登録日本語教員試験 ⑧ 日本語文法①(統語・品詞・助詞)

日本語文法の前半として、文の構造(統語)・品詞・助詞を学ぶ分野です。品詞分類、格助詞・取り立て助詞などの助詞の働き、文の成分や語順、学校文法と日本語教育文法の違いが頻出です。日本語教育の現場で必須となる文法知識が問われます。助詞の用法は学習者がつまずきやすく出題も多いため、それぞれの助詞が表す意味・機能を例文とともに整理し、正確に説明できるようにしておくことが重要です。

この分野の問題59問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

411語や形態素の配列に関わる構造をいい、こうした構造などを考察する言語学の分野を何というか。

  1. A統語論
  2. B意味論
  3. C形態論
  4. D音韻論
正解と解説を見る

正解:A統語論

語や形態素の配列に関わる構造を統語構造といい、これを考察する分野を統語論もしくは構文論と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

412統語構造に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. A文の表面的な文字配列のみを指し、抽象的な意味合いは一切含まれない。
  2. B文の音声化には関わるが、文字化される際には考慮されない概念である。
  3. Cどのような文脈であっても、常に一通りの意味解釈しか生み出さない。
  4. D文中の単語の意味が分からなくても、構造から意味をある程度推論できる。
正解と解説を見る

正解:D文中の単語の意味が分からなくても、構造から意味をある程度推論できる。

統語構造は抽象的なものであり、単語の意味を知らなくても構造的な知識から意味を推論する手助けとなります。

この問題の解説ページを開く →

413文法関係と格関係の違いについて、最も適当なものはどれか。

  1. A日本語において主格を示す格助詞は、いかなる場合も主語として機能する。
  2. B文法関係は名詞にのみ適用される概念であり、格関係は動詞などにも適用される。
  3. C文法関係は主語などの構造的な働きを指し、格関係は名詞句の形態的な表示に関わる。
  4. D日本語教育では、文法関係と格関係を完全に同一の概念として扱うことが推奨される。
正解と解説を見る

正解:C文法関係は主語などの構造的な働きを指し、格関係は名詞句の形態的な表示に関わる。

文法関係は文における構造的な働きに注目したものであり、格関係は文中での形態的な表示に関わるものです。

この問題の解説ページを開く →

414学校文法と日本語教育における文法の違いについて、最も適当なものはどれか。

  1. A学校文法は話し言葉を中心に分析し、日本語教育の文法は書き言葉のみを分析する。
  2. B学校文法は既にある文を分析し、日本語教育の文法はゼロから新しい文を作るためである。
  3. C学校文法は外国語としての日本語を分析し、日本語教育の文法は母語としての日本語を分析する。
  4. D学校文法は文法的に誤った文を分析し、日本語教育の文法は正しい文のみを対象とする。
正解と解説を見る

正解:B学校文法は既にある文を分析し、日本語教育の文法はゼロから新しい文を作るためである。

学校文法は存在する文を分解するための文法ですが、日本語教育における文法は学習者がゼロから新しい文を作り上げるための文法です。

この問題の解説ページを開く →

415日本語教育における品詞の指導上の留意点として、最も適当なものはどれか。

  1. A学習者の混乱を避けるため、同じ単語が複数の品詞として機能する例外的な用法は教えない。
  2. B学校文法で示されている細かな品詞分類をそのまま導入し、理論的な理解を深めさせる。
  3. C単語を厳密な品詞に分類すること自体を目的とせず、文型における文法的な働きを重視する。
  4. D名詞と形容詞の境界は曖昧であるため、初級段階では両者を区別せずにまとめて指導する。
正解と解説を見る

正解:C単語を厳密な品詞に分類すること自体を目的とせず、文型における文法的な働きを重視する。

日本語教育では分類すること自体が目的ではなく、文構造を説明する際にどのような働きをするかを重視します。

この問題の解説ページを開く →

416「家」「学校」「机」などのように、具体的な内容を表す名詞を何というか。

  1. A具体名詞
  2. B抽象名詞
  3. C固有名詞
  4. D形式名詞
正解と解説を見る

正解:A具体名詞

「家」「机」など具体的な内容を表すものを具体名詞、「夢」「愛」など抽象的な内容を表すものを抽象名詞と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

417有情名詞と無情名詞の区別が文法的に関わってくる代表的な表現はどれか。

  1. A「〜ていく/〜てくる」を用いた方向性の表現
  2. B「〜は/〜が」を用いた主題提示の表現
  3. C「〜だろう/〜かもしれない」を用いた推量の表現
  4. D「いる/ある」を用いた存在文の表現
正解と解説を見る

正解:D「いる/ある」を用いた存在文の表現

生物かどうか、意志性があるかどうかという有情・無情の区別は、「いる/ある」を用いた存在文などで必要となります。

この問題の解説ページを開く →

418時を表す名詞のうち、格助詞「に」を伴わないものの例として最も適当なものはどれか。

  1. A2025年
  2. B明日
  3. C10月
  4. D17時
正解と解説を見る

正解:B明日

「今」を基準に相対的に時間が決まる「明日」「昨日」「来年」などは、格助詞「に」を伴いません。

この問題の解説ページを開く →

419現場指示において、話し手と聞き手が接近しており両者が対立しない「共有の場」が形成される場合、「こ」系列は何を指すか。

  1. A話し手の領域にあるが聞き手の領域にはないもの
  2. B話し手と聞き手の領域から少し離れたところにあるもの
  3. C話し手と聞き手の領域にあるもの
  4. D話し手と聞き手の両者から遠く離れたところにあるもの
正解と解説を見る

正解:C話し手と聞き手の領域にあるもの

話し手と聞き手が対立しない領域では、「こ」は話し手と聞き手両方の領域にあるものを指します。

この問題の解説ページを開く →

420文脈指示において、話し手と聞き手が共に知っている事柄について話す場合、一般的にどの指示詞が用いられるか。

  1. A「あ」系列
  2. B「そ」系列
  3. C「こ」系列
  4. D「ど」系列
正解と解説を見る

正解:A「あ」系列

文脈指示において、話し手と聞き手が共に知っていること(共通認識)について話す場合は「あ」を用います。

この問題の解説ページを開く →

421日本語教育において、形容詞は文法的な振る舞いから大きく2種類に分類される。その2つとは何か。

  1. A評価形容詞と程度形容詞
  2. B感情形容詞と感覚形容詞
  3. C属性形容詞と状態形容詞
  4. Dイ形容詞とナ形容詞
正解と解説を見る

正解:Dイ形容詞とナ形容詞

日本語教育では、働きが同じであることを理由に、イ形容詞とナ形容詞の2種類に分類して扱います。

この問題の解説ページを開く →

422「元気」や「有名」などの語を名詞に接続させる際、日本語教育において最も重視される分類基準は何か。

  1. Aその語が表す意味内容が主観的であるか客観的であるかという意味的な違い。
  2. B「〜な+名詞」となるか「〜の+名詞」となるかという接続の仕方の違い。
  3. C話し言葉で頻繁に用いられるか、書き言葉で用いられるかという文体的な違い。
  4. D古代日本語においてどのような活用をしていたかという歴史的・語源的な違い。
正解と解説を見る

正解:B「〜な+名詞」となるか「〜の+名詞」となるかという接続の仕方の違い。

学習者にとっては細かな分類よりも、「〜な」で接続するか「〜の」で接続するかという違いが重要です。

この問題の解説ページを開く →

423感情・感覚形容詞を三人称の主語に用いる場合、通常どのような表現を加える必要があるか。

  1. A「〜たい」「〜ほしい」など話者の願望を示す表現。
  2. B特別な表現を加える必要はなく、一人称と同じように用いる。
  3. C「〜べきだ」「〜はずだ」など話者の確信を示す表現。
  4. D「〜そうだ」「〜らしい」など外からの判断を示す表現。
正解と解説を見る

正解:D「〜そうだ」「〜らしい」など外からの判断を示す表現。

感情・感覚形容詞は一人称の表現に限られるという制約があり、三人称の場合は様子を外面から判断する表現を加える必要があります。

この問題の解説ページを開く →

424ヨーロッパ言語の代名詞と比較した日本語の代名詞の特徴について、最も適当なものはどれか。

  1. Aどのような人物に対しても、常に一つの決まった代名詞で言い換える。
  2. B代名詞の数が非常に多く、状況や人間関係によって使い分けられる。
  3. C二人称や三人称の代名詞は全く存在せず、名前でのみ呼び合う。
  4. D職業や役職を表す名詞を、代名詞の代わりとして用いることはない。
正解と解説を見る

正解:B代名詞の数が非常に多く、状況や人間関係によって使い分けられる。

日本語の代名詞は数が多く、相手との関係性や状況によって特有の意味を持ち使い分けられる特徴があります。

この問題の解説ページを開く →

425「ところ」「ため」「はず」などのように、実質的な意味を持たず単独では主語や述語になれない名詞を何というか。

  1. A形式名詞
  2. B抽象名詞
  3. C無情名詞
  4. D数量詞
正解と解説を見る

正解:A形式名詞

実質的な意味を持たず、何らかの修飾を受ける形で用いられる名詞を形式名詞と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

426活用がなく、専ら名詞を修飾する機能のみを持つ品詞はどれか。

  1. A接続詞
  2. B連体詞
  3. C助動詞
  4. D副詞
正解と解説を見る

正解:B連体詞

連体修飾だけの機能を持ち、活用のない語をとくに連体詞と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

427日本語の動詞が形容詞と大きく異なる文法的な特徴として、最も適当なものはどれか。

  1. A時の進行や完了を表す活用形を持つ点。
  2. B文の述語として機能することができる点。
  3. C格助詞を伴って名詞を修飾できる点。
  4. D意味的に主観的な感情のみを表す点。
正解と解説を見る

正解:A時の進行や完了を表す活用形を持つ点。

動詞は時の進行や完了、受身、使役などの文法的な機能に応じた活用を持ちますが、形容詞にはそれがありません。

この問題の解説ページを開く →

428副詞の文法的な特徴に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. A文を成立させるために欠かせない必須の成分である。
  2. B常に修飾する対象の直前に置かれ、位置が固定される。
  3. C活用があり、修飾する語によって語尾が変化する。
  4. D語順の自由度が高く、文中の様々な位置に現れる。
正解と解説を見る

正解:D語順の自由度が高く、文中の様々な位置に現れる。

副詞は文の構造上はあってもなくてもよい任意の要素であり、文中の位置の自由度が高い(語順が固定されていない)のが特徴です。

この問題の解説ページを開く →

429程度副詞が修飾できる品詞の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。

  1. A形容詞・動詞・名詞
  2. B形容詞・助詞・助動詞
  3. C動詞・接続詞・連体詞
  4. D名詞・代名詞・感動詞
正解と解説を見る

正解:A形容詞・動詞・名詞

程度副詞は形容詞と親和性が高いですが、それ以外にも動詞、情態副詞、名詞(ずっと昔など)を修飾することができます。

この問題の解説ページを開く →

430「決して」「たぶん」「もし」などのように、後ろの述語の特定の表現(打消しや推量など)と呼応して用いられる副詞を何というか。

  1. A程度副詞
  2. B陳述副詞
  3. C情態副詞
  4. D評価副詞
正解と解説を見る

正解:B陳述副詞

打消しや推量、仮定などの表現で後ろの述語などと呼応する副詞を陳述副詞(または呼応副詞)と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

431接続詞の分類において、「さて」「ところで」「ときに」などはどの用法に該当するか。

  1. A順接
  2. B逆接
  3. C転換
  4. D対比
正解と解説を見る

正解:C転換

「さて」「ところで」などは、話題を変える際に用いられるため「転換」の接続詞に分類されます。

この問題の解説ページを開く →

432動詞の「ル形(非過去形)」が表す意味合いについて、最も適当なものはどれか。

  1. A状態動詞も動き動詞も、未来の事態を表す。
  2. B状態動詞は現在の事態、動き動詞は未来の事態を表す。
  3. C状態動詞も動き動詞も、現在の事態を表す。
  4. D状態動詞は過去の事態、動き動詞は現在の事態を表す。
正解と解説を見る

正解:B状態動詞は現在の事態、動き動詞は未来の事態を表す。

状態動詞の非過去形(ル形)は現在の事態を表すのに対し、動き動詞の非過去形(ル形)は未来の事態を表します。

この問題の解説ページを開く →

433「テイル形(動詞+ている)」にした際、動作の進行ではなく、変化の結果の状態が続いていることを表す動詞はどれか。

  1. A食べる
  2. B遊ぶ
  3. C壊れる
  4. D考える
正解と解説を見る

正解:C壊れる

「壊れる」などの変化動詞は、テイル形にすることで変化の結果の状態が続いていることを表します。

この問題の解説ページを開く →

434移動動詞を用いた文において、移動の「経路」を表す場合に一般的に用いられる格助詞はどれか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
正解と解説を見る

正解:C

「廊下を歩く」などのように、移動動詞において経路を重視する場合は格助詞「を」が用いられます。

この問題の解説ページを開く →

435意志動詞と無意志動詞の文法的な違いについて、最も適当な記述はどれか。

  1. A意志動詞は可能表現を作れないが、無意志動詞は作ることができる。
  2. B意志動詞は過去形にできないが、無意志動詞は過去形にできる。
  3. C無意志動詞は丁寧表現にできないが、意志動詞は丁寧表現にできる。
  4. D無意志動詞は命令表現を作れないが、意志動詞は作ることができる。
正解と解説を見る

正解:D無意志動詞は命令表現を作れないが、意志動詞は作ることができる。

無意志動詞は主語の意志で動作をコントロールできないため、「〜しろ」などの命令表現を作ることができません。

この問題の解説ページを開く →

436次のうち、下線部の動詞が本来の意味を失い、「補助動詞」として機能している文はどれか。

  1. A窓を開けて、外の景色を見る。
  2. B買ったばかりのカメラで写真を撮る。
  3. Cわからないので、辞書を引いてみる。
  4. D友人と一緒に美術館で絵画を見る。
正解と解説を見る

正解:Cわからないので、辞書を引いてみる。

「辞書を引いてみる」の「みる」は視覚情報を得る本来の意味を失い、「試す」という補助的な意味になっているため補助動詞です。

この問題の解説ページを開く →

437日本語教育における動詞の「1グループ(五段活用動詞)」の主な特徴はどれか。

  1. Aテ形やタ形を作る際に、音便が発生する点。
  2. B語幹が母音で終わり、活用が最も規則的である点。
  3. C「来る」と「する」の2語のみが該当する点。
  4. Dすべての動詞が「〜ル」という形で終わる点。
正解と解説を見る

正解:Aテ形やタ形を作る際に、音便が発生する点。

1グループの動詞は語幹が子音で終わり、テ形やタ形に接続する際に撥音便や促音便などの音便が発生するため活用が複雑です。

この問題の解説ページを開く →

438日本語教育文法における「マス形」や「テ形」は、学校文法ではどの活用形に該当することが多いか。

  1. A未然形
  2. B終止形
  3. C仮定形
  4. D連用形
正解と解説を見る

正解:D連用形

日本語教育の「マス形」「テ形」「タ形」は、学校文法の分類においては「連用形」に該当します。

この問題の解説ページを開く →

439初級の日本語教育において、「タ形」を「過去形」と呼ばない主な理由は何か。

  1. A初級の学習者には「過去」という概念自体が難しいため。
  2. B未来の事柄の条件を表す場合など、過去以外の用法があるため。
  3. C丁寧な表現を作る際に「過去」という名称が不適切だから。
  4. D形容詞や名詞には過去の表現が存在せず統一できないため。
正解と解説を見る

正解:B未来の事柄の条件を表す場合など、過去以外の用法があるため。

「来週会ったときに」のように、時制が未来であってもタ形が用いられることがあり、「過去形」と呼ぶと混乱を招くためです。

この問題の解説ページを開く →

440多数ある1グループと2グループの動詞を見分ける方法として、動詞をナイ形にする手法がある。このときの判定基準として正しいものはどれか。

  1. A「-i ナイ」になれば1グループ、「-a ナイ」「-e ナイ」になれば2グループである。
  2. B「-e ナイ」になれば1グループ、「-a ナイ」「-i ナイ」になれば2グループである。
  3. C「-a ナイ」になれば1グループ、「-i ナイ」「-e ナイ」になれば2グループである。
  4. D「-o ナイ」になれば1グループ、「-a ナイ」「-e ナイ」になれば2グループである。
正解と解説を見る

正解:C「-a ナイ」になれば1グループ、「-i ナイ」「-e ナイ」になれば2グループである。

動詞をナイ形にした際、直前の音が「a段(-aナイ)」になれば1グループ、「i段・e段(-iナイ・-eナイ)」になれば2グループと判定できます。

この問題の解説ページを開く →

4411グループ動詞をテ形にした際、「撥音便(〜んで)」となる動詞の辞書形の語末の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A「〜う、〜つ、〜る」
  2. B「〜く、〜ぐ、〜す」
  3. C「〜む、〜ぶ、〜ぬ」
  4. D「〜く、〜つ、〜る」
正解と解説を見る

正解:C「〜む、〜ぶ、〜ぬ」

辞書形の語末が「〜む、〜ぶ、〜ぬ」で終わる1グループ動詞は、テ形にすると「撥音便(〜んで)」になります。

この問題の解説ページを開く →

442辞書形の語末が「〜く」で終わる1グループ動詞は通常「イ音便」となるが、例外的に「促音便」となる動詞はどれか。

  1. A歩く
  2. B働く
  3. C行く
  4. D咲く
正解と解説を見る

正解:C行く

語末が「〜く」で終わる動詞の中で、「行く」だけは例外的に「行って」という促音便になります。

この問題の解説ページを開く →

443名詞に付き、その語が述語とどのような関係にあるかを示して文の骨格を作る働きを持つ助詞を何というか。

  1. A接続助詞
  2. B取り立て助詞
  3. C格助詞
  4. D並列助詞
正解と解説を見る

正解:C格助詞

「が」「を」「に」などの格助詞は、名詞と述語の関係を示し、文の骨格を作る重要な働きを持っています。

この問題の解説ページを開く →

444「取り立て助詞」の主な働きを説明したものとして、最も適当なものはどれか。

  1. A独立した2つの文を論理的な関係で結びつけ、接続の役割を果たす。
  2. B文の最後に付いて、話し手の同意や疑問などの気持ちを聞き手に伝える。
  3. C複数の名詞を対等な関係で並べ、列挙や選択の意図を明確にする。
  4. D他の要素との関係を背景に、文中の語に付いて意味を添える飾り付けをする。
正解と解説を見る

正解:D他の要素との関係を背景に、文中の語に付いて意味を添える飾り付けをする。

取り立て助詞は、格助詞によって組み立てられた骨格となる文に、新たに意味を加える(飾り付けをする)働きを持ちます。

この問題の解説ページを開く →

445接続詞と接続助詞の文法的な違いについて、最も適当なものはどれか。

  1. A接続詞は独立した2つの文を繋ぎ、接続助詞は文を切らずに従属節と主節を繋ぐ。
  2. B接続詞は書き言葉でのみ用いられ、接続助詞は話し言葉でのみ用いられる。
  3. C接続詞は動詞と動詞を繋ぎ、接続助詞は名詞と名詞を繋ぐ働きを持つ。
  4. D接続詞は文末にのみ置かれ、接続助詞は文頭にのみ置かれる特徴がある。
正解と解説を見る

正解:A接続詞は独立した2つの文を繋ぎ、接続助詞は文を切らずに従属節と主節を繋ぐ。

接続詞は「今日は日曜日です。しかし、会社に行きます。」のように文を切って繋ぎ、接続助詞は「今日は日曜日ですが、会社に行きます。」のように文を切らずに繋ぎます。

この問題の解説ページを開く →

446終助詞「ね」の代表的な用法として、最も適当なものはどれか。

  1. A聞き手に対して、動作の禁止や強い願望を一方的に主張する。
  2. B話し手と聞き手が共通して持っている情報を示し、同意を求める。
  3. C話し手だけが持っている情報を、それを知らない聞き手に新たに提供する。
  4. D自分自身への問いかけや、独り言としての深い詠嘆を表す。
正解と解説を見る

正解:B話し手と聞き手が共通して持っている情報を示し、同意を求める。

「ね」は、話し手と聞き手が共通して持っている情報を示して同意を求めたり、話し手が持っている情報の確認を行ったりする際に用いられます。

この問題の解説ページを開く →

447「〜に対して」「〜について」「〜によって」などのように、いくつかの語が複合して格助詞のような働きをするものを何というか。

  1. A複合並列詞
  2. B複合終助詞
  3. C複合格助詞
  4. D複合接続詞
正解と解説を見る

正解:C複合格助詞

複数の語(格助詞+動詞のテ形など)が複合して格助詞のような働きをするものを複合格助詞と呼びます。

この問題の解説ページを開く →

448日本語教育における基本文型の一つである「動詞文」の例として、適当なものはどれか。

  1. A昨日の夕方に降った雨はとても冷たかった。
  2. B私の現在の趣味は古い切手を集めることだ。
  3. C外国語を短期間で完璧に習得するのは大変である。
  4. D教室の机の上に学生が忘れた教科書があります。
正解と解説を見る

正解:D教室の机の上に学生が忘れた教科書があります。

「あります」は存在を表す動詞であり、述語が動詞であるためこの文は「動詞文」に分類されます。

この問題の解説ページを開く →

449格助詞「が」は一般的に動作の「主体」を表すが、述語の特性によっては「対象」を表す場合もある。対象を表している「が」を含む文はどれか。

  1. A遠くの空にとても美しい虹が架かっている。
  2. B私は甘いチョコレートケーキが食べたい。
  3. C突然、空が暗くなり激しい雨が降り出した。
  4. D公園のベンチで小さな子どもが遊んでいる。
正解と解説を見る

正解:B私は甘いチョコレートケーキが食べたい。

可能・願望(〜たい)・好き嫌いなどを表す述語の場合、「が」は動作の主体ではなく欲求の「対象」を表します。

この問題の解説ページを開く →

450格助詞「を」は様々な用法を持つが、移動の「起点」を表している文はどれか。

  1. A健康のために毎日近くの公園を散歩している。
  2. B今年の夏休みは海外の友人の家を訪問する。
  3. C学生が図書館で難しいレポートの課題を書く。
  4. D毎朝8時に住み慣れたアパートの部屋を出る。
正解と解説を見る

正解:D毎朝8時に住み慣れたアパートの部屋を出る。

「部屋を出る」の「を」は移動の出発点であり、「から」に置き換え可能な「起点」の用法です。

この問題の解説ページを開く →

451次の4つの文のうち、格助詞「に」の用法が他の3つと異なるものはどれか。

  1. A来週の金曜日の午後に重要な会議が始まります。
  2. B明日の夕方、駅前のデパートへ買い物に行きます。
  3. C私は去年の3月に海外赴任から日本へ帰国しました。
  4. D健康のために毎朝7時には必ず起きるようにしています。
正解と解説を見る

正解:B明日の夕方、駅前のデパートへ買い物に行きます。

「買い物に行きます」の「に」は移動の「目的」を表しますが、他の3つはすべて「時間」を表しています。

この問題の解説ページを開く →

452格助詞「から」が「原料・材料」を表している文はどれか。

  1. Aこの地方で作られる美味しいお酒は米からできる。
  2. B今後の予定については後ほど私から連絡します。
  3. C些細な意見の食い違いから大きな喧嘩になった。
  4. D誕生日に仲の良い友達から素敵な時計をもらう。
正解と解説を見る

正解:Aこの地方で作られる美味しいお酒は米からできる。

「米からできる」の「から」は、モノが作られる際の原料・材料を表しています。

この問題の解説ページを開く →

453格助詞「で」が「期限・限度」を表している文はどれか。

  1. A休日は駅前の広場で大きなフリーマーケットを開く。
  2. B台風による大雨の影響で新幹線の運行が止まっている。
  3. Cこの試験は制限時間があるので30分で解いてください。
  4. D毎朝、庭で採れた新鮮なフルーツでジュースを作る。
正解と解説を見る

正解:Cこの試験は制限時間があるので30分で解いてください。

「30分で解く」や「今週末で締め切る」などの「で」は、時間的な期限・限度を表しています。

この問題の解説ページを開く →

454日本語の初級レベルにおいて、名詞と述語の関係を示し「文の骨格」を作るために最も重要とされる助詞の種類はどれか。

  1. A取り立て助詞
  2. B終助詞
  3. C並列助詞
  4. D格助詞
正解と解説を見る

正解:D格助詞

初級の学習項目で活用とともに最も重要なのが格助詞であり、特に「が・を・に・で・から」が文の骨格を作る上で不可欠です。

この問題の解説ページを開く →

455文型「〜ことがある」において、動詞を「タ形(〜たことがある)」にした場合、一般的に何を表すか。

  1. A過去の習慣
  2. B動作の完了
  3. C過去の経験
  4. D頻度の少なさ
正解と解説を見る

正解:C過去の経験

「〜たことがある」とタ形を用いた場合は「経験」を表し、辞書形を用いた「〜ることがある」は「回数がゼロではないこと」を表します。

この問題の解説ページを開く →

456格助詞「に」が移動の「目的」を表している文はどれか。

  1. A友人に綺麗な花をあげる。
  2. B休日にデパートへ買い物に行く。
  3. C東京の郊外にある静かな町に住む。
  4. D毎朝必ず7時に起きるようにする。
正解と解説を見る

正解:B休日にデパートへ買い物に行く。

「買い物に行く」「遊びに出かける」などの「に」は、移動の目的を表します。

この問題の解説ページを開く →

457「人間関係に悩む」「バスに酔う」のように、心理的・生理的な変化に関係する動詞において、その原因や理由を表す格助詞はどれか。

  1. A
  2. Bから
  3. C
  4. D
正解と解説を見る

正解:C

心理的な変化や生理的な反応に関係する動詞(悩む、酔うなど)の原因・理由には、格助詞「に」が用いられます。

この問題の解説ページを開く →

458動詞が「思考」や「伝達」の意味を持つ場合に用いられ、その内容を引用する働きを持つ格助詞はどれか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
正解と解説を見る

正解:A

「これが一番良いと思う」「ありがとうと言った」のように、思考や伝達の内容を引用する場合は格助詞「と」が用いられます。

この問題の解説ページを開く →

459学習者が混同しやすい「動作の場所」を表す「で」と、「存在の場所」を表す「に」の使い分けとして、正しい文はどれか。

  1. Aジョンさんは有名な銀行で勤めている。
  2. Bジョンさんは北の寒い北海道で住んでいる。
  3. Cジョンさんは近くの広い公園に遊んでいる。
  4. Dジョンさんは駅前のコンビニで働いている。
正解と解説を見る

正解:Dジョンさんは駅前のコンビニで働いている。

「働く」は動作の場所であるため「で」を用いますが、「勤める」「住む」などは存在の場所として「に」を用いるのが一般的です。

この問題の解説ページを開く →

460「は」と「が」の文法的な機能の違いを説明したものとして、最も適当なものはどれか。

  1. A「は」は格助詞であり、「が」は取り立て助詞である。
  2. B「は」も「が」も格助詞であり、どちらも同じ働きを持つ。
  3. C「は」は文に意味を加える飾りであり、「が」は文の骨格を作る。
  4. D「は」は文の骨格を作り、「が」は文に特別な意味を加える。
正解と解説を見る

正解:C「は」は文に意味を加える飾りであり、「が」は文の骨格を作る。

「が」は格助詞として文の骨格を作り、「は」は取り立て助詞として骨格となる文に新たに意味を加える働きを持ちます。

この問題の解説ページを開く →

461動詞文(例:「妹が来た」)において、主語を示す「が」の代わりに取り立て助詞「は」を用いた場合(「妹は来た」)、文脈上どのような強調の意味合いが生じやすいか。

  1. A妹以外は来なかったという「対比」
  2. B単なる事実の描写である「中立叙述」
  3. C妹だけが来たという「排他」
  4. D他の要素を含める「同類・累加」
正解と解説を見る

正解:A妹以外は来なかったという「対比」

動詞文で取り立て助詞「は」を使うと、「妹は来た(が、他は来ない)」のような対比的な強調の意味合いが生じます。

この問題の解説ページを開く →

462名詞文や形容詞文(例:「月曜日が休みです」)において、基本となる「は」ではなく「が」を用いた場合、どのような強調の意味合いが生じるか。

  1. A他の要素を付け加える「累加」の意味合い
  2. B単なる事実をありのままに述べる「中立」の意味合い
  3. Cほかの要素ではなくそれであるという「排他」の意味合い
  4. Dほかの要素とは異なるという「対比」の意味合い
正解と解説を見る

正解:Cほかの要素ではなくそれであるという「排他」の意味合い

名詞文や形容詞文で「が」を使うと、「他の曜日ではなく月曜日である」というような排他的な強調の意味合いを持ちます。

この問題の解説ページを開く →

463「雨が降れば、中止です」のような従属節(条件や時などを表す節)の中での「は」と「が」の使用について、最も適当なものはどれか。

  1. A従属節の中では、一般的に「が」は使えず「は」が現れる。
  2. B従属節の中では、「は」と「が」が常にセットで用いられる。
  3. C従属節の中では、「は」も「が」も省略され無助詞となる。
  4. D従属節の中では、一般的に「は」は現れず「が」が使われる。
正解と解説を見る

正解:D従属節の中では、一般的に「は」は現れず「が」が使われる。

多くの場合、取り立て助詞「は」は従属節の中には現れず、格助詞の「が」が使われます。

この問題の解説ページを開く →

464昔話の冒頭「おじいさんがいました。おじいさんは山へ…」のように、談話において「は」と「が」が担う役割として最も適当なものはどれか。

  1. A「は」は聞き手にとっての新情報、「が」は既知の旧情報を提示する。
  2. B「が」は聞き手にとっての新情報、「は」は既知の旧情報を提示する。
  3. C「は」も「が」も常に新情報を提示するために用いられる。
  4. D「は」も「が」も常に旧情報を提示するために用いられる。
正解と解説を見る

正解:B「が」は聞き手にとっての新情報、「は」は既知の旧情報を提示する。

談話において、新しい情報(未知)は「が」で提示され、一度話に出た既知の情報(旧情報)は「は」で示されるのが一般的です。

この問題の解説ページを開く →

465日本語の文において、事柄などの客観的な部分を表す「命題」に対し、話者の気持ちや心的態度を表す部分を何というか。

  1. Aモダリティ
  2. Bアスペクト
  3. C主題
  4. Dテンス
正解と解説を見る

正解:Aモダリティ

文のうち客観的な事実を表す部分を命題と呼び、それを包み込むような話者の気持ちや態度を表す部分をモダリティと呼びます。

この問題の解説ページを開く →

466格助詞の付いた名詞句に主題を取り立てる「は」が付く場合、必ず消えて表面上現れなくなる格助詞の組み合わせはどれか。

  1. A「に」と「で」
  2. B「と」と「から」
  3. C「が」と「を」
  4. D「より」と「まで」
正解と解説を見る

正解:C「が」と「を」

格成分に「は」が付く際、「が」と「を」は原則として消えますが、それ以外の格助詞は「には」「では」のように残る場合があります。

この問題の解説ページを開く →

467「象は鼻が長い」という文の主題の現れ方として、元の命題のどの成分が主題として提示されたものと考えられるか。

  1. A「象の鼻」という成分のうち、前の部分(象)が主題として提示された。
  2. B「象の鼻」という成分のうち、後ろの部分(鼻)が主題として提示された。
  3. C「鼻が長い」という述語名詞の前の部分が、主題として提示された。
  4. D格成分と述語が一緒にまとめられ、全体が主題として提示された。
正解と解説を見る

正解:A「象の鼻」という成分のうち、前の部分(象)が主題として提示された。

「象の鼻が長い」という命題の中から、ガ格成分「象の鼻」の前の部分である「象」が主題として提示された構造と考えられます。

この問題の解説ページを開く →

468主題の「は」が持つ、格助詞にはない談話上の大きな特徴はどれか。

  1. A文末にのみ置かれ、聞き手への働きかけを強める効果がある点。
  2. B述語の活用形を強制的に変えさせ、文の構造を複雑にする点。
  3. Cどのような従属節の中にも自由に入り込み、意味を限定できる点。
  4. D次の主題が現れるまで、文を越えて主題として影響力を持ち続ける点。
正解と解説を見る

正解:D次の主題が現れるまで、文を越えて主題として影響力を持ち続ける点。

一度「は」で提示された主題は、次の主題が現れるまで複数の文を越えて談話全体の主題として影響力を持ちます。

この問題の解説ページを開く →

469日本語教育における、格助詞の使い分けの指導上の位置付けとして最も適当なものはどれか。

  1. A初級レベルでは回避し、上級のアカデミックレベルで初めて導入すべきである。
  2. B活用のルールと並んで、初級レベルで避けては通れない不可欠な文法知識である。
  3. C主題の「は」さえ習得できれば、格助詞の使い分けは明示的に指導しなくてもよい。
  4. D学習者が自然に習得するため、文法規則としての体系的な指導は不要である。
正解と解説を見る

正解:B活用のルールと並んで、初級レベルで避けては通れない不可欠な文法知識である。

格助詞の使い分けは動詞の活用ルールと並んで、初級レベルで避けては通れない非常に重要な文法知識と位置付けられています。

この問題の解説ページを開く →
登録日本語教員試験の全分野一覧へ戻る