第351問部材棒の両端を固定した状態で温度を上昇させたとき、部材に生じる熱応力の種類として正しいものはどれか。
- A圧縮応力
- B引張応力
- Cせん断応力
- D曲げ応力
学識科目の材料力学、材料の劣化・防食、高圧設備を扱う分野です。熱応力、S-N曲線と疲労、縦弾性係数(ヤング率)や横弾性係数・ポアソン比の関係、材料の変形と強度が頻出テーマです。設備を安全に設計・運用するための力学的な裏付けが問われます。応力・ひずみの基本概念と弾性係数の関係式を確実に理解し、疲労や腐食など材料が劣化する要因も押さえておきましょう。計算と現象理解の両面から取り組むことが重要な分野です。
この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:A.アルミニウム合金などの材料では、繰返し数が大きくなっても明瞭な水平部(疲労限度)が現れないことがある。
S-N曲線の横軸は繰返し数(N)、縦軸は応力振幅(S)であり、アルミニウム合金等では明瞭な疲労限度が現れない。
この問題の解説ページを開く →正解:B.応力ーひずみ線図において、応力が比例限度以下である範囲の直線の傾きから求める。
縦弾性係数(ヤング率)は、比例限度以下の弾性範囲における応力とひずみの比例関係(フックの法則)の傾きである。
この問題の解説ページを開く →正解:C.丸棒を引張ったとき、引張方向に垂直な方向の縮みを変形前の直径で割って得られる変形の割合をせん断ひずみという。
引張方向に垂直な方向の縮み割合は「横ひずみ」である。せん断ひずみはせん断力によるひずみを指す。
この問題の解説ページを開く →正解:D.第一期ではひずみ速度が低下し、第二期ではほぼ一定、第三期では増加する。
クリープは、第一期(遷移クリープ)でひずみ速度が低下し、第二期(定常クリープ)でほぼ一定となり、第三期(加速クリープ)でひずみ速度が増加して破断に至る。
この問題の解説ページを開く →正解:A.高温高圧の水素が鋼中の炭化物と反応し、発生したメタンガスが結晶粒界に蓄積して強度が低下する現象。
水素侵食は、鋼中の炭素が水素と反応して脱炭され、生成したメタンによる内圧で微小亀裂を生じる現象である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.粒界での炭化クロムの生成を抑えるため、炭素の含有量が低い材料を採用する。
粒界腐食はクロム欠乏層の形成が原因であるため、炭素含有量の低い極低炭素鋼(Lグレード)の使用が有効である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.鋼中のリン(P)やアンチモン(Sb)などの不純物が結晶粒界に偏析するため。
焼もどし脆化は、高温で長時間保持された際に特定の不純物元素が粒界に偏析し、材料が脆くなる現象である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.外部電源法は、外部直流電源の負極(-極)を被防食体に接続して電流を流入させるカソード防食法である。
電気防食の外部電源法は、防食対象をカソード(陰極・還元極)として直流電流を流入させ、腐食を抑制する。
この問題の解説ページを開く →正解:A.付着物の存在などにより、溶存酸素の濃度が他の部分より低い部分がアノードとなり局所的に腐食する。
酸素濃度の低い部分がアノード(酸化極)となり、酸素濃度の高い部分(カソード)との間でマクロ腐食電池が形成され腐食する。
この問題の解説ページを開く →正解:B.チタンの不動態皮膜は塩化物イオンによる破壊に強く、常温の海水等でも局部腐食を生じにくい。
チタンの不動態皮膜は非常に安定しており、塩化物イオンに対しても強く海水等での耐食性に優れる。
この問題の解説ページを開く →正解:B.鋳鉄は軟鋼に比べて硬くて脆いものの、融点が高いため圧延などの塑性加工が容易である。
鋳鉄は融点が低く鋳造性に優れるが、硬くて脆いため圧延などの塑性加工はできない。
この問題の解説ページを開く →正解:D.タングステン電極と被溶接部との間にアークを発生させ、通常は溶加棒を使用して溶接する。
TIG溶接は非消耗性のタングステン電極を用い、必要に応じて溶加棒(フィラーワイヤ)を添加する。
この問題の解説ページを開く →正解:C.利用しうるNPSH(有効NPSH)よりも、必要NPSHが大きい場合に発生する。
有効NPSH(吸込圧力余裕)が必要NPSHを下回ると、液体が蒸発して気泡が生じキャビテーションが発生する。
この問題の解説ページを開く →正解:B.流下する高温液と上昇する低温蒸気の気液接触を効率よく行わせるため。
蒸留塔内のトレイや充填物は、気液の接触面積を増やし物質移動(分離)を促進するために設けられる。
この問題の解説ページを開く →正解:D.内槽と外槽の間にパーライト粒などの断熱材を充填し、さらに真空引きによって断熱する。
低温貯槽は内槽(低温用材料)と外槽(炭素鋼)の間をパーライト等で充填し真空断熱する構造が一般的である。
この問題の解説ページを開く →正解:A.玉形弁は、同一口径のボール弁やバタフライ弁よりも全開時の圧力損失が小さい。
玉形弁(グローブバルブ)は流路がS字に曲がる構造のため、ボール弁等に比べて全開時の圧力損失が大きい。
この問題の解説ページを開く →正解:D.漏えい量は、破断口の開口断面積と、内外圧力差(液頭)の平方根に比例する。
大きな破断口からの漏出はトリチェリの定理(q = CA√(2gh))に従い、面積と圧力差の平方根に比例する。
この問題の解説ページを開く →正解:B.回転環と固定環を軸に直角な面で接触させて漏れを防ぐ端面密封方式である。
メカニカルシールは回転軸に直角な平滑な2つの端面(しゅう動面)を接触させて密封する装置である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.締付けによる変形後の復元力が小さいため、高温配管に使う場合は高温増し締め(ホットボルティング)が必要である。
金属リングガスケットは塑性変形させてシールするため復元力が小さく、熱変位による緩みを防ぐためホットボルティングが必要。
この問題の解説ページを開く →正解:B.オリフィス前後の圧力差を測定し、その圧力差の平方根が体積流量に比例することを利用する。
オリフィス流量計の差圧 Δp は流量 q の2乗に比例するため、q を求めるには差圧の平方根をとる(q ∝ √Δp)。
この問題の解説ページを開く →正解:D.ブルドン管に隔膜部を設け封入液を介して圧力を伝えるため、腐食性流体やスラリーの測定に適している。
隔膜(ダイヤフラム)により測定流体が圧力計内部に入り込まないため、腐食性・高粘度・スラリーに適する。
この問題の解説ページを開く →正解:D.操作量が現在の制御偏差(目標値と制御量の差)に比例して変化する動作である。
P動作 (Proportional) は現在の偏差に比例して操作量を変える。積分に比例するのはI動作、手順に従うのはシーケンス制御である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.外乱の影響が制御量の変化に現れる前に、それを打ち消す操作を加えて影響を未然に防ぐ制御方式である。
フィードフォワード制御は外乱を前もって検知し未然に対処する制御。目標値との比較で修正するのはフィードバック制御である。
この問題の解説ページを開く →正解:C.充てん物が詰まったカラムとの吸着や脱着が成分により異なることを利用して分離し、濃度を測定する。
ガスクロマトグラフはカラム内の固定相との相互作用(吸着・分配など)の違いにより成分を時間的に分離して検出する。
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