寿司検定3級 ⑦ 健康と衛生

生の魚介を扱う寿司ならではの衛生知識を学ぶ分野です。酢・ガリ・わさびが持つ抗菌成分(酢酸、アリルイソチオシアネート等)の働き、酢締めで身が白くなる理由といった食材の科学に加え、アニサキス・腸炎ビブリオ・ノロウイルスなど代表的な食中毒の原因と予防が中心テーマです。アニサキスを死滅させる冷凍・加熱条件、腸炎ビブリオが好む塩分環境、ノロウイルスの加熱条件など、厚生労働省の指針に沿った数値・条件が問われます。38問と出題数が多く、原因物質ごとに対策をセットで押さえることが重要です。

この分野の問題38問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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229酢飯に使われる「合わせ酢」が持つ、食中毒菌の増殖を抑える主な成分はどれか。

  1. A酢酸
  2. Bクエン酸
  3. Cリンゴ酸
  4. D酒石酸
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正解:A酢酸

お酢の主成分である酢酸には強い抗菌作用があり、シャリの腐敗や食中毒菌の増殖を抑える効果があります。

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230魚を酢で締める「酢締め」において、身が白く変化する主な理由として正しいものはどれか。

  1. A魚の脂質が酸化して固まるため
  2. B酢の酸性によってたんぱく質が変性するため
  3. C魚の水分がすべて抜けて乾燥するため
  4. D酢の成分が魚の色素を脱色するため
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正解:B酢の酸性によってたんぱく質が変性するため

お酢の酸によって魚のたんぱく質が凝固・変性することで、身が引き締まり白っぽく変化します。

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231寿司の付け合わせである「ガリ(生姜)」に含まれ、強い殺菌効果や食欲増進効果を持つ成分はどれか。

  1. Aピペリン
  2. Bカプサイシン
  3. Cジンゲロール
  4. Dアリシン
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正解:Cジンゲロール

生姜に含まれる辛み成分のジンゲロールやショウガオールには、強い殺菌作用や胃腸の働きを活発にする効果があります。

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232本わさび特有のツンとする辛み成分であり、優れた抗菌・抗カビ作用を持つ物質はどれか。

  1. Aシネオール
  2. Bアホエン
  3. Cサルフォラファン
  4. Dアリルイソチオシアネート
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正解:Dアリルイソチオシアネート

わさびをすりおろすことで発生するアリルイソチオシアネートには、非常に強い抗菌作用があります。

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233お寿司における「わさび」の抗菌作用について、衛生管理上の注意点として最も適切なものはどれか。

  1. Aネタの表面全体に均一に塗らなければ部分的な効果に留まる
  2. Bすりおろしてから時間が経つほど抗菌効果が高まる
  3. Cわさびを塗ればネタが古くても食中毒を完全に防げる
  4. D加熱殺菌の代わりとして完全に代替できるため手洗いは不要である
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正解:Aネタの表面全体に均一に塗らなければ部分的な効果に留まる

わさびの抗菌作用は揮発性成分によるものであるため、接触している部分やその周辺に限定され、過信は禁物です。

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234厚生労働省の指針において、アニサキス幼虫を死滅させるための冷凍処理条件はどれか。

  1. A0℃以下で12時間以上
  2. B-20℃以下で24時間以上
  3. C-10℃以下で20時間以上
  4. D-35℃以下で1時間以上
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正解:B-20℃以下で24時間以上

アニサキス幼虫は、-20℃以下で24時間以上冷凍することで完全に死滅させることができます。

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235アニサキス幼虫を加熱によって完全に死滅させるための正しい条件はどれか。

  1. A50℃で5分以上
  2. B70℃で10秒以上
  3. C60℃で1分以上
  4. D100℃で瞬時
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正解:C60℃で1分以上

アニサキスは熱に弱く、70℃以上、または60℃で1分以上の加熱によって死滅します。

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236アニサキスに関する記述として、最も紛らわしいが「誤っている」ものはどれか。

  1. A内臓から筋肉(身)へ移動するため、鮮度が良いうちに内臓を除く。
  2. B酢や塩で締めても、アニサキス幼虫は死滅しない。
  3. Cよく噛んで食べても、確実に死滅させられるとは限らない。
  4. Dアニサキス幼虫は、人間の体内に入ると成虫になって繁殖する。
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正解:Dアニサキス幼虫は、人間の体内に入ると成虫になって繁殖する。

アニサキスは人間の体内では成虫になれず、数日から1週間程度で死滅します。

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237食中毒の原因となる「腸炎ビブリオ」が最も活発に増殖する環境(塩分濃度)はどれか。

  1. A1%〜3%程度の適度な塩水
  2. B完全に塩分のない淡水
  3. C10%以上の高濃度な塩水
  4. D飽和塩水に近い環境
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正解:A1%〜3%程度の適度な塩水

腸炎ビブリオは沿岸部におり、3%前後の塩分濃度を好む汽水・海水性の細菌です。

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238調理器具についた腸炎ビブリオの汚染を広げないための対策として、最も有効な洗浄方法はどれか。

  1. A濃い塩水で念入りに洗い流す
  2. B真水(水道水)で十分に洗い流す
  3. Cぬるま湯のアルコールを吹きかける
  4. Dそのまま乾燥させて室温で放置する
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正解:B真水(水道水)で十分に洗い流す

腸炎ビブリオは真水(淡水)に非常に弱く、水道水でしっかり洗い流すことが強力な予防策になります。

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239ノロウイルスによる食中毒の主な感染源として、寿司ネタで特に警戒すべきものはどれか。

  1. Aマグロなどの大型赤身魚
  2. Bサケなどの河川を遡上する魚
  3. Cカキなどの二枚貝
  4. Dイカやタコなどの軟体動物
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正解:Cカキなどの二枚貝

ノロウイルスは汚染された海水中の二枚貝(カキやシジミなど)に蓄積されやすいため、特に注意が必要です。

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240ノロウイルスを完全に不活化(死滅)させるために必要な、食品中心部の加熱条件はどれか。

  1. A60℃で1分以上
  2. B75℃で1分以上
  3. C100℃で30分以上
  4. D85℃〜90℃で90秒以上
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正解:D85℃〜90℃で90秒以上

ノロウイルスは熱に強く、中心部を85℃〜90℃で90秒以上加熱する必要があります。

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241ノロウイルス食中毒の特徴に関する記述として、間違いやすい「不適切」なものはどれか。

  1. A潜伏期間は通常、食品を食べてから2週間〜3週間である。
  2. B感染力が非常に強く、ごく少量のウイルスでも発症する。
  3. C食品の中だけでなく、人の腸内に入って初めて増殖する。
  4. D症状が治まった後も、しばらくは便中にウイルスが排出される。
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正解:A潜伏期間は通常、食品を食べてから2週間〜3週間である。

ノロウイルスの潜伏期間は短く、通常は感染後24時間〜48時間(1〜2日)で発症します。

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242サケ、イクラ、エビなどに多く含まれ、強力な抗酸化作用を持つ赤色の天然色素成分はどれか。

  1. Aリコピン
  2. Bアスタキサンチン
  3. Cルテイン
  4. Dβ-カロテン
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正解:Bアスタキサンチン

サケやエビの赤色はアスタキサンチンによるもので、強い抗酸化作用があります。

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243サケの身はアスタキサンチンを豊富に含みますが、魚類の分類において「赤身魚」「白身魚」のどちらに該当するか、その理由と共に正しいものを選べ。

  1. A赤身魚:アスタキサンチンによって筋肉が赤く染まっているため
  2. B赤身魚:酸素を運ぶミオグロビンが筋肉中に大量にあるため
  3. C白身魚:本来の筋肉は白く、餌の甲殻類由来の色素で赤く見えるため
  4. D白身魚:運動量が少なく、急激な瞬発力だけを使う魚種であるため
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正解:C白身魚:本来の筋肉は白く、餌の甲殻類由来の色素で赤く見えるため

サケは遺伝的には白身魚であり、餌であるオキアミなどから摂取したアスタキサンチンが筋肉に蓄積して赤く見えています。

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244青魚(サバやイワシなど)の脂質に多く含まれ、血栓予防や動脈硬化予防に効果があるとされる不飽和脂肪酸はどれか。

  1. Aオレイン酸
  2. BDHA(ドコサヘキサエン酸)
  3. Cリノール酸
  4. DEPA(エイコサペンタエン酸)
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正解:DEPA(エイコサペンタエン酸)

EPAは血液をサラサラにし、血栓の形成を抑える効果が特に高い不飽和脂肪酸です。

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245マグロの目裏や脳に多く含まれ、脳の活性化や記憶力の維持に深く関わるとされる栄養素はどれか。

  1. ADHA(ドコサヘキサエン酸)
  2. Bコラーゲン
  3. Cタウリン
  4. DビタミンB12
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正解:ADHA(ドコサヘキサエン酸)

DHAは脳や神経組織の成分として重要であり、記憶力や認知機能の維持をサポートします。

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246マグロやカツオなどの回遊魚の筋肉に多く含まれ、疲労軽減や抗酸化作用があるとされるジペプチドはどれか。

  1. Aカルニチン
  2. Bアンセリン
  3. Cグルタチオン
  4. Dオルニチン
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正解:Bアンセリン

回遊魚の持久力を支えるアンセリンには、活性酸素の除去や疲労回復を助ける働きがあります。

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247一般的な握り寿司(赤身、白身、エビなどバランスよく)を10貫食べた場合の、およその概算総カロリーとして最も近いものはどれか。

  1. A約300〜400kcal
  2. B約900〜1000kcal
  3. C約500〜700kcal
  4. D約1500〜1600kcal
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正解:C約500〜700kcal

握り寿司は1貫あたり約50〜70kcalで、10貫なら約500〜700kcalが目安です(ネタにより前後)。

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248次の寿司ネタのうち、1貫あたりの「脂質由来のカロリー」が最も高くなりやすいものはどれか。

  1. Aツブ貝
  2. B甘エビ
  3. Cイカ
  4. Dアンキモ
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正解:Dアンキモ

アンキモ(アンコウの肝)は脂肪分が非常に高く、他の選択肢に比べて高カロリーなネタです。

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249タコやイカ、貝類に豊富に含まれ、肝機能の働きを高めたり血圧を正常に保ったりする効果があるアミノ酸様物質はどれか。

  1. Aタウリン
  2. Bアスパラギン酸
  3. Cグルタミン
  4. Dアラニン
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正解:Aタウリン

タウリンは魚介類(特に軟体動物や貝類)に多く、肝臓の解毒作用を助ける働きがあります。

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250寿司職人が手洗いをする際、使い捨てのペーパータオルを使用することが推奨される衛生上の理由はどれか。

  1. A布タオルは吸水性が良すぎて雑菌が繁殖しやすいため
  2. B共有の布タオルを使うと、前の人の菌が手へ再付着するリスクがあるため
  3. Cペーパータオルの繊維が手の表面の角質を適度にかき落とすため
  4. Dアルコール消毒液の成分をペーパーが最もよく吸収するため
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正解:B共有の布タオルを使うと、前の人の菌が手へ再付着するリスクがあるため

複数人で同じ布タオルを共有すると交差汚染(二次汚染)の原因になるため、使い捨てのペーパーが推奨されます。

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251酢飯(シャリ)を室温(20℃〜25℃程度)で保管することが多い理由として、衛生面と品質面の双方から正しい説明はどれか。

  1. A高温で保管するほど酢の殺菌力が無限に高まり、完全に無菌化できるため
  2. B冷蔵庫に入れると酢の成分がすべて蒸発し、抗菌作用が失われてしまうため
  3. C冷蔵庫に入れるとデンプンが老化して硬くなり、酢の効果で菌も繁殖しにくいため
  4. D室温ではあらゆる食中毒菌が一切増殖できないよう酢が設計されているため
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正解:C冷蔵庫に入れるとデンプンが老化して硬くなり、酢の効果で菌も繁殖しにくいため

シャリは冷蔵するとお米が硬くなり食感が悪くなります。酢の抗菌効果があるため、室温でも一定時間の衛生維持が可能です。

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252サバやマグロなどの赤身魚が古くなると、ヒスチジンというアミノ酸から菌によって生成され、アレルギーに似た食中毒を引き起こす物質はどれか。

  1. Aアニサキシン
  2. Bテトロドトキシン
  3. Cソラニン
  4. Dヒスタミン
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正解:Dヒスタミン

ヒスタミンは魚の不適切な温度管理によって増殖した細菌が生成し、頭痛や蕁麻疹を引き起こします。

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253「ヒスタミン」による食中毒を防ぐための知識として、間違いやすい「ひっかけ」の内容はどれか。

  1. A冷凍すれば、すでに魚の中にできてしまったヒスタミンを完全に消去できる。
  2. B魚を常温で放置すると、急激にヒスタミンが生成されやすくなる。
  3. Cヒスタミンが大量に蓄積すると、食べた時にピリピリとした刺激を感じることがある。
  4. Dヒスタミンは一度生成されると、加熱調理しても分解されない。
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正解:A冷凍すれば、すでに魚の中にできてしまったヒスタミンを完全に消去できる。

ヒスタミンは熱にも低温にも非常に安定しているため、冷凍しても一度生成されたものは消えません。事前の温度管理がすべてです。

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254鶏肉だけでなく、生の魚介類や井戸水などからも感染報告があり、乾燥に非常に弱いとされる食中毒菌はどれか。

  1. A黄色ブドウ球菌
  2. Bカンピロバクター
  3. Cボツリヌス菌
  4. Dセレウス菌
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正解:Bカンピロバクター

カンピロバクターは少量の菌でも発症し、乾燥や酸素に弱いものの、生魚からの二次汚染でも発生します。

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255調理者の手荒れや傷口から食品に付着し、熱に強い毒素(エンテロトキシン)を産生して食中毒を引き起こす原因菌はどれか。

  1. A腸炎ビブリオ
  2. Bサルモネラ属菌
  3. C黄色ブドウ球菌
  4. Dウェルシュ菌
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正解:C黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は人間の皮膚や傷口に多く存在し、作られた毒素は加熱しても破壊されません。手荒れがある状態での調理は厳禁です。

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256握り寿司は炭水化物(シャリ)とたんぱく質(ネタ)が中心となりますが、これに「ネギ」や「大葉(しそ)」を合わせる栄養学的なメリットはどれか。

  1. A魚の油分を完全に中和して、カロリーをゼロにするため
  2. Bシャリの糖分の吸収を完全に阻害して血糖値の上昇を防ぐため
  3. C魚のたんぱく質をアミノ酸へと強制的に分解し、消化を早くするため
  4. DビタミンCや食物繊維を補い、栄養バランスを向上させるため
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正解:DビタミンCや食物繊維を補い、栄養バランスを向上させるため

薬味(ネギ、大葉、生姜など)には、寿司に不足しがちなビタミン類や食物繊維を補う役割があります。

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257魚介類を媒介とする食中毒菌や寄生虫の組み合わせとして、紛らわしいが「誤っている」ものはどれか。

  1. Aノロウイルス ―― マグロの赤身
  2. B腸炎ビブリオ ―― 海産の魚介類全般
  3. Cクドア・セプテンプンクタータ ―― ヒラメ
  4. Dアニサキス ―― サバ、イカ
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正解:Aノロウイルス ―― マグロの赤身

ノロウイルスの主な原因は二枚貝の生食や、感染者を介した二次汚染であり、マグロ自体がノロウイルスを保有しているわけではありません。

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258お寿司屋さんで飲む「あがり(緑茶)」に含まれる成分で、口の中をさっぱりさせるだけでなく、強い抗菌作用を持つものはどれか。

  1. Aカフェイン
  2. Bカテキン
  3. Cテアニン
  4. Dクロロフィル
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正解:Bカテキン

緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンには、強い抗酸化作用と抗菌・殺菌作用があります。

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259近年、生の「ヒラメ」を摂取した数時間後に軽度の下痢や嘔吐を引き起こす原因として特定された、新顔のクドア属の寄生虫はどれか。

  1. Aサルコシスティス
  2. Bクドア・イワタイ
  3. Cクドア・セプテンプンクタータ
  4. D粘液胞子虫(一般的な総称)
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正解:Cクドア・セプテンプンクタータ

クドア・セプテンプンクタータは主にヒラメの筋肉に寄生し、食後数時間で一過性の嘔吐や下痢を引き起こします。

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260食中毒予防の三原則「付けない」「増やさない」「やっつける」において、寿司の調理において「増やさない」を実践するための具体的な行動はどれか。

  1. A調理前に必ず石鹸で30秒以上手洗いをする
  2. B魚の内臓を傷つけないように素早く取り除く
  3. C包丁やまな板を使用するたびに熱湯消毒する
  4. D仕入れた魚介類を速やかに5℃以下の冷蔵庫に入れる
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正解:D仕入れた魚介類を速やかに5℃以下の冷蔵庫に入れる

「増やさない」は低温管理(冷蔵・冷凍)を指します。手洗いは「付けない」、熱湯消毒は「やっつける」に該当します。

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261「貝毒」に関する記述として、最も間違いやすい「不適切」なものはどれか。

  1. A家庭の一般的な加熱調理(茹でる・焼く)を行えば、貝毒の毒素は完全に無毒化できる。
  2. B貝毒が発生している海域の貝は、毒化しているため出荷が厳しく制限される。
  3. C貝毒は、プランクトンを食べた二枚貝の体内に毒素が蓄積されることで発生する。
  4. D麻痺性貝毒と下痢性貝毒があり、それぞれ症状や原因プランクトンが異なる。
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正解:A家庭の一般的な加熱調理(茹でる・焼く)を行えば、貝毒の毒素は完全に無毒化できる。

貝毒の毒素は熱に対して非常に強く、一般的な加熱調理では破壊されません。

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262冷蔵庫(10℃以下)に寿司ネタを保管していれば安心である、という考え方の落とし穴となる「低温細菌」について正しい説明はどれか。

  1. A氷点下(-20℃)にすると、一瞬で死滅して完全に消滅する細菌
  2. B10℃以下の環境であっても、ゆっくりと増殖を続けることができる細菌
  3. C室温(25℃以上)になると、逆にまったく増殖できなくなって死滅する細菌
  4. Dお酢(酢酸)と接触すると、通常の100倍のスピードで増殖を始める細菌
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正解:B10℃以下の環境であっても、ゆっくりと増殖を続けることができる細菌

多くの食中毒菌は10℃以下で増殖が鈍りますが、低温細菌は冷蔵環境でも増殖できるため、冷蔵庫の過信は禁物です。

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263寿司店において、生食用魚介類を切り分けるまな板と、それ以外の食材を扱うまな板を分ける最大の理由は何か。

  1. A異なる食材の匂いが移り、寿司の風味が損なわれるのを防ぐため
  2. Bまな板の材質によって、包丁の刃こぼれが起きるのを防ぐため
  3. C加熱しない生食用食材への、他からの有害な菌の交差汚染を防ぐため
  4. Dまな板を同時に使うことで、調理の作業効率を大幅にアップさせるため
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正解:C加熱しない生食用食材への、他からの有害な菌の交差汚染を防ぐため

他の食材(生の肉類や土のついた野菜など)から、生食する魚介類へ菌が移る「二次汚染(交差汚染)」を防ぐためにまな板を分けます。

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264寿司ネタ(特に赤身魚)の表面が空気中の酸素に触れて茶色く変色するのを防ぐため、栄養学的なアプローチとして有効な成分はどれか。

  1. AビタミンA(レチノール)
  2. BビタミンK(フィロキノン)
  3. CビタミンD(カルシフェロール)
  4. DビタミンC(アスコルビン酸)
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正解:DビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCには強い還元作用(抗酸化作用)があり、魚のミオグロビンなどの酸化による変色を抑えるのに役立ちます。

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265サバの鮮度劣化が早いことを指す「サバの生き腐れ」という言葉に関連して、衛生面から最も「注意すべき」現象はどれか。

  1. Aサバは死後、内臓の消化酵素が非常に強いため、自己消化により身が速く軟化すること
  2. Bサバの皮膚表面にある発光細菌が、死後に一斉に毒素を作り出すこと
  3. Cサバのウロコに付着しているボツリヌス菌が、常温で急速にガスを発生させること
  4. Dサバは淡水に触れると、筋肉中の水分がすべて抜けて一瞬で腐敗すること
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正解:Aサバは死後、内臓の消化酵素が非常に強いため、自己消化により身が速く軟化すること

サバなどの青魚は酵素の働きが活発で、死後に自己消化が早く進み、身が傷みやすいため衛生管理(速やかな冷却と内臓除去)が重要です。

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266ふぐの身(高級寿司ネタとしてのフグ)を扱う際に最も警戒すべき「テトロドトキシン」の性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A塩で長期間塩蔵(塩漬け)にすれば、毒素は完全に分解されて消滅する。
  2. B一般的な加熱調理(鍋で煮る、揚げるなど)では、毒素はまったく破壊されない。
  3. Cフグの身(筋肉)には、常に肝臓の10倍以上の高濃度な毒素が含まれている。
  4. D水で綺麗に洗い流せば、組織に付着した毒素をすべて除去できる。
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正解:B一般的な加熱調理(鍋で煮る、揚げるなど)では、毒素はまったく破壊されない。

テトロドトキシンは耐熱性が非常に高く、一般的な加熱調理では分解されません。そのため、資格を持った者が毒性部位を確実に除去する必要があります。

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