終末期ケア専門士 ④ 身体症状とケア(前半)

終末期の身体症状のうち、痛み(疼痛)の評価とマネジメントを中心に扱う分野です。侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の違い、NRSなどの評価ツール、WHO方式がん疼痛治療法の基本原則と目標、オピオイド(モルヒネ・オキシコドンなど)の換算・副作用対策、レスキュー・ドーズ、鎮痛補助薬が頻出です。出題数が多い実践分野で、薬剤の使い分けと副作用への対応が問われます。原則と薬剤の特徴を体系立てて覚えることが得点の鍵になります。

この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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104痛みの分類において、骨転移痛や術後早期の創部痛など局在が明瞭で体動時に増悪する痛みを何と呼ぶか。

  1. A体性痛
  2. B内臓痛
  3. C神経障害性疼痛
  4. D痛覚変調性疼痛
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正解:A体性痛

皮膚や骨、筋肉などの体性組織への機械的刺激が原因で起こる痛みを体性痛と呼びます。

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105トータルペイン(全人的苦痛)を構成する4つの側面に含まれないものはどれか。

  1. A身体的苦痛
  2. B経済的苦痛
  3. C社会的苦痛
  4. Dスピリチュアルな苦痛
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正解:B経済的苦痛

トータルペインは身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな4つの側面の苦痛から構成されます。

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106痛みの強さを評価するツールで、0から10までの11段階の数字を用いて患者に選んでもらうものはどれか。

  1. AVAS(Visual Analogue Scale)
  2. BVRS(Verbal Rating Scale)
  3. CNRS(Numerical Rating Scale)
  4. DFPS(Faces Pain Scale)
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正解:CNRS(Numerical Rating Scale)

NRSは痛みを0〜10の数字で表すスケールです。VASは10cmの線、VRSは言葉、FPSは顔の表情を用います。

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107「WHO方式がん疼痛治療法」における基本原則(WHO4原則)に該当しないものはどれか。

  1. A可能な限り経口投与とする(by mouth)
  2. B患者ごとに個別的な量で(for the individual)
  3. Cその上で細かい配慮を(with attention to detail)
  4. D痛みに応じて頓服で投与する(on demand)
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正解:D痛みに応じて頓服で投与する(on demand)

正しくは「時間を決めて投与する(by the clock)」であり、定時投与が原則です。

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108オキシコドンの鎮痛作用は、経口モルヒネの約何倍とされているか。

  1. A1.5倍
  2. B5倍
  3. C10倍
  4. D80〜100倍
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正解:A1.5倍

オキシコドンの鎮痛作用は経口モルヒネの約1.5倍です。フェンタニルは80〜100倍とされています。

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109オピオイドの副作用のうち、耐性が形成されず投与継続中も対策が必要となる症状はどれか。

  1. A悪心・嘔吐
  2. B便秘
  3. C眠気
  4. D呼吸抑制
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正解:B便秘

オピオイドによる便秘は耐性が形成されないため、投与開始と同時に下剤などの対策が必要です。

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110神経障害性疼痛の痛みの性質として、患者から表現されることが多い特徴はどれか。

  1. A重苦しい痛み
  2. B鈍い痛み
  3. C電気が走るような痛み
  4. Dうずくような痛み
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正解:C電気が走るような痛み

神経障害性疼痛は「電気が走るような」「灼けるような」「ビリビリする」と表現されることが特徴です。

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111突出痛に対するレスキュー・ドーズの1回量(経口)の目安として適切なものはどれか。

  1. A1日の定期投与量の1〜5%
  2. B1日の定期投与量の5〜10%
  3. C1日の定期投与量の30〜50%
  4. D1日の定期投与量の10〜20%
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正解:D1日の定期投与量の10〜20%

経口のレスキュー・ドーズは、1日に定期投与しているオピオイド量の10〜20%を1回量として設定します。

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112オピオイド鎮痛薬に関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. Aトラマドールは鎮痛効果が高く有効限界(天井効果)がない
  2. Bメサドンは半減期が長く安易に用量の増減ができない
  3. Cフェンタニルは腎機能の影響を受けにくく透析患者にも使用できる
  4. Dモルヒネは活性代謝産物があるため腎機能低下時には副作用に注意する
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正解:Aトラマドールは鎮痛効果が高く有効限界(天井効果)がない

トラマドールには有効限界(天井効果)があり、効果が乏しい場合は強オピオイドへの変更が必要です。

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113鎮痛補助薬とその分類の組み合わせとして、正しくないものはどれか。

  1. Aアミトリプチリン ─ 抗うつ薬
  2. Bケタミン ─ 抗不安薬
  3. Cプレガバリン ─ 抗けいれん薬
  4. Dデキサメタゾン ─ コルチコステロイド
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正解:Bケタミン ─ 抗不安薬

ケタミンはNMDA受容体拮抗薬に分類されます。

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114WHO方式がん疼痛治療の目標において、「第二目標」に設定されているのはどれか。

  1. A体動時の痛みの消失
  2. B痛みに妨げられない夜間の睡眠
  3. C安静時の痛みの消失
  4. D鎮痛薬の副作用の完全消失
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正解:C安静時の痛みの消失

第一目標は「夜間の睡眠確保」、第二目標は「安静時の痛みの消失」、第三目標は「体動時の痛みの消失」です。

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115WHO方式がん疼痛治療法の基本原則「by mouth」が意味する内容として適切なものはどれか。

  1. A痛みの強さを口頭で評価する
  2. B疼痛緩和の目標を口頭で確認する
  3. C副作用対策の薬を口腔投与する
  4. D可能な限り経口投与とする
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正解:D可能な限り経口投与とする

by mouthは、簡便で患者や家族が管理しやすい「経口投与」を可能な限り選択するという原則です。

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116呼吸困難のアセスメントにおいて、小さく浅い呼吸から次第に大きく深い呼吸となり、再び浅くなって無呼吸を繰り返す周期的な異常呼吸はどれか。

  1. Aチェーン・ストークス呼吸
  2. Bビオー呼吸
  3. C奇異呼吸
  4. D下顎呼吸
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正解:Aチェーン・ストークス呼吸

チェーン・ストークス呼吸は、心不全や中枢神経系の異常、終末期などに見られる周期的な異常呼吸です。

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117高齢者における呼吸に関する生理的変化として、正しいものはどれか。

  1. A呼吸筋の筋力向上
  2. B残気量の増加
  3. C肺弾性収縮力の増大
  4. D胸郭の柔軟性増加
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正解:B残気量の増加

加齢により、呼吸筋の低下や胸郭の硬化、肺弾性の消失が起こり、残気量が増加します。

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118がん患者の呼吸困難を緩和する薬剤として、唯一エビデンスが示されているものはどれか。

  1. A気管支拡張剤
  2. B抗不安薬
  3. Cモルヒネ
  4. Dコルチコステロイド
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正解:Cモルヒネ

呼吸困難に対する治療薬として、モルヒネが唯一エビデンスが示されている薬剤です。

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119低酸素血症(PaO2≦60Torr)を引き起こす病態生理学的機序として、該当しないものはどれか。

  1. A換気血流比不均等
  2. B拡散障害
  3. Cシャント(右左シャント)
  4. D肺胞高換気
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正解:D肺胞高換気

低酸素血症の機序は「肺胞低換気」「換気血流比不均等」「拡散障害」「シャント」などです。

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120呼吸困難を訴える患者に対する「呼吸介助」の具体的な方法として、最も適切なものはどれか。

  1. A呼気に合わせて胸郭に手で圧迫を加える
  2. B吸気に合わせて胸郭に手で圧迫を加える
  3. C呼気に合わせて腹部を強く押し上げる
  4. D吸気に合わせて背部を強く叩打する
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正解:A呼気に合わせて胸郭に手で圧迫を加える

呼吸介助は、患者の呼気に合わせて胸郭を圧迫し、吸気時には圧迫を解除して呼吸をサポートします。

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121酸素療法において、低流量システム(カニューレなど)を使用する場合、酸素流量を1L/分上げるごとに吸入酸素濃度は約何%上昇するか。

  1. A約2%
  2. B約4%
  3. C約10%
  4. D約20%
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正解:B約4%

低流量システムでは、酸素流量を1L/分上げるごとに約4%の吸入酸素濃度が上昇するとされています。

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122呼吸困難を引き起こす病態と疾患の組み合わせとして、正しくないものはどれか。

  1. A肺胞低換気 ─ 脳血管障害
  2. Bシャント ─ 肺動静脈瘻
  3. C血漿膠質浸透圧の低下 ─ 気管支喘息
  4. D拡散障害 ─ 間質性肺炎
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正解:C血漿膠質浸透圧の低下 ─ 気管支喘息

気管支喘息は気道疾患であり、血漿膠質浸透圧の低下は浮腫(肝硬変やネフローゼなど)の原因です。

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123呼吸困難や呼吸不全に関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A呼吸困難は「息が苦しい」という主観的な自覚症状である
  2. B急性呼吸困難は緊急病態として迅速な対応が求められる
  3. C呼吸不全は動脈血ガスに異常値を示す客観的病態である
  4. D呼吸困難の患者には必ず低酸素血症が認められる
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正解:D呼吸困難の患者には必ず低酸素血症が認められる

呼吸困難は自覚症状であり、必ずしも低酸素血症(呼吸不全)を伴うわけではありません。

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124悪心・嘔吐の発生機序において、化学受容器引き金帯(CTZ)を刺激する主な要因はどれか。

  1. Aオピオイドの投与
  2. B胃内容物の停滞
  3. C前庭器官の障害
  4. D消化管の完全閉塞
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正解:Aオピオイドの投与

オピオイドや高カルシウム血症などはCTZを刺激し、悪心・嘔吐を引き起こします。

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125完全な消化管閉塞のある患者の悪心・嘔吐に対して、投与が「禁忌」となる薬剤はどれか。

  1. Aハロペリドール
  2. Bメトクロプラミド
  3. Cオクトレオチド
  4. Dデキサメタゾン
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正解:Bメトクロプラミド

メトクロプラミドは消化管運動亢進作用があり、完全閉塞の患者に使用すると腹痛や嘔吐を誘発するため禁忌です。

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126消化管閉塞の治療において、腸液の分泌を抑制し消化管内圧を減圧する目的で使用される薬剤はどれか。

  1. Aブチルスコポラミン臭化物
  2. Bドンペリドン
  3. Cオクトレオチド
  4. Dメトクロプラミド
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正解:Cオクトレオチド

オクトレオチド(サンドスタチン)は消化管からの分泌抑制と水分の吸収促進により症状を改善します。

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127がん患者の腹水貯留に対する薬物療法として、第一選択となる薬剤はどれか。

  1. A消化管運動改善薬
  2. Bコルチコステロイド
  3. C制吐薬
  4. D利尿剤
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正解:D利尿剤

腹水の薬物療法では、フロセミドやスピロノラクトンなどの利尿剤が第一選択となります。

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128がんの悪液質に伴う食欲不振に対して、視床下部の食欲中枢に直接作用し改善を期待して使用される薬剤はどれか。

  1. Aコルチコステロイド
  2. B消化管運動改善薬
  3. C抗ヒスタミン薬
  4. Dプロゲステロン製剤
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正解:Aコルチコステロイド

コルチコステロイドは食欲中枢に直接作用し、数日内に食欲不振を改善する効果が期待されます。

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129嚥下困難の原因のうち「機能性障害」に分類されるものはどれか。

  1. A頭頸部がんによる閉塞
  2. B脳血管障害による後遺症
  3. C放射線療法による口内炎
  4. D縦隔腫瘍による外側からの圧迫
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正解:B脳血管障害による後遺症

腫瘍や炎症などの器質的病変によらない、脳血管障害や全身衰弱によるものは機能性障害に分類されます。

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130オピオイドによる悪心・嘔吐への対策として、第一選択となる薬剤の系統はどれか。

  1. A非定型抗精神病薬
  2. B抗ヒスタミン薬
  3. Cドパミン受容体拮抗薬
  4. Dコルチコステロイド
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正解:Cドパミン受容体拮抗薬

オピオイドによる悪心・嘔吐の第一選択はドパミン受容体拮抗薬であり、無効な場合に非定型抗精神病薬などを検討します。

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131食欲不振や悪心に対して使用される消化管運動改善薬(メトクロプラミドなど)の長期投与で注意すべき副作用はどれか。

  1. A高血糖
  2. B消化性潰瘍
  3. C呼吸抑制
  4. D錐体外路症状
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正解:D錐体外路症状

抗ドパミン作用を持つため、長期投与によりアカシジアなどの錐体外路症状を生じる可能性があります。

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132消化管閉塞の病態に関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A上部消化管閉塞では腹部膨満感が著明である
  2. B下部消化管閉塞では便汁様嘔吐がみられることがある
  3. C単純性腸閉塞は腸管内外の圧迫などにより血流障害がない状態である
  4. D複雑性腸閉塞は腸間膜の血流障害を伴う状態である
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正解:A上部消化管閉塞では腹部膨満感が著明である

上部消化管閉塞では激しい嘔吐がみられますが、腹部膨満感は目立たないことが多いです。

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133悪心・嘔吐の薬物療法に関する記述で、正しくないものはどれか。

  1. Aコルチコステロイドは頭蓋内圧亢進時の悪心・嘔吐に使用される
  2. B抗ヒスタミン薬は消化管運動亢進によって症状を改善する
  3. C消化管運動改善薬は胃内容物停滞による悪心に有効である
  4. D抗精神病薬は化学受容器引き金帯(CTZ)の刺激による悪心に有効である
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正解:B抗ヒスタミン薬は消化管運動亢進によって症状を改善する

抗ヒスタミン薬は体動時や前庭系異常に伴う悪心・嘔吐に有効です。消化管運動を亢進するわけではありません。

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134がん関連倦怠感のうち、腫瘍の存在による炎症性サイトカインなどが直接的な原因とされるものはどれか。

  1. A心因性倦怠感
  2. B薬剤性倦怠感
  3. C一次的倦怠感
  4. D二次的倦怠感
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正解:C一次的倦怠感

腫瘍の存在による炎症性サイトカインなどが原因となるものを一次的倦怠感と呼びます。

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135終末期がん患者の全身倦怠感に対するケアの主軸として行われる、面会時間などに合わせて活動の余力を持たせるような方法はどれか。

  1. A複合的理学療法
  2. B放射線療法
  3. C認知行動療法
  4. Dエネルギー温存・活動療法
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正解:Dエネルギー温存・活動療法

ケアの時間調整などを行い活動の余力を持たせることをエネルギー温存・活動療法と呼びます。

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136がん患者における「二次的倦怠感」の原因として、該当しないものはどれか。

  1. A腫瘍の存在による炎症性サイトカイン
  2. B医療用麻薬などの薬剤
  3. C貧血や感染症、脱水
  4. D放射線治療や化学療法
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正解:A腫瘍の存在による炎症性サイトカイン

炎症性サイトカインによるものは「一次的倦怠感」に分類されます。

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137全身倦怠感のアセスメントに関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A倦怠感の程度だけでなく、日常生活への影響も評価する
  2. B主観的感覚であるため、客観的な指標のみで評価することが推奨される
  3. C年齢や地域に応じた表現(しんどい、えらい等)に配慮して問診する
  4. D全身倦怠感は抑うつ状態との鑑別が重要である
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正解:B主観的感覚であるため、客観的な指標のみで評価することが推奨される

倦怠感は極めて主観的な感覚であるため、客観的指標だけでなく患者の主観的な評価を重視する必要があります。

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138がん悪液質に伴う全身倦怠感に有効とされるが、長期投与によるクッシング症候群や感染などの副作用に注意が必要な薬剤はどれか。

  1. Aメトクロプラミド
  2. Bモルヒネ
  3. Cコルチコステロイド
  4. Dスピロノラクトン
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正解:Cコルチコステロイド

コルチコステロイドは倦怠感軽減や食欲増進に有効ですが、長期投与による副作用のデメリットを考慮する必要があります。

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139毛細血管からの水分濾出とリンパ管への回収のバランスが崩れ、細胞外の組織間質に限局的または全身的に過剰な水分が貯留した状態を何というか。

  1. A悪液質
  2. B脱水
  3. C無気肺
  4. D浮腫
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正解:D浮腫

細胞外の組織間質に間質液が過剰に貯留した状態を浮腫と呼びます。

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140浮腫の分類において、「局所性浮腫」の原因となるものはどれか。

  1. Aリンパ管系の閉塞
  2. B腎不全による毛細血管静水圧の上昇
  3. C肝硬変による血漿膠質浸透圧の低下
  4. D心不全による右心負荷
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正解:Aリンパ管系の閉塞

心臓、腎臓、肝機能障害などは全身性浮腫の原因となり、リンパ管系の閉塞は局所性浮腫の原因となります。

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141浮腫のある部位に対する弾性包帯などを用いた「圧迫療法」が、絶対禁忌となる疾患はどれか。

  1. A糖尿病
  2. B心不全
  3. C関節リウマチ
  4. D高血圧
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正解:B心不全

心不全、心性浮腫、閉塞性動脈疾患の患者に対して圧迫療法を行うことは絶対禁忌です。

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142全身性浮腫の原因となる疾患と主な病態の組み合わせとして、正しくないものはどれか。

  1. A心疾患 ─ 毛細血管静水圧の上昇
  2. B腎疾患 ─ タンパク尿による血漿膠質浸透圧の低下
  3. C肝硬変 ─ 毛細血管の透過性亢進による血流うっ滞
  4. D低栄養性 ─ アルブミン低下による血漿膠質浸透圧の低下
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正解:C肝硬変 ─ 毛細血管の透過性亢進による血流うっ滞

肝硬変による浮腫は、低アルブミン血症に伴う「血漿膠質浸透圧の低下」などが主な原因です。透過性亢進ではありません。

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143リンパ浮腫の治療とケアに関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A組織圧の低い陰部は浮腫をきたしやすい
  2. B保湿を行うことで皮膚のバリア機能を高め、二次的損傷を予防する
  3. C上下肢ともに浮腫部位を心臓より高く挙上することで症状緩和が期待できる
  4. D特効薬となる利尿剤が開発されており、薬物治療が基本となる
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正解:D特効薬となる利尿剤が開発されており、薬物治療が基本となる

リンパ浮腫に対して明らかなエビデンスのある薬物治療はなく、スキンケアや圧迫療法などの複合的理学療法が有効とされます。

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