貸金業務取扱主任者 ⑦ 資金需要者等の保護

資金需要者等の保護に関わる法令、とくに個人情報保護を中心に扱う分野です。個人情報の定義、個人情報取扱事業者の義務、個人情報データベース等や要配慮個人情報の範囲、漏えい等の報告、第三者提供の制限などが頻出です。貸金業者は顧客の信用情報や個人情報を大量に扱うため、適正な取得・利用・管理のルールが重視されます。用語の定義と例外規定を正確に区別できるよう、条文の要件を丁寧に押さえておきましょう。

この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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273個人情報保護法における「個人情報」に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A指紋データは「個人識別符号」に該当する
  2. B携帯電話番号はそれ自体が「個人識別符号」に該当する
  3. C生存する個人の情報に限られ、外国人は含まれない
  4. D他の情報と容易に照合でき特定の個人を識別できる情報は含まれない
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正解:A指紋データは「個人識別符号」に該当する

指紋データやマイナンバーは個人識別符号に含まれるが、携帯電話番号は単独では含まれない。

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274個人情報取扱事業者の義務に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A利用目的を変更する場合、変更前の利用目的と関連性がなくても自由に行える
  2. B要配慮個人情報を取得する場合でも、本人の同意は一切不要である
  3. C違法または不当な行為を助長・誘発するおそれがある方法での個人情報の利用は禁止されている
  4. D保有個人データの開示請求に対し、応じる義務は一切ない
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正解:C違法または不当な行為を助長・誘発するおそれがある方法での個人情報の利用は禁止されている

不適正な利用の禁止が規定されている。

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275「個人情報データベース等」に関する記述として、正しいものはどれか

  1. Aパソコンで検索できる顧客名簿は該当しない
  2. B電子計算機を用いないものは、一切該当しない
  3. C取り扱う個人情報の数が一定数未満であれば、データベース等に該当しない
  4. D紙製の顧客名簿であっても、五十音順で整理され容易に検索できれば該当する
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正解:D紙製の顧客名簿であっても、五十音順で整理され容易に検索できれば該当する

体系的に構成され容易に検索できるものは、紙媒体でもデータベース等に含まれる。

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276「要配慮個人情報」に含まれないものはどれか

  1. A住所
  2. B病歴
  3. C犯罪の経歴
  4. D信条
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正解:A住所

住所は要配慮個人情報の定義に含まれない。

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277個人データの漏えい等の報告に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A要配慮個人情報が含まれる漏えい等は、人数にかかわらず報告対象事態となる
  2. B漏えい等が発生したおそれがある場合でも、報告は一切不要である
  3. C本人数が1000人を超える漏えい等のみが報告対象事態である
  4. D報告対象事態が生じても、本人への通知は一切不要である
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正解:A要配慮個人情報が含まれる漏えい等は、人数にかかわらず報告対象事態となる

要配慮個人情報が含まれる漏えい等は、人数にかかわらず報告対象事態となる。

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278個人データの第三者提供に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A第三者提供には常に本人の同意が必要であり、例外は存在しない
  2. B個人データの取扱いを委託する場合、委託先は「第三者」に該当する
  3. C合併に伴い個人データが提供される場合、本人の同意が必須である
  4. D共同利用を行う場合、あらかじめ所定の事項を本人に通知等すれば同意は不要である
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正解:D共同利用を行う場合、あらかじめ所定の事項を本人に通知等すれば同意は不要である

共同利用の所定の事項を本人に通知等していれば、第三者提供にあたらない。

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279第三者提供に係る記録の作成等に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A提供を受けた相手方の氏名等を確認する義務はない
  2. B第三者提供をした年月日を記録する必要はない
  3. C第三者から個人データの提供を受ける際、取得の経緯を確認する必要がある
  4. D記録の保存期間は事業者が任意に決めてよい
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正解:C第三者から個人データの提供を受ける際、取得の経緯を確認する必要がある

第三者提供を受ける際には、提供者の氏名・取得の経緯を確認しなければならない。

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280保有個人データに関する開示等の手続きについて、誤っているものはどれか

  1. A本人から利用目的の通知を求められた場合、原則として通知が必要である
  2. B保有個人データの内容が事実でない場合、訂正等の求めに応じる必要がある
  3. C開示の求めに対しては、いかなる場合も即日開示しなければならない
  4. D利用停止の求めに対し、違反の是正に必要な限度で応じる必要がある
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正解:C開示の求めに対しては、いかなる場合も即日開示しなければならない

開示は遅滞なく行う義務があるが、即日とは限らず、一定の不開示事由もある。

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281個人情報保護に関するガイドラインにおける「個人に関する情報」の記述として、正しいものはどれか

  1. A氏名や住所等の情報に限られる
  2. B暗号化等によって秘匿化されている場合は一切該当しない
  3. C公刊物等によって公にされている情報も含まれる
  4. D財産や職種等の属性に関する情報は含まれない
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正解:C公刊物等によって公にされている情報も含まれる

個人に関する情報は、公刊物による情報や評価情報なども含まれる。

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282ガイドラインにおける安全管理措置のうち、物理的安全管理措置に該当するものはどれか

  1. A個人データを取り扱う区域の管理や機器の盗難防止
  2. B従業者に対する教育・訓練の実施
  3. C情報システムの監視
  4. D責任と権限を明確にする規程の整備
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正解:A個人データを取り扱う区域の管理や機器の盗難防止

区域管理や機器の盗難防止は物理的安全管理措置である。

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283消費者契約法に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A個人事業主が事業のために締結する契約にも適用される
  2. B消費者と事業者の情報の質・量や交渉力の格差を前提とした規定がある
  3. C事業者の適正な取引の確保を主たる目的としている
  4. D不当な条項があると契約全体が無効となる
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正解:B消費者と事業者の情報の質・量や交渉力の格差を前提とした規定がある

消費者契約法は、消費者と事業者の格差を前提に消費者の利益を擁護することを目的とする。

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284消費者契約法における取消権が時効によって消滅する期間として、正しいものはどれか

  1. A追認できる時から6か月、かつ契約締結時から1年
  2. B追認できる時から3か月、かつ契約締結時から3年
  3. C追認できる時から1年、かつ契約締結時から10年
  4. D追認できる時から1年、かつ契約締結時から5年(霊感等は3年・10年)
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正解:D追認できる時から1年、かつ契約締結時から5年(霊感等は3年・10年)

取消権は、追認できる時から1年、かつ契約締結時から5年で時効消滅する(霊感商法等は3年・10年)。

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285消費者契約法における「困惑」による取消しの対象となる行為として、正しいものはどれか

  1. A退去妨害
  2. B重要事項の不利益事実の不告知
  3. C断定的判断の提供
  4. D不実の告知
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正解:A退去妨害

退去妨害(退去を妨げること)は困惑による取消しの対象である。

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286消費者契約法における損害賠償額の予定に関する規定として、正しいものはどれか

  1. A平均的な損害を超える部分も有効である
  2. B遅延損害金の額が年率14.6%を超える場合、その超える部分が無効となる
  3. C契約解除に伴う損害賠償額の予定は、金額にかかわらず有効である
  4. D遅延損害金が年率14.6%を超える場合、元本を含めて無効となる
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正解:B遅延損害金の額が年率14.6%を超える場合、その超える部分が無効となる

超過分が無効となるだけで、条項全体が無効になるわけではない。

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287消費者契約法の適用関係として、正しいものはどれか

  1. A消費者契約法に規定がない事項には民法や商法は適用されない
  2. B商法は消費者契約に対して常に優先的に適用される
  3. C特別法があっても消費者契約法の取消規定が常に重複適用される
  4. D詐欺や強迫については民法に基づき取り消すこともできる
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正解:D詐欺や強迫については民法に基づき取り消すこともできる

消費者契約法にない事項は民法や商法が適用され、詐欺・強迫は民法による取消しも可能である。

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288不当景品類及び不当表示防止法の目的として、正しいものはどれか

  1. A事業者間の価格カルテルを規制すること
  2. B一般消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為を制限すること
  3. C事業者の販売促進活動を全面的に支援すること
  4. Dすべての広告を放送前に国が審査すること
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正解:B一般消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為を制限すること

一般消費者の利益保護と合理的な選択の阻害防止が目的である。

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289景品表示法における「優良誤認表示」について、合理的根拠を示す資料の提出を求められた場合に資料を提出しないときの取扱いとして正しいものはどれか

  1. A直ちに勧告を受ける
  2. B課徴金の納付を命じられる
  3. C当該表示は「優良誤認表示」とみなされる
  4. D公聴会が開かれる
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正解:C当該表示は「優良誤認表示」とみなされる

合理的な根拠を示す資料を提出しない場合、当該表示は優良誤認表示とみなされる。

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290景品表示法における措置命令に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A違反行為がすでになくなっている場合でも行うことができる
  2. B違反の疑いがあれば、弁明の機会を与えずに発令される
  3. C公示が行われるのは課徴金納付命令の場合に限る
  4. D措置命令に違反しても刑罰は科されない
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正解:A違反行為がすでになくなっている場合でも行うことができる

措置命令は、違反行為がすでになくなった後でも行うことができる。

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291消費者信用の融資費用に関する不当な表示について、正しいものはどれか

  1. A実質年率が明瞭に記載されていれば不当表示にはならない
  2. B実質年率は少なくとも0.1%の単位まで明瞭に示す必要がある
  3. C融資費用には利息や手数料は含まれない
  4. Dアドオン方式による利息表示が推奨されている
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正解:A実質年率が明瞭に記載されていれば不当表示にはならない

実質年率を明瞭に記載していないアドオン方式等の表示は不当な表示となる。

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292貸金業者が行う広告審査について、正しいものはどれか

  1. Aすべての広告形態が審査機関の承認の対象である
  2. B口頭の勧誘も承認が必要である
  3. C看板広告のみ承認が必要である
  4. DテレビCMなど一定の広告は審査機関の承認が必要である
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正解:DテレビCMなど一定の広告は審査機関の承認が必要である

審査対象はテレビCM、新聞・雑誌、電話帳広告など一定の形態に限られる。

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293貸金業協会協会員の広告規制に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A他社と比較する比較広告が広く推奨されている
  2. Bギャンブルを推奨する表現を用いてもよい
  3. C個人向け貸付けの契約に係る広告が規制の対象である
  4. Dインターネット広告は表示規制の対象外である
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正解:C個人向け貸付けの契約に係る広告が規制の対象である

協会員の広告審査や規制は、主に個人向け貸付けの契約に係る広告が対象である。

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294貸金業者が債務者等に対し勧誘を行う際の承諾に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A店頭での口頭の承諾は記録不要である
  2. B自動契約機のタッチパネル上での承諾は記録を保存する必要がある
  3. C電話による承諾は記録を残さなくてよい
  4. D承諾を得ていれば勧誘リストの作成は無制限である
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正解:B自動契約機のタッチパネル上での承諾は記録を保存する必要がある

タッチパネルや電話等での承諾は記録・保存が必要である。

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295資金需要者等の保護に関する勧誘規制について、正しいものはどれか

  1. A精神的な障害等により理解が困難な場合でも丁寧に説明すれば勧誘できる
  2. B精神的な障害等により契約内容の理解が困難な場合、勧誘を行ってはならない
  3. C勧誘リストには必ず個人信用情報を記載する
  4. D高齢者以外には勧誘の承諾を得る必要がない
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正解:B精神的な障害等により契約内容の理解が困難な場合、勧誘を行ってはならない

契約内容の理解が困難な者に対する勧誘は禁止されている。

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296景品表示法における不当な「表示」の指定を行う者として正しいものはどれか

  1. A公正取引委員会
  2. B消費者委員会
  3. C日本貸金業協会
  4. D内閣総理大臣
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正解:D内閣総理大臣

不当な表示の指定は内閣総理大臣が行う。

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297景品表示法における課徴金に関する記述として、正しいものはどれか

  1. A景品類の制限違反に対してのみ命じられる
  2. B不当な表示の禁止に違反した場合に命じられることがある
  3. C課徴金は措置命令が出た場合に限り命じられる
  4. D自主的に返金すれば常に課徴金は科されない
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正解:B不当な表示の禁止に違反した場合に命じられることがある

課徴金は、優良誤認表示・有利誤認表示など不当な表示の禁止違反に対して命じられることがある。

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