登録日本語教員試験 ④ 言語教育法・実習-1,2

日本語の教え方そのものを扱う言語教育法の前半分野です。教授法の歴史と種類、シラバスデザイン、コースデザイン、技能別(聞く・話す・読む・書く)の指導法が頻出テーマです。実際の授業をどう組み立てるかという実践的知識が問われます。配点が大きい重要分野なので、代表的な教授法の特徴を比較整理し、指導の手順や教材の使い方を具体的にイメージしながら覚えることが得点力アップの鍵になります。

この分野の問題55問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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156第二言語としての日本語(JSL)の学習環境に最も該当するものはどれか。

  1. A海外の大学で教養として日本語を学ぶ外国人学生
  2. B日本国内で生活しながら日本語を学ぶ外国人就労者
  3. C海外のオンラインで日本語を学ぶ外国人児童
  4. D日本国内の学校で英語を学習する日本人学生
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正解:B日本国内で生活しながら日本語を学ぶ外国人就労者

JSLは第二言語としての日本語であり、日本国内など日常生活や社会活動において日本語が必要な環境での学習を指します。

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157メディア授業のうち、時間を共有せずに学習を進められる「オンデマンド型授業」の別称として適切なものはどれか。

  1. Aライブ配信型授業
  2. B遠隔対面型授業
  3. C同期型授業
  4. D非同期型授業
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正解:D非同期型授業

オンデマンド型授業は、教員と学習者が時間を共有せずに学習できる形態であるため、非同期型授業とも呼ばれます。

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1582024年度より「登録日本語教員」の制度が開始されたが、この国家資格の根拠となる法律はどれか。

  1. A日本語教育の推進に関する法律
  2. B日本語教育機関の認定等に関する法律
  3. C登録日本語教員実践研修・養成法律
  4. D日本語教育人材の養成・研修に関する法律
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正解:B日本語教育機関の認定等に関する法律

登録日本語教員制度は「日本語教育機関の認定等に関する法律(日本語教育機関認定法)」を根拠として創設されました。

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159日本語教育人材の役割は大きく3つに整理されているが、その分類に含まれないものはどれか。

  1. A日本語教育アドバイザー
  2. B日本語学習支援者
  3. C日本語教育コーディネーター
  4. D日本語教師
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正解:A日本語教育アドバイザー

日本語教育人材の役割は、日本語教師、日本語教育コーディネーター、日本語学習支援者の3つに整理されています。

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160日本語教師の段階のうち、「初任」とされる活動分野における経験年数の目安はどれか。

  1. A0から3年程度の経験
  2. B3から5年程度の経験
  3. C5から7年程度の経験
  4. D7から10年程度の経験
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正解:A0から3年程度の経験

日本語教師の段階において、「初任」は該当の活動分野において新たに携わる者から0〜3年程度の経験がある者を指します。

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161認定日本語教育機関における「主任教員」になるための条件の一つとして、常勤の日本語教員等としての経験年数はどの程度求められるか。

  1. A1年以上
  2. B3年以上
  3. C5年以上
  4. D10年以上
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正解:B3年以上

主任教員の条件の一つとして、常勤の日本語教員又は日本語研究者として3年以上の経験を有することが求められています。

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162日本語教師に求められる「知識」は3つに分類されるが、その中に含まれないものはどれか。

  1. A言語や文化に関する知識
  2. B日本語の教授に関する知識
  3. C日本語教育の背景をなす知識
  4. D日本語学習者の心理の知識
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正解:D日本語学習者の心理の知識

日本語教師に求められる「知識」は、言語や文化に関する知識、日本語の教授に関する知識、日本語教育の背景をなす事項に関する知識の3つに分類されます。

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163日本語教師に求められる「技能」の分類として、適切なものはどれか。

  1. A異文化理解を促進する技能
  2. B自己研鑽を継続する技能
  3. C学ぶ力を促進する技能
  4. D教材を独自開発する技能
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正解:C学ぶ力を促進する技能

技能は「教育実践のための技能」「学習者の学ぶ力を促進する技能」「社会とつながる力を育てる技能」の3つに分類されます。

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1642019年に成立した「日本語教育の推進に関する法律」の目的の一つとして掲げられている理念はどれか。

  1. A多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現
  2. B均質な言語文化を持つ社会の維持と発展の実現
  3. C経済発展に寄与する国際人材の早期育成の実現
  4. D高度な学術研究を牽引する留学生の増加の実現
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正解:A多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現

日本語教育の推進に関する法律の目的の一つには、「多様な文化を尊重した活力ある共生社会の実現」が明確に掲げられています。

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165登録日本語教員になるための国家試験について、登録日本語教員養成機関において規定の学習を終えた者に適用される免除規定はどれか。

  1. A基礎試験と応用試験の両方が免除される
  2. B実践研修が免除され基礎試験と応用試験を受験する
  3. C応用試験のみが免除され基礎試験は受験する
  4. D基礎試験のみが免除され応用試験は受験する
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正解:D基礎試験のみが免除され応用試験は受験する

登録日本語教員養成機関において規定の学習を終えた場合は、国家試験のうち「基礎試験」が免除となります。

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166社会の状況や学習者のニーズの変化に対応し、常に学び続ける姿勢を持つ教師を指す言葉として、一般的に用いられないものはどれか。

  1. A自己研鑽型教師
  2. B自己研修型教師
  3. C内省的実践家
  4. D権威的指導家
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正解:D権威的指導家

常に学び続ける教師の姿は、自己研鑽型教師、自己研修型教師、内省的実践家などと呼ばれます。

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167「日本語教育の参照枠」で示されている言語教育観のうち、多様な日本語使用を尊重する観点からの記述として適切なものはどれか。

  1. A母語話者の日本語のあり方を唯一の規範とはしない
  2. B母語話者と同じ日本語能力を最終的なゴールとする
  3. C言語構造の正確な理解を最も重要な目標として据える
  4. D単一の言語使用ルールをすべての学習者に適用する
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正解:A母語話者の日本語のあり方を唯一の規範とはしない

多様な日本語使用を尊重する観点から、母語話者が使用する日本語だけを唯一の規範や最終的なゴールとはしません。

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168「日本語教育の参照枠」に示されている「言語教育観の柱」に含まれない考え方はどれか。

  1. A日本語学習者を社会的存在として捉える
  2. B多様な日本語使用を尊重する
  3. C正確な文法知識の習得を最優先する
  4. D言語を使って「できること」に注目する
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正解:C正確な文法知識の習得を最優先する

言語教育観の柱は「学習者を社会的存在として捉える」「できることに注目する」「多様な日本語使用を尊重する」の3つです。

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169アイデンティティ形成に深く関わり、親や先祖など自分とつながりのある親族の言語を学習することを何というか。

  1. A外国語学習
  2. B第二言語学習
  3. C共通語学習
  4. D継承語学習
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正解:D継承語学習

親や先祖等、自分とつながりのある親族の言語の学習は「継承語」としての日本語教育と呼ばれます。

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170「日本語教育の参照枠」で提案されている「バックワードデザイン」の教育計画の順序として適切なものはどれか。

  1. A目標の設定 → 評価の位置づけ → カリキュラムの作成
  2. Bカリキュラムの作成 → 目標の設定 → 評価の位置づけ
  3. C評価の位置づけ → カリキュラムの作成 → 目標の設定
  4. D教授法の決定 → 目標の設定 → カリキュラムの作成
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正解:A目標の設定 → 評価の位置づけ → カリキュラムの作成

バックワードデザインでは、まず目標を掲げ、目標を達成するためにどう評価を位置づけ、どうカリキュラムを作るかという順に計画します。

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171教育プログラムを実践に落とし込む際、シラバスデザインやカリキュラムデザインよりも前に大枠として設定すべき作業はどれか。

  1. A教授法の選定
  2. B教材の分析と作成
  3. Cコースデザイン
  4. D教室環境の整備
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正解:Cコースデザイン

プログラムを踏まえて、まずは大枠となるコースデザインを行い、その中でシラバスデザインやカリキュラムデザインへと具体化していきます。

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172「日本語教育人材」の定義として、最も適切なものはどれか。

  1. A国家資格を取得し国内の教育機関でのみ指導を行う者
  2. B日本語を教える活動や日本語学習を支援する活動を行う者
  3. C海外の大学において専門的に日本語学の研究のみを行う者
  4. Dボランティアとして無償で日本語学習支援に専念する者
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正解:B日本語を教える活動や日本語学習を支援する活動を行う者

日本語教育人材とは、主として日本語学習を希望する者に対して、日本語を教える、または学習を支援する活動を行う幅広い人々を指します。

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173国内の日本語教育プログラムの対象者である「生活者としての外国人」に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. A在留資格が就労に限定された成人のみを対象とする集団である
  2. B年齢や母語や生活背景が多様であり単一の集団にはひとくくりにできない
  3. C高等教育機関への進学を目的とする若年層が大部分を占める集団である
  4. Dすべての学習者が同じカリキュラムで学ぶことが強く推奨される集団である
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正解:B年齢や母語や生活背景が多様であり単一の集団にはひとくくりにできない

「生活者としての外国人」は年齢も母語も背景もさまざまであり、ひとくくりにはできず、個々の状況に合わせたプログラムが求められます。

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174「登録日本語教員 実践研修・養成課程コアカリキュラム」で示されている「3領域」に含まれないものはどれか。

  1. A社会・文化に関わる領域
  2. B教育に関わる領域
  3. C経済・産業に関わる領域
  4. D言語に関わる領域
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正解:C経済・産業に関わる領域

コアカリキュラムの3領域は「社会・文化に関わる領域」「教育に関わる領域」「言語に関わる領域」と定められています。

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175日本語教育において、学習者の母語等の媒介語を用いず、目標言語である日本語のみを使って授業を行う教授法を何というか。

  1. A翻訳法
  2. B間接法
  3. C直接法
  4. D媒介法
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正解:C直接法

目標言語のみを用いて指導を行う手法は直接法と呼ばれます。母語などを用いる場合は間接法と呼ばれます。

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176直接法で授業を行う際、学習者が理解しやすいように教師が語彙や表現などをコントロールして話すことを指す用語はどれか。

  1. Aフォリナー・トーク
  2. Bティーチャー・トーク
  3. Cピア・レスポンス
  4. Dネイティブ・チェック
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正解:Bティーチャー・トーク

教員が学習者のレベルに合わせて語彙や文法、話す速度などを調整した発話をティーチャー・トークと呼びます。

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177学習者の誤用に対する訂正フィードバックのうち、教師が正用を明確に示して規則やルールを言葉で説明する指導法を何というか。

  1. A明示的指導
  2. B暗示的指導
  3. C帰納的指導
  4. D演繹的指導
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正解:A明示的指導

規則やルールを言葉で明らかにして教える方法を明示的指導と呼びます。認知能力が備わった大人の学習者に役立ちます。

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178教室の机と椅子の配置のうち、学習者と教員がお互いに見えやすく、グループワーク時には内側に椅子を動かして作業ができる形式はどれか。

  1. Aスクール型
  2. Bアイランド型
  3. Cコの字型
  4. Dサークル型
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正解:Cコの字型

カタカナの「コ」の形に配置することで対話がしやすく、必要に応じて内側を向いてグループワークへの移行も容易に行えます。

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179地域の人とのつながりを目的とし、日本語を母語とする協力者が教室に参加して学習者と双方向の交流を行う活動を何というか。

  1. Aビジターセッション
  2. Bボランティア活動
  3. Cピア・ラーニング
  4. Dシャドーイング
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正解:Aビジターセッション

実際のコミュニケーションに近い体験ができるよう、日本語母語話者が協力者として参加して交流する活動をビジターセッションと言います。

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180コースデザインの調査段階において、学習者の学習時間や経済的条件、外国語学習の経験など、学習に対する準備態勢を把握するための調査はどれか。

  1. Aニーズ調査
  2. B到達度調査
  3. C目標言語調査
  4. Dレディネス調査
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正解:Dレディネス調査

学習者の外的条件(時間や費用)や内的条件(学習経験や動機)など、日本語学習に対する準備状況を調べるものをレディネス調査と呼びます。

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181学習する言語を文法や文型などの面から分析し、基礎的なものから複雑なものへと段階的に積み上げていくシラバスはどれか。

  1. A機能シラバス
  2. B構造シラバス
  3. C場面シラバス
  4. D話題シラバス
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正解:B構造シラバス

構造主義言語学に基づき、言語のパターンを体系的・段階的に身につけることを重視して構成されたものを構造シラバスと呼びます。

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182実際のコミュニケーション行動を観察し、「旅行の計画をする」といった遂行される活動を中心に学習項目を構成するシラバスはどれか。

  1. A技能シラバス
  2. B構造シラバス
  3. C話題シラバス
  4. Dタスクシラバス
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正解:Dタスクシラバス

特定の課題(タスク)を達成するために必要な語彙や表現を用いて活動を進める構成をタスクシラバスと呼びます。

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183コース開始前にある程度デザインするが、学習者のニーズに合わせて柔軟に教える順番の入れ替えや軌道修正を行いながら進めるシラバスはどれか。

  1. A先行シラバス
  2. B後行シラバス
  3. C折衷シラバス
  4. Dプロセスシラバス
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正解:Dプロセスシラバス

事前計画の利点を持たせつつ、活動を通して学習者の状況に応じた柔軟な変更を取り入れていくものをプロセスシラバスと呼びます。

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184外国語教授法において、言語の本質やその学習方法をどのように考えるかという信念や仮説に基づく言語学習理論を何と呼ぶか。

  1. Aメソッド
  2. Bテクニック
  3. Cアプローチ
  4. Dシラバス
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正解:Cアプローチ

理論的基盤や信念の部分をアプローチと呼び、それに基づいて考案された具体的な指導手順や技法をメソッドと呼びます。

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185教師が媒介語を用いて文法を解説し、辞書を用いて文章を母語に訳すことで読解力の養成を目指す、ヨーロッパで伝統的な教授法はどれか。

  1. Aナチュラル・メソッド
  2. Bオーラル・メソッド
  3. Cベルリッツ・メソッド
  4. D文法訳読法
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正解:D文法訳読法

ラテン語教育などに用いられ、文法規則の理解や語彙の暗記を中心に据え、文章を母語に訳すことを重視する手法です。

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186幼児が自然に第一言語を習得する過程をモデルとし、「シリーズ」と呼ばれる連続した動作をしながら言葉で表現して示す教授法はどれか。

  1. Aグアン・メソッド
  2. Bベルリッツ・メソッド
  3. Cオーラル・メソッド
  4. Dアーミー・メソッド
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正解:Aグアン・メソッド

フランスのグアンが提唱したもので、動作の連続に言葉を伴わせることで、自然な言語習得を目指す手法です。

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187レアリア(実物)や絵カードを用いて概念と音声を直接連合させ、翻訳を排してネイティブスピーカーが母語の習得順序に従って指導する教授法はどれか。

  1. Aグアン・メソッド
  2. Bオーラル・メソッド
  3. Cベルリッツ・メソッド
  4. Dアーミー・メソッド
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正解:Cベルリッツ・メソッド

ベルリッツが提唱した手法で、翻訳を行わず、口頭練習を重視して実践的な会話力を身につけさせることを目的とします。

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188H.E.パーマーによって提唱され、「聞く・話す」を第一次技能として、入門期には文字を見せずに徹底的な口頭訓練を行う教授法はどれか。

  1. Aオーディオ・リンガル
  2. Bオーラル・メソッド
  3. Cナチュラル・メソッド
  4. Dグアン・メソッド
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正解:Bオーラル・メソッド

音声言語を基本とし、「聞く→話す→読む→書く」の順序を重視して体系的な指導を行う手法です。

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189ゲシュタルト心理学を基本理論とし、文脈的な意味理解による自発的な発言を促し、「文」と「場面」の関係を重視する段階的直接教授法はどれか。

  1. AGTM
  2. BASTP
  3. CGDM
  4. DALM
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正解:CGDM

GDM(Graded Direct Method)は、全体から部分を理解するゲシュタルト心理学を基盤とし、文と場面の関係(SEN-SIT)を重視します。

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190第二次世界大戦末期に開発されたアーミー・メソッドを基に整備された「オーディオ・リンガル・メソッド」の理論的基盤となっている心理学はどれか。

  1. A認知主義心理学
  2. B行動主義心理学
  3. C構成主義心理学
  4. Dゲシュタルト心理学
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正解:B行動主義心理学

オーディオ・リンガル・メソッドは、アメリカ構造主義言語学と行動主義心理学(習慣形成理論)を理論的基盤としています。

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191オーディオ・リンガル・メソッドの練習法のうち、「あき(秋)ーえき(駅)」のように1つの音素だけが異なる語のペアを用いて発音を訓練するものはどれか。

  1. Aミム・メム練習
  2. Bミニマル・ペア練習
  3. Cパターン・プラクティス
  4. Dロール・プレイ練習
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正解:Bミニマル・ペア練習

最小の音の違い(最小対立)を持つ語のペアを用いて、目標言語特有の音の区別や発音を習得させる練習法です。

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192教師が「学校へ行きます。公園。」と指示し、学習者が「公園へ行きます。」のように、示された語句を入れ替えて新しい文を作る練習はどれか。

  1. A変形練習
  2. B応答練習
  3. C拡大練習
  4. D代入練習
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正解:D代入練習

パターン・プラクティスの一種で、文の基本構造を維持したまま一部の単語を入れ替えて文を作成するものを代入練習と呼びます。

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193学習者が自ら言語の規則を発見できるよう、教師はできるだけ沈黙し、サウンド・カラー・チャートなど独自の教具を用いる教授法はどれか。

  1. Aサジェストペディア
  2. Bサイレント・ウェイ
  3. Cオーディオ・リンガル
  4. Dコミュニティ・ランゲージ
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正解:Bサイレント・ウェイ

ガッテーニョが提唱したサイレント・ウェイは、教師の沈黙と独自の教具を用いることが特徴です。

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194TPR(全身反応教授法)の指導上の特徴として、最も適切なものはどれか。

  1. A音楽を流して学習者の緊張を解きほぐす
  2. B母語を用いて文法構造を論理的に説明する
  3. C教師の口頭指示を聞いて身体を動かして示す
  4. D誤りをその場ですぐに厳格に訂正して直す
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正解:C教師の口頭指示を聞いて身体を動かして示す

アッシャーが提唱したTPRは、教師の指示を聞いて身体を動かすことで理解を示す聴解力中心の教授法です。

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195学習の障害となる不安を取り除き、リラックスした状態で潜在能力を引き出すことを目指す「サジェストペディア」を提唱した人物は誰か。

  1. Aアッシャー
  2. Bガッテーニョ
  3. Cカラン
  4. Dロザノフ
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正解:Dロザノフ

サジェストペディアは、精神療法士・医師のロザノフによって提唱され、音楽等でリラックスした環境を作ります。

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196コミュニティー・ランゲージ・ラーニング(CLL)における学習過程で重視される「SARD」に含まれない要素はどれか。

  1. A厳密な文法知識
  2. B安心感
  3. C注意力
  4. D定着
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正解:A厳密な文法知識

カランが提唱したCLLでは、SARD(安心感、注意力・積極性、定着・振り返り、識別)が重視されます。

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197社会言語学者のハイムズが提唱した、言語の規則だけでなく、実際の使用方法に関する能力も含めた総体を指す用語はどれか。

  1. Aコミュニカティブ・アプローチ
  2. Bコミュニカティブ・シラバス
  3. Cコミュニカティブ・コンピテンス
  4. Dコミュニカティブ・タスク
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正解:Cコミュニカティブ・コンピテンス

ハイムズは、純言語能力のみならず実際の使用方法も含めた「伝達能力(コミュニカティブ・コンピテンス)」を提唱しました。

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198コミュニカティブ・アプローチの教室活動において、重視される3つの要素に含まれないものはどれか。

  1. Aインフォメーション・ギャップ
  2. Bオーディオ・リンガル・ドリル
  3. Cチョイス(選択権)
  4. Dフィードバック(反応)
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正解:Bオーディオ・リンガル・ドリル

現実のコミュニケーションに近い状況を作るため、情報の差、選択権、反応の3要素が取り入れられます。

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199クラッシェンとテレルが提唱したナチュラル・アプローチにおいて、学習者の不安や緊張が言語習得を妨げるとする仮説はどれか。

  1. Aインプット仮説
  2. Bモニター仮説
  3. C情意フィルター仮説
  4. D自然習得順序仮説
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正解:C情意フィルター仮説

学習者の不安や緊張があると習得が進まないとする考え方は、情意フィルター仮説と呼ばれます。

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200タスク中心教授法(TBLT)におけるタスクと文法学習の順序として、基本的な考え方はどれか。

  1. A文型を学習した後に応用としてタスクに取り組む
  2. Bまずタスクに取り組みその後に必要な知識を学ぶ
  3. Cタスクは行わず文法知識の習得のみに専念する
  4. D教師がタスクを行い学習者はそれを見学し続ける
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正解:Bまずタスクに取り組みその後に必要な知識を学ぶ

TBLTでは、まずタスクに取り組むことから始め、その過程で必要な知識に気付いて学習していきます。

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201教科学習やテーマ学習と外国語の学習を組み合わせた「CLIL(内容言語統合型学習)」において、重視される「4つのC」に含まれないものはどれか。

  1. AContent(内容)
  2. BCommunication(言語知識・言語使用)
  3. CCognition(思考)
  4. DCharacter(性格・人格)
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正解:DCharacter(性格・人格)

CLILの4つのCは、Content、Communication、Cognition、Community(またはCulture)です。

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202意味を最優先にしながらも、必要に応じて言語形式にも着目する教授法の立場を指す用語はどれか。

  1. Aフォーカス・オン・ミーニング
  2. Bフォーカス・オン・フォームズ
  3. Cフォーカス・オン・フォーム
  4. Dフォーカス・オン・ファンクション
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正解:Cフォーカス・オン・フォーム

意味と形式の両方に着目する教授法の立場は「フォーカス・オン・フォーム」と呼ばれ、現在の主流となっています。

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203身体リズム運動を活用し、歩いたり腕を動かしたりしながら発音することで正しい発音に導く、音声指導に特化した教授法はどれか。

  1. Aヴェルボ・トナル法
  2. Bサイレント・ウェイ
  3. Cオーディオ・リンガル
  4. Dコミュニカティブ法
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正解:Aヴェルボ・トナル法

言調聴覚論に基づくヴェルボ・トナル法(VT法)は、プロソディーの指導を重視し身体リズム運動を活用します。

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204教室活動を活発にするために用いられる絵カードやプロジェクターなどの道具類を総称して何と呼ぶか。

  1. A生教材
  2. B主教材
  3. C教具
  4. D副教材
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正解:C教具

教育内容を具体化した「教材」に対し、教室活動を活発にするために用いられる道具全般を「教具」と呼びます。

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205教室に果物の「りんご」の実物を持ち込んで見せるなど、教育現場で用いられる現実の事物を指す用語はどれか。

  1. Aタスクシート
  2. Bフラッシュカード
  3. C生教材
  4. Dレアリア
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正解:Dレアリア

絵や写真ではなく実物を見せることで、現実世界との結びつきを強くする教材をレアリアと呼びます。

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206雑誌の記事やテレビのニュースなど、母語話者向けに作られたものをそのまま言語学習用に取り入れた教材を何と呼ぶか。

  1. A生教材
  2. Bモジュール教材
  3. Cレアリア
  4. Dロールカード
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正解:A生教材

母語話者向けに作られたものを加工せずにそのまま用いる教材を生教材と呼び、著作権への注意が必要です。

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207課ごとに完結し、前後の順番を自由に入れ替えて授業ができるように構成された教材の名称として適切なものはどれか。

  1. Aスパイラル型教材
  2. Bモジュール型教材
  3. Cシーケンス型教材
  4. Dタスクベース教材
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正解:Bモジュール型教材

順序を自由に変えられるモジュール型教材は、学習者が継続して授業に参加できない場合などに有用です。

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208コミュニカティブ・アプローチに基づくロールプレイで、学習者同士に情報差(インフォメーション・ギャップ)を持たせるために配付されるものはどれか。

  1. Aサウンド・カラー・チャート
  2. Bフラッシュカード
  3. Cタスクシート
  4. Dロールカード
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正解:Dロールカード

ロールプレイでは、それぞれの状況や役割を書き込んだロールカードを用いてインフォメーション・ギャップを作ります。

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209効果的な教材作成の指標として、学習心理学者のガニェが提唱した授業の構成の分類は、いくつの働きかけ(事象)に分けられているか。

  1. A5教授事象
  2. B9教授事象
  3. C12教授事象
  4. D15教授事象
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正解:B9教授事象

人の学びの過程を授業構成に反映させたものとして、ガニェの9教授事象が提唱されています。

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210ガニェが提唱した授業構成の導入段階における最初の事象(働きかけ)はどれか。

  1. A授業の目標を知らせる
  2. B前提条件を思い出させる
  3. C学習者の注意を喚起する
  4. D新出項目の提示を行う
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正解:C学習者の注意を喚起する

ガニェの9教授事象において、導入の第1ステップは「学習者の注意喚起」とされています。

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