事業承継アドバイザー3級 ⑥ 親族内承継②(遺言・遺留分・信託)

株式評価と相続の法律面を扱う分野です。収録40問では、相続税法上の同族株主や中心的な同族株主の判定、配当還元方式が使える要件、類似業種比準方式の比準要素、持株会社を使う場合の効果とリスクが問われます。遺言では撤回、自筆証書遺言の財産目録、検認が不要となる場合、遺言執行者、法務局での保管制度が扱われ、遺留分では割合、侵害額請求権の時効、相続開始前の放棄、相続人への生前贈与を算入する期間制限が出ます。経営承継円滑化法の除外合意・固定合意は、対象者、合意要件、確認と家庭裁判所の許可の期間制限まで問われます。信託の課税関係と役員退職金の退職所得も扱われます。

この分野の問題40問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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181相続税法上、同族株主となるための議決権割合の基準として正しいものはどれか。

  1. A課税時期において、株主の1人およびその同族関係者の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の20%以上である場合。
  2. B課税時期において、株主の1人およびその同族関係者の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の15%以上である場合。
  3. C課税時期において、株主の1人およびその同族関係者の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の10%以上である場合。
  4. D課税時期において、株主の1人およびその同族関係者の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の30%以上である場合。
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正解:D課税時期において、株主の1人およびその同族関係者の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の30%以上である場合。

議決権総数の30%以上(同総数の50%超となる場合は50%超)である場合の株主とその同族関係者が同族株主に該当する。

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182「中心的な同族株主」に該当するための議決権の合計数の基準として正しい割合はどれか。

  1. A会社の議決権総数の15%以上
  2. B会社の議決権総数の30%以上
  3. C会社の議決権総数の25%以上
  4. D会社の議決権総数の50%超
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正解:C会社の議決権総数の25%以上

同族株主の1人およびその親族等の有する議決権の合計数が、会社の議決権総数の25%以上である場合におけるその株主をいう。

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183取引相場のない株式を相続した同族株主(中心的な同族株主ではない)が、配当還元方式で評価されるための要件として誤っているものはどれか。

  1. Aその会社に中心的な同族株主がいること。
  2. B相続後の議決権の数が会社の議決権総数の5%未満であること。
  3. C相続税の申告期限までの間にその会社の役員とならないこと。
  4. D課税時期においてその会社の役員であること。
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正解:D課税時期においてその会社の役員であること。

課税時期において役員である場合や申告期限までに役員となる場合は、特例的評価方式ではなく原則的評価方式となるため誤り。

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184同族株主以外の株主が取得した取引相場のない株式は、相続税の計算上どのような方式で評価されるか。

  1. A特例的評価方式である配当還元方式
  2. B原則的評価方式である類似業種比準方式
  3. C原則的評価方式である純資産価額方式
  4. D評価会社の規模に応じた折衷方式
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正解:A特例的評価方式である配当還元方式

同族株主以外の株主が相続により取得した取引相場のない株式は、特例的評価方式である配当還元方式により評価される。

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185事業承継において持株会社を活用した場合の効果やリスクに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. A現経営者が死亡した際に株式ではなく現金が相続されることで、株式の分散を防止できる。
  2. B現経営者が株式を持株会社に譲渡する際、譲渡所得税等の課税を受ける可能性がある。
  3. C事業会社の業績悪化により分配可能額が減少すると、持株会社へ配当ができなくなるリスクがある。
  4. D持株会社が現経営者から事業会社の株式を買い取るため、現経営者の相続税の負担は必ず軽減される。
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正解:D持株会社が現経営者から事業会社の株式を買い取るため、現経営者の相続税の負担は必ず軽減される。

株式売却で得た資金がそのまま現金として残った場合、後継者が相続税の課税を受けるため軽減効果が期待できない場合がある。

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186後継者が持株会社を設立する際の資金調達方法として、一般的に想定されるケースはどれか。

  1. A設立する持株会社の株式を株式市場に公開して一般投資家から資金を集める。
  2. B後継者自身の個人的な生活費を切り詰めて全額を自己資金で賄う。
  3. C事業会社からの配当による返済を前提として金融機関から融資を受ける。
  4. D既存の従業員から出資を募って持株会社の資本金とする。
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正解:C事業会社からの配当による返済を前提として金融機関から融資を受ける。

事業会社からの配当による返済を前提とし、金融機関から持株会社設立資金の融資を受けるケースがある。

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187遺言の撤回に関するルールとして正しいものはどれか。

  1. A公正証書遺言は、自筆証書遺言によって撤回することはできない。
  2. B遺言の方式に従っていれば、遺言と同一方式であるかどうかに関係なく撤回できる。
  3. C自筆証書遺言は、公正証書遺言によって撤回することはできない。
  4. D遺言の一部を撤回することはできず、常に全部を撤回しなければならない。
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正解:B遺言の方式に従っていれば、遺言と同一方式であるかどうかに関係なく撤回できる。

遺言の方式に従っていれば、公正証書遺言を自筆証書遺言で撤回することも可能である。

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1882018年の相続法改正以降における自筆証書遺言の財産目録の取扱いとして、正しいものはどれか。

  1. A財産目録は自書でなくてもよいが、各頁に署名押印をする必要がある。
  2. B財産目録を含め、遺言者が全文を自書しなければ無効となる。
  3. C財産目録をワープロ等で作成した場合、署名押印は最後の頁のみでよい。
  4. D財産目録の作成は公正証書でのみ認められ、自筆証書遺言には添付できない。
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正解:A財産目録は自書でなくてもよいが、各頁に署名押印をする必要がある。

全文の自書要件が緩和され、財産目録については各頁に署名押印をすれば自書でなくてもよいこととされた。

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189家庭裁判所における遺言書の検認手続が不要とされているものはどれか。

  1. A自宅の金庫で保管されていた自筆証書遺言
  2. B公証人役場で保管されている公正証書遺言
  3. C弁護士事務所で保管されていた秘密証書遺言
  4. D銀行の貸金庫で保管されていた自筆証書遺言
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正解:B公証人役場で保管されている公正証書遺言

公正証書遺言は公証人が作成し公証役場に原本が保管され証拠保全が図られるため、家庭裁判所の検認は不要である。

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190遺言執行者の人数について、民法上どのように規定されているか。

  1. A常に1名のみ指定しなければならない。
  2. B親族から1名、専門家から1名の計2名に限定されている。
  3. C複数人を指定することができる。
  4. D法人を指定することはできず、自然人1名でなければならない。
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正解:C複数人を指定することができる。

遺言内容の円滑な実現のため、遺言執行者は複数人を指定することも可能である。

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191未成年者が遺言をするための要件として、正しいものはどれか。

  1. A18歳以上でなければいかなる場合も遺言をすることはできない。
  2. B15歳以上であれば親の同意なく遺言をすることができる。
  3. C15歳以上であっても、必ず親の同意を得なければならない。
  4. D年齢にかかわらず、家庭裁判所の許可があれば遺言をすることができる。
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正解:B15歳以上であれば親の同意なく遺言をすることができる。

15歳に達した者は、未成年であっても親の同意なく自筆証書遺言等をすることができる。

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1922020年に施行された制度に基づく、法務局で保管されている自筆証書遺言の取扱いとして正しいものはどれか。

  1. A本制度で保管されている遺言書は、家庭裁判所の検認が不要となる。
  2. B遺言の効力発生には常に公証人の認証が必要となる。
  3. C発見者は相続開始後、遅滞なく家庭裁判所に提出して検認を受けなければならない。
  4. D遺言者が亡くなる前に、推定相続人は法務局で内容を閲覧できる。
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正解:A本制度で保管されている遺言書は、家庭裁判所の検認が不要となる。

公的機関である法務局で遺言書を保管する制度を利用した場合、家庭裁判所の検認は不要となる。

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193遺言書の作成に関する記述のうち、無効となる可能性が最も高いものはどれか。

  1. A16歳の未成年者が親の同意を得ずに作成した自筆証書遺言
  2. B財産目録のみをワープロで作成し、各頁に署名押印をした自筆証書遺言
  3. Cワープロ等で本文を作成し、最後に遺言者の署名・押印のみがなされた自筆証書遺言
  4. D複数人の遺言執行者を指定した公正証書遺言
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正解:Cワープロ等で本文を作成し、最後に遺言者の署名・押印のみがなされた自筆証書遺言

自筆証書遺言は本文の全文を自書する必要があり、ワープロ等で本文を記載した場合は署名押印があっても無効となる。

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194公正証書遺言の原本・正本・謄本に関する閲覧手続の記述として、正しいものはどれか。

  1. A正本および謄本であっても、内容を確認するには公証人役場での閲覧手続が必須である。
  2. B原本・正本・謄本のいずれも、閲覧するには家庭裁判所の検認手続を先に経なければならない。
  3. C原本は遺言者に交付されるため、自宅でいつでも手続なしに確認できる。
  4. D原本は閲覧手続が必要だが、正本および謄本については閲覧手続なく内容を確認できる。
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正解:D原本は閲覧手続が必要だが、正本および謄本については閲覧手続なく内容を確認できる。

原本は公証役場で保管されるため閲覧手続が必要だが、遺言者に交付される正本および謄本は手続なく確認できる。

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195相続開始前に遺留分を放棄する場合の要件として、正しいものはどれか。

  1. A共同相続人全員の書面による同意が必要である。
  2. B公証人役場にて公正証書を作成しなければならない。
  3. C遺留分権利者の自由意志のみで放棄でき、特別な手続は不要である。
  4. D家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力が発生する。
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正解:D家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力が発生する。

被相続人の相続開始前であっても遺留分を放棄できるが、効力が生じるためには家庭裁判所の許可が必要である。

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196相続開始前に共同相続人の1人が遺留分を放棄した場合、他の共同相続人の遺留分の割合はどうなるか。

  1. A他の共同相続人の遺留分の割合は増加しない。
  2. B他の共同相続人の遺留分の割合が、その分だけ増加する。
  3. C相続財産全体の遺留分の割合が3分の1に縮減される。
  4. D他の共同相続人も遺留分を放棄したものとみなされる。
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正解:A他の共同相続人の遺留分の割合は増加しない。

遺留分の放棄は放棄した者の遺留分のみを失わせるものであり、他の共同相続人の遺留分の割合が増加することはない(民法1049条2項)。

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197相続人が「直系尊属のみ」である場合と「それ以外(配偶者や子が含まれる)」の場合における、相続財産に対する遺留分の割合の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A直系尊属のみの場合は3分の1、それ以外の場合は2分の1
  2. B直系尊属のみの場合は2分の1、それ以外の場合は3分の1
  3. C直系尊属のみの場合は4分の1、それ以外の場合は2分の1
  4. D直系尊属のみの場合は2分の1、それ以外の場合は4分の1
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正解:A直系尊属のみの場合は3分の1、それ以外の場合は2分の1

遺留分の割合は、直系尊属のみが相続人である場合は相続財産の3分の1、それ以外の場合は2分の1である。

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198遺留分侵害額の請求権が時効によって消滅する期間として、正しいものはどれか。

  1. A相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から3年間
  2. B相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から5年間
  3. C相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から10年間
  4. D相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から1年間
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正解:D相続の開始および遺留分を侵害する贈与または遺贈があったことを知った時から1年間

遺留分侵害額の請求権は、相続の開始および遺留分を侵害する事実を知った時から1年間行使しないと時効により消滅する。

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1992018年の相続法改正後における遺留分権利の行使の効果として、正しいものはどれか。

  1. A遺贈または贈与の効力が直ちに失われ、目的財産は遺族の共有状態となる。
  2. B対象となる不動産の所有権が自動的に遺留分権利者に移転する。
  3. C遺留分侵害額に相当する金銭債権が生ずる。
  4. D遺留分を侵害した遺言のすべてが無効となる。
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正解:C遺留分侵害額に相当する金銭債権が生ずる。

改正により、共有状態になるのではなく、遺留分侵害額に相当する金銭債権が生じることとされた。

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200次のうち、遺留分を有しない者は誰か。

  1. A被相続人の配偶者
  2. B被相続人の子
  3. C被相続人の兄弟姉妹
  4. D被相続人の父母
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正解:C被相続人の兄弟姉妹

遺留分を有する者は配偶者、子、直系尊属であり、兄弟姉妹は遺留分を有しない。

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2012018年の相続法改正後において、相続人に対して生計の資本としてなされた生前贈与が遺留分算定の基礎となる財産の価額に算入される期間の制限はどれか。

  1. A相続開始前の1年間にされたものに限る
  2. B相続開始前の3年間にされたものに限る
  3. C相続開始前の10年間にされたものに限る
  4. D相続開始前の5年間にされたものに限る
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正解:C相続開始前の10年間にされたものに限る

相続人に対する生計の資本としての生前贈与は、相続開始前の10年間になされたものに限り遺留分算定の基礎に算入される。

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202経営承継円滑化法における「除外合意」とはどのような合意か。

  1. A取得した株式等について、遺留分算定の基礎となる財産に算入すべき価額を合意時の価額とする旨の合意。
  2. B取得した株式等について、遺留分算定の基礎となる財産の価額に算入しない旨の合意。
  3. C相続税の申告において、株式の評価額を一律ゼロ円とする旨の合意。
  4. D兄弟姉妹の遺留分をあらかじめ消滅させる旨の合意。
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正解:B取得した株式等について、遺留分算定の基礎となる財産の価額に算入しない旨の合意。

除外合意とは、取得した株式等の価額を遺留分算定の基礎となる財産の価額に算入しない旨の合意である。

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203経営承継円滑化法における「除外合意」や「固定合意」の効力を発生させるための手続として、正しい組み合わせはどれか。

  1. A税務署長の承認と家庭裁判所の許可
  2. B法務大臣の許可と公証人の認証
  3. C経済産業大臣の確認と税務署長の承認
  4. D経済産業大臣の確認と家庭裁判所の許可
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正解:D経済産業大臣の確認と家庭裁判所の許可

経済産業大臣の確認および家庭裁判所の許可を受けることによって、除外合意や固定合意の効力が発生する。

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204経営承継円滑化法の「除外合意」を利用できる事業者の対象として正しいものはどれか。

  1. A会社に限定され、個人事業主は利用できない。
  2. B会社も個人事業主も利用することが可能である。
  3. C個人事業主に限定され、会社は利用できない。
  4. D上場企業に限り利用することが可能である。
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正解:B会社も個人事業主も利用することが可能である。

除外合意は、会社事業後継者だけでなく、個人事業後継者も合意することが可能である。

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205「除外合意」および「固定合意」を成立させるために必要な当事者の合意要件として正しいものはどれか。

  1. A先代経営者の配偶者および後継者の合意のみでよい。
  2. B先代経営者の兄弟姉妹を含むすべての法定相続人と後継者の合意が必要である。
  3. C会社の全株主および役員の過半数の合意が必要である。
  4. D先代経営者の兄弟姉妹およびその子を除く推定相続人全員および後継者の合意が必要である。
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正解:D先代経営者の兄弟姉妹およびその子を除く推定相続人全員および後継者の合意が必要である。

経営承継円滑化法上の推定相続人からは兄弟姉妹およびこれらの者の子が除かれるため、それ以外の推定相続人全員および後継者が合意すればよい。

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206除外合意および固定合意の手続に係る期間制限について、正しいものはどれか。

  1. A合意から3ヵ月以内に申請して経済産業大臣の確認を受け、確認から3ヵ月以内の申立てにより家庭裁判所の許可を受ける。
  2. B合意から6ヵ月以内に申請して経済産業大臣の確認を受け、確認から1年以内の申立てにより家庭裁判所の許可を受ける。
  3. C合意から1ヵ月以内に申請して経済産業大臣の確認を受け、確認から1ヵ月以内の申立てにより家庭裁判所の許可を受ける。
  4. D合意から1年以内に家庭裁判所の許可を受け、その後1ヵ月以内に経済産業大臣の確認を受ける。
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正解:C合意から1ヵ月以内に申請して経済産業大臣の確認を受け、確認から1ヵ月以内の申立てにより家庭裁判所の許可を受ける。

合意から1ヵ月以内に経済産業大臣の確認を受け、確認から1ヵ月以内の申立てにより家庭裁判所の許可を受ける必要がある。

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207類似業種比準方式で評価会社と類似業種を比較する際、基本となる3要素はどれか。

  1. A1株当たりの「配当金額」「利益金額」「純資産価額」
  2. B1株当たりの「売上金額」「利益金額」「純資産価額」
  3. C1株当たりの「配当金額」「税金費用」「純資産価額」
  4. D1株当たりの「売上金額」「営業利益」「負債総額」
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正解:A1株当たりの「配当金額」「利益金額」「純資産価額」

類似業種比準方式では、1株当たりの配当金額、利益金額および純資産価額の3要素を比較して比準割合を求める。

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208類似業種比準方式の計算上、「1株当たり」の各比準要素は、1株当たりの資本金等の額をいくらとみなして計算されるか。

  1. A1円
  2. B500円
  3. C50,000円
  4. D50円
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正解:D50円

直前期末における資本金等の額が50円以外の金額であっても、1株当たりの資本金等の額を50円とみなして計算する。

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209類似業種比準方式の1株当たりの利益金額の計算基礎となるものはどれか。

  1. A法人税の課税所得金額(非経常的な利益の金額を除く)
  2. B会計上の税引前当期純利益の金額
  3. C会計上の営業利益の金額
  4. D法人税の支払額控除後の純利益金額
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正解:A法人税の課税所得金額(非経常的な利益の金額を除く)

1株当たりの利益金額の基本となるのは、会計上の税引前当期純利益ではなく、非経常的な利益を除く法人税の課税所得金額である。

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210遺言代用信託を締結した後に、それと抵触する内容の遺言書を作成した場合の法的な優先関係として正しいものはどれか。

  1. A日付の新しい遺言書の内容が優先され、遺言代用信託は撤回されたとみなされる。
  2. B両者の抵触部分は無効となり、家庭裁判所の判断を仰ぐこととなる。
  3. C日付にかかわらず、遺言によって遺言代用信託の内容は撤回されず、遺言代用信託が優先する。
  4. D原則として法定相続分に従って分割される。
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正解:C日付にかかわらず、遺言によって遺言代用信託の内容は撤回されず、遺言代用信託が優先する。

遺言書を作成した後に遺言代用信託を締結した場合は遺言が撤回されたとみなされるが、その逆の場合は遺言代用信託は撤回されない。

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211自分の相続(一次相続)だけでなく、相続人の相続(二次相続)時の資産承継先もあらかじめ指定したい場合、有効な手段はどれか。

  1. A遺言のみ可能である
  2. B遺言では指定できず、遺言代用信託を選択したほうがよい
  3. C遺言でも遺言代用信託でも可能である
  4. D遺言も遺言代用信託も二次相続の指定はできない
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正解:B遺言では指定できず、遺言代用信託を選択したほうがよい

遺言では一次相続についてしか定められないが、遺言代用信託では受益者死亡時に他の者が受益権を取得する旨を定められる。

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212遺言代用信託の契約内容を変更する場合、原則として必要となる要件はどれか。

  1. A信託契約に関わる当事者全員(委託者、受託者および受益者)の合意
  2. B委託者の単独の意思表示のみ
  3. C受託者の単独の意思表示のみ
  4. D家庭裁判所の許可
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正解:A信託契約に関わる当事者全員(委託者、受託者および受益者)の合意

信託の変更には、原則として委託者、受託者および受益者の当事者全員の合意が必要である。

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213信託の目的に反しないことが明らかでなくても、信託法の例外規定により信託の変更ができるケースはどれか。

  1. A受託者の利益を害しないことが明らかであり、委託者および受益者が受託者に対して意思表示をした場合
  2. B受託者と受益者が合意し、受託者が委託者に対し通知した場合
  3. C受益者の利益に適合することが明らかであり、受託者が意思表示をした場合
  4. D受託者の利益を害しないことが明らかであり、受益者が受託者に対して単独で意思表示をした場合
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正解:A受託者の利益を害しないことが明らかであり、委託者および受益者が受託者に対して意思表示をした場合

受託者の利益を害しないことが明らかな場合、委託者および受益者が受託者に対して意思表示をすれば、目的に反しないことが明らかでなくても変更できる。

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214委託者と受益者が先代経営者である信託(自益信託)が設定された場合、非上場株式の移転に係る税務上の取扱いはどうなるか。

  1. A信託設定時に委託者から受託者に非上場株式の移転があったものとして課税される。
  2. B信託設定時に受益者である先代経営者に贈与税が課税される。
  3. C信託設定時に受託者に相続税が課税される。
  4. D信託設定時には受託者への信託財産の移転はなかったものとして取り扱われる。
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正解:D信託設定時には受託者への信託財産の移転はなかったものとして取り扱われる。

税務上は信託財産に属する資産等を受益者が有するものとみなすため、自益信託の場合は受託者への財産移転はなかったものとして扱われる。

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215委託者と受益者が同一である自益信託において、信託設定後の非上場株式に係る配当金に対する課税はどうなるか。

  1. A受託者に対して課税が行われる。
  2. B受益者に対して課税が行われる。
  3. C委託者とはみなされない第三者に対して課税が行われる。
  4. D信託財産として非課税となる。
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正解:B受益者に対して課税が行われる。

信託財産に帰せられる収益は受益者の収益とみなされるため、配当金については受益者に対して課税が行われる。

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216委託者が先代経営者、受益者が後継者である信託が設定され、受益者が適正な対価を負担していない場合の税務関係として正しいものはどれか。

  1. A委託者から受益者に信託受益権の贈与があったものとみなされ、受益者に贈与税が課税される。
  2. B何らの財産移転もなかったものとみなされ、非課税となる。
  3. C受益者から受託者へ信託受益権の贈与があったものとみなされ、受託者に贈与税が課税される。
  4. D委託者に譲渡所得税が課税される。
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正解:A委託者から受益者に信託受益権の贈与があったものとみなされ、受益者に贈与税が課税される。

他益信託において受益者が適正な対価を負担していない場合、委託者から受益者へ信託受益権の贈与があったものとみなされる。

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217委託者と受益者が先代経営者で、その死亡により後継者が次の受益者となる信託において、先代経営者が死亡した際の後継者への課税関係はどうなるか。

  1. A後継者が適正な対価を負担していなくても非課税となる。
  2. B後継者が先代経営者から信託受益権を遺贈により取得したものとみなされ、相続税が課税される。
  3. C後継者が受託者から信託受益権を贈与により取得したものとみなされ、贈与税が課税される。
  4. D信託契約の終了とみなされ、信託財産全体に対して法人税が課税される。
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正解:B後継者が先代経営者から信託受益権を遺贈により取得したものとみなされ、相続税が課税される。

受益者の死亡により新たな受益者が存在するに至った場合、後継者は前の受益者から信託受益権を遺贈により取得したものとみなされる。

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218株式会社の役員が退任し、株主総会で退職金の支給決議がなされたが、実際の支給が翌年となった場合、退職所得の収入金額として計上すべき時期はいつか。

  1. A退任した役員が実際に退職金を受け取った日
  2. B株主総会等により退職金の支給金額が具体的に定められた日
  3. C退職金支給の基礎となった事業年度の末日
  4. D法人税の確定申告書を提出した日
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正解:B株主総会等により退職金の支給金額が具体的に定められた日

退職所得の収入金額の計上時期は、株主総会等の決議により支給金額が具体的に定められた日とされる。

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219勤続年数30年の役員が支給を受けた退職金に係る退職所得の金額の原則的な計算式はどれか。

  1. A退職金の額から退職所得控除額を控除した全額
  2. B退職金の額から退職所得控除額を控除した残額の2分の1相当額
  3. C退職金の額から退職所得控除額を控除した残額の3分の1相当額
  4. D退職金の総額の2分の1相当額
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正解:B退職金の額から退職所得控除額を控除した残額の2分の1相当額

退職所得の金額は原則として、退職金の額から退職所得控除額を控除した残額に2分の1を乗じて計算する。

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220役員の退職に関連して法人がその役員に対する貸付金を放棄した場合の法人税の取扱いとして正しいものはどれか。

  1. A放棄した貸付金は経済的な利益に該当せず、退職金には含まれない。
  2. B放棄した貸付金は全額が法人の寄附金として取り扱われる。
  3. C放棄した貸付金は実質的に退職金を支給したものと同様とみなされ、役員退職金の額に含まれる。
  4. D放棄した貸付金は役員の給与所得としてのみ課税され、法人の計算上は無視される。
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正解:C放棄した貸付金は実質的に退職金を支給したものと同様とみなされ、役員退職金の額に含まれる。

金銭の支払いはないものの、役員の退職に関連する貸付金の放棄は経済的な利益に該当し、役員退職金に含まれる。

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