知的財産管理技能検定2級 ③ 意匠法

物品や画像などのデザインを保護する意匠法を扱う分野です。意匠法第1条の目的、「意匠」「物品」の定義、意匠登録の要件、関連意匠・組物の意匠・部分意匠といった制度、存続期間や権利の効力が頻出です。特許とは異なる「創作の保護」の視点を学びます。何が意匠として保護されるのか、その定義と登録要件を正確に区別することが得点の鍵です。近年の法改正で画像や建築物なども対象に含まれた点を含め、保護対象の広がりを整理して押さえると理解が深まります。

この分野の問題35問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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90意匠法第1条に規定される同法の最終的な目的はどれか。

  1. A文化の発展に寄与すること
  2. B産業の発達に寄与すること
  3. C需要者の利益を保護すること
  4. D信用の維持を図ること
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正解:B産業の発達に寄与すること

意匠法1条において、最終的な目的は特許法と同じく「産業の発達に寄与すること」と規定されています。

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91意匠法上の保護対象となる「意匠」の定義に含まれないものはどれか。

  1. A物品の形状・模様・色彩又はこれらの結合
  2. B建築物の形状・模様・色彩又は複数の結合
  3. C機器の操作の用に供される画像
  4. D有体物としての動産を離れた模様や色彩のみ
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正解:D有体物としての動産を離れた模様や色彩のみ

意匠法2条1項の定義より、物品を離れた模様や色彩のみでは意匠に該当しません。

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92意匠法上の「物品」が指すものとして最も適切なものはどれか。

  1. A有体物である動産
  2. B電気や光などの無体物
  3. C不動産である建築物
  4. D固有の形状を有さない液体
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正解:A有体物である動産

意匠法における物品とは、有体物である動産を指します。

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93意匠法の保護対象に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A肉眼で認識できないものであっても、すべて意匠登録を受けることができる
  2. B住宅や商業用建築物、工場、橋梁などの土木構造物も保護対象となる
  3. C不動産である建築物は、いかなる場合も意匠法の保護対象とはならない
  4. D固有の形状を有さない電気や熱も、意匠として登録することができる
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正解:B住宅や商業用建築物、工場、橋梁などの土木構造物も保護対象となる

近年の法改正により、住宅、商業用建築物、工場、橋梁、煙突等の土木構造物も意匠法の保護対象となりました。

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94複数の物品等から構成される「内装」が全体で1つの意匠として登録を受けるための要件として、正しいものはどれか。

  1. A構成する物品がすべて同一の製造業者によって作られていること
  2. B店舗、事務所その他の施設の内部であって、内装全体として統一的な美感を起こさせること
  3. C内装を構成する要素に画像が一切含まれていないこと
  4. D出願後にそれぞれの物品ごとに分割して販売する予定があること
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正解:B店舗、事務所その他の施設の内部であって、内装全体として統一的な美感を起こさせること

内装全体として統一的な美感を起こさせる場合には、内装全体で1つの意匠として意匠登録を受けることができます。

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95意匠法において、保護の対象となる画像として規定されているものはどれか。

  1. A映画やテレビ番組などのコンテンツ画像
  2. B機器の操作の用に供される画像、又は機器がその機能を発揮した結果として表示される画像
  3. C風景や人物を撮影した写真画像
  4. Dウェブサイト上に掲載されている広告用のイラスト画像
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正解:B機器の操作の用に供される画像、又は機器がその機能を発揮した結果として表示される画像

意匠法2条1項により、機器の操作用(操作画像)または機能発揮結果(表示画像)に限定して保護されます。

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96意匠法上、意匠に該当するものとして適切なものはどれか。

  1. A電気、光、熱などの無体物
  2. B角砂糖のように粉状物や粒状物をまとめて固めたもの
  3. C固有の形状を有さない気体や液体
  4. D取引の際にも拡大観察することが通常ではない、肉眼で認識できないもの
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正解:B角砂糖のように粉状物や粒状物をまとめて固めたもの

粉状物や粒状物は原則として意匠に該当しませんが、これらをまとめて固めた角砂糖のようなものであれば意匠に該当します。

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97意匠の新規性に関する地理的基準として、条文(3条1項)に明記されているものはどれか。

  1. A日本国内のみ
  2. B意匠登録出願人の国籍を有する国のみ
  3. Cアジア地域内
  4. D日本国内又は外国
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正解:D日本国内又は外国

意匠法3条1項において、新規性の地理的基準は「日本国内又は外国において」と規定されています。

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98意匠登録出願前に、意匠を公然に知られた状態等にした場合の「新規性喪失の例外規定」の適用について、正しいものはどれか。

  1. Aどのような事情であっても、公開から2年以内であれば適用を受けることができる
  2. B意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因して公知となった場合、最初に公知にしたときから1年以内に出願する必要がある
  3. C意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因して公知となった場合、その期間は3ヶ月以内である
  4. D公開公報等に記載されて公開された発明であっても、本規定の適用を受けることができる
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正解:B意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因して公知となった場合、最初に公知にしたときから1年以内に出願する必要がある

意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因して公知となった場合、最初に公知にしたときから1年以内に意匠登録出願を行う必要があります。

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99意匠登録を受ける権利を有する者の「意に反して」公知になった場合の新規性喪失の例外規定の手続きについて、正しいものはどれか。

  1. A公知になってから1年以内に出願すればよく、適用を受けたい旨の書類や証明書は不要である
  2. B公知になってから1年以内に出願し、適用を受けたい旨の書類及び証明書の提出が必要である
  3. C公知になってから6ヶ月以内に出願し、証明書のみを提出する必要がある
  4. D意に反して公知になった場合は、新規性喪失の例外規定の適用を受けることはできない
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正解:A公知になってから1年以内に出願すればよく、適用を受けたい旨の書類や証明書は不要である

意に反して公知になった場合は、公知になってから1年以内に出願すれば適用を受けられ、自ら公にした場合と異なり書類や証明書は不要です。

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100意匠法における「創作非容易性」の判断基準となる主体(当業者)として、条文(3条2項)に規定されているものはどれか。

  1. Aその意匠の属する分野における通常の知識を有する者
  2. B日本国内における平均的な消費者
  3. Cその意匠の属する分野における最高の知識を有する者
  4. D美術およびデザインに関する専門的な教育を受けた者
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正解:Aその意匠の属する分野における通常の知識を有する者

創作非容易性の判断基準は、「その意匠の属する分野における通常の知識を有する者(当業者)」です。

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101意匠登録を受けるために必要な「工業上の利用可能性」を満たすものとして、適切なものはどれか。

  1. A工場の製造ラインでのみ量産できるもの
  2. B量産することが不可能な伝統工芸品
  3. C一品製作の純粋美術品
  4. D手工業的に量産できるもの
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正解:D手工業的に量産できるもの

「工業的に量産できるもの」には、工場の製造ラインで量産できるものだけでなく、手工業的に量産できるものも含まれます。

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102意匠法において、不登録事由(公序良俗に反する意匠など)として登録を受けることができないものに該当するものはどれか。

  1. A過去に他人が日本国内だけで販売していたものと類似する意匠
  2. Bパラボラアンテナの皿部分のように、技術的機能を確保するために必然的に決まってしまう形状を一部に含む意匠
  3. C手工業的に量産することが可能な日用品の意匠
  4. D日本や外国の元首の像、国旗、菊花紋章、外国の王室の紋章等を表した意匠
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正解:D日本や外国の元首の像、国旗、菊花紋章、外国の王室の紋章等を表した意匠

日本や外国の元首の像、国旗、菊花紋章、外国の王室の紋章等を表した意匠等は、公序良俗に反する意匠等として登録を受けられません。

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103意匠登録出願において、先願主義(同一又は類似の意匠の排他)の時間的な判断基準はどれか。

  1. A時分(何時何分かまで考慮する)
  2. B日(同一の日に出願された場合は同日出願となる)
  3. C月(同じ月に最初に出願した者を優先する)
  4. D秒(何秒まで厳密に考慮する)
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正解:B日(同一の日に出願された場合は同日出願となる)

意匠法における先後願の時間的な判断基準は「日」です。同日に出願された場合は、特許出願と同様に処理されます。

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104Aさんは斬新なデザインの商業用建築物を創作し、意匠登録を受けたいと考えています。この場合における意匠法の保護対象としての判断で適切なものはどれか。

  1. A建築物は不動産であるため、いかなる場合も意匠法の保護対象とはならない
  2. B商業用建築物は工業的に量産される動産に該当するため、法改正に関わらず常に保護される
  3. C商業用建築物は不動産であるが、法改正により意匠法の保護対象となったため登録可能である
  4. D建築物の内装は保護対象となったが、外観については現在も保護対象外である
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正解:C商業用建築物は不動産であるが、法改正により意匠法の保護対象となったため登録可能である

近年の法改正により、不動産である建築物の外観や内装も意匠法の保護対象となり、商業用建築物も登録可能です。

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105アイスクリームを製造するB社は、特定の温度下で一定時間固有の形状を維持できるアイスクリームの新しいデザインを創作しました。このデザインの意匠法上の取扱いとして適切なものはどれか。

  1. A液体や固体以外のものは一切意匠に該当しないため、登録できない
  2. Bアイスクリームは食品であり「物品」に該当しないため、登録できない
  3. C粉状物や粒状物と同じ扱いとなるため、固めて角砂糖のようにしなければ登録できない
  4. D一定時間であっても固有の形状を有するものは意匠に該当するため、登録可能である
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正解:D一定時間であっても固有の形状を有するものは意匠に該当するため、登録可能である

液体等は原則として意匠に該当しませんが、アイスクリーム等一定時間であっても固有の形状を有するものは意匠に該当します。

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106Aさんは、日本国内では販売されていないが、外国で公然と販売されている収納具と類似する収納具を日本国内で創作しました。Aさんは「日本国内では新しい意匠であるため新規性がある」と判断して出願しました。この判断は適切ですか。

  1. A不適切である。新規性の地理的基準は日本国内又は外国であるため、外国で公知の意匠と類似する意匠も新規性がないとされる。
  2. B適切である。類似する収納具が外国で刊行物に記載されていなければ、新規性は失われない。
  3. C適切である。新規性の地理的基準は日本国内に限られるため、外国での公知事実は影響しない。
  4. D不適切である。外国の意匠との類否は、日本の需要者ではなく現地の当業者が判断するためである。
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正解:A不適切である。新規性の地理的基準は日本国内又は外国であるため、外国で公知の意匠と類似する意匠も新規性がないとされる。

新規性の地理的基準は日本国内又は外国であるため、外国で公知の意匠と類似する意匠も新規性がないと判断されます。

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107当業者が容易に創作できる意匠として、意匠法3条2項に基づき登録を受けることができない事例に該当しないものはどれか。

  1. A既存の特定の形状をモチーフとせず、これまでにない全く新しい独自の形状で創作された意匠
  2. B複数の既存のデザインを組み合わせて、一つの新しいバッグを構成した意匠
  3. C既存の時計の文字盤から、デザインの一単位として認められる装飾部分を単純に削除した意匠
  4. D既存の椅子の背もたれ部分を、別の既存の椅子の背もたれに置き換えた意匠
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正解:A既存の特定の形状をモチーフとせず、これまでにない全く新しい独自の形状で創作された意匠

置き換え、寄せ集め、一部の構成の単なる削除などは容易に創作できる意匠の例ですが、独自の形状で創作されたものは該当しません。

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108他人の業務に係る物品等と混同を生ずるおそれがある意匠の登録について、適切なものはどれか。

  1. A他人の著名な商標や著名な商標に紛らわしいものを用いた意匠は、混同を生ずるおそれがあるため意匠登録を受けることができない
  2. B新規性を満たしていれば、他人の著名な商標に紛らわしいものを用いた意匠であっても登録を受けることができる
  3. C混同を生ずるおそれがある意匠であっても、物品の類否が異なっていればすべて自動的に登録される
  4. D意匠登録出願人と商標権者が友人関係であれば、同意の有無に関わらず混同のおそれは審査されない
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正解:A他人の著名な商標や著名な商標に紛らわしいものを用いた意匠は、混同を生ずるおそれがあるため意匠登録を受けることができない

他人の著名な商標や著名な商標に紛らわしいものを用いた意匠等は、他人の業務に係る物品等と混同を生ずるおそれがある意匠として登録を受けられません。

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109物品の「機能を確保するために不可欠な形状のみからなる意匠」の登録可能性について、適切な記述はどれか。

  1. A物品の技術的機能を確保するために必然的に決まってしまう形状であっても、美感があれば登録できる
  2. Bパラボラアンテナの皿部分の意匠は、機能に不可欠な形状ではないため無条件で登録される
  3. Cデファクト・スタンダード(事実上の標準)により定まる形状は、不可欠な形状には含まれないため登録できる
  4. DJIS規格等の公的な標準規格により定まる形状(準必然的形状)のみからなる意匠は登録を受けることができない
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正解:DJIS規格等の公的な標準規格により定まる形状(準必然的形状)のみからなる意匠は登録を受けることができない

物品の技術的機能を確保するために必然的に決まってしまう形状(必然的形状)や、標準化された規格により定まる形状(準必然的形状)のみからなる意匠は登録を受けられません。

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110意匠登録出願と特許出願の「先願主義」における関係(クロスサーチ)について、正しいものはどれか。

  1. A未公開の特許出願が先願にある場合、それと同一の意匠登録出願は先願により拒絶される
  2. B特許出願の日付が1日でも早い場合、意匠登録出願は自動的に取り下げられたものとみなされる
  3. C意匠登録出願と特許出願の間では先後願の判断はされないため、未公開の特許出願を理由に拒絶されることはない
  4. D意匠登録出願の審査官は、必ず関連する特許出願をクロスサーチして先後願を判断しなければならない
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正解:C意匠登録出願と特許出願の間では先後願の判断はされないため、未公開の特許出願を理由に拒絶されることはない

意匠登録出願と特許出願(又は実用新案登録出願)では先後願の判断はされません(クロスサーチされません)。

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111Aさんは自分の意匠登録出願の図面について補正を行いましたが、審査官から「意匠の要旨を変更するものである」として補正が却下されました。Aさんがこの却下に不服がある場合の対応として適切なものはどれか。

  1. A拒絶査定不服審判を請求し、その中で補正の却下に対して意見を述べる
  2. B特許庁長官に対して直接、図面の再審査を申し出る書面を提出する
  3. C補正却下決定不服審判を請求し、補正の却下に対して不服を申し立てる
  4. D出願を一度取り下げた後、全く同じ日付を出願日として最初から手続きをやり直す
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正解:C補正却下決定不服審判を請求し、補正の却下に対して不服を申し立てる

補正が要旨を変更するものであるとして却下された場合、意匠法では補正却下決定不服審判を請求することができます。

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112却下された補正書に記載されていた意匠について、「補正後の意匠についての新出願」を行う場合の法的効果として、正しいものはどれか。

  1. Aもとの意匠登録出願と新出願の双方が同時に審査され、両方とも登録を受けることができる
  2. B新出願をした場合、もとの意匠登録出願は「取り下げたもの」とみなされる
  3. C新出願の出願日は、もとの意匠登録出願の出願日のままで据え置かれる
  4. D補正却下の決定の謄本の送達から1年以内であれば、いつでも新出願をすることができる
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正解:B新出願をした場合、もとの意匠登録出願は「取り下げたもの」とみなされる

補正後の意匠についての新出願をした場合、もとの意匠登録出願は、取り下げたものとみなされます。

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113自転車の「ハンドル部分」のみに特徴があるため、その部分についてだけ意匠登録を受けたい場合に利用する制度と、その願書・図面の作成方法として適切なものはどれか。

  1. A秘密意匠制度を利用し、ハンドル部分だけを実線で描き、他の部分は記載しない
  2. B関連意匠制度を利用し、本意匠を「ハンドル」、関連意匠を「自転車全体」として2つの出願を行う
  3. C部分意匠制度を利用し、意匠に係る物品を「自転車」とし、特徴的なハンドル部分を実線で、それ以外の部分を破線等で描く
  4. D組物の意匠制度を利用し、ハンドルとサドルを一組のセットとして出願する
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正解:C部分意匠制度を利用し、意匠に係る物品を「自転車」とし、特徴的なハンドル部分を実線で、それ以外の部分を破線等で描く

部分意匠制度では、物品(例:自転車)の特徴的な部分(例:ハンドル)について登録を受けることができ、実線と破線等で区別して図面を作成します。

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114Aさんは、共同創作者である友人たちと意匠権を共有しています。Aさんの知り合いの会社から「通常実施権を許諾してほしい」と打診されました。この場合の手続きとして適切なものはどれか。

  1. A通常実施権であれば共有者の同意を得る必要はないため、Aさん単独で許諾できる
  2. B通常実施権の許諾には特許庁への登録が必須であるため、まず登録手続きを行う
  3. C通常実施権であっても、意匠権が共有の場合は共有者全員の同意がなければ許諾できない
  4. D共同出願人の中に専用実施権者が含まれている場合のみ、単独での許諾が可能となる
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正解:C通常実施権であっても、意匠権が共有の場合は共有者全員の同意がなければ許諾できない

意匠権が共有の場合には、共有者全員の同意がなければ専用実施権の設定や通常実施権の許諾はできません。

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115A社は自社商品がY社の意匠権を侵害しているとの警告を受けました。調査の結果、Y社の意匠登録出願の「前」から、A社は日本国内でその商品を製造販売していたことが判明しました。A社が取り得る対応として最も適切なものはどれか。

  1. A特許庁へ判定を求めるのみで、警告を無視して製造を継続する
  2. B先使用権を主張することはできないため、即座に生産を中止し設計変更を行う
  3. C意匠登録無効審判を請求してY社の意匠権を無効にすることを検討する、または先使用による通常実施権を主張する
  4. DY社の意匠権は自動的に消滅するため、何の手続きも行わない
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正解:C意匠登録無効審判を請求してY社の意匠権を無効にすることを検討する、または先使用による通常実施権を主張する

出願前から製造販売していた事実は新規性なし等の無効理由となり得るため無効審判請求ができるほか、先使用による通常実施権の主張が考えられます。

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116意匠法における「実施」の定義(2条2項1号)に含まれる行為の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A製造、販売、輸出、および海外のウェブサイトでの閲覧行為
  2. B製造、使用、研究、開発、展示、又は破棄
  3. C国内での使用、販売目的の製造、および模倣品のネットパトロール
  4. D製造、使用、譲渡、貸渡し、輸出若しくは輸入、又は譲渡若しくは貸渡しの申出
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正解:D製造、使用、譲渡、貸渡し、輸出若しくは輸入、又は譲渡若しくは貸渡しの申出

意匠法2条2項1号において、物品に係る意匠の「実施」とは、物品の製造、使用、譲渡、貸渡し、輸出若しくは輸入、又は譲渡若しくは貸渡しの申出をする行為をいいます。

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117登録意匠とそれ以外の意匠が「類似であるか否か」を判断する際の基準となる主体はどれか。

  1. A需要者(需要者の視覚を通じて起こさせる美感に基づく)
  2. B意匠登録出願を行った創作者本人
  3. C特許庁において審査を担当する審査官のみ
  4. Dその意匠の属する分野における通常の知識を有する者(当業者)
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正解:A需要者(需要者の視覚を通じて起こさせる美感に基づく)

登録意匠とそれ以外の意匠の類否判断では、いわゆる当業者が基準ではなく、需要者が基準となっています。

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118意匠法上の「意匠登録出願の制度」に関する記述のうち、特許法と比較して「ひっかけ」となる記述として【誤っているもの】はどれか。

  1. A意匠法においては、実体審査が一切行われずにすべての出願が無条件で登録される
  2. B意匠法には、出願人が出願後に実体審査を求める「出願審査請求制度」が存在しない
  3. C意匠法において、設定登録時に納付する登録料は「1年分」であっても設定登録される
  4. D意匠法には、出願中の意匠を広く一般に公開する「出願公開制度」が存在しない
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正解:A意匠法においては、実体審査が一切行われずにすべての出願が無条件で登録される

意匠法に出願公開制度や出願審査請求制度がないこと、登録料が1年分でよいことは正しいですが、実体審査(新規性等の審査)は行われます。

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119意匠登録出願に必要な書類についての記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. A意匠登録出願に必須の書類は、願書と図面である
  2. B図面に代えて、見本、ひな形、または写真を提出することも可能である
  3. C意匠の特徴を記載した「特徴記載書」は、意匠登録出願において必須の書類である
  4. D見本やひな形で提出する場合には、写真や図面を提出する必要はない
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正解:C意匠の特徴を記載した「特徴記載書」は、意匠登録出願において必須の書類である

特徴記載書という書類を提出することができますが、この書類は意匠登録出願に必須の書類ではありません。

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120秘密意匠制度において、登録意匠を「秘密にしておける期間」の制限に関する記述のうち、適切なものはどれか。

  1. A設定登録から一律で1年間であり、変更はできない
  2. B最長で設定登録から3年間であり、その範囲内で何度でも短縮や延長が可能である
  3. C出願から登録までの期間も含めて、最長で5年間である
  4. D意匠権の存続期間である25年間の全期間にわたって秘密にできる
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正解:B最長で設定登録から3年間であり、その範囲内で何度でも短縮や延長が可能である

秘密にしておける期間は、最長で設定登録から3年間で、3年の範囲内で何度でも短縮や延長が可能です。

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121意匠登録出願が「共同出願」である場合における、秘密意匠の期間の延長や短縮の手続きに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A共有者全員が共同して手続きを行わなければ、延長も短縮もできない
  2. B持分が過半数を超える出願人のみが、代表して手続きを行うことができる
  3. C共同出願であっても、各出願人が単独で秘密にする期間の延長や短縮を行うことができる
  4. D秘密意匠の期間の変更は、特許庁長官が職権で行うため、出願人は一切手続きできない
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正解:C共同出願であっても、各出願人が単独で秘密にする期間の延長や短縮を行うことができる

意匠登録出願が共同出願であっても、単独で秘密にする期間の延長や短縮を行うことができます。

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122秘密期間中の秘密意匠に係る意匠権に基づいて「差止請求」の権利行使をするための要件として、正しいものはどれか。

  1. A秘密期間中であれば、相手方への警告なしに即座に差止請求を行うことができる
  2. B相手方が故意に侵害していることを証明した場合に限り、警告なしで差止請求ができる
  3. C通常公報に掲載される事項を記載した書面であって特許庁長官の証明を受けたものを提示して警告した後でなければならない
  4. D秘密期間中は、いかなる場合であっても差止請求を行うことは一切できない
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正解:C通常公報に掲載される事項を記載した書面であって特許庁長官の証明を受けたものを提示して警告した後でなければならない

秘密期間中に差止請求の権利行使をする場合には、所定の事項を記載した書面であって特許庁長官の証明を受けたものを提示して警告した後でなければなりません。

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123意匠権の「存続期間」の基準点と期間の組み合わせとして、最も紛らわしいが正しいものはどれか。

  1. A意匠権の設定登録の日から20年間
  2. B意匠登録出願の日から20年間
  3. C意匠権の設定登録の日から25年間
  4. D意匠登録出願の日から25年間
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正解:D意匠登録出願の日から25年間

意匠権の存続期間は、意匠登録出願の日から25年間です(設定登録の日からではない点に注意が必要です)。

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124関連意匠の「存続期間」に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A本意匠の意匠登録出願の日から25年間である
  2. B関連意匠の意匠登録出願の日から25年間である
  3. C関連意匠の設定登録の日から20年間である
  4. D本意匠の設定登録の日から25年間である
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正解:A本意匠の意匠登録出願の日から25年間である

関連意匠の存続期間は、関連意匠の意匠登録出願の日からではなく、本意匠の意匠登録出願の日から25年間です。

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