第1問企業会計が持つ、ステークホルダー間の利害対立を調整する機能の別名として最も適切なものはどれか。
- A意思決定支援機能
- B成果配分支援機能
- C投資判断情報提供機能
- D内部統制評価機能
財務諸表を読むための土台として、企業会計の役割と開示制度を学ぶ分野です。利害調整機能と投資判断情報提供機能の違い、会社法(株主・債権者の保護)と金融商品取引法(投資者の保護)の目的の対比、大会社の定義や計算書類、有価証券報告書・目論見書などの開示書類、EDINET・TDnetといった開示システムが頻出です。2級では制度の枠組みが分析の前提となるため、どの法律がどの書類を求めるのかを表で整理し、根拠となる目的とセットで押さえると定着します。
この分野の問題25問を、選択肢・正解・解説つきで掲載しています。まず自分で解答を考えてから「正解と解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。
クイズモードで挑戦 →正解:D.資本金5億円以上または負債200億円以上の株式会社
会社法上の大会社は、最終事業年度に係る貸借対照表に資本金5億円以上、または負債200億円以上を計上した株式会社をいいます。
この問題の解説ページを開く →正解:C.投資対象企業の収益性等の指標を、企業間や特定企業の期間で比較・判定するために役立つ機能である。
投資判断情報提供機能は、投資対象企業の指標を会計数値で求め、企業間比較や期間比較を行うことで投資意思決定に役立てるものです。
この問題の解説ページを開く →正解:C.有価証券報告書には、連結財務諸表と財務諸表がともに記載される。
目論見書、有価証券届出書、有価証券報告書には連結財務諸表と財務諸表がともに記載されます。半期報告書はいずれか一方が記載されます。
この問題の解説ページを開く →正解:D.紙媒体での開示書類の提出を完全に禁止すること
EDINETは提出者の事務負担の軽減、アクセスの公平・迅速化、証券市場の効率性を高めるために開発されましたが、紙媒体の完全禁止を目的とする記述はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.大会社であり、かつ金融商品取引法の規定により有価証券報告書を提出しなければならない会社であること
事業年度の末日時点で大会社であり、金融商品取引法の規定により有価証券報告書を提出しなければならない会社は、連結計算書類を作成しなければなりません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.会社法には包括利益の表示に関する規定が設けられておらず、金融商品取引法上の書類と様式等に若干の相違がある。
会社法には包括利益の表示に関する規定はなく様式に若干の相違がありますが、実質的な内容は同じです。
この問題の解説ページを開く →正解:B.適時かつ正確な情報作成を前提としつつ、コスト・ベネフィットの観点から会計処理の簡便化等を認めるため。
本来であれば会社の規模に関係なく会計処理は同じになるべきですが、コスト・ベネフィットの観点から会計処理の簡便化や法人税法の処理が認められています。
この問題の解説ページを開く →正解:A.2024年4月から金融商品取引法にもとづく四半期報告書が廃止され、四半期決算短信に「一本化」されたため。
2024年4月からの四半期報告書の廃止により、四半期ごとの情報開示が四半期決算短信に一本化されたため、その重要性が増しました。
この問題の解説ページを開く →正解:B.会社法は株主と債権者の保護を目的とし、金融商品取引法は投資者の保護を目的としている。
会社法は株主と債権者の保護を目的とし、金融商品取引法は投資者の保護を目的として情報開示の枠組みを設けています。
この問題の解説ページを開く →正解:C.有価証券報告書は、流通市場における開示書類であり、投資者に直接交付することが義務づけられている。
有価証券報告書は内閣総理大臣(実際は財務局長)に提出するものであり、投資者に直接交付される書類(目論見書)とは異なります。
この問題の解説ページを開く →正解:D.財務報告に係る内部統制とは、事業活動に関わる法令等の遵守を確保するためだけのプロセスである。
財務報告に係る内部統制は「財務報告の信頼性」を確保するためのものであり、法令遵守だけを確保するものではありません。
この問題の解説ページを開く →正解:B.すべての株式会社に対して、四半期(3ヵ月)ごとの決算報告を求めている。
会社法では、金融商品取引法と異なり、半期ごとの決算報告も四半期ごとの決算報告も求められていません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.金融商品取引法の規定により有価証券報告書を提出しなければならない会社にも、会社法上の公告義務がある。
金融商品取引法の規定により有価証券報告書を提出しなければならない会社には、会社法上の決算公告の義務はありません。
この問題の解説ページを開く →正解:C.TDnetは、金融庁が構築・運営している適時開示情報伝達システムである。
TDnetは金融庁ではなく、東京証券取引所(東証)が構築・運営している適時開示情報伝達システムです。
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