フードコーディネーター3級 ④食と安全

食品の安全性に関する知識を学ぶ分野です。食中毒の種類(細菌性・ウイルス性・自然毒・化学性)と予防法、HACCPの考え方、食品表示法、添加物・アレルゲン表示、賞味期限と消費期限の違い、衛生管理の基本(手洗い・温度管理・交差汚染防止)などを整理。食品業界で働くすべての人に必要な実務直結の必須分野です。

この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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87食中毒の原因となる細菌が増殖するために必要な「3つの要素」に含まれないものはどれか。

  1. A栄養素
  2. B水分
  3. C温度
  4. D光(日光)
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正解:D光(日光)

細菌の増殖には「栄養素」「水分」「温度」の3要素が必要です。光は必須条件ではありません。

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88多くの細菌が最も活発に増殖する温度帯(至適増殖温度)として正しいものはどれか。

  1. A0〜10℃
  2. B10〜20℃
  3. C30〜40℃
  4. D60〜70℃
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正解:C30〜40℃

一般的な細菌は30〜40℃付近(人の体温に近い温度)で最も活発に増殖します。

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89鶏肉などの家禽類やその臓器に付着していることが多く、十分な加熱(中心部まで火を通すこと)が予防に有効な食中毒菌はどれか。

  1. Aサルモネラ属菌
  2. Bカンピロバクター
  3. C腸炎ビブリオ
  4. Dウェルシュ菌
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正解:Bカンピロバクター

カンピロバクターは鶏肉などの家禽類に多く、少ない菌量でも発症します。加熱不足の鶏肉料理が主な原因です。

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90卵や卵加工品が主な原因食品となりやすいため、卵の殻を触った後の手洗いや、十分な加熱調理が必要な菌はどれか。

  1. Aサルモネラ属菌
  2. Bボツリヌス菌
  3. C黄色ブドウ球菌
  4. Dノロウイルス
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正解:Aサルモネラ属菌

サルモネラ属菌は鶏卵や食肉などに付着しており、親子丼や卵焼きなどの加熱不足で食中毒を起こすことがあります。

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91海水(塩分)を好み、夏場の魚介類(刺身など)が原因となりやすい食中毒菌はどれか。

  1. A腸炎ビブリオ
  2. Bサルモネラ属菌
  3. Cウェルシュ菌
  4. Dボツリヌス菌
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正解:A腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオは海水中に生息し、真水に弱いため、魚介類を調理する前に真水でよく洗うことが予防になります。

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92調理人の手指の切り傷や化膿巣(傷口)に存在する菌が食品に付着し、毒素を作り出すことで起こる食中毒はどれか。

  1. A黄色ブドウ球菌
  2. Bカンピロバクター
  3. Cノロウイルス
  4. D病原性大腸菌
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正解:A黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は人の皮膚や傷口に存在します。食品中で増殖して毒素(エンテロトキシン)を作ると、加熱しても毒素は消えません。

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93酸素のない状態(嫌気性)を好み、真空パック食品や缶詰、発酵食品などが原因となりやすい、致死率の高い毒素を作る菌はどれか。

  1. Aボツリヌス菌
  2. Bウェルシュ菌
  3. Cセレウス菌
  4. D腸管出血性大腸菌
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正解:Aボツリヌス菌

ボツリヌス菌は酸素を嫌うため、真空パックや缶詰などで増殖し、強力な神経毒を作ります。

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94冬場に多く発生し、カキなどの二枚貝の生食や、感染者の手指を介して感染が広がるウイルスはどれか。

  1. Aインフルエンザウイルス
  2. Bノロウイルス
  3. CA型肝炎ウイルス
  4. DE型肝炎ウイルス
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正解:Bノロウイルス

ノロウイルスは冬場に多発する食中毒の原因です。感染力が非常に強く、アルコール消毒が効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウムなどが有効です。

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95ノロウイルスを死滅させるための加熱条件として、推奨されているものはどれか。

  1. A60℃で10分以上
  2. B75℃で1分以上
  3. C85〜90℃で90秒以上
  4. D100℃で数秒
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正解:C85〜90℃で90秒以上

一般的な食中毒菌(75℃1分)よりも強い加熱が必要で、ノロウイルスには「中心温度85〜90℃で90秒以上」の加熱が推奨されています。

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96カレーやシチューなどの煮込み料理を大量に作り、そのまま室温でゆっくり冷ました時に増殖しやすい菌はどれか。

  1. Aウェルシュ菌
  2. Bサルモネラ属菌
  3. C腸炎ビブリオ
  4. D黄色ブドウ球菌
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正解:Aウェルシュ菌

ウェルシュ菌は耐熱性の芽胞を作り、酸素の少ない鍋底などで増殖するため、加熱調理後の常温放置が原因となりやすいです。

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97ジャガイモの芽や、緑色に変色した皮の部分に含まれる自然毒の成分名はどれか。

  1. Aテトロドトキシン
  2. Bソラニン
  3. Cアフラトキシン
  4. Dムスカリン
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正解:Bソラニン

ジャガイモの芽や緑化した皮には「ソラニン」や「チャコニン」という有毒成分が含まれています。

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98フグの肝臓や卵巣などに含まれ、加熱しても分解されない猛毒の成分名はどれか。

  1. Aテトロドトキシン
  2. Bシガテラ毒
  3. C貝毒
  4. Dソラニン
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正解:Aテトロドトキシン

フグ毒は「テトロドトキシン」と呼ばれ、非常に強力な神経毒です。

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99サバ、アジ、イカなどの魚介類に寄生し、生食することで激しい腹痛や嘔吐を引き起こす寄生虫はどれか。

  1. Aクドア
  2. Bアニサキス
  3. Cサルコシスティス
  4. D横川吸虫
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正解:Bアニサキス

アニサキスは加熱または十分な冷凍で死滅します(生食は注意)。

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100食中毒予防の「3原則」として正しい組み合わせはどれか。

  1. Aつけない・増やさない・やっつける
  2. B洗わない・温めない・残さない
  3. C凍らせる・乾燥させる・密封する
  4. D消毒する・滅菌する・隔離する
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正解:Aつけない・増やさない・やっつける

食中毒予防の3原則は、菌を「つけない(清潔・洗浄)」「増やさない(迅速・冷却)」「やっつける(加熱・殺菌)」です。

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101食中毒予防のための一般的な加熱殺菌の目安(中心温度と時間)として、正しいものはどれか。

  1. A60℃で30分間
  2. B75℃で1分以上
  3. C100℃で5秒間
  4. D50℃で1時間
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正解:B75℃で1分以上

一般的な食中毒菌を死滅させるには、食品の中心部が75℃に達してから1分以上の加熱が必要です。

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102食品衛生管理の手法「HACCP(ハサップ)」において、「HA(HazardAnalysis)」が意味するものはどれか。

  1. A重要管理点
  2. B危害要因分析
  3. C最終製品検査
  4. D標準作業手順
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正解:B危害要因分析

HACCPは「HA(危害要因分析)」と「CCP(重要管理点)」を組み合わせた衛生管理手法です。

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103食品添加物のうち、食品の酸化を防ぎ、風味の劣化などを防止するために使われるもの(酸化防止剤)の例はどれか。

  1. Aソルビン酸
  2. BビタミンC(L-アスコルビン酸)
  3. Cアスパルテーム
  4. Dコチニール色素
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正解:BビタミンC(L-アスコルビン酸)

ビタミンC(L-アスコルビン酸)やビタミンEは、酸化防止剤として食品添加物に使用されます。

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104食品添加物のうち、ハムやソーセージなどの発色を良くし、食中毒菌(ボツリヌス菌など)の繁殖を抑える効果もある「発色剤」はどれか。

  1. A亜硝酸ナトリウム
  2. B次亜塩素酸ナトリウム
  3. Cグルタミン酸ナトリウム
  4. Dキシリトール
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正解:A亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは発色剤として、肉の色を鮮やかに保つほか、ボツリヌス菌の増殖抑制効果もあります。

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105食品表示において、未開封で正しく保存した場合に「おいしく食べられる期限」を示すものはどれか。

  1. A消費期限
  2. B賞味期限
  3. C製造年月日
  4. D輸入年月日
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正解:B賞味期限

「賞味期限」は品質が保たれ、おいしく食べられる期限です。一方、「消費期限」は安全に食べられる期限(お弁当など腐りやすい食品)を指します。

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106食物アレルギー表示において、表示が義務付けられている「特定原材料」の8品目に含まれないものはどれか。

  1. A
  2. B小麦
  3. Cくるみ
  4. D大豆
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正解:D大豆

表示義務のある8品目は「えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生」です。大豆は「表示を推奨される20品目」に含まれます。

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1072023年(令和5年)頃から、食物アレルギーの表示義務対象(特定原材料)に追加された品目はどれか。

  1. Aアーモンド
  2. Bくるみ
  3. Cごま
  4. Dカシューナッツ
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正解:Bくるみ

「くるみ」は症例数の増加に伴い、特定原材料(義務表示)に追加され、7品目から8品目になりました。

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108消費者庁が許可した食品で、特定の保健の目的(おなかの調子を整えるなど)が期待できることを表示した「特定保健用食品」の略称はどれか。

  1. AHACCP
  2. Bトクホ(特保)
  3. CJAS
  4. DGMP
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正解:Bトクホ(特保)

特定保健用食品は「トクホ」と呼ばれ、国(消費者庁)が有効性や安全性を個別に審査・許可した食品です。

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109食品の生産から加工、流通、販売を経て消費者の手元に届くまでの履歴を追跡・確認できる仕組みを何と呼ぶか。

  1. Aフードマイレージ
  2. Bトレーサビリティ
  3. Cサステナビリティ
  4. Dスローフード
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正解:Bトレーサビリティ

トレーサビリティ(追跡可能性)とは、食品がどこで誰によって作られ、どのような経路で運ばれてきたかを確認できる仕組みのことです。

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110植物性食品(野菜、豆類、お茶など)に含まれる、色素や香り、アクなどの化学物質の総称で、抗酸化作用などが期待される成分はどれか。

  1. Aコラーゲン
  2. Bファイトケミカル
  3. Cプロバイオティクス
  4. D必須アミノ酸
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正解:Bファイトケミカル

ファイトケミカル(フィトケミカル)は植物に含まれる機能性成分で、ポリフェノールやカロテノイドなどがこれに当たります。

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111内臓脂肪の蓄積に加え、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を併せ持った状態を何と呼ぶか。

  1. Aロコモティブシンドローム
  2. Bメタボリックシンドローム
  3. Cエコノミークラス症候群
  4. Dシックハウス症候群
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正解:Bメタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、生活習慣病の前段階とされ、動脈硬化などのリスクを高める状態です。

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