銀行業務検定 法務3級 ⑧ 銀行取引関連法2(消費者保護・個人情報・刑事関連法)

銀行業務に関わる周辺法令の後半を扱う分野です。金融サービス提供法の説明義務・損害額の推定や金融サービス仲介業、消費者契約法の消費者概念・不当条項・損害賠償額の予定、個人情報保護法の個人情報・要配慮個人情報の定義といった消費者保護・情報保護の各法令が頻出です。あわせて独占禁止法の株式保有規制や、背任罪・特別背任罪・浮貸し・導入預金など銀行に固有の刑事関連法も問われます。顧客を守るルールと、行職員が守るべき禁止行為の両面を、条文の趣旨とともに整理しておきましょう。

この分野の問題39問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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275金融サービス提供法において、金融サービス仲介業者が取り扱いを禁止されている金融サービスはどれか

  1. A個人顧客に対する極度貸付
  2. B消費者向けの普通預金契約
  3. C投資信託の媒介業務
  4. D企業向けの事業性融資
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正解:A個人顧客に対する極度貸付

高度に専門的な説明を必要とするサービスとして、個人顧客に対する極度貸付等は取り扱えない。

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276金融サービス提供法に基づき、金融サービス仲介業者が顧客から求められた場合に明らかにしなければならない事項はどれか

  1. A所属金融機関の名称
  2. B金融機関の経営状況
  3. C仲介手数料の額等
  4. D当該仲介の市場シェア
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正解:C仲介手数料の額等

仲介業者は利用者が中立性を評価できるよう、手数料や報酬の額等を明らかにしなければならない。

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277金融サービス提供法において、金融商品販売業者が重要事項の説明を免除できるケースはどれか

  1. A顧客がプロである場合
  2. B顧客が金融取引の経験が浅い場合
  3. C顧客が個人である場合
  4. D顧客が電話で申し込みを行う場合
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正解:A顧客がプロである場合

販売に関する専門的知識・経験を有するプロである場合や、説明を要しない旨の意思表示があった場合は免除される。

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278金融サービス提供法における損害賠償に関するルールとして、説明義務違反があった場合に推定される損害額はどれか

  1. A契約金額の全額
  2. B解約手数料相当額
  3. C手数料の総額
  4. D元本欠損額
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正解:D元本欠損額

説明義務違反により顧客に生じた損害については、元本欠損額が損害額として推定される。

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279消費者契約法において「消費者」と定義されるのはどれか

  1. A事業として契約を締結する個人
  2. B事業のために契約を締結する個人
  3. C事業として契約を締結する法人
  4. D契約の当事者となる個人(事業のために契約する場合を除く)
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正解:D契約の当事者となる個人(事業のために契約する場合を除く)

消費者契約法における消費者は、事業として又は事業のために契約する場合を除いた個人を指す。

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280消費者契約法において、事業者の損害賠償責任の全部を免除する条項について正しいものはどれか

  1. A契約の内容を問わず有効である
  2. B無効である
  3. C事業者と消費者との合意があれば有効である
  4. D条件付きで有効となる
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正解:B無効である

責任の全部を免除する条項は無効である。なお故意・重過失による場合は一部免除条項も無効となる。

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281消費者契約法において、消費者が支払う損害賠償額の予定について正しいものはどれか

  1. A平均的な損害額を超える部分は無効である
  2. B無条件で有効である
  3. Cいかなる場合も無効である
  4. D上限は金100万円までとされている
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正解:A平均的な損害額を超える部分は無効である

平均的な損害額を超える部分は、その超える部分につき無効となる。

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282個人情報保護法における「個人情報」の定義として正しいものはどれか

  1. A特定の個人を識別することができる情報
  2. B統計的に処理された情報
  3. C法人に関する情報
  4. D匿名化されたデータのみ
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正解:A特定の個人を識別することができる情報

個人情報とは、氏名や生年月日等の記述により特定の個人を識別できるもの等をいう。

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283個人情報取扱事業者が、第三者に個人データを提供した際に義務付けられていることはどれか

  1. A内閣総理大臣への報告
  2. B個人情報保護委員会への届出
  3. C提供に係る記録の作成
  4. D本人への全件メール通知
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正解:C提供に係る記録の作成

第三者に提供したときは、その年月日や第三者の氏名等に関する記録を作成しなければならない。

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284独占禁止法が禁止する行為として正しいものはどれか

  1. A品質向上のための単独の技術開発
  2. B自社の判断で独自に販売価格を決定する行為
  3. C競争者間で販売価格を協定する行為
  4. D法令に従った適正な商品表示
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正解:C競争者間で販売価格を協定する行為

競争者間で価格等を協定する行為は、不当な取引制限(カルテル)として独占禁止法上禁止される。

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285金融機関が法人に対し、融資の条件として関連会社の火災保険への加入を強要する行為は、独占禁止法上の何に該当する可能性があるか

  1. A私的独占
  2. B抱き合わせ販売
  3. C不当な取引制限
  4. D事業支配力の集中
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正解:B抱き合わせ販売

相手方に対し、ある商品の購入に合わせて他の商品の購入を不当に強制することは抱き合わせ販売等に該当する。

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286刑法上の業務上横領罪の構成要件として誤っているものはどれか

  1. A業務上であること
  2. B自己の占有する他人の物であること
  3. C窃盗の意図があること
  4. D横領すること
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正解:C窃盗の意図があること

業務上横領罪は自己の占有する他人の物を横領することで成立し、窃盗罪とは占有の有無で区別される。

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287金融機関の支店長が、顧客から預かっていた預金通帳と届出印を用いて現金を引き出し着服した場合、成立する罪はどれか

  1. A単純横領罪
  2. B窃盗罪
  3. C背任罪
  4. D業務上横領罪
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正解:D業務上横領罪

自己の業務として占有する金銭を自己のために処分したため、業務上横領罪が成立する。

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288背任罪の構成要件に含まれないものはどれか

  1. A他人のためにその事務を処理する者であること
  2. B自己若しくは第三者の利益を図り、又は本人に損害を加える目的
  3. C任務に背く行為をすること
  4. D不法に財物を自己の占有に移すこと
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正解:D不法に財物を自己の占有に移すこと

不法に財物を自己の占有に移すのは横領・窃盗の要素であり、背任罪の構成要件ではない。背任は事務処理者が任務に背き図利加害目的で本人に財産上の損害を加える罪である。

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289背任罪における「図利加害目的」について正しいものはどれか

  1. A財産上の利益のみを対象とする
  2. B自己の地位保全といった身分上の利益も含まれる
  3. C常に図利と加害の両方の目的を必要とする
  4. D目的の有無は問われない
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正解:B自己の地位保全といった身分上の利益も含まれる

判例は、図利加害目的の中に、地位保全や信用・面目の維持といった身分上の利益・損害も含まれるとしている。

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290背任罪における「財産上の損害」の判断として正しいものはどれか

  1. A回収不能の結果が出るまで損害とはみなされない
  2. B本人が弁済を受ければ犯罪は成立しない
  3. C経済的見地から被害者の全体財産の価値の減少をいう
  4. D実際の現金減少がない限り損害とはいえない
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正解:C経済的見地から被害者の全体財産の価値の減少をいう

背任罪における損害は、経済的見地において被害者の全体財産価値が減少することをいう。

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291背任罪の主体となり得る「他人のためにその事務を処理する者」に当たらないものはどれか

  1. A単に物理的・機械的作業を補助するにすぎない使用人
  2. B委任契約により事務処理を委託された者
  3. C法令に基づく後見人
  4. D事務管理により事務処理を行う者
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正解:A単に物理的・機械的作業を補助するにすぎない使用人

背任罪の主体は他人の事務を処理する者であり、単なる機械的・補助的作業を行うにすぎない者は含まれない。

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292浮貸しに該当する行為として正しいものはどれか

  1. A金融機関の計算による、業務としての債務の保証をすること
  2. B金融機関の正規の手続による融資を実行すること
  3. C地位を利用し、自己又は第三者の利益を図って金銭の貸付け・貸借の媒介・債務の保証をすること
  4. D地位を利用しない、純粋に私的な少額の貸付けをすること
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正解:C地位を利用し、自己又は第三者の利益を図って金銭の貸付け・貸借の媒介・債務の保証をすること

浮貸しは、金融機関の役職員等がその地位を利用し、自己又は第三者の利益を図って金銭の貸付け・貸借の媒介・債務の保証をする行為である。

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293浮貸しに関する説明として正しいものはどれか

  1. A法人である金融機関自身が処罰される
  2. B行為者である従業員個人が処罰される
  3. C利息を受け取らなければ処罰されない
  4. D金融機関の業務として行えば成立する
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正解:B行為者である従業員個人が処罰される

浮貸しは行為者である金融機関の従業員が罰せられるものであり、法人自体が処罰されることはない。

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294導入預金取締法において禁止されているのはどれか

  1. A通常の利率による定期預金を受け入れること
  2. B預金を担保として、その範囲内で融資を受けること
  3. C預金等を担保に供さず、預金者への特別の利益供与を条件として金融機関に融資等をさせること
  4. D金融機関が自己の判断で国債を購入すること
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正解:C預金等を担保に供さず、預金者への特別の利益供与を条件として金融機関に融資等をさせること

導入預金は、預金等を担保に供さず、預金者等への特別の金融上の利益供与を条件として金融機関に融資・債務保証等をさせる行為をいう。

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295導入預金罪の成立について正しいものはどれか

  1. A金融機関が預金を担保に取らず、預金者への特別の利益供与を条件に融資等をする場合に成立しうる
  2. B預金者には利益を得る目的が不要である
  3. C金融機関が預金を担保に取った場合は成立する
  4. D預金契約自体は常に無効となる
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正解:A金融機関が預金を担保に取らず、預金者への特別の利益供与を条件に融資等をする場合に成立しうる

導入預金罪は、預金等を担保に供さず、預金者等への特別の金融上の利益供与を条件として金融機関に融資・債務保証等をさせる場合に成立する。

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296金融サービス提供法で創設された「金融サービス仲介業」により可能となったことはどれか

  1. A銀行代理業者等の代理権の付与
  2. B電子決済等代行業の完全な禁止
  3. C特定の金融機関への所属が必須となる
  4. D1つの登録で銀行・証券・保険・貸金業すべての媒介が可能
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正解:D1つの登録で銀行・証券・保険・貸金業すべての媒介が可能

1つの登録で銀行・証券・保険・貸金業すべての分野のサービスを仲介することが可能となった。

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297金融サービス提供法において、顧客の最善の利益を勘案する義務が横断的に適用されることとなったのは何年以降か

  1. A2021年11月
  2. B2023年11月
  3. C2025年6月
  4. D2024年11月
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正解:D2024年11月

当該条文の改正法は2023年11月に成立し、2024年11月に施行された。

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298個人情報保護法において、本人からの保有個人データの開示請求に対し、電磁的記録の提供を求めることができるか

  1. A可能である
  2. B書面のみ可能であり不可である
  3. C事業者側の判断による
  4. D電子メールのみ可能である
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正解:A可能である

改正により、書面だけでなく電磁的記録の提供による開示方法も求めることができるようになった。

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299独占禁止法において、金融会社(銀行・保険業)が他社株式を保有する場合の原則的な議決権保有制限(保険会社以外)はどれか

  1. A3%以下
  2. B10%以下
  3. C5%以下
  4. D20%以下
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正解:C5%以下

銀行業を営む会社は、他の国内会社の議決権を5%を超えて有してはならない(保険業会社では10%)。

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300個人情報保護法において、外国にある第三者に個人データを提供する場合の原則として正しいものはどれか

  1. A本人の同意が一切不要である
  2. Bあらかじめ本人の同意を得なければならない
  3. C外国の規制当局の許可が必要である
  4. D外国へ提供すること自体が禁止されている
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正解:Bあらかじめ本人の同意を得なければならない

外国にある第三者に提供する場合には、原則としてあらかじめ本人の同意を得なければならない。

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301業務上横領罪に関する判例の基準として、不正貸付を行った際に横領罪と認定されるのはどのような場合か

  1. A本人(金融機関)の名義で行った場合
  2. B被告人個人の名義ないし計算で行った場合
  3. C同僚と協力して行った場合
  4. D支店長の指示に従った場合
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正解:B被告人個人の名義ないし計算で行った場合

自己の名義ないし計算で行った場合には横領罪、本人(金融機関)の計算で行った場合には背任罪とするのが主流の考え方である。

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302背任罪の主体となり得る「他人のためにその事務を処理する者」として誤っているものはどれか

  1. A一切の事務処理に関与しない無関係な第三者
  2. B契約により委託を受けた者
  3. C事務管理により委託関係が生じた者
  4. D法令に基づく後見人
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正解:A一切の事務処理に関与しない無関係な第三者

背任罪の主体は、本人から事務処理を委託された者であるため、無関係な第三者は含まれない。

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303特別背任罪が目的犯であることに関する説明として正しいものはどれか

  1. A自己または第三者の利益を図る等の目的が必要である
  2. B損害が結果として発生すれば目的は問わない
  3. C過失による任務違背も処罰対象となる
  4. D会社の利益を図る目的であれば成立する
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正解:A自己または第三者の利益を図る等の目的が必要である

特別背任罪は故意犯かつ目的犯であり、図利または加害の目的を必要とする。

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304浮貸しに関する判例の説明として正しいものはどれか

  1. A金融機関の業務として行われた融資の媒介も浮貸しとなる
  2. B銀行の承認があれば免責される
  3. C手数料を受け取らない限り成立しない
  4. D自己の責任と計算で行った媒介が対象となる
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正解:D自己の責任と計算で行った媒介が対象となる

出資法の禁止する行為は、業務の進行としてではなく、自己の責任と計算において行うものである。

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305導入預金罪における「通じ」という部分の意義に関する判例の見解はどれか

  1. A預金者と第三者が直接共謀することを要する
  2. B預金者が融資を受ける者が誰かを知っていることを要する
  3. C預金者が媒介者を介して特定の第三者がいることを知っていれば足りる
  4. D金融機関が関与していることを知れば足りる
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正解:C預金者が媒介者を介して特定の第三者がいることを知っていれば足りる

判例は、預金者が媒介者を介して、融資を受ける特定の第三者がいることを知っていれば足りるという見解をとる。

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306金融サービス提供法において、顧客保護のための賠償責任を負うのは誰か

  1. A所属金融機関
  2. B利用者(顧客)自身
  3. C保証協会
  4. D金融サービス仲介業者自ら
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正解:D金融サービス仲介業者自ら

特定の金融機関への所属制を採らず、金融サービス仲介業者自らが顧客への賠償責任を負うことが想定されている。

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307消費者契約法において、後見開始の審判を受けたことのみを理由とする解除権を付与する条項はどのようになるか

  1. A有効である
  2. B無効となる
  3. C条件付きで有効である
  4. D消費者側の判断で選択できる
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正解:B無効となる

後見開始、保佐開始、または補助開始の審判を受けたことのみを理由とする解除権付与条項は無効となる。

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308個人情報保護法における「要配慮個人情報」として誤っているものはどれか

  1. A人種
  2. B信条
  3. C病歴
  4. D年齢
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正解:D年齢

要配慮個人情報は、人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪により害を被った事実等を含む。

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309独占禁止法において、金融会社が株式を取得・保有した場合であっても例外的に認められないケースはどれか

  1. A公正取引委員会の認可を受けた場合
  2. B担保権の行使により取得した場合
  3. C自己の利益のために独断で行った場合
  4. D合併に伴い取得した場合
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正解:C自己の利益のために独断で行った場合

公正取引委員会の認可や担保権の行使等による場合は例外的に認められるが、独断の行為は該当しない。

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310背任罪において「回収の見込みのない融資を行った」場合の損害発生時期として正しいものはどれか

  1. A融資の回収が不能と判明した時点
  2. B融資を実行した時点
  3. C担保が消滅した時点
  4. D利息の支払いが滞った時点
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正解:B融資を実行した時点

不良貸付等の背任罪は、回収不能という結果を待つまでもなく、貸付を実行した時点で損害があったとされる。

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311特別背任罪において、損害が後日てん補された場合、犯罪はどうなるか

  1. A不成立となる
  2. B成立に影響しない
  3. C民事上の損害賠償責任のみが残り、刑事上の犯罪は消滅する
  4. D過失犯に変更される
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正解:B成立に影響しない

後日損害がてん補されたとしても情状にはなるが、それによって犯罪が不成立とはされない。

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312浮貸しに関する規定において、金融機関の役職員が「ポケットマネー」で貸し付けた場合はどうなるか

  1. A浮貸しとして罪を構成する
  2. B浮貸しとはみなされない
  3. C過失であれば罪に問われない
  4. D金融機関の業務とみなされる
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正解:A浮貸しとして罪を構成する

ポケットマネーを利用した貸付であっても、浮貸しとして本罪を構成するため注意を要する。

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313導入預金に関する民事上の効力について正しいものはどれか

  1. A導入預金取締法に反するため私法上も無効である
  2. B預金契約としては有効であり、払戻請求は拒絶できない
  3. C預金者が金融機関へ払戻請求をすることはできない
  4. D金融機関と預金者の合意により無効を選択できる
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正解:B預金契約としては有効であり、払戻請求は拒絶できない

導入預金であっても、私法上の預金契約としては有効であり、金融機関は払戻請求を拒絶できない。

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