食品表示検定 中級 ⑦ 任意表示と保健機能食品

義務ではない任意の強調表示と、保健機能食品の制度を扱う分野です。特色のある原材料の使用割合の示し方、製造方法を強調する表示、地理的表示保護制度(GI)と地域団体商標の違いを確認します。保健機能食品では、特定保健用食品の許可証票と表示の制限、栄養機能食品の手続と定型文言、機能性表示食品の届出と表現できる範囲、特別用途食品の区分を整理します。制度ごとに国の関与の度合いが異なる点を軸に並べると混同しにくくなります。収録265問のうち25問がこの分野です。

この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

クイズモードで挑戦 →

191特色のある原材料の使用量が79%であった場合、割合を「割」で表示する際の正しい表記はどれか。

  1. A7割
  2. B8割
  3. C7.9割
  4. D約8割
正解と解説を見る

正解:A7割

割合を「割」で表示する場合、使用量が多いとの誤認を与えないよう四捨五入ではなく切り捨ての数字を表示します。

この問題の解説ページを開く →

192次のうち、「特色のある原材料の表示」には該当しないものはどれか。

  1. A国産大豆
  2. B有機小麦粉
  3. C宇治茶
  4. D黒糖
正解と解説を見る

正解:D黒糖

「黒糖」は砂糖を細分化した原材料であり、一般的名称として定着しているため、特色のある原材料には該当しません。

この問題の解説ページを開く →

193季節により特色のある原材料の使用割合が45%〜52%の範囲で変動する場合、認められる強調表示はどれか。

  1. A45%以上使用
  2. B45%〜52%使用
  3. C5割以上使用
  4. D平均50%使用
正解と解説を見る

正解:A45%以上使用

使用割合が変動する場合は、想定される最小値を記載し「〇%以上」のように幅を持たせた表示を行います。

この問題の解説ページを開く →

194地理的表示保護制度(GI法)の対象とならない産品はどれか。

  1. A夕張メロンなどの果実
  2. B清酒などの酒類
  3. C神戸ビーフなどの食肉
  4. D八女伝統本玉露などの茶
正解と解説を見る

正解:B清酒などの酒類

酒類はGI法の対象外であり、別途「酒類の地理的表示に関する表示基準(国税庁)」に基づき表示されます。

この問題の解説ページを開く →

195地理的表示(GI)を農林水産大臣に申請できる主体として正しいものはどれか。

  1. A生産業者個人
  2. B地域の地方公共団体
  3. C生産業者・加工業者を構成員とする生産者団体
  4. D食品の流通を担う卸売業者
正解と解説を見る

正解:C生産業者・加工業者を構成員とする生産者団体

地理的表示は生産業者個人では申請できず、生産者団体が申請する必要があります。

この問題の解説ページを開く →

196地理的表示として登録される産品は、おおむね何年以上継続して生産されている必要があるか。

  1. A10年以上
  2. B50年以上
  3. C100年以上
  4. D25年以上
正解と解説を見る

正解:D25年以上

産品の特性と結びついた状態でおおむね25年以上継続して生産されていることが求められます。

この問題の解説ページを開く →

197地域団体商標制度における登録の出願先となる省庁はどれか。

  1. A農林水産省
  2. B厚生労働省
  3. C特許庁
  4. D経済産業省
正解と解説を見る

正解:C特許庁

地域団体商標制度は商標法に基づくものであり、特許庁へ出願して登録を受ける必要があります。

この問題の解説ページを開く →

198保健機能食品の各制度(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)の併用表示について正しいものはどれか。

  1. A栄養機能食品と機能性表示食品のみ重複して表示できる
  2. B複数の機能性の表示は混乱を招くおそれがあるため重複して表示することはできない
  3. C特定保健用食品と栄養機能食品のみ重複して表示できる
  4. D全ての要件を満たせば3つ全てを重複して表示できる
正解と解説を見る

正解:B複数の機能性の表示は混乱を招くおそれがあるため重複して表示することはできない

各制度の趣旨が異なり、いずれの制度に基づく表示か混乱を招くため、重複して表示することはできません。

この問題の解説ページを開く →

199栄養機能食品の販売にあたって国への手続きとして正しいものはどれか。

  1. A消費者庁長官への届出が必要である
  2. B消費者庁長官の個別審査と許可が必要である
  3. C国への許可申請や届出の必要がない自己認証制度である
  4. D厚生労働大臣への登録が必要である
正解と解説を見る

正解:C国への許可申請や届出の必要がない自己認証制度である

栄養機能食品は、基準を満たしていれば国への許可申請や届出を行わずに表示できる自己認証制度です。

この問題の解説ページを開く →

200栄養機能食品において定められている「栄養成分の機能」の文言の表示方法として正しいものはどれか。

  1. A定められた文言は変化を加えたり省略したりすることは認められない
  2. B主旨が同じであれば自由に言い換えてよい
  3. C文字数の制限がある場合のみ一部を省略して表示できる
  4. D栄養成分の名称のみを表示し機能の文言は表示しなくてもよい
正解と解説を見る

正解:A定められた文言は変化を加えたり省略したりすることは認められない

規定された文言は、表示内容の主旨が同じであっても、変化を加えたり省略したりすることは認められません。

この問題の解説ページを開く →

201機能性表示食品として販売を行う場合、新規成分等に該当せず特別な確認を要しない届出は、原則として販売開始日の何開庁日前までに消費者庁長官へ届け出る必要があるか。

  1. A30開庁日前
  2. B60開庁日前
  3. C90開庁日前
  4. D120開庁日前
正解と解説を見る

正解:B60開庁日前

機能性表示食品は、原則として販売開始日の60開庁日前までに届出が必要です。2025年4月1日以降、新規成分等で資料確認に特に時間を要すると消費者庁長官が認める届出は120開庁日前の取扱いとなります。

この問題の解説ページを開く →

202機能性表示食品の表示が対象としている人物像として正しいものはどれか。

  1. A健康な人
  2. B疾病に罹患している人
  3. C未成年者
  4. D妊産婦や授乳婦
正解と解説を見る

正解:A健康な人

疾病に罹患している人、未成年者、妊産婦及び授乳婦は対象外であり、原則として健康な人を対象としています。

この問題の解説ページを開く →

203機能性表示食品の表示可能な表現の範囲として適切なものはどれか。

  1. A身体の特定の部位に言及した健康の維持・増進に関する表現
  2. B疾病の治療を目的とする表現
  3. C疾病リスクの低減を目的とする表現
  4. D疾病の予防を目的とする表現
正解と解説を見る

正解:A身体の特定の部位に言及した健康の維持・増進に関する表現

治療や予防、疾病リスク低減表示は不可ですが、健康維持・増進の範囲内であれば特定の部位に言及することは可能です。

この問題の解説ページを開く →

204特定保健用食品の審査で要求される科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認されている場合に認められる区分はどれか。

  1. A疾病リスク低減表示
  2. B条件付き特定保健用食品
  3. C再許可等
  4. D規格基準型
正解と解説を見る

正解:B条件付き特定保健用食品

一定の有効性が確認されている食品を、限定的な科学的根拠である旨の表示をすることを条件として許可対象とする区分です。

この問題の解説ページを開く →

205「炭焼き焙煎麦使用」のような、製造方法を特徴として強調した表示の取り扱いとして正しいものはどれか。

  1. A特色のある原材料の表示に該当するため使用割合の明示が必要である
  2. B地域団体商標として登録しなければ表示できない
  3. C明確な区分を行うことが困難であるため特色のある原材料には該当しない
  4. D一般的名称として定着しているため特色のある原材料には該当しない
正解と解説を見る

正解:C明確な区分を行うことが困難であるため特色のある原材料には該当しない

加工食品の製造方法は多様であり明確な区分が困難なため、製造方法に特色のある原材料は該当しません。

この問題の解説ページを開く →

206保健機能食品に共通して表示が義務付けられている、バランスの取れた食生活の普及啓発を図るための文言はどれか。

  1. A健康な生活は規則正しい食事と適度な運動から
  2. B毎日の食事で不足しがちな栄養素を補いましょう
  3. C健康増進のため1日3食バランスよく食べましょう
  4. D食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
正解と解説を見る

正解:D食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

保健機能食品では、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」という文言の表示が義務付けられています。

この問題の解説ページを開く →

2072024年(令和6年)の機能性表示食品制度に関する改正内容に含まれる事項はどれか。

  1. A国による事前の個別審査が必須となった
  2. B全ての機能性表示食品の届出期限が販売120日前に延長された
  3. C妊産婦を対象とした機能性表示が解禁された
  4. D健康被害と疑われる情報を収集し速やかに報告することが義務化された
正解と解説を見る

正解:D健康被害と疑われる情報を収集し速やかに報告することが義務化された

2024年改正により、健康被害に関する情報収集体制と、医師の診断を受け健康被害の発生又は拡大のおそれがある情報の速やかな提供が2024年9月1日から適用されました。天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品のGMP管理及び表示方法の見直しは、2026年8月31日まで経過措置があります。

この問題の解説ページを開く →

208地理的表示保護制度(GI)と地域団体商標制度の相違点について正しいものはどれか。

  1. AGIは品質基準等の登録が必要だが地域団体商標の基準等は任意である
  2. BGIは特許庁が管轄し地域団体商標は農林水産省が管轄する
  3. CGIは全てのサービスが対象になるが地域団体商標は農林水産物のみが対象である
  4. DGIは自己認証で表示できるが地域団体商標は国の許可が必要である
正解と解説を見る

正解:AGIは品質基準等の登録が必要だが地域団体商標の基準等は任意である

地理的表示(GI)は行政が品質基準等を確認し取締りを行いますが、地域団体商標は地域団体の財産として基準等は自由に設定・変更可能です。

この問題の解説ページを開く →

209次のうち、「特別用途食品」の区分に含まれないものはどれか。

  1. A特定保健用食品
  2. B病者用食品
  3. Cえん下困難者用食品
  4. D栄養機能食品
正解と解説を見る

正解:D栄養機能食品

栄養機能食品は保健機能食品の1つですが、特別用途食品には含まれません。特定保健用食品は両方に位置付けられています。

この問題の解説ページを開く →

210栄養機能食品として一般用生鮮食品を販売する場合の条件として正しいものはどれか。

  1. A生鮮食品は栄養機能食品として販売することは一切認められていない
  2. B必要事項を記載した容器包装に入れて販売する必要がある
  3. Cバラ売りでのみ販売が許可されている
  4. D特定保健用食品として事前に申請しなければならない
正解と解説を見る

正解:B必要事項を記載した容器包装に入れて販売する必要がある

栄養機能食品の対象は容器包装された一般用加工食品及び一般用生鮮食品であり、生鮮食品も容器包装に入れて必要事項を表示する必要があります。

この問題の解説ページを開く →

211機能性表示食品において、禁止されている表示はどれか。

  1. A科学的根拠を有する機能性関与成分の含有量の表示
  2. Bパッケージの主要面の上部に枠で囲んだ機能性表示食品の文字
  3. C疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありませんという表示
  4. D国や公的な機関に届け出た・承認を受けたと誤認させるような表現
正解と解説を見る

正解:D国や公的な機関に届け出た・承認を受けたと誤認させるような表現

消費者庁長官の評価や許可を受けたものと誤認させるような用語(例:消費者庁承認など)は使用できません。

この問題の解説ページを開く →

212食品衛生法の改正により新たに定められた「指定成分等含有食品」に関する食品関連事業者の義務はどれか。

  1. A消費者から体調の異変の連絡を受けた際直ちに都道府県知事に届け出ること
  2. Bすべての原材料を原産国別に色分けして表示すること
  3. C食品に含まれるカロリーを従来の2倍の大きさで表記すること
  4. D年に1回消費者向けに無料の健康相談会を開催すること
正解と解説を見る

正解:A消費者から体調の異変の連絡を受けた際直ちに都道府県知事に届け出ること

コレウス・フォルスコリーなど4種の成分を含む食品は指定成分等含有食品とされ、体調異変時の都道府県知事への直ちなる届出が義務付けられました。

この問題の解説ページを開く →

213濃縮、乾燥など状態の異なる同種の特色のある原材料を混合して使用する場合の割合の算出方法として正しいものはどれか。

  1. A最も使用量が多い状態の重量に合わせて割合を算出する
  2. B同等の状態に換算した重量で割合を算出する
  3. C使用した状態のままの重量を単純に合算して割合を算出する
  4. D乾燥状態のものは計算から除外して割合を算出する
正解と解説を見る

正解:B同等の状態に換算した重量で割合を算出する

状態の異なる同種の原材料を混合して使用する場合は、使用した状態の重量比較ではなく、同等の状態に換算した重量で割合を算出します。

この問題の解説ページを開く →

214特定保健用食品の容器包装における表示の制限として正しいものはどれか。

  1. A商品名を大きく表示することは禁止されている
  2. B1日当たりの摂取目安量を表示することはできない
  3. C関与成分以外の原材料に係る事項を強調して表示してはならない
  4. D製造所固有記号を使用することは一切認められない
正解と解説を見る

正解:C関与成分以外の原材料に係る事項を強調して表示してはならない

特定保健用食品制度の創設の趣旨に反するような表示として、関与成分以外の原材料に係る事項を強調して表示することは行ってはならないとされています。

この問題の解説ページを開く →

215特定保健用食品に表示される許可証票(マーク)のデザインに関する説明として、誤っているものはどれか。

  1. Aマークの下部には特定保健用食品などの文字が記載される
  2. B疾病リスク低減表示を行う場合通常の特定保健用食品とは異なる赤いマークが使用される
  3. C条件付き特定保健用食品の場合条件付きと記載されたマークが使用される
  4. D消費者庁長官の許可を受けたことを示す証票として定められている
正解と解説を見る

正解:B疾病リスク低減表示を行う場合通常の特定保健用食品とは異なる赤いマークが使用される

疾病リスク低減表示や規格基準型であっても、通常の特定保健用食品と同じマークを使用します(条件付き特定保健用食品のみ「条件付き」と記載されます)。

この問題の解説ページを開く →
食品表示検定 中級の全分野一覧へ戻る