2級電気工事施工管理技士(第一次検定) ④ 変電設備・送配電設備

電気を必要な場所へ届ける設備を扱う分野です。変電設備では変圧器の据付、遮断器と断路器の役割の違い、保護継電器の種類と動作、避雷器の設置目的が中心になります。送配電設備では架空送電線の構成(電線・がいし・鉄塔)、地中送電の方式とケーブルの種類、配電方式(単相三線式・三相三線式)が頻出です。あわせて電圧降下と電力損失の計算、力率改善とコンデンサの設置も対象になります。

この分野の問題51問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

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143電気設備技術基準における「変電所」の定義として、正しいものはどれか。

  1. A発電した電気を消費場所に直接供給する施設
  2. B構外から伝送される電気を電圧の変成なしに中継する場所
  3. C構外から伝送された電気を変圧器等で変成しさらに構外に伝送する所
  4. D需要場所の構内に設置されその構内のみで電気を使用する設備
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正解:C構外から伝送された電気を変圧器等で変成しさらに構外に伝送する所

変電所は構外から伝送された電気を変成し、さらに構外へ伝送する場所と定義されています。

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144変電所が担う主な役割・機能の説明として、誤っているものはどれか。

  1. A保護継電器により事故点を検出して変圧器のタップを固定する。
  2. B送配電電圧の昇圧または降圧を行う。
  3. C遮断器を開閉して送配電系統の切換えを行う。
  4. D調相設備により系統の無効電力を調整し電圧を調整する。
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正解:A保護継電器により事故点を検出して変圧器のタップを固定する。

事故発生時は保護継電器が事故点を検出し、遮断器により系統から切り離して保護を行います。

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145500kV変電所等で使用される大型変圧器の輸送方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A現地で単相器に分解することを前提に三相器の状態で輸送する。
  2. B単相器の状態で輸送し現地で三相器に組み立てる場合がある。
  3. C常に完成した三相器の状態で鉄道輸送を行う。
  4. D絶縁油を満たした状態で全ての補機類を取り付けて輸送する。
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正解:B単相器の状態で輸送し現地で三相器に組み立てる場合がある。

大型変圧器は輸送重量・寸法の制約から単相器の状態で運搬し、現地で三相器として組み立てる場合があります。

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146「油入自冷式」変圧器の冷却方式の説明として、正しいものはどれか。

  1. A絶縁油の自然対流により熱を伝え外気の自然対流等で放散させる方式
  2. Bポンプで絶縁油を強制循環させ空気の自然対流で放熱する方式
  3. C放熱器を送風機により強制通風して冷却能力を高める方式
  4. D冷却管を送油ポンプで強制循環させ冷却管を送風機で冷却する方式
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正解:A絶縁油の自然対流により熱を伝え外気の自然対流等で放散させる方式

油入自冷式はポンプや送風機を使わず、油と空気の自然対流を利用する方式です。

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147地下変電所等の不燃性が要求される場所に設置される変圧器として、最も適しているものはどれか。

  1. A油入自冷式変圧器
  2. B油入風冷式変圧器
  3. Cガス絶縁変圧器
  4. D送油自冷式変圧器
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正解:Cガス絶縁変圧器

ガス絶縁変圧器はSF6ガス(不燃性ガス)を使用するため屋内や地下設置に適しています。

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148モールド変圧器の構造に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A鉄心と巻線の冷却媒体としてSF6ガスを使用している。
  2. B巻線にエポキシ樹脂を含浸させ全体を樹脂で覆った構造である。
  3. C劣化防止のためにコンサベータと吸湿呼吸器を設置している。
  4. D絶縁油を放熱器にポンプで強制循環させる構造である。
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正解:B巻線にエポキシ樹脂を含浸させ全体を樹脂で覆った構造である。

モールド変圧器は巻線を合成樹脂(エポキシ樹脂等)で固めた構造が特徴です。

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149変圧器の騒音対策として、誤っているものはどれか。

  1. A鉄心材料に磁気ひずみの小さいけい素鋼板を採用する。
  2. B変圧器を変電所敷地境界からできるだけ遠ざけて配置する。
  3. C変圧器と基礎の間に防振ゴムを設置して振動を抑制する。
  4. D鉄心の断面積を小さくし変圧器の磁束密度を高くする。
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正解:D鉄心の断面積を小さくし変圧器の磁束密度を高くする。

磁束密度を低くするために鉄心の断面積を大きくすることが騒音対策として有効です。

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150変圧器の内部異常を検出する「比率差動継電器」の動作原理はどれか。

  1. A機械的に発生する油の分解ガスや油流により動作する。
  2. B水や油の圧力が規定値以上であることを検出して動作する。
  3. C過負荷による過電流や短絡電流を検知して遮断器を開放する。
  4. D一次側と二次側の電流の差(差動電流)により動作する。
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正解:D一次側と二次側の電流の差(差動電流)により動作する。

比率差動継電器は、変圧器の一次側と二次側に設けた変流器の電流を比較し、内部故障により生じる電流の差(差動電流)が一定比率以上になったときに動作します。

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151変圧器の機械的保護装置のうち、内部故障により発生する「油の分解ガス」や「油流」を検出するものはどれか。

  1. Aブッフホルツ継電器
  2. B過電流継電器
  3. C比率差動継電器
  4. D放圧装置
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正解:Aブッフホルツ継電器

ブッフホルツ継電器は内部故障時の油の分解ガスや油流を検出する機械的保護装置です。

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152「負荷時タップ切換変圧器」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A一般に二次側に設置され電力系統の電流調整に用いられる。
  2. B変圧比を一定の範囲内で段階的に変化させ二次電圧を調整する。
  3. C一次側に設置され、系統の周波数を調整するために用いられる。
  4. D深夜の軽負荷時のみ自動的にタップを切り換えて動作する。
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正解:B変圧比を一定の範囲内で段階的に変化させ二次電圧を調整する。

負荷時タップ切換変圧器は、変圧比を変えることで二次側の電圧を調整します。

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153「計器用変圧器(VT)」の取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A二次側は高電圧になるため常に開放状態で使用しなければならない。
  2. B一次側に電圧をかけた状態で二次側を短絡してはならない。
  3. C絶縁破壊時の短絡波及防止のため二次側に高圧限流ヒューズを設ける。
  4. D三相分の電線を一括して貫通させ零相電流を検出するために用いる。
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正解:B一次側に電圧をかけた状態で二次側を短絡してはならない。

計器用変圧器(VT)の二次側を短絡すると、過電流が流れて焼損する恐れがあり危険です。

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154「変流器(CT)」の取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A電流計を接続するために一次側を常に短絡させておく必要がある。
  2. B計器用変圧器と同様に一次側に高圧限流ヒューズを取り付ける。
  3. C一次側に電流が流れている状態で二次側を開放してはならない。
  4. D三相一括で貫通させて電圧を測定しやすい低電圧に変成する。
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正解:C一次側に電流が流れている状態で二次側を開放してはならない。

変流器(CT)の二次側を開放すると、二次巻線に過大な電圧が発生し絶縁破壊の恐れがあります。

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155「零相変流器(ZCT)」の使用目的として、正しいものはどれか。

  1. A系統の負荷電流を測定しやすい小電流に変換する。
  2. B高電圧を保護継電器に必要な低電圧に変換する。
  3. C深夜の軽負荷時に進み電流を相殺するために用いられる。
  4. D地絡事故時の零相電流を検出するために用いられる。
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正解:D地絡事故時の零相電流を検出するために用いられる。

零相変流器は三相分の電線を一括貫通させ、地絡事故時に流れる零相電流を検出します。

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156「断路器(DS)」の機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. A短絡事故時に流れる過大な故障電流を速やかに遮断する。
  2. B負荷電流が流れている回路を安全に切り離すために用いる。
  3. C無負荷時の回路の開閉や系統の接続変更のために使用する。
  4. D落雷による異常電圧を一定値以下に抑制して機器を保護する。
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正解:C無負荷時の回路の開閉や系統の接続変更のために使用する。

断路器には電流を遮断する能力がないため、無負荷の状態でのみ開閉操作を行います。

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157「真空遮断器(VCB)」の特徴として、誤っているものはどれか。

  1. A負荷電流を開閉することはできるが地絡電流は遮断できない。
  2. B真空バルブの中で接点を開きアークを拡散させて消弧する。
  3. C絶縁回復特性に優れ、再起電圧や多重雷にも強い。
  4. D騒音が小さく、自力消弧の方式を採用している。
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正解:A負荷電流を開閉することはできるが地絡電流は遮断できない。

真空遮断器は負荷電流だけでなく、短絡電流や地絡電流などの異常電流も遮断できます。

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158「電力ヒューズ(PF)」の保護範囲に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A過負荷電流(過電流)から短絡電流まで遮断できる。
  2. B定格電流以下の負荷電流のみを遮断できる。
  3. C地絡電流のみを遮断し短絡電流は遮断できない。
  4. D微小な漏電電流を検知して自動的に回路を切り離す。
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正解:A過負荷電流(過電流)から短絡電流まで遮断できる。

電力ヒューズはジュール熱により溶断し、過負荷電流から短絡電流までを遮断します。

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159「接地開閉器」を閉路する目的として、正しいものはどれか。

  1. A変圧器のタップを切り換えて二次電圧を調整する。
  2. B落雷時のサージ電流を速やかに大地へ逃がして機器を保護する。
  3. C点検作業時に残留電荷や誘導電圧をなくし安全を確保する。
  4. D電力系統の無効電力を調整してフェランチ現象を抑制する。
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正解:C点検作業時に残留電荷や誘導電圧をなくし安全を確保する。

接地開閉器は回路を切り離した後の残留電荷等を放電させ、作業の安全を確保します。

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160「SF6ガス絶縁開閉設備(GIS)」の説明として、正しいものはどれか。

  1. A空気中に裸の導体と遮断器を配置した開放型の設備である。
  2. B金属容器にSF6ガスを密閉し開閉装置や母線等を収納したものである。
  3. C真空バルブを使用してアークを消弧する構造の開閉装置である。
  4. Dエポキシ樹脂で導体を被覆しコンパクトにまとめた設備である。
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正解:B金属容器にSF6ガスを密閉し開閉装置や母線等を収納したものである。

GISは金属容器内にSF6ガスを封入し、遮断器や母線等を一体化した設備です。

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161「単母線方式」と比較した「二重母線方式」の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A構成が単純であるため母線事故時に変電所全体が停電する。
  2. B所要機器が少なく済むため設置スペースを大幅に縮小できる。
  3. C断路器の数が減るため事故発生のリスクを低減できる。
  4. D機器の点検や系統運用が容易であり大規模な変電所に採用される。
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正解:D機器の点検や系統運用が容易であり大規模な変電所に採用される。

二重母線方式は柔軟な系統運用が可能で点検も容易ですが、構成は複雑になります。

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162変電所の雷害対策として用いられる「避雷器」の設置場所と特性に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. A架空電線の引込口及び引出口に設け酸化亜鉛形が多く使われる。
  2. B変圧器の二次側にのみ設置しシリコンコンパウンドを塗布する。
  3. C屋外鉄構の最下部に設置しB種接地工事を施す必要がある。
  4. D非直線抵抗特性を持たない金属線を用いて雷を大地へ誘導する。
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正解:A架空電線の引込口及び引出口に設け酸化亜鉛形が多く使われる。

避雷器は電路の引込・引出口に設置され、非直線抵抗特性に優れた酸化亜鉛形が主流です。

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163直流送電と比較した「交流送電」の利点として、正しいものはどれか。

  1. A周波数の異なる系統間の連系が容易である。
  2. B海底ケーブル等での送電損失が非常に少ない。
  3. Cリアクタンスによる電圧降下が発生しない。
  4. D変圧器により電圧の昇降が効率よく行える。
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正解:D変圧器により電圧の昇降が効率よく行える。

交流送電の最大の利点は、変圧器を用いて電圧の昇圧・降圧が容易かつ効率的な点です。

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164送電線路を電気回路とみなす際に用いられる「線路定数」の4つの要素はどれか。

  1. A電圧・電流・電力・力率
  2. Bインピーダンス・アドミタンス・周波数・位相
  3. C抵抗・インダクタンス・静電容量・漏れコンダクタンス
  4. D有効電力・無効電力・電圧降下・電力損失
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正解:C抵抗・インダクタンス・静電容量・漏れコンダクタンス

送電線路の定数は、抵抗(R)、インダクタンス(L)、静電容量(C)、漏れコンダクタンス(G)です。

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165「単導体方式」と比較した「多導体方式」の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A表皮効果が大きくインダクタンスが増加する。
  2. B静電容量が小さくなるため系統安定度が低下する。
  3. Cコロナ開始電圧が高くなりコロナ損失が減少する。
  4. D風圧や氷雪荷重が小さくなるため支持物の強度を減らせる。
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正解:Cコロナ開始電圧が高くなりコロナ損失が減少する。

多導体は電位傾度が小さくなるため、コロナ放電が発生しにくくなり損失が減少します。

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166架空送電線路において、電線の太さを選定する際に検討する必要がない項目はどれか。

  1. A電力損失
  2. Bがいしの汚損区分
  3. C電圧降下
  4. D機械的強度
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正解:Bがいしの汚損区分

電線の太さは、許容電流を基本として電力損失、電圧降下、機械的強度、電線価格を含む経済性などから決定します。がいしの汚損区分はがいしの種類や連結個数を決める要素であり、電線の太さの選定には関係しません。

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167架空電線路の電線の文字記号「OC」が表す名称として、正しいものはどれか。

  1. A屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線
  2. B屋外用ビニル絶縁電線
  3. C高圧引下用架橋ポリエチレン絶縁電線
  4. D引込用ビニル絶縁電線
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正解:A屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線

OCは屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線の略称で、高圧架空配電用に使用されます。

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168「耐霧(スモッグ)がいし」の特徴に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A磁器体頭部の溝にバインド線で電線を直接固定して使用する。
  2. B懸垂がいしと比べて表面漏れ距離が約50%長く設計されている。
  3. C鉄構や床面に直立固定させて使用する特殊な構造のがいしである。
  4. D使用電圧に応じて連結個数を減らして対地間絶縁を下げる。
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正解:B懸垂がいしと比べて表面漏れ距離が約50%長く設計されている。

耐霧がいしは塩害対策として、下ひだを深くして表面漏れ距離を長くしています。

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169がいしの塩害対策として、誤っているものはどれか。

  1. A懸垂がいしの連結個数を増加させ対地間絶縁強度を上げる。
  2. B沿面距離を長くした深溝型のがいし(耐霧がいし)を採用する。
  3. Cがいし表面に撥水性物質のシリコンコンパウンドを塗布する。
  4. D電線の張力を大きくしてがいしへの塩分付着を防止する。
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正解:D電線の張力を大きくしてがいしへの塩分付着を防止する。

張力を大きくすることは微風振動の要因にはなりますが、塩害対策ではありません。

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170電線に生じる「微風振動」が起こりやすい条件として、正しいものはどれか。

  1. A直径に対して重量が重い電線を使用している場合。
  2. B支持物の径間が短く電線の張力が小さい場合。
  3. C風速が毎秒数m程度の一様な風が電線に直角に当たる場合。
  4. D耐張箇所において懸垂箇所よりも発生する確率が高い。
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正解:C風速が毎秒数m程度の一様な風が電線に直角に当たる場合。

微風振動は、軽量な電線、長い径間、強い張力、一様な微風という条件で発生します。

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171微風振動による電線の疲労・破損を防止するために、電線の振動エネルギーを吸収させる機材はどれか。

  1. Aアーマロッド
  2. Bスパイラルロッド
  3. C相間スペーサ
  4. Dダンパ
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正解:Dダンパ

ダンパ(ダンパー)は、電線に取り付けて振動エネルギーを吸収し振動を抑制します。

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172「スリートジャンプ」の説明として、正しいものはどれか。

  1. A強風により電線が鉄塔間で大きく上下したり波打つ現象。
  2. B電線に付着した氷雪が落下した反動で電線が跳ね上がる現象。
  3. C電線表面の電位傾度が増し空気がイオン化される現象。
  4. D風上側導体の後流によって風下側導体が不安定になる現象。
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正解:B電線に付着した氷雪が落下した反動で電線が跳ね上がる現象。

氷雪落下の反動による跳ね上がりをスリートジャンプと呼び、短絡事故の原因となります。

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173架空送電線に発生するギャロッピング現象の対策として、最も適切なものはどれか。

  1. A送電線の相間に相間スペーサを取り付ける。
  2. B電線にシリコンコンパウンドを塗布する。
  3. Cがいしにシールドリング(遮へい環)を設ける。
  4. D送電線をねん架して作用静電容量を平衡させる。
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正解:A送電線の相間に相間スペーサを取り付ける。

ギャロッピングは電線に付着した氷雪により断面が翼状となり、風を受けて上下に振動する現象で、相間短絡を防ぐため相間スペーサの設置が有効です。

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174「コロナ放電」の抑制対策として、誤っているものはどれか。

  1. A外径の大きい電線を用いる。
  2. Bがいし装置にシールドリング(遮へい環)を設ける。
  3. Cがいし装置の金具の突起物をなくし丸みをもたせる。
  4. D電線間の距離を小さくする。
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正解:D電線間の距離を小さくする。

コロナ放電を抑えるには、電位傾度を下げるために電線間距離を大きくすることが有効です。

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175架空送電線路による静電誘導障害の低減対策として、正しいものはどれか。

  1. A中性点接地抵抗値を小さくして地絡電流を増大させる。
  2. B送電線をねん架し作用静電容量等を平衡させる。
  3. C送電線路に分路リアクトルを接続して進み電流を相殺する。
  4. D送電線の径間にねじれ防止ダンパを取り付ける。
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正解:B送電線をねん架し作用静電容量等を平衡させる。

静電誘導障害は送電線と通信線間の静電容量の不平衡により生じるため、送電線をねん架して作用静電容量を平衡させることが有効です。

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176鉄塔への直撃雷により鉄塔の電位が上昇し、鉄塔から送電線へ放電する「逆フラッシオーバ」の対策はどれか。

  1. A架空地線の条数を減らして雷撃率を下げる。
  2. B電線のたるみを大きくして張力を緩和する。
  3. C埋設地線を施設し塔脚接地抵抗を減少させる。
  4. D相間スペーサを取り付けて水平間隔を広げる。
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正解:C埋設地線を施設し塔脚接地抵抗を減少させる。

逆フラッシオーバを防ぐには、塔脚接地抵抗を下げて鉄塔の電位上昇を抑える必要があります。

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177「フェランチ現象」が発生しやすい条件として、正しいものはどれか。

  1. A深夜等の軽負荷時に発生しやすい。
  2. B電線路のこう長が短いほど発生しやすい。
  3. C地中ケーブルよりも架空電線路の方が発生しやすい。
  4. D遅れ力率の負荷が多く接続されているときに生じやすい。
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正解:A深夜等の軽負荷時に発生しやすい。

フェランチ現象は、深夜などの軽負荷時に線路の静電容量により受電端電圧が上昇する現象です。

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178高調波を発生させる機器として、該当しないものはどれか。

  1. Aアーク炉
  2. Bサイクロコンバータ
  3. Cインバータ
  4. D白熱電灯
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正解:D白熱電灯

アーク炉、サイクロコンバータ、インバータはいずれも電流波形をひずませるため高調波の発生源となります。白熱電灯は抵抗負荷であり高調波を発生しません。

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179地中送電線における電力ケーブルの電力損失の種類として、誤っているものはどれか。

  1. A導体の抵抗損
  2. Bがいしからの表面漏れ損
  3. C誘電体への充放電に伴う誘電損
  4. D金属シースに生ずるシース損
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正解:Bがいしからの表面漏れ損

地中ケーブルには「がいし」がないため、がいし漏れ損は発生しません(架空線の損失です)。

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180地中送電線路の故障点(事故点)を標定する方法として、該当しないものはどれか。

  1. A残留電荷法
  2. Bマーレーループ法
  3. Cパルスレーダー法
  4. Dサーチコイル法
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正解:A残留電荷法

マーレーループ法、パルスレーダー法、サーチコイル法はいずれも地中線の故障点標定に用いられます。残留電荷法はケーブルの絶縁劣化を診断する方法であり、故障点の標定には用いません。

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181配電用変電所で行う系統の電圧調整方法として、誤っているものはどれか。

  1. A負荷時タップ切換変圧器(LRT)による方法
  2. B線路電圧降下補償器(LDC)による方法
  3. C直列抵抗器の挿入による方法
  4. D静止形無効電力補償装置(SVC)による方法
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正解:C直列抵抗器の挿入による方法

直列抵抗器は電力損失(ジュール熱)が発生するため、電圧調整には適用されません。

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182「保護リレーシステム(保護継電方式)」に要求される性能として、正しいものはどれか。

  1. A電圧変動に対する緩慢な応答性
  2. B事故区間判別の選択性と高速性
  3. C全ての事故において再閉路を行う機能
  4. D停電範囲を最大化して安全を確保する特性
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正解:B事故区間判別の選択性と高速性

保護リレーには、事故区間を正確に選ぶ「選択性」と、素早く切り離す「高速性」が求められます。

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183「再閉路」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. A一過性の事故が多い地中電線路で主に採用される。
  2. B永久故障の可能性がある場合に繰り返し何度も投入を試みる。
  3. C事故遮断後、一定時間おいて遮断器を再投入することである。
  4. D供給支障リスクを下げるために変圧器のタップを固定する操作である。
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正解:C事故遮断後、一定時間おいて遮断器を再投入することである。

再閉路は一過性の事故後に自動で再投入する手法ですが、地中線では行われません。

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184「直接接地方式」の特徴として、正しいものはどれか。

  1. A1線地絡時の健全相の電圧上昇が最も大きい。
  2. B地絡電流が小さいため通信線への誘導障害が発生しない。
  3. C保護継電器の動作が不安定になり故障の選択遮断が困難である。
  4. D変圧器に段絶縁を施すことが可能となり経済的である。
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正解:D変圧器に段絶縁を施すことが可能となり経済的である。

直接接地は地絡電流は大きいですが、電圧上昇が低いため機器の絶縁を軽減(段絶縁)できます。

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185「過電流継電器(OCR)」の特性のうち、動作時間が電流値によらず一定であるものはどれか。

  1. A瞬時特性
  2. B定限時特性
  3. C反限時特性
  4. D反限時定限時特性
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正解:B定限時特性

定限時特性は、一定以上の電流で動作し、その時間は電流の大きさに関わらず一定です。

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186「地絡方向継電器」が地絡事故を検出するために必要な情報の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A零相電流と零相電圧
  2. B負荷電流と線間電圧
  3. C正相電流と逆相電圧
  4. D短絡電流と対地電圧
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正解:A零相電流と零相電圧

地絡方向継電器は、ZCTで検出した零相電流と、検出装置で得た零相電圧の位相差で判定します。

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187高圧配電線路において、保守点検の際に電路を区分するために設置される開閉装置はどれか。

  1. A区分開閉器
  2. B避雷器
  3. C高圧カットアウト
  4. D放電クランプ
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正解:A区分開閉器

区分開閉器は、電路の補修作業時や事故時に区間を切り離すために設置されます。

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188電力系統の運用において、太陽光発電等の「インバータ電源」の比率が増大した際の影響はどれか。

  1. A系統の回転エネルギーが増加し安定度が向上する。
  2. B周波数の変動が全くなくなり制御が不要になる。
  3. Cフェランチ現象が完全に解消され電圧が安定する。
  4. D回転エネルギーを持たない電源のため系統安定度が低下する。
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正解:D回転エネルギーを持たない電源のため系統安定度が低下する。

インバータ電源は回転エネルギー(慣性)を持たないため、増えると系統が不安定になります。

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189電気事業法施行規則で定められた「標準電圧100V」の供給場所において、電気事業者が維持すべき電圧の値はどれか。

  1. A101Vの上下10Vを超えない値
  2. B100Vの上下5Vを超えない値
  3. C101Vの上下6Vを超えない値
  4. D102Vの上下6Vを超えない値
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正解:C101Vの上下6Vを超えない値

電気事業法施行規則第38条により、標準電圧100Vの供給場所では101Vの上下6Vを超えない値に維持するよう努めることとされています。

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190電線のたるみ D を求める公式として、正しいものはどれか(W:単位重量、S:径間、T:水平張力)。

  1. AD = (WS)/(8T^2)
  2. BD = (8T)/(WS^2)
  3. CD = (WS^2)/(8T)
  4. DD = (WS^2)/(2T)
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正解:CD = (WS^2)/(8T)

電線のたるみは D = WS^2 / 8T で表されます。

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191三相3線式電路の電圧降下 v_3 を求める式として、正しいものはどれか(I:電流、R:抵抗、X:リアクタンス)。

  1. Av_3 = √(3)I(R cos θ + X sin θ)
  2. Bv_3 = I(R cos θ + X sin θ)
  3. Cv_3 = 2I(R cos θ + X sin θ)
  4. Dv_3 = 3I(R cos θ + X sin θ)
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正解:Av_3 = √(3)I(R cos θ + X sin θ)

三相3線式の電圧降下の式は v_3 = √(3)I(R cos θ + X sin θ) です。

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192径間100m、電線の単位長さ当たりの重量10N/m、電線の最低点の水平張力2500Nのとき、電線のたるみDはいくらか。

  1. A2m
  2. B5m
  3. C10m
  4. D20m
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正解:B5m

D=(10×100の2乗)÷(8×2500)=100000÷20000=5mとなります。

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193電線の実長 L を求める式として、径間 S、たるみ D を用いた正しいものはどれか。

  1. AL = S + (D^2)/(3S)
  2. BL = S + (4D^2)/(3S)
  3. CL = S + (8D^2)/(S)
  4. DL = S + (8D^2)/(3S)
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正解:DL = S + (8D^2)/(3S)

電線の実長を求める近似式は L = S + 8D^2 / 3S です。

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