相続診断士 ⑥相続財産の評価と事業承継

相続財産の評価方法と事業承継を扱う分野です。土地(路線価方式・倍率方式)や建物、株式など主な財産の評価の考え方、小規模宅地等の特例、自社株評価と事業承継税制が中心になります。評価額が税額を大きく左右する点が重要です。評価の基本ルールと主要な特例の効果を押さえ、事業を引き継ぐ場面で使える制度の概要を理解しておくと実務に役立ちます。

この分野の問題35問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

226宅地の評価方法において、路線価が定められていない地域で採用される評価方式はどれか。

  1. A配当還元方式
  2. B倍率方式
  3. C路線価方式
  4. D類似業種比準方式
正解と解説を見る

正解:B倍率方式

路線価が定められていない地域の評価方式は倍率方式となります。

この問題の解説ページを開く →

227路線価方式における「路線価」とは、道路に面している標準的な宅地のいくら当たりの価額をいうか。

  1. A1平方メートル当たり
  2. B1アール当たり
  3. C1ヘクタール当たり
  4. D1坪当たり
正解と解説を見る

正解:A1平方メートル当たり

路線価は標準的な宅地の1平方メートル当たりの千円単位の価額をいいます。

この問題の解説ページを開く →

228倍率方式における土地の価額を計算する際、一定の倍率を乗じる対象となる基準額はどれか。

  1. A実勢価格
  2. B固定資産税評価額
  3. C路線価額
  4. D公示地価
正解と解説を見る

正解:B固定資産税評価額

倍率方式における土地の価額は、固定資産税評価額に一定の倍率を乗じて計算します。

この問題の解説ページを開く →

229親の土地を無償で借りて家を建てた場合(使用貸借)の、当該宅地の評価について正しいものはどれか。

  1. A貸家建付地として評価する
  2. B借地権割合を控除して評価する
  3. C自用地評価額として評価する
  4. D貸宅地として評価額を計算する
正解と解説を見る

正解:C自用地評価額として評価する

使用貸借に係る宅地の権利において借地権は発生せず、自用地評価額で評価します。

この問題の解説ページを開く →

230貸宅地の評価額を求める計算式として正しいものはどれか。

  1. A自用地評価額 × (1 - 借地権割合)
  2. B自用地評価額 × (1 - 借家権割合)
  3. C自用地評価額 × 借地権割合
  4. D自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 借家権割合)
正解と解説を見る

正解:A自用地評価額 × (1 - 借地権割合)

貸宅地の評価額は、自用地評価額から借地権相当額を差し引いた「自用地評価額 × (1 - 借地権割合)」で計算されます。

この問題の解説ページを開く →

231貸家建付地の評価額を求める計算式として正しいものはどれか。

  1. A自用地評価額 × (1 - 借家権割合)
  2. B自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合)
  3. C自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 賃貸割合)
  4. D自用地評価額 × (1 - 借家権割合 × 賃貸割合)
正解と解説を見る

正解:B自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合)

貸家建付地の評価額は「自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合)」で算出します。

この問題の解説ページを開く →

232平成18年以降、全国一律で統一されている「借家権割合」は何パーセントか。

  1. A20%
  2. B30%
  3. C50%
  4. D40%
正解と解説を見る

正解:B30%

借家権割合は平成18年以降、全国一律30%で統一されています。

この問題の解説ページを開く →

233特定居住用宅地等の小規模宅地等の特例において、適用となる限度面積と減額される割合の組み合わせで正しいものはどれか。

  1. A330平方メートルまで、80%減額
  2. B400平方メートルまで、80%減額
  3. C200平方メートルまで、50%減額
  4. D400平方メートルまで、50%減額
正解と解説を見る

正解:A330平方メートルまで、80%減額

特定居住用宅地等の適用限度面積は330平方メートルまで、減額割合は80%です。

この問題の解説ページを開く →

234特定居住用宅地等の特例を、被相続人の配偶者が取得した場合の適用要件について正しいものはどれか。

  1. A取得のみで適用され、保有や居住の継続は問われない
  2. B相続税の申告期限まで対象宅地を保有しなければならない
  3. C相続開始前3年以内に持ち家に居住していないことが必要である
  4. D相続税の申告期限まで居住を継続しなければならない
正解と解説を見る

正解:A取得のみで適用され、保有や居住の継続は問われない

配偶者が取得した場合は特例的に、取得のみで適用され保有継続や居住継続は不要です。

この問題の解説ページを開く →

235被相続人と同居していた親族が特定居住用宅地等の特例の適用を受けるための要件として正しいものはどれか。

  1. A取得のみで適用され、保有や居住の継続は問われない
  2. B相続税の申告期限までの保有継続のみが必要である
  3. C相続税の申告期限までの居住継続のみが必要である
  4. D相続税の申告期限まで保有継続し、かつ居住継続することが必要である
正解と解説を見る

正解:D相続税の申告期限まで保有継続し、かつ居住継続することが必要である

同居親族が適用を受けるには、申告期限までの保有継続と居住継続の両方が求められます。

この問題の解説ページを開く →

236特定事業用宅地等の小規模宅地等の特例において、適用となる限度面積と減額される割合の組み合わせで正しいものはどれか。

  1. A200平方メートルまで、50%減額
  2. B400平方メートルまで、50%減額
  3. C400平方メートルまで、80%減額
  4. D330平方メートルまで、80%減額
正解と解説を見る

正解:C400平方メートルまで、80%減額

特定事業用宅地等の適用限度面積は400平方メートルまで、減額割合は80%です。

この問題の解説ページを開く →

237特定事業用宅地等の特例の対象から原則除外される宅地等として正しいものはどれか。

  1. A相続開始前10年を超えて事業の用に供されている宅地等
  2. B相続開始前5年以内に事業の用に供された宅地等
  3. C相続開始前3年以内に事業の用に供された宅地等
  4. D相続開始前1年以内に取得したすべての事業用宅地等
正解と解説を見る

正解:C相続開始前3年以内に事業の用に供された宅地等

平成31年度税制改正により、相続開始前3年以内に事業の用に供された宅地等は原則として特例対象外となりました。

この問題の解説ページを開く →

238特定同族会社事業用宅地等の特例において、減額される割合はいくらか。

  1. A50%
  2. B100%
  3. C80%
  4. D30%
正解と解説を見る

正解:C80%

特定同族会社事業用宅地等は、400平方メートルまでの部分について相続税評価額の80%が減額されます。

この問題の解説ページを開く →

239貸付事業用宅地等の特例について、適用対象外となる利用状況はどれか。

  1. A建物や構造物の敷地ではない青空駐車場
  2. B貸付用の賃貸マンションの敷地
  3. C建物が建っている貸ビルの敷地
  4. D構築物の敷地となっている駐車場
正解と解説を見る

正解:A建物や構造物の敷地ではない青空駐車場

貸付事業用宅地等の要件として建物または構築物の敷地であることが必要なため、青空駐車場は対象外です。

この問題の解説ページを開く →

240貸付事業用宅地等の小規模宅地等の特例において、適用となる限度面積と減額される割合の組み合わせで正しいものはどれか。

  1. A330平方メートルまで、80%減額
  2. B400平方メートルまで、80%減額
  3. C200平方メートルまで、50%減額
  4. D400平方メートルまで、50%減額
正解と解説を見る

正解:C200平方メートルまで、50%減額

貸付事業用宅地等の適用限度面積は200平方メートルまで、減額割合は50%です。

この問題の解説ページを開く →

241自分で使用している自用家屋の相続税評価額の計算方法として正しいものはどれか。

  1. A再建築価格 × 0.5
  2. B相続税評価額 × 1.0
  3. C固定資産税評価額 × 1.0
  4. D固定資産税評価額 × 0.7
正解と解説を見る

正解:C固定資産税評価額 × 1.0

自用家屋の評価は、固定資産税評価額に1.0を乗じて算出します。

この問題の解説ページを開く →

242貸付用家屋の評価額を求める計算式として正しいものはどれか。

  1. A固定資産税評価額 × (1 - 借家権割合)
  2. B固定資産税評価額 × 借家権割合 × 賃貸割合
  3. C固定資産税評価額 × (1 - 賃貸割合)
  4. D固定資産税評価額 × (1 - 借家権割合 × 賃貸割合)
正解と解説を見る

正解:D固定資産税評価額 × (1 - 借家権割合 × 賃貸割合)

貸付用家屋の評価額は「固定資産税評価額 × (1 - 借家権割合(30%) × 賃貸割合)」で計算されます。

この問題の解説ページを開く →

243上場株式の評価において、次の4つの価額のうちどれを採用するか。「課税時期の終値」「課税時期の月の毎日の終値の平均額」「前月の毎日の終値の平均額」「前々月の毎日の終値の平均額」

  1. A4つのうち最も低い価額
  2. B4つのうち最も高い価額
  3. C4つの価額の単純平均額
  4. D課税時期の終値に限定される
正解と解説を見る

正解:A4つのうち最も低い価額

上場株式は、定められた4つの価額のうち最も低い価額で評価します。

この問題の解説ページを開く →

244同族会社とは、株主等の3人以下と特殊の関係にある個人等が発行済株式等の総数の何パーセント超を所有する会社をいうか。

  1. A33%超
  2. B25%超
  3. C66%超
  4. D50%超
正解と解説を見る

正解:D50%超

同族会社とは、株主等3人以下とその特殊関係者が発行済株式総数の50%超を所有する会社です。

この問題の解説ページを開く →

245取引相場のない株式の評価方式のうち、「特例的評価方式」に該当するものはどれか。

  1. A配当還元方式
  2. B類似業種比準方式
  3. C純資産価額方式
  4. D併用方式
正解と解説を見る

正解:A配当還元方式

特例的評価方式には配当還元方式が該当します(原則的評価方式は類似業種比準方式や純資産価額方式など)。

この問題の解説ページを開く →

246取引相場のない株式を同族株主等「以外」の株主が取得した場合に適用される評価方式はどれか。

  1. A類似業種比準方式
  2. B併用方式
  3. C配当還元方式
  4. D純資産価額方式
正解と解説を見る

正解:C配当還元方式

議決権割合が少なく経営権のない同族株主等以外の株主は、配当還元方式を用いて評価します。

この問題の解説ページを開く →

247類似業種比準方式において、評価会社の株価を評価するために使用される3つの比準要素の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A配当金額、売上金額、従業員数
  2. B利益金額、従業員数、純資産価額
  3. C売上金額、利益金額、純資産価額
  4. D配当金額、利益金額、純資産価額
正解と解説を見る

正解:D配当金額、利益金額、純資産価額

比準要素には「1株当たりの配当金額」「1株当たりの年利益金額」「1株当たりの純資産価額」が用いられます。

この問題の解説ページを開く →

248類似業種比準方式の計算において、大会社の「斟酌率」として正しいものはどれか。

  1. A0.5
  2. B0.7
  3. C0.6
  4. D0.8
正解と解説を見る

正解:B0.7

斟酌率は会社規模によって異なり、大会社は0.7、中会社は0.6、小会社は0.5となります。

この問題の解説ページを開く →

249純資産価額方式の計算において、資産から負債を差し引いた純資産から控除する法人税等相当額の割合はどれか。

  1. A20%
  2. B37%
  3. C45%
  4. D30%
正解と解説を見る

正解:B37%

純資産価額方式では、含み益に対して法人税等相当額として37%を控除して計算します。

この問題の解説ページを開く →

250配当還元方式による評価を行う際、年配当金額の計算における「非経常的な特別配当や記念配当」の取り扱いはどうなるか。

  1. A年配当金額の計算からは除外される
  2. B半額のみを配当金額に含めて計算する
  3. Cそのまま配当金額に含めて計算する
  4. D過去5年間の平均に直して計算する
正解と解説を見る

正解:A年配当金額の計算からは除外される

配当還元方式における配当金額には、非経常的な特別配当や記念配当は除外されます。

この問題の解説ページを開く →

251配当還元方式で求めた価額が、原則的評価方式による評価額を超える場合、最終的な評価額はどれになるか。

  1. A原則的評価方式による評価額とする
  2. B両者の平均額とする
  3. Cゼロとして再計算する
  4. D配当還元方式で求めた価額とする
正解と解説を見る

正解:A原則的評価方式による評価額とする

配当還元方式の価額が原則的評価額を超える場合は、低い方である原則的評価額が採用されます。

この問題の解説ページを開く →

252類似業種の比準要素の計算において「配当」「利益」「純資産」のうち2要素がゼロである「比準要素数1の会社」の評価方式はどれか。

  1. A類似業種比準方式のみで評価する
  2. B会社規模区分に関わらず純資産価額と併用方式の低い方で評価する
  3. C清算分配見込額で評価する
  4. D配当還元方式のみで評価する
正解と解説を見る

正解:B会社規模区分に関わらず純資産価額と併用方式の低い方で評価する

比準要素数1の会社は、会社規模区分に関わらず純資産価額と併用方式のいずれか低い金額で評価します。

この問題の解説ページを開く →

253総資産中に占める土地等の割合が一定以上の「土地保有特定会社」に該当した場合、同族株主等が取得した株式の原則的な評価方式はどれか。

  1. A類似業種比準方式
  2. B純資産価額方式
  3. C配当還元方式
  4. D併用方式
正解と解説を見る

正解:B純資産価額方式

土地保有特定会社に該当した場合、同族株主等が取得した株式は純資産価額方式で評価しなければなりません。

この問題の解説ページを開く →

254株式保有特定会社とは、総資産中に占める株式および出資の割合が何パーセント以上の評価会社をいうか。

  1. A30%以上
  2. B70%以上
  3. C80%以上
  4. D50%以上
正解と解説を見る

正解:D50%以上

株式保有特定会社は、総資産中に占める株式および出資の割合が50%以上の会社を指します。

この問題の解説ページを開く →

255土地保有特定会社や株式保有特定会社に該当する会社の株式であっても、同族株主等「以外」の株主が取得した場合に適用できる評価方式はどれか。

  1. A純資産価額方式
  2. B清算分配見込額方式
  3. C配当還元方式
  4. D類似業種比準方式
正解と解説を見る

正解:C配当還元方式

特定会社に該当しても、同族株主等以外の株主が取得した場合は配当還元方式で評価できます。

この問題の解説ページを開く →

256開業後3年未満の会社の株式を評価する場合に適用しなければならない評価方式はどれか。

  1. A類似業種比準方式
  2. B併用方式
  3. C純資産価額方式
  4. D配当還元方式
正解と解説を見る

正解:C純資産価額方式

開業後3年未満の会社などの特定の会社については、原則として純資産価額方式で評価します。

この問題の解説ページを開く →

257清算中の会社の株式は、どのような価額で評価されるか。

  1. A類似業種比準価額
  2. B清算分配見込額
  3. C配当還元価額
  4. D純資産価額
正解と解説を見る

正解:B清算分配見込額

清算中の会社の株式は、事業活動を前提としないため清算分配見込額で評価されます。

この問題の解説ページを開く →

258路線価方式における土地の価額計算において、土地の形状等に応じて補正を行うために使用されるものはどれか。

  1. A法人税等相当額
  2. B借地権割合
  3. C斟酌率
  4. D奥行価格補正率などの各種補正率
正解と解説を見る

正解:D奥行価格補正率などの各種補正率

路線価方式では、土地の形状等に応じた奥行価格補正率などの各種補正率で路線価を補正します。

この問題の解説ページを開く →

259上場株式の評価において、課税時期に終値がない場合の原則的な取り扱いはどれか。

  1. A評価額をゼロとする
  2. B課税時期の前後の最も近い日の終値とする
  3. C前月の毎日の終値の平均額を必ず用いる
  4. D額面金額で評価する
正解と解説を見る

正解:B課税時期の前後の最も近い日の終値とする

休日の場合など課税時期において終値がない場合は、原則として前後の最も近い日の終値とします。

この問題の解説ページを開く →

260類似業種比準方式の比準要素である「1株当たりの純資産価額」はどの時点のどのような価額を用いるか。

  1. A課税時期の帳簿価額
  2. B直前期末の相続税評価額
  3. C課税時期の相続税評価額
  4. D直前期末の帳簿価額
正解と解説を見る

正解:D直前期末の帳簿価額

類似業種比準方式で用いる評価会社の1株当たりの純資産価額は、直前期の簿価(帳簿価額)となります。

この問題の解説ページを開く →
相続診断士の全分野一覧へ戻る