ペット栄養管理士 ⑦ ペットフード(原料・添加物・種類・サプリ)

市販されるペットフードそのものの知識を学ぶ分野です。原料の種類と特徴、添加物の役割と安全性、ドライ・ウェットなどフードの形態、総合栄養食や間食といった目的別分類、サプリメントの活用が頻出です。フードの選び方の根拠が問われます。スーパーやペットショップで目にする製品を思い浮かべながら、原料・添加物・フードタイプの分類を整理すると、実生活にも役立つ知識として身につきます。

この分野の問題83問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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477大型犬の成長期において、エネルギーやカルシウムの過剰摂取が引き起こす可能性が最も高い疾患はどれか

  1. A骨肉腫などの悪性腫瘍
  2. B離断性骨軟骨炎などの整形外科疾患
  3. C甲状腺機能低下症などの内分泌疾患
  4. D慢性腎不全などの泌尿器疾患
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正解:B離断性骨軟骨炎などの整形外科疾患

過剰なエネルギーやカルシウムは急速な骨格発達を促し、関節への過剰な負担から整形外科疾患のリスクを高めます。

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478大型犬の子犬に対して、総合栄養食である専用の市販食に加えてカルシウムのサプリメントを与えることが推奨されない理由として正しいものはどれか

  1. Aカルシウムが亜鉛などの他のミネラルの吸収を阻害して皮膚炎を起こすため
  2. B過剰なカルシウムが正常な骨軟骨の発育を妨げ整形外科疾患の危険因子となるため
  3. Cサプリメントの添加によりフードの嗜好性が著しく低下し栄養不良を招くため
  4. D血中カルシウム濃度が急上昇し急性腎不全を引き起こすリスクがあるため
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正解:B過剰なカルシウムが正常な骨軟骨の発育を妨げ整形外科疾患の危険因子となるため

大型犬の市販食は適正なカルシウムレベルに設計されており、過剰給与は骨の正常な発育を阻害する有害な要因となります。

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479「味覚嫌悪条件づけ」のメカニズムとして正しいものはどれか

  1. A食べ慣れたフードに対して徐々に興味を失い摂食量が低下していく現象
  2. B食事中に大きな音がしたことでその場所での食事を怖がるようになる現象
  3. C食べた後に気分が悪くなる経験をするとその食物の味や匂いを避けるようになる現象
  4. D飼い主が手から与えることで特定のフードしか食べなくなる学習現象
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正解:C食べた後に気分が悪くなる経験をするとその食物の味や匂いを避けるようになる現象

動物は食べた後に消化器系の不調(吐き気など)を経験すると、その食物と不調を関連付けて避けるようになります。

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480動物の摂食行動において、生来の嗜好性と「新奇な食物への反応」について正しい記述はどれか

  1. A常に食べ慣れた食物を優先して食べ、新しい食物には一切興味を示さない
  2. B新しい食物を与えられると最初は好んで食べるが、数日後には元の食物に戻る傾向がある
  3. C一度新しい食物を食べると、それまでの食物は二度と食べなくなる
  4. D新しい食物に対して強い警戒心を示し、餓死寸前まで食べようとしない
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正解:B新しい食物を与えられると最初は好んで食べるが、数日後には元の食物に戻る傾向がある

目新しい食物が提供されると一時的にそちらを選択する傾向(新奇効果)がありますが、やがて元の嗜好に戻ることが多いです。

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481肥満気味のイヌに対してカロリー制限を行った場合、初期の行動変化として観察されやすいものはどれか

  1. A活動性が劇的に向上し、常に走り回るようになる
  2. B最初の数日間は食事前に活動的になるが、その後1日の活動時間は減少する
  3. C睡眠時間が極端に短くなり、夜泣きなどの問題行動が増加する
  4. D攻撃性が著しく高まり、飼い主に対しても咬みつくようになる
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正解:B最初の数日間は食事前に活動的になるが、その後1日の活動時間は減少する

カロリー制限によるエネルギー不足を節約するため、一時的な活動増加の後に全体の活動性を低下させて適応しようとします。

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482「適正なタンパク質含量の食事」に関して、誤っている記述はどれか

  1. Aイヌはタンパク質含量が低い食事を与えられると、必要量を補うために摂食量を増加させることがある
  2. Bネコはイヌに比べて肉食傾向が強く、タンパク質の要求量も相対的に多い
  3. Cイヌはタンパク質含量が高いほど無制限に好むため、常に高タンパク食を与えるべきである
  4. D腎機能低下動物には低タンパク食が推奨される場合があり、行動への影響も考慮される
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正解:Cイヌはタンパク質含量が高いほど無制限に好むため、常に高タンパク食を与えるべきである

イヌはタンパク質含量30%程度の食事を好みますが、過剰に与えることが常に推奨されるわけではありません。

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483「多頭飼育環境において、イヌの食事管理で注意すべき点として適切なものはどれか

  1. A社会的順位の低いイヌから先に与え、下克上を促すことで群れを安定させる
  2. Bすべてのイヌを同じケージに入れ、1つの大きな食器から同時に食べさせる
  3. C食事の順序や環境に配慮し、優位な個体から与えるなどルールを一定に保つ
  4. D競争心を煽るために食事の量をわざと少なくし、早く食べた個体に報酬を与える
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正解:C食事の順序や環境に配慮し、優位な個体から与えるなどルールを一定に保つ

イヌは社会性が高く、順位に基づいた食事のルールを飼い主が崩すと、不安や攻撃行動を誘発する恐れがあります。

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484ネコが小鳥やネズミを捕らえて飼い主の前に持ってくる行動の背景として、最も適切な解釈はどれか

  1. A与えられている総合栄養食のタンパク質が不足しているため
  2. B本能的な狩猟行動の現れであり、必ずしも栄養的な要求からではない
  3. C飼い主に対する攻撃性の表れであり、威嚇行動の一種である
  4. D消化不良を解消するために新鮮な獲物の酵素を必要としているため
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正解:B本能的な狩猟行動の現れであり、必ずしも栄養的な要求からではない

十分な食事を与えられていても、ネコに本来備わっている狩猟本能が満たされない環境ではこのような行動が発現します。

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485避妊・去勢手術後の動物が肥満になりやすい理由として正しいものはどれか

  1. A手術のストレスにより過食症に陥り、満腹中枢が麻痺するため
  2. B性ホルモンの分泌低下により基礎代謝が落ち、必要なエネルギー量が減少するため
  3. C手術によって消化管の吸収率が劇的に向上し、同じ量でも太りやすくなるため
  4. D痛みによって睡眠時間が増加し、活動エネルギーがゼロになるため
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正解:B性ホルモンの分泌低下により基礎代謝が落ち、必要なエネルギー量が減少するため

性ホルモン(エストロゲンやテストステロン)の減少により代謝が低下するため、術前と同じ食事量ではカロリー過剰になります。

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486問題行動の一つである「ウールサッキング(布などをしゃぶる行動)」の対処法として、不適切なものはどれか

  1. A高繊維の処方食を与え、満腹感や咀嚼の欲求を満たす
  2. Bネコ用の草を用意し、自由に噛める対象を提供する
  3. C行動が見られたら大声で叱り、物理的に体罰を与えてやめさせる
  4. Dおもちゃを用いた遊びを増やし、環境における刺激不足を補う
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正解:C行動が見られたら大声で叱り、物理的に体罰を与えてやめさせる

ウールサッキングは刺激不足や欲求不満が関連しているとされ、体罰はストレスを増強し行動を悪化させるため不適切です。

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487「おねだり行動」が悪化する原因として、最も一般的な飼い主の行動はどれか

  1. A決まった時間に決まった量だけを機械的に与え続けること
  2. Bおねだりされた時に無視を貫き、一切フードを与えないこと
  3. C普段の食事を食べない時に、より美味しい別のフードを与えてしまうこと
  4. Dおもちゃで遊ぶ時間を増やし、食事から気をそらすこと
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正解:C普段の食事を食べない時に、より美味しい別のフードを与えてしまうこと

食べない時に別の美味しいものを与えることで、動物は「待っていればもっと良いものがもらえる」と学習し、おねだりが強化されます。

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488食欲不振に陥ったネコに対する初期対応として、注意すべき点はどれか

  1. Aネコは絶食に強いため、自発的に食べるまで数日間は何も与えずに放置する
  2. B嗜好性の高いフードを少量混ぜるなどして、長時間の絶食を避けるように工夫する
  3. C無理に口をこじ開け、1日分のドライフードを一度に強制給餌する
  4. D活動量を増やすために屋外に放し、自力で獲物を捕らせる
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正解:B嗜好性の高いフードを少量混ぜるなどして、長時間の絶食を避けるように工夫する

ネコの長時間の絶食は「肝リピドーシス」という致命的な肝疾患を引き起こすリスクがあるため、絶食状態を避ける工夫が必要です。

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489イヌの食糞行動への対処法として、栄養学的な観点から試みられることがある方法はどれか

  1. Aタンパク質を極限まで減らし、便の臭いを消すフードに変更する
  2. B便の形状を小さく硬くするため、食物繊維を増やしたフードに切り替える
  3. C消化管を休ませるために、数日間の絶食を行う
  4. D水分を多量に摂取させ、便を液状にして食べられなくする
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正解:B便の形状を小さく硬くするため、食物繊維を増やしたフードに切り替える

繊維質を増やして便の性状を変えたり、消化性の良いフードで便中の未消化物を減らすことが食糞対策の助けになる場合があります。

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490母犬の妊娠・授乳期の栄養不良が、生まれた子犬に与える影響として正しいものはどれか

  1. A成長後の身体サイズは小さくなるが、精神的には非常に穏やかになる
  2. B探索行動が少なくなり、神経質で極端に怯えやすい傾向を示すようになる
  3. C学習能力が通常の子犬よりも著しく向上し、しつけが入りやすくなる
  4. D他の犬に対して非常に友好的になり、社会性が急速に発達する
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正解:B探索行動が少なくなり、神経質で極端に怯えやすい傾向を示すようになる

胎児期や哺乳期の栄養不良は、子犬の肉体的発達だけでなく、極端に神経質になるなどの行動的発達にも悪影響を及ぼします。

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491攻撃行動を示すイヌに対して、栄養学的なアプローチとして推奨されることがある食事の組み合わせはどれか

  1. A高タンパク食とトリプトファンの制限
  2. B低タンパク食とトリプトファンの添加
  3. C高脂肪食とビタミンCの制限
  4. D低炭水化物食とカルシウムの添加
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正解:B低タンパク食とトリプトファンの添加

セロトニンの前駆物質であるトリプトファンを添加し、競合する他のアミノ酸を減らす(低タンパク)ことで、脳内のセロトニン増加を狙い精神を安定させます。

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492老齢のイヌに見られる「認知障害」の症状として、当てはまらないものはどれか

  1. A慣れた環境であるはずの家の中で迷ったり、障害物にぶつかったりする
  2. B飼い主への挨拶行動が減り、呼びかけに対する反応が鈍くなる
  3. C排泄のしつけを忘れ、不適切な場所で排泄してしまうことが増える
  4. D日中の活動量が劇的に増加し、若い頃よりも長時間走り回るようになる
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正解:D日中の活動量が劇的に増加し、若い頃よりも長時間走り回るようになる

認知障害では、日中に寝ている時間が増え、夜間に徘徊したり鳴き続けたりするなど、睡眠と覚醒のサイクルが乱れることが多いです。

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493老齢期の認知障害の症状軽減に効果が期待され、処方食などにも添加される成分はどれか

  1. A多量のナトリウムとリン
  2. B抗酸化成分(ビタミンEやC)とオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)
  3. C高濃度のカルシウムとビタミンD
  4. D精製された白砂糖と人工甘味料
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正解:B抗酸化成分(ビタミンEやC)とオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)

脳の酸化ストレスを軽減する抗酸化成分や、神経細胞の健康を保つEPA/DHAなどの脂肪酸は、認知機能の維持に役立つとされています。

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494手術侵襲を受けた動物の体内で起こる「生体防御反応」として、誤っているものはどれか

  1. Aカテコラミンやコルチゾールなどのホルモンが分泌され、ストレス反応を引き起こす
  2. B組織の修復を促すために、サイトカインなどの生理活性物質が放出される
  3. C回復のためにエネルギー要求量が高まり、タンパク質などの栄養素が消費される
  4. D代謝が完全に停止し、外部からの栄養供給がなくても数週間生存できるようになる
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正解:D代謝が完全に停止し、外部からの栄養供給がなくても数週間生存できるようになる

手術の侵襲に対して生体は激しい防御反応(炎症や組織修復)を起こすため、通常よりも多くのエネルギーや栄養素を必要とします。

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495手術後の栄養管理において、経口採食が不可能な場合に用いられる「経鼻カテーテル」の欠点はどれか

  1. A全身麻酔をかけないと装着できないため、手術直後の動物には危険である
  2. B非常に細いチューブしか使えないため、完全な液状食しか投与できず量も限られる
  3. C胃に直接穴を開けるため、腹膜炎などの重篤な合併症のリスクが極めて高い
  4. D一度装着すると二度と外すことができず、生涯にわたって使用しなければならない
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正解:B非常に細いチューブしか使えないため、完全な液状食しか投与できず量も限られる

経鼻カテーテルは無麻酔で装着できる利点がありますが、細いチューブのため詰まりやすく、少量の液状食しか投与できないという制限があります。

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496食道瘻(しょくどうろう)チューブの特徴として正しいものはどれか

  1. A顔面にチューブが固定されるため、動物が気にして自ら引き抜くリスクが非常に高い
  2. B太いチューブを使用できるため、液状食だけでなく柔らかいペースト状の食事も投与可能である
  3. C開腹手術が必要となるため、消化管の広範囲な切除を行った場合にのみ適応される
  4. D静脈内に直接栄養を注入するため、腸管機能が完全に停止していても使用できる
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正解:B太いチューブを使用できるため、液状食だけでなく柔らかいペースト状の食事も投与可能である

食道瘻チューブは頸部から食道へ比較的太いチューブを挿入できるため、給餌の選択肢が広がり、長期的な栄養管理に適しています。

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497完全静脈栄養(高栄養点滴)が第一選択となりにくい理由として、正しいものはどれか

  1. A消化管を経由しないため、腸粘膜の萎縮を招きやすく、カテーテル管理も煩雑であるから
  2. Bすべての栄養素を口から食べるよりも効率よく吸収でき、肥満になりやすいから
  3. C市販の安価なペットフードをミキサーで液状にして簡単に点滴できるから
  4. D動物の食欲を異常に亢進させ、退院後に過食症になるリスクが高いため
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正解:A消化管を経由しないため、腸粘膜の萎縮を招きやすく、カテーテル管理も煩雑であるから

消化管は「使わないと機能が衰える」ため、可能な限り経腸栄養(チューブ等)を優先し、静脈栄養は消化管が使えない場合の最終手段とされます。

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498がんに罹患した動物で生じる「がん性悪液質」の病態として、正しいものはどれか

  1. Aがん細胞がすべての脂肪を独占するため、異常に太り続ける状態
  2. B十分なカロリーを摂取していても、代謝異常により体重減少や筋肉の削痩が進行する状態
  3. C免疫力が過剰に高まり、がん細胞を自滅させる自己免疫疾患の一種
  4. Dがん細胞が神経を麻痺させ、痛みを全く感じなくなる末期症状
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正解:B十分なカロリーを摂取していても、代謝異常により体重減少や筋肉の削痩が進行する状態

がん性悪液質は、宿主の代謝ががん細胞によって書き換えられ、食べても筋肉や脂肪が分解されて痩せ衰えていく複雑な代謝異常です。

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499がん細胞の「炭水化物代謝」に関する特徴で、誤っているものはどれか

  1. Aがん細胞はブドウ糖を好んで取り込み、エネルギー源として利用する
  2. Bがん細胞は酸素が十分にあっても、嫌気的解糖により乳酸を大量に産生する
  3. Cがん細胞が産生した乳酸は、宿主のCori回路によってブドウ糖に再変換される
  4. D宿主がCori回路を回す過程でエネルギーが生み出されるため、宿主は元気を取り戻す
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正解:D宿主がCori回路を回す過程でエネルギーが生み出されるため、宿主は元気を取り戻す

宿主が乳酸をブドウ糖に戻す(Cori回路)過程では、逆に宿主自身のエネルギーが余分に消費されてしまい、疲弊の原因となります。

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500がん治療中の動物に対する輸液で、過剰投与に注意が必要とされる成分はどれか

  1. A生理食塩水
  2. Bアミノ酸輸液
  3. C乳酸やブドウ糖を多く含む輸液
  4. D細胞外液補充液
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正解:C乳酸やブドウ糖を多く含む輸液

乳酸やブドウ糖を投与すると、がん細胞の解糖系を亢進させたり、Cori回路による宿主のエネルギー浪費を助長する恐れがあるため注意が必要です。

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501がん患者におけるタンパク質代謝の特徴として、正しいものはどれか

  1. Aがん細胞はタンパク質を一切利用しないため、宿主に高タンパク食を与えれば全て筋肉になる
  2. Bがん細胞は宿主から特定のアミノ酸を奪い取るため、宿主は免疫低下や創傷治癒の遅延に陥りやすい
  3. Cがん細胞は自ら良質なタンパク質を合成し、宿主の肝臓の働きを助ける
  4. D宿主のタンパク質要求量は健常時より激減するため、低タンパク食が強く推奨される
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正解:Bがん細胞は宿主から特定のアミノ酸を奪い取るため、宿主は免疫低下や創傷治癒の遅延に陥りやすい

がん細胞の増殖のためにアミノ酸が奪われるため、宿主の体組織(筋肉など)の崩壊を防ぐために良質で消化の良いタンパク質の供給が必要です。

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502がんの食事療法において、積極的に利用が推奨されることがある脂肪酸はどれか

  1. An-6群脂肪酸(リノール酸など)
  2. Bn-3群脂肪酸(EPAやDHAなど)
  3. C飽和脂肪酸(パルミチン酸など)
  4. Dトランス脂肪酸
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正解:Bn-3群脂肪酸(EPAやDHAなど)

EPAやDHAなどのn-3系脂肪酸には、炎症を抑えたり、がん性悪液質の管理に役立つ可能性が期待されています。

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503がんに罹患したイヌの安静時エネルギー消費量に関する研究結果として、正しいものはどれか

  1. A健常なイヌに比べてエネルギー消費量が劇的に増加しており、常に高カロリー食が必要である
  2. B安静時のエネルギー消費量は健常なイヌとほとんど変わらないことがわかっている
  3. C基礎代謝が完全に停止してしまうため、カロリーを一切与えてはいけない
  4. D手術後はエネルギー消費量が普段の10倍になるため、直ちに静脈内栄養が必要である
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正解:B安静時のエネルギー消費量は健常なイヌとほとんど変わらないことがわかっている

かつてはがん患者のエネルギー消費は増大すると考えられていましたが、近年の研究では健常犬と同程度であることが確認されています。

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504がん治療中の動物に「食欲増進剤」を使用する目的として、適切なものはどれか

  1. Aがん細胞を直接死滅させるため
  2. B強制給餌による飼い主と動物の相互ストレスを回避し、自発的な摂食を促すため
  3. C体内の水分を強制的に排出させ、むくみを取るため
  4. D眠気を誘発し、痛みを誤魔化すため
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正解:B強制給餌による飼い主と動物の相互ストレスを回避し、自発的な摂食を促すため

強制的な給餌は動物に恐怖やストレスを与え悪液質を助長するため、薬理学的に食欲を刺激して自然な採食行動を引き出すことが重要です。

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505ズーノーシス(人獣共通感染症)の予防における「標準予防策」の考え方として正しいものはどれか

  1. A目に見えて病気の症状がある動物の体液だけを危険とみなす
  2. Bすべての動物の体液・血液・排泄物は、未知の病原体を含んでいる可能性があるとみなして取り扱う
  3. Cワクチンを接種している動物からの感染は絶対に起こらないとみなす
  4. D屋内で飼育されているペットであれば、消毒や手洗いは不要であるとみなす
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正解:Bすべての動物の体液・血液・排泄物は、未知の病原体を含んでいる可能性があるとみなして取り扱う

感染していても症状が出ない「不顕性感染」の動物も多く存在するため、常にすべての体液等を感染源とみなして防御策を講じることが基本です。

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506飛沫感染と空気感染の違いについて、誤っている記述はどれか

  1. A飛沫感染は、くしゃみなどのしぶきが直接粘膜に付着することで起こる
  2. B空気感染は、飛沫の水分が蒸発した「飛沫核」が空気中を漂い広範囲に広がる
  3. C飛沫はおおむね1.5m以内に落下するため、それ以上離れていれば飛沫感染のリスクは下がる
  4. D飛沫感染は病原体が皮膚を突き破って侵入するため、マスクでは全く予防できない
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正解:D飛沫感染は病原体が皮膚を突き破って侵入するため、マスクでは全く予防できない

飛沫感染はおもに口や鼻などの粘膜に病原体が付着して起こるため、マスクの着用は飛沫を物理的に防ぐ有効な手段となります。

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507動物の嘔吐物や排泄物を処理する際、消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムなど)を使う前の適切な手順はどれか

  1. A有機物(嘔吐物など)が残ったままの状態で、上から大量の消毒薬を直接振りかける
  2. B消毒薬の効果を高めるため、ドライヤーで嘔吐物を完全に乾燥させてから消毒する
  3. Cまずペーパータオル等で有機物を物理的に取り除いてから、その場所を消毒・清拭する
  4. D熱湯をかけて有機物を溶かし、そのまま排水溝に流し込む
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正解:Cまずペーパータオル等で有機物を物理的に取り除いてから、その場所を消毒・清拭する

便や嘔吐物などの有機物が残っていると消毒薬の成分がそちらに反応してしまい、病原体を殺す効果が著しく落ちるため、事前の除去が必須です。

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508日本における狂犬病の現状とリスクについて、正しい認識はどれか

  1. A日本では1957年以降発生がないため、今後もワクチン接種は全く必要ない
  2. B日本国内での発生はないが、海外で感染した渡航者が帰国後に発症・死亡する事例は起きている
  3. C現在の医療技術であれば、発症後であっても特効薬で100%治療可能である
  4. D犬以外の動物(ネコやコウモリなど)は狂犬病ウイルスに絶対に感染しない
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正解:B日本国内での発生はないが、海外で感染した渡航者が帰国後に発症・死亡する事例は起きている

国内での動物の発生は抑えられていますが、世界では蔓延しており、海外渡航者の感染事例があるため、侵入リスクに対する警戒とワクチン接種が必要です。

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509エキノコックス症に関する記述で、正しいものはどれか

  1. A終宿主であるキツネやイヌは、感染すると重篤な肝機能障害を起こして数日で死亡する
  2. B中間宿主である野ネズミから野ネズミへ、直接噛みつくことで感染が拡大する
  3. C終宿主(キツネ・イヌ)の糞便に含まれる虫卵を、ヒトが誤って口にすることで感染し、重篤な肝障害を起こす
  4. Dヒト同士で咳やくしゃみを通じて空気感染し、パンデミックを引き起こす
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正解:C終宿主(キツネ・イヌ)の糞便に含まれる虫卵を、ヒトが誤って口にすることで感染し、重篤な肝障害を起こす

ヒトは中間宿主として虫卵を摂取することで感染し、幼虫が肝臓などに寄生して何年もかけて重篤な障害(多包虫症)を引き起こします。

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510パスツレラ症の感染経路と特徴として、誤っているものはどれか

  1. A健康なイヌやネコの口腔内に高い確率で常在している細菌が原因である
  2. Bおもにイヌやネコに咬まれたり、ひっかかれたりすることでヒトに感染する
  3. Cヒトが感染すると、数十分から数時間で咬傷部位に激痛や発赤を伴う炎症が起こる
  4. Dネコ自身もこの菌によって重篤な皮膚炎を起こすため、外見ですぐに感染ネコと見分けがつく
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正解:Dネコ自身もこの菌によって重篤な皮膚炎を起こすため、外見ですぐに感染ネコと見分けがつく

パスツレラ菌はイヌやネコの口腔内の「常在菌」であり、動物自身にはほとんど症状を示さないため、外見から保有を判断することはできません。

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511トキソプラズマ症に関して、公衆衛生上特に注意が必要な対象と状況はどれか

  1. A高齢者が公園のハトに餌をやるとき
  2. B妊娠中の女性が、初めて感染する(初感染)可能性があるとき
  3. C健康な成人男性が、完全に加熱された豚肉を食べたとき
  4. D乳幼児が、室内飼いの完全無菌の熱帯魚を鑑賞するとき
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正解:B妊娠中の女性が、初めて感染する(初感染)可能性があるとき

妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、流産や水頭症などの先天性障害を引き起こす危険性があります。

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512爬虫類(カメやイグアナなど)の飼育において、特に注意すべき人獣共通感染症の原因菌はどれか

  1. Aサルモネラ菌
  2. B狂犬病ウイルス
  3. Cブルセラ菌
  4. Dパスツレラ菌
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正解:Aサルモネラ菌

爬虫類は高い確率でサルモネラ菌を保菌しており、水槽の掃除や触れ合いの後に手洗いを怠ると、小児などで重篤な食中毒症状を起こすことがあります。

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513オウム病(クラミジア感染症)の主な感染経路として正しいものはどれか

  1. A感染した鳥の羽に触れることで、皮膚から直接菌が侵入する
  2. B感染した鳥の乾燥した糞便が空気中に舞い上がり、それをヒトが吸入する
  3. C感染した鳥の肉を、完全に加熱調理して食べる
  4. D感染した鳥がヒトを直接咬むことで、唾液から血液中に菌が侵入する
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正解:B感染した鳥の乾燥した糞便が空気中に舞い上がり、それをヒトが吸入する

オウム病クラミジアは糞便中に排泄され、それが乾燥して粉塵となり、呼吸器から吸入されることでヒトに感染(インフルエンザ様症状など)を引き起こします。

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514関節軟骨の成分の中で、水分を大量に保持し、軟骨に「弾性(クッション性)」を持たせる主要な役割を担うものはどれか

  1. AⅡ型コラーゲン
  2. Bプロテオグリカン
  3. Cエラスチン
  4. Dカルシウム結晶
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正解:Bプロテオグリカン

プロテオグリカンは糖鎖を持ち、大量の水分を吸い込んで膨張しようとする性質(水和ゲル)があるため、軟骨のクッションとして機能します。

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515関節軟骨における「Ⅱ型コラーゲン」の役割として最も適切なものはどれか

  1. A軟骨細胞に酸素や栄養を直接運搬する血管の役割を果たす
  2. B水を吸って膨張しようとするプロテオグリカンを押さえつけ、軟骨の形状と強度を維持する
  3. C骨と骨が直接削れ合うように、軟骨を意図的に硬く石灰化させる
  4. D炎症が起きた際に、痛みを和らげる麻酔物質を分泌する
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正解:B水を吸って膨張しようとするプロテオグリカンを押さえつけ、軟骨の形状と強度を維持する

Ⅱ型コラーゲンは網目状の強靭な線維構造を形成し、プロテオグリカンの膨張圧に耐えることで、軟骨組織全体の力学的な強度を保っています。

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516血管が存在しない関節軟骨において、軟骨細胞へ栄養が供給される仕組みとして正しいものはどれか

  1. A関節の周囲にある筋肉から、細い神経を通じて栄養が直接注入される
  2. B骨髄から軟骨の表面に向かって、常に栄養分が染み出し続けている
  3. C関節の運動に伴う「軟骨の圧縮と復元」により、関節液が出入りすることで栄養と老廃物が交換される
  4. D軟骨細胞自身が光合成を行い、外部からの栄養供給を一切必要としない
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正解:C関節の運動に伴う「軟骨の圧縮と復元」により、関節液が出入りすることで栄養と老廃物が交換される

軟骨はスポンジのように、荷重がかかると水分(老廃物を含む)が押し出され、荷重が抜けると関節液(栄養を含む)を吸い込むことで代謝を行っています。

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517骨関節症(変形性関節症)が悪化する「悪循環」のプロセスにおいて、軟骨を破壊する原因となる酵素はどれか

  1. Aアミラーゼ(でんぷん分解酵素)
  2. Bリパーゼ(脂肪分解酵素)
  3. Cマトリクス分解酵素(MMP)
  4. Dペプシン(胃内タンパク分解酵素)
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正解:Cマトリクス分解酵素(MMP)

関節に過剰な負担や炎症が起こると、軟骨細胞などからMMP(マトリクス分解酵素)が過剰に分泌され、コラーゲンやプロテオグリカンを破壊してしまいます。

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518骨関節症の栄養管理において、炎症を抑え、軟骨破壊酵素(MMP)の働きを抑制する効果が期待される栄養素はどれか

  1. Aオメガ6脂肪酸(アラキドン酸など)
  2. Bオメガ3脂肪酸(EPAやDHAなど)
  3. C必須アミノ酸(トリプトファンなど)
  4. D脂溶性ビタミン(ビタミンAなど)
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正解:Bオメガ3脂肪酸(EPAやDHAなど)

EPAなどのオメガ3脂肪酸は、細胞膜に取り込まれることで炎症を引き起こす「アラキドン酸カスケード」を阻害し、関節の痛みや軟骨の破壊を和らげる働きがあります。

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519アメリカ動物病院協会(AAHA)が栄養評価ガイドラインで重視している『5番目のバイタルサイン』とは何を指すか

  1. A痛みの評価(Pain)
  2. B栄養状態の評価(Nutrition)
  3. C心電図の波形(ECG)
  4. D血液中の酸素飽和度(SpO2)
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正解:B栄養状態の評価(Nutrition)

体温、脈拍、呼吸、痛みの評価に加えて、すべての患者で栄養状態を評価することが重視されています。

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520栄養評価のガイドラインにおいて、「スクリーニング評価」の目的として正しいものはどれか

  1. A麻酔をかけて詳細な血液検査を行い、隠れた腫瘍を見つけ出すこと
  2. Bすべての来院動物に対して、体重や体型から栄養関連の危険因子がないかを素早く確認すること
  3. C1週間入院させて、正確なカロリー消費量と排泄量を測定すること
  4. D飼い主1年分の食事日記を提出させ、成分を専用ソフトで完全解析すること
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正解:Bすべての来院動物に対して、体重や体型から栄養関連の危険因子がないかを素早く確認すること

スクリーニング評価は、日常の診察内で時間や費用をかけずにBCSやMCSをチェックし、問題がありそうな動物(追加評価が必要な動物)をふるい分けるためのものです。

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521ボディ・コンディション・スコア(BCS)の評価において、一般的な「理想体型」とされるスコア(9段階評価)はどれか

  1. A1/9 ~ 2/9
  2. B4/9 ~ 5/9
  3. C7/9 ~ 8/9
  4. D常に9/9を目指す
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正解:B4/9 ~ 5/9

9段階評価のBCSにおいて、肋骨が触れ、適度なウエストのくびれがある状態である「4/9~5/9」が適正体重(理想体型)とされています。

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522マッスル・コンディション・スコア(MCS)が評価しているものは何か

  1. A体内の内臓脂肪の蓄積量
  2. B皮膚の下にある皮下脂肪の厚さ
  3. C頭骨や肩甲骨、脊椎周囲の「筋肉の減少(萎縮)具合」
  4. D被毛の艶や皮膚の乾燥状態
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正解:C頭骨や肩甲骨、脊椎周囲の「筋肉の減少(萎縮)具合」

MCSは、加齢や慢性疾患などによる筋肉量の減少(サルコペニアや悪液質)を触診や視診で評価し、脂肪の量(BCS)とは独立して筋肉の健康状態を確認します。

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523詳細な「食事歴の聴取」において、主食のフード名や給与量以外に確認すべき重要な項目はどれか

  1. A飼い主の職業と年収
  2. Bフードの購入店舗の住所
  3. Cおやつの種類と頻度、サプリメントの使用状況
  4. D散歩中にすれ違う他の犬の犬種
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正解:Cおやつの種類と頻度、サプリメントの使用状況

主食が適正でも、カロリーの高いおやつや不適切なサプリメント(過剰なミネラル等)の添加によって栄養バランスが崩れているケースが多いため、詳細な聞き取りが必要です。

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524犬の成長において、発育スピードを適切にコントロールするために有効な手段はどれか

  1. A常に胃が満たされるように、ドライフードを食器に山盛りにし自由採食させる
  2. B発育を急がせるため、成犬用の高脂肪・高カロリーなフードを大量に与える
  3. CBCSと体重をモニタリングし、適正なエネルギー量の食事を1日に複数回に分けて与える
  4. D運動量を極限まで減らし、摂取したカロリーをすべて骨の成長に回す
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正解:CBCSと体重をモニタリングし、適正なエネルギー量の食事を1日に複数回に分けて与える

自由採食や過剰なカロリー摂取は急速な発育を招き、骨や関節に過度な負担をかけて整形外科疾患を引き起こすため、計画的な給与とBCS管理が不可欠です。

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525猫の多頭飼育環境で、問題行動や栄養不良を防ぐために推奨される食事の与え方はどれか

  1. A競争心を煽って食欲を出させるため、1つの小さな皿に全頭分のフードを入れる
  2. B社会性を高めるため、あえて順位の低い猫の食事を取り上げ、強い猫に与える
  3. C個々の猫が落ち着いて規定量を食べられるよう、食事場所を離すなど個別の給餌環境を整える
  4. D食事の時間を毎日不規則に変更し、野生の狩りの予測不可能性を再現する
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正解:C個々の猫が落ち着いて規定量を食べられるよう、食事場所を離すなど個別の給餌環境を整える

猫は単独の狩猟者であり、食事における競争は強いストレスや栄養の偏り(強い猫は肥満、弱い猫は痩せる)を招くため、個別の食事管理が必要です。

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526手術後の動物に対する食事管理において、最も好ましい栄養の投与経路はどれか

  1. A完全に無菌状態を保てる、中心静脈からの高カロリー輸液(点滴)
  2. B消化器に負担をかけないための、長期間の絶食と水分の皮下点滴
  3. C動物自身が口から進んで食べる「自発的な経口採食」
  4. D飼い主が毎日無理やり口をこじ開けて流し込む「強制給餌」
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正解:C動物自身が口から進んで食べる「自発的な経口採食」

消化管機能が正常であれば、腸内環境を保ちストレスを最小限にするためにも、環境を整えて自発的に食べさせることが最も理想的な栄養管理です。

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527ブルセラ症の予防に関する記述として、誤っているものはどれか

  1. A交尾などの性行為を通じて感染が広がるため、繁殖前には検査を行う
  2. B流産した胎児や胎盤には多量の菌が含まれるため、素手で触れないようにする
  3. Cイヌのブルセラ症は法律で殺処分が義務付けられているため、国内には全く存在しない
  4. Dヒトが感染すると発熱や関節痛などインフルエンザに似た症状を示すことがある
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正解:Cイヌのブルセラ症は法律で殺処分が義務付けられているため、国内には全く存在しない

家畜(ウシやブタ)のブルセラ症は法律で厳しく管理されていますが、イヌのブルセラ症は法規制がなく、現在でもブリーダーなどで感染が確認されることがあります。

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528犬の「植物の摂取(草を食べること)」に関する解釈として正しいものはどれか

  1. A総合栄養食のビタミンが不足している明確なサインであり、直ちにフードを変更すべきである
  2. B寄生虫を駆除するための本能的な行動であり、駆虫薬を飲ませれば完全に治まる
  3. C野生の近縁種も植物を食べていたことから正常な行動の範囲であり、栄養要求からではなく食感などを楽しんでいる
  4. D脳に異常な腫瘍ができている末期症状であり、直ちに外科手術が必要である
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正解:C野生の近縁種も植物を食べていたことから正常な行動の範囲であり、栄養要求からではなく食感などを楽しんでいる

イヌは雑食性の強い動物であり、草を食べる行動は必ずしも栄養不足や病気ではなく、正常な行動の一部として理解されています(ただし中毒植物には注意が必要)。

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529犬の「異食行動(食物でないものを食べる行動)」の危険性として、最も心配される医学的トラブルはどれか

  1. A口臭がミントの匂いに変わる
  2. B腸閉塞や消化管の穿孔(穴があくこと)
  3. C毛の艶が異常に良くなる
  4. D視力が一時的に向上する
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正解:B腸閉塞や消化管の穿孔(穴があくこと)

石や布、おもちゃなどを飲み込むと、胃や腸に詰まって閉塞を起こしたり、消化管を突き破ったりする致命的な事態になる危険性があります。

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530猫の「特発性膀胱炎(ストレス等が関与する膀胱炎)」の食事管理において、推奨される工夫はどれか

  1. A尿を極端に酸性にするため、ビタミンCを大量に添加する
  2. B尿の濃度を下げる(希釈する)ため、ウェットフードを活用するなどして水分摂取量を増やす
  3. C膀胱の筋肉を鍛えるため、カルシウムの含有量を市販品の5倍にする
  4. Dストレスを和らげるため、食事のたびにマタタビを大量に振りかける
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正解:B尿の濃度を下げる(希釈する)ため、ウェットフードを活用するなどして水分摂取量を増やす

水分摂取量を増やして尿を薄め、排尿回数を増やすことは、膀胱内の炎症物質や結石の成分を洗い流す効果があり、膀胱炎の管理に非常に有効です。

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531胃瘻(いろう)チューブ(PEGチューブ)を装着するための一般的な処置方法はどれか

  1. A無麻酔で鼻の穴から細い管を胃まで押し込む
  2. B局所麻酔のみで、首の皮膚を切開して食道に管を挿入する
  3. C全身麻酔下で、内視鏡を使用しながら腹壁を通して胃に管を固定する
  4. D開胸手術を行い、心臓の横を這わせてチューブを胃に到達させる
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正解:C全身麻酔下で、内視鏡を使用しながら腹壁を通して胃に管を固定する

胃瘻チューブ(PEG)は、内視鏡を使って胃の中から腹壁へチューブを引き出して固定するため、全身麻酔が必要ですが、術後の管理は比較的容易です。

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532がん患者の食事において、炭水化物の比率を下げて「脂肪(良質な脂質)」の比率を上げることが提案される理由として正しいものはどれか

  1. Aがん細胞は脂肪を好んで食べ、過食によりがん細胞が破裂するため
  2. B脂肪は腸管で全く吸収されないため、カロリーをゼロにできるから
  3. Cがん細胞は炭水化物を主なエネルギーとする一方、脂肪をエネルギーとして利用するのが苦手だから
  4. D脂肪を与えると宿主の体温が異常に上昇し、熱でがん細胞を焼き殺せるため
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正解:Cがん細胞は炭水化物を主なエネルギーとする一方、脂肪をエネルギーとして利用するのが苦手だから

がん細胞はブドウ糖への依存度が高い一方、脂肪酸は宿主のエネルギー源として利用しやすいため、炭水化物を抑え、良質な脂質を活用する考え方があります。

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533犬の「問題行動」を解決するための食事の役割として、正しい認識はどれか

  1. A食事を高級なものに変えれば、トレーニングをしなくてもすべての問題行動が翌日には治る
  2. B食事の内容や与え方を見直すことは、欲求不満の軽減や精神の安定に寄与し、行動治療の重要な補助手段となる
  3. Cしつけに食事やフードを報酬として使うことは、犬を卑しくするため厳禁である
  4. D問題行動はすべて遺伝なので、食事が行動に影響を与えることは一切ない
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正解:B食事の内容や与え方を見直すことは、欲求不満の軽減や精神の安定に寄与し、行動治療の重要な補助手段となる

食事環境の改善(採食時間の延長や栄養バランスの適正化)は、退屈やストレスを軽減し、問題行動のベースにある不安や欲求不満を和らげる効果があります。

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534犬のトレーニングにおいて、フードや「おやつ」を報酬として使う際の注意点として適切なものはどれか

  1. A1日の総カロリー計算には含めず、好きなだけ与えてよい
  2. Bおやつのカロリーも1日の摂取エネルギーに含め、主食の量を調整して肥満を防ぐ
  3. Cおやつは必ず人間の食べるケーキやチョコレートを与えるべきである
  4. Dトレーニングが成功しなくても、かわいそうなので先におやつを与える
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正解:Bおやつのカロリーも1日の摂取エネルギーに含め、主食の量を調整して肥満を防ぐ

おやつはしつけの強力なモチベーションになりますが、カロリーが高いため、与えた分だけ主食を減らすなどして肥満を予防するカロリー管理が不可欠です。

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535犬が「拾い食い」をする問題行動に対する、散歩中の給餌テクニック(ハンドフィード)の目的はどれか

  1. Aお腹を壊させて、外の食べ物は危険だと学習させるため
  2. B飼い主の手からフードをもらうことで「飼い主に注目すれば良いことがある」と学習させ、地面への執着をそらすため
  3. C歩きながら食べさせることで、消化を極限まで早めるため
  4. D拾い食いした瞬間にフードを投げつけ、罰を与えるため
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正解:B飼い主の手からフードをもらうことで「飼い主に注目すれば良いことがある」と学習させ、地面への執着をそらすため

名前を呼んで手からフードを与えることで、犬の意識を「地面の落ちているもの」から「飼い主」へ向けさせ、拾い食いを未然に防ぐ行動修正法です。

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536犬と猫における「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」の評価基準に関する記述で、正しいものはどれか

  1. ABCSだけで筋肉の減少(サルコペニア)も正確に評価できる
  2. BBCSは脂肪の蓄積量を評価するものであり、筋肉量についてはMCS(マッスル・コンディション・スコア)を併用して評価すべきである
  3. CBCSが低ければ低いほど、長寿になることが証明されている
  4. DBCSの評価は、動物の顔つきと目の輝きだけで決定される
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正解:BBCSは脂肪の蓄積量を評価するものであり、筋肉量についてはMCS(マッスル・コンディション・スコア)を併用して評価すべきである

BCSは主に皮下脂肪の量で体型を評価しますが、筋肉の萎縮は隠れてしまうことがあるため、筋肉量を専用に評価するMCSとの併用が推奨されます。

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537BSE(牛海綿状脳症)の原因とされる病原体様因子はどれか

  1. Aウイルス
  2. B細菌
  3. C真菌(カビ)
  4. D異常プリオンタンパク質
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正解:D異常プリオンタンパク質

BSEは細菌やウイルスではなく、「プリオン」と呼ばれる感染性を持った異常なタンパク質が脳に蓄積してスポンジ状の破壊を引き起こす病気です。

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538動物由来感染症(ズーノーシス)への一般的な対策として、ペットを飼育する家庭で推奨されない行動はどれか

  1. A過剰なスキンシップ(口移しでエサを与える、キスをするなど)を避ける
  2. Bペットのトイレやケージを定期的に掃除し、清潔を保つ
  3. Cペットに定期的な駆虫薬の投与や必要なワクチン接種を行う
  4. Dペットを常に無菌室に閉じ込め、家族を含めて誰とも接触させないようにする
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正解:Dペットを常に無菌室に閉じ込め、家族を含めて誰とも接触させないようにする

ペットとの適切な触れ合いは双方の福祉に重要です。過剰なスキンシップを避け、手洗いや衛生管理などの「基本的な予防策」を実行することが現実的かつ効果的です。

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539AAHAの栄養評価ガイドラインにおいて、「追加評価(綿密な栄養評価)」の対象となる動物はどれか

  1. A来院したすべての健康な子犬と子猫
  2. Bスクリーニング評価で理想的なBCSとMCSを示した成犬
  3. Cスクリーニング評価で「極端な削痩」や「原因不明の消化器症状」などの危険因子が認められた動物
  4. D予防接種を受けに来ただけで、健康上の問題が全くないすべての動物
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正解:Cスクリーニング評価で「極端な削痩」や「原因不明の消化器症状」などの危険因子が認められた動物

追加評価は、最初のスクリーニングで栄養不良や疾患のリスク(危険因子)が疑われた動物に対して、食事歴や血液検査などを詳細に行うステップです。

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540狂犬病ウイルスが、動物からヒトへ感染する最も主要な経路はどれか

  1. A感染した動物の便が乾燥し、空気中に舞ったものを吸い込む(空気感染)
  2. B感染した動物の肉を、中心まで加熱せずに食べる(経口感染)
  3. C感染した動物に咬まれ、その唾液に含まれるウイルスが傷口から侵入する(接触・経皮感染)
  4. D感染した動物と同じプールで泳ぐ(水系感染)
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正解:C感染した動物に咬まれ、その唾液に含まれるウイルスが傷口から侵入する(接触・経皮感染)

狂犬病は、発症した動物の唾液中に多量のウイルスが含まれており、咬傷(咬まれること)によって直接体内にウイルスが侵入することで感染します。

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541レプトスピラ症の主な感染源となる動物と、その媒介経路として正しいものはどれか

  1. Aハトのフンが乾燥して空気中を漂う
  2. Bネズミなどの野生動物の尿で汚染された水や土壌から皮膚を通して感染する
  3. C蚊が媒介して血液から感染する
  4. D深海魚の生焼けの肉を食べることで感染する
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正解:Bネズミなどの野生動物の尿で汚染された水や土壌から皮膚を通して感染する

レプトスピラ菌は保菌動物(主にネズミ)の尿中に排泄され、その尿で汚染された水たまりや土壌にヒトやイヌが触れることで、皮膚や粘膜から感染します。

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542ヒゼンダニによる「疥癬(かいせん)」が動物からヒトへ感染した場合の特徴として正しいものはどれか

  1. Aヒトの皮膚の上で爆発的に増殖し、数年間治らない
  2. Bヒトの皮膚では長期間生きられないため、動物側の治療を行えばヒトの症状も自然に治まる
  3. Cヒトの体内に侵入して肝臓を破壊する
  4. D一度感染すると、ヒトの遺伝子が書き換えられ一生かゆみが続く
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正解:Bヒトの皮膚では長期間生きられないため、動物側の治療を行えばヒトの症状も自然に治まる

イヌやネコのヒゼンダニはヒトの皮膚を好まないため、一時的に赤いポツポツやかゆみを起こしますが、感染源であるペットの治療が完了すればヒトの症状も消失します。

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543皮膚糸状菌症(リングワーム)の主な症状と原因として正しいものはどれか

  1. Aウイルスが原因で、全身の毛が一日で抜け落ちる
  2. Bカビ(真菌)が原因で、円形の脱毛やかゆみ、フケが見られる
  3. C細菌が原因で、皮膚の下に大量の膿がたまる
  4. D寄生虫が原因で、皮膚が黒く硬く象のように変わる
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正解:Bカビ(真菌)が原因で、円形の脱毛やかゆみ、フケが見られる

皮膚糸状菌はカビの一種であり、感染すると特徴的な円形(リング状)の脱毛病変を形成し、ヒトにも接触によって感染(水虫のような症状)します。

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544オウム病を防ぐための飼育環境の管理として、最も効果的な行動はどれか

  1. A鳥かごを常に密閉し、一切換気を行わない
  2. B鳥の糞便が乾燥して粉塵になる前に、こまめに清掃し清潔を保つ
  3. C鳥に大量のアルコールを飲ませて体内から消毒する
  4. D鳥の羽をすべて抜いてカビの繁殖を防ぐ
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正解:B鳥の糞便が乾燥して粉塵になる前に、こまめに清掃し清潔を保つ

オウム病の病原体は乾燥した糞便などとともに空気中を舞うため、糞便が乾燥して粉じん化する前に、湿らせて拭き取るなどの清掃が予防に役立ちます。

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545関節軟骨の修復能力についての記述で、正しいものはどれか

  1. A血管が豊富に存在するため、傷ついても数日で完全に元通りになる
  2. B一度傷つくと硝子軟骨としては再生しにくく、力学的に弱い線維軟骨に置き換わる傾向がある
  3. C細胞分裂が非常に活発なため、削れてもすぐに新しい軟骨が盛り上がってくる
  4. Dカルシウムを与え続ければ、関節軟骨は骨と同じ硬さになり絶対にすり減らなくなる
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正解:B一度傷つくと硝子軟骨としては再生しにくく、力学的に弱い線維軟骨に置き換わる傾向がある

関節軟骨(硝子軟骨)は血管がなく細胞も少ないため自己修復能力が極めて低く、損傷すると強度の劣る線維軟骨で埋め合わされるため、変形性関節症に進行しやすくなります。

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546病院や施設における「手指衛生(手洗い)」の重要性について、正しい記述はどれか

  1. A手袋をしていれば、手洗いは一生しなくてもよい
  2. B目に見える汚れがない場合は、手洗いは全く意味がない
  3. C感染経路を断ち切るための最も基本的かつ重要な手段である
  4. Dアルコール消毒をすれば、便が手に付いていても水洗いは不要である
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正解:C感染経路を断ち切るための最も基本的かつ重要な手段である

病原体の多くは手指を介して伝播する(接触感染)ため、適切なタイミングと方法での手洗いは、あらゆる感染予防の基礎となります。

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547手洗い後の乾燥方法として、感染予防の観点から最も推奨されるものはどれか

  1. A備え付けの共用タオルで拭く
  2. B自分の衣服やズボンで拭く
  3. C使い捨てのペーパータオルで完全に拭き取る
  4. D濡れたまま自然乾燥させる
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正解:C使い捨てのペーパータオルで完全に拭き取る

共用タオルは細菌の温床になりやすいため、清潔な使い捨てペーパータオルを使用してしっかりと水分を拭き取ることが交差感染を防ぐために重要です。

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548プロテオグリカンの構造において、「コアタンパク質」に多数結合している糖鎖の名称はどれか

  1. Aグリコーゲン
  2. Bグリコサミノグリカン(コンドロイチン硫酸など)
  3. Cアミロース
  4. Dセルロース
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正解:Bグリコサミノグリカン(コンドロイチン硫酸など)

プロテオグリカンは、中心となるコアタンパク質に、水分を保持する働きが強いグリコサミノグリカン(コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸など)が多数結合した構造をしています。

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549手術後の栄養管理において、RER(安静時エネルギー要求量)に掛ける「係数」の考え方として正しいものはどれか

  1. A手術のダメージ(侵襲)の度合いに応じて、RERより高い数値(1.25~1.35など)を掛けて必要なエネルギーを算出する
  2. B手術後は動かないため、RERの半分の係数(0.5)を掛ける
  3. Cどんな手術でも必ず一律でRERの3倍のエネルギーを与える
  4. D術後1週間は係数をゼロにし、完全絶食させる
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正解:A手術のダメージ(侵襲)の度合いに応じて、RERより高い数値(1.25~1.35など)を掛けて必要なエネルギーを算出する

外科手術は組織の修復などに多大なエネルギーを消費するため、通常の安静時よりも高い係数を掛けて術後の目標エネルギー要求量を決定します。

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550腫瘍細胞が放出する物質や、宿主の免疫反応によって引き起こされる「炎症」が、がん性悪液質に与える影響はどれか

  1. A炎症性サイトカインが代謝を異常に亢進させ、筋肉の分解や食欲不振を促進する
  2. B炎症によって血流が良くなり、宿主の食欲が劇的に増進する
  3. C炎症物質ががん細胞だけを標的にして溶かすため、悪液質は自然に治癒する
  4. D炎症が起きると体温が下がり、基礎代謝が半分以下になる
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正解:A炎症性サイトカインが代謝を異常に亢進させ、筋肉の分解や食欲不振を促進する

がん細胞や免疫細胞から分泌される炎症性サイトカイン(TNF-αなど)は、脳に作用して食欲を奪い、筋肉のタンパク質分解を加速させて悪液質を進行させます。

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551犬や猫の「摂食行動」において、環境が退屈で活動が制限されることが引き起こす問題として正しいものはどれか

  1. A代謝が完全に停止し、必要な栄養素がゼロになる
  2. Bストレスや欲求不満が溜まり、食餌以外の異常な行動や問題行動の原因となる
  3. C狩猟本能が消滅し、二度と獲物を追いかけなくなる
  4. D消化能力が著しく向上し、何を食べても消化できるようになる
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正解:Bストレスや欲求不満が溜まり、食餌以外の異常な行動や問題行動の原因となる

動物本来の行動や欲求を発現できない環境は、退屈や欲求不満を生み、それが異食や過食、攻撃行動などの問題行動を誘発する引き金となります。

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552AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めたプロトコルによる給与試験とは、どのような目的があるか

  1. Aペットフードの味だけを競い合う大会のこと
  2. B実際の動物にそのフードを長期間与えて、健康状態や栄養充足が維持されることを実証するため
  3. C飼い主がどれくらい楽しんで食事を与えられるかをテストすること
  4. Dすべてのペットフードを混ぜ合わせて給与しても安全かを証明すること
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正解:B実際の動物にそのフードを長期間与えて、健康状態や栄養充足が維持されることを実証するため

AAFCOの給与試験は、フードが長期間の給与において健康を維持する栄養プロファイルを有しているかを、科学的な手順で裏付けるための重要な試験です。

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553関節軟骨の代謝において、「軟骨細胞」の主要な役割はどれか

  1. A血管を作り出し、関節に酸素を供給する
  2. B軟骨基質(コラーゲンやプロテオグリカン)を常に作り替え、組織の恒常性を維持する
  3. C神経を伸ばし、痛みを感じ取れるようにする
  4. D他の部位から脂肪を運び込み、関節の潤滑油を作る
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正解:B軟骨基質(コラーゲンやプロテオグリカン)を常に作り替え、組織の恒常性を維持する

軟骨細胞は数が少ないながらも、分解された基質を修復・補充する代謝を担っており、このバランスが崩れると関節の変形が進行します。

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554栄養評価ガイドラインにおいて、動物の「危険因子」として考慮すべき状況の例として誤っているものはどれか

  1. A高齢である
  2. B妊娠・授乳中である
  3. C現在、健康で非常に若い成犬である
  4. D重度の慢性疾患がある
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正解:C現在、健康で非常に若い成犬である

非常に若い健康な成犬は通常のリスク層ですが、高齢や妊娠、慢性疾患がある場合は、栄養バランスの崩れが健康を害しやすいため、より厳密な評価が必要です。

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555がん性悪液質において、なぜ炭水化物の過剰摂取が宿主に不利に働くことがあるのか

  1. A炭水化物が多すぎると、がん細胞が肥大化して破裂するから
  2. Bがん細胞の解糖系をさらに活発にさせ、宿主を疲弊させるCori回路を助長するから
  3. C炭水化物がすべて脂肪として蓄積され、即座に肥満になるから
  4. D炭水化物が胃酸を過剰に分泌させ、消化管を溶かすから
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正解:Bがん細胞の解糖系をさらに活発にさせ、宿主を疲弊させるCori回路を助長するから

がん細胞の糖代謝を助長することは、宿主の筋肉や脂肪の消耗を早め、悪液質を加速させる要因となるため、がん治療中の栄養管理では炭水化物の量と質が考慮されます。

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556手術後の動物に「経鼻カテーテル」を留置する際、利点となる要素はどれか

  1. A全身麻酔なしで比較的簡単に装着できるため、麻酔のリスクが高い動物にも使用可能である
  2. Bチューブが太いため、硬いドライフードをそのまま流し込める
  3. C装着したまま一生涯生活できるため、二度と食事の準備が不要になる
  4. D装着すると動物の攻撃性が完全に消滅するため
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正解:A全身麻酔なしで比較的簡単に装着できるため、麻酔のリスクが高い動物にも使用可能である

経鼻カテーテルは簡易的な装着が可能であるため、手術後の回復期で体力が低下している動物や、麻酔のリスクを避けたい症例に対して非常に有効な栄養供給手段となります。

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557皮膚糸状菌症(リングワーム)の感染源として、特に注意すべき場所はどれか

  1. A清潔に保たれた無菌の病院内
  2. B多頭飼育や保護施設など、感染動物との接触機会が多い環境
  3. C栄養が非常に豊富で太った動物ばかりがいる家庭
  4. D毎日シャンプーを欠かさない清潔な家庭
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正解:B多頭飼育や保護施設など、感染動物との接触機会が多い環境

皮膚糸状菌は感染動物との直接接触や、毛やフケが落ちている場所を介して広がるため、多数の動物が密集する環境や保護施設では特に対策が重要です。

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558「適正なタンパク質含量」の食事について、なぜ猫は犬よりも高いタンパク質を必要とするのか

  1. A猫の代謝が常に高負荷だから
  2. B猫の体内におけるタンパク質の分解酵素(トランスアミナーゼ)の活性が高く、タンパク質を効率よくエネルギー利用するよう進化しているから
  3. C犬はタンパク質を毒として排泄するから
  4. D猫は肉を食べないとすぐに重篤な症状を起こすから
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正解:B猫の体内におけるタンパク質の分解酵素(トランスアミナーゼ)の活性が高く、タンパク質を効率よくエネルギー利用するよう進化しているから

猫は肉食動物としてタンパク質をエネルギー源として利用する代謝が発達しているため、犬より高いタンパク質要求量を持ちます。

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559関節の痛みを管理する際、「運動制限」と「体重管理」が同時に推奨される理由はどれか

  1. A関節の炎症を促進するため
  2. B体重を減らすことで関節への機械的負荷を減らし、運動制限により急性炎症を抑えるため
  3. C関節を固まらせて痛みを感じなくさせるため
  4. D運動制限で筋肉を完全に消失させるため
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正解:B体重を減らすことで関節への機械的負荷を減らし、運動制限により急性炎症を抑えるため

関節症の治療においては、過剰な負担を避けるための体重管理と、炎症が起きている時の安静(運動制限)を組み合わせることが痛みの緩和に直結します。

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