2級管工事施工管理技士(第一次検定) ② 原論2・3〜流体工学/熱工学

水と熱の振る舞いを扱う分野です。流体工学では静水圧とパスカルの原理、連続の式とベルヌーイの定理、管内の摩擦損失、ポンプの種類と特性、キャビテーションとウォーターハンマーが中心になります。熱工学では熱の伝わり方(伝導・対流・放射)、熱貫流、比熱と潜熱、冷凍サイクルの基本が対象です。用語と現象の対応を押さえることが優先で、複雑な計算は求められにくい傾向があります。

この分野の問題48問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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48水の粘性に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. Aニュートン流体として扱われ、摩擦応力は速度勾配に比例する。
  2. B空気の粘性係数よりもかなり小さい。
  3. C粘性がなく、圧力のみが存在する完全流体として扱われる。
  4. D温度が上昇すると粘性係数は増加する。
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正解:Aニュートン流体として扱われ、摩擦応力は速度勾配に比例する。

水は一般にニュートン流体として扱われ、粘性による摩擦応力は速度勾配に比例する。液体の粘性係数は温度が上昇すると減少し、水の粘性係数は空気よりかなり大きい。

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49気体と液体の粘性係数と温度の関係について、正しいものはどれか。

  1. A気体も液体も、温度が上昇すると粘性係数は増加する。
  2. B気体も液体も、温度が上昇すると粘性係数は減少する。
  3. C気体は温度上昇により減少し、液体は温度上昇により増加する。
  4. D気体は温度上昇により増加し、液体は温度上昇により減少する。
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正解:D気体は温度上昇により増加し、液体は温度上昇により減少する。

液体の粘性係数は温度が上昇すると減少するが、気体の粘性係数は温度が上昇すると増加する。

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50流体の圧縮性に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A液体は気体に比べて圧縮しにくいので、非圧縮性流体と呼ばれる。
  2. B圧縮率と体積弾性率は常に同じ値を示す。
  3. C気体は圧縮しやすいので、圧縮性流体と呼ばれる。
  4. D圧縮率の逆数は、体積弾性率または体積弾性係数と呼ばれる。
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正解:B圧縮率と体積弾性率は常に同じ値を示す。

圧縮率の逆数が体積弾性率(または体積弾性係数)であるため、同じ値を示すわけではない。

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51細い管を液中に立てたとき、内側の液体が管の中を上昇または下降する現象(毛管現象)において、管中の液面高さは何に比例するか。

  1. A表面張力
  2. B管の内径
  3. C大気圧
  4. D液体の密度
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正解:A表面張力

毛管現象は液柱に作用する重力と表面張力の鉛直成分とのつり合いによるものであり、管中の液面高さは表面張力に比例する。

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52密閉された容器内に静止している流体の一部に加えた圧力は、流体の全ての部分にそのまま伝達されるという原理はどれか。

  1. Aトリチェリの定理
  2. Bボイルの法則
  3. Cパスカルの原理
  4. Dベルヌーイの定理
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正解:Cパスカルの原理

密閉容器内の流体の一部に加えた圧力が全体にそのまま伝達される性質をパスカルの原理という。

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53ゲージ圧と絶対圧の関係を表す式として、正しいものはどれか。

  1. A絶対圧 = ゲージ圧 × 大気圧
  2. Bゲージ圧 = 絶対圧 - 大気圧
  3. Cゲージ圧 = 絶対圧 + 大気圧
  4. D絶対圧 = ゲージ圧 - 大気圧
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正解:Bゲージ圧 = 絶対圧 - 大気圧

圧力計が示すゲージ圧は、絶対圧から大気圧を差し引いた圧力(ゲージ圧=絶対圧−大気圧)である。

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54流体の運動において、流れの状態が場所によってのみ定まり、時間的には変化しない流れを何というか。

  1. A層流
  2. B非定常流
  3. C定常流
  4. D乱流
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正解:C定常流

流れの状態が場所によってのみ定まり、時間的に変化しない流れを定常流という。

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55ベルヌーイの定理において、完全流体の持つエネルギーの総和として一定不変となる組み合わせはどれか。

  1. A熱エネルギー、圧力エネルギー、位置エネルギー
  2. B位置エネルギー、運動エネルギー、圧力エネルギー
  3. C運動エネルギー、圧力エネルギー、摩擦エネルギー
  4. D位置エネルギー、運動エネルギー、熱エネルギー
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正解:B位置エネルギー、運動エネルギー、圧力エネルギー

ベルヌーイの定理は、完全流体の持つ位置エネルギー、運動(速度)エネルギー、圧力エネルギーの総和が一定不変であるという定理である。

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56水平管における流体の全圧、静圧、動圧の関係として正しいものはどれか。

  1. A全圧 = 静圧 - 動圧
  2. B全圧 = 動圧 + 静圧
  3. C動圧 = 全圧 + 静圧
  4. D静圧 = 全圧 + 動圧
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正解:B全圧 = 動圧 + 静圧

水平管では重力による位置エネルギーが流れの前後で同じであるため、動圧+静圧=全圧の関係が成り立つ。

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57水平管内を流れる流体の全圧と静圧を測定し、その差から流速や風速を求める装置はどれか。

  1. Aマノメーター
  2. Bベンチュリー管
  3. Cオリフィス
  4. Dピトー管
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正解:Dピトー管

ピトー管は、測定した全圧と静圧の差である動圧から流速や風速を求める装置である。

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58レイノルズ数に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A値が臨界レイノルズ数を超えると層流に変わる。
  2. B値が小さいときは乱流となり、値が大きいときは層流となる。
  3. C流体に作用する慣性力と粘性力の比で表される。
  4. D流体に作用する圧力と重力の比で表される。
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正解:C流体に作用する慣性力と粘性力の比で表される。

レイノルズ数は慣性力と粘性力の比で表され、値が小さいときは層流、臨界レイノルズ数を超えると乱流に変わる。

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59流体が直管路を満流で流れる場合、ダルシー・ワイスバッハの式における圧力損失の大きさは何に比例するか。

  1. A平均流速の平方根
  2. B平均流速の3乗
  3. C平均流速に反比例
  4. D平均流速の2乗
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正解:D平均流速の2乗

ダルシー・ワイスバッハの式により、管の圧力損失(摩擦損失)は平均流速の2乗に比例する。

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60配管内の流速が3倍になった場合、ダルシー・ワイスバッハの式に基づく管路の圧力損失は元の何倍になるか。

  1. A9倍
  2. B3倍
  3. C27倍
  4. D6倍
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正解:A9倍

圧力損失は平均流速の2乗に比例するため、流速が3倍になれば圧力損失は3の2乗で9倍になる。

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61ムーディー線図を用いて求めることができるものはどれか。

  1. A臨界レイノルズ数
  2. B流体の粘性係数
  3. C管内の流体の平均流速
  4. D管摩擦係数
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正解:D管摩擦係数

ムーディー線図は、管内面の粗度とレイノルズ数から管摩擦係数を求めるための線図である。

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62ウォーターハンマーに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A管材のヤング率が大きいほど、配管にかかる水撃圧は大きくなる。
  2. B管路を流れる流体の密度が大きいほど、水撃圧は高くなる。
  3. C管内の流水が、弁の急閉により急停止したときに生じる衝撃である。
  4. D液体の管内流速が遅い場合ほど発生しやすい。
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正解:D液体の管内流速が遅い場合ほど発生しやすい。

ウォーターハンマーは液体の管内流速が速い場合に発生しやすい。遅い場合とするのは誤り。

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63ウォーターハンマーによる水撃圧について、鋼管と硬質ポリ塩化ビニル管を比較した記述として正しいものはどれか。

  1. A硬質ポリ塩化ビニル管の方がヤング率が大きいため、水撃圧は大きくなる。
  2. B鋼管の方がヤング率が大きいため、水撃圧は大きくなる。
  3. C管の材質にかかわらず、水撃圧は同じである。
  4. D鋼管の方がヤング率が小さいため、水撃圧は小さくなる。
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正解:B鋼管の方がヤング率が大きいため、水撃圧は大きくなる。

鋼管は硬質ポリ塩化ビニル管に比べて管材のヤング率が大きいため、弁の急閉止時にかかる水撃圧は大きくなる。

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64一定温度の下で、気体の体積を半分に圧縮した場合、気体の圧力はどうなるか。

  1. A変化しない。
  2. B2倍になる。
  3. C4倍になる。
  4. D半分になる。
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正解:B2倍になる。

ボイルの法則(等温変化では圧力と体積の積は一定)により、体積が1/2になれば圧力は2倍になる。

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65シャルルの法則が示す関係として、正しいものはどれか。

  1. A一定温度下で、気体の体積は圧力に比例する。
  2. B一定圧力下で、気体の体積は絶対温度の2乗に比例する。
  3. C一定圧力下で、気体の体積は絶対温度に比例する。
  4. D一定体積下で、気体の圧力は絶対温度に反比例する。
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正解:C一定圧力下で、気体の体積は絶対温度に比例する。

シャルルの法則は、一定圧力下で気体の体積が絶対温度に比例することを示す。

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66ボイル・シャルルの法則の式 P1V1/T1 = P2V2/T2 において、気体の体積Vについての関係として正しいものはどれか。

  1. A圧力Pに比例し、絶対温度Tに比例する。
  2. B圧力Pに反比例し、絶対温度Tに比例する。
  3. C圧力Pに比例し、絶対温度Tに反比例する。
  4. D圧力Pに反比例し、絶対温度Tに反比例する。
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正解:B圧力Pに反比例し、絶対温度Tに比例する。

ボイル・シャルルの法則により、気体の体積は圧力に反比例し、絶対温度に比例する。

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67気体の混合において、一定温度で全体積を占めたときの各気体の圧力の和が全体の圧力となる法則を何というか。

  1. Aシャルルの法則
  2. Bボイルの法則
  3. Cダルトンの分圧の法則
  4. Dクラウジウスの法則
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正解:Cダルトンの分圧の法則

各気体が単独で全体積を占めたときの圧力(分圧)の和が全体の圧力となることを、ダルトンの分圧の法則という。

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681kgあたりの物質の温度を1度上げるのに必要な熱量を何というか。

  1. A潜熱
  2. B顕熱
  3. C熱容量
  4. D比熱
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正解:D比熱

1kgあたりの物質の温度を1度上げるのに必要な熱量を比熱という。任意の量の場合は熱容量である。

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69気体における定容比熱と定圧比熱の関係について、正しいものはどれか。

  1. A定容比熱の方が常に大きい。
  2. B気体の種類に関係なく常に等しい。
  3. C定圧比熱の方が常に大きい。
  4. D温度が高くなると定容比熱が大きくなる。
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正解:C定圧比熱の方が常に大きい。

気体では、定容比熱より定圧比熱の方が常に大きく、その差は気体の種類によって異なる。

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700℃の氷を0℃の水に変化させるのに必要な熱は、次のうちどれか。

  1. A潜熱
  2. B比熱
  3. C顕熱
  4. D熱容量
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正解:A潜熱

温度変化を伴わず、物体の状態変化(融解など)のみに消費される熱を潜熱という。

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71物体に熱を加えたとき、相変化を伴わずに物体の温度を上昇させるために使われる熱を何というか。

  1. A昇華熱
  2. B顕熱
  3. C潜熱
  4. D蒸発熱
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正解:B顕熱

物体の温度を変えるための熱で、相変化を伴わないものを顕熱という。

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72固体の物質が液体の状態を経ず、直接気体になる相変化を何というか。

  1. A昇華
  2. B凝縮
  3. C蒸発
  4. D融解
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正解:A昇華

固体から直接気体になる相変化、およびその逆の相変化を昇華という。

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73熱力学の第一法則に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. A一定の温度の熱源からとった熱を全て仕事に変えることはできない。
  2. B熱量の移動方向を規定し、エントロピーの概念を生み出した。
  3. C機械的仕事が熱に変わる場合、その比は一定であり、エネルギー保存の法則を示す。
  4. D熱は低温度の物体から高温度の物体へ自然に移ることはない。
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正解:C機械的仕事が熱に変わる場合、その比は一定であり、エネルギー保存の法則を示す。

熱力学の第一法則はエネルギー保存の法則の拡張であり、機械的仕事と熱量との比は一定であることを示す。

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74熱力学の第二法則において、「熱は低温度の物体から高温度の物体へ自然に移ることはない」とする法則はどれか。

  1. Aトムソンの原理
  2. Bボイルの法則
  3. Cシャルルの法則
  4. Dクラウジウスの法則
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正解:Dクラウジウスの法則

熱力学の第二法則の表現の一つで、熱が低温から高温へ自然に移らないことをクラウジウスの法則という。

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75カルノーサイクルの4行程の順序として、正しいものはどれか。

  1. A等温膨張 → 断熱膨張 → 等温圧縮 → 断熱圧縮
  2. B等温膨張 → 断熱圧縮 → 等温圧縮 → 断熱膨張
  3. C断熱圧縮 → 等温圧縮 → 断熱膨張 → 等温膨張
  4. D断熱膨張 → 等温膨張 → 断熱圧縮 → 等温圧縮
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正解:A等温膨張 → 断熱膨張 → 等温圧縮 → 断熱圧縮

カルノーサイクルは「等温膨張」→「断熱膨張」→「等温圧縮」→「断熱圧縮」の順で繰り返すサイクルである。

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76カルノーサイクルにおいて、気体が外から完全に断熱されている状態で圧縮された場合(断熱圧縮)、気体の温度はどうなるか。

  1. A急激に低下した後、上昇する。
  2. B一定に保たれる。
  3. C上昇する。
  4. D低下する。
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正解:C上昇する。

気体を断熱圧縮した場合、外部への熱の移動がないため気体の温度は上がる。

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77壁体の内部に温度差が生じたとき、物質自体の移動を伴わずに熱エネルギーが移動する現象を何というか。

  1. A熱放射
  2. B対流
  3. C熱伝導
  4. D熱伝達
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正解:C熱伝導

物質内部の温度勾配によって熱エネルギーが移動し、物質自体の移動はない熱移動を熱伝導という。

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78伝熱に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A強制対流による熱移動は、自然対流による熱移動に比べて小さい。
  2. B一般に、液体や固体と比較して気体は熱伝導率が小さい。
  3. C熱放射による熱移動は、熱を伝えるための媒体を必要としない。
  4. D固体内部の伝熱量は、固体内の温度勾配に比例する。
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正解:A強制対流による熱移動は、自然対流による熱移動に比べて小さい。

強制対流による熱移動は、自然対流での熱移動に比べてはるかに大きくなる。

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79真空中でも熱エネルギーの移動が発生する伝熱の原理はどれか。

  1. A自然対流
  2. B熱伝導
  3. C熱伝達
  4. D熱放射
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正解:D熱放射

熱放射は電磁波として伝わるため、媒体を必要とせず真空中でも熱移動が発生する。

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80固体壁の両側の流体温度が異なるとき、熱が高温側から低温側に移動する一連の現象(熱伝達→熱伝導→熱伝達)を何というか。

  1. A熱貫流(熱通過)
  2. Bエントロピー
  3. C断熱膨張
  4. D強制対流
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正解:A熱貫流(熱通過)

壁を隔てた2つの流体間で熱伝達→熱伝導→熱伝達と進んで熱が移動する現象を熱通過(熱貫流)という。

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81圧縮式冷凍機の冷凍サイクルを表すモリエ線図(p-h線図)において、縦軸と横軸は何を表しているか。

  1. A縦軸:絶対温度、横軸:圧力
  2. B縦軸:比エンタルピー、横軸:圧力
  3. C縦軸:圧力、横軸:絶対温度
  4. D縦軸:圧力、横軸:比エンタルピー
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正解:D縦軸:圧力、横軸:比エンタルピー

モリエ線図(p-h線図)は、縦軸に圧力、横軸に比エンタルピーをとった図である。

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82冷凍サイクルにおいて、冷媒ガスが圧縮機で圧縮される過程(圧縮過程)での変化として正しいものはどれか。

  1. A絶対圧力は上昇し、比エンタルピーも増加する。
  2. B絶対圧力は低下し、比エンタルピーは増加する。
  3. C絶対圧力は一定のまま、比エンタルピーが減少する。
  4. D絶対圧力は上昇し、比エンタルピーは減少する。
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正解:A絶対圧力は上昇し、比エンタルピーも増加する。

圧縮過程では、冷媒ガスが圧縮され、絶対圧力が高くなるとともに比エンタルピーも増加する。

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83冷凍サイクルの凝縮過程における冷媒の状態変化として、正しいものはどれか。

  1. A圧力は一定のまま、比エンタルピーが減少する。
  2. B圧力は一定のまま、比エンタルピーが増加する。
  3. C圧力は低下し、比エンタルピーは一定となる。
  4. D圧力は上昇し、比エンタルピーが増加する。
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正解:A圧力は一定のまま、比エンタルピーが減少する。

凝縮過程では、圧縮された冷媒ガスが凝縮され、圧力は一定のまま比エンタルピーだけ減少する。

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84冷凍サイクルの膨張過程に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A膨張弁の絞り作用で等温膨張され、圧力は一定で比エンタルピーが下がる。
  2. B周囲から熱を奪って比エンタルピーが増加し、圧力は上昇する。
  3. C膨張弁の絞り作用で断熱膨張され、圧力と比エンタルピーが共に下がる。
  4. D膨張弁の絞り作用で断熱膨張され、圧力は下がるが比エンタルピーは変わらない。
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正解:D膨張弁の絞り作用で断熱膨張され、圧力は下がるが比エンタルピーは変わらない。

膨張過程では、断熱膨張により圧力は下がるが、比エンタルピーは変わらない。

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85空気に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. A地球上の大気はすべて湿り空気である。
  2. B湿り空気の全圧が一定の場合、乾球温度と相対湿度が定まると絶対湿度が定まる。
  3. C乾き空気は水蒸気を全く含まない設計上の理論的な空気である。
  4. D飽和湿り空気の相対湿度は常に50%である。
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正解:D飽和湿り空気の相対湿度は常に50%である。

飽和湿り空気とは、もうそれ以上水蒸気として水分を含み得ない状態の空気をいい、相対湿度は100%である。

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86飽和湿り空気における温度の関係として、正しいものはどれか。

  1. A乾球温度と湿球温度は等しくなる。
  2. B乾球温度の方が湿球温度よりも高くなる。
  3. C乾球温度と露点温度の差が最大になる。
  4. D湿球温度の方が乾球温度よりも高くなる。
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正解:A乾球温度と湿球温度は等しくなる。

飽和湿り空気では水分の蒸発がないため、乾球温度と湿球温度は等しくなる。

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87不飽和湿り空気の乾球温度と湿球温度の関係として、正しいものはどれか。

  1. A湿球温度は、その乾球温度より低くなる。
  2. B両者は常に等しくなる。
  3. C湿球温度は、その乾球温度より高くなる。
  4. D相対湿度に関わらず、差は常に10℃である。
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正解:A湿球温度は、その乾球温度より低くなる。

不飽和湿り空気では水分が蒸発する際の潜熱によって温度が下がるため、湿球温度はその乾球温度より低くなる。

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88水蒸気を含む空気を冷却したときに、凝結が始まる温度を何というか。

  1. A乾球温度
  2. B絶対温度
  3. C露点温度
  4. D湿球温度
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正解:C露点温度

露点温度とは、水蒸気を含む空気を冷却したときに凝結が始まる温度であり、湿り空気がこれより低い物体に触れると結露が生じる。

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89冬期に室内で生じる表面結露の対策として、誤っているものはどれか。

  1. A絶対湿度を一定にして、内壁の表面温度を上昇させる。
  2. B室内空気に比べて絶対湿度が著しく高い外気を取り入れる。
  3. C内壁表面近くの空気を流動させる。
  4. D壁に断熱材を用いて、熱貫流抵抗を大きくする。
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正解:B室内空気に比べて絶対湿度が著しく高い外気を取り入れる。

結露対策としては、室内空気に比べて絶対湿度が「低い」外気と換気を行うことが有効である。高い外気を取り入れると逆効果となる。

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90湿り空気を加熱した場合の状態変化として、正しいものはどれか。

  1. A絶対湿度も相対湿度も上がる。
  2. B絶対湿度は下がり、相対湿度も下がる。
  3. C絶対湿度は上がるが、相対湿度は変化しない。
  4. D絶対湿度は変化しないが、相対湿度は下がる。
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正解:D絶対湿度は変化しないが、相対湿度は下がる。

湿り空気の加熱では水蒸気の変化がないため絶対湿度は変化せず、飽和水蒸気量が増えるため相対湿度は下がる。

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91湿り空気を加湿した場合(乾球温度はほぼ一定)の状態変化として、正しいものはどれか。

  1. A絶対湿度も相対湿度も下がる。
  2. B絶対湿度は上がり、相対湿度も上がる。
  3. C絶対湿度は下がり、相対湿度は上がる。
  4. D絶対湿度は変化せず、相対湿度は下がる。
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正解:B絶対湿度は上がり、相対湿度も上がる。

湿り空気の加湿では、乾球温度がほぼ一定であれば、水蒸気量が増えるため絶対湿度も相対湿度も上がる。

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92飽和湿り空気を冷却した場合の状態変化として、正しいものはどれか。

  1. A乾球温度は下がり、絶対湿度は変化しない。
  2. B乾球温度は変化せず、相対湿度は下がる。
  3. C乾球温度は下がり、相対湿度は変化しない。
  4. D乾球温度は下がり、相対湿度は下がる。
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正解:C乾球温度は下がり、相対湿度は変化しない。

飽和湿り空気を冷却すると、乾球温度は下がるが結露して飽和状態を維持するため、相対湿度は100%から変化しない。絶対湿度は下がる。

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93湿り空気を減湿する場合の湿り空気線図上での移動方向として、正しいものはどれか。

  1. A絶対湿度は一定で、線図上を左方へ移動する。
  2. B乾球温度は一定で、線図上を上方へ移動する。
  3. C乾球温度は一定で、線図上を下方へ移動する。
  4. D絶対湿度は一定で、線図上を右方へ移動する。
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正解:C乾球温度は一定で、線図上を下方へ移動する。

減湿は水蒸気を減少させるため、乾球温度はほぼ一定で湿り空気線図上を下方(絶対湿度が低くなる方向)へ移動する。

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94流体が管路を流れるときの圧力損失の計算に用いられる、流速や管径、管摩擦係数などの関係を表した式はどれか。

  1. Aベルヌーイの定理
  2. Bダルシー・ワイスバッハの式
  3. Cボイルの法則
  4. Dアリエビの公式
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正解:Bダルシー・ワイスバッハの式

ダルシー・ワイスバッハの式は、管摩擦係数による圧力損失の計算に用いられる式である。

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95ウォーターハンマーによる圧力波の伝播速度を表す式はどれか。

  1. Aダルトンの分圧の法則
  2. Bアリエビの公式
  3. Cトリチェリの定理
  4. Dニュートンの粘性法則
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正解:Bアリエビの公式

ウォーターハンマーによる圧力波の伝播速度は、アリエビの公式で表すことができる。

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