① 総合編
38問ジュエリーの基本用語と歴史、業界の全体像を扱う導入分野です。装身具・装飾品・アクセサリー・ファイン/コスチューム・ジュエリーといった言葉の定義の違い、呪術起源説やホモルーデンス説などジュエリーの起源をめぐる諸説、縄文の玦状耳飾りから古墳時代の勾玉、飛鳥・奈良期以降のジュエリー不在期という日本史の流れが頻出です。あわせて製造・卸・小売の流通構造、市場規模やブライダル・新規富裕市場といった顧客層、ジュエリーの素材価値と使用価値の考え方も問われます。用語の定義と歴史の順序を軸に整理すると得点源になります。
② 宝石の基礎・ダイヤモンド
40問宝石の科学的な基礎と、その代表であるダイヤモンドを学ぶ分野です。前半では結晶と非晶質、単結晶・多結晶、有機質宝石、モース硬度、屈折・複屈折・全反射、遷移元素による発色、インクルージョン、合成石・類似石といった宝石共通の基礎知識が問われます。後半はダイヤモンドに焦点を当て、キンバーライトという原岩、劈開や異方性、熱伝導性・親油性といった性質、そしてカラット・カラー・クラリティ・カットの4Cによる評価やラウンド・ブリリアント・カットまで扱います。基礎用語を固めたうえで4Cの各項目を具体的に押さえるのが攻略の鍵です。
③ カラーストーン(前半)
38問ダイヤモンド以外の色石(カラーストーン)を扱う分野の前半で、宝石の分類・処理・鑑別の考え方が中心です。誕生石や護符としての歴史、コランダム(ルビー・サファイア)やベリル(エメラルド・アクアマリン)、トルマリン、アレキサンドライトといった主要宝石と、有機質宝石の位置づけを学びます。加熱・漂白・拡散加熱処理・オイル含浸などの人的手段と、天然石・合成石・類似石を区別する鑑別書の見方、ギウダやベルヌイ法などの用語も頻出です。あわせてシャトヤンシーやプレイ・オブ・カラーといった光学効果、劈開・硬度と耐久性、超音波洗浄の可否など取扱いの注意点も問われます。
④ カラーストーン(後半)
39問カラーストーン分野の後半で、個々の宝石ごとの特徴を掘り下げます。ジェイダイト(硬玉・翡翠)の組織構造や処理、トパーズのOH/Fタイプ、スピネルとルビーの混同の歴史、電気石とも呼ばれるトルマリンやパーティーカラード、デマントイド・ガーネットやスペサルティン、ペリドット、クンツァイト、タンザナイトなど幅広い色石が登場します。さらに石英グループ(水晶・めのう・アメシスト)の性質や加熱による変化、さんごの赤色の呼称やむし孔の扱いといった有機質宝石も対象です。宝石名・和名・変種名と、色や産状・処理を結びつけて覚えることが得点のコツになります。
⑤ 真珠・貴金属
40問有機質宝石の代表である真珠と、ジュエリーの地金となる貴金属を扱う分野です。真珠では、外套膜由来の真珠袋や核入れといった養殖のしくみ、炭酸カルシウム結晶(アラゴナイト)とそれをつなぐ組織からなる真珠層の構造、干渉によるてり(真珠光沢)と貝の色素による色の違い、アコヤ・クロチョウ・シロチョウといった種類や浜揚げの時期、模造真珠との見分け方や酸・汗に弱い性質を踏まえた手入れが頻出です。貴金属では、金・銀・プラチナ類を中心とする貴金属7元素の定義や性質を学びます。真珠の生成のしくみと取扱いを軸に、貴金属の分類とあわせて整理しましょう。
⑥ 製造編
40問ジュエリーがどのようにデザインされ、加工・製造されるかを扱う分野です。素材価値とは別のデザイン・技術の価値という考え方から始まり、デザイン(designare)の意味や商品開発の流れ、企画から製品化・最終チェックまでのプロセスを学びます。加工技術では、切る・削る・ろう付する各工程と用具、酸化防止のためのフラックス、ロスト・ワックス・キャスティング法やワックス加工の器具、ヘラによる磨きやサンドブラスト・梨地といった表面仕上げ、エレクトリック・フォーミング(電気鋳造)、品位の刻印などが頻出です。職種の歴史や道具の名称と用途を結びつけて、製造工程を順序立てて覚えるのが効果的です。
⑦ 商品編
38問ジュエリーを「商品」として捉えるマーケティングと、製品そのものの構造・名称を学ぶ分野です。前半はコトラーの製品3レベルやベネフィット、品質保証(鑑別書・保証書)による安心の提供、包装の定義、色彩の機能、消費財の分類(最寄品・買回品・専門品)、需要が安定した段階の差別化といったマーケティング理論が中心です。後半はジュエリーの実物知識で、ブローチやハイクラスのジュエリーの位置づけ、リングの各部名称(石座・腕など)、ソリテールやパヴェ、スリーストーンといった留め方・デザインの呼称が頻出です。理論用語とジュエリーの名称・構造の両面をバランスよく押さえましょう。
⑧ 販売編
39問ジュエリーの接客・販売と、顧客満足を高めるための知識を扱う分野です。顧客満足(CS)の意義や、購入後の評価が愛着を強めるジュエリー特有の性質、AIDMAの法則や購入後の不安(認知的不協和)といった購買行動の理論が頻出です。実務面では、ターゲットに合わせた品揃え(マーチャンダイジング)、店舗の5S、試着時の姿見の使い方や修理預かり時の伝票記載、包装の目的とタグを外すタイミング、アフターサービスや保証、接客サービスの5つのSといった具体的な販売スキルが問われます。あわせてクーリング・オフなど消費者保護のルールも押さえておくべき重要テーマです。