ペット栄養管理士 ③ ライフステージと食性

成長期・成犬成猫期・高齢期・妊娠授乳期など、ライフステージごとの栄養管理と犬猫の食性を学ぶ分野です。各段階で必要な栄養バランスやエネルギー量の違い、肥満予防、犬と猫の食性の差が頻出テーマです。年齢や生理状態に応じた給餌設計の考え方が問われます。ライフステージごとに栄養上の注意点を一覧化し、なぜその時期にその栄養が重要なのかを理解すると、実務にも直結する知識として定着します。

この分野の問題76問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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183イヌの一生における栄養管理の主な目標として適切なものはどれか

  1. A個体ごとの要求量を適切に満たして健康で長寿にすること
  2. Bすべてのライフステージで一種類のフードを使い続けること
  3. C成犬期のエネルギー量を基準にして発育期の要求量を抑えること
  4. D野生のオオカミと同じように完全な肉食性の食事を再現すること
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正解:A個体ごとの要求量を適切に満たして健康で長寿にすること

栄養管理の目標は個々の要求を適切に満たし健康で長寿にすることです。全ライフステージ用フードは発育期の要求量を満たすため成犬には過剰となります。

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184市販されている全ライフステージ用ペットフードを成犬期に与え続けた際のリスクとして正しいものはどれか

  1. A発育期の栄養要求を満たす組成のため成犬には栄養過剰になりやすい
  2. B維持期の成犬に最適な栄養バランスであり高齢犬には不足しやすい
  3. Cすべてのライフステージの栄養要求に完全に一致しているため問題はない
  4. D野生のオオカミの食事組成をベースに作られているため高タンパクすぎる
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正解:A発育期の栄養要求を満たす組成のため成犬には栄養過剰になりやすい

全ライフステージ用フードは発育期の栄養要求も満たすように組成されているため成犬の要求量よりも過剰になります。全一生を通して1種類のフードで合わせることは困難です。

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185イヌの家畜化の歴史と食性の変化に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aヒトの暮らしの変化に伴い植物なども多く摂取する雑食型になった
  2. B家畜化された当初から愛玩犬としての役割のみを担ってきた
  3. C歴史の経過とともに完全な肉食動物としての性質が強まった
  4. D特定の時代に欧米から大型の洋犬が導入されたことで初めて雑食化した
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正解:Aヒトの暮らしの変化に伴い植物なども多く摂取する雑食型になった

イヌは家畜化され役割や生活様式が変わるに従い植物などを多く摂取する雑食型になりました。野生のオオカミは肉食傾向が強い動物でした。

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1861980年代以降の日本におけるイヌやネコの捉え方の変化として正しいものはどれか

  1. A人と動物の絆が重視され伴侶動物と呼ばれるようになった
  2. B働く役割のみをもったワーキングドッグとしての位置づけが強まった
  3. C主に特定の愛玩犬としての飼育に限定されるようになった
  4. D野生の性質を残した単独の狩猟者として扱われるようになった
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正解:A人と動物の絆が重視され伴侶動物と呼ばれるようになった

戦後の1980年代にはイヌやネコは伴侶動物(コンパニオンアニマル)と呼ばれるようになり人と動物の絆が重視されるようになりました。

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187高齢期のイヌにおける疾患のリスクに関する記述として正しいものはどれか

  1. A口腔疾患や肥満や心臓病やがんにかかりやすくなる
  2. B若成犬期と比べて感染症や骨関節炎のリスクが低下する
  3. C品種による平均寿命の差がなくなり一律に疾患が発生する
  4. D複数の疾患を同時に発症するリスクはほとんど存在しない
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正解:A口腔疾患や肥満や心臓病やがんにかかりやすくなる

高齢のイヌでは口腔(歯科)疾患や肥満、心臓病、がんにかかりやすくなります。高齢動物は複数の疾患を併発する場合が多いのも特徴です。

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188イヌが『高齢期直前』とみなされる一般的な時期の基準として正しいものはどれか

  1. A品種に関わらずすべてのイヌで一律に10歳を超えた頃から
  2. B成熟から5歳から7歳以下を指す若成犬期から中年期の間
  3. C生後3週間から4週間が経過して離乳食を開始する時期
  4. D品種ごとの平均寿命の半分に達した頃から
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正解:D品種ごとの平均寿命の半分に達した頃から

イヌは平均寿命の半分に達すると(大型犬や超大型犬の場合は5歳、小型犬はおよそ7歳)一般に高齢期直前とみなされます。

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189高齢期と病気の捉え方および栄養管理に関する記述として正しいものはどれか

  1. A高齢と病気を混同せず過体重の回避などで平均余命を延長できる
  2. B高齢期のイヌは代謝率が上昇するため一律にカロリーを増やすべきである
  3. C加齢による体重増加はカロリー過剰ではなく健康な生理現象である
  4. D肥満になってから食事量を制限するほうが容易に減量できる
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正解:A高齢と病気を混同せず過体重の回避などで平均余命を延長できる

高齢イヌにおいて過体重の回避や進行遅延ができれば平均余命は延長できます。高齢イヌにおける体重増加は身体の負担となります。

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190去勢手術や避妊手術を施したイヌの代謝的な特徴として正しいものはどれか

  1. Aエストロゲンの増加によって食欲が著しく抑制される傾向がある
  2. B安静時エネルギー要求量が上昇するため多くのカロリーを必要とする
  3. Cエネルギー要求量が低下するため去勢避妊をしていない犬より肥満になりやすい
  4. D活動量が大幅に増加するため自由採食にすることが推奨される
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正解:Cエネルギー要求量が低下するため去勢避妊をしていない犬より肥満になりやすい

去勢避妊処置をすると活動量が低下したりエネルギー要求量が低下するため、未処置の犬よりも過体重や肥満になりやすくなります。

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191安静時エネルギー要求量(RER)と除脂肪体重(LBM)の関係として正しいものはどれか

  1. A動物のRERはLBMの量と高い相関関係にある
  2. BイヌはネコよりもLBMが高いため必要カロリー量が多い
  3. C脂肪組織の量が多ければ多いほどLBMは高くなる
  4. DLBMが低下すると基礎代謝率が著しく上昇する
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正解:A動物のRERはLBMの量と高い相関関係にある

動物の安静時エネルギー要求量(RER)は除脂肪体重(LBM)と高い相関関係にあります。イヌはネコよりもLBMが低いです。

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192活動レベルがイヌの1日当たりエネルギー要求量(DER)に及ぼす影響として正しいものはどれか

  1. A起立しているときは横になって安静にしているときより約40%余分にエネルギーが必要である
  2. B長距離レースのイヌのDERは安静時エネルギー要求量(RER)の2倍程度にとどまる
  3. C室内飼育されるイヌは活動量が非常に多いためDERが高くなる傾向がある
  4. D常に運動量の多い動物は筋肉量が相対的に減少するためRERが低くなる
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正解:A起立しているときは横になって安静にしているときより約40%余分にエネルギーが必要である

イヌが起立しているときは横になって安静にしているときよりも約40%余分にエネルギーを必要とします。長距離レース犬のDERはRERの10倍に達します。

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193高度のストレス状態にある使役犬などの生理的変化として正しいものはどれか

  1. Aカテコールアミンの放出が抑制されて警戒心が著しく低下する
  2. Bコルチゾールやカテコールアミンの分泌により食欲が低下する
  3. Cエネルギー要求量が低下するため体重や摂食量が増加する
  4. D高糖質でエネルギー密度の低い食餌を好んで食べるようになる
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正解:Bコルチゾールやカテコールアミンの分泌により食欲が低下する

ストレスは副腎からのコルチゾール分泌を刺激しカテコールアミンを放出させます。カテコールアミンは警戒心を刺激し食欲を低下させます。

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194品評会やレースに出場するイヌの摂食量がストレスにより低下している場合に推奨される食餌の組成として正しいものはどれか

  1. A低脂肪でタンパク質レベルが低い高食物繊維の食餌
  2. B炭水化物含有量が少なくとも60%以上のペースト状の食餌
  3. C水分含有量を減らしたドライ形状の単一栄養食
  4. D高脂肪でタンパク質レベルが約25から30%の嗜好性のよい食餌
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正解:D高脂肪でタンパク質レベルが約25から30%の嗜好性のよい食餌

ストレスにより摂食量の低下がみられるときは、高脂肪でタンパク質レベルが約25-30% DMの嗜好性のよい食餌を給与するのが望ましいです。

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195多頭飼育環境におけるイヌのエネルギー要求量(DER)や給餌の注意点として正しいものはどれか

  1. A同居犬との闘争や遊びが増えるためDERが高くなる傾向がある
  2. B順位の低いイヌが十分に食べられるよう常に一斉に自由採食とすべきである
  3. C同居犬が増えても摂食量や運動量に変化が生じることはない
  4. D食事の奪い合いに負けるイヌがいても給餌場所を隔離してはならない
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正解:A同居犬との闘争や遊びが増えるためDERが高くなる傾向がある

多頭飼育では同居犬との闘争や遊びが増えるため、DERが高くなる傾向があります。奪い合いに負けるイヌは隔離して給与します。

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196イヌの年齢要因が1日当たりエネルギー要求量(DER)に及ぼす影響として正しいものはどれか

  1. A高齢になり関節疾患や腎臓病などの罹患率が高くなると活動量が減りDERが低下する
  2. B加齢に伴って基礎代謝率が徐々に上昇するためDERは7歳頃までに大きく増加する
  3. C若成犬期から高齢期にかけてエネルギーの必要量は常に一定に維持される
  4. Dきわめて高齢なイヌでは一律にカロリー制限を行うことが推奨される
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正解:A高齢になり関節疾患や腎臓病などの罹患率が高くなると活動量が減りDERが低下する

高齢になると肥満や関節疾患、腎臓病などの罹患率が一般に高くなり、これによりイヌはますます非活動的になってDERが低下します。

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197環境気温がイヌのエネルギー要求量に及ぼす影響に関する記述として正しいものはどれか

  1. A気温が温熱的中性帯より高くなると体熱を発散するために水分とエネルギーが必要となる
  2. B被毛が密で長い犬種ほど耐寒性が弱いため冬期にエネルギー要求量が低下する
  3. C室内飼育のイヌは屋外飼育のイヌに比べて冬期のエネルギー要求量が大幅に高くなる
  4. D気温が著しく下がる環境ではすべての犬種が屋外で過ごすことができない
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正解:A気温が温熱的中性帯より高くなると体熱を発散するために水分とエネルギーが必要となる

気温が温熱的中性帯(適温)より高くなると、体熱を発散するために水分とエネルギーが必要となり、高温多湿の無風状態ではかなり増大します。

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198健康なイヌにおける1日の実際的な水分必要量の簡易的な目安として正しいものはどれか

  1. A体重1kgあたり一律に100mlとして計算した量
  2. Bボディコンディションスコア(BCS)の数値に100を乗じた量
  3. C1日当たりのエネルギー要求量(DER)の数値をそのままmlの単位に置き換えた量
  4. Dドライフードの総摂取量に水分含有率のパーセントを乗じた量
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正解:C1日当たりのエネルギー要求量(DER)の数値をそのままmlの単位に置き換えた量

健康なイヌの1日の実際的な水分必要量の目安は、DERの単位(kcal)をml/日に置き換えた量です。例として10kgの犬で630mlです。

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199イヌの体内水分量と脱水に関する記述として正しいものはどれか

  1. A若成犬の体重のおよそ60%が水分であり重度の脱水は生命の危険を生じる
  2. B健康なイヌであれば体重の20%までの水分遺失(脱水)に問題なく対応できる
  3. C水分摂取量はフードの種類や食塩含有量による影響を全く受けない
  4. D高齢犬は若成犬に比べて水分摂取に対して非常に敏感であるため観察は不要である
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正解:A若成犬の体重のおよそ60%が水分であり重度の脱水は生命の危険を生じる

成犬の体重のおよそ60%が水分です。健康時では最大で体重の8%までの脱水に対応できますが、重度の脱水は生命の危険を生じます。

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200高齢犬の水分管理において特に注意すべき理由として正しいものはどれか

  1. A高齢犬は水飲みに鈍感になりやすく慢性腎臓病の罹患や利尿薬の使用があるため
  2. B高齢犬は喉の渇きを強く感じるようになり過剰摂取による水中毒を起こすため
  3. C水分摂取量が増加すると心臓病治療薬の効果が著しく高まってしまうため
  4. D高齢になると体液量における水分比率が新生児の約80%まで上昇するため
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正解:A高齢犬は水飲みに鈍感になりやすく慢性腎臓病の罹患や利尿薬の使用があるため

高齢犬は水に鈍感となり、さらに慢性腎臓病がみられたり心臓病治療で利尿剤を使っていたりするため、水分摂取量の観察を怠ってはなりません。

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201肥満防止のためにイヌの食事量を単純に減らす方法が失敗しやすい理由として正しいものはどれか

  1. A単純な減量は基礎代謝率を著しく上昇させて逆に脂肪の蓄積を促進するため
  2. B必要な栄養が確保できずイヌの物乞いを助長し飼い主の心理的欲求も満たされないため
  3. C食事量を減らすと水分摂取量が急激に増加して重度の脱水状態に陥るため
  4. Dドッグフードのエネルギー密度が低下してイヌが完全に採食を拒絶するため
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正解:B必要な栄養が確保できずイヌの物乞いを助長し飼い主の心理的欲求も満たされないため

単純に食事量を減らすことは必要な栄養が確保できないだけでなく、物乞いを助長したりペットオーナーの気持ちが満たされず失敗が多いです。

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202肥満傾向または肥満予防が必要なイヌに適したフードの一般的な成分特徴として正しいものはどれか

  1. A脂肪含有量が少なく食物繊維を多く含んだ食事
  2. B脂肪含有量が多く炭水化物を全く含まない食事
  3. Cタンパク質レベルを極端に制限した食事
  4. D水分含有量を減らして高エネルギー密度にした食事
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正解:A脂肪含有量が少なく食物繊維を多く含んだ食事

肥満防止や体重管理のためには、脂肪含有量が少なく、エネルギー密度を低下させつつ満腹感を与える食物繊維を多く含んだ食事を与えます。

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203ラブラドール・レトリバーの生涯にわたる給餌研究(25%のエネルギー制限群と自由採食群の比較)から明らかになったこととして正しいものはどれか

  1. A自由採食をさせた群のほうが活動量が増加したため寿命が有意に長かった
  2. B25%のエネルギー制限給食を行った群は寿命が有意に長く慢性疾患の発生も遅かった
  3. Cエネルギー制限を行った群は必要な栄養素が不足して平均寿命が短縮した
  4. D給餌方法の違いは寿命や慢性疾患の発生時期に一切の影響を与えなかった
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正解:B25%のエネルギー制限給食を行った群は寿命が有意に長く慢性疾患の発生も遅かった

48頭のラブラドール・レトリバーの生涯にわたる研究では、25%エネルギー制限群の寿命が有意に長く、慢性疾患の発生時期も有意に遅延していました。

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204高齢期のイヌにおける身体変化とエネルギー要求量(DER)の推移に関する記述として正しいものはどれか

  1. A非活動的になり除脂肪組織や基礎代謝率が低下するため7歳頃までにDERが12から13%減少する
  2. B皮下脂肪の減少を補うために7歳頃までにDERが20%以上増加する
  3. C甲状腺機能が著しく亢進するため安静時エネルギー要求量(RER)が高くなる
  4. D品種に関わらず一律に高カロリー密度の食事を制限なしに与え続ける必要がある
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正解:A非活動的になり除脂肪組織や基礎代謝率が低下するため7歳頃までにDERが12から13%減少する

高齢犬は加齢とともにLBM(除脂肪体重)と基礎代謝率が低下し非活動的になるため、DERは7歳頃までに12から13パーセント減少します。

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205かなり高齢になったイヌが口腔疾患などで必要な食事量を摂取できず体重が減少する場合の適切な食事管理として正しいものはどれか

  1. Aエネルギー密度を下げるために食物繊維を多量に添加した食事に変更する
  2. B少量摂取でも十分なカロリー供給ができるよう高カロリー密度の食餌を給与する
  3. Cタンパク質の含有量を極端に落とした低品質な食事を与える
  4. D1日の給餌回数を1回のみに減らして1回あたりの摂取量を最大にする
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正解:B少量摂取でも十分なカロリー供給ができるよう高カロリー密度の食餌を給与する

かなり高齢になると嗅覚・味覚の低下や口腔疾患のため十分な食事が摂れず体重が減少することがあり、その場合は高カロリー密度の食餌を給与します。

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206タンパク質を過剰に摂取したイヌの体内における代謝プロセスと内臓への影響として正しいものはどれか

  1. A過剰なタンパク質はすべてアミノ酸として筋肉組織にそのまま固定されるため悪影響はない
  2. B過剰分はエネルギーや脂肪として蓄積され、副産物の処理と排泄のために肝臓や腎臓が余分に働く
  3. Cアミノプロファイルが自動的に改善されて肝臓の代謝負担が大幅に軽減される
  4. D体内の水分バランスが変化して体液量が新生児期の水準まで急増する
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正解:B過剰分はエネルギーや脂肪として蓄積され、副産物の処理と排泄のために肝臓や腎臓が余分に働く

過剰摂取したタンパク質は代謝され、エネルギーや脂肪として蓄積されます。この異化過程の副産物を処理し排泄するために、肝臓や腎臓が余分に働きます。

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207過剰なタンパク質を含む食品を腎臓病のイヌに与えないほうがよい理由として正しいものはどれか

  1. Aタンパク質異化による腎臓への負担に加え畜肉を多く含む食事はリンも多く含むため
  2. B過剰なタンパク質は腸管の運動機能を低下させて重度の便秘を誘発するため
  3. Cタンパク質が体内のすべての脂溶性ビタミンを破壊するため
  4. D腎臓病のイヌではタンパク質の生物価が低下して低カリウム血症を必発するため
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正解:Aタンパク質異化による腎臓への負担に加え畜肉を多く含む食事はリンも多く含むため

過剰なリン摂取は腎臓病を進行させますが、畜肉を多く含む食事はリンも多く含むため、過剰なタンパク質を含む食品は腎臓病のイヌには与えない方がよいです。

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208健康な成犬(維持期)における一般的なペットフード中のタンパク質レベルの考え方として正しいものはどれか

  1. A生物価が高いタンパク質であっても極端に高含有しなければならない
  2. B維持期のペットフード中には一般に品質に応じた適切な推奨範囲の含有が求められる
  3. C腎臓への負担を避けるためすべての成犬用フードで一律に制限される
  4. D中高齢犬の適切な範囲とされる高タンパク基準がそのまま適用される
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正解:B維持期のペットフード中には一般に品質に応じた適切な推奨範囲の含有が求められる

生物価が高いタンパク質を含んでいるのであれば12パーセントDM以下でもよいですが、一般に維持期のペットフード中には18から30パーセントDMの含有が推奨されます。

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209中高齢期のイヌにおけるタンパク質の摂取管理の考え方として正しいものはどれか

  1. A高齢になるとLBMが減少するため若成犬時よりも常に高タンパクな食事を維持すべきである
  2. Bタンパク質含有率を極端に制限することで免疫機能を高めることができる
  3. Cすべての健康な高齢犬においてタンパク質の制限は筋肉の合成能を著しく向上させる
  4. D腎臓病の有病率が高まるためタンパク質の過剰摂取を避け適切な範囲に留めるのが好ましい
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正解:D腎臓病の有病率が高まるためタンパク質の過剰摂取を避け適切な範囲に留めるのが好ましい

中高年のイヌでは腎臓病の有病率が高まるため、タンパク質の過剰摂取は避け、15から23パーセントDM程度に留めるのが適切です。

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210きわめて高齢なイヌにおいてタンパク質要求量が増加する場合の理由や不足時のリスクとして正しいものはどれか

  1. Aタンパク質の吸収・合成能や代謝効率が低下し不足すると免疫機能低下や回復遅延を起こすため
  2. B高齢になると骨格組織が急激に発達しアミノプロファイルの需要が倍増する
  3. C過剰なタンパク質が体内で全てグルコースに変換されて高血糖を維持するため
  4. Dタンパク質の不足によって皮膚のセラミドが過剰に産生され脂漏症を発症するため
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正解:Aタンパク質の吸収・合成能や代謝効率が低下し不足すると免疫機能低下や回復遅延を起こすため

きわめて高齢なイヌではタンパク質吸収・合成能低下や代謝回転が減少するため摂取量の増加が必要な場合もあり、不足は免疫機能低下などを引き起こします。

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211フード中の脂肪がイヌの体内で果たす主要な役割として正しいものはどれか

  1. A炭水化物と比べて1g当たりの発生エネルギー量が低いため体重管理に直結する
  2. B細胞膜の構造を破壊することで皮膚のターンオーバーを著しく加速させる
  3. C主たるエネルギー源であり必須脂肪酸や脂溶性ビタミン類の供給源となる
  4. D消化管内で水分と結合してデンプンの消化率を著しく低下させる
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正解:C主たるエネルギー源であり必須脂肪酸や脂溶性ビタミン類の供給源となる

脂肪は主たるエネルギー源であり、必須脂肪酸の補給源であり、さらに脂溶性ビタミン類(A、D、E、K)の担体です。

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212リノール酸がイヌの体内で果たす重要な機能および欠乏時の症状として正しいものはどれか

  1. A皮膚のセラミドの主たる原材料であり欠乏すると皮膚障害や繁殖障害を起こす
  2. Bプロスタグランジンなどのエイコサノイドを破壊して体内の炎症を完全に遮断する
  3. C小腸のラクターゼ活性を刺激して乳糖の効率的な分解を促進する
  4. D欠乏すると被毛の毛色が急激に濃くなり皮膚組織が著しく角化する
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正解:A皮膚のセラミドの主たる原材料であり欠乏すると皮膚障害や繁殖障害を起こす

リノール酸は皮膚のセラミドの主たる原材料であるため、欠乏すると皮膚障害や繁殖障害を起こします。

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213イヌの食事療法においてオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)の給与が推奨される場面として正しいものはどれか

  1. A骨関節炎による症状の緩和や慢性腎臓病および特定のがんにおける生存期間の延長目的
  2. B乳糖不耐症による下痢の予防や小腸内細菌叢のバランスを急激に改善する目的
  3. C若成犬の肥満防止のためにフードのエネルギー密度を極限まで高める目的
  4. D多頭飼育環境下で順位の低い犬が食事を効率的に摂取できるようにする目的
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正解:A骨関節炎による症状の緩和や慢性腎臓病および特定のがんにおける生存期間の延長目的

n-3脂肪酸は骨関節炎の症状緩和、慢性腎臓病や特定のがんにおける生存期間の延長を目的として用いられることがあります。

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214イヌの炭水化物(糖質)の消化・利用能力に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aネコと比べてアミラーゼ活性が極めて低いため生デンプンしか消化できない
  2. B十分な膵臓および小腸粘膜上の二糖類分解酵素の作用でデンプンを効率的に消化できる
  3. C糖質は食事性アミノ酸の異化を著しく促進するためすべてのステージで制限すべきである
  4. D成犬の維持期において炭水化物は体内で一切利用されずそのまま糞便として排泄される
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正解:B十分な膵臓および小腸粘膜上の二糖類分解酵素の作用でデンプンを効率的に消化できる

イヌは十分な膵臓および小腸粘膜上の二糖類分解酵素の作用で、デンプン(消化性炭水化物)を効率的に消化できます。

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215妊娠・授乳期の母犬の食事において炭水化物が特に重要とされる理由として正しいものはどれか

  1. A炭水化物が不足すると母犬の体内でアミノ酸から必須脂肪酸が全く合成できなくなるため
  2. B授乳期の母乳中のタンパク質レベルを牛乳の約2倍まで上昇させる効果があるため
  3. C胎児の発育エネルギーの半分以上がグルコースで供給され母乳中の乳糖維持にも必要なため
  4. D炭水化物の過剰摂取によって急激な胃拡張や胃捻転の発生リスクを大幅に低下できるため
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正解:C胎児の発育エネルギーの半分以上がグルコースで供給され母乳中の乳糖維持にも必要なため

胎児の発育に必要なエネルギーの半分以上はグルコースで供給されるので、妊娠後期には糖質がとりわけ必要となり、母乳中の乳糖レベル維持にも重要です。

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216自家製フードなどの動物性タンパク質を中心とした食事におけるカルシウムとリンの偏りとして正しいものはどれか

  1. Aカルシウムとリンの比率が常に理想的な1対1に保たれる
  2. Bカルシウムが不足しリンが過剰に含まれる傾向がある
  3. Cカルシウムが過剰になりリンが著しく不足する傾向がある
  4. D両方のミネラルが完全に枯渇して毛色の退色が必発する
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正解:Bカルシウムが不足しリンが過剰に含まれる傾向がある

一般的に動物性タンパク質を中心とした自家製フードでは、カルシウムが不足し、リンが過剰に含まれる傾向があります。

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217イヌの総合栄養食の栄養基準において定められているカルシウムとリンの適切な比率(カルシウム:リン)として正しいものはどれか

  1. A1:1から2:1の範囲
  2. B1:3から1:5の範囲
  3. C10:1から15:1の範囲
  4. D4:1から4:10の範囲
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正解:A1:1から2:1の範囲

総合栄養食としての栄養基準を満たすためには、カルシウムは0.6-2.5% DM、リンは0.5-1.6% DMの範囲で、カルシウム:リン比は1:1-2:1と定められています。

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218高齢犬の食事管理においてリンの摂取量を適切に制限することが推奨される理由として正しいものはどれか

  1. A高齢犬の骨密度を急激に高めて骨関節炎の発症を完全に予防するため
  2. Bナトリウムとの相互作用によって発生する高血圧のリスクを排除するため
  3. C小腸における高品質なタンパク質の吸収・合成能を劇的に向上させるため
  4. D高齢期に有病率が高まる慢性腎臓病の進行を遅らせ生存期間を延長させるため
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正解:D高齢期に有病率が高まる慢性腎臓病の進行を遅らせ生存期間を延長させるため

高齢犬では腎臓病の有病率が高くなり、食事中の過剰なリンは慢性腎臓病を進行させます。リンを制限すると病態が軽減し、生存期間の延長につながります。

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219イヌやネコにおける高塩分食(高ナトリウム・高塩素食)の影響に関する記述として正しいものはどれか

  1. A健康な個体で高血圧を引き起こする形は確認されていないが軽度の腎臓病では疾患を加速する
  2. B健康な個体であっても一律に即座に重度の高血圧症を発症させることが実証されている
  3. C塩分の過剰摂取は慢性腎臓病の進行を著しく遅らせて生存期間を延長させる
  4. Dドライフードは缶フードよりもナトリウム含有量が常に大幅に高い特徴がある
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正解:A健康な個体で高血圧を引き起こする形は確認されていないが軽度の腎臓病では疾患を加速する

健康なイヌとネコでは高塩分食が高血圧を引き起こすことは確認されていませんが、ごく軽度であっても慢性腎臓病を患う場合は疾患が加速します。

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220イヌの定量給餌法(定時定量給法)において1日量を2回以上に分けて与えることが推奨される主な理由として正しいものはどれか

  1. A急性の胃拡張と胃捻転の発生を抑制することができるため
  2. B1回あたりの食事の嗜好性を高めてエネルギー密度を上昇させるため
  3. C自由採食法と比べて飼い主の手間を完全に省くことができるため
  4. D順位の低い同居犬が食事の奪い合いに負けるリスクをゼロにするため
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正解:A急性の胃拡張と胃捻転の発生を抑制することができるため

定量給餌では、1日1回よりも1日量を2回以上に分けて1回の食事量を少なくする方が、急性の胃拡張と胃捻転の発生を抑制しやすくなります。

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221イヌの食事を新しいフードへ完全に切り替える際の適切な手順として正しいものはどれか

  1. A食物のテクスチャーを変化させないよう初日から一気に全量を変更する
  2. B完全に切り替えるには7日以上かけて徐々に段階的に行う
  3. C食べ残しを防ぐために新しいフードは常に自由採食として放置する
  4. Dイヌが食べない場合はアミノ酸組成を改善するために即座に別のフードに変える
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正解:B完全に切り替えるには7日以上かけて徐々に段階的に行う

新しいフードへの切り替えは、特に水分や脂肪含有量が異なる場合に、完全に切り替えるには7日以上かけて徐々に段階的に行います。

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222成長期の子犬の離乳食を開始する時期の目安とその目的として正しいものはどれか

  1. A生後3から4週頃に開始し子犬の鉄欠乏を防ぎ母犬の負荷を減少させる
  2. B生後1週間以内に開始し初乳に含まれるグロブリンの吸収を助ける
  3. C生後6から7週頃に開始しアミラーゼ活性を急激に低下させて下痢を防ぐ
  4. D成犬時体重の80%に達した時点で開始し骨格疾患のリスクを排除する
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正解:A生後3から4週頃に開始し子犬の鉄欠乏を防ぎ母犬の負荷を減少させる

生後3-4週頃に乳歯が生え始めるので離乳食を開始します。これは子犬の鉄欠乏を防ぎ、母犬の負荷を減少させます。

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223大型犬や超大型犬の成長期における給餌管理の重要な考え方として正しいものはどれか

  1. A成犬時の体重を大きくするためにエネルギー密度の高いフードを制限なしに与える
  2. B小・中型犬よりも成長速度が速いため生後4か月頃までに成犬体重の50%に到達させる
  3. C骨格異常などのリスクを避けるために最大速度での成長を促さず最適な速度で成長させる
  4. Dカルシウムとリンの摂取率を制限するために動物性タンパク質を完全に遮断する
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正解:C骨格異常などのリスクを避けるために最大速度での成長を促さず最適な速度で成長させる

大型・超大型犬は、最大成長速度を促す給与を行うと骨格異常のリスクを高めるため、むしろ最適な速度で成長するように制限給与すべきです。

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224イヌの初乳(分娩後2から3日間に分泌される母乳)の特徴として正しいものはどれか

  1. A成乳の約2倍のタンパク質が含まれそのほとんどがグロブリン(IgGなど)である
  2. B炭水化物である乳糖の含有率が成乳や牛乳よりも大幅に高い
  3. CビタミンAの含有量が著しく低いため子犬の肝臓機能を一時的に低下させる
  4. Dミネラル成分レベルが成乳と完全に同じであり2週間以上一定に保たれる
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正解:A成乳の約2倍のタンパク質が含まれそのほとんどがグロブリン(IgGなど)である

分娩後2-3日間に分泌される初乳は、エネルギーや栄養濃度が高く、成乳の約2倍のタンパク質(ほとんどがグロブリン)が含まれます。

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225成長期の子犬において鉄が欠乏した場合にみられる代表的な臨床症状として正しいものはどれか

  1. A毛の色が減少(退色)したり指の関節が過度に開いたり爪先が外を向く
  2. B体脂肪率が急激に上昇して生後2週間以内に重度の肥満症を発症する
  3. C小腸内のラクターゼ活性が完全に停止して慢性的な高血糖状態に陥る
  4. D安静時エネルギー要求量(RER)が成犬の維持期の10倍以上に達する
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正解:A毛の色が減少(退色)したり指の関節が過度に開いたり爪先が外を向く

鉄欠乏の子犬は毛の色が減少(退色)します。また鉄欠乏例では、指の関節が過度に変形したり爪先が外を向いたりします。

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226イヌやネコにおいてAAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準や給餌試験を満たしているフードの表示として正しいものはどれか

  1. A全ライフステージ用サプリメント
  2. B総合栄養食
  3. C特別療法食
  4. D新鮮肉食者用フード
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正解:B総合栄養食

AAFCOまたはペットフード公正取引協議会の基準を満たした総合栄養食は、主食として必要な栄養バランスを備えたフードです。

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227子犬や子猫におやつ(間食)を給与する際、栄養バランスを崩さないための一般的な制限基準として正しいものはどれか

  1. Aおやつの重量が主食の総重量の50%を超えないようにする
  2. B1日の採食回数における半数以上をおやつに置き換える
  3. C1日の総エネルギー要求量の10から20%以内に制限する
  4. Dエネルギーやカルシウムの過剰摂取を避けるため完全にゼロにする
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正解:C1日の総エネルギー要求量の10から20%以内に制限する

おやつは多量に与えるとエネルギーやカルシウムの過剰摂取をまねくので、主食用とバランスのよいものを選択し、1日の10-20%以内に制限します。

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228ライフステージ栄養(概念)の定義として最も適切なものはどれか

  1. A年齢や生理状態に応じて必要とする栄養を過不足なく適切に供給すること
  2. B一生を通じて完全に同じ組成のペットフードを同じ量だけ与え続けること
  3. C野生の捕食行動に基づいて特定のライフステージでのみ肉を大量に与えること
  4. D病気になってから初めて食事のバランスを評価し変更を加えること
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正解:A年齢や生理状態に応じて必要とする栄養を過不足なく適切に供給すること

ライフステージ栄養とは、年齢や生理状態(繁殖期、成長期、高齢など)に必要な栄養を、過不足なく適切に供給する管理のことです。

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229ネコのアミノ酸代謝における必須成分であり、不足すると繁殖障害や子猫の小脳性運動不全などを引き起こす栄養素として正しいものはどれか

  1. Aタウリン
  2. Bリノール酸
  3. Cアラキドン酸
  4. Dナイアシン
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正解:Aタウリン

タウリンはネコにとって重要なアミノ酸様物質で、不足すると繁殖障害や子猫の小脳性運動不全などを生じます。

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230ネコが植物性原材料に含まれるβ-カロテンを体内で利用する際の代謝特性として正しいものはどれか

  1. Aイヌの約4倍の効率でβ-カロテンをナイアシンに変換できる
  2. B体内でβ-カロテンをリノール酸に変換して皮膚のセラミドを合成する
  3. Cβ-カロテンをビタミンA(レチノール)に変換する能力を持たない
  4. D過剰なβ-カロテンをすべて肝臓でグロブリンに変えて蓄積する
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正解:Cβ-カロテンをビタミンA(レチノール)に変換する能力を持たない

ネコは植物性原材料に含まれるプロビタミンであるβ-カロテンをビタミンAに変換できません。完全な肉食動物として進化したためです。

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231ネコにおけるナイアシン(ビタミンB群)の代謝特性に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aアミノ酸のトリプトファンから変換できないため毎日の食事からの摂取が必要である
  2. Bイヌの約20倍の効率でトリプトファンから自力で大量に合成できる
  3. C過剰に摂取すると体内のチアミナーゼ活性を著しく上昇させて下痢を引き起こす
  4. D植物性原材料にのみ豊富に含まれるため肉中心の食事では必ず欠乏する
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正解:Aアミノ酸のトリプトファンから変換できないため毎日の食事からの摂取が必要である

ネコはイヌと異なり、ナイアシンをアミノ酸のトリプトファンから変換できません。必要量はイヌの4倍ですが、肉の中に多く存在します。

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232ネコの皮膚におけるビタミンDの合成能力に関する記述として正しいものはどれか

  1. A太陽光を浴びることで必要なビタミンDの全量を皮膚組織だけで完全に合成できる
  2. Bリノール酸からアラキドン酸を経由して無制限にビタミンDを自力合成できる
  3. C皮膚に豊富に存在するチアミナーゼの作用によって効率的にビタミンDが生成される
  4. D合成に必要な7-デヒドロコレステロールが不十分なため毎日の食事からの摂取が必要である
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正解:D合成に必要な7-デヒドロコレステロールが不十分なため毎日の食事からの摂取が必要である

ネコはビタミンDの合成に必要な7-デヒドロコレステロールが皮膚中に不十分なため、ビタミンDを毎日の食事に必要とします。

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233生の魚介類をネコに多量に与えた場合に発生する恐れがある栄養学的な問題として正しいものはどれか

  1. A豊富に含まれる必須アミノ酸のアルギニンが過剰となり高血糖を誘発するため
  2. B生魚に含まれるチアミナーゼがビタミンB1を破壊するため避けるべきである
  3. C魚の脂溶性脂肪酸が皮膚のセラミド合成を低下させて脱毛を起こすため
  4. Dカルシウムとリンの比率が著しく高くなり高カルシウム血症を起こすため
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正解:B生魚に含まれるチアミナーゼがビタミンB1を破壊するため避けるべきである

生の魚介類にはビタミンB1を破壊する酵素(チアミナーゼ)が含まれることがあるため、生魚の多量投与は避けるべきです。

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234ネコの祖先であるリビアヤマネコの環境適応に由来する水分代謝の特徴として正しいものはどれか

  1. A乾燥地域に適応したため尿を高度に濃縮して水分を保持する能力が高い
  2. B体内の水分の多くを皮膚組織のセラミドとして蓄積して蒸発を防ぐ能力がある
  3. C喉の渇きに対して非常に敏感であり脱水が始まると即座に飲水量が増加する
  4. Dパンティング呼吸を完全に行わないことで呼気からの水分遺失を防ぐ
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正解:A乾燥地域に適応したため尿を高度に濃縮して水分を保持する能力が高い

リビアヤマネコの子孫であるネコは乾燥地域に適応したため、摂取した水を温存する能力が高く、とくに尿を高度に濃縮することにより水分保持をします。

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235ネコが高い尿濃縮能を持つことによって引き起こされる可能性がある下部尿路へのリスクとして正しいものはどれか

  1. A尿中のカルシウムが完全に枯渇してシュウ酸カルシウム結石が消失する
  2. B尿結晶や尿石症および猫下部尿路疾患(FLUTD)のリスクを高める
  3. C尿pHが常に強酸性に固定されてアシドーシスが加速する
  4. Dマグネシウムの吸収率が劇的に低下して骨格組織の変形が必発する
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正解:B尿結晶や尿石症および猫下部尿路疾患(FLUTD)のリスクを高める

尿を高度に濃縮する高い機能は、尿を結晶化しやすい飽和状態にし、尿結晶、尿石症、FLUTD(猫下部尿路疾患)への危険性を高めている可能性があります。

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236健康な成猫において1日に必要とされる水分摂取量の管理指標に関する記述として正しいものはどれか

  1. A水分摂取量の少ないネコではFLUTDのリスクが増加するため適切な給与管理が必要である
  2. B1日当たり一律に630ml以上の水分摂取が必須である
  3. Cエネルギー要求量(DER)の数値をそのままml量に置き換えた量が必要である
  4. D採食するドライフードの総重量と完全に同じml量のみで足りる
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正解:A水分摂取量の少ないネコではFLUTDのリスクが増加するため適切な給与管理が必要である

健康なネコでは、1日に200-250mLの水分摂取が必要です。水分摂取量の少ないネコではFLUTDのリスクが増加します。

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237ネコのエネルギー要求量(DER)における品種間の差異に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aエネルギー要求量の品種差はネコにはほとんどない
  2. B大型犬と小型犬の違いのように品種によって10倍以上の差異がある
  3. C去勢・避妊手術を行った後のみ品種による代謝率の差が顕著に現れる
  4. D純血種のネコは雑種のネコに比べて常に大幅にDERが高い
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正解:Aエネルギー要求量の品種差はネコにはほとんどない

活動レベルの差異はエネルギー要求量に多少影響すると思われるが、エネルギー要求量の品種差は、ネコにはほとんどない。

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238成猫における去勢手術や避妊手術がエネルギー要求量(DER)に及ぼす影響として正しいものはどれか

  1. Aエストロゲンの分泌が著しく亢進するため未手術時よりもエネルギー要求量が増加する
  2. B基礎代謝率が大幅に上昇して自然と除脂肪体重(LBM)が増加するため食事制限は不要である
  3. C活動度の低下やホルモンの影響で代謝が低下するため適切なエネルギー調整が必要である
  4. Dグルコキナーゼ活性が刺激されて炭水化物の利用効率が劇的に高まるため過剰摂取の心配がない
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正解:C活動度の低下やホルモンの影響で代謝が低下するため適切なエネルギー調整が必要である

避妊去勢手術後は、活動度の低下やホルモンのメカニズムにより代謝が低下し、エネルギー要求量は手術前に比較し20-30%低下します。

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239高齢期から老齢期のネコにおける消化能力の変化と推奨されるフードの特徴として正しいものはどれか

  1. Aタンパク質と炭水化物の消化率が停止するため一律にカロリー制限を行う
  2. B嗅覚や味覚の機能が著しく亢進するため脂肪含有量を極端に制限する
  3. C小腸のマルターゼ活性が消失するため高温高圧処理したデンプンを一切与えない
  4. D加齢に伴い脂肪の消化率が低下することがあるため高消化性かつ高エネルギー密度のフードが推奨される
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正解:D加齢に伴い脂肪の消化率が低下することがあるため高消化性かつ高エネルギー密度のフードが推奨される

老齢猫では脂肪の消化率が低下することがあるため、高消化性かつ高エネルギー密度のフードが推奨されます。

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240老齢期のネコ(11歳齢以降など)の体重管理において特に注意すべき重要な考え方として正しいものはどれか

  1. A肥満のリスクが若齢期の数倍以上に急増するため一律に過度な食事制限を行うべきである
  2. B体重不足のネコが増加する傾向があるため個々に合わせて最適体重を維持し過度なカロリー制限は避ける
  3. C除脂肪体重(LBM)や体脂肪率が劇的に上昇するため脂肪含有量を極端に落とす
  4. D炭水化物の含有量をフードの総重量の大半まで高めてエネルギー密度を下げる
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正解:B体重不足のネコが増加する傾向があるため個々に合わせて最適体重を維持し過度なカロリー制限は避ける

高齢域では脂肪組織が減少し11歳齢以降では体重不足のネコが増加するため、個々の老齢期において最適体重を維持するフードの推奨が重要であり、カロリー制限は避けます。

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241ネコが真の肉食動物として他の雑食動物と比較してタンパク質要求量が多い理由として正しいものはどれか

  1. Aアミノ酸からのグルコース産生(糖新生)のための代謝酵素が常に作動し異化されているため
  2. B食事から摂取したタンパク質をすべて体内でアラキドン酸に変換して皮膚に固定するため
  3. C肝臓におけるグルコキナーゼ活性が極めて高く大量の糖質を素早く処理する必要があるため
  4. D筋肉組織内でのタンパク質合成能力がイヌの10倍以上高く設定されているため
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正解:Aアミノ酸からのグルコース産生(糖新生)のための代謝酵素が常に作動し異化されているため

ネコは一定量の食事中タンパク質が常に異化され、エネルギーとして利用されています。アミノ酸からの糖新生が常時活発なため、タンパク質要求量が多くなります。

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242成長期のネコ(子猫)の食事において特に欠乏に注意すべき含硫アミノ酸と、その欠乏症として正しいものはどれか

  1. Aタウリンの欠乏による急激な高血圧症や網膜の完全な萎縮
  2. Bメチオニンの欠乏による発育不全や口・鼻の粘膜周辺部分の皮膚炎
  3. Cアルギニンの欠乏によるストルバイト結石の大量形成と尿路閉塞
  4. Dリジンの欠乏による細胞膜の破壊と全身の脱毛症
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正解:Bメチオニンの欠乏による発育不全や口・鼻の粘膜周辺部分の皮膚炎

成長期には含硫アミノ酸の必要量が高く、メチオニンの欠乏は発育不全および口や鼻の粘膜周辺部分の皮膚炎などがあげられます。

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243高齢期のネコにおけるタンパク質管理の適切な考え方として正しいものはどれか

  1. A健康な高齢猫は過度に制限せず免疫維持に十分な量を摂取させ慢性腎臓病の有無で適正化する
  2. BLBMの減少を補うために健康状態に関わらず常にタンパク質含有率を極端に高める
  3. Cタンパク質を極限まで制限することで低カリウム血症の発生リスクをなくす
  4. Dタンパク質の品質やアミノプロファイルは無視して単に総エネルギー量だけを増やす
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正解:A健康な高齢猫は過度に制限せず免疫維持に十分な量を摂取させ慢性腎臓病の有無で適正化する

健康な高齢猫ではタンパク質を過度に制限してはならず必要十分な量を摂取させますが、高齢猫で発生率が高い慢性腎臓病の進行を遅らせるためには適正レベルに制限します。

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244ネコの必須脂肪酸に関する記述として正しいものはどれか

  1. Aリノール酸さえ十分に摂取していれば体内でアラキドン酸を十分に合成できる
  2. Bオメガ3系列のα-リノレン酸はネコの体内水分保持に一切関与しないため不要である
  3. Cアラキドン酸が欠乏すると体脂肪率が急激に上昇してストルバイト結石が形成される
  4. Dリノール酸だけでなく植物油に含まれないアラキドン酸も食事から摂取する必要がある
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正解:Dリノール酸だけでなく植物油に含まれないアラキドン酸も食事から摂取する必要がある

イヌはリノール酸があればアラキドン酸を合成できますが、ネコはリノール酸からアラキドン酸を合成できない(合成能力が低い)ためアラキドン酸も必須脂肪酸です。

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245ネコにおけるアラキドン酸の欠乏によって引き起こされる症状として正しいものはどれか

  1. A血小板凝集障害や炎症性皮膚病変や繁殖障害
  2. B嗅覚および味覚の完全な消失による慢性的絶食
  3. C小腸内のマルターゼ活性の低下に伴う乳糖不耐症の下痢
  4. D皮下組織の脂肪が硬化して発生する黄色脂肪症(脂肪組織炎)
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正解:A血小板凝集障害や炎症性皮膚病変や繁殖障害

ネコのアラキドン酸欠乏症は、血小板凝集障害、炎症性皮膚病変、ネコの繁殖障害に関与します。

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246ネコにおける「黄色脂肪症(脂肪組織炎)」の発症メカニズムとして正しいものはどれか

  1. A脂肪含有率が極度に制限されたフードを長期給与した際に皮下脂肪が硬化する
  2. B多価不飽和脂肪酸を多量に含むフードに対してビタミンEの補給が不十分な場合に脂肪組織が炎症を起こす
  3. Cココナツ油に含まれる中鎖脂肪酸を過剰に摂取することで液中のリパーゼが停止するため
  4. Dオメガ3脂肪酸の大量摂取によって血小板機能が著しく亢進し皮下組織で異常凝集を起こすため
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正解:B多価不飽和脂肪酸を多量に含むフードに対してビタミンEの補給が不十分な場合に脂肪組織が炎症を起こす

多価不飽和脂肪酸を多量に含むフードは、ビタミンEが不十分な場合、脂肪組織が酸化してしまうことで、皮下の脂肪組織が炎症を起こす「脂肪織炎(黄色脂肪症)」を発症します。

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247ネコのデンプン(炭水化物)代謝において、イヌやラットと比較した際の肝臓の酵素活性の特徴として正しいものはどれか

  1. Aヘキソキナーゼ活性は認められるがグルコキナーゼ活性はほとんど機能していない
  2. Bグルコキナーゼ活性が極めて高くグルコースを素早くグルコース6-リン酸に変換する
  3. Cフルクトキナーゼ活性が過剰に作動しているためフルクトースを大量に解糖系に取り込む
  4. D膵臓におけるアミラーゼ活性がイヌの150倍以上に達している
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正解:Aヘキソキナーゼ活性は認められるがグルコキナーゼ活性はほとんど機能していない

ネコの肝臓ではヘキソキナーゼ活性は正常に認められますが、グルコキナーゼ活性はほとんど機能しておらず、大量のデンプンやグルコースを速やかに処理できません。

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248ネコの肝臓において欠損しているフルクトキナーゼ活性の影響として正しいものはどれか

  1. Aフルクトースをグルコースに瞬時に変換して血糖値を劇的に上昇させる
  2. B果糖を摂取した際に小腸粘膜上での二糖類分解酵素の活性が上昇する
  3. Cフルクトースを解糖系に効率よく組み込めず摂取すると尿中にフルクトースが出現することがある
  4. D大豆タンパク質に対する嗜好性を著しく高めて採食量を増加させる
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正解:Cフルクトースを解糖系に効率よく組み込めず摂取すると尿中にフルクトースが出現することがある

ネコの肝臓にはフルクトキナーゼ活性も欠損しているため、フルクトースを解糖系に取り込む能力に欠けており、摂取すると尿中にフルクトースが出現することがあります。

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249ネコの膵臓ランゲルハンス島(β細胞)からのインスリン分泌を強く刺激する物質の特徴として正しいものはどれか

  1. A血中のグルコース(ブドウ糖)のみが唯一の刺激物質である
  2. B食事から吸収されたフルクトースが最も強い刺激物質である
  3. Cココナツ油由来の中鎖脂肪酸がアミラーゼを刺激するためである
  4. D血糖値への反応よりアルギニンなどの血中遊離アミノ酸濃度に対する反応の方が強い
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正解:D血糖値への反応よりアルギニンなどの血中遊離アミノ酸濃度に対する反応の方が強い

ネコでは血糖値への反応よりも、アルギニンなどの血中遊離アミノ酸濃度に対する反応の方が強くなります。アルギニンやその誘導体はグルコース以上に強いインスリン分泌刺激物質です。

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250成長期の子猫にカルシウム濃度が非常に高い食事を与えた場合に懸念される相互作用として正しいものはどれか

  1. Aマグネシウムの吸収能が低下する
  2. Bリンの含有率が自動的に極端に低下する
  3. CビタミンDが皮膚組織で過剰に合成される
  4. D鉄分の吸収率が劇的に高まって毛色の退色が予防される
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正解:Aマグネシウムの吸収能が低下する

ネコではカルシウム過剰による骨格整形外科疾患の問題はイヌほど重視されませんが、カルシウム濃度が非常に高い場合はマグネシウムの吸収能が低下します。

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251ネコに「肉類のみ」の食事を長期間与え続けた場合に発生する恐れがある栄養学的な病態として正しいものはどれか

  1. Aカルシウム欠乏とリン過剰による栄養性二次性上皮小体機能亢進症
  2. Bカルシウム過剰とリン欠乏による高カルシウム血症と骨の過剰発達
  3. Cナトリウムの枯渇に伴う網膜出血と重度の糖尿病
  4. DビタミンB1(チアミン)の過剰症に伴う皮下脂肪の黄色脂肪症
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正解:Aカルシウム欠乏とリン過剰による栄養性二次性上皮小体機能亢進症

肉のみの食事はカルシウム欠乏とリン過剰を起こしやすく、長期間給与すれば栄養性二次性上皮小体機能亢進症を引き起こし、骨の変形や歩行拒絶を生じます。

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252若成猫期(1から5歳)のネコにおいて特に発生リスクが高く、食事中のマグネシウムやリンの制限および尿pHの管理が重要となる疾患として正しいものはどれか

  1. Aシュウ酸カルシウム尿石症
  2. Bストルバイト尿石症(リン酸アンモニウム・マグネシウム結石)
  3. C慢性腎臓病に伴う低カリウム血症
  4. D大豆タンパク質不耐症による食物嫌悪症
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正解:Bストルバイト尿石症(リン酸アンモニウム・マグネシウム結石)

ストルバイト結石の原因はマグネシウム、アンモニウム、リンから成ります。若成猫期のストルバイトのリスクは高く、尿pHを下げ、マグネシウムとリンを制限するとよいです。

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253高齢期のネコにおいてストルバイト尿石症のリスクが低下する一方で、発生リスクが高まるため尿の過度な酸性化を避けるべき疾患として正しいものはどれか

  1. Aシュウ酸カルシウム尿石症および慢性腎臓病
  2. B栄養性二次性上皮小体機能亢進症
  3. C大豆タンパク質による食物アレルギー
  4. D含硫アミノ酸(メチオニン)の欠乏に伴う粘膜皮膚炎
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正解:Aシュウ酸カルシウム尿石症および慢性腎臓病

高齢猫ではストルバイトのリスクは低下しますが、シュウ酸カルシウム尿石症や腎臓病のリスクが増えるため、尿を過度に酸性化しないフードが推奨されます。

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254高齢期のネコにおいて腎機能の低下に伴い発生しやすく、筋肉の弛緩や多尿の原因となるミネラルの異常として正しいものはどれか

  1. A低カリウム血症
  2. B高カルシウム血症
  3. C低ナトリウム血症
  4. D高マグネシウム血症
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正解:A低カリウム血症

高齢猫で腎機能が低下すると低カリウム血症が起こり、それは緩やかな筋肉の弛緩や多尿の原因となります。高齢猫のドライフードのカリウム最低推奨は0.6% DMです。

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255ネコの味覚特性において、イヌと比較した際の決定的な違いとして正しいものはどれか

  1. Aショ糖(甘味)に反応する味蕾の受容体を持たず甘味を感受しない
  2. B酸味に対して非常に鈍感であり中級カルボン酸を好んで摂取する
  3. C高塩分を非常に好み海水と同等の塩水であっても喜んで飲む
  4. D苦味に対する拒絶反応が極めて弱く苦味物質を忌避しない
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正解:Aショ糖(甘味)に反応する味蕾の受容体を持たず甘味を感受しない

砂糖(甘味)に対する反応はイヌとネコでは異なり、イヌが大好きなのに対し、肉食動物であるネコはショ糖に反応する味蕾の数が欠如しているため感受しません。

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256ネコがある特定のフードを食べた直後に胃腸の具合が悪くなった際、以降そのフードを拒絶するようになる学習行動の名称として正しいものはどれか

  1. A学習性風味嫌悪(learned taste aversion)
  2. B食物アレルギー(food allergy)
  3. C単純性食欲低下(simple appetite loss)
  4. Dpica(異食症)
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正解:A学習性風味嫌悪(learned taste aversion)

胃腸の具合が悪くなったりした時、それを食べ物と結びつけて記憶し、以降はその食事を食べなくなる学習による拒絶反応を学習性風味嫌悪(learned taste aversion)と言います。

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257ネコが不消化の物質(小石や毛など)を自発的に食べる異常な摂食行動の名称として正しいものはどれか

  1. A異食症(pica)
  2. B食物嫌悪(food avoidance)
  3. C学習性風味嫌悪(learned taste aversion)
  4. D新鮮肉食症(flesh eating)
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正解:A異食症(pica)

小石や毛のような不消化の物質を食べるのは明らかに異常で、異食症(pica)といいます。ミネラルの不足やストレスなどが原因とされています。

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258高齢期のネコにおいて、低下した嗅覚や味覚を刺激して摂食量を維持するための効果的な工夫として適切なものはどれか

  1. Aウエットフードを人肌などの体温程度に温めて与える
  2. B食物繊維の含有率を極端に高めてエネルギー密度を下げる
  3. C植物性のココナツ油を大量に添加してカプリル酸の匂いを強める
  4. D尿pHを強く酸性化させるための酸性化剤を大量に添加する
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正解:Aウエットフードを人肌などの体温程度に温めて与える

ネコは冷たいものより体温の温かいものを好みます。高齢になり嗅覚や味覚が衰退した際には、ウエットフードを温めて与えることが摂食量の維持に効果的です。

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