コンプライアンス・オフィサー(銀行コース) ⑧ 金融機関経営

金融機関の経営・ガバナンスに関わるコンプライアンスを学ぶ分野です。内部統制システムの構築義務と取締役会の役割、金融商品取引法に基づく内部統制報告書、取締役の利益相反取引(自己取引・間接取引)と取締役会の承認手続、特別利害関係取締役の議決権、常務に従事する取締役の兼職に関する内閣総理大臣の認可などが頻出です。会社法と銀行法が交差する分野で、取締役が銀行から融資を受ける際の手続や兼職規制など、経営陣に求められる規律を体系的に理解することが求められます。

この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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289K銀行は内部統制システムの整備を検討している。銀行の内部統制システム構築義務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A銀行は資本金にかかわらず内部統制システムの構築は任意である。
  2. B内部統制システムは金融庁の許可を受けた場合のみ構築が義務づけられる。
  3. C内部統制システムの構築は監査役会設置会社にのみ義務づけられている。
  4. D銀行は会社法上の大会社に分類されるため、内部統制システムの構築が義務づけられている。
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正解:D銀行は会社法上の大会社に分類されるため、内部統制システムの構築が義務づけられている。

銀行は最低でも20億円の資本金が必要であり会社法上の大会社に分類されるため、内部統制システムの構築が義務づけられます。

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290内部統制システムの構築に関する大綱と細目の決定権限に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A大綱は取締役会で決定し、細目は代表取締役等が決定することができる。
  2. B大綱は代表取締役が決定し、細目は取締役会で決定する。
  3. C大綱も細目もすべて取締役会で決定しなければならない。
  4. D大綱は株主総会で決定し、細目は代表取締役が決定する。
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正解:A大綱は取締役会で決定し、細目は代表取締役等が決定することができる。

内部統制システムの構築に関する大綱は取締役会で決定しなければなりませんが、細目は大綱に従い代表取締役等が決定できます。

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291金融商品取引法に基づく内部統制報告書の提出について、最も適切なものはどれか。

  1. A内部統制報告書は、半期ごとに有価証券報告書とは別に金融庁長官に提出しなければならない。
  2. B内部統制報告書は、事業年度ごとに有価証券報告書と併せて内閣総理大臣に提出しなければならない。
  3. C内部統制報告書は、四半期ごとに有価証券報告書と併せて財務大臣に提出しなければならない。
  4. D内部統制報告書は、事業年度ごとに臨時報告書と併せて内閣総理大臣に提出しなければならない。
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正解:B内部統制報告書は、事業年度ごとに有価証券報告書と併せて内閣総理大臣に提出しなければならない。

上場会社等は、事業年度ごとに内部統制報告書を有価証券報告書と併せて内閣総理大臣に提出しなければなりません。

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292内部統制システムで定めるべき体制に含まれないものはどれか。

  1. A銀行および子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制
  2. B取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
  3. C顧客の投資判断を代行し、利益を保証するための体制
  4. D使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
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正解:C顧客の投資判断を代行し、利益を保証するための体制

内部統制システムでは法令等遵守やリスク管理の体制整備が求められますが、顧客の投資判断の代行や利益保証は含まれません。

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293反社会的勢力による被害の防止と内部統制システムの関係について、正しいものはどれか。

  1. A反社会的勢力による被害の防止は、警察の管轄であるため内部統制システムに位置付ける必要はない。
  2. B反社会的勢力による被害の防止は、任意で内部統制システムに位置付けることができるが、義務ではない。
  3. C反社会的勢力による被害の防止は、内部統制システムではなく、株主総会の決議事項としてのみ位置付けられる。
  4. D反社会的勢力による被害の防止は、業務の適正を確保するためのリスク管理事項として内部統制システムに明確に位置付けることが必要である。
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正解:D反社会的勢力による被害の防止は、業務の適正を確保するためのリスク管理事項として内部統制システムに明確に位置付けることが必要である。

反社会的勢力による被害の防止は、業務の適正を確保するために内部統制システムに明確に位置付けることが必要です。

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294銀行の取締役が同行に開設した総合口座で、一般顧客と同一条件で定期預金を担保に借入を行う場合の手続として正しいものはどれか。

  1. A取締役会の承認は不要である。
  2. B取締役会の承認を得なければならない。
  3. C内閣総理大臣の認可を得なければならない。
  4. D株主総会の特別決議を得なければならない。
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正解:A取締役会の承認は不要である。

定型的な取引で会社に不利益を与える可能性のない取引については、形式上利益相反取引に該当しても取締役会の承認は不要です。

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295銀行の取締役が同行から住宅ローンを借り入れる場合の手続に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A一般の個人顧客と全く同じ条件であれば、取締役会の承認は不要である。
  2. Bどのような条件であっても、取締役会の承認を得なければならない。
  3. C一般の個人顧客より不利な条件であれば、取締役会の承認は不要である。
  4. D取締役会の承認の代わりに、監査役の承認を得ればよい。
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正解:Bどのような条件であっても、取締役会の承認を得なければならない。

住宅ローンは借入人の信用力等により貸付条件が異なるため、一般顧客と比べて特に有利なものでなくても取締役会の承認が必要です。

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296銀行の取締役が当該銀行から信用供与を受ける場合の、取締役会の承認決議の要件はどれか。(定款に特別の定めはないものとする)

  1. A取締役全員が出席し、全員の賛成を得る必要がある。
  2. B当該取締役を除く取締役の過半数が出席し、出席取締役の過半数の賛成を得る必要がある。
  3. C当該取締役を除く取締役の過半数が出席し、出席取締役の3分の2以上の多数の賛成を得る必要がある。
  4. D当該取締役を含む取締役の過半数が出席し、出席取締役の3分の2以上の多数の賛成を得る必要がある。
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正解:C当該取締役を除く取締役の過半数が出席し、出席取締役の3分の2以上の多数の賛成を得る必要がある。

銀行法では通常より加重され、特別利害関係者を除く取締役の過半数が出席し、その3分の2以上の多数の賛成が必要です。

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297会社が取締役の債務を保証する場合(間接取引)の手続として正しいものはどれか。

  1. A利益相反取引には該当せず、取締役会の承認は不要である。
  2. B利益相反取引には該当するが、金融庁の事後報告で足りる。
  3. C利益相反取引に該当するため、一切行うことができない。
  4. D利益相反取引に該当し、取締役会の承認が必要である。
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正解:D利益相反取引に該当し、取締役会の承認が必要である。

会社が取締役の債務を保証するような間接取引についても、利益相反取引として取締役会の承認が必要です。

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298銀行の取締役会の決議において、特別の利害関係を有する取締役の扱いについて正しいものはどれか。

  1. Aその決議について特別の利害関係を有する取締役は、議決に加わることができない。
  2. B発言のみが認められ、議決には参加できない。
  3. Cその決議について特別の利害関係を有していても、他の議案と同様に議決に参加できる。
  4. D特別利害関係を有する取締役が議長を務める場合に限り、議決に参加できる。
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正解:Aその決議について特別の利害関係を有する取締役は、議決に加わることができない。

会社法に基づき、当該決議について特別の利害関係を有する取締役は、その議決に加わることができません。

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299銀行の取締役会の決議要件に関する原則として、正しいものはどれか。

  1. Aすべての議案について、取締役の過半数が出席し、出席取締役の3分の2以上の多数をもって行う。
  2. Bすべての議案について、議決に加わることのできる取締役の過半数が出席し、その過半数をもって行う。(信用供与等の例外を除く)
  3. Cすべての議案について、議決に加わることのできる取締役の3分の2以上が出席し、その過半数をもって行う。
  4. Dすべての議案について、取締役全員が出席し、全員一致をもって行う。
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正解:Bすべての議案について、議決に加わることのできる取締役の過半数が出席し、その過半数をもって行う。(信用供与等の例外を除く)

原則として過半数出席の過半数賛成で決議されます。3分の2以上の多数を要するのは信用供与を受ける場合等の例外です。

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300銀行の「常務に従事する取締役」が他の会社の常務に従事する場合に必要な手続はどれか。

  1. A財務大臣の承認
  2. B取締役会の特別決議
  3. C内閣総理大臣の認可
  4. D株主総会の特別決議
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正解:C内閣総理大臣の認可

銀行の常務に従事する取締役が他の会社の常務に従事するには、内閣総理大臣の認可が必要です。

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301銀行の常務に従事する取締役が他の法人の役員を兼職する場合、内閣総理大臣の認可が不要なものはどれか。

  1. A銀行の子会社であるクレジットカード会社の代表取締役
  2. B製造業を営む株式会社の常務取締役
  3. C他の銀行の執行役
  4. D金融制度の調査研究を目的とする公益社団法人の理事
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正解:D金融制度の調査研究を目的とする公益社団法人の理事

兼職制限の対象となる「会社」は会社法上の会社を指し、公益社団法人はこれに含まれないため認可は不要です。

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302他の会社の代表取締役を務める者が、銀行の非常勤の社外取締役に就任する場合の手続として正しいものはどれか。

  1. A銀行の常務に従事していないため、内閣総理大臣の認可は必要ない。
  2. B内閣総理大臣の認可を受ける必要がある。
  3. C財務局長の事前承認を受ける必要がある。
  4. D兼職自体が銀行法により禁止されている。
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正解:A銀行の常務に従事していないため、内閣総理大臣の認可は必要ない。

非常勤の社外取締役は「銀行の常務に従事する取締役」に該当しないため、他の会社の代表取締役を兼職しても認可は不要です。

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303取締役の経営判断が善管注意義務に違反しないかを判断する「経営判断の原則」として、考慮されるべきでない事項はどれか。

  1. A意思決定の過程に不合理がないこと
  2. B事後的、結果論的な評価のみで判断すること
  3. C意思決定の内容に著しい不合理がないこと
  4. D銀行の利益を第一に考えてなされていること
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正解:B事後的、結果論的な評価のみで判断すること

経営判断の原則では、事後的・結果論的な評価がなされてはならず、意思決定当時の状況における過程や内容の合理性等で判断します。

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304取締役会で全員が賛成して行った融資が焦げ付き、会社に損害を与えた場合の取締役の責任について、最も適切なものはどれか。

  1. A取締役全員が賛成していれば、いかなる場合も善管注意義務違反にはならない。
  2. B融資が焦げ付いた結果が生じた時点で、常に善管注意義務違反となる。
  3. C全員が賛成していても、意思決定の過程や内容に著しい不合理があれば善管注意義務違反になる可能性がある。
  4. D賛成したか否かにかかわらず、代表取締役のみが全責任を負う。
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正解:C全員が賛成していても、意思決定の過程や内容に著しい不合理があれば善管注意義務違反になる可能性がある。

取締役全員の賛成があっても、過程や内容に不合理があれば善管注意義務違反となる可能性があります。結果論だけで判断されるわけではありません。

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305銀行の職員が使い込み事件を起こした事実を管理者が発見した場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  1. A信用失墜を防ぐため、外部には公表せず内部処理にとどめる。
  2. B該当職員に弁済させた上で、当局への報告は省略する。
  3. Cまず警察にのみ届け出し、金融庁への届出は行わない。
  4. D直ちに当局へ不祥事件として届け出し、再発防止策を講じる。
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正解:D直ちに当局へ不祥事件として届け出し、再発防止策を講じる。

不祥事件が発生した際は、直ちに当局へ届出を行い、再発防止策等を講じることが法令で求められています。

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306支店長が暴力団員から部下の不祥事を脅され、口止め目的で無担保融資を行い焦げ付かせた場合、支店長が問われる可能性が高い罪はどれか。

  1. A特別背任罪
  2. B横領罪
  3. C詐欺罪
  4. D恐喝罪
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正解:A特別背任罪

任務に背き、自己または第三者の利益を図る目的で会社に損害を加えた場合、会社法の特別背任罪に問われる可能性が高いです。

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307銀行法上の「アームズ・レングス・ルール」が規制する取引の相手方(特定関係者)に該当するものはどれか。

  1. A銀行の一般の個人顧客
  2. B銀行の子会社
  3. C銀行を監督する官庁
  4. D銀行の一般株主
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正解:B銀行の子会社

銀行の子会社は特定関係者に該当し、不当な取引条件による取引を禁じるアームズ・レングス・ルールの対象となります。

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308銀行が特定関係者(子会社等)と取引を行う場合、アームズ・レングス・ルールに抵触しないケースはどれか。

  1. A子会社の業績回復のため、内閣総理大臣の承認を得ずに一般顧客より低利で融資した。
  2. B子会社所有の不動産を、市場価格が大幅に上昇しているにもかかわらず取得原価と同額(低廉)で銀行が買い取った。
  3. C子会社から外貨預金を受け入れる際、同規模の法人顧客に一般に適用する条件を適用し、結果的に円安で子会社に利益が生じた。
  4. D子会社の顧客に対して、銀行の一般顧客よりも有利な条件で社債購入資金を貸し付けた。
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正解:C子会社から外貨預金を受け入れる際、同規模の法人顧客に一般に適用する条件を適用し、結果的に円安で子会社に利益が生じた。

通常の取引条件と同様の条件で取引が行われる限り、結果として子会社に利益が生じても不当な取引には当たりません。

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309アームズ・レングス・ルールの例外として、子会社に対する不利な条件での救済融資が認められるための要件はどれか。

  1. A取締役会の全会一致の決議
  2. B財務大臣の認可
  3. C日本銀行総裁の承認
  4. D内閣総理大臣の承認
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正解:D内閣総理大臣の承認

金利条件等で銀行に不利益を与える救済融資であっても、やむを得ない理由があるものとして内閣総理大臣の承認を受ければ認められます。

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310株主の権利行使に関する利益供与の禁止について、正しい記述はどれか。

  1. A法人・個人、また総会屋か否かを問わず、何人に対しても禁止されている。
  2. Bいわゆる「総会屋」に対する利益供与のみが禁止されている。
  3. C個人株主に対する利益供与は禁止されていない。
  4. D銀行に損害が生じない利益供与であれば禁止されていない。
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正解:A法人・個人、また総会屋か否かを問わず、何人に対しても禁止されている。

会社法では、いわゆる総会屋に限らず、何人に対しても株主の権利の行使に関し財産上の利益を供与することを禁じています。

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311株式会社が特定の株主に対して「無償」で財産上の利益を供与した場合の法律上の扱いはどれか。

  1. A常に適法な贈与とみなされる。
  2. B株主の権利行使に関し財産上の利益の供与をしたものと推定される。
  3. C銀行に損害が発生した場合に限り、違法と推定される。
  4. D原則として株主の権利行使に関する利益供与とはみなされない。
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正解:B株主の権利行使に関し財産上の利益の供与をしたものと推定される。

株式会社が特定の株主に対して無償で財産上の利益の供与をしたときは、株主の権利行使に関し利益供与をしたものと推定されます。

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312銀行の子会社が行う利益供与について、正しい記述はどれか。

  1. A銀行自身が行うものでなければ、子会社の計算で行っても禁止されない。
  2. B子会社が行う場合は、金額が100万円未満であれば適法である。
  3. C子会社の計算においてする財産上の利益の供与も、株主に対する違法な利益供与に該当する。
  4. D子会社が行う場合は、親銀行の取締役会の承認があれば適法である。
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正解:C子会社の計算においてする財産上の利益の供与も、株主に対する違法な利益供与に該当する。

株式会社または「その子会社の計算において」する財産上の利益の供与も、違法な利益供与として禁止されています。

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313銀行が国家公務員に対して住宅ローンを実行する場合、国家公務員倫理規程上、許容されるものはどれか。

  1. A無利子での融資
  2. B著しく利率の低い融資
  3. C返済免除特約付きの融資
  4. D通常と同様の条件(金額、利率、期間など)での融資
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正解:D通常と同様の条件(金額、利率、期間など)での融資

銀行が業務として公務員に貸付を行う場合、無利子や著しく利率の低いものを除き、一般的な条件であれば許容されます。

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314国家公務員倫理規程における「利害関係者」の範囲について、正しいものはどれか。

  1. A原則過去3年間についていた官職の利害関係者も、現在の利害関係者とみなされる。
  2. B現在権限を行使している公務員のみが対象であり、過去の職務は問われない。
  3. C原則過去5年間についていた官職の利害関係者が現在の利害関係者とみなされる。
  4. D異動して1年を経過すれば、いかなる場合も利害関係者から外れる。
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正解:A原則過去3年間についていた官職の利害関係者も、現在の利害関係者とみなされる。

公務員にとって、原則として過去3年間についていた官職の利害関係者は、現在の利害関係者とみなされます。

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315銀行員が利害関係者である公務員とゴルフに行く場合、コンプライアンス上の扱いはどれか。

  1. A公務員が自らの費用を負担する割り勘であれば問題ない。
  2. B費用負担の有無にかかわらず、利害関係者と共にゴルフをすることは禁じられている。
  3. C銀行員が全額負担する場合に限り問題となる。
  4. D勤務時間外であれば、費用負担にかかわらず問題ない。
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正解:B費用負担の有無にかかわらず、利害関係者と共にゴルフをすることは禁じられている。

国家公務員倫理規程において、公務員は自ら費用を負担する場合であっても利害関係者と共にゴルフをすることが禁じられています。

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316金融庁による銀行への立入検査における、顧客情報の取扱いに関する銀行の対応として正しいものはどれか。

  1. A顧客に対する守秘義務を理由に、顧客情報が含まれる帳簿の検査を拒むことができる。
  2. B検査官が正当に権限を行使している場合でも、顧客の同意がなければ開示できない。
  3. C銀行には受忍義務があるため、顧客情報が含まれていても検査を拒むことはできない。
  4. D顧客情報部分はマスキング処理をした上であれば検査を拒否できる。
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正解:C銀行には受忍義務があるため、顧客情報が含まれていても検査を拒むことはできない。

銀行の受忍義務は公法上の義務であり、これに従う場合、銀行の顧客に対する守秘義務は免除されるため検査を拒むことはできません。

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317金融庁の立入検査において、検査妨害が行われた場合の罰則の対象となる者は誰か。

  1. A検査妨害を行った役職員個人のみ
  2. B銀行(法人)のみ
  3. C代表取締役のみ
  4. D検査妨害を行った役職員個人および銀行(両罰規定)
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正解:D検査妨害を行った役職員個人および銀行(両罰規定)

検査妨害等の行為があった場合、当該行為を行った者のみならず、両罰規定により銀行(法人)も刑事罰の対象となります。

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318検査官とのやりとりの内容(検査関係情報)の外部開示について、正しいものはどれか。

  1. A検査関係情報は、当局の事前の承諾なく第三者に開示してはならない。
  2. B検査終了後であれば、当局の承諾なく自由に第三者に開示できる。
  3. C検査中であっても、銀行の取締役会の承認があれば第三者に開示できる。
  4. D検査関係情報は有価証券報告書に記載して開示する義務がある。
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正解:A検査関係情報は、当局の事前の承諾なく第三者に開示してはならない。

検査関係情報は機微な情報を含むため守秘義務の対象となり、当局の事前の承諾なく第三者に開示してはなりません。

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319金融庁の立入検査の対象範囲について、正しいものはどれか。

  1. A銀行本店および支店のみであり、子会社への立入検査はできない。
  2. B特に必要があると認めるときは、必要の限度において、銀行の子会社や業務委託先への立入検査もできる。
  3. C銀行およびその子会社には立入検査できるが、業務委託先への検査はできない。
  4. Dいかなる場合も、業務委託先の施設に立ち入るには裁判所の令状が必要である。
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正解:B特に必要があると認めるときは、必要の限度において、銀行の子会社や業務委託先への立入検査もできる。

検査官は、特に必要があると認めるときは、必要の限度において子会社や業務委託先の施設への立入検査を行うことができます。

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320金融庁の立入検査における書類や所持品の押収について、正しいものはどれか。

  1. A検査官は犯罪捜査の権限を有するため、同意なしに強制的に押収できる。
  2. B事前に金融庁長官の許可があれば、同意なしに押収できる。
  3. C検査官は銀行の同意なしに書類や所持品を押収することはできない。
  4. D疑わしい取引に該当する場合のみ、同意なしに押収できる。
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正解:C検査官は銀行の同意なしに書類や所持品を押収することはできない。

金融庁検査は犯罪捜査のために認められたものではなく強制捜査の権限はないため、同意なしに書類や所持品を押収することはできません。

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321銀行の支店において現金の過不足が発生した場合の、不祥事件としての当局への届出要件はどれか。

  1. A金額の大小にかかわらず、1円でも過不足があればすべて届け出る。
  2. B100万円以上の過不足が発生した場合のみ届け出る。
  3. C過不足の届出義務は廃止されており、社内処分のみでよい。
  4. D業務の管理上重大な過不足と認められるものが届出の対象となる。
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正解:D業務の管理上重大な過不足と認められるものが届出の対象となる。

現金の過不足等については、業務の特性や規模等を勘案し、業務の管理上重大な紛失と認められるものが届出の対象となります。

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322銀行の業務の委託先において不祥事件が発生した場合の当局への届出について、正しいものはどれか。

  1. A当該不祥事件が銀行の委託業務に係るものである場合に届出が必要となる。
  2. B委託先で発生した不祥事件は、いかなる業務に関するものであってもすべて銀行が届け出る。
  3. C委託先の不祥事件は銀行の責任ではないため、一切届出は不要である。
  4. D委託先が自ら当局に届け出る義務があり、銀行には届出義務はない。
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正解:A当該不祥事件が銀行の委託業務に係るものである場合に届出が必要となる。

委託先における不祥事件のうち、銀行が届出を必要とされるのは、当該銀行の委託業務に係る不祥事件である場合です。

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323銀行のディスクロージャー誌の作成・縦覧義務について、正しいものはどれか。

  1. A紙の冊子としてのみ作成・備え置きが認められ、電磁的記録は不可である。
  2. B電磁的記録で作成し、パソコン画面での表示等により公衆の縦覧に供することも認められる。
  3. C営業所への備え置きは不要であり、ホームページへの掲載のみで義務を果たす。
  4. Dディスクロージャー誌の作成は努力義務であり、作成しなくても罰則はない。
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正解:B電磁的記録で作成し、パソコン画面での表示等により公衆の縦覧に供することも認められる。

ディスクロージャー誌は電磁的記録をもって作成することができ、店舗内のパソコン画面等で閲覧できるようにすることで縦覧に供したとみなされます。

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324銀行が子会社を有する場合のディスクロージャー誌の記載方法として正しいものはどれか。

  1. A銀行単体の業務および財産の状況のみを記載すればよい。
  2. B銀行単体と子会社等は別々のディスクロージャー誌を作成する。
  3. C銀行単体についてだけでなく、銀行と子会社等につき連結して記載しなければならない。
  4. D子会社が海外にある場合のみ、連結して記載する。
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正解:C銀行単体についてだけでなく、銀行と子会社等につき連結して記載しなければならない。

銀行が子会社等を有する場合には、銀行単体だけでなく、銀行と子会社等につき連結して記載したディスクロージャー誌を作成する義務があります。

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325開示書類に虚偽の記載をした場合の罰則の重さについて、適切な説明はどれか。

  1. A有価証券報告書も臨時報告書も、罰則の重さは全く同じである。
  2. B臨時報告書は直ちに報告すれば罰則は科されない。
  3. C半期報告書は有価証券報告書よりも重い刑事罰が科される。
  4. D投資判断材料として基本的な有価証券報告書は、半期や臨時報告書よりも重い刑事罰が科される。
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正解:D投資判断材料として基本的な有価証券報告書は、半期や臨時報告書よりも重い刑事罰が科される。

有価証券届出書や有価証券報告書は投資判断の基本材料であるため、半期報告書や臨時報告書の虚偽記載よりも重い刑事罰(10年以下の拘禁刑等)が科されます。

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326インターネットバンキングの不正送金対策として用いられる「トランザクション認証」の説明として正しいものはどれか。

  1. A専用のハードトークン等を使用し、表示されるワンタイムパスワード等を入力して認証する方式である。
  2. B送信者が受信者の公開鍵で暗号化し通信を行う方式である。
  3. C指紋や静脈などの身体的特徴を利用して本人確認を行う方式である。
  4. D口座番号と暗証番号のみで簡易に認証を行う方式である。
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正解:A専用のハードトークン等を使用し、表示されるワンタイムパスワード等を入力して認証する方式である。

トランザクション認証は、専用のハードトークン等を使用し、取引内容と紐づいたワンタイムパスワードを入力して認証する仕組みです。

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327金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドラインにおける、情報資産の分類・管理の基準となる要素はどれか。

  1. A信頼性、可用性、保守性
  2. B機密性、完全性、可用性
  3. C安全性、信頼性、完全性
  4. D機密性、保守性、安全性
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正解:B機密性、完全性、可用性

ガイドラインでは、情報資産はその重要度(機密性、完全性、可用性)に応じて保護の優先度を分類し管理することとされています。

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328同ガイドラインにおける、サイバーセキュリティに係る規程および業務プロセスの見直し頻度として正しいものはどれか。

  1. A少なくとも半年に1回見直しを行う。
  2. B少なくとも2年に1回見直しを行う。
  3. C少なくとも1年に1回見直しを行う。
  4. D少なくとも3年に1回見直しを行う。
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正解:C少なくとも1年に1回見直しを行う。

経営陣は、サイバーセキュリティに係る規程および業務プロセスを整備し、少なくとも1年に1回見直しを行うこととされています。

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