関節炎を起こしやすい

大型犬の成長期における過量給与や肥満は骨の成長を急進させますが骨皮質が薄い未成熟な骨格に過大な負荷をかけるため四肢の変形や関節炎を招きやすくなります。

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288減量を目的とした食事療法において最も重要なエネルギーの管理方法として正しいものはどれか

  1. Aエネルギー収支を負の状態(摂取量が消費量を下回る状態)にする
  2. Bエネルギー収支を正の状態(摂取量が消費量を上回る状態)にする
  3. C1日の必要エネルギー量の100%に相当する脂肪のみを給与する
  4. D摂取エネルギーと消費エネルギーを完全に等しくして体重を維持する
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正解:Aエネルギー収支を負の状態(摂取量が消費量を下回る状態)にする

減量治療の目的は体脂肪を減少させることでありこれはエネルギー制限や運動によってエネルギー収支を負の状態に傾けることで達成されます。

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289現在の体重を維持するために必要なエネルギー量(維持エネルギー要求量)に対して減量効果を期待するために推奨される一般的な給与エネルギー量の割合はどれか

  1. A現在の維持エネルギーの20%から30%に制限する
  2. B現在の維持エネルギーの40%から50%に制限する
  3. C現在の維持エネルギーの60%から70%に制限する
  4. D現在の維持エネルギーの80%から90%に制限する
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正解:C現在の維持エネルギーの60%から70%に制限する

一般に現在の体重を維持するために必要なエネルギーの60%から70%に相当するエネルギー量を給与することで理想的な減量効果が期待できます。

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290安全かつ確実な減量プログラムを進めるにあたり、健康維持の観点から目安とされる1週間あたりの体重減少率はどれか

  1. A目標体重の1%から3%の割合
  2. B目標体重の5%から7%の割合
  3. C目標体重の10%から12%の割合
  4. D目標体重の15%から20%の割合
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正解:A目標体重の1%から3%の割合

安全かつ確実な減量を進めるための目安として1週間あたり目標体重(または現在の体重)の1%から3%の割合で減少させることが理想的とされています。

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291三大栄養素の中でタンパク質や炭水化物に比べて単位重量あたりのエネルギー量が2倍以上高く減量時に制限すべき成分はどれか

  1. A脂肪
  2. B粗繊維
  3. C水分
  4. D可溶無窒素物
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正解:A脂肪

脂肪は単位重量あたりのエネルギー量がタンパク質や炭水化物の2倍以上高いため肥満の予防や改善において最も給与量をコントロール(低脂肪に制限)すべき成分です。

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292ペットフードの成分表示において全体の重量から水分、タンパク質、粗脂肪、粗灰分、粗繊維を差し引いて計算される、おもに消化される糖質の量を指す用語はどれか

  1. A加水分解ペプチド
  2. B生体インピーダンス
  3. C可溶無窒素物
  4. Dムコ多糖類物質
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正解:C可溶無窒素物

ペットフードの糖質(デンプンなど)の量は全体の重量から他の成分を差し引いて算出され可溶無窒素物(NFE)として表記されます。

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293減量を目的としてペットフード中の脂肪を減らす際全体の重量やボリュームを維持(希釈)するために一般的に添加される成分はどれか

  1. A高純度の動物性脂肪
  2. B不消化性の食物繊維
  3. C結晶性のカルシウム
  4. D水溶性のビタミンB群
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正解:B不消化性の食物繊維

低エネルギーのペットフードを開発する際脂肪を減らした代わりにエネルギー密度が低くフードの希釈に適している不消化性の食物繊維が添加されます。

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294ネコの減量方法においてエネルギー摂取量を極端に減少させる「絶食」が推奨されず極めて危険であるとされる最大の理由はどれか

  1. A血液中のブドウ糖が異常に高値となり2型糖尿病を急激に発症するため
  2. B食欲を増進させるエストロゲンが卵巣から大量に分泌され続けるため
  3. C体内の水分がすべて消失して急性脱水を起こすため
  4. D除脂肪組織重量の減少とともに致命的な脂肪肝(リピドーシス)を引き起こすため
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正解:D除脂肪組織重量の減少とともに致命的な脂肪肝(リピドーシス)を引き起こすため

ネコへの絶食は除脂肪組織重量の急激な減少を招くだけでなく、肝臓に脂肪が蓄積する致命的なリピドーシス(脂肪肝)を引き起こすため極めて危険です。

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295運動療法が肥満の動物にもたらす代謝面の改善効果として正しい記述はどれか

  1. A肥満によって低下したインスリン感受性を向上させる効果がある
  2. B血液中のブドウ糖や脂肪の合成を著しく高めて皮下に貯蔵する効果
  3. C安静時のエネルギー必要量を低下させて過食を防ぐ効果
  4. D骨格の未成熟な大型犬の関節組織を硬化させる効果
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正解:A肥満によって低下したインスリン感受性を向上させる効果がある

運動によって血液中のブドウ糖や脂肪がエネルギー源として消費されるだけでなく肥満によって低下していたインスリン感受性が向上(インスリン抵抗性が改善)します。

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296肥満の治療薬において中枢性食欲抑制薬に分類される薬剤の組み合わせはどれか

  1. Aアカルボースとボグリボース
  2. Bマジンドールとフルオキセチン
  3. Cリプスタチンとナフェノピン
  4. Dコレスチラミンとコルチゾール
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正解:Bマジンドールとフルオキセチン

食欲を中枢性(脳)に抑制する薬物としてマジンドールやフルオキセチンが知られています。コレシストキニンやグルカゴンはペプチドホルモンです。

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297肥満の治療薬において消化管内での糖質の吸収を阻害する目的で使用される薬剤の正しい組み合わせはどれか

  1. Aアカルボースとボグリボース
  2. Bマジンドールとフルオキセチン
  3. Cリプスタチンとナフェノピン
  4. Dイミダゾールアセトフェノンと水酸化シュウ酸
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正解:Aアカルボースとボグリボース

糖質の吸収を阻害する薬物としてはアカルボースやボグリボースなどの糖質吸収阻害剤が知られています。

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298米国FDAによりイヌ向けの肥満治療薬として認可された、脂肪や脂質の吸収を抑える薬剤の名称はどれか

  1. Aリプスタチン
  2. Bマジンドール
  3. Cスレットロール
  4. Dフェンフェラミン
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正解:Cスレットロール

2007年にアメリカFDAがイヌ向けの肥満治療薬として認可した薬剤はファイザー社が開発した「スレットロール(スレトロール)」です。

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299嘔吐と吐出の違いについて嘔吐の特徴を説明したものとして正しいものはどれか

  1. A胃の内容物を排出する生理的な反射であり腹部が収縮する様子が観察できる
  2. B食道の内容物を排出する現象であり事前の予兆がなく突然排出される
  3. C喉頭蓋の閉鎖反射が完全に欠如しているため必ず誤嚥性肺炎を伴う病態
  4. D原因不明の巨大食道症や食道狭窄においてのみ不規則に発生する現象
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正解:A胃の内容物を排出する生理的な反射であり腹部が収縮する様子が観察できる

嘔吐は胃の内容物を排出する生理的反射であり脳の嘔吐中枢が刺激されて起こります。吐く前にそわそわする予兆があり腹部(腹壁)が収縮するのが特徴です。

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300食道の内容物を排出する現象であり事前の予兆がなく突然逆流するように吐き出される病態の名称として正しいものはどれか

  1. A下痢
  2. B吐出
  3. C嘔吐
  4. D粘液便
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正解:B吐出

吐出は食道の内容物を排出する現象で巨大食道症などで見られます。嘔吐のような事前の予兆(そわそわする等)がなく突然起こるのが特徴です。

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301吐出において喉頭蓋の生理的な防御反射がうまく働かないことにより最も発生しやすく食道拡張を持つ動物の一般的な死因となっている疾患はどれか

  1. A誤嚥性肺炎
  2. B急性胃潰瘍
  3. C浸透圧性下痢
  4. D特発性大腸炎
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正解:A誤嚥性肺炎

吐出では食物が気管に入らないように閉じる喉頭蓋の反射を欠くため食物が気管に入りやすく誤嚥性肺炎(吸入性肺炎)を引き起こして死因となるリスクが非常に高いです。

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302小腸の病変によって引き起こされる小腸性下痢の糞便および全身状態の特徴として正しいものはどれか

  1. A1回当たりの便量は少なく回数が増加してゼリー状の粘液を含む
  2. B常に鮮紅色の血液が大量に混じり排便時に激しい痛みを伴う
  3. C1回当たりの便量が多く回数は少なく脱水や栄養不良が見られる
  4. D栄養素の吸収には問題がないため体重の減少は一切認められない
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正解:C1回当たりの便量が多く回数は少なく脱水や栄養不良が見られる

小腸性下痢は水分や栄養素の吸収不良を引き起こすため1回当たりの便量が多く回数は少ないのが特徴です。大腸性下痢に比べて重度の脱水や栄養不良が見られます。

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303大腸炎などによって引き起こされる大腸性下痢の排便パターンおよび便の特徴として正しいものはどれか

  1. A1回の排便量が著しく多く回数は非常に少なく黒色のタール便となる
  2. B1回の排便量は少なく回数が増加し透明なゼリー状の粘液を伴うことがある
  3. C大量の水分が一気に失われるため深刻な全身性の栄養不良を主徴とする
  4. D未消化の脂肪が多数認められる黄色の脂肪便が排出される
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正解:B1回の排便量は少なく回数が増加し透明なゼリー状の粘液を伴うことがある

大腸性下痢は1回の排便量は少なく排便回数(頻度)が増加するのが特徴です。透明なゼリー状の粘液(粘液便)や出血を伴う場合は赤色便が見られます。

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304小腸からの出血を伴う場合に糞便中の血液が胃酸や消化酵素の影響を受けて変化した結果見られる特徴的な便の状態はどれか

  1. A黒色便
  2. B赤色便
  3. C白色便
  4. D黄色便
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正解:A黒色便

小腸などの上部消化管からの出血を伴う場合血液が消化されるため糞便は黒色(黒色便・タール便)となります。大腸からの出血は赤色便となります。

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305膵臓の外分泌機能が著しく低下して激しい消化不良や慢性の小腸性下痢、黄色の脂肪便を引き起こす疾患の名称はどれか

  1. Aインスリノーマ
  2. B外分泌不全
  3. Cクッシング症候群
  4. D過敏性腸症候群
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正解:B外分泌不全

外分泌不全(EPI)は膵臓の消化酵素産生能が著しく低下した状態で小腸性下痢や黄色の脂肪便、重度の体重減少を引き起こします。

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306外分泌不全(EPI)において最も優れた診断指標とされる血液検査項目であり健康な個体に比べて血中濃度が減少するものはどれか

  1. Aアルブミン
  2. Bリパーゼ
  3. Cアンジオテンシノーゲン
  4. Dトリプシン様免疫活性
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正解:Dトリプシン様免疫活性

EPIの診断には血中のトリプシン様免疫活性(TLI)の低下を測定することが最も優れた指標となります。リパーゼは膵炎の指標として上昇します。

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307消化管粘膜の著しい損傷により栄養素の吸収が不可能である場合や重度の嘔吐が続く個体に対して中心静脈などから1日に必要なすべてのエネルギーを補給する方法の名称はどれか

  1. A完全静脈栄養法
  2. B末梢静脈栄養法
  3. C経鼻チューブ栄養法
  4. D経皮内視鏡下胃瘻造設法
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正解:A完全静脈栄養法

血液中に直接すべての栄養素を補給する方法を完全静脈栄養法(TPN)と呼び静脈炎を避けるため中心静脈から投与します。半分程度の補給は末梢静脈栄養法(PPN)です。

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308小麦や大麦などの麦類に含まれるタンパク質の一種に対する不耐症でありアイリッシュ・セッターの特定血統で見られる疾患の名称はどれか

  1. Aグルテン感受性腸疾患
  2. B乳糖不耐症
  3. C過敏性腸症候群
  4. D特発性リンパ管拡張症
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正解:Aグルテン感受性腸疾患

小麦などの麦類に含まれるグルテンに対する不耐症はグルテン感受性腸疾患(GSE)と呼ばれアイリッシュ・セッターの特定血統で慢性下痢を引き起こすことが知られています。

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309数週間に及ぶ慢性下痢を主徴とする慢性腸症(CE)のうち免疫抑制療法(プレドニゾロン等)を必要とする原因不明の炎症性疾患の名称はどれか

  1. A抗菌薬反応性下痢
  2. B食事反応性下痢
  3. C炎症性腸疾患
  4. Dグルテン感受性腸疾患
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正解:C炎症性腸疾患

慢性腸症(CE)の中で抗菌薬や食事の変更で改善せず免疫抑制療法を必要とする原因不明の慢性炎症性病態を炎症性腸疾患(IBD)と呼びます。

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310重度のリンパ管拡張や炎症性腸疾患に伴い血液中の重要なタンパク質が腸管内に漏れ出して著しい低値を示す病態の名称はどれか

  1. A低アルブミン血症
  2. B高脂血症
  3. C高インスリン血症
  4. D低血糖症
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正解:A低アルブミン血症

特発性リンパ管拡張症や重度のIBDでは腸管内へタンパク質が漏出するため血液検査でアルブミンの数値が著しく低下する低アルブミン血症が見られます。

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311大腸性の下痢や粘液便、血便などの症状が見られるものの血液検査や組織検査で異常を見つけ出すことができず精神的緊張が原因とされるイヌの疾患はどれか

  1. A過敏性腸症候群
  2. B巨大結腸症
  3. C慢性腸症
  4. D小腸内細菌過剰増殖
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正解:A過敏性腸症候群

検査で異常が検出されないにもかかわらず大腸性下痢や粘液便を呈する病態は過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれ精神的なストレスや緊張が関与していると考えられています。

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312結腸の蠕動運動機能が著しく損なわれて大きく拡張し重度の慢性便秘を引き起こす、ネコで多く見られる疾患の名称はどれか

  1. A巨大食道症
  2. B過敏性腸症候群
  3. C外分泌不全
  4. D巨大結腸症
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正解:D巨大結腸症

結腸が拡張して蠕動運動が失われ重度の慢性便秘を呈する疾患を巨大結腸症(メガコロン)と呼びネコで多く見られます。かさを増す繊維の大量添加は悪化を招くことがあります。

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313生きた有益な微生物(乳酸菌など)そのものを指し有害菌の増殖を抑制して腸内環境を整える働きを持つものの名称はどれか

  1. Aプロバイオティクス
  2. Bプレバイオティクス
  3. Cバイオフィルム
  4. Dペリクル
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正解:Aプロバイオティクス

健康に有益な影響を及ぼす生きた微生物そのものをプロバイオティクスと呼びます。その増殖を助けるオリゴ糖などの難消化性成分はプレバイオティクスです。

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314脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)が小腸で正常に吸収されるために消化管内で必須となる肝臓・胆嚢からの分泌物はどれか

  1. A胃酸
  2. Bペプシン
  3. C胆汁
  4. Dリパーゼ
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正解:C胆汁

脂溶性ビタミン(A、D、E、K)は水に溶けないため小腸での消化・吸収のプロセスにおいて胆汁による乳化が必須となります。胆管閉塞では吸収が低下します。

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315アレルギー反応のうちアレルゲンが体内に侵入してから発症するまでの時間が約15分と非常に短い即時型アレルギーの分類はどれか

  1. A1型アレルギー
  2. B2型アレルギー
  3. C3型アレルギー
  4. D4型アレルギー
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正解:A1型アレルギー

アレルギー性皮膚炎や食物アレルギーに大きく関わっている即時型の反応は1型アレルギーに分類されます。

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316多くのアレルギー性皮膚炎の動物においてヘルパーT細胞の異常(Th2優位)に伴い血液中から高頻度で検出される特徴的な抗体の種類はどれか

  1. AIgG抗体
  2. BIgM抗体
  3. CIgE抗体
  4. DIgA抗体
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正解:CIgE抗体

アトピー性皮膚炎などのアレルギーをもつ動物の体内では遺伝的異常などによりTh2細胞の働きが強まり正常ではほとんど検出されないIgE抗体が多量に産生されます。

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317アトピー性皮膚炎における強力な抗炎症・免疫抑制薬であるステロイド剤の長期使用において特に注意すべき重大な副作用のリスクはどれか

  1. A内分泌疾患の誘発
  2. B急性浸透圧性下痢の誘発
  3. Cエナメル質形成不全の誘発
  4. D1型糖尿病の急激な発症
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正解:A内分泌疾患の誘発

ステロイド剤は強力にアレルギー反応を抑え込みますが長期にわたる過剰使用は副腎皮質機能などに影響を及ぼし内分泌疾患を誘発する危険性が高いです。

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318食物に対してアレルギー反応を起こす原因(アレルゲン)となりやすい、食品中に含まれる主な栄養素の成分はどれか

  1. A不溶性食物繊維
  2. B中性脂肪
  3. C可溶無窒素物
  4. Dタンパク質
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正解:Dタンパク質

食物アレルギーにおけるアレルゲンの大部分は過去に摂取したことのある食物中に含まれる「タンパク質」です。これがアミノ酸の集合体(ペプチド)として認識されます。

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319アレルギー反応を起こしにくい療法食としてタンパク質を人工的に酵素等で細かく分断しアレルゲンとして認識されにくくした成分の名称はどれか

  1. A加水分解タンパク質
  2. B新奇タンパク質
  3. C可溶無窒素物
  4. Dムコ多糖類物質
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正解:A加水分解タンパク質

タンパク質をあらかじめ分子量の小さいペプチドやアミノ酸のレベルまで細かく分解したものを加水分解タンパク質と呼び1型アレルギー反応を回避する目的で用いられます。

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320イヌやネコの口腔内において上下の歯がはさみのようにすれ違い肉を切り裂くのに適した正常な咬み合わせの名称はどれか

  1. Aはさみ状咬合
  2. Bアンダーショット
  3. Cオーバーショット
  4. D不正咬合
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正解:Aはさみ状咬合

イヌやネコは肉食獣としての鋭い歯(裂肉歯など)を持っており上下の歯がはさみのようにすれ違って肉を切り裂く「はさみ状咬合(シザーズバイト)」が正常な咬み合わせです。

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321歯の口腔内に露出している部分(歯冠)の表面を覆っている、体内の中で最も硬く知覚神経や再生能力を持たない組織はどれか

  1. A象牙質
  2. Bセメント質
  3. Cエナメル質
  4. D歯根膜
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正解:Cエナメル質

歯冠の最表層を覆うエナメル質は体内で最も硬い組織ですが知覚神経がなく細胞を含まないため一度破壊されると再生能力はありません。内側の象牙質は再生可能です。

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322歯の主要な構成要素であり、内部の象牙芽細胞の働きによって年齢とともに内側に厚く作られ続ける組織の名称はどれか

  1. A象牙質
  2. Bエナメル質
  3. Cセメント質
  4. D歯髄
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正解:A象牙質

象牙質は歯の大部分を占める組織で、エナメル質とは異なり象牙芽細胞によって生涯にわたり作られ続けます。

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323歯の一番奥の中心を通る空洞(歯髄腔)に存在し歯の細胞へ栄養成分や酸素を供給している神経と血管の集まりの名称はどれか

  1. Aセメント質
  2. B歯根膜
  3. C歯槽骨
  4. D歯髄
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正解:D歯髄

歯髄は歯の中心部にあり、豊富な神経と血管を含んでいます。ここに血液が流れ込むことで歯の各組織へ栄養と酸素が供給されます。

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324歯を顎の骨に固定している支持組織(歯周組織)を構成する4つの要素として正しい組み合わせはどれか

  1. A歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質
  2. Bエナメル質・象牙質・歯髄・歯冠
  3. Cペリクル・バイオフィルム・歯垢・歯石
  4. D唾液腺・味蕾・横紋筋・粘膜
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正解:A歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質

歯を支える支持組織(歯周組織)は「歯肉」「歯根膜(歯周靭帯)」「歯槽骨」「セメント質」の4つから構成されており歯周炎ではこれらが破壊されます。

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325口腔内のクリーニング直後から歯の表面に付着する唾液由来の糖タンパク質の薄い膜であり歯垢形成の起点となるものの名称はどれか

  1. Aバイオフィルム
  2. Bペリクル
  3. Cプラーク
  4. Dカルシウム
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正解:Bペリクル

歯の表面が清掃された直後から唾液中の糖タンパク質によって「ペリクル」というぬめりのある薄い膜が形成されここに細菌が付着して歯垢へと発展します。

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326口腔内で形成された柔らかい歯垢(プラーク)が除去されずに放置された際唾液中のミネラルが沈着して結晶化しブラッシング等の日常ケアでは除去が困難な「歯石」へと移行する一般的な期間(日数)として正しい記述はどれか

  1. A食後20分から30分程度で即座に結晶化する
  2. B食後6時間から8時間程度で完全に移行する
  3. C機械的な除去が行われない場合3日から5日程度で硬化する
  4. D口腔内環境に関わらず1ヶ月から2ヶ月程度を要する
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正解:C機械的な除去が行われない場合3日から5日程度で硬化する

柔らかい歯垢は食後6〜8時間で形成されますがこれが機械的に除去されずに唾液中のミネラルと結合すると3〜5日で硬い歯石へと変化します。

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