事業承継アドバイザー3級 ⑫ 技能・応用②(親族外承継)

親族外承継を題材にした計算・事例問題で、収録50問と最も多い分野です。事業譲渡の会社法手続は、譲渡側の特別決議と譲受側で決議が必要になるかの判断が数値を変えて問われます。契約や債権債務の承継手続、潜在債務を抱える企業を買う場合の手法選択・価格調整・表明保証と補償による対処も扱われます。デューデリジェンスは具体的で、営業許可、賃貸借契約の条項、未払退職金、社長個人資産の混在、役員貸付金、資産除去債務、破産更生債権等の貸倒引当金が出ます。資金面では調達必要額の内訳、レーマン方式の基準額、年倍法、LBO後の財務影響、のれんの会計と税務、PMIの初期対応、土地・建物の相続税評価が問われます。

この分野の問題50問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

377G社がF社に対して事業の全部を6億円で譲渡する場合(F社の純資産額は10億円)、両社の意思決定に関して会社法上必要となる手続きはどれですか。

  1. A両社とも特別決議による株主総会の承認が必要である
  2. B両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である
  3. CG社のみ特別決議による株主総会の承認が必要でF社は不要である
  4. DF社のみ特別決議による株主総会の承認が必要でG社は不要である
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正解:A両社とも特別決議による株主総会の承認が必要である

事業の全部の譲渡にあたるため譲渡企業であるG社は株主総会の特別決議が必要であり、譲受企業であるF社も特別決議による株主総会の承認が必要です。

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378F社(純資産額10億円)が、F社が発行済株式の90%を保有する子会社H社(F社はH社の特別支配会社に該当する)から、事業の全部を2億円で譲り受ける場合、会社法上の承認手続きについて正しいものはどれですか。

  1. A両社とも特別決議による株主総会の承認が必要である
  2. BF社は株主総会の承認が必要だがH社は不要である
  3. CH社は株主総会の承認が必要だがF社は不要である
  4. D両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である
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正解:D両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である

譲渡会社H社は相手方F社が特別支配会社にあたるため略式手続により承認不要となる。譲受会社F社は対価2億円が純資産額10億円の5分の1を超えないため簡易手続により承認不要となる。

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379G社がF社に対して事業の重要な一部を帳簿価額3億円で譲渡する場合(F社の純資産額は10億円。当該譲渡資産の帳簿価額はG社の総資産額の5分の1を超えるものとする)、株主総会の特別決議による承認の要否について正しいものはどれですか。

  1. AG社では特別決議による株主総会の承認が必要だがF社では不要である
  2. BF社では特別決議による株主総会の承認が必要だがG社では不要である
  3. C両社とも特別決議による株主総会の承認が必要である
  4. D両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である
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正解:AG社では特別決議による株主総会の承認が必要だがF社では不要である

事業の重要な一部の譲渡において譲渡企業であるG社は特別決議による株主総会承認が必要ですが、譲受企業であるF社は株主総会の承認は不要です。

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380F社(純資産額10億円)が、F社が発行済株式の90%を保有する子会社H社(F社はH社の特別支配会社に該当する)から、事業の重要な一部を帳簿価額1億円で譲り受ける場合、両社の特別決議による株主総会承認の要否はどれですか。なお、当該帳簿価額はH社の総資産額の5分の1を超えるものとする。

  1. A両社とも特別決議による株主総会の承認が必要である
  2. B両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である
  3. CF社のみ特別決議による株主総会の承認が必要である
  4. DH社のみ特別決議による株主総会の承認が必要である
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正解:B両社とも特別決議による株主総会の承認は不要である

譲渡会社H社は相手方F社が特別支配会社にあたるため略式手続により承認不要となる。譲受会社F社は「事業の重要な一部の譲受け」が株主総会決議の対象外であるため承認不要となる。

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381事業譲渡において、譲受会社が譲渡会社から賃借店舗の賃貸借契約を引き継ぐために必要となる手続きとして、正しいものはどれですか。

  1. A両社間で賃借権譲渡契約を締結するだけでなく、賃貸人の承諾が必要である
  2. B両社間で賃借権譲渡契約を締結すれば、賃貸人の承諾は不要である
  3. C譲渡会社が賃貸人に通知すれば、譲受会社への移転効力が生じる
  4. D両社間の合意のみで有効であり、民法上の手続きは一切不要である
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正解:A両社間で賃借権譲渡契約を締結するだけでなく、賃貸人の承諾が必要である

賃借人は賃貸人の承諾を得なければ賃借権を譲渡することができないため、両社間での契約締結に加えて賃貸人の承諾が必要です。

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382事業譲渡において、譲受会社が譲渡会社の従業員との雇用関係を引き継ぐ場合の手続きについて、民法上正しいものはどれですか。

  1. A両社間で権利譲渡契約を締結すれば、労働者の承諾は不要である
  2. B譲渡会社が労働者に通知すれば、労働者の承諾がなくても引き継げる
  3. C両社間で権利譲渡契約を締結するだけでなく、労働者の承諾が必要である
  4. D包括承継であるため、労働者の個別の承諾手続きは不要である
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正解:C両社間で権利譲渡契約を締結するだけでなく、労働者の承諾が必要である

使用者は労働者の承諾を得なければその権利を第三者に譲渡することができないため、両社間の権利譲渡契約に加えて労働者の承諾が必要です。

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383事業譲渡において、譲受会社が譲渡会社の有する債権を引き継いだ場合、これを債務者に対抗するために必要となる手続きはどれですか。

  1. A譲受人が債務者に通知するか、または債務者が承諾すること
  2. B譲渡人と譲受人の共同の署名による債務者への通知のみ
  3. C譲渡人が債務者に通知するか、または債務者が承諾すること
  4. D債務者からの書面による事前の承諾取得のみ
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正解:C譲渡人が債務者に通知するか、または債務者が承諾すること

債権の譲渡は、譲渡人が債務者に通知をするか、または債務者が承諾をしなければ債務者に対抗することができません。

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384事業譲渡において、譲受会社が譲渡会社の有する債務を「免責的に引き受ける」ために必要となる手続きはどれですか。

  1. A両社間で債務引受契約を締結すれば、債権者の承諾は不要である
  2. B譲渡会社が債権者に通知すれば、債権者の承諾は不要である
  3. C譲受会社と債務者との合意のみで成立し、債権者の関与は不要である
  4. D両社間で債務引受契約を締結するだけでなく、債権者の承諾が必要である
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正解:D両社間で債務引受契約を締結するだけでなく、債権者の承諾が必要である

免責的債務引受は、元の債務者が債務を免れるものであるため、両社間で契約を締結するだけでなく債権者の承諾が必要です。

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385株式譲渡を前提として対象企業の法務デューデリジェンスを行う際、株主構成の確認において留意すべき事項として最も適切なものはどれですか。

  1. A株主名簿に記載されている株主に所在不明者がいないことを確認できれば十分である
  2. B過去の株式譲渡の履歴は現在の株主の保有を否定しないため確認は不要である
  3. C株主名簿上の株主と真の株主は常に一致するものとして手続きを進めてよい
  4. D株主名簿の確認だけでなく、名義株の存在や過去の株式譲渡の瑕疵の有無にも注意する
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正解:D株主名簿の確認だけでなく、名義株の存在や過去の株式譲渡の瑕疵の有無にも注意する

株主名簿上の株主と真の株主が一致しない名義株の存在や、過去の株式譲渡における瑕疵の有無に注意を払う必要があります。

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386法務デューデリジェンスにおける飲食業の営業許可に関する記述のうち、最も適切なものはどれですか。

  1. A株式譲渡が行われた場合、営業許可は自動的に失効するため、新規に許可を取得し直す必要がある
  2. B営業許可の要件は、食品衛生責任者の設置と設備要件のみであり、欠格事由の確認は不要である
  3. C営業許可の主体は株主個人に帰属するため、株式譲渡の段階で店舗ごとの要件確認は不要である
  4. D株式譲渡であれば株主が変更されるだけで会社の法人格は同一なため、各店舗が許可要件を具備していれば問題ない
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正解:D株式譲渡であれば株主が変更されるだけで会社の法人格は同一なため、各店舗が許可要件を具備していれば問題ない

株式譲渡では対象会社の営業許可要件に変更はないため、各店舗が欠格事由、食品衛生責任者、設備要件の具備を確認すれば問題ありません。

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387株式譲渡において、店舗の賃貸借契約書を確認する際に「有効期間」に加えて法務デューデリジェンス上確認すべき重要な条項はどれですか。

  1. A支配権の変動があった場合に契約解除ができる旨を定めるチェンジ・オブ・コントロール条項
  2. B賃借権の無断譲渡により直ちに契約が終了することを規定した無断譲渡禁止条項
  3. C賃貸人がいつでも理由なく契約を中途解約できる旨を合意する任意解約条項
  4. D契約満了時に更新料の支払いを一切不要とする旨を規定した自動更新条項
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正解:A支配権の変動があった場合に契約解除ができる旨を定めるチェンジ・オブ・コントロール条項

株式譲渡は賃借権の無断譲渡には該当しませんが、支配権の変動による解除を認めるチェンジ・オブ・コントロール条項の有無を確認する必要があります。

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388取引関係の契約書に関する法務デューデリジェンスにおいて、既に解除や終了している契約書を調査すべき理由として最も適切なものはどれですか。

  1. A過去の取引高の実績から対象企業の将来の売上高を正確に算出するため
  2. B競業禁止条項など、契約終了後も引き続き効力を有する条項がないか確認するため
  3. Cすでに解除された契約であっても、将来自動的に再開される法的リスクがあるため
  4. D過去の契約解除手続きにおいて相手方の取締役会決議が適正だったか検証するため
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正解:B競業禁止条項など、契約終了後も引き続き効力を有する条項がないか確認するため

契約条項の中には、競業禁止条項をはじめとして契約が終了した後でも効力を有することとされているものがあるためです。

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389未払残業代などの潜在債務を抱える企業をM&Aで買収する際、買収手法として「事業譲渡」を選択することによるリスク対処法として適切なものはどれですか。

  1. A事業譲渡であれば、契約書の記載の有無にかかわらず潜在債務は一切引き継がれない
  2. B事業譲渡契約書において、当該潜在債務を承継しない旨を明記して承継を回避する
  3. C事業譲渡契約において、潜在債務を承継しない旨を規定しても債権者に対抗できない
  4. D事業譲渡であっても潜在債務は包括承継されるため、買収後に売主へ補償請求するしかない
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正解:B事業譲渡契約書において、当該潜在債務を承継しない旨を明記して承継を回避する

事業譲渡は個別に権利義務を承継する特定承継であるため、契約書に承継しない旨を明記することで潜在債務の承継を避けることができます。

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390M&A取引において「株式譲渡契約」を選択して潜在債務を承継する場合、譲渡価格に反映させるリスク対処方法として適切なものはどれですか。

  1. A潜在債務の重要度や金銭的インパクトを評価し、それを考慮して譲渡価格を減額する
  2. B譲渡価格は変更せず、潜在債務が発生した段階で買収価格を事後的に変更する条項を設ける
  3. C潜在債務は時価評価できないため、一律で簿価純資産から50%減額して譲渡価格を算出する
  4. D潜在債務を全額考慮した上で、買収企業の純資産額に同額を上乗せして譲渡価格を決める
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正解:A潜在債務の重要度や金銭的インパクトを評価し、それを考慮して譲渡価格を減額する

株式譲渡は潜在債務も引き継ぐ包括承継ですが、その重要度や金銭的インパクトを評価して譲渡価格に反映させることができます。

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391株式譲渡契約を締結する際、将来発生し得る潜在債務のリスクに対し「表明保証違反等の補償規定」を用いて対処する方法として適切なものはどれですか。

  1. A未払債務が顕在化した場合には、買収企業がすべての補償責任を単独で負う旨を規定する
  2. B潜在債務の補償額については、対象会社の時価純資産額を上限とすることを法律上義務付ける
  3. C未払債務が将来顕在化した場合に、売主(譲渡人)がその損失を補償する旨を契約に規定する
  4. D顕在化した潜在債務の額に応じて、買収目的会社が自動的に株式を売主に買い戻させる旨を規定する
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正解:C未払債務が将来顕在化した場合に、売主(譲渡人)がその損失を補償する旨を契約に規定する

潜在債務を承継する株式譲渡であっても、契約において将来顕在化した場合に売主が補償する規定を置くことで対処が可能です。

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392M&A実行において「株式譲渡」を選択する場合の潜在債務の承継関係について、誤っているものはどれですか。

  1. A株式譲渡は対象会社の権利義務の一切を承継する包括承継であるため、潜在債務も承継される
  2. B株式譲渡契約において「潜在債務を承継しない」と規定すれば、第三者である債権者に対して潜在債務の承継を免れることができる
  3. C株式譲渡契約に非承継の規定を設けても、対象会社が抱える潜在債務そのものは対象会社に残る
  4. D潜在債務を承継したくない場合は、包括承継である株式譲渡ではなく特定承継である事業譲渡を選択すべきである
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正解:B株式譲渡契約において「潜在債務を承継しない」と規定すれば、第三者である債権者に対して潜在債務の承継を免れることができる

株式譲渡は包括承継であり、契約内で承継しない旨を規定したとしても対象会社が抱える潜在債務を免れることはできません。

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393M&Aに向けた財務整理において、主だった従業員(シェフ等)が退職した際に分割で支払うことになっていた退職金の未払分は、会計上どのように計上すべきですか。

  1. A退職給付引当金
  2. B未払金
  3. C役員貸付金
  4. D長期前払費用
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正解:B未払金

退職した従業員に対して分割で支払うことが確定している退職金の未払分は、退職給付引当金ではなく「未払金」として計上すべきです。

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394M&Aで対象会社が保有するリゾート会員権(帳簿価額は取得価額のまま)を、譲渡会社の社長が退職後も継続して個人保有することを希望している場合、財務上の適切な処理はどれですか。

  1. A帳簿価額と同額のままで社長個人に譲渡する
  2. B無償で社長個人に贈与し、特別損失として処理する
  3. C帳簿価額ではなく、適正な時価にて社長個人に売却する
  4. D買収後の新会社にそのまま引き継ぎ、社長への貸付資産とする
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正解:C帳簿価額ではなく、適正な時価にて社長個人に売却する

法人の資産を経営者個人に引き渡す場合、明確な区分・分離を図るため、帳簿価額ではなく「適正な時価」にて売却する必要があります。

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395譲渡会社の社長が個人所有する不動産の一部を、対象会社が無償で使用して店舗を営業している場合、財務デューデリジェンス上、推奨される是正措置はどれですか。

  1. A不動産賃貸借契約書を締結し、対象会社から社長に対して適正な賃料を支払うようにする
  2. B無償使用のまま、契約関係を明確にするために使用貸借契約書のみを締結する
  3. C不動産の所有権を対象会社に無償で移転させ、会社の自己所有資産とする
  4. D営業を継続するために、店舗の家賃相当額を社長への役員賞与として加算支給する
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正解:A不動産賃貸借契約書を締結し、対象会社から社長に対して適正な賃料を支払うようにする

法人と個人の関係を明確に区分・分離するため、不動産賃貸借契約を締結して適正な賃料の授受を行うべきです。

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396対象会社において、役員(社長等)への貸付金があるものの、貸付けに関する文書が一切作成されていないことが判明した場合の適切な対応はどれですか。

  1. A貸付金を全額「役員報酬」に振り替えて当期の経費として処理する
  2. B契約書は作成せず、次期の決算期までに全額を役員賞与から相殺回収する
  3. C金銭消費貸借契約を締結するとともに、適切な貸付金勘定に振り替える
  4. D法人の資金繰り表に「仮払金」として記載し、利息の徴収を免除する契約を結ぶ
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正解:C金銭消費貸借契約を締結するとともに、適切な貸付金勘定に振り替える

法人と経営者個人の資金関係を適切に管理するため、金銭消費貸借契約を締結した上で、貸付金勘定に振り替えるべきです。

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397スイスのワイナリーから他社が仕入れる際の事務手数料について、対象会社が「他社の仕入額を売上高、ワイナリーへの支払額を外注費」として総額処理していた場合、企業会計基準に基づく正しい会計処理はどれですか。

  1. A他社の仕入額とワイナリーへの支払額の双方を総額で売上・外注費として継続計上する
  2. B受領する事務手数料を売上高に計上し、それに対応する外注費は計上しない
  3. C事務手数料を営業外収益として処理し、他社の仕入額は全額を棚卸資産とする
  4. D受領する事務手数料のみを手数料収入(純額)として計上する
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正解:D受領する事務手数料のみを手数料収入(純額)として計上する

代理人取引等における事務手数料は、受領する事務手数料のみを手数料収入として純額で計上するのが適正な会計処理です。

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398スペインの仕入先への生ハム発注に際し、前渡金として外貨で支払い、支払時の為替相場による円換算額で前渡金計上している場合、決算日における適切な為替換算処理はどれですか。

  1. A決算日の為替レート(CR)を用いて再度円換算を行い、為替差損益を認識する
  2. B決算日の為替レートで換算した上で、発生した為替差額を前渡金勘定に直接加減算する
  3. C前渡金全額をいったん外貨建て買掛金と相殺し、差額を決算日レートで再評価する
  4. D前渡金は金銭債権債務ではないため、決算日レートによる為替換算(値洗い)は実施しない
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正解:D前渡金は金銭債権債務ではないため、決算日レートによる為替換算(値洗い)は実施しない

前渡金は将来に財貨やサービスの提供を受けるための費用性資産であり、外貨建て金銭債権債務ではないため、決算日レートによる換算(値洗い)は行いません。

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399店舗の賃貸借契約書において退店時の原状回復義務が規定されているものの、出店時に退店時期が確定していない場合、資産除去債務の会計処理について正しいものはどれですか。

  1. A出店時に退店時期が確定していなくても、履行に必要な支出額を合理的に見積ることができる限り、資産除去債務を計上しなければならない
  2. B退店時期が未定であるため、実際に退店する時まで資産除去債務は一切計上しない
  3. C原状回復義務は偶発債務に該当するため、注記にとどめ、負債計上は行わない
  4. D店舗の敷金(保証金)の額を限度として、その全額を資産除去債務として相殺処理する
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正解:A出店時に退店時期が確定していなくても、履行に必要な支出額を合理的に見積ることができる限り、資産除去債務を計上しなければならない

原状回復義務のような法的義務がある場合、退店時期が確定していなくても、履行に必要な支出を合理的に見積もって資産除去債務を計上する必要がある。なお合理的に見積ることができない場合は、見積可能となった時点で計上する。

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400売上債権の調査において、実質的に経営破綻に陥っている債務者に対する債権(破産更生債権等)がある場合の、貸倒引当金の原則的な計算・処理方法として正しいものはどれですか。

  1. A債権金額から担保の処分見込額および保証による回収見込額を減額し、その残額を貸倒見積高として貸倒引当金に設定する
  2. B債権金額の全額に対して、一律50%を貸倒引当金として設定する
  3. C経営破綻しているため、担保や保証の有無にかかわらず債権金額の100%を貸倒損失として即時直接減額する
  4. D破産更生債権等は一般債権と同様の貸倒実績率を適用して貸倒引当金を算定する
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正解:A債権金額から担保の処分見込額および保証による回収見込額を減額し、その残額を貸倒見積高として貸倒引当金に設定する

破産更生債権等については、債権額から担保・保証等による回収見込額を差し引いた残額を貸倒見積高とし、原則として貸倒引当金を設定します。

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401M&Aにおける買い手側の資金調達(融資)に関して、調達必要額の前提とされる「株式取得価額」「既存借入金返済額」「仲介会社への手数料(成功報酬)」以外に発生し得るコストとして、該当しないものはどれですか。

  1. Aデューデリジェンス費用(財務・法務など)
  2. B譲渡会社が創業以来積み上げてきた簿価純資産額の払い戻し費用
  3. C契約書作成費用などの法的アドバイザリー費用
  4. D買収後の統合プロセス(PMI)に関係するコスト
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正解:B譲渡会社が創業以来積み上げてきた簿価純資産額の払い戻し費用

譲渡会社の純資産は株式取得価額に含まれて評価されるため、純資産額を別途払い戻す費用などは資金調達ニーズ(コスト)として発生しません。

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402時価純資産1億5,000万円、調整後営業利益5,000万円の企業を、年倍(買)法(超過収益力として営業利益3年分を加算)によって買収する場合の「株式取得価額」はいくらですか。

  1. A150百万円
  2. B200百万円
  3. C300百万円
  4. D450百万円
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正解:C300百万円

株式取得価額=時価純資産150百万円+超過収益力150百万円(調整後営業利益50百万円×3年)=300百万円。

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403M&A買収スキームにおいて、買収対象会社の既存借入金2億円をクロージング日までに返済することとし、対象会社が純投資で保有する投資有価証券(時価1億円、すべて現金化可能)を既存借入金の返済原資に充当する場合、ネットで必要となる「既存借入金返済のための調達額」はいくらですか。

  1. A200百万円
  2. B300百万円
  3. C100百万円
  4. D0百万円
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正解:C100百万円

既存借入金返済必要額=既存借入残高200百万円-投資有価証券の現金化額100百万円=100百万円です。

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404M&A仲介手数料の計算(レーマン方式等)において、株式取得価額が3億円、既存借入金の返済に必要な調達額が1億円(合計した企業価値が4億円)であり、手数料率が一律5.5%である場合、仲介会社へ支払う成功報酬の金額(消費税込)はいくらですか。

  1. A16.5百万円
  2. B5.5百万円
  3. C11百万円
  4. D22百万円
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正解:D22百万円

手数料=企業価値4億円(株式取得価額3億円+既存借入返済額1億円)×5.5%=2,200万円(22百万円)です。

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405M&A仲介手数料(成功報酬)の計算において、アドバイザリー会社ごとの規定により「算出のベース(基準)」となる金額として、実務上注意すべき組み合わせはどれですか。

  1. A「資本金額」をベースにするか、「総資産額」をベースにするか
  2. B「営業利益」をベースにするか、「当期純利益」をベースにするか
  3. C「固定資産額」をベースにするか、「流動負債額」をベースにするか
  4. D「企業価値」をベースにするか、「株式価値」をベースにするか
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正解:D「企業価値」をベースにするか、「株式価値」をベースにするか

仲介手数料の算出ベースは、アドバイザリー会社によって「企業価値」であったり「株式価値」であったりするため、事前に確認し注意する必要があります。

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406親会社となるX社よりも、買収対象であるY社の従業員の給与水準が相対的に高い場合、M&A後の給与体系の統合や対応について最も適切なアドバイスはどれですか。

  1. AY社の給与水準に合わせてX社従業員の給与を直ちに全額引き上げなければならない
  2. B従業員のモチベーション低下を避けるため、給与水準に差がある場合はM&A自体を必ず見送るべきである
  3. C時間の経過や人材交流を伴いながらアライメントを図り、両社の人事制度を見直すなどPMI(統合プロセス)の中で取り組む
  4. DY社従業員の給与を直ちにX社の低い水準に合わせて一方的に引き下げるべきである
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正解:C時間の経過や人材交流を伴いながらアライメントを図り、両社の人事制度を見直すなどPMI(統合プロセス)の中で取り組む

給与水準の異なる企業を統合する場合、一方的に不利益変更を行うのではなく、PMI(統合プロセス)の中で時間をかけてアライメントや制度見直しを講じます。

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407株式譲渡によるM&Aにおける、買い手企業と譲渡対象企業の「従業員との雇用契約」の引き継ぎに関する記述として、最も適切なものはどれですか。

  1. A株式譲渡では、株主が変更となるだけで法人格は同一のまま雇用契約も包括的に承継されるため、個別の雇用関係の移行手続きは不要である
  2. B株式譲渡が行われる場合、譲渡企業の全従業員から事前に個別の雇用契約承継に関する同意書を取得しなければならない
  3. C株式譲渡後、別法人として運営する期間中であっても、就業規則を合理的な理由で変更して労働条件を改定することは一切認められない
  4. D従業員の雇用を守るため、株式譲渡の成立時に、必ず両社の労働条件を完全に同一のものに即日改定することが会社法で義務付けられている
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正解:A株式譲渡では、株主が変更となるだけで法人格は同一のまま雇用契約も包括的に承継されるため、個別の雇用関係の移行手続きは不要である

株式譲渡は株主が変更になるのみで雇用契約を含めた権利義務が包括承継されるため、個別の労働契約の移行合意等は不要です。

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408LBO(レバレッジド・バイアウト)ファイナンスの基本的なストラクチャーにおいて、資金調達を行う「主体」およびその後の流れとして最も適切なものはどれですか。

  1. A買収者が自社で直接LBO資金を調達し、対象会社を買収した後に自社と対象会社を即時清算する
  2. B対象会社が自ら金融機関から多額の資金を借り入れ、その資金を用いて自社の既存株主から株式を買い取る
  3. C買収者が買収目的会社(SPC)を設立してSPC名義で資金を調達し、対象会社株式を取得した後にSPCと対象会社が合併する
  4. D買収者が新たな子会社を設立し、子会社が保有する固定資産をすべて売却して得た資金を対象会社の株主に直接交付する
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正解:C買収者が買収目的会社(SPC)を設立してSPC名義で資金を調達し、対象会社株式を取得した後にSPCと対象会社が合併する

LBOファイナンスは、買収目的会社(SPC)が調達主体となって買収を行い、その後にSPCと対象会社が合併するストラクチャーが一般的です。

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409買収目的会社(SPC)と対象会社が合併するにあたり、合併新会社に計上される「のれん(営業権)」の算出方法として正しいものはどれですか。

  1. A対象会社株式の取得価額と、買収目的会社(SPC)への出資金額との差額
  2. B対象会社の総資産額と、対象会社の既存借入金額との差額
  3. C買収目的会社(SPC)への出資金額と、対象会社の純資産額との差額
  4. D対象会社株式の取得価額と、対象会社の純資産額との差額
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正解:D対象会社株式の取得価額と、対象会社の純資産額との差額

合併新会社における「のれん」は、対象会社株式の取得価額と、対象会社の純資産(時価評価等)との差額として計上されます。

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410日本会計基準(JGAAP)における「のれん」の会計処理(償却方法)について、正しいものはどれですか。

  1. A定率法により、毎期末に一定の割合で償却残高を減額していく
  2. B定額法により、一定の期間(最長20年等)にわたり定期的に償却を行う
  3. C償却は一切行わず、毎決算期に減損テストのみを実施して価値を再評価する
  4. D営業利益の額に連動させて償却額を変動させる「生産高比例法」を適用する
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正解:B定額法により、一定の期間(最長20年等)にわたり定期的に償却を行う

日本会計基準(JGAAP)において、のれんは定額法により定期的に償却を行うこととされています。

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411M&Aで発生した「のれん」の金額が、合併新会社の出資総額(資本金)を上回っている場合、財務管理上特に留意すべきリスクとして適切なものはどれですか。

  1. A毎期ののれん償却費が法人税の損金に全額算入されるため、税引前当期純利益が急激に増加するリスク
  2. Bのれんは非資金損益項目であるため、キャッシュ流出を伴う赤字となって資金繰りが即座に破綻するリスク
  3. C将来の業績悪化等に起因するのれんの「減損リスク」により、最悪の場合、債務超過に陥る懸念がある
  4. Dのれんの額が大きすぎると、借入金の元利金返済カバー率(DSCR)が自動的に低下するリスク
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正解:C将来の業績悪化等に起因するのれんの「減損リスク」により、最悪の場合、債務超過に陥る懸念がある

のれん総額が自己資本を上回る場合、将来減損損失が発生した際の影響が非常に大きく、債務超過に陥るリスクに注意する必要があります。

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412税制適格合併によって生じる「のれん」の償却費に関して、法人税法上の取り扱い(損金算入の可否)について正しいものはどれですか。

  1. A税制適格合併であれば、のれんの償却費は全額が損金算入される(無税償却となる)
  2. B税制適格合併で生じるのれんの償却費は、法人税法上、損金算入が認められない(有税償却となる)
  3. C税制適格合併によって発生するのれんは、会計上の償却自体が法人税法で禁止されている
  4. Dのれん償却費の50%相当額に限り、特別損金として課税所得から控除することが認められる
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正解:B税制適格合併で生じるのれんの償却費は、法人税法上、損金算入が認められない(有税償却となる)

税制適格合併によって生じるのれんの償却費は、法人税法上は損金算入が認められない(有税償却となる)ため注意が必要です。

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413LBOファイナンスを実行して買収を行った場合、買収後の対象会社(合併新会社)の財務に与える影響として最も適切なものはどれですか。

  1. A事業投資を伴わずに社外へ買収対価として資金が流出し借入金のみが残るため、買収前よりも返済負担が重くなる
  2. B調達資金がすべて合併新会社の事業用資産に投資されるため、企業の収益力が劇的に向上する
  3. C買収に伴う既存借入金の返済負担がすべて消滅するため、キャッシュフローは大幅に改善する
  4. D当期純利益にのれん償却費が加算されるため、経常利益段階から純利益にかけて黒字幅が拡大する
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正解:A事業投資を伴わずに社外へ買収対価として資金が流出し借入金のみが残るため、買収前よりも返済負担が重くなる

LBO調達資金は利益を生む事業資産への投資ではなく、売主への買収対価として社外に流出するため、対象会社における返済負担は買収前より重くなります。

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414税制適格合併を行った合併新会社(実効税率30%)において、経常利益が3,400万円、会計上の「のれん償却費」が1億円(有税償却)である場合、当期の「法人税等」の概算額はいくらですか。

  1. A1,020万円
  2. B4,020万円
  3. C3,000万円
  4. D4,000万円
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正解:B4,020万円

税制適格合併におけるのれん償却は有税償却(損金不算入)となるため、課税所得=経常利益34百万円+のれん償却費100百万円=134百万円。法人税等=134百万円×30%=40.2百万円(約40百万円)となります。

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415「経営者保証に関するガイドライン」において、経営者の個人保証の解除に向け、法人と経営者との関係の明確な区分・分離の要件に「反する」事例(適切でない対応)はどれですか。

  1. A経営者個人名義の土地に法人が建物を建てる際、賃貸借契約を締結し、適正な賃料のやり取りを行うこと
  2. B役員報酬を職務実態や会社の業績にかかわらず、経営に関与していない親族役員に対して継続して同額支給し続けること
  3. C会社が所有する保養所を経営者が退職後も自宅として使用する場合に、適正な時価で会社から購入すること
  4. D経営者親族が個人事業で会社の施設を使用する際、通常の会場使用料に加えて展示スペースの使用料も支払うこと
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正解:B役員報酬を職務実態や会社の業績にかかわらず、経営に関与していない親族役員に対して継続して同額支給し続けること

業務に関与していない役員に対して職務実態に見合わない高額な役員報酬を支払い続けることは、法人と個人の明確な区分・分離の観点から問題となります。

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416「経営者保証に関するガイドライン」で、経営者保証に依存しない融資の促進にあたり、主たる債務者(法人)および保証人(経営者)において求められる「3つの要件」として、正しい組み合わせはどれですか。

  1. A経営者の個人資産の全額担保提供、経営の支配権の確保、経営者の健康状態の開示
  2. B法人と経営者との関係の明確な区分・分離、財務基盤の強化、財務状況の正確な把握と情報開示による経営の透明性確保
  3. C法人の営業利益率の向上、役員報酬の最低水準への引き下げ、内部留保の全額現金化
  4. D取引金融機関の単一化、監査法人の外部監査導入、経営者保証人への定期的な生活費支援
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正解:B法人と経営者との関係の明確な区分・分離、財務基盤の強化、財務状況の正確な把握と情報開示による経営の透明性確保

ガイドラインが求める3要件は、「法人と経営者との関係の明確な区分・分離」「財務基盤の強化」「財務状況の正確な把握、適時適切な情報開示等による経営の透明性確保」です。

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417中小企業庁の「収益力改善支援に関する実務指針(ガバナンス体制の整備に関するチェックシート)」における「財務基盤の強化」の指標と目安について、誤っているものはどれですか。

  1. A債務償還力の指標として、EBITDA有利子負債倍率が15倍以内であること
  2. B安定的な収益性の指標として、減価償却前経常利益が2期連続赤字でないこと
  3. C資本の健全性の指標として、純資産額(直近)が債務超過でないこと
  4. D資金繰りの効率性の指標として、営業運転資本回転期間が3カ月以内であること
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正解:D資金繰りの効率性の指標として、営業運転資本回転期間が3カ月以内であること

「営業運転資本回転期間」はガバナンス体制の整備に関するチェックシートにおける「財務基盤の強化」の指標には含まれていません。

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418中小企業庁の「収益力改善支援に関する実務指針」におけるEBITDA有利子負債倍率の計算式として、正しいものはどれですか。

  1. A(借入金-現金・預金)÷(営業利益+減価償却費)
  2. B(借入金+現金・預金)÷(経常利益+のれん償却費)
  3. C(総資産-純資産)÷(営業利益-減価償却費)
  4. D(有利子負債)÷(当期純利益+減価償却費)
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正解:A(借入金-現金・預金)÷(営業利益+減価償却費)

EBITDA有利子負債倍率の算式は「(借入金-現金・預金)÷(営業利益+減価償却費)」と規定されています。

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419「中小PMIガイドライン」における、M&A成立後の「譲渡側従業員向けの説明会(Day 1等)」の開催や対応に関するアドバイスとして、適切でないものはどれですか。

  1. AM&A成立後遅滞なく、全従業員に対して同時に、等しく、正確に伝える場として説明会を開催し不安の防止を図る
  2. B説明会の実施後、さらに一対一の個別面談を行い、一人ひとりの不安や思いに耳を傾け寄り添った説明を行う
  3. CDay 100以内を目途に、クイック・ヒットとして即効性のある就労環境改善策を可能な範囲で実行しメリットを実感してもらう
  4. D従業員の中で業務や他の従業員への影響力が大きい人材(キーパーソン)に対しても、他の従業員と全く同時に情報を伝えるべきである
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正解:D従業員の中で業務や他の従業員への影響力が大きい人材(キーパーソン)に対しても、他の従業員と全く同時に情報を伝えるべきである

キーパーソンに対しては、他の従業員に先行してM&Aに関する情報を伝え、協力を得られるよう事前に合意しておくことが推奨されます。

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420「中小PMIガイドライン」における、譲渡側の重要な取引先へのM&A初期の対応として、適切でないものはどれですか。

  1. AM&A成立直後に、譲渡側経営者とともに主要取引先を訪問し、M&Aの目的や経緯、譲受側に関する情報を説明する
  2. B主要な取引先との取引解消により事業継続に影響が出るおそれがある場合は、必要に応じてM&A成立前に訪問して説明を行う
  3. C取引条件や取引経緯の把握のため、主要取引先と最も強い関係性を持つ人物(譲渡側経営者など)からの協力を得る
  4. D企業概要書等の確認やチェンジ・オブ・コントロール条項の有無の調査は、M&A成立後の挨拶の段階で行うべきである
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正解:D企業概要書等の確認やチェンジ・オブ・コントロール条項の有無の調査は、M&A成立後の挨拶の段階で行うべきである

企業概要書などの資料確認や、チェンジ・オブ・コントロール(COC)条項の有無・内容の確認は、M&A成立前の「プレPMI」の段階で行うべきものです。

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421チェンジ・オブ・コントロール(COC)条項の説明として、最も適切なものはどれですか。

  1. A企業の支配権(株主等)の変動があった場合に、契約の相手方当事者に契約の解除権等が発生することを定める条項
  2. BM&Aの実行に伴い、譲渡会社の経営陣をすべて退任させて支配権を完全に移行することを義務付ける条項
  3. C譲渡会社が保有するすべての事業用資産の所有権を、株主総会の決議なしで即時に買い手側に譲渡する特約条項
  4. D従業員の労働条件や給与体系を、買収後3年間にわたって一方的に不利益変更することを禁止する労使間条項
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正解:A企業の支配権(株主等)の変動があった場合に、契約の相手方当事者に契約の解除権等が発生することを定める条項

チェンジ・オブ・コントロール条項は、支配権や株主の異動を理由として、契約相手方に解除権等の発生を定める条項のことです。

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422MBO(マネジメント・バイアウト)を活用した事業承継(株式譲渡価格3億円、既存借入返済2億円、買収コスト1,000万円、手許必要現預金1億円、買収前の手元現預金2億円)において、Z新社長が1,000万円を出資、甲銀行から3億円の融資を受ける場合、不足資金としてBファンドから優先株式で調達すべき金額はいくらですか。

  1. A150百万円
  2. B60百万円
  3. C100百万円
  4. D160百万円
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正解:C100百万円

資金使途:株式取得300+既存借入返済200+手元現金100+買収コスト10=610百万円。調達内訳:銀行融資300+Z社長出資10+買収前手元現金200=510百万円。不足する優先株式=610-510=100百万円となります。

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423土地が正面と側方の2つの路線に面している「角地」の相続税評価において、「正面路線価」を決定する方法として正しいものはどれですか。

  1. Aそれぞれの路線について、適用される奥行価格補正率を乗じた後の金額を算出し、その高い方の金額を正面路線価とする
  2. Bそれぞれの路線の公表路線価(奥行価格補正前の単純な数値)を比較し、低い方の数値を正面路線価とする
  3. C2つの路線の価格を単純に平均し、その平均値に角地の側方路線影響加算率を乗じた価格を正面路線価とする
  4. D幅員(道路の幅)が広い方の路線価を、奥行価格補正等の計算を一切行うことなくそのまま正面路線価とする
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正解:Aそれぞれの路線について、適用される奥行価格補正率を乗じた後の金額を算出し、その高い方の金額を正面路線価とする

2つの路線に面している場合、それぞれに奥行価格補正率を掛けた後の金額を比較し、高い方を正面路線価、低い方を側方路線とします。

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424太郎社長が所有する宅地(角地、面積630平米)について、正面路線価が300千円/平米、奥行価格補正率が0.97、側方路線価が280千円/平米、側方路線奥行価格補正率が1.00、角地加算率が0.08である場合、この宅地の「自用地評価額」はいくらですか。

  1. A189,000千円
  2. B197,442千円
  3. C183,330千円
  4. D195,500千円
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正解:B197,442千円

自用地評価額={(300千円×0.97)+(280千円×1.00×0.08)}×630平米=(291千円+22.4千円)×630=197,442千円となります。

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425太郎社長が所有する土地(自用地評価額1億9,744万2,000円)に工場建物を建て、借地権割合70%、借家権割合30%、賃貸割合100%で同族会社に賃貸している場合、この土地の「貸家建付地」としての相続税評価額はいくらですか。

  1. A138,209,400円
  2. B155,979,180円
  3. C177,697,800円
  4. D197,442,000円
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正解:B155,979,180円

貸家建付地評価額=自用地評価額×(1-借地権割合×借家権割合×賃貸割合)=197,442,000円×(1-0.7×0.3×1.0)=155,979,180円です。

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426太郎社長が所有する工場用家屋(固定資産税評価額7,000万円、帳簿価額6,000万円、再建築価額2億円)を、借家権割合30%、賃貸割合100%で同族会社に賃貸している場合、この家屋の相続税評価額(貸家評価)はいくらですか。

  1. A70,000千円
  2. B42,000千円
  3. C49,000千円
  4. D140,000千円
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正解:C49,000千円

貸家評価額=自用家屋評価額(固定資産税評価額)70,000千円×(1-借家権割合30%×賃貸割合100%)=49,000千円となります。帳簿価額や再建築価額は使用しません。

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