コンクリート技士 ⑥ コンクリート構造物の耐久性

長期にわたる性能維持を扱う分野です。中性化では進行の機構と鉄筋腐食への影響、進行深さの予測が中心になります。塩害では塩化物イオンの浸透と鉄筋腐食、許容される塩化物量が対象です。凍害では凍結融解作用とスケーリング、AE剤による対策が頻出になります。あわせてアルカリシリカ反応の機構と抑制対策、化学的侵食、疲労、火害も問われます。劣化機構ごとに原因と対策を対にして覚えるのが効率的です。

この分野の問題46問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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248壁や床などの薄い部材において、乾燥収縮ひび割れが発生する主な理由はどれか。

  1. A壁や床の面内に圧縮力が発生するため
  2. B水和熱の蓄積により膨張するため
  3. C乾燥による収縮が周囲の柱や梁に拘束されるため
  4. D柱や梁の変形に追従するため
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正解:C乾燥による収縮が周囲の柱や梁に拘束されるため

壁や床は乾燥による収縮が周囲の柱や梁に拘束されることで、面内に引張力が発生しひび割れが生じます。

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249開口部がある壁において、乾燥収縮によるひび割れはどのように生じやすいか。

  1. A開口部の下端から垂直に生じる
  2. B開口部の周囲に円心状に生じる
  3. C開口部の隅角部から斜めに生じる
  4. D開口部の中央から水平に生じる
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正解:C開口部の隅角部から斜めに生じる

壁や床に開口部がある場合、隅角部から斜めに乾燥収縮によるひび割れが生じます。

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250乾燥収縮ひび割れが発生する際、壁や床の面内にはどのような力が発生しているか。

  1. A曲げモーメント
  2. B引張力
  3. Cせん断力
  4. D圧縮力
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正解:B引張力

乾燥による収縮が拘束されることで、壁や床の面内には引張力が発生してひび割れを生じます。

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251乾燥収縮ひび割れについて、正しくないものはどれか。

  1. A厚い部材は弾性係数が大きく変形しにくい
  2. B壁や床は体積に比べて表面積が大きい
  3. C壁や床は表面からの水分蒸発量が多い
  4. D柱や梁のような厚い部材は乾燥しやすい
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正解:D柱や梁のような厚い部材は乾燥しやすい

柱や梁のような厚い部材は、薄い部材に比べて乾燥しにくいのが特徴です。

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252プラスティック収縮ひび割れが発生するタイミングはいつか。

  1. A供用開始から10年以上経過した時
  2. Bコンクリートがまだ固まる前のやわらかい状態の時
  3. C水和熱が最も高くなった時
  4. Dコンクリートが完全に硬化した後
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正解:Bコンクリートがまだ固まる前のやわらかい状態の時

コンクリートがまだ固まる前のプラスティックな状態で、表面が急激に乾燥することで生じます。

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253プラスティック収縮ひび割れの主な原因として正しくないものはどれか。

  1. A風によるコンクリート表面の乾燥
  2. Bコンクリート内部の水和熱の蓄積
  3. C直射日光による水分の蒸発
  4. Dコンクリート表面の急激な乾燥
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正解:Bコンクリート内部の水和熱の蓄積

内部の水和熱の蓄積は、温度ひび割れの原因であり、プラスティック収縮ひび割れの原因ではありません。

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254プラスティック収縮ひび割れの対策として、最も適切なものはどれか。

  1. AAE剤を使用して連行空気量を減らす
  2. B膨張材を多量に添加する
  3. C打ち込み直後に直射日光や風を防ぐ
  4. Dコンクリートの表面を急激に乾燥させる
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正解:C打ち込み直後に直射日光や風を防ぐ

表面の急激な乾燥を防ぐために、直射日光や風を防ぐことがプラスティック収縮ひび割れの有効な対策です。

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255鉄筋の腐食によってコンクリートにひび割れが生じる主な理由はどれか。

  1. A鉄筋の強度が上昇するため
  2. B鉄筋の体積が減少するため
  3. C鉄筋の体積が膨張するため
  4. D鉄筋が収縮してコンクリートを引っ張るため
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正解:C鉄筋の体積が膨張するため

鉄筋がコンクリート内で腐食すると、その腐食部分の体積が膨張し、その膨張圧によってひび割れが生じます。

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256鉄筋腐食による劣化について、生じる現象の順序として適切なものはどれか。

  1. Aひび割れ発生 → 鉄筋腐食 → 鉄筋の体積収縮
  2. B鉄筋腐食 → 体積膨張によるひび割れ → はく離・はく落
  3. Cはく離・はく落 → 鉄筋腐食 → 体積膨張
  4. D鉄筋の断面増加 → 体積膨張 → ひび割れ発生
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正解:B鉄筋腐食 → 体積膨張によるひび割れ → はく離・はく落

鉄筋が腐食し、体積が膨張することでコンクリートにひび割れが生じ、進行するとはく離やはく落が生じます。

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257鉄筋の腐食によるひび割れの入り方の特徴として正しいものはどれか。

  1. A亀甲状に生じやすい
  2. B鉄筋に沿って生じやすい
  3. C開口部から斜めに生じやすい
  4. D鉄筋と垂直に生じやすい
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正解:B鉄筋に沿って生じやすい

鉄筋の腐食ひび割れは、腐食膨張圧により鉄筋に沿って生じやすい傾向があります。

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258温度ひび割れに関する記述として正しくないものはどれか。

  1. A断面寸法が小さい部材ほど内部温度が上昇しやすい
  2. B内部の水和熱が外部に放出されるのに時間がかかることで生じる
  3. C蓄積された内部温度の上昇によりひび割れを生じる
  4. Dマスコンクリートで最も問題となる現象である
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正解:A断面寸法が小さい部材ほど内部温度が上昇しやすい

断面寸法が大きいマスコンクリートなどで、水和熱が蓄積され内部温度が上昇することでひび割れが生じます。

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259内部拘束による温度ひび割れが生じるメカニズムはどれか。

  1. A内部温度が降下する際、表面の急激な乾燥によって引っ張られる
  2. B内部温度が降下する際、部材全体が周囲の拘束により引っ張られる
  3. C内部温度が上昇する際、中心に近い部分が表面に近い部分に引っ張られる
  4. D内部温度が上昇する際、表面に近い部分が中心に近い部分に引っ張られる
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正解:D内部温度が上昇する際、表面に近い部分が中心に近い部分に引っ張られる

内部温度の上昇時に、表面に近い部分が中心に近い膨張する部分に引っ張られてひび割れが生じます。

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260外部拘束による温度ひび割れが生じるメカニズムはどれか。

  1. A外部からの直射日光により、表面だけが急激に膨張するため
  2. B内部温度の上昇時に、表面部が収縮しようとするため
  3. C内部温度の降下時に、縮もうとする部材が周囲の拘束で引っ張られるため
  4. D水和熱の放出が早すぎて、部材内部が急激に収縮するため
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正解:C内部温度の降下時に、縮もうとする部材が周囲の拘束で引っ張られるため

内部の温度が降下する際に、縮もうとする部材が基礎などの周囲の拘束により引っ張られて生じます。

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261温度ひび割れに関する記述のうち、正しくないものはどれか。

  1. A内部温度が上昇する際に生じるのが内部拘束による温度ひび割れである
  2. B外部拘束による温度ひび割れは部材の周囲の拘束により生じる
  3. C内部温度が降下する際に生じるのが内部拘束による温度ひび割れである
  4. Dマスコンクリートでは内部の水和熱が放出されるのに時間がかかる
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正解:C内部温度が降下する際に生じるのが内部拘束による温度ひび割れである

内部温度が降下する際に生じるのは、周囲の拘束によって部材が引っ張られる「外部拘束」による温度ひび割れです。

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262アルカリシリカ反応によるひび割れについて、誤っているものはどれか。

  1. APC鋼材により強く拘束される部材では鋼材に直角にひび割れが生じる
  2. B柱や梁に拘束される壁などには亀甲状にひび割れが生じる
  3. C柱や梁には軸方向にひび割れが生じる
  4. D部材の拘束の状態によってひび割れの入り方が異なる
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正解:APC鋼材により強く拘束される部材では鋼材に直角にひび割れが生じる

PC鋼材により強く拘束される部材では、PC鋼材に直角ではなく「沿って」ひび割れが生じる傾向があります。

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263アルカリシリカ反応により、周囲を柱や梁に拘束される壁に生じるひび割れはどのような形状か。

  1. A開口部からの斜めひび割れ
  2. B亀甲状のひび割れ
  3. C軸方向に真っ直ぐなひび割れ
  4. D鉄筋に沿ったひび割れ
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正解:B亀甲状のひび割れ

アルカリシリカ反応により、柱や梁に拘束される壁などは亀甲状(カメの甲羅の模様のよう)にひび割れが生じます。

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264アルカリシリカ反応により、柱や梁に生じやすいひび割れはどの方向か。

  1. A軸と直角方向
  2. B亀甲状
  3. C軸方向
  4. D表面に対する斜め方向
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正解:C軸方向

アルカリシリカ反応による膨張によって、柱や梁には軸方向にひび割れが生じます。

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265PC鋼材により強く拘束されるプレストレストコンクリート部材において、アルカリシリカ反応のひび割れはどのように生じるか。

  1. APC鋼材に沿って生じる
  2. B表面のみにランダムに生じる
  3. CPC鋼材と直角に交差して生じる
  4. D部材全体に亀甲状に生じる
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正解:APC鋼材に沿って生じる

PC鋼材により強く拘束されるため、主鉄筋やPC鋼材に沿ってひび割れが生じる傾向があります。

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266アルカリシリカ反応によるひび割れの入り方として、正しくないものはどれか。

  1. A柱や梁には軸方向に直角なひび割れが生じる
  2. B主鉄筋に沿ってひび割れが生じる傾向がある
  3. C拘束される壁などには亀甲状にひび割れが生じる
  4. D部材の拘束の状態によってひび割れの入り方が異なる
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正解:A柱や梁には軸方向に直角なひび割れが生じる

柱や梁には軸方向に直角ではなく、「軸方向」にひび割れが生じます。

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267コンクリートの中性化を引き起こす原因となる空気中の物質はどれか。

  1. A酸素
  2. B窒素
  3. C水素
  4. D二酸化炭素
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正解:D二酸化炭素

空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)がコンクリートの微細な空隙に入り込み、中性化を引き起こします。

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268コンクリートの中性化が進むと、空隙中の水分に二酸化炭素が溶け込み何が生成されるか。

  1. A水酸化カルシウム
  2. B炭酸カルシウム
  3. C硫酸カルシウム
  4. D塩化カルシウム
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正解:B炭酸カルシウム

空隙中の水分に二酸化炭素が溶け込んで炭酸カルシウムを生成し、コンクリートの中性化が進みます。

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269コンクリートの中性化の進行速度について、正しいものはどれか。

  1. A炭酸ガスの濃度が低いほど速い
  2. B経過年数の2乗に比例して進行する
  3. C炭酸ガスの濃度が高いほど速く、経過年数の平方根に比例する
  4. D経過年数に反比例する
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正解:C炭酸ガスの濃度が高いほど速く、経過年数の平方根に比例する

コンクリートの中性化の速さは、炭酸ガスの濃度が高いほど速く、経過年数の平方根に比例します。

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270中性化自体が構造物に及ぼす影響について、正しい記述はどれか。

  1. A中性化はコンクリート自体に悪影響はないが、内部の鉄筋を腐食しやすくする
  2. B中性化が進むとアルカリ骨材反応が急速に進行する
  3. C中性化によりコンクリートの体積が膨張しひび割れを生じる
  4. D中性化によりコンクリート自体の強度が著しく低下する
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正解:A中性化はコンクリート自体に悪影響はないが、内部の鉄筋を腐食しやすくする

中性化はコンクリート自体に悪い影響を及ぼしませんが、アルカリ性が失われることで内部の鉄筋が腐食しやすくなります。

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271コンクリートの中性化に関する記述で、正しくないものはどれか。

  1. A表面から水が侵入すると二酸化炭素の入り込む余地が無くなる
  2. B雨によって表面に水がかかることで、二酸化炭素が入りやすくなり中性化が速まる
  3. C表面に水がかかると、空隙が水で満たされ中性化しにくくなる
  4. Dタイル等の仕上げがない場合、屋外側の方が屋内側より中性化の進行が遅い
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正解:B雨によって表面に水がかかることで、二酸化炭素が入りやすくなり中性化が速まる

雨などで表面に水がかかると空隙が水で満たされ、二酸化炭素が入り込む余地がなくなり中性化は「遅く」なります。

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272空気が著しく乾燥している場合、コンクリートの中性化はどのように進行するか。

  1. A水和反応が再開し、中性化が完全に停止する
  2. B二酸化炭素が入りやすくなり、中性化が急速に進む
  3. C乾燥によりコンクリートが収縮し、中性化が促進される
  4. D水分が蒸発して減少するため、中性化しにくくなる
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正解:D水分が蒸発して減少するため、中性化しにくくなる

空気が著しく乾燥している場合、空隙中の水分が蒸発して減少するため、二酸化炭素が水に溶け込めず中性化しにくくなります。

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273中性化によるコンクリート構造物の劣化過程の順番として、正しいものはどれか。

  1. A鉄筋腐食 → 鉄筋の断面欠損 → コンクリートのひび割れ発生
  2. B鉄筋腐食 → 腐食膨張によるひび割れ発生 → 鉄筋の断面欠損
  3. C鉄筋の断面欠損 → 鉄筋腐食 → 腐食膨張によるひび割れ発生
  4. Dひび割れ発生 → 鉄筋腐食 → 鉄筋の断面欠損
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正解:B鉄筋腐食 → 腐食膨張によるひび割れ発生 → 鉄筋の断面欠損

最初に鉄筋が腐食し、腐食膨張によりひび割れが発生した後、鉄筋の断面欠損が進展して構造物の性能が低下します。

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274アルカリシリカ反応を引き起こす3つの要素は、アルカリ分、反応性骨材とあと一つはどれか。

  1. A水分
  2. B炭酸カルシウム
  3. C塩化物イオン
  4. D二酸化炭素
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正解:A水分

アルカリシリカ反応は、アルカリ分、反応性骨材、水分の3つの存在によって生じます。

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275アルカリシリカ反応によるコンクリートの膨張は、何によって引き起こされるか。

  1. A骨材自体が水和熱により膨張するため
  2. B反応生成物が二酸化炭素と結合して膨張するため
  3. C反応生成物が水分を吸収して膨張するため
  4. Dアルカリ分が乾燥によって体積を増すため
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正解:C反応生成物が水分を吸収して膨張するため

アルカリ分と反応性鉱物が化学反応して生成された反応生成物が、水分を吸収して膨張します。

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276アルカリシリカ反応における「ペシマム量」とは何を指すか。

  1. A反応を完全に抑制するために必要な水分の量
  2. B膨張量が最大となる反応性骨材の割合
  3. Cコンクリート中のアルカリ分の最大許容量
  4. D膨張量が最小となる反応性骨材の割合
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正解:B膨張量が最大となる反応性骨材の割合

ペシマム量とは、反応性骨材の量が単純に多い場合よりも、アルカリシリカ反応による膨張量が最大となる割合のことです。

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277ペシマム量に関する説明として、正しくないものはどれか。

  1. Aセメント中のアルカリ量により変化する
  2. B骨材の種類により変化する
  3. C骨材の粒度により変化する
  4. Dコンクリートの経過年数によってのみ決定される
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正解:Dコンクリートの経過年数によってのみ決定される

ペシマム量はセメント中のアルカリ量や、骨材の種類・粒度によって変化します。経過年数だけで決まるものではありません。

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278アルカリシリカ反応の抑制に有効なセメントの選び方として正しいものはどれか。

  1. A低アルカリ形セメントを使用する
  2. B早強ポルトランドセメントを使用する
  3. C高アルカリ形セメントを使用する
  4. D中庸熱ポルトランドセメントを使用する
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正解:A低アルカリ形セメントを使用する

コンクリート中のアルカリ量を低減するため、低アルカリ形セメントを使用することが抑制方法として有効です。

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279アルカリシリカ反応の抑制に有効なフライアッシュセメントの分量として正しいものはどれか。

  1. Aフライアッシュの分量が5%以上
  2. Bフライアッシュの分量が30%以上
  3. Cフライアッシュの分量が10%以上
  4. Dフライアッシュの分量が15%以上
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正解:Dフライアッシュの分量が15%以上

抑制効果のあるフライアッシュセメントは、分量が15%以上であるB種、C種などが有効とされています。

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280コンクリートの水分状態に着目したアルカリシリカ反応の抑制方法として適切なものはどれか。

  1. Aコンクリートを常に湿潤状態に保つ
  2. Bコンクリート表面に定期的に散水する
  3. Cコンクリートを水中に没させる
  4. Dコンクリートを気乾状態(乾燥状態)に保つ
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正解:Dコンクリートを気乾状態(乾燥状態)に保つ

アルカリシリカ反応は水分の存在によって生じるため、コンクリートを気乾状態(乾燥状態)に保つことが抑制に有効です。

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281アルカリシリカ反応の抑制方法として正しくないものはどれか。

  1. AフライアッシュセメントB種を使用する
  2. Bコンクリートを乾燥状態に保つ
  3. Cコンクリート中のアルカリ量を増やす
  4. D危険性のある骨材を使用しない
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正解:Cコンクリート中のアルカリ量を増やす

アルカリ分は反応の原因となるため、アルカリ量を増やすのではなく、低アルカリ形セメントなどを用いて低減する必要があります。

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282塩害の原因となる塩化物イオンのコンクリート内部への侵入経路として存在するものはどれか。

  1. A外部からの侵入と、内部からの侵入の両方
  2. B製造時に使用する骨材などの内部からの侵入のみ
  3. C海水や潮風などの外部からの侵入のみ
  4. D降雨による大気中の二酸化炭素からの侵入
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正解:A外部からの侵入と、内部からの侵入の両方

塩化物イオンは、海水等の外部から侵入する場合と、コンクリート製造時に使用する骨材等のように内部から侵入する場合があります。

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283塩害によるコンクリート構造物の劣化はどのようなメカニズムで進行するか。

  1. A塩化物イオンがアルカリシリカ反応を促進し膨張する
  2. B塩化物イオンがコンクリートの水分を奪い乾燥収縮を引き起こす
  3. C塩化物イオンがコンクリートを直接溶かすことで進行する
  4. D塩化物イオンが鉄筋を腐食させ、錆の体積膨張によりひび割れが生じる
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正解:D塩化物イオンが鉄筋を腐食させ、錆の体積膨張によりひび割れが生じる

コンクリート中に入り込んだ塩化物イオンによって鉄筋が腐食し、錆の体積膨張によってひび割れやはく落が生じます。

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284塩害の抑制方法として、コンクリートの配合上適切な措置はどれか。

  1. A水セメント比を大きくする
  2. Bセメント量を減らして骨材を増やす
  3. C水セメント比を小さくしてコンクリートを緻密にする
  4. Dコンクリートの空気量を極端に減らす
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正解:C水セメント比を小さくしてコンクリートを緻密にする

水セメント比を小さくしてコンクリートを緻密にすることで、塩化物イオンの侵入を防ぐことが塩害抑制に有効です。

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285塩害の抑制方法に関する記述で、正しくないものはどれか。

  1. Aエポキシ樹脂塗装鉄筋を使用する
  2. Bタイルなどの仕上げ材でコンクリート表面を覆う
  3. Cステンレス鉄筋を使用する
  4. Dコンクリートのかぶり厚さを小さくする
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正解:Dコンクリートのかぶり厚さを小さくする

塩化物イオンが鉄筋に到達するのを遅らせるため、コンクリートのかぶり厚さは「大きく」することが有効です。

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286凍害の主な原因となる現象はどれか。

  1. Aコンクリート中の水分が凍結融解を繰り返すこと
  2. Bコンクリート中の水分が乾燥して収縮すること
  3. C塩化物イオンが凍結すること
  4. D表面の急激な温度上昇による膨張
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正解:Aコンクリート中の水分が凍結融解を繰り返すこと

凍害とは、コンクリート中の水分が凍結と融解を繰り返すことで、表面から劣化していく現象です。

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287凍害によってコンクリート表面が薄片状にはく離・はく落する現象を何というか。

  1. Aスケーリング
  2. Bレイタンス
  3. Cエフロレッセンス
  4. Dポップアウト
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正解:Aスケーリング

コンクリート表面が薄片状にはく離・はく落する劣化現象をスケーリングといいます。

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288コンクリート内の膨張圧によって表面が円錐状に部分的にはく離する劣化現象を何というか。

  1. Aワーカビリティーの低下
  2. Bポップアウト
  3. Cスケーリング
  4. Dコールドジョイント
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正解:Bポップアウト

コンクリート内の膨張圧により、表面が円錐状に部分的にはく離する現象をポップアウトと呼びます。

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289凍害を抑制するためにコンクリート内に連行する空気泡の特徴として適切なものはどれか。

  1. A表面のみに集中した空気泡
  2. B巨大で連続した空気泡
  3. C鉄筋周辺にのみ存在する空気泡
  4. D微細で独立した空気泡
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正解:D微細で独立した空気泡

凍結融解に対する抵抗性を増加させるため、AE剤やAE減水剤を使用して微細で独立した空気泡を連行することが有効です。

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290凍害の抑制方法として、正しくないものはどれか。

  1. Aセメント量を少なくする
  2. BAE剤を使用して空気泡を連行する
  3. C水セメント比を小さくする
  4. D凍結の原因となる水量を少なくする
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正解:Aセメント量を少なくする

凍害の抑制には、凍結の原因となる水量を少なくし、「セメント量を多くする(水セメント比を小さくする)」ことが有効です。

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291コンクリートの中性化について、最も進行が遅くなる条件はどれか。

  1. A表面に仕上げ材がなく、直接風雨にさらされない乾燥した軒下
  2. B屋外で雨によってコンクリート表面に頻繁に水がかかる場合
  3. C屋内で空気が適度に湿潤している場合
  4. D炭酸ガス濃度が高い環境下
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正解:B屋外で雨によってコンクリート表面に頻繁に水がかかる場合

コンクリート表面に水がかかると空隙が水で満たされ、二酸化炭素の入り込む余地がなくなるため中性化の進行は遅くなります。

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292アルカリシリカ反応の抑制に関する記述で、誤っているものはどれか。

  1. A湿潤状態にある場合の方が気乾状態よりも進行しにくい
  2. Bコンクリートを気乾状態に保つことは有効である
  3. CフライアッシュセメントC種の使用は有効である
  4. D低アルカリ形セメントの使用は有効である
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正解:A湿潤状態にある場合の方が気乾状態よりも進行しにくい

アルカリシリカ反応による膨張は水分を吸収して生じるため、湿潤状態の方が進行し「やすく」、気乾状態の方が進行しにくくなります。

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293コンクリートの水セメント比を小さくすることが劣化の抑制につながる理由として、正しくないものはどれか。

  1. A組織が緻密になり塩化物イオンが侵入しにくくなる
  2. B凍結の原因となるコンクリート中の水量が少なくなる
  3. C組織が緻密になり二酸化炭素が侵入しにくくなる
  4. D骨材に含まれる反応性鉱物そのものが無害な物質に変化する
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正解:D骨材に含まれる反応性鉱物そのものが無害な物質に変化する

水セメント比を小さくしても骨材中の反応性鉱物自体は変化しません。アルカリシリカ反応の抑制は骨材の選定や低アルカリ形セメントの使用によります。

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